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― 跳ね橋 ―
[唇に笑みを浮かべて、城を見上げている。
自分で荷物を運ぶなどはしない。足元には荷物が置かれ、使用人が来るのを待っていた。
他の招待客がいれば、ちらりと視線を向けるのみ。]
お招きいただき光栄ですわ。
――私、これがとても素敵な宴になると信じてるの。愉しみね。
[使用人が出てくれば、招待状を見せてからさっさと中へと向かう。
荷物は当たり前のように使用人が運ぶものとしている。]
[扉をくぐれば、薔薇の香りに身を包まれる。
うっとりと目を細めながら、薔薇園へと視線を向けた。]
良い香り。素敵なお庭ね。
私の部屋はこの薔薇たちを見下ろせるところが良いわ。
[そう言って望むのは、薔薇園を見下ろせる部屋。
一番見晴らしの良い部屋は先客がいた為、その隣の部屋を選び荷物を運ばせる。
暖かく保たれた部屋に、ほっと息を吐きながら外套を脱いだ。**]
[傍辺を過ぎる風に、甘い薫香を感じて見上げるも、もはや塔上の額縁に人影はなく。
濃く艶めいたその唇が動いたのも見ることはなかったが、城に仕える者は城主の意を諾と受け取ったか、ユーリーを門前払いすることなく招き入れる。
振り向けば、城の偉容に入りあぐねたように門脇に佇む若者が見えた。
防寒の役にたつとも思えない着古した衣服をひっかけてはいたが、ユーリーはそれが軍袴であることに気づく。]
…傷痍兵、か。
[問うともなしに呟く。]
あの者も、通してやってくれ。
[門衛に声をかける。
連れだと欺くことはせず、ただ、自身がこれでも貴族だと名乗ったのが信用されたのであれば、勝手に従卒とでも解釈されるかと期待して。
不都合が生じれば城から追い出せばいい──そんな風に考えていた。
この時はまだ。]
[門から城の馬車寄せまで、大輪の薔薇が絡み合う庭園が続いている。
白い薔薇の中に、はしゃぐ少女の姿があった。
それを見て、母を思い出す。
白薔薇を好んだ母は、嫁入りのときに株分けしてもってきたという庭の白薔薇を丹精こめて世話をしていたものだ。
それもあの「革命」ですべて灰燼に帰した、が。
忌まわしい記憶に、少女を囲む白薔薇さえもが白骨の群れに錯覚されて、ユーリーは視線を伏せた。
そのせいで、客室から見下ろす視線には気づかないまま。]
[奥歯を噛み締めるようにして歩きながら、何故、あの傷痍兵に便宜をはかるような真似をしたのかと自問する。
「革命」を起こした連中の中には、ああいった者も多かった。
飢えて、落窪んだ目をして、なけなしの生命にすがるように歩く者たち。
自分がしたことは、父と同じではないのか?
あの「革命」を経験してなお、困窮した者へ手を差し伸べるのが貴族の義務だと考えてしまう自分は、旧弊から抜けられない愚者なのかもしれない。]
[高らかな蹄の音に意識を引き戻されて道をあければ、見覚えのある顔があった。]
──…
[かつて、ユーリーも国を守るのは貴族の義務と軍に志願したことがある。
自分の出自と容姿が災いしたか、軍務とは無縁の無体な命令で身に危険が及ぶにあたって、母の看病を口実に早々に退役したが、そのわずかな期間においてすら、強烈な印象を残した男だ。]
…どうしてここに。
[呟くも、敬礼をして道を譲る。]
フィグネリア が参加しました。
――――……、
[深い闇夜。かすかな衣擦れの音。
蝋燭の明かりがシーツから覗く肩の、病的に白い肌に揺らめく。
娘は眠ってはいなかった。
灯の映る碧の瞳は、ただじっと色濃い闇を見据えていた。
耳を掠める寝息。隣の気配は静かだ。
どれほどの後だったろう、娘はするりと寝台を降りる]
[柔らかな絨毯に散る衣服。
それらを無造作に身につけ、何度訪れたか数えぬ部屋を出る。
唇は寒さではなく、引き結ばれていた。
自室に用意した小さなボストンバッグを手に、大きな門をくぐるまで振り返らずに]
――――お元気で、……叔父さま。
[冷えた声が白い呼気とともに零れる。
娘はスカーフを深く被ると、ひとり足を踏み出した。
手には真白い封筒を握り締めて]
[見知らぬ男は、にこりと笑み娘を荷物馬車に同乗させた。
そこに下心があろうと娘は気にしなかった。
しかし古城の名を告げれば途端に顔色を変え、森の入り口までで降ろされて。
それでも有難い。逃げるように去る車に感謝を]
この先に、あるのね。
[霧の立ち込める細い道を歩く。
足元がおぼつかなくなった頃、橋と、高い城壁と門が目に入る。
黒の長いコートの裾を翻し、静かに門へと歩を進め]
フィグネリア・エーリンです。……宜しくお願いいたします。
[使用人が迎えてくれたなら、小さな声でそう返す。
荷物を持とうとする仕草があれば遠慮して、
細やかな刺繍の施されたスカーフをふわりと外した]
……花が、たくさんね。
あら、あんなところに礼拝堂かしら。あの塔には泊まれます?
ええ、では最上階に。
[礼拝堂傍の塔に部屋を頼むと、
まだ建物には入らず、ゆっくりとあたりを眺めて回るだろう。
けほ、けほ。幾度かの咳に胸を押さえながら]
[部屋は用意されている、どのような部屋がいいかと聞かれれば]
窓はあったほうが嬉しいですね。あとは特にないです。
[庭に目を移せば薔薇が咲きほこり、少女が薔薇を愛でているのを目にする]
(−…も生きているなら…いや、やめておこう)
[別れた妻と一緒に出て行った娘を思い出しかけ、かぶりを振り、目を別の方向に向けると女性の姿を見かける]
……
[こちらの視線に気づいたのか軽く会釈をされ、
こちらも会釈を返した]
村の設定が変更されました。
[フィグネリアに挨拶され慌てて]
あ、初めまして。
私はニコライ・ミハイロフです。
[薔薇に目を遣り]
そうですね……ここはいつも花が絶えない…不思議なところです。
[滅多に笑わない男が微笑んだ]
遊牧の民 ナタリー が参加しました。
-- 山道 --
とうとう来たわ。長かったー!
[城の塔が見えたところで声を上げる。]
[傍の従者がやれやれというように肩をすくめたのは見ないフリ。]
もう、いいわよ。
ここからは一人で行くから。
[慣れた動作で馬から下り、手綱を従者へと差し出した。]
[二人の従者は門のそばまでと言うが、大丈夫だからと無理やり追い返した。]
戻る時には宿まで使いを出してもらうから。
だーいじょうぶだって!
[あっけらかんとした調子で馬を引いて戻っていく従者に手を振った。]
[それから踵を返して城へと歩き出す。]
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