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大きな駅の隅っこのホームで、ひっそりと古びた寝台列車が停まっている。
北の集落へと向かうその列車には、
人狼騒ぎで身も心も疲れ果てた者達が、新天地を求めて乗り込むことになっていた。
見た目は幼い案内人がホームにそわそわと、リスト片手に乗客を待っていた。
1人目、案内人 ラビ がやってきました。
/*
突発RP村です。
上限14名と設定してありますが、11名で開始しようと思っています。
来週前半には開始したいと考えてるので、
7名、場合によっては5名で開始でも考えています。
後、狼2の場合、憑1にしてますが、憑2の方がいいか、
むしろ憑狼は無しの方がいいのではないか、とか意見募集中です。
飛び入り、超歓迎ですので、お気軽に。
不明の点があれば、遠慮なくおたずねください!
*/
村の設定が変更されました。
/*
エログロありにしましたが、
村建て人どちらもあまり得意ではないので、
程々の描写で宜しくお願いいたします。
ハリウッドのアクションものレベル希望です。
*/
2人目、整体師 ミハイル がやってきました。
3人目、講師 ダニール がやってきました。
村の設定が変更されました。
「あ、あなたは北へ向かう方ですか?
はじめまして、私は案内人のラビと申します。」
案内人はホームに人影が現れると、嬉しげに近づいて
ぴょこんとお辞儀した。そうして名前を聞くとリストと照合する。
頷ずながら照合を済ませると、列車へと案内する。
「この列車は、今回、北の集落に向かう方々しか乗車しませんので、
個室は自由に使ってくださって構いません。
出発したら皆さんに食堂車に集まっていただく予定ですので、
それまではご自由に。
あ、でも駅をウロウロして乗りそびれないようにしてくださいね!」
ハキハキと説明を続ける。
その後、現れる人々にも同じように案内をするだろう。
4人目、未亡人 アナスタシア がやってきました。
[女は何処か惚けた貌で案内人を見た。
――リスト。
他にも、集落に行く人が。
他にも、女と同じ疵を持つ人が、居るのだろうか。]
……有難う。
個室を自由に…か。
まぁ、普通に座れるところがありゃ、文句は言わないんだがな。
[そして、案内人は軽く礼を言って、列車に乗り込んでいく。]
[案内人に礼を謂うと、女は列車に視線を移した。]
何故、わたしは、生きているのかしら。
あのひとも、あのこも、もう居ないのに……。こうしてまた、生きようとしている……。
5人目、永遠の旅人 エーテル がやってきました。
[辺りを見回して]
今日も大勢の人が、列車に乗りにやってくる…。
その終着駅は、夢?希望?…それとも…。
[…ふ…と、女の姿が蜃気楼の様に、かき消える。まるで、最初からそこには誰もいなかったかの様に…**]
6人目、沈黙の カチューシャ がやってきました。
[大きな荷物を背負ったまま、不安そうに駅のホームに立っていました。
片手に切符を握り締めて、きょろきょろあたりを伺っています。]
[少女の細い喉には痛々しく白い包帯が巻かれておりました。
両親も親戚もみんな死んでしまって、少女が頼れるのはこの一枚のぺらぺらの切符だけだったのです。
それでも、遠くへ行くのは心細くて、列車の様子をそっと見ています。]
/*
こんばんは、村建てです。
皆様、入村どうもありがとうございます。
ちなみにほとんどの方が飛び入りなので、
その辺で気兼ねせずに、ご意見くださると有り難いです。
エーテルさんのメモを拝見して、
プロローグの間にアンケート取ろうと思っていたことを思い出しましたので置いておきます。
◆1.憑狼どうしたい?
1人いればいい。2人だと面白い。なしの方がいい等。
◆2.開始日の希望
○日までに始まってくれないと厳しい、
○日までには始まってくれると嬉しい、等々。
*/
/*
村建ての意向は、
憑狼に関しては特に反対がなければ1人は入れてみたいかな?と。
宿借と違ってエピで戻るから、そう気にしなくてもいいかな、と、思うのですが、如何ですかね。
あ、ちなみに墓下=死者の世界です。
詳しい設定は墓落ちした方々におまかせしますが、
基本列車から離れられない、ということで。
開始については>>#0でも触れていますが、
11人揃った時点で開始しよう予定です。
11人未満でも7名以上なら25日には開始したいと思っています。
*/
7人目、サーシャ がやってきました。
がたん、ごとん。
[駅へと向かう列車の中、ぼんやりと宙を眺めながら、子供のように青年は音をなぞる。]
がたん、ごとん。がたぁん、ごと、ごと。
[感情のない声。焦点の合わない瞳。
やがて列車はホームへと滑り込む。車体が揺れ、終点を告げる声が響いても、青年は気づかぬまま。
『お客さん、終点ですよ』
車掌に迷惑そうな声をかけられれば、のろのろとそちらを見て、ぱちり、と瞬きをひとつ。]
……ぁあ。
[小さな荷物だけを携えて、ホームへと。足取りはまるで、夢遊病患者のように。]
サーシャ は肩書きと名前を 青年 サーシャ に変更しました。
……なんでかな。
なんで、僕を食べてくれなかったのかな。
[あの事件が終わってから、何度も繰り返した言葉。問いかけにもならない、答えのでない自問自答。]
どうして生きててくれなかったのかな。どうして殺してくれなかったのかな。どうして……
[『あなたも北に向かう方ですか?』
不毛な思考の螺旋から、案内人を名乗る少年の声で抜け出した。]
……北……。そう。北に向かうんだ……。
[噛みしめるように呟いて、かさり、とポケットから切符を取り出す。コートの袖から覗いた左手首から、真新しい血のにじんだ白い包帯が見えた**]
8人目、写眞店店主 シュテファン がやってきました。
[「がしゃりがしゃり!!」
年代物のライカの、重々しいシャッター音が辺りに響き渡る。
遮る物が何もないホームの突端。
今にも雪さえ舞って来そうな鉛色の天の下、ひゅっと冷たい風が男のコートの裾を翻すが、彼は全く頓着していない。]
ふ、ふふふ、いいですねぇ、実に美人ですねぇ。
風景の移り変わりと共に、これから更に色々な表情を見せてくれるんでしょうねぇ。
楽しみ、楽しみですねぇ。
[にたり、うっとりと、拡張された男の視覚が向かうのは列車の面。
更に角度を変え、三脚まで持ち出して、もう2枚、3枚と彼は列車に向かいシャッターを切る。**]
9人目、落胤 ロラン がやってきました。
[厚く雲が立ち込める空が、低い。
手を伸ばせば届きそうで、空へと差し伸べる指先は白く]
……寒いな。
[不自然なまでに白いのは、その指先だけではなく。
長い前髪と口元まで覆うほどのマフラーの間に覗くその肌の色も抜けるように白い。それはどこか日陰の植物を思わせる。]
もし、雪でも降るのなら、
その上を歩くのが楽しみだ。
[そして白い息を吐きながら、微笑った**]
10人目、放蕩息子 ベルナルト がやってきました。
…ちぃ……っ!
