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貴公子 オズマ は プロフェッサー ヤブラス に投票した。
プロフェッサー ヤブラス は 頭脳は大人な少年 タオ に投票した。
なにかと布を使う スレシュ は プロフェッサー ヤブラス に投票した。
頭脳は大人な少年 タオ は プロフェッサー ヤブラス に投票した。
プロフェッサー ヤブラス は処刑され、死んだ。
今日は、襲撃による犠牲者がいない。
現在、生き残っているのは、貴公子 オズマ、なにかと布を使う スレシュ、頭脳は大人な少年 タオ この 3 人。
(暫くして、漸く落ち着いたのか、血の海に座って呆然とするオズマ。いつしか、その姿は人のそれに戻っている。が、瞳の色は、戻らない。)
…ふふ。
(血に染まる両手を見つめ、小さく笑う。
紅い、赤い、アカイ…)
ふふふ…あはは…ッ!
(紅くて綺麗、キレイ…紅?
はた、と首をかしげる。紅…って何か懐かしい。何でだろう。“いったい誰の色だっけ?”…
よく分からないままに、滴る血に舌を這わせる。美味しい、オイシイ…それだけが、脳を埋め尽くす。
…まだ、足りない。
ニンゲンヲ クイコロシタイ
まだ、生きている人間は…ぐるりと思考を巡らせる。…うん、いた。
向こうの部屋にいる二人。まだ、生きてるハズ。)
ふふ…あは…ッ!
(楽しみだなぁ。彼らは、どんな味がするんだろう。
嬉々として部屋を出ていくオズマは、大切な存在のことを、すっかり忘れてしまっていた。寝室の戸を、振り返ることはない。彼が、心にぽっかり空いた虚無感に、気づくことは…無かった…)
>>81
(片脚を抱え上げられた不安定な身体が激しく貫かれがくがく揺れる。肉と肉がぶつかる湿った音と、彼がたまに漏らす声、そして自分の泣いているような嬌声が混然となって部屋に響いていた)
んッ…はぁ、うぁッ、はげし…ッ、も……俺、も…
(いきそう、と告げられた後の激しい動きに知らず悲鳴が上がる。内部を荒々しく衝かれているだけで危ういというのに、自分のモノを弄られ強く擦りあげられては一溜まりもなく。
歯を食いしばり獣のような唸り声をあげ、そのまま達した)
……は、……ッ、タオ…
(同時に最奥に激しく打ちこまれ、熱いものを感じる。痙攣の様な震えが走り、無意識に名を呼んだ。
直後に自分にかかる重みを受け、整わない呼吸を持て余しながら甘えるように後頭部を寄せる。)
(声を上げ続け、掠れかけた声でもう一度名を呼ぶ)
(きし、と音をさせて、廊下を進む。足元から、ぱきっという音がした。
ゆるりと視線を向けると、凍り付いた足元。暫く見つめて、再び歩を進める。
ぱきっぱきっ…彼が通った後に連なる氷の道。床に張った氷は広がり、壁に侵食していく。
ぱきぱきぱき…制御する意思の無い呪いの力は溢れ出し、屋敷全体を侵食していった。
彼の向かう先は…タオの部屋。)
>>4
はっ、…は、…はぁ…っ…!
(大きく息を何度も吐いて、乱れた呼吸を落ち着かせようとする。
鎖骨の付近になつくように頭が寄せられ、応えるように薄く笑う。
達した後は脱力し、抱えた脚から腕を引いて、繋がったまま背中に崩れ落ちる。
汗ばむ褐色の背中に胸を重ね、首をのばすと項付近にキスをして、音を立て肌を吸い上げる)
…すっげー声…、…外にも聞こえただろうな、今の…。
(喉を低く鳴らして笑い、振動を相手にも伝える。
部屋で過ごす内に、外では人がひとり、…またひとりと減っている事にはまだ気付いていない。
この部屋に近づく、生き残りの人狼の気配も、まだ)
…
(部屋の前にたどり着く前に、立ち止まる。)
…そうだ。
(何かを考え付いたようで、ふっと呟く。)
…うん、そうだよ。
何でもっと早く気づかなかったんだろう。
(楽しいことを思いついた、という様子で、にぃっと笑った。見る者はいないが、それはとてもとても暗い、笑み。)
ふふ…
どうせなら、楽しまなくちゃね。
(呟くと、この“島”から出る手段の全てを破壊しに、外へと向かった。その間も、氷の侵食は止まらない。間もなく、タオの部屋まで氷は届こうとしていた。
>>6
ん……、はぁ…
(首筋を吸われ、鼻にかかった吐息がこぼれる。タオのまだ熱い身体と重み、そして鼓動を背に受け、陶酔感に目を細めた)
ばか…。大丈夫だろ、たぶん…な
(彼の囁きと笑う様子に一瞬固まったあと、拗ねたように答える。そして「ほら、同じベッドにいたのにまだ眠っているぜ?」と依然丸まったままの猫を見やる。
「眠りすぎ、コイツ。お前の名前は今からスヴァプナな」と)
……ここに籠りっぱなしだな、俺ら。
(手探りでタオの腕に触れ、そっと撫でながら話を変える。ふと、だいぶ前にノックしに来たヤブラスの言葉をちらりと思いだし、少し思考を巡らせるが今は心に留めるのみに。それよりも…)
――ところでお前がここに来た用事って?
(俺はもう済んだからいいんだけどな、と意味ありげに笑ってから問うた)
>>8
(繋がったまま、相手の背中に覆い被さるようにして横たわる。
篭りきりという声に、軽く声を立てて笑う)
…ここへ来た、用事…?
