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はっは、―――はっはっは。
別に身勝手だとは思わないよ。
どうせ、人生に意味など無いから。
だからこそお前には、『色々大事なモノを失ったけれど、それでも一人の少女の命を救う事は出来ました』―――そう云う意味を、くれてやろうと思ってたんだけどな。
[右手の羊を取り出す。そこから出て来たのは、何て事は無い工作用のハサミ。]
それで、たった一つの意味に縋り生きて行くお前を見て。
大笑いしてやろうと思っていたのに。
何せ―――人様の人生を掻き回すのは、最高に最高に愉しいからな?
[ゆっくりとベルナルトへ近付いて行く。その命を、奪う為に。]
それにしても、この列車には死にたがりばかりだったな。
死を恐れ、生きたいと願わない限り、手に入らないモノはいっぱい在ると云うのに。
体面を気にして、実利を取らない奴等が多過ぎた。
お前もそうだよ、ベルナルト。
私を殺したいので在れば、どうして後ろからやらない。
何故、声を掛ける。
己への云い訳をしたいのであれば、背後から忍び寄り、首を絞めながらだって出来るだろう?
なのに、何故わざわざそういうお喋りをするのか。
答えは簡単だ。迷っているからだよ。
本当に、殺して良いのか?
助けられるはずの少女を、自分の意志で殺して良いのか?
お前は迷っている。
自信が無い。
だから、己の感情、理論、内側―――そう云ったモノを吐露する事で、決意を固めて行かなければならない。
[ゆっくりと。ゆっくりと。飛び掛かる為に間合いを詰めて行き。]
その引き金は重過ぎて。
ゆっくり、少しずつ、『自分は間違って無い』―――そう云い聞かせないと引けやしないんだ。
下らない。サーシャを殺した時のお前は、もうちょっとマシだったぞ。
[しばらく立ちすくんでいたが、ゆっくりと、サンドラに近づいていった。
途中ベルナルトから制止されようと構わずに。
そして、サンドラの肩に手をおいた。
拘束するほどの力はいれず。]
ねぇ、また黙って見てるだけなの?
[耳元で囁きかける。
それはサンドラにしか聞こえないほどの小さな声。]
生き残るためには、それが一番賢明かも。
でも、ベルナルトさんの持っている銃、
もう弾が入ってないのよ。
このままだと、彼、死ぬかもね。
…どうする?*
…祈りみたいなもんだ。
お前みたいに頭が良くねえ、色んなモンを割り切れるほど長く生きてもねえ。
言葉にするとしないでは、大違いなんだよ。
それに地獄に行ってからじゃ、何考えてたか伝える術がないだろ。
[シャノアールの言葉は何一つ否定せず、肩を竦めた。
しかし、意味を与えてやらなくもないと言わんばかりの言葉にだけは眉が跳ねる。]
何だそりゃ、憐れみか?
俺は人から施しを受けるのは、何より嫌いなんだ。
[ほら、もう一つシャノアールを殺す理由が出来ただろう。
言い聞かせるよう、胸の漣に溶かし込んで行く。
殺せるはずだ、迷わず殺せと。]
[羊の中から出てきた鋏に、ほんの少しの困惑が浮かぶ。
少女と鋏、それに羊が、命の掛かった場には余りに不釣合いで、更なる迷いを生む。
が、工作用と言えど、命を奪うつもりで使えば十分凶器になるだろう。見誤るな、あれはシャノアールだ。]
………殺して良いのかと。
他に方法はねえのかって。
お前の事は見て見ぬフリしてでも、残りの生を取り戻せればって、
ああ、迷ってる。迷ってるさ!
[じりじりと間合いが詰まる。
余り近づかれると、リーチの長さが逆に不利。
喉の奥が引き絞られ、小さく鳴った。]
でもな。
聞いてりゃ、お前はお遊びが過ぎるぜ。
人の人生を弄ぶしか愉しみがねえんなら、そろそろ隠居のし時だ――!!
[指に力が籠る。
照準ぎりぎりで、銃爪を弾く。]
[―――銃身は、光を放たない。*]
……やれやれ。
[特に何かを云う訳でも無く。引き金を引くのと同時に飛び掛かり、その胸へとハサミを振り下ろした。明確な殺意と経験に裏打ちされたそれは、何者の邪魔も無ければ躰へと突き立てられるだろう。少女に迷いは無い。そんなモノが在っては―――此処まで来られなかったからだ。]
[...は困惑と混乱の極みにいた。目の前のことをどのように理解していいのか分からなかったのだ。
自分に少女を託した男は、明確な殺意をもって少女に対峙をしている。
男を見る、少女の冷ややかな視線を見て、男が本当に守りたかったものをようやく察した。]
あたしは…どうすればいい…?