北だと? 集落、だと。
あんのクソ狸、やってくれる。
[鋭い舌打ちと共に、ベンチが重く軋みを上げる。
存外真直ぐに封の切られた封筒が無造作に足元で音を立てるも、気に止める様子はない。]
ハイハイ、乗ります、乗りますよ。
時間までに入りゃ問題無いんでしょ。
[不機嫌を隠そうともせず顰められた眉が、案内人の声でますます急な曲線を描いた。
追い払う様、ひらひらと掌を振る]
何れにせよ、もう、コレに乗るしか道はない。
………
[手の中の紙切れを頭上に掲げてみれど、この鈍色の下では風に遊ぶばかり。
せめてこの便箋を彩る花モチーフが晴天に透け輝きでもすれば、一時でも荒んだ心を沈めてくれただろうか。
暫く呆と見上げて、幾度目かの舌打ち。]
気休めにもならねえ。
[やがて、細切れに引き千切られた紙片が、
底冷えの気配漂うホームの片隅、吹雪のように散った。
整った筆跡も慇懃無礼な内容も、何もかも無意味なもの。**]
11人目、イヴァン がやってきました。
急に寒くなってきたね。
だけど、狼から生き残ったら、旅行のお誘いとは人間万事塞翁が馬だね。
どうも、この暗い雰囲気はあんまり好きじゃないんだけど。
楽しくやりたいものだよね。
12人目、背徳の賢者 シャノアール がやってきました。
[大きな旅行鞄を両手で持ち上げ、よたよたと列車へ乗り込もうとする一人の少女]
よっ、あわわっ。
[よろめきつつも、何とか列車へと乗り込む]
……この列車でいいんだよね?
[乗車券を取り出すと、それをまじまじと読む]
うん、大丈夫。それで部屋は、と。え? 自由に選んでいいの? 二人部屋を一人で使っちゃっても?
そっかぁ。じゃあ折角だし、一通り見て回ってから決めようかな。
まだ、出発まで時間があるんでしょう?
[親切に答えてくれるラビの話にうんうんと頷き]
ふふ。大丈夫、乗り逃したりしませんよ。
だって、私も……必死ですからね?
うん、結構いい部屋が多いのかな。
〜♪
[暗い雰囲気の列車とは対照的に、ショッピングでも楽しむかのように部屋を物色していく]
13人目、医者の娘 ナタリー がやってきました。
北は、寒いのかしら?
人狼は…寒いのは苦手なのかしら?
[手にしたチケットと列車を交互に眺めながら、呟いた。
案内人に声をかけられてホッと息をつく。]
ええ、そう。私も北へ…。
この汽車でいいのね?そう…。
[案内人の説明を受けながら、改めて列車を眺めた。]
どうもありがとう。
とりあえずもう乗り込んでしまえばいいのね?
― 列車内・一般車両 ―
[すっかり眠り込んでしまった。
久しぶりの長閑な雰囲気に、心緩んだようだ。
人が増えてきたのも感じる。
何人くらいが乗り込んでいるのだろうか。]
あれ、ここから先は一般車両なのかな?
[うんしょうんしょと旅行鞄を運びながら、座席に座るミハイルの存在に気付く]
あの、すいません。
[ゆっくりとミハイルに近付き]
ここから先に、って寝てるのかー。
[大きな荷物を背負って、ふらふらとホームを歩きます。
同じくらいの背丈の案内人さんに、黙ってチケットを差し出しました。
名前を呼ばれて、こくんと頷きます。]
>>27
へっ、あわわっ!?
[思わず飛び退いて、その時手放した鞄がばたんと倒れる]
そんな、驚かすなんて、人が悪いですよ。
ここから先に個室はあるのかなとか、先客に聞きたかっただけです。
別に、寝てるなら財布をすり取ろうと思ってたとか、そういうケチな泥棒みたいな真似をしてた訳じゃないんですよ?
[少女は悪びれた様子はなく、笑顔で言う]
[ ぺ し ゃ り 。
段差を登り切れなくて、ぺったりこけました。
大きな荷物に潰されたように、ちたちたもがいています。]
……。
[何か視界に面白いものが見えたような気がして、倒れた鞄を置いたままステップへと近付く。そして亀のようになっている少女を見て]
えと……大丈、夫?
[その手を掴み、車内へと引き上げようとする。が、重いのか荷物がつっかえているのか動かない]
うーん、うーん。
[スリだとかそんな疑いは華麗にスルーして、ステップの方から]
ちょっとー、そこのお兄さん助けてよぉ。
可愛い女の子が困ってるんだよ?
[手招きをして、呼びかける]
……! …!!
[ちたちたもがいていると、年上のおねえさんが手を貸してくれました。
けど、それでもやっぱり疲れているのと荷物の重いので、うまく起き上がることが出来ません。
膝とかちょっと痛いのは擦りむいちゃったのかもしれないけど、見たらもっと痛くなっちゃいそうでした。]
はぁ?
[見ると、小さなガキが荷物に押し倒されてる。
話しかけてきた女が助けろというので、しょうがなくよろ、と立ち上がった。]
で?
何遊んでんの?
[そんなこといいつつ、二人の傍に近寄ると、上に乗ってる荷物を持ち上げる。]
[突然ひょいと背中が軽くなりました。
不思議そうに見上げて…はたと気づいてがばがばがばっ!と立ち上がりました。
バツが悪そうに真っ赤な顔でペコペコとコメツキバッタのようにお辞儀をします。
そのあと、うー…と恥ずかしそうにうつむいてしまいました。]
わ、力持ち。
[背負ってる荷物が絡まらないよう、外しながら]
大丈夫? 立てる?