(頬を背中に着けたまま、眉を上げて聞き返す。
相手にいつ、この事を告げただろうか。
少し思案した後で、情事の最中に勢いで口走った事を思い出す)
…──人狼、探し…。
(ためらった後に、控え目に答えを告げる)
…聞いたことある?人狼って。
普段は人の姿してるんだけど、夜中にでっかい狼の姿になって、人を喰らうっての。
何か知んねーけど…俺にはそれを見分ける力があるんだよね…。
(触れ合う箇所から伝わる温もりを得ながら、胸の内に"とあるフレーズ"が浮かび目を閉じる)
"──汝は、人狼なりや?"
…ふふ…
これで、もう…
逃げ道は、無い。
(彼の目の前には、無惨に破壊された、船の残骸。島から出る道は、完全に絶たれた。あははははッ…!と声をあげて笑う。)
さて…
(小さく呟くと、屋敷を振り返る。その瞳は、深い深い、深海の蒼色をしている。)
ねぇ、君たちは…僕に、何を見せてくれる…?
(呟く声に、無意識にほんの一欠片だけ混ざった願い。それは虚空に消えていく。自分自身も気づかない願いは、いったいなんなのだろう…
ゆっくりと屋敷へと向かう彼の周囲では、世界が凍りついていった。)
>>9
(背中の温もりが心地よく、半分まどろみながら彼の声を聞く。萎えたものはまだ自分の中に。不思議な感覚がする)
人狼?……聞いた事はあるが、おおかた夜遊び封じの御伽噺かなんかだろ?
……ただ、まぁお前がそういう与太話をするようには思えねぇな、悪ぃ。
(この少年らしからぬ内容に茶化すように一度は返事をしたが、彼の様子から神妙な表情で頷き話を聞く事にする)
……少なくとも俺は違うぜ、ずっと一緒にいただろ。
それで、その人狼ってヤツは見つかったのか?
(自分に宛てたものではないだろう呟きに思わず笑い、肩を竦めて返す。ただそうだとすれば、あの連中の中に…? 尚も尋ねようとした時、あれだけ眠ったままだったスヴァプナが身を起こして一声鳴いた)
…非常事態ってやつか? 随分とまァ無粋なタイミングで。
仕方ねぇな……タオ、起きて着替えろ。
―取りたい荷物があるから、俺の部屋へ。
(猫の見つめる先のドアに霜がおりている。この季節に?事態に思わず舌打ちをして背に乗せたままのタオに声をかける)
>>11
(自分の言った内容が与太話として片づけられると思ったら、どうやら本気にしてくれたらしい。
一旦背から上げた顔を再び元に戻す。
果てた後は全身から力が抜けて、指先一つ動かすのも億劫だ。
問われた内容にも眉を寄せ、煩わしそうにしながらも言葉を続ける)
ヤっただけじゃ人か狼かは分かんねーよ。でもま、スレシュは違うよ。
…ここでは一回だけ、一番存在感のなかった…えっと…ホワイトって人だけ最初にみた。
んー…あとはヤリまくってたから分かんない…。
(窓の外は夜だ。それだけは分かる。
ただし、それが最初に迎える夜なのか、今見える月が何巡目のものかも定かではない。
急に疲労を覚えてまどろみかけるも、猫の声に目をはっきりと大きく開ける。
スレシュに促されるまま身を起こし、腰を引いて中に埋めたものを抜き去る。
ベッドの上に置いたままのティッシュから紙を取り、身体のあちこちを拭いゴミを丸める。
スレシュの切羽詰まった声に促されるままにするも、あまり現実感を伴わない。
ただし、反発する気にもなれず、多少もたつきながら、おとなしく言われるがままに行動する)
>>12
(延々と自分の中に入っていたものが抜かれる感触に、思わず吐息が漏れる。離れられた背中がやけに冷やりとした。もう少し微睡んでいたかったが、事態がそれを許してくれないようだ)
……あ、今度から、不用心な場所ではゴムを頼む。
(ふらつきながら立ちあがった途端、中に出されたものが腿の内を伝い流れる感触に動きを止めて呟く。「…少し待て」と早口で伝え、シャワールームに飛び込んだ。きっかり1分後に飛び出し、慌ただしく服を着てスヴァプナを抱え、抱いておけとタオに寄越す)
高貴な方のお屋敷は夜は随分冷え込むんだな? ま、俺の部屋はここからそう離れてねぇし。
……大丈夫だから。いざとなったら俺を盾にすりゃいいだろ?
(扉を開け、凍りついた廊下を見て一瞬言葉を失うが、すぐに軽口をとばす。口数の随分減ったタオのを見やり、抱きよせて肩をぽんぽんと叩く。悪戯っぽく笑いながらそう告げ、背をほんの少し屈めて軽くキスをした)
(タオの手を引き、小走りに自分に割り当てられた部屋へ飛び込む。彼に適当に座るように伝え、自分は荷物を探り始める)
>>13
(ゴム装着を頼む声に目を丸くし、少し間を置いた後でぷっと吹き出す)
だから、使おうか?って言ったのに〜…スレシュが生で中出しがいいって言うから〜…。
(相手の台詞を勝手にねつ造しながら、歌うようにのんびりと言ってへらへらと笑う。
切羽詰まってる状況にありながら、却って普段よりも動作は鈍い。
ただし、相手の動きの妨害をしないようには最小限心得ているつもりだ。
シャワーへ飛び込む相手を横目に、床に散った衣服を拾い上げ再度着込む。
情事の余韻に浸らず身支度する事には慣れている)
……。
(凍りついた窓に目を向け、月がおぼろげに照るのを眺める。
あわただしく戻ってきた相手が猫を抱いて差し出すのを受け取り、両手で胸に抱える)
スレシュを盾にして、もし死んだらどーすんだよ…。
(キスの後で不意に寂しさや怒りのような感情が湧き上がってきて、何かを堪えるような顔をする。
言葉の続きは声には出さないものの、自分の中に見つけてしまった感情に、絶望と幸福を同時に味わう。
かばん一つにまとめた自分の荷物を肩から提げ、スレシュに手を引かれて部屋を移動しながら、口の中で言葉を噛みしめる。
…お前が死んだら…──俺だってもう、この世で生きていけない…。
不意に涙ぐみそうになって、顔をそむける。
あわただしく準備を進める相手には、おそらく気付かれる事はないだろうと祈りながら)
…
(屋敷まで帰ってくると、くっと顔をあげる。…満月。紅いアカイ…
ふるりと頭を振る。思考を頭から削除する。
暫しの沈黙のあと、静かに呟く。)
…さあ、始めようか。
(終焉の宴を。ゆっくりと口の端をつり上げて。玄関をくぐり抜け、階段に向かった。
この場所に残る、唯一の温度を目指して。)
>>14>>15
……あのな、そんな言い方してねぇだろ?
