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集会場は不信と不安がない交ぜになった奇妙な空気に満たされていた。
人狼なんて本当にいるのだろうか。
もしいるとすれば、あの旅のよそ者か。まさか、以前からの住人であるあいつが……
どうやらこの中には、村人が5人、人狼が2人、占い師が1人、霊能者が1人、守護者が1人、狂信者が1人含まれているようだ。
あー、諸君、聞いてくれ。もう噂になっているようだが、まずいことになった。
この間の旅人が殺された件、やはり人狼の仕業のようだ。
当日、現場に出入りできたのは今ここにいる者で全部だ。
とにかく十分に注意してくれ。
〔何を感じ取ったものか――"安らぎの地"の番人は呟く。〕
「――また奪いに来たのか。死神。」
〔その声音も面持ちも、苦悩に満ちている。〕
「またこの村を、無人にしてしまうのか。
…そうはさせんぞ。…今度こそはな。」
〔解るものには解る…戦士たちは徐々に…己の嗅覚のままに、
この異変に気づくことも気づかないことも許されている。〕
〔いったいこの"安らぎの地"で何が起こるのか、
どのような能力を秘めた者が何人潜んでいるのか…
番人アーヴァインはそれを"黄昏時"に皆に知らせる。〕
うるずよ、まだ水浴は終わらぬか?
[魚も果実もすっかり食べ終えてしまって満腹にもなり、小屋の中を覗くことはせずに背を向けて声を掛け]
手伝った方が良いか…なさにえるは手助けできぬじゃろうか。
飯も食い終わってしもうた…
柳の話しておった屋敷を探しに行くか。
[暇を持て余すのも勿体無く、屋敷探しに再び集落の中を歩き回ることに]
屋敷というからには大きなものじゃろうから、
今度こそは道迷うこともあるまい。
[あてどもなく村内を歩く]
[何軒かの建物を覗いてはみたが、望むものは見当たらず]
砥石すらないというのはどういうことだ。
私の探し方が悪いのか?
[ぶつぶつと独り言を呟きながら歩いている]
[前方に見える人影に小さく声を上げて歩を進める]
おお…果実の娘ではないか。
そういえばお主の名は聞いていなかった。
いや…しかし、爺が何かを言っておったな…
しゃあろっとと言うたか…
[はて、腕を組み小首を傾げ]
探し物か?
この辺りに大きな屋敷はなかっただろうか?
[彷徨ってるうちに川に辿りついた]
水があるんだな。冷却水の補給なんだな。
[そういってどこからか取り出したタライに川の水を汲んで飲み始めた]
〔ちらと気にする方を見遣ると、感じ取るものに些細な気がかりらしきが混ざる様子。気にはなるものの…此方から声をかけることはしなかった。〕
……ボクと2人になるの、キミはこわくないかな。
〔一度足を止めて、連れに尋ねる。〕
こわいと言ったって…話は強請るけれどね、アハハ。
こうしておやつも貰ったのだからさ?
何て実だい…これは。
〔くちづける。…柔らかいので、そっと。〕
〔そんな戯れをしながら、果物屋と連れ立って空き小屋へと*入っていった。*〕
[女の姿を認め、足を止めた]
[呼ぶ名に軽く頷き答える]
ああ。先ほど小屋に居た女か。
砥石を探しているのだがな……どこをどう探したものか。
一向に見つからん。
……大きな屋敷。先ほど言っていた「集会場」か。
私はまだ見かけては居ないが、そういったものは集落の中央にあるのではないか?
[と、中央へとつながる道の先を見る]
「すてら」じゃ、これから宜しく頼む。
[呼ぶ名は間違えていなかったらしい、安心したようにほっと笑みを浮かべ]
砥石?欠けた包丁でも見つけたか?
小さな集落じゃ、砥屋があるかはわからぬが
何処かの民家、一つくらいはあってもいいものじゃが…
[思いもよらぬ探し物に眉尻を下げて腕を組み]
…大きな屋敷にはないかのう?
しゃあろっとよ、よければ共に探さぬか?
一石二鳥狙いじゃ。
[どうじゃ?と口角を上げて問いかけ]
[5杯ほど飲んだところでやっと動きが止まった。どうやら満タンになったらしい]
とりあえず水場は分かったんだな。村に戻ってみるんだな。
[戻ってどうするのかまでは考えていないようだったが村の方へ歩き始めた]
そうと決まれば話も早い。
散策開始じゃ。
しゃあろっとも安住を求めて此処へ、か?
[相手の答えを待ってから歩き始める。方角は、彼女が示してくれた中央への道。途中で見つけた建物の看板に目を留め]
…ほう、酒屋もあるのか。
新たな土地での親睦を深めるにはいい材料になりそうじゃ。
お主は飲める方か?
[くい、と猪口を持つ所作を見せ]
たまたま流れ着いたと言うのが正しいところだな。
とは言え……隠していても仕方がないか……逃げてきたのも事実だ。
安住の地など、未だに信じられない心境だが。
ああ、私は酒は……飲んだことが無いんだ。
美味いものなのか?
[不思議そうに酒屋の店先を見、次いですてらを振り返り訊ねた]
[身を清めるのを促され、人払いをされた部屋の中で、ぼろぼろの衣服と包帯を解く。
あまり日に晒された様子の無い肌。
幾つもの新しい傷と、古い痕。
一見細身ながらも、鍛えられ引き締まった躰。
その肌には目立たぬように、強靭な繊維の筋や、鈍く輝く珠が埋められている。
寝汗と血にまみれた肌を拭き清め、時折その奇妙な彫り物を怪訝そうに見つめた。
ぎこちない手付きで、換えの包帯を巻き直す。]
…さて、どうしたものか……
[外から声を掛けられて、困ったように首を捻る。
手先で摘んで広げてみるのは、傷んで汚れた衣類の代わりにと、小屋の隅の箪笥から出されたもの。
しばし迷って、それを抱えて戸口から囁く。]
…すまん。
この服…どうやって身に付ければいいんだ?
[言霊使いの爺さんによる記憶喪失の青年の名付けに立ち会ったりヒューバートとか言う妙な男と会ったり遠くから一瞬強烈な殺気を感じたりとまあ色々あって現在に至る(略すな]
[現在―つまりウルズの水浴び及び着替えの手伝いに]
ったく、なんで俺が…確かに女性にやらせる訳にもいかないけどさ…。
[手伝い…のはずなのだが文句だけ言って全く動いてない]
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