[カチューシャの手を取り、助け起こした]
[荷物を片手でぷらぷらさせつつ・・・・・・頭を掻いて]
なんで、そんなちまっこい身体でこんな荷物もってっかねぇ?
まぁ、いいや、また潰れてぎゃんぎゃん言われるのはうるせぇし。
[そして、荷物を持ったまま、個室のあるらしき車両のほうへと足を向けた。]
んー。
[自分の荷物を見やり]
誰にだって、事情はあるんじゃないかなあ?
例えばふとしたことからとんでもないものを盗んじゃって、怖い人達に追われていて、何でもいいからこの場所を離れたいと考えてる人とか? もしそんな人がいたら、色々と詮索されたりするのは嫌だよね。
[二人の後を、楽しそうに追いかけ、歩く]
[小さなトランクを一つ、足元において。
ずり落ちてきたマフラーを、持ち上げる。
長かった髪を切ったばかりで、襟首の寒さは酷く堪えた]
あまり日の傾き具合はわからないけれど、
……まだ夕暮れだったか。
[構内を振り返り、時計を見ていれば、
列車の方から賑やかな音]
案内人は乗りそびれるな、と言っていたな。
[ゆったりと歩みを進めはじめた]
小説家?
[ミハイルの質問に笑い]
似たようなものかもね。私は……そう言えば、自己紹介がまだだったね。
私はシャノアール。賢者よ。賢い者と書いて賢者ね。私、賢い。
[胸を張り、威張るかのように]
[聞かれて、困ったように見上げました。
しばらくきょろきょろ見回して、一番近くのドアを指差します。
大きなベッドのある新婚旅行向きの部屋だとはしらなかったんですけど。]
[ホームの雑踏。思い思いのざわめき。その中に。]
……狼様っ!?
[狂おしい感情を呼び覚ます声を聞いた気がして、弾かれたように振り返る。]
……あ……。
[だがそこに、求める姿はあるはずもなく。のろのろとベンチにうずくまった。]
な、何よその目はっ。
ほ、ほら、賢人会議とかあるでしょう? 名前だけは知られていて、実態はあまり知られてないけれど。そういうのに出たりする人が賢者で、西から東まであらゆることに精通してないとなれなかったりするんだよっ。
[聞かれてもないことをべらべらと喋り]
つまり、私賢い!
[再び、あんまりない胸を張った]
[賢者のおねーさんの勢いに気圧されて、きょとんと見つめました。
胸を張る様子に、思わずパチパチ手を叩きます。
張った胸がどっこいどっこいだなんて、そんなことは知りません。]
……様?
[何か不穏な声が聞こえた気がする、
ベンチに蹲る気落ちしたような人影に目を向けた]
そこの君、
……今何か不穏なことを口走らなかったか?
[トランクを手にしつつ、青年へ声をかける。
労働を知らぬ白く柔らかな手に、荷の重みは食い込んだ]
けんじゃぁあ?
[自己紹介をしてきた女に、そんな声をあげつつ、
女の子が部屋のドアを指差せば、そこを無造作に開ける。]
ほぉん、なんか、こう、まぁ、いいか
[いかにもな、大きなベッドのある部屋。とりあえず、その中に鞄を置く。]
あんたにゃ大きい寝床だなぁ。
[思わず笑みが漏れた。]
[人気のない客車の窓からホームを眺めれば、
ベンチに踞る青年が目に入った。]
…気分悪いのかしら?
[眉をひそめたが、その場から動こうとはしなかった*]
>>49
何その馬鹿にしたような目はっ!
[開けられた部屋を見て]
あー。
[拍手をくれた女の子の方を見て]
んー。
誰か、いい人と待ち合わせ?
[部屋の中身にびっくりして目を丸くしました。
荷物を持ってくれたおじさんにぺこぺこお辞儀をして、
思わずベッドにダイヴします。
ふかふかさに幸せそうな顔をして、疲れたのと安心したので何時の間にかねむってしまいました。**]
寝ちゃった。
疲れてたのかな。
それにしてもここ、いい部屋だなぁ。似たような部屋、探せばあるかな。
[ミハイルお兄さんの方へ向き直り]
それじゃ邪魔しちゃ悪いし、戻ろっか?
[ロランの言葉にのろのろと顔をあげれば。そこにあるのは、あのときの狼とは似ても似つかない顔。]
……声が、似てたから。
[それだけを告げる。]
[多くの人が乗り込み、賑やかになった車両周辺。喧騒の響く車内の食堂車。テーブルおかれたタロットの山から一枚のカードを捲る。]
]V.死神 DEATH … 一つがおわり、今、もうひとつが始まろうとしている。再出発への希望…。されど、悪しき者を切り捨てない限り、真の再出発は…望めない。
あまり、よく聞こえなかったのだけれど。
君は神様、と言っていたのだろうか。
それとも……
[おおかみさま?と声なく唇は動いて。
見下ろす眼差しはゆるく微笑む]
……いや、普通。
声を発するのは、神様ではないな。
>>57
あ、それなら来る時見かけたよ。
丁度いい時間だし、私も何か食べようかな。
[案内するかのように、ミハイルのいた座席へと戻り]
はい。
[倒れていた自分の荷物を持ち上げると、それを押しつけるよう手渡した]
[明朗ではない呟き、かろうじて聞き取れた言葉に、
眼差しを伏せて、マフラーを引き上げる]
……そうか。
それは私と少し似ているな。
[車内を見回っていた運転士が、窓越しに食堂車にいる女の姿を見咎める]
「済みません。この車両はまだ、お客さんの立ち入りは禁止で…」
[…だが、車両の中に入ると人影は無い。ただ、一枚、死神のカードが何かを暗示するように残されていた**]
/*
えーと、すみません。
村情報に書いてあるとおり、夕食は初日に支給予定です。
食堂車では飲み物を嗜む程度でお願いします。
乗務員は運転士と案内人以外いません。
乗客も参加者の皆さんだけとなっております。
>>61
大丈夫大丈夫。
そのためにさっき観察したんだからね。
[荷物持ちがいると楽だなぁ、と足取り軽く]
到着っ。
それにしても、結構綺麗な列車なのに、あんまり人がいないよねぇ。
……乗るべき人が、みんな死んじゃったからかな?
[がらんとして食堂車で、椅子のふわふわ具合を確かめていき、一番良さそうだと思った椅子へと陣取り、手招きをしている]
[浮かんだ喜色にゆるり、首を傾げる]
神様と狼が同じ?