あの時はまぁ、なぁ?
(「生で中出し云々」の言葉に慌てて反論する。ただ大筋は合っているのでどうにも歯切れが悪い。
ただ反応らしい反応があって、それに少しだけ安堵した)
どした?…大丈夫だって。そこまでヤワじゃねぇよ。
(思わぬ返事に苦笑して取りなす。逆に不安にさせたか、という焦りと同時にほんの少しその様子に嬉しくなる。
ひやりとした廊下を手を引いて急ぐ中、不意に自分がまだ祖国にいた頃の事を思い出す。武装闘争だのテロだのが多く、こうして右往左往して避難する事も珍しくはなかった。ただあの頃は子供だったが、今は違う。
何が起きてるかはさておき、せめてコイツは守れればな。そう思い、自分より小さな手を強く握った)
荷物はあらかた無事なようだな…。さて。
(部屋にも霜が降り、吐く息が白い。何故俺は常に半裸なのかと思いながら特に何も羽織る気はなく、荷物を改める。
タオの部屋に籠っていたのは誰もが知っており、その後ヤブラスが来た以外は誰も来ず。そして今はこんな有様だ。
状況は芳しくねぇんだろうなぁ、とタオに聞えない小声でぼやく。
荷物からレーションをいくつか取り出し、テーブルに並べる。「美味いもんじゃないが」と前置きしてタオに寄越す。猫は落ち着かずに辺りを嗅ぎまわっている。
次に何が起こるか、溜息を胡麻化しついでに大きく伸びをした)
(二階への階段の前で立ち止まる。上を見上げて躊躇った。
“これ以上行ってはいけない。”
頭のどこかで声がする。
“どうして…?”
“どうしても。”
その間にも冷気はどんどん広がっていく。ますます瞳が暗くよどむ。
“上は、ダメ。”
“何故?”
“上には、眠る彼がいる。”
“彼って?”
…――彼ッテ…?
激しい頭痛に襲われる。ワカラナイ。オモイダセナイ。)
がぁぁぁぁッ…!
(混乱する思考に咆哮をあげる。手近な壁を殴り付けると、大きな音と共に、穴が開いた。)
そろそろ回収にいくべきか…。何があったのかさっぱりわからん。
(自分の荷物をあらかた点検した後に、厄介な作業にかかる事に決める。差出人のわからない招待状から始まったこの一幕。何かしらの役と自分の趣味に使えるかと、あちこちにビデオカメラを設置していた。何が映っているかはわからないが、何らかの情報はあるだろうと)
ちょっと辺りを見てくるぜ。すぐに戻ってくるから、お前はここで猫見てろ。それと……俺以外に鍵は開けるな。反応もしねぇ方がいいかもな。
(そう声をかけ、返事を待たずに廊下に出る。
廊下は更に冷え冷えとしている。何故俺は半裸で出てきたのだろうと悔やんだが、とりあえずデータを回収するかと先を急いだ)
(遠くで咆哮が聞えた気がして一瞬振り返り、タオの言っていた人狼の話を思い出す。嫌なタイミングだなぁおい、と誰にともなく呟き、足を速めた)
はぁ…ッはぁ…ッ
(肩で息をする。むりやり、混乱する思考を消した。再び顔をあげる。)
…行かなきゃ。
(今度は一転して、行かなくてはならないと思う。無意識に、自分自身が凍りつく前に、温もりを欲したのかもしれない。
きし…
一段、足をかける。
また、一段。
一段。
ゆっくりゆっくり、上っていく。)
…!
(真ん中辺りでぴくりと反応し、耳を済ませた。扉が開き、閉まる音がした。それを確認すると、再び階段を上り出す。)
(部屋を慌しく出て行く背中を見送り、一旦はベッドの上に腰を下ろすも落ち着かない。
並べられたレーションを一瞥するも、とても手を付ける気になれない。気温は下がる一方で、ガラス窓は凍てつき白く曇っている。
そして、何よりも。
部屋を移動してくる間に、屋敷(?)にこれだけ異変が起こっているにも関わらず、誰にも出会わなかった事はおかしくはないか?
自分はここで大人しく待っているべきではなく、出て行った彼と合流して共に行動すべきではないだろうか)
出てきたのか?…──人狼。
(旅の途中、何度か見てきた人の姿をした獣。
ここへやってきたのも、付近に潜伏する人狼を探し出して欲しいと依頼されたからだ。
ただし、気温に影響を及ぼすほどの力を持つ者は見たことがない。
それはもう、獣を越えた妖しではないだろうか)
…やっぱり、別々に行動するんじゃなかった…!
(忌々しげに舌を打つと、部屋を飛び出し先に出た姿を探す。
霜が降りて白くなった床を踏みしめながら、その足は次第に早くなっていく。
不安に胸が押し潰されそうになりながら、声の限りに名を叫ぶ)
どこだッ?!…──スレシュ!!
