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>>901ワラビ(回想)
頬が!?
ははっ!そ、そうなんだ!
[これ以上は恥ずかしくって話せず、目線は外を向いたままだった。夕焼けの合間には*03天狼星*が光ってるのが、とても美しかった。
レイナが心配で観覧車から降りてからかけよると、一緒にコーヒーカップに乗ってから家路についただろうか*]
― 屋上 ―
[チェスターが立ち去った後、空を見上げてぽつり。]
本当に、連れ去ってしまいたいと思っている。
この気持ちが罪ならば、どんな罰でも受けよう。
[見上げた先に、神とやらは見えないし、空が俄に曇ってこの身に雷が落ちることも取り敢えずない。
だからと言って油断はしない。]
>>899 ワラビ
えっ! なになにっ!?
[思わず食いついた]
あ、あはは……冗談か、もぅー。
[笑ってごまかしてから]
恋は運命の糸を言葉で紡ぐもの、断ち切れないもの……そんな心が文字の由来だって聞いたわ。
あなたの気になる人は、そういう人なのかしら?
― 月曜日・放課後 ―
[バートンに約束したダビングテープを受け取って、新入部員がひとり増えたことを知る。]
神埼先輩って言うのか。ルカス・ライト。よろしくお願いします。
[フレンドリーとはいかないけど挨拶をして、宇宙人の話で一悶着あっただろう。]
[それからの日々、部室にいる時は窓際ではなく、ヴィーの視界に入る場所に座って、窓の外ではなく、時々ヴィーを眺めていただろう。
週末にヴィーを公園に誘い、受けて貰えるなら二時間ほどを共に過ごし、キスはしないけど手を握ろうとはするだろう。
<<オカルト研究部部長 バートン>>とか<<水泳部兼任 メルティ>>とかとも話をするようになったか。]
[バートンは主にいじめていたかもしれない。
話しやすいシロガネや、なんとなく絡んでくるサトコともなんとなく一緒にいるし、淡雪とクレープを食べにいく約束も果たしただろう。]
[同じ中学出身らしいレイナとは趣味が違うせいか話す機会があんまりない。伝説のドッジボール先輩の話をいつかしてみたいとは思う。有名な人だから多分知ってるだろうと思うし。
薫子は部室でしか会う機会がないせいか、部室に来る度、今日もいるなー、と確認した後は意識の外。
その他大勢の男子とは携帯のメールや電話で話すこともあったかも。]
―とある日の夕方頃ー
[携帯を取り出して]
『今日はありがとうございました。
クレープとっても美味しかったです。ルカス先輩は甘い
ものとか好きなんですか?
またオススメのお店とかあれば教えて頂きたいです。
それでは、またオカルト部で☆』
[送信しまーす。]
―某日・放課後―
[あの人は部室に居るだろうか? それとも掛け持ちしているもうひとつの方に・・・?
本当にこれをやってしまって良いものか自分でも判断がつきかねている。
しかし、もう自分ひとりの胸の内に収めておくこともできそうにない。
伝えるのは迷惑かもしれない。そうも思っている。
それでもハッキリさせておかないといけない。
校内を巡っているうちに目的の人の姿が目に入る。
すらりとした高い身長に凛とした雰囲気を纏って・・・
傍まで近づくと意を決して声をかけてみることに。]
あ、あの、シロガネ先輩・・・。
どうしてもお話したいことがあるんです・・・。
お時間ありましたら屋上まで来て頂けませんか?
[そこまで言うと声を潜めて]
他の人には聞かれたくないんです・・・。
ずっとずっと待ってますから・・・!
[一息で言いたいことだけを言うとそそくさとその場を後にしました。**]
― とある日の夕方 ―
[図書室の窓から沈む夕日を見ていたら淡雪からメールが来た。]
『約束してたしね。
バイト代入るまで待たせちゃったけど。
甘いものは、甘過ぎなければ美味しい。
また機会があれば一緒に行こう。』
[ぽちっと送信した。一緒に出掛けて食べたクレープはベーコンと卵が入ったやつだった。]
――土曜日・ファミレス――
あんたがかるうく振る舞うから、本気に見えないのよ。
[モテない、と言われてばっさり切った。>>781
女の子の視線は集めやすい癖に、具体的な浮いた噂が少ないことは、長い付き合いから知っている。
噂が少ない、という点では自分も同じだけれど、そんなことは言わない。
外出するときだって、めったにヴェールは外さない。]
[返ってくる優しい声には、頬を緩め>>783]
……そうね。
色々変わっちゃったとしても、これだけは変わらないといいわ。
[受験とか卒業とか、そんなことは考えないことにして。
窓ガラスには、チェスターと同じような笑みが映っていた。
それを、彼にも向けようとして]
あ、ばかあっ!
[なけなしのカツが彼の口に入るのを見て、悲鳴混じりに叫んだ]
>>786
……もう、男の子なんだから。
[チェスターが会計を済ませている所を見ると、苦笑して。]
ごちそーさま。
まだ時間あるし、ゆっくりしてく?
[先に提案して、ドライブを楽しむ。
ゆったりとした心地に、うとうととして背に顔と身体を押しつけた。
公園について目が覚めても、平時よりは静かな空気のまま、昔のことについての雑談に花を咲かせただろう**]
――回想・月曜日――
……ねむう。
[大きく欠伸して、授業はずっと上の空。
研究会が始まるとようやくエンジンがかかって、皆に週末の思い出を聞くだろう。
遊園地の話は羨ましそうに、たくさんの異性と充実した週末を送っている人の話が聞けたなら、思い切り茶化すだろう。
自分に振られれば、うろたえたあげく逃げるだろうけど。**]
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