君は不思議なことを言うのだね。
…それとも、外の世界ではそれが普通なのだろうか。
[トランクをあらためて持ち直す。
荷運びを頼めたら、と思ったりしていたのだが。
どうにもそのようなタイミングは逸してしまったようだ]
ここは冷える。
君も、乗り遅れぬように。
[渋々、自分の荷を手に列車へと足を向けた]
[個室の外が騒がしい。ふう、と何度目かも判らぬ溜息を吐く。]
あのひとが居なくても、あの子が居なくなっても、世界にまだ人はいて、世間は回ってゆくのね……。
[こつ、と額を窓ガラスに付ける。夕日の橙が頬を照らした。]
/*
何はともあれ、お集まりくださってどうもありがとうございました。
人数も程よく集まったので、今晩0時に開始させて頂く予定です。
調子に乗って、枠をもう一人増やしてみますが、
23時の段階でしめきって、自動開始とさせていただきます。
憑狼に関してはせっかくなので一人は入れさせていただきます。
ご意見くださった方どうもありがとうございました。
ついでに、せっかくなので、狂人も囁き有りとさせていただきます。
希望役職・肩書きの変更は、河童マークで変更できます。
村の設定が変更されました。
/*
うっかり言い忘れていましたが、
初回占いはダミー指定でお願いする予定でした。
ただし、狼3の場合は自由に占ってもらった方が良さそうですね。
[寂れた北へ向かう列車は、くたびれた相応の年代物らしい。
ホームからも、風に窓ガラスががたつく音が聞こえた]
……隙間風が寒そうだな。
[物珍しげに ふ、と硝子に息を吹きかける。
白く曇れば子供のように笑って、つっと指を滑らせた]
/*
>>66 食堂車への出入りは特に規制してなかったので、立ち入りは自由です。
夕食は駅弁のようなものが用意されております。
後、説明不足でごめんなさい、ですが、
古びた寝台列車、なので、豪華な客車ではないのですよ、と。
>>67
待ってれば、接客係の一人でも来るんじゃない?
[椅子の柔らかさを確かめるように、ぼうんぼうんと軽く跳ねながら]
それにしても。
何だかんだ言って運んでくれるなんて、貴方本当は、とても紳士よね?
[柔らかく微笑む]
……名前を聞いてもいいかな?
>>71
むー。
あほじゃないです。
賢いです。賢者なのです。
[ぷー、と頬をふくらませてから]
ミハイルさん、ね。
ふうん?
[逸らした顔を、覗き込むようにして]
……えへへ。
[笑った。多分、当人にしか分からない、不可解な思考をしているのだろう]
[何を描こうか、迷った指先は結局、
『Lorraine』己の名を記して落ちる。]
……冷たい。
[吐く息よりも、その指先は白く**]
賢者って何すんだ。よくわかんねぇ。
[結局女の向かいに座って、腕を組んで窓の外を見ている。
食堂車といえども、何も出ないなら、ただの車両だ。
まぁ、テーブルがあるから寝やすいかな、と思っただけで…。]
何笑ってやがんだ。気持ちわりぃ。
[にやにや笑いが見えれば、横目で睨んだ。
そして、また、窓の外を見つつ、窓のさんにたまった埃を指で掃った。**]
>>74
そりゃあ賢者のお仕事と言えば、聞くこと見ること知ること理解することですよ。そして、迷える人達の相談に乗り、導いていくことですかね。
会計の仕事とか、講師の仕事とか、税金がどうのとか、そういうことも出来ますよ。そういう一般的なお仕事でお金を稼いで、本を買ったり、見聞を広めにいったり、知識を増やしたり……時には勇者を導いたりなんかしちゃったりして。そういうことをしているのが賢者です。
[鞄を開けると、そこには難しそうな本や紙束がいっぱい。その一冊を取り出すと、ページを捲り始める**]
似てる……
[瞳に一瞬浮かんだのは、子供じみた嫉妬の色。すぐにそれは揺らいで消えて、笑顔になる。]
普通じゃないよ、でも俺にはおんなじ。
[無邪気な表情。荷物を持ってほしいというロランの思いには全く気づかずに。]
はーい。
[移動を促されれば頷いて、彼を見送った。]
……。
[ふ、と表情が消える。高揚は一瞬。狼のことを考えている間だけ。
それが途切れれば、押し寄せてくるのは……。]
……乗らなきゃ。
[自分で自分に号令をかけ、立ち上がる。前屈みになった瞬間、胸元の傷がずきりと痛んだ。]
痛い……。
[甘美な痛みに、浮かべるのはとろけるような笑み。]
>>78
……そうですね。
[本を読みながら、無意識に]
私が忙しいのも、人間がいるから争いが絶えず、その歴史もまた絶えないからで。
極端な話……無人島に一人でいれば、どんな争いも、犯罪も、権利の主張も、起きようがありませんよね。
仕事とはつまるところ、金銭の奪い合……
[はっとして]
え、あ、そうですね。お客さんがいるから、忙しいんですよ。
[ぱたん、と栞を挟んで本を閉じ]
そうですね……多かったと思いますよ。私の場合、ほとんど趣味をそのまま仕事にしてしまったようなものですから。学者や助手になる道もあったんですけれどね。
けれどお陰で、色々な人に出会えました。
この間会った人にも、ものすごい経験を得られましたよ。ただ残念ながら、その人とは立場上、商売敵……としての出会いだったのですが。
[苦笑して]
ただ、その仕事は、なんと言うか。
多くの人が、死ぬか行方不明になるかしちゃったんですよね。悲しい記憶や、別れもいっぱいでした。
それでも。得難いものを、得られましたよ……だから私は、仕事を続けているんです。
でも、それにしちゃあ
なんか、初対面に荷物持たせたり、
迂闊すぎんじゃねぇの?
ホントに頭いいのかぁ?
[そして、自分のずた袋から、煙草を取り出すと、吸っていいかなんて訊かず火を点ける。]
[車内から見るものがあれば、
列車に沿って物珍しげに歩く様子が見えただろう。
窓のサインを消さぬまま、手近な乗車口から車内へと乗り込んだ]
食堂車に集まる、と言っていたな。
……列車というのは、そういうものなのだろうか。
>>82
>>83
私は賢いんですっ。
そして、人を見る目があるので迂闊とかないんですっ。
[けほけほと、紫煙に軽く咳き込み]
ところでミハイルさんは、何でこの列車に?