[心のままに動くこと、それこそ生きる証かもしれない。
それなら、彼を止めるのはお門違いだろう。
迷いながら、ただ、呆けたように見守っていたら、肩を誰かに触れられ、我ながら大きくびくりと震えた。]
[ナタリーが告げる事実を、頭の中で咀嚼する暇など事態は与えてはくれない。
ただ、目の前で、鋏の銀色の光を見た瞬間に、...は走り出していた。]
やめてっ!!
[安全な止め方なんて知らない。ただ必死の捨て身でカチューシャに体当たりをして切っ先を反らす。
ハサミがその拍子に肩口に触れて燃えるように熱かったが、流れ落ちた血液が自分だけのものかどうかはわからない。]
ははは…。
カチューシャは軽いね。ウエイトの差は伊達ではないだろ。
早くダイエットしなきゃいけないって思ってたけど、役に立ったかな。
[軽口をたたいて痛みを紛らわそうとした]
……っち。
[距離を取り、進路を妨害するように椅子を蹴飛ばす。そしてテーブルナイフを二本まとめて掴みながら、前方車両へと消えて行った。]
最後は、ハイド・アンド・シークと洒落込もうか?
ちゃんと百、数えてくれよ―――。
[そんな声を残して。]
………、!?
[何が起きたのか理解が出来なかった。
飛び掛かられながら、もう一度、二度弾くが、いずれにせよ間に合いはしない。鋏が銀の軌跡を描くのを見た時、サンドラの声>>63を聞いた。]
―――ッ!!
[衝撃に身を折るも、新たな痛みはない。胸に刃が突き立てられたわけではないようだ。
サンドラの体当たりに救われた事に気づけば、驚いたように彼女を見る]
サンドラ……
[何故、と呟く。カチューシャを託した傍からこの状況、とても理解し難いものであったろうに。
ナタリーがサンドラに囁きを落としていたことに、気づいてはいなかった。>>58]
ちいっ………!
待て!! シャノアール!!!
[前方車両の闇へと紛れるシャノアールへと叫ぶ。
何とか立ち上がり、サンドラの肩口を見れば流れ落ちる赤。]
……助かった。
サンドラ、説明する間も無くこんな事になって悪い。
俺はアイツを追いかける。
[サンドラとナタリーへそう言い残して、前方へと走り出す。二人はどうするだろうか。
シャノアールは二人を殺しはしないと言っていた。
このまま此処に居れば無事に駅に付けるだろう。しかし、もし前方車両に行くと言うなら止めはしない。]
シャノアール!!!出て来い!!!
[走っては歩き、時折壁に凭れ、未だ薄闇に包まれた車内を進む。幾ら処置はされていても、血が足りぬままである事に変わりはない。
一等車の廊下を回り、各部屋の扉を開け、注意深く内部の様子を探る。先刻は気にも留めなかった死臭が、今は耐え難い程に鼻につく。]
[ふと、銃を手に持ったままである事に気づく。
今になって漸く、撃つことが出来なかった理由に思い至り]
……ハ…… 弾切れ、か……。
そう、か。そうだよな………
殺す感触が手に残らねーんじゃ……、…。
[ゴト。もう使い物にならなくなった武器を捨てる。
床を叩く重い音が、人の気配のない室内に反響した。
数拍の後、再び隠れたシャノアールを追って歩く。]
ベルナルト…っ!
っ…っ!
[走り出したベルナルトを止めようとすると、走る痛みに思わず動きを止めてしまう。
傷はそれほど深くないだろうけど、ぬるりとした感触と、鉄に似た臭気は不快きわまりなかった]
なんで、あの二人は殺しあっているんだ…?
もうすぐ、約束の地に着くのに。
[思わずナタリーを見る。彼女はどうするのだろうか]
[列車の前方から、何者かの悲鳴が聞こえたような気がした。それによりベルナルトは探している人間の場所の検討が付くだろうし、己の迂闊さで死体がもう一つ増えてしまった事にも気が付くだろう。これで、文字通り―――列車の中の生存者は、たった四人だけになった。]
細工は流々、後は仕上げをご覧じろ。さてさて一体、どんな顔をしてくれるやら?
[それだけ云うと、鮮血に止まった場所で……ぺたりと。まるで糸が切れたように、座り込んだ。]
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