(コツコツとブーツが凍った床を打つ音が響く。咆哮の後は自分の足音しか聴こえない。
うす暗く、氷と霜に覆われた此処は、生きている者の気配すら感じられなかった。訝しげに辺りを見回す。
廊下にびっしりとついた霜、そして薄い氷、人が通れば簡単に痕跡が残る筈の世界。それなのに何の跡もない)
――誰かいるか?
(誰にも会わずにまずはデータを回収したい、そう思っていた筈なのに。
ふとこの異様に冷え切った空間に向けて呼び掛ける。返事はない。
なんなんだ、一体ここは。そう呟き階段へと向かう)
(そこに突然、自分の名を呼ぶ声が聞こえた。
聞き違える筈もない、彼の声)
……タオ?
(危ねぇから部屋に置いてきたのに。そう思いながら、それより先に踵を返し、声の方向…部屋へ戻る道を駈ける。
どうか気付いたのが俺だけであってくれ。そう祈りながら)
そっちへ向かってる!黙って待ってろ!
(長い廊下をひた走る。先ほどまで一人で、いつ何処から何が出るかと半ば恐れながら進んだ通路。
だが今は自分の前に何が現れるよりも、彼に何かが起きる方が恐ろしい。駆けながら声を張り上げる)
……お前、待ってろって、言っただろ?
こんな非常事態にどうして部屋から出たんだ…馬鹿。
(角の向こうにヒトの影が見えた。ここ数日間共に過ごした、よく馴染んだ姿。
焦りで息を荒げ、霜を踏み崩してその前に立つ。
何かあったらどうするつもりだったんだ、そう怒鳴りつけようとしたのに。口からでたのは泣き笑いのような、なんとも情けない声だった)
(ようやく階段を上りきると、一瞬だけ躊躇う。
…いや、躊躇う必要なんか無い。
用があるのは右…生きたヒトの気配がする。のはずなのに。意識は逆側に引っ張られる。)
…馬鹿馬鹿しい。
(わざと、強い口調で呟く。振り払うように。そして、ヒトの気配のする方に、歩みを進めた。声がする。
――…気づいたか…
ゆるりと口の端を上げる。そう。逃げると良い。逃げない獲物を狩っても、面白くない。
声のした方へ、徐々に距離を詰めていく。)
これが役に立つかどうか分かんねーけど…。
(肩から下げたバッグの中から、鈍色の銃を取り出す。
特殊能力を活かした生業を主とした後で、護身用に手に入れたのだ。
人狼に効くといわれている、教会で聖なる施しを受けた銀色の弾丸が篭められているが、実際の所はわからない。
そもそもまだ、一度も引き金を引いた事もなく、構える事もなかった。
廊下を往き、一階へ繋がる階段付近へと辿りつく。
猫は勝手についてきている。
そこで、探していた人物の声を聞き、そちらへ目を向ける)
…──。
(褐色肌の人物が近づいてくると、片手に銃を移して背中に隠す。
その場に佇み、会話が出来る距離まで相手が近づくのを待つ)
…部屋で大人しく待ってれば、安全なのかよ?
(馬鹿呼ばわりに露骨に顔をしかめて、容赦のない口のきき方をする)
屋敷を丸ごと冷蔵庫に変える相手だぞ。
まだどんな力があるか分からないし、向こうは扉から入ってくるとは限らない。
離れ離れになってる間、どっちかが食われたらどーすんだよ。
(この状況下ではむしろ、単独行動の方が危険である事を相手に諭そうとする。
そして、離れて行動をした結果、とある疑惑が湧いて頭から離れない。
目の前の人物は…──果たして本物だろうか?)
…ねえ、スレシュ?
(背中にある手を見せないようにしながら、突如甘えた声を出して首を傾げる)
腹の具合はどう?下してない?
(相手が妖しか否かを推し測るための問いかけだ)
さっき、俺が"おねだりしてごらん?"って言った時、自分で何て言ったか覚えてる?
(上げていた手を下ろし、自分の胸の前へと移す。
冷えた目付きで見上げながら、銃口をスレシュの方へと向ける)
…本物なら、…覚えているはずだよね…?
(廊下の角を曲がると、先に人影が見えた。あれだ。
近づこうと足を踏み出しかけたとき、聞こえる会話。よく見れば、少年の方は青年に凶器を向けている。)
…はは、何やってるんだか…
(声音だけは面白そうに呟く。が、その目には、悲しみと苛立ちの色が一瞬だけ走った。自分でもよく分からない感情…何故?)
…だから、人間って奴は嫌いなんだ…
(小さく呟く声は空気にまぎれる。角から足を踏み出すと、ぱきり、という音がした。身を隠す気は、微塵もなさそうだ。)
……こんな悪趣味な冷房効かせた外にいるよりゃマシだろ。
今回は気付けたが、あんな大声出して俺を探し回る気だったのか?すぐ戻るって言ってんのに…。
(ようよう口を開いたかと思えば、逆に諭すようにたたみ掛けてくる相手に辟易しながら返す。どうにも対人間の戦いしか経験がないので、反論するにも歯切れが悪い。怖がらせたくなかっただけなんだが、と心の中で呟いてそっと溜息)
……っ、あのな。 …何こんな時に妙な事を言い出しやがるんだ。
(甘い声に訝しげに顔をあげる。経験上、こういう時の彼の次の行動には警戒。
腹の具合の質問に、ふざけるなと切り捨てる。ただ彼の声色に若干の緊張の色を感じて、おやと思った)
おい、何を俺に言わせ………ッ!?
……他に試しようがあるだろうが。
(次の言葉に泡を食ったように怒鳴る。このエロガキが、状況がわかってねぇのかと続けて、ようやく彼の構えている物に気付く。
そういう事かと思うと同時に、それでも何かやり様があるだろ、と銃口を向けられてる今の状態には似つかわしくない失笑が漏れた)
ケ×穴に早くお前の熱いチ×ポぶちこんでくれ、
――ああ、そう言ったな、俺は!