―食堂車―
[手指に食い込むトランクを抱えて、
端から下っていけば程なく食堂車にたどり着く]
まだ、早かっただろうか……。
[そこにいるのは一組の男女だけ、だったようだ、
物知らずとはいえ、さすがに少なすぎることはわかった。]
[自分に言い聞かせるよう、あるいは考えをまとめるかのようにつぶやく。そしてミハイルが立ち上がったのを見て、はしっと服の裾を掴む]
待ってくださいよ。
[と痴情のもつれのようなことをやってる時にロランの存在を視界に捉え]
あ、どうも。
[軽く会釈した]
ああ、君、
もし手隙なら私のトランクを……
[そう大きくはないトランクを、
白い手に余らせながら、男にそう声をかければ、
女の手が、縋るような動きを見せた]
………。
……邪魔だっただろうか。
[痴情というものについての知識はなかったが、
なんとなく慌しそうには、見えた。]
えーっと。
[言おうとしていたことをちょっと考えて]
何か誤解がありそうですが、違うんです。
その、一緒の部屋に泊まらないかという話を、持ちかけようかと思ってたところなんですよ。
[さらっと、余計誤解が深まるような言い訳をした]
[夢中になってシャッターを切っていると、ファインダーに小さな人影が入り込んだ。
ちっ、と舌打して追い払おうと目を上げるが、そこには困った顔で佇む案内人が居るので、ばつが悪そうな照れ笑いに切り替えた。]
あ…、ああ、すみません、僕も乗ります、乗りますよ、はい。
いやぁ、この列車、××線の払い下げでしょう?
滅多にお目にかかれる物じゃありませんから、ついね…ははは。
ところで…、この乗車券で特等車両を使っても良いものですかね?
あ、ああ、解ってます解ってます。かなり老朽化した車両ですからね、快適さよりは、色々な設備を堪能してみたいのですよ。
それと、空きがあれば毎日部屋を変わっても構いませんかね?
いや、せっかくの機会です、特等から三等まで、一通り体験したいと思いましてね。
ところであなた知ってますか?
この列車の前身のモデルは○○地方を走っていた△△という車両で、これは当時正に夢の超特急と…。
…えっ?もう、すぐに列車出ますって?
そりゃいけません!
[案内人の少年はとうとうと続く薀蓄に、すっかり呆れ果てて出発時間を少し早めに告げたようだ。
写眞店の店主はライカを首から下げると、焦って三脚を畳んでいる。]**
>>93
しまったー!
誤解! 誤解です! それと賢いです!
話から察するに、ええっと。
[あわあわしながら]
>>97
つまり、割と危険なんですよ!
いや、正確には危険があったというか。だからこそこの列車があるというか。
流石に北までいけば大丈夫だと思いますけど、道中は危ないかも知れないじゃないですか!? 危ないですよね!
だから護衛です、護衛! か弱い賢者の護衛!
本当はさっきの女の子とあわよくば同じ部屋になりたかったんですけれど、なんだかそんなことも言い出せない雰囲気だったし、他に信頼出来そうな人間が見つかるかも怪しいし、つまりはそういうことなんですよ!
[最早、何を言ってるかよくわからないかも知れないが、とにかく必死なのは誰の目にも見て取れる]
[ロランの方に向き直り、同意を求めるように]
元は二人部屋だとも言ってましたから、当人の同意があれば何の問題もないはずです。
……ね、誤解だったでしょう?
>>101
世の中には、初対面でも信じ合わなきゃ生きていけない場面もあると思いますよ?
嵐の中、転覆して逆さまになった船の中とか。
[ロランの様子を見て、ふと考え]
二人で一緒に、新婚さんようの客室に入った仲じゃないですか!
ひどい!
[服の裾を掴む手に力を込めて、言ってみた]
列車の中も嵐の中で転覆して逆さまになった船の中も似たようなものです。危ないです。危険です。
[裾を掴んでない方の手の指と立て]
第一に、両方とも揺れます。
第二に、揺れた拍子に物が落ちてくる可能性があります。
ほら、そっくりでしょう?
[慣れぬ環境――
眩暈は主に人酔いによるものだと知っている]
……よく、わからないのだが。
列車と転覆した船はちがうだろう。
前者には、常ならざる状況を引き起こすような異常は起こってはいない。
それらを等しいものとして繋ぐには、
なんらかの異変が必要ではないだろうか。
[冗談めいた女の詭弁に、答えを返す。
己の知らぬものは知識ではなく、経験だ]
あっ。
荷物持ちに逃げられました!
[手を振りながら、椅子に座り直し]
ふむ、しかし……何事も思い通りにはいかないものですね。
>>107
まあ、そうですね。
この列車に、異変など起きるはずもない。
何故なら、異変から逃れるための列車……ですものね?
[ロランを、上目遣いに見上げながら]
それはそうと、ご挨拶が遅れました。
私はシャノアール、と申します。貴方は?
[大声にはびくり、とまたこめかみを押さえて、
小さく息を吐いた。見つめた掌、くっきりと付いた赤みはまだ引くことはなくて]
………。
[逃げ去っていく背を意気消沈した様子で見守った]
[傍らのトランクを片手で持ち上げ、ベンチを後にした。
男の一人旅には小さすぎる荷物。詰めたのは、ある種の諦観か。小さく苦笑してホームを歩く。]
出発時間、いつだったっけ。
さっきの案内人は………あぁ、わざわざ聞くこともないか。
[冷たいひゅうと頬を掠め、外套を引き寄せる。
道が決まっている以上、冷気に身を晒して居る意味などない。
踏みつけられた封筒、剥がれた封蝋。
捺された印璽が模っていたのは ―――]
[足早に列車に飛び乗る直前、頻りにシャッターを切る男の姿を目に止めたが]
…奇特な奴もいるもんだな。
[ひとつ呟くだけ。
さして興味を持つ様子もなく、一先ず暖を求めて車両へと足を進めた。]
― 一般車両 ―
[食堂車から逃げるように一般車両に戻ってくる。
車両のつなぎ目のドアを閉めると、ほっと息をついた。]
なんだ、あの女。んとに…。
[そして、無造作に手すりに煙草の火を押し付けて消すと、窓を開けてポイ捨てする。]
[女は食堂車に入ってくると、目を伏せて近くの席に座る。]
…数奇な運命に翻弄された…旅人達は。
人生というレールの先に何を見るのかしら…。
[そう呟くと、窓から見える駅の様子をじっと見つめ続ける…]
>>113
そうですか。
それは、残念ですね。
[妖しく笑い]
きっと楽しい思いが出来ますよ?
