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一年に、一度だけ。
今年も聖なる一日がやって来た。
聖夜に訪れるのは、奇跡か。それとも。
[番人は空を見上げた。]
[村は俄かに浮き足立っていた。
広場の中心には、綺羅綺羅と飾り付けられた大きな樅の木。
その煌びやかな光の影で、人知れず流れる、噂。
村役場の周辺だけは。
寒さに違わぬ張り詰めた空気に包まれていた。]
[風が吹いた。 今夜は、吹雪に成るだろうか。]
村長の子息 ユーリー が参加しました。
――早朝・中央広場――
その人形はもっと高いとこに。つぶれてんの目立たない方がいいだろ?
[梯子から巨大な木へと手を伸ばす村人を見上げ、掲げた指を上空に払う。
意地悪そうに笑いながら、ヨールカの飾り付けの指示を出す。
当日まで作業が延びたのは、役場の怠慢か、あるいは噂のせいか。
どちらにせよ緊張も何もない所作で、作業を見る。]
リンゴとかはその辺。
……あ? 親父の指示と違うって? いーんだよあいつセンスねえから。
[吐き捨てるように言うと、懐から紙巻き煙草と燐寸を取り出す。すぐに火を灯した。
紫煙が白い空へと混ざって伸びていく。思い切り吸い込んだ後、満足そうに一息ついた]
料理人 ドラガノフ が参加しました。
[村にコートを背負った一人の男性が入ってくる]
やっと、7(10)年振りに故郷へ帰ってきたな…。
みんなは元気にしてるかぁ?
[男はそう言い、村に入っていった]
んなこと気にしてっと、足滑らせておとぎ話の水車みてぇに凍っちまうぞ?
[煙草を咥えたまま、喉で笑う。
噂を真に受けていたらしい職員の一人が、本当に足を滑らせかけて、慌てて梯子にしがみついた。
それを見て、く、と低く笑う]
[ふと作業から目を離し、榛色の髪を掻き上げて、遠くの空を見た。癖毛の間から、鮮やかな赤い耳飾りが覗く。
見上げた先には、薄い空を突き上げる時計台と、深い深い暗い森。
睨むように眼を細めると、煙草を強く噛んだ**]
――早朝・中央広場――
[...は村を見渡す。大きな木に住宅地があまり変わらない状態を見渡す]
村はそんなに変わってないそうだな…。
長い間、留守にしていたからな…。俺の家がホコリだらけになってないといいがな…。
[...は手を振っているユーリーを見かける。]
久し振りだな。ユーリー。
よーおっさん。またふけたな。
[にやりと笑って軽口をひとつ。
ドラガノフの背負う外套とは対照的な薄着の身をくるりと向けた]
今度はどこまで行ってきたんだ?
土産話と祭り用の料理でも用意してくれたら、家の掃除くらい手伝ってやるよ。
[投げやり気味な声を掛けると、帰路を行く彼の背を見送った**]
雑貨屋の娘 ナタリー が参加しました。
― 自宅 ―
Тихая ночь,дивная ночь!
Глас с небес возвестил:
[スポンジケーキに苺やクリームを飾り付けながら、娘は囀る]
Радуйтесь,ныне родился Христос,
Мир и спасение всем Он принёс,
[娘が生まれた日に、母が贈った唄を]
Свыше нас Свет посетил!
Свыше нас Свет посетил!
[そう、この日は娘の誕生日]
ふぅ、できたっ。
[白と赤で彩られた、シンプルで大きなケーキは。
聖夜に皆と食べる為のもの。]
[自分の為のケーキは、それとは別に焼いてある。
片手の平に収まるくらいの、小さなケーキ。]
[15年前までは。
三人で食べるには充分すぎる大きさのケーキを焼くのも、唄うのも母で。
そして父が獲った鳥の丸焼きや、木の実のサラダに舌鼓を打ちながら。
生まれてきた慶びを噛み締めたものだった。]
[けれど二人はもう居ない。
3歳の誕生日を迎えた日の夜――
その日の娘の記憶と共に消えてしまったから。]
[娘が、物心付くか、付かないかというくらいの頃。
娘の父は、街から来たという商人の女と親しげに話している所を何度か目撃されていた。話の内容までは、誰にも聴かれてはいないだろうが。
“あの日”の晩――父が女を腕に抱いて、森へ向かう所を見たという者も居る。
そして、その翌朝。
ウォロフ家には、父だけでなく、母や娘の姿も無く。
不審に思った村人達は、目撃情報を頼りに森を捜索し。森を抜けた先にある、崖の下で――満身創痍で倒れている母と娘が発見された。
母は、既に事切れており。娘はあと少し発見が遅れていれば手遅れであったであろう程の重態で。
娘が意識を取り戻した時には、転落時のショックからか、両親の消失に関する記憶を全て失っていた。]
[父が家族を捨て、母以外の女と逃げたらしい事。
それを知った母が、娘と心中を図ったのであろう事。
娘は、村人達から聞かされていない。
ただ、“両親は事故で亡くなった”とだけ。]
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