くそ、銃の構え方もサマになってねぇガキが俺を脅す気か?
…ああもう、こんな試し方は今回限りにしろよ?ガキが!
(散々逡巡した末の言葉だったので自分でもよく覚えている。
やけになって一気に怒鳴った後、構えたままの少年の頭をぐしゃぐしゃと乱雑に撫で、ついでにデコピンを一発。首から上がぶわりと熱くなり、かぶりを振った)
ほんとにねぇ、それじゃ、肩壊すよ?
(いつの間に近づいたのだろう。スレシュの背後からくすくすという笑い声がする。同時に床を蹴って2人の頭上を飛び越えると、タオの背後に着地した。振り返る間など、与えない。間髪いれずに背中からタオの銃を持つ腕をねじり上げる。)
ずっと一緒にいたんでしょ?
本物かどうかの区別もつかないんだ…
ふふ、馬鹿な奴。
(とても楽しそうな歌うような調子で少年の耳元で囁く。)
味方を無意味に疑ってる暇あったら、もうちょっと周りに気を配ってればよかったのに…ね。
(長く冷たい舌でタオの無防備な首筋を舐め上げる。)
本当、愚かな人間…
>>31>>32
…この状況で、…まさか本当に言うとは思ってなかったな…。
(目を丸くした後で、呆れて盛大な溜息を吐く。
緊張した雰囲気を解き、銃を下ろして肩を落とす)
大体、外でこんな異変が起きてんのに、俺ら以外誰も見かけないって事に気付けよ。
バラバラに行動する事の方が危険だっての。
(今までの行為は、本当に疑ってかかっていたというよりは、自分を部屋に置いて単独行動をしかけた相手を咎めるためのものだ。
さらに追い討ちに皮肉のひとつでもぶつけようとしたら、スレシュから先に頭髪を掻き乱され、おまけに額を強く打たれる。
戒めのための薬=隠語強請が効きすぎたという事だろうか。
たちまち不機嫌になって、自分を弄る手を空いた手で乱暴に振り払う。
…──その一瞬を、突いた出来事だった)
…──!
(突如、背後に邪悪な気配が迫る。
振り返ろうとしたが、先に凶器を持つ手を取られた。
冷ややかな手に、心臓が一瞬にして凍えそうな錯覚に陥る)
ヘッ、本当に疑ってたわけじゃねーよ。
…こんな場所で、単独行動は危険だって事を教えてただけだ。
(耳元にかかる吐息も冷気が強い。
間近に迫る顔から逃れようと頭を動かしながら、自分を捕らえる正体を見極めようとする)
…あんた、オズマか?…っ、気安く舐めんな、人狼…!
(身体の自由を完全に奪われながらも、態度と言葉だけは威勢が良い。
燃える目で睨みつけながら、恐怖に精神までもが食われないようにと反抗する)
オズマ……?
(目の前に現れた者の姿を見て目を丸くする。以前に見た、大人しいイメージとはまるで違う。
途端に強くなった冷気に、彼がこの異変の正体だと察する)
お気づかい頂いた様だが、ただのプレイ中でな。
心配には及ばねぇよ?
(言うなり一歩踏み込み、タオの腕を捻りあげている親指の骨を目掛けて手刀をおとす。
そのまま少年の背を掴み自分の後ろに引き戻した。
絶対に離れるなよ、と目はオズマを見据えたままで告げる)
何がなんだかこちらはサッパリでね。
一体何が起きているんだか、まずは教えて貰おうか
……他の連中はどうした?
(意外にも手刀が落とされる前にぱっと簡単に手を離す。そして、問われた質問に、端的に答えた。)
…死んだよ?
(あは、と小さく笑って答える。)
ま、僕が殺したのは一人だけだけどね。
…1人だけ。
(1人、という数字に違和感を覚えて、もう一度繰り返した。そして、まぁいいや、と片付けると、再びにぃっと笑う。)
今、この島にいるのは、君達2人と…僕だけ。
(ゆっくりと囁くように言葉をつむいで反応を見る。それから、ふと、思いついたように言った。)
ふふ、随分仲良くなったみたいじゃない?
(そこだけは、本当に純粋に楽しそうに言う。)
>>37
男爵サンにフェイ、オリバー、オレオ、ヤブ医者…
皆……なのか。
ヤブ医者もあの後に…?
(薄々予感していた事ではあるが、あっさりと笑い混じりに告げられ言葉を失う。
ふとヤブラスが部屋をノックした時の事を思い出す。
あのあと…?何だったんだ、あれは…、と一人ごちた)
……ああ、お陰さまで…こういうわけだ。
できりゃガキ相手に、乱暴事は勘弁してやってほしいね。
(邪気の感じない言葉に肩を竦めて返す。
先ほどのスピードと跳躍力。本気でこられたら最後、避けようも奪い返しようもない事は容易に予測できる。)
そ。
最初はホワイト…
次にフェイ。3日目にオリバー。その翌日、オレオ。最後にヤブラス。
(名前を一人一人繰り返す。…一人足りないことに、気づかない。)
でも、ヤブラス以外は僕が殺したんじゃないよ?
(逆に言えば、ヤブラスを殺したのは自分だと。まったく悪びれずに言う。)
ヤブラスは…優秀な狂人だよ?
僕を覚醒させるため、文字通り、命を捧げたんだから。
あはははッ!
(秘密を打ち明けるように囁くと、高く笑う。)
ふふ…大事なら…
手を離しちゃいけないよ…?