それは、ともかく。貴方はどうして、この列車へ?
席、席…っと。
指定席じゃなかろうし、一人で一列使っても問題ないよな。
つうか、この列車乗客2、3人なんじゃねえか。
[一般車両で荷物の置き場を捜してうろつけば、窓越しに先程のシャッター男が慌しく三脚を畳んでいるのを認める。]
あいつで1人、俺と合わせて2人、他には……
[奥の車両から現れた男を見れば、指を折るのを諦めた。]
――― 一両丸々俺の物、って訳にはいかねえか。だよな、やっぱ。
[無造作に置かれたままの荷物とその男とを見比べて、肩を竦めた。
後ろの席に荷物を放り、体を沈める]
ソレ。ポイポイ捨てっと火事になるぜ。
[窓の外を示すよう、手の甲でこつんと硝子を叩いた。
咎めるような色はなく、寧ろ楽しむように]
>>119
なるほど。
―――そうか、逃げるべき人間が集まったという訳ではなく……行く当てのない人間が集められたと。
[荷物をしまい始め]
先ほどの様子からしても、本当に……そうか。
着いてからではなく、着く前に……。
[ぶつぶつと、何事かをつぶやきながら思索に耽る。目の前のロランも、見えてないかのように]
整体師 ミハイル は肩書きと名前を 無頼な整体師 ミハイル に変更しました。
>>120
そ?
火種ってのは、完全に消えたと思っても、それこそ水ぶっかけでもしねー限り燻って燃え広がるからな。
[振り返る男へは片眉を上げてみせた。
声色ひとつ変えず、何の気なしにさらりと続ける。]
此処に戻ってきた時―― ま、お前さんがそうするかは知らないが…
駅が丸々焼けちまって、駅が唯の野っ原になっちまってるかも。
>>122
[今度は火の講釈が始まって、またしかめっつらになった。]
はいはい、悪かったよ。
[そして、窓を大きく開けて、捨てた場所を覗き込む。線路にそれは落ちていた。]
じゃ、今から降りてとってこいってか?
[そうしろ、といわれたら、そのまま窓から逃げようかと…。]
>>123
―――……了、と。
[立ち去るロランを見て]
ああ、すいません。
どうも、興味深いことがあるとそっちに集中してしまって。良い旅を。
[形式的な挨拶をして、見送る]
[エーテルと目が合えば小さく会釈をし食堂車を後にする、
扉を出たところで再びトランクを床に置いた]
人と話すというのは、
なかなかに難しいのだな……。
[出入り口、トランクの上に腰をかけて小さく溜息を落とせば、
白く柔らかな掌に滲む緋の稜線に、また息を吹きかけた]
イヴァン は肩書きと名前を 放浪者 イヴァン に変更しました。
可能性の話さ。
敢えて取りに行かずに、火事んなるのを眺めるのもオツかも知れない。
なんて、な。冗談。
「初対面の人間にゃ挨拶代わりに絡んどけ」ってのが家訓なんだ。
もっとも……取りに行きたきゃ止めないけどよ。
[悪びれもせず勝手な軽口を投げ、目の前の男のしかめっ面を見てくつくつと笑った]
くく。面倒くせぇって顔に書いてある。
そういやお前さん、奥から出てきたっけな。
奥の車両に何かあるのか?
ふわあーーー。
眠くなってきちまったな。
今夜辺り、列車は出発しそうだけど。
ちょっと、一眠りしておくわ。
食堂での顔合わせに遅刻したら、ゴメンな。
出来れば、もっと人が来て賑やかな電車で楽しくしたいもんだね。
>>127
火事になるのがオツなのか。
そりゃ悪趣味だな。
[放ったのは自分のくせしてそう言った。]
初対面には絡んでおけ?
なんだそれ。お前何かの商売人か?うっとうしい家訓だな。
[そして、面倒くさい、には否定はしなかった。そのとおりだったし。]
奥の車両?
食堂車に七面倒な女がいる。
[と、そこまで言ってから、そういえば、とあの男のトランクの件を思いだした。]
あー……
[頭を掻く。]
ちょっと頼まれごとしたんだった。
戻るわ。
[放っておいてもよかったのだが、
どうも後味が悪い。
そして、来た車両に戻ろうと足を向けた。]
食堂車に行きたいならこっちだ。つまりは。
[家訓男にはそう告げて車両のドアを開ける。
そこに>>126ロランがいることも知らずに。]
[焦れば焦るほど、手馴れた動作でも上手くいかない。
列車がもう発車してしまうのでは、と恨めしげに車窓に目をやると、>>117華やかな風貌の人物と目が合った気がした。
夢中で列車をフィルムに収める姿を見られていた事を知ってか知らずか。]
おや、良い被写体ですねぇ。
[くくっ、と喉の奥で不気味な笑い声を立てると、車窓をフレームに見立てて束の間観察した。
が、すぐさま我に帰ると、そのまま三脚と綻びの目立つ古いトランクを担ぎ上げ、手近な扉から車内へと飛び込んだ。]
[どのくらいぼんやりとしていただろうか。
廊下で窓からホームを眺めていた。
発着する列車や乗降する人々。]
そういえば、汽車に乗るのは初めて…。
[小さな村で、ずっと生きていくと思っていた。
変わらない日常がずっと続いていくと信じていた。]
…父さん。
…このまま立っていても仕方ないわね。
[あの小さな案内人は、部屋は好きに決めていいと言っていたか。]
好きに…。
[何かを決めるのは億劫だった。]
(私、なんでここにいるんだろう?)
[気がつけば、同じ自問が頭を巡る。]
うっとうしい?
