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無頼な整体師 ミハイル に 4人が投票した。
落胤 ロラン に 2人が投票した。
放蕩息子 ベルナルト に 1人が投票した。
沈黙の カチューシャ に 3人が投票した。
無頼な整体師 ミハイル は村人達の手により処刑された。
次の日の朝、落胤 ロラン が無残な姿で発見された。
現在の生存者は、講師 ダニール、永遠の旅人 エーテル、沈黙の カチューシャ、青年 サーシャ、放蕩息子 ベルナルト、医者の娘 ナタリー、陽気な女将 サンドラ、賭博師 ユーリー の 8 名。
[特等室でも僅かに聞える、隣の車両での音…数発の銃声や窓ガラスが割れる音も、廊下を走る音も、何もかも。
聞きたくない、嫌なんだと…。
エーテルから手を離し、強く耳を抑える]
−1等車両・とある個室−
…ロランさん?ミハイルさん?
[呼びかける声に返事はなく、
ただサーシャの泣きじゃくる声だけが部屋に響いた。]
[後部車両を歩いていると、少女は左胸に軽い痛みを覚えた。それを右手で握り潰すようにして、ぞっとする程の笑みを浮かべる。]
ック……。
[そして喉の奥から空気が漏れ出すよう、抑えきれないと云った風に、笑った。何て事は無い。少女は、百年も前から少女であったと。それだけの話だ。]
[泣き叫ぶ声に、ロランが応えることはなくて。
ミハイルがそれ以上何かを言ってくれることもなくて。]
やだーーーーーーーーーーーーっ!!!
[駄々をこねるような叫び声。二人が目を開けることが、もう二度と無いと、わかってしまって。]
ろらん、ろらん、
[雪の上を歩いてみたいと、夢なんだと言っていた声を思い出す。列車が着けば、明日の朝になればそれは叶ったのに。
二人にしがみついた格好のまま、涙は涸れることなく。]
[食堂のメッセージを読んだ者は、果たして何を思うだろうか。或いはローラお兄さんを仕留め損ねていて、少女の正体などとうにバレているかも知れない。
まさか、あのおおかみさまおおかみさまうるさい少年の話を鵜呑みにされる事は無いだろうが、された場合の対策も考えながら、少女は姿を見かけない何人かを探して後部車両を歩いていた。
利用するにしろ、殺すにしろ、まずは見つけない事にはお話にならない。
そう云えば、あの占い師は何処へ行っただろうか?]
-特等室-
[暫くすれば、震えも大夫収まるだろう…]
……
[いやいやとふりながら、彼女に擦り寄っていた頭は、その動きを止める。代わりに、…の手が背に回る。鼻をすんと鳴らし、小声で「ありがとう」]
[……どのくらいの時間がたっただろう。涙は尽きず、後悔も尽きない。頭が痛くて、胸が張り裂けそうで、辛くて、辛くて。
食べてもらえなくてもいいから、ロランのそばに行きたかった。……けれど、たった一つの感情が、死にたさを妨げる。
あの子をかばおうとして、ロランは狼様を殺した。
かばったあの子に、ロランは殺された。
青年を取り押さえようとする誰かがやってくる前に、ゆらり、立ち上がる。
──カチューシャを、殺すために。]
-特等室-
[穏やかな表情で微笑み]
…いいのよ。今日はもう、これ以上怖い事は起きないわ。さぁ…もう今日は休みましょう。
…私が、貴方の傍にいるから。
[ユーリーを支えながらベッドに向かう。ちらと、部屋の出口の方を見やる。又、良からぬモノの気配を感じて。**]
俺さ、シュテファンが喰われるのに…
目の前に人狼が居たのに、何も出来なかったんだ…
はは、ダメだよなぁ、俺…。
情けなさ過ぎる…。
怖い事は起きない…?
このまま寝て、目が醒めたら朝が来て…。向こうの村に無事に辿り着けるの、かな…。
[促され、ベッドに向かう]
あぁ、うん、お休み…
[傍に居るという言葉に頷き、ようやく笑顔を向けた。離れないでとばかりに、彼女の胸に顔を埋め…暫しの安眠を得た**]
[──ロランが最後まで彼の身を案じていたことを。聞くことが出来なかったのは、青年にとって幸運だったのかも知れない。
聞いてしまえばきっと、ロランの元へ行くことも、生きることも出来ず、苦しみ続けるだけだっただろうから。**]
[壁伝いに立ち上がるベルナルトの表情は、薄闇の中でも蒼く見える]
……そんな状態で、一人で食堂車までは戻れないだろう。
応急処置は後でいいね。ともかく、部屋を出よう。
[サーシャが何処へ向かったのかも分からない。彼に狙われるというカチューシャの姿と行方も。
だから部屋を出ようとベルナルトを促し、壁に凭れたままの彼に肩を貸そうと腕を差し出す]
[サーシャが道を踏み外そうとした者であるならば、留まらせなければいけない。
そして……既に戻れない道を歩んでいるのなら、力ずくでも止めなければいけない]
[己の息子を。
――息子の命ごと、止めた時のように**]
[少女は、仲間と話しながら後部車両を歩いている。人間に誑かされて撃たれた、馬鹿な男の話を愉しそうに、愉しそうに話しながら。]
ん……。
[左手で、包帯が巻かれたその喉を軽く撫で、そして。デッキへと向かい、歩いて行った。]
[ダニールの同調を得られた事で、表情が少し和らぐ。]
錯乱してんのか嘘を言ってんのか、それとも騙されているのか。
どれが正しいのか分からんが、今のサーシャは危険だ。
ああなった以上、ただじゃ止まんねえ……
相手を殺すまでな。
けど…それでも、止めないと。
[「おおかみさま」…憧憬と崇拝の色を乗せたこの単語がサーシャの口から毀れるのを、己の耳は捉えていた。
それでいて表立って糾弾する気が起きなかったのは、彼の瞳に底知れぬ昏さを認めた気がしたからだ。
心の底に蓄積された黒い澱。垣間見える狂気。
その形もそこに至った背景も自分とサーシャでは全く違うのだろうけれど、己の内に存在していたものときっとよく似た形をしている。]
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