(からかうような調子で言うが、何故か目の光が真剣だった。押し潰された記憶が、言わせているのかもしれない。)
(オズマに囚われていたのもつかの間、すぐにスレシュが間に入って彼の後ろに匿われる。
窮地と思われた状況を助け出してくれたのは嬉しいが、無謀にも思える行為に、後からじわりと恐怖心が湧いてくる)
…ったく、一人でいきがってんじゃねーよ。
(そのまま不安に陥るのを恐れ、スレシュに向けて声を発する)
今さら保護者ぶってんだか何だか知んねーけど、ここでも俺をガキ扱いすんなって。
(褐色の背中に手を置き、これまでの不満を言葉にして告げる。
その手首には、オズマに触れられた部分が軽く凍傷を起こして赤く腫れている。
手首を掴まれ、心臓が凍えそうだった時とはうって変わり、手のひらから伝わる体温は、自分の中にある不安や孤独感を溶かしてしまうほどに温かい)
俺を置いて、勝手に飛び出すなっつーの…ガキ。
(スレシュを子供扱いする皮肉をぶつけながら、本当は別の意味を篭めている。
二度と、俺の側を離れるな。
今また、失い難い気持ちに気付かされてしまったのだから)
>>39
ヤブラスを殺したのか…。
(スレシュの背中から一歩横に出て姿を現し、オズマの姿を目で捉える。
自分たちが部屋に篭っている間、彼がドアをノックしたのはいつの事だったか。
少なくとも、あの時扉を開けていれば、彼を救う事は出来たのだろうか。
しかし、オズマの口ぶりだと、彼は狂人で自ら命を捧げたようにも聞こえる。
人としての会話が成立できる状態ならば…と、彼に新たな質問を投げる)
ヤブラス以外を殺したのは誰だ…?あと、ティラエルはどうした。
(もう一つ気がかりなのは、オズマの台詞に"ティラエル"が含まれていない事。
具体的に名を挙げて、伏せられている理由を引き出そうとする)
ヤブラス以外…?
オレオは、狂気の末を、見ていられなくなったヤブラスが殺しちゃった。あとは知らない。
(水こぼしちゃった、というようななんでもない調子で答える。それから、はた、と止まった。)
…ティラエル…?
(ざわり、とする。なんだっけ。彼、どうしたんだっけ。そもそも、“誰” だ っ け 。
混乱する思考を支えるように額を押さえる。めまいがした。
呼応するように、周囲に張った氷がばきっと大きな音を立ててひび割れる。)
…。
(唇でもう一度、名前をつむぐ。なんだろう。大切ナ事ヲ思イ出セナイ、ソンナ気ガスル…)
ッ…
(冷え切って感覚の失せていた肌に疼くような、僅かな痛みが複数走る。体に刻まれた爪痕が、何かを叫んでいる。思い出せ想イ出セオモイダs)
がぁぁァァッ
(思考を振り払うように吼えた。近くの窓が、一枚割れる。)
はぁッ…はぁ…ッ
(吼えて無理やり思考を追いやると、肩で息を継ぐ。その顔には表情が無い。…色も。
元々白い肌が、さらに真っ白になっている。よく見れば、まつげに霜が降りていた。足元でぴき、と言う音がして、何気なくそちらを見ると、自分の足が凍り付いていた。)
…寒…
(無意識に声が漏れる。そう、彼は、寒かった。この状況は、本人が狙って起こしているものではないから。精神状態に引きずられた力の暴発。記憶を、心を閉ざせば閉ざすほど、冷え切っていく。…暖めてくれる炎が、いないから。だが、そのことに本人は気づかない。気づけない。無感動に足元を見ていた後、ばきっという音と共に、強引に足を氷から取り戻した。)
>>40
(取り戻した少年を背後に隠し、ひと息つく。
背中には暖かな手の平の感触。室温は既に何度だろうか、凍えそうな空気の中、彼の触れている場所がじんわりと暖かい)
それ、俺の事か? ―――悪ぃな。
(背中から聞える言葉に一旦は失笑する。
彼がそういった扱いを好かないのは知っているが、時折見せるどこかしら虚無的な姿を見てしまうと、大事に守りたいような、一人にはさせたくないような気分になる。
これを保護者ぶるというのか、そう考えているうち、はたとそれが別の感情である事にようやく気づく。
ああそうかと思い、彼に小さく詫びた)
ああ、もう置いて行かない。ガキ扱いもしねぇよ。
(そう気付くと、彼からのガキ呼ばわりにも素直に受け止めれた。多分もう、彼を子供として扱う事はしない。
――まぁからかう時以外は)
>>39>>42>>43
(人が変わったかのようなオズマの様子を見つめる。
狂気じみた嗤いの合間に、どこかしら切実なものを感じる、そう思いながら)
ああ、そうだな。
――ついさっき、ちゃんと約束したところだ。
(手を離しちゃいけないよ、との問いに静かに頷く)
……おい、何がお前に起こってるんだよ?
どうしたんだ、一体…。
そしてあの男爵サンを忘れたのか?
(ティラエルの存在を失念しているかのように振舞った後の咆哮に、思わず声をかける。
冷気が強くなり、足元にも霜が立つ。
そして見る間に氷に覆われる姿を見て、もう一度なんなんだ、と呟いた)
頭脳は大人な少年 タオは、なにかと布を使う スレシュに、飲み込む時は少し覚悟を決めるといいよ。喉につかえないように、慎重にゆっくりと飲み下すんだ。
忘…れて…る…?
(ぼんやりと繰り返す。忘れてる?…何を?…誰を?ぐるぐると、思考が回る。どこかでかちりと何かがはまった。はまった歯車は、ゆっくりと回り出す。)
…ダイじョウブ、僕、独リでモ強ク生きルヨ…最後まデ…
(突然、何かに答えるように呟くと、涙を溢した。涙も頬で凍りつく。)
ダメ、僕ニは貴方ヲ殺セナい…
(目の前の姿にじゃない、何処か虚空に向かって。)
ごメン、ゴメんネ…ッ
(最後は叫ぶように。今、まるで堰が破れたように、大切な記憶が溢れ出す。同時に、激しい後悔が。)
…僕が側にいなければ、貴方は狼になっても生きられたのに…ッ!