そりゃあドーモ。よく言われる褒め言葉だ。
[続く言葉には興味深げに首を傾け]
面倒な女… まだ乗客がいるのか。
あー、奥が食堂車になってんのね。
そういや喉が渇いたな…
[戻ると告げる男に頷きかける。
付いていくかどうするか。暫し思案した後に]
後で行ってみる。
「面倒な女」だっけ?そいつと何か約束があるってんなら気にすんな。
急に話振って悪かったな。人見知りでさ、俺。だーれも居ないと寂しくて死んじまうのよ。
[またしても、冗談とも本気とも付かぬことを。
頼まれごとの相手を誤解したまま、車両のドアをくぐる男にひらりひらりと手を振った。]
>>134
いや、その女は本当に面倒なんだが…。
[とってもとっても失礼な人である。
そして、去る男の後姿はちらと見たあと、
開けたドアの先、踏み出そうとして、誰かの気配、というか、
ロランの座っているトランクを、思わず、蹴ってしまいそうになって…。]
[ごとん、と音を立てて椅子から落ちた。]
う……。
[短い居眠りでも、自分の位置を把握できなくなって、きょろきょろと辺りを見回す。いつの間にか車内には人がずいぶん増えていた。]
……あ。
[どこか傷口が開いたのか。シャツに血がにじみ出して途方に暮れる。とりあえず手のひらについた血を、ごしごしとズボンでぬぐってみた。]
……商売人、ね。
当たらずとも遠からずってとこか。
[へらりとした表情は一転、顎を軽く撫で独りごちる。
実際のところ、「顔を繋げ」とは家訓に近い教えだ。]
――…絡め、の方が気楽でいいよな。
[一般車両の座席に深く寄りかかり、何処か皮肉めいた笑いをひとつ、漏らした。]
[入り口の方向から物音を聞きとめ、思考を切った。
腰を浮かせ前方の座席から後方までを見回せば、手を拭うような動作の男が目に映り]
あん? お前も乗客、か…?
どうしたんだそれ。手。
[怪訝そうに瞳を凝らせば、ズボンにこびり付くのは赤。]
……、どっか怪我でもしてんのか。
あ……えぇと……。
[見知らぬ青年に話しかけられ、怪我を気遣うようなごく普通の言葉を聞いて。ようやく、ここがどこかを思い出した。
自分の巻き込まれた騒動が、自分のしたことが、忌むべきことであると言うことも。]
ちょっと……事故に遭いまして。
きっとすぐ止まるから、問題ないです。
[寒さに引き攣れたように唇をゆがめるのは、笑みのつもりだと相手に伝わるだろうか。]
すぐ止まるっつっても…
血が出るってことは、まだ新しい傷なのか…?
[何処の傷かと、つい上から下まで探るような視線を送る。それは受け取り手によってはひどく不躾にも感じられるだろうか。
青年の唇が動くのを見れば、フーン、と呟き]
問題ないってんならいいけどさ。
『この列車にお医者様はいらっしゃいませんかー!』とか叫んでおくべきか一瞬悩んだ。
[何処かで聞いたフレーズだけどなー、と付け足し。
少しの沈黙の後、青年の言葉の一部を反芻する。]
事故か… そうか。
……いや、そうか。
ここは通路なのだったな。
通行の邪魔をした、すまない。
[立ち上がろうとトランクに手を付けば、
少しばかり掌が痛い。長い前髪の下、眉根が寄った。]
ああ、君は先ほどの……
彼女のところに戻るのか?
[荷の件はすっかり諦めた心持だったから、そのように問う]
>>142
ん?いや
お前さんに用事があんだが…。
っていうかお前さんが用事があるんじゃなかったのか?
[そして、転んだ人に手を伸ばした。]
持って欲しいんだろ?荷物
[乗客が増えた事が気配から窺い知れる。だが、扉を開けて態々誰かと顔見知りになる気は全く無い。
信頼していた者の裏切り、
愛する我が子の無惨な遺体、
無実の夫に掛けられた吊り縄、
まだ、生々しい記憶が女の貌を歪ませる。]
ふう……、
[再び、溜息が紅い口唇から零れた。]
……。
[品定めをするような視線。慣れてはいたが快いものではなくて、コートの前をぎゅっと握りしめる。]
最近だけど……治る、ですから……
っ、医者はいらないっ!!!
[ぽつぽつと反論していたが、冗談交じりのような青年の言葉に、過敏に反応する。]
いらない、事故だからいらない。この傷は、いいから。
[コートを握りしめる手はますます固く。]
>>147
はぁ?
[本当にわけわかんない奴が多いと思った。]
忙しい?こんな列車に乗ってただ出発待ってるのに、忙しいもクソもあるかよ。
人と会話する難しさだぁ?
難しく考えるからじゃねぇの?
にしても、なまっちろい手だなぁ。
おめぇ、どっかのボンボンか?
[そして、手が伸ばされればそれを掴んで立たせてやる。
それから、足元のトランクをひょいと肩に担いだ。]
もう、これで三人目だ。荷物はこぶの。
オレ、転職したほうがいい気がしてきた。
[で、どこに運べばいいんだと…訊いた。]
……っ、?
ああ…悪い、詮索するつもりは…。
[予想外の剣幕に面食らう。
コートを握る青年の仕草が妙に幼いものに見え、一つ瞬いて首を振った]
訳アリか。
[何もしない、とでも言うように両手を自身の顔の前に広げ、数度振ってみせながら]
分かった。呼ばねえよ、医者。
[青年のズボンで拭われた赤が視界の端に映る。
男は、つと通路の先に顔を向けた]
あっちに食堂があるんだとさ。
俺はもうちっと休んだら向こうも覗いてみるつもりだ。
まだ部屋も決めてねえしな……面倒くせー。
…ああ、名乗り忘れてた。俺はベルナルト。
それじゃあ、な。
[相手の様子に思うところもあるのだが、軽く首を傾けて、挨拶の仕草を。
何もなければ、そのまま席に戻るだろう*]
>>152
ああ?