(目の前に自分がいたから、殺せと言うしか無かったのだと。いなければ、きっと密かに身を隠して生きていったのだろうと。言わなかった懺悔が溢れ出す。)
あぁぁぁぁぁッ…!
(喉から血が溢れそうなほどに、叫ぶ。もう、取り返しがつかない。そんな、絶望感。)
(オズマの変化に驚愕するも、スレシュよりも後ろに下がらないように踏み止まる。
先ほど掴まれた手首が凍傷を引き起こしていて、手先の感覚が完全に戻らない。
手にしたままの銃を一旦は逆の手に持ち替える。
利き腕でなければ引き金を引くことも難しいが)
…──そうか、ヤブラスによって目覚めさせられた…まだ若い狼。
(力は絶大だが自らそれを制御しているとは言い難い。
かつて何度か目の当たりにしてきた人狼の中でも、若い部類に彼は当てはまるのかもしれなかった。
そして、…人狼が人間的な感情をむきだしにするのも、初めて目にする事になる。
問いたいと思った事は、スレシュが代わりに言ってくれた。
あくまで冷静を保ちながら、事の成り行きを見守る)
(目の前に見える光景の凄まじさに愕然とする。赤毛の、少年と言っても差し支えない様な青年の姿。
ぴしぴしと薄い氷を纏い、それが砕け月明かりを受けてきらきらと光っていた。
人狼というものに通じていない自分には、理解できなく現実にはあり得ない光景)
……生きてる?
(オズマがふらふらと零す言葉を聞き拾い、ふと気付いた事を口に出す。
彼が死んだと称した中に入っていなかった人物がひとり居る。「殺せない」という言葉、でも「狼となっても生きられた」という言葉。
名前は敢えてあげない。今のオズマに俺の声は聞えるのだろうか、そう懸念しながら静かに一言だけ発した)
頭脳は大人な少年 タオは、なにかと布を使う スレシュの肩にシャツを掛けた。俺としてはタトゥーが見える方が好きだけど、でも風邪ひくし無理すんな。
あぁぁぁぁッ!
(何も聞こえない、聞きたくない。今は、とにかく…)
行かなきゃ。
(呟くと、蒼い瞳で二人を見据える。一瞬瞳が燃え上がると、二人の足下を凍らせる。そしてそのまま二人に向かって走り出すと、地面を蹴って飛び上がり…
飛び越えた。
着地するときには、赤毛の狼の姿になっている。若狼は、二人のことなど見ていなかった。そのまま駆け去る。
いつしか、温度の低下は止まっていた。が、氷は溶けない。)
!…行くってどこへ、…うわッ!
(空気中の水分が足元に集中し、瞬時に凍って床に縫い付けられそうになる。
足が凍りつく前に、咄嗟に後ろへ飛んで回避した。
だが、着地の後で靴底が一部床に張り付いてしまう。
咄嗟に屈みこんだ時に、人から狼に変化したオズマが頭上を飛び越える)
あ、どこ行くんだよ、──おいッ!!
(去っていく姿に向けて声を上げるも、振り返る様子はない。
傍らのスレシュの事が気になってそちらへ目を向ける)
…足、凍ってないか?
(二度目の狼の跳躍を目の当たりにして、おお、と間の抜けた声をあげる。
次の瞬間に目で追うのは少年の姿。屈みこんではいるものの、無事なようだ)
……凍ってるな。俺、寒ぃのは苦手なんだがな。
(タオの呼び掛けに苦笑いして答える。
手振りで心配ないと伝え、ブーツを脱ぐ。ジーンズの裾が多少しゃりしゃりするが問題なく足はぬけた。次に廊下に貼りつけられたようなブーツを掴みガツガツと引いて氷から救出する。
少年の方は要領よく難を逃れた様子、比べてどうも俺は鈍くさいな、と一人ごちた)
さて……腕は大丈夫か?
(ブーツを履き、タオのに向きあう。
彼が銃を構える手を持ち替えた時に気になっていた事を訊いて、見せてみろと手を差し出した)
>>51
…寒いのが苦手なら、服着ろよ。
(スレシュの言葉に軽く笑い声を立てながら、足首を両手で掴んで靴ごと床から引き剥がす。
力を入れた際に、凍傷を受けた部分にズキリとした痛みが走ったが、それ以外は特に問題ない。
自分より少し遅れて、スレシュも同様に動きを取り戻すのを見届けてから、床に置いた銃を拾い上げる)
…大丈夫って…?
(銃をかばんにしまいながら、差し出された手とスレシュの顔を交互に見比べる。
腕はと問われた事を思い出し、少しためらった後に右手をそちらに向けて上げる)
…オズマ、どこへ行ったんだ?
あと、…他の奴らがみんな死んだって、本当なのか…
(先ほど受けた言葉を思い出し、手を預けたまま沈痛な面持ちで俯く。
彼等と触れ合えた時間はほんの僅かだが、同じ空間を共有してきた仲間がこの世に存在しない事を考えるとやるせなかった)
>>52
そんな寒い処にはそうそう行かねぇから、これで良かったんだよ。
くそ、霜焼けになった気がする…。
(タオに笑われ、きまり悪そうに返す。人外のものが作り出した氷ゆえか、僅かな時間閉じ込められただけなのにじんじんとする。舌打ちをして足元を蹴った)
あいつに手を掴まれてたろ。
……掴まれただけでこんなのか。痛むか?