や、さっきはあの女がいきなりなんだか素っ頓狂なことを言い出すからな。
で、個室に運べばいいんだな。はいよ。
[そして、踵を返し、食堂車とは反対方面の個室へと歩いていく。
途中、女性がこちらを見ているのをみれば、首を傾げ、横目で少し見たが気にせず、>>149]
[医者は呼ばない。そう言われ、ほっと息をつく。]
あ……。
[両手を広げて敵意がないことを示されれば、握りしめた手の力を抜いてずるずると脇に落とした。]
……すみ、ません。
[こんなことでやっていけるのか。脳裡をかすめた疑問を追いやるのに必死で、相手の話を半分も聞かないまま。]
俺は、アレクサンドル……サーシャです。
[それでも相手が名乗るのを聞けば、彼にしてはきちんと名乗って、ぺこりと挨拶をした。]
……じゃあ、また。
[がばっ!と突然跳び起きました。
怯えてシーツを引っ張ってぐるぐるくるまってベッドの裏に隠れます。
しばらくして、何事もなかったので、ホッとして隙間から這い出しました。
それでも、きょろきょろ物珍しそうにあたりを見回します。
まだちょっと寝ぼけているみたいでした。
くしくしと顔をこすると、大きなリュックはおいて、ママの編んでくれたレースのポシェットを下げて、ドキドキわくわく部屋の外へスニーキングです。]
[デッキに上ると軽く息を切らせ、せかせかと神経質に三脚を畳むと、器用にトランクのストラップで固定した。
そしてこれでよしとばかりに、にたりと一つ満足げな笑みを浮かべると、そのままうきうきとコンパートメントエリアを闊歩してゆく。]
『××線、V湖方面はかつては有数の避暑地に数えられ、某国皇太子の新婚旅行の際に使用される事となった。
特等車―つまりはこのコンパートメントが、別名ハネムーン・スイートと呼ばれる客室なのである。』
―古き良き時代の話ですねぇ。
[まるでガイドブックを読み上げるかのように、何事か諳んじ、勝手知ったる我が家とばかりに、コンパートメントの一つを勢い良く開いた。]
おや。
[さすがに一つ目をぱちくりとする。]
先客が居ましたか。
[どうした物かと>>157カチューシャに一つ首を傾げる。]
む?
[ふうむ、とさすがに自分の発言の意味に首を捻る。]
僕はそれで構わなくとも、世間が赦しそうにありません…。
[残念そうにふかぶかと溜息をつくと、右手を差し出した。]
僕はシュテファン、写眞屋をやっています。
お近づきの印に、写眞を一枚いかがですか、ちいさなレディ。
[と、気障にふかぶかと膝を折った。]
14人目、陽気な女将 サンドラ がやってきました。
席ならいくらでも。
…案内の人に話はきいてませんか?
[そう小首を傾げながら、車両へと乗り込んできた年配の女性に声をかけた。]
個室も好きに使っていいようですよ。
[なじめない。日常に戻れなくて、目をつぶる。
ここには青年を虐める人は居ない。仕えるべき狼も居ない。人々は疑心暗鬼に陥っている訳ではなく、血の臭いですら身近なものでなく。]
……北に行って。それから。
[どうすればいいんだろう。後半は口の中ですら言葉にならない。]
……なんで、俺を食べてくれなかったのかな。
[何百回目かになる言葉を繰り返す。]
[しばらくじーっと様子を伺って、手を差し出されたのでおずおずとベッドの裏から出てきました。
カメラ屋さんのカメラに興味津々の視線を向けています。]
……まだ、人、増えるんだ。
[苦手な声だな、そう思いながら、サンドラの視界に入らないよう道を空けた。]
……食堂車、あるって、言ってたっけ……。
[ベルナルト、先ほど覚えた名前を繰り返して、ふらり、そちらに向かった。]
[>>167 少女がおずおずと出てきた様子に、いつもの「にたり」を「にこり」に変えようとして、強張った笑みを浮かべてみせる。]
ああ、これですか。これは僕の自慢の愛機です。
!そうだ、ちょっと待って下さい、いい物があります。
[少女に向かい、人差し指を立てて見せると、古びたトランクをがさごそと漁った。
底の方に、子供写眞用の人形がいくつかしまってある。
一番手近な物を引っ張り出す。
―と、それは茶色い狼のパペット。
男はしばしそれを見つめて、すぐさまぽいと傍らに落とすと、続いて現れた羊のパペットを手に向き直った。]
>>156
あ?生業?
ああ、仕事か。
や、たいしたことはしてない。
[そうは答えるものの、何か、少し、現実味のない物言いにどことなく違和感を覚えつつ]
[カメラ屋さんがカバンを漁るのをわくわくしながら覗き込みます。
可愛い羊さんが出てきて、パアッと表情が明るくなります。
キラキラした目で、羊さんを見ています。]
[>>171 少女の顔がみるみる明るくなるのに気づき、少し怯むがやがて気を取り直したように力強く頷いた。]
この羊さん、気に入りましたか。
じゃああなたに差しあげましょう。
その代わり、これを持って、ええとベッドの上でポーズを…、は児ポ法的にまずいですね…ええ、そう、ベッドの前で笑って下さいますか。
[差し出された羊さんとカメラ屋のおじさんをじーっと見比べて、ちょっと迷ってから羊さんを手に取りました。
胸にぎゅーっと抱いてふかふかしました。上機嫌。
おじさんのお願いにこくんと頷いて、にっこり笑顔を作りました。]
/*
すみません!直前に自動切替に変更しようとして
失敗してしまいました。
プロを一日延ばすのもなんですので、
0時半更新ではじめようと思っています。すみません。
[>>173 パペットが受け取られたのに、少しほっとした顔をしてみせる。]
メリーさん、仲良くして下さいね。
[言いながら少女の笑顔に古いカメラのシャッターを切る。
少女と、巧みに特等車の調度をフレームに入れつつ…。
一通り満足が行くまで撮影をすると、「これでよしとしましょう」と呟き、トランクを片付け出した。]
さて、と。
それでは僕は三等車から攻めることにしますよ。
[とやや謎な事を告げ]
その前に、そろそろ食事も出る頃でしょうか。行ってみますか。
[少女を促すように声を掛けるが、ついて来なくとも気にはしない。]
……。こん、にちは。
[食堂車にたどり着くと、そこにはすでに女性陣の姿があった。
ぺこりと会釈をして、辺りを見回す。特に興味を引かれるものは無く、少し拍子抜け。]
あ。荷物……
[ふと、手に持っていたはずの荷物がどこにもないことに気づいた。大事なものは身につけているとはいえ、着替えを無くしてしまうのは心許なく。]
……あれ?
[そこにくっついているはずもないのに、自分の背後や足下を確認してみる。]
15人目、賭博師 ユーリー がやってきました。
村の設定が変更されました。
[堂々とした無職発言に、
男はいかなる反応を見せただろうか。
そのまま、何処かの客室にまで、
トランクを運んで貰うことにした。
質素な客室にさして不満はなさそうではあったが]
……あまり、窓は大きくないのだな。
[狭い客室を見渡して呟くのは、そんな一言。
大分陽も落ちた室内で、仄かに浮かぶ白い人影は、
恐らくその薄暗さに、よく 馴染んで いた]
/*
改めて参加どうもありがとうございます。
とりあえず食堂車に集めるロールを落としますので、
順次、お集まりください。
[1]
[2]
[3]
[4]
[5]
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[8]
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