(赤く腫れた手首を見て苦々しく呟く。
湯があればいいんだがな…といいながら、擦らないようそっと手首を両手で包む。
暫くの沈黙ののち、無理するな、とぼそりと言った)
……みたいだな、あの時がすげぇ昔みたいだ。
(どうにも実感がわかないまま答える。彼らがどのような末に命を落としたのか、知りたくもあり知らずにすませたくもある。
自分達もどうなるのかはわからないのだが、それは口にしなかった)
(自室への廊下をひた走る。どこもかしこも凍っていた。眠っている彼は、ただでさえ体温が下がっている。これ以上、温度を下げたら…)
はっ…
(自室にたどり着くと、扉が凍りついていた。勢いで体当たりして扉をぶち破る。ヤブラスの遺体が床で凍っていたが目もくれず、寝室の扉の前まで一気に飛び越えた。)
は…
(…寝室の扉は、凍っていない。無意識に、ここだけは避けたのだろうか。ヒトの姿に戻ると、ドアノブに手をかけた。ゆっくりと、歩み入る。)
…よかった…
(寝室内は、氷に侵食された様子は無かった。ほっと息をつく。ベッドに目をやれば、眠るティラエルの姿。近づこうとして…やめた。)
…近づいたら…冷やしちゃうもんね…
(少し寂しげに笑い、立ち止まったまま、暫くじっと見守る。ただ、ただ、見守る。)
(暫くして、ふるりと震える。ふっと目を落とすと、自分の体に霜が降りていた。…いつまでも、いられそうにない。)
…さようなら。
(ぽつり、と呟いて、微笑した。かなうなら…貴方だけは目覚めますように。僕はきっと…)
…もう…手遅れだから…
(髪の毛が凍っている。動けるうちに、離れなければ。最後にもう一度だけ見やり。)
…約束、守れなくてごめんなさい。
(哀しそうに呟いて、部屋を後にする。寝室を出ると、凍っていたヤブラスを無造作に拾い上げる。)
…ほっといてごめんなさい。
今…つれていってあげるから…
(そのまま部屋を出ると、階段へ向かう。…一時でも、幸せであったと呟いた。その、相手の眠る場所へ、連れていくつもりだった。)
重…
(担いだ骸がじゃない。…自分の体が。)
>>54
…今は痛むけど、そんなに酷くない。いずれ治る。
(傷をスレシュに見せた後に、そこから手を引いて周囲を見回す。
オズマの姿はない。
彼はきっと、直前まで忘れていた大事な人の元へ行ったのだろう)
もう、俺たち以外生きている人間はいない。
早々に立ち去った方がいい。
(ここは生きている人間が居てはいけない場所だと、本能に近い直感が警鐘を鳴らす。
傷を負ってい方の手をスレシュに向けて、その手を取り引く)
…行こう。ここから生きて、出なければ。
>>57
……そうだな。ここはどうにも予想がつかねぇ。
(同じく辺りを伺った後、タオの言葉に頷いた。
手を差し伸べられ、そのまま手を引かれた事に少し驚く。
俺が引かれる側か?そう軽口を叩こうとして止め、素直に引かれるままにした。
慣れていない分、どことなく照れくさい)
生きて、か。…まずはそこからだな。
オッケー、行こう
(言葉を口の中で反芻する。
ここまできたら一蓮托生だな、心の内でそう思った)
>>58
一旦、スレシュの部屋に戻るか?
でも、あんまりグズグズしていられないな。
(オズマのどこか思いつめた表情が気になったが、彼は人狼だ。
どんなに人間と近しい感情を持った存在でも、相容れない事は過去に十分思い知っている)
外がどうなってるか分かんねーけど…この辺りは出ても安全なのかな。
(凍りついた床に足を取られないようにしながら、慎重に足を運ぶ。
氷に覆われた床や壁で室温は下がったままだ。
口から白い息を吐きながら、冷え切った空間の中で唯一温かい手を強く握る)
>>59
荷物はあるが…この状態じゃ凍りついて家具と一体化だな。
多少惜しいモンはあるが、まぁいい。
(タオの言葉に肩を竦める。ひとまず大事な物は手の中にある。どうにかなるだろう)
……
(手を引かれるまま歩きだし、ふと振り返る。
依然凍りついたままの廊下は冷え冷えと感じられる。何より人の気配がない。
あの時に賭けに興じていた者たちはこの屋敷のどこかに眠っているのだろうか。
そしてオズマが去る間際の氷漬けのようだった姿、生死もわからないままのティラエル…夢の世界の出来事のようだと少し思った)
さあな?
…まあ人狼には詳しかねぇけど、サバイバル生活なら得意だ。
そこからは俺に任せろ。
(彼の疑問に軽口で応える。そして、また保護者ぶっちまったか?と少し笑った)
>>60
ふーん…?それは頼もしいね。
(サバイバルは任せろといった台詞に、ようやく普段の調子を取り戻しながら鼻を鳴らす。
念のため、付近の部屋の様子を探ろうとしたが、扉は凍てついていて開くことさえ叶わなかった)
…まずいな…この様子だと、玄関の扉も開かないかも?
(不安を口にしながら、ステップを降りて一階に辿りつく。
傍らのスレシュを振り返り、ダメ元で尋ねてみる)
えーっと…ないと思うけど、ガスバーナーとか…持ってないよね…?
せめて、ライターとか。
>>61
(凍りついた扉を前に尋ねたタオに無言で自分の尻ポケットを探り、大型ライターを目の前に出した)
……任せろっていったろ?こんな物なら常備してる。
(にやりと笑ってタオの方を見やった。
慣れた手つきで点火しドアノブや扉周りにかざす。
暫くの作業の後、ドアノブがまわるようになる。ギイ、とドアが開き外の空気が館内に入り込む。
振り返ってタオを見やり「さあ、出るぜ?」と手を引いた)
>>62
へー…本当に頼もしいな。
(目の前に示されたライターと、それを使って手際よく扉の解凍を行う様子を見守り、先ほどの台詞を今度は皮肉を込めずに言って素直に感心する。
しばらくして、扉は難なく開く。
外にも真冬のような光景が広がっていたが、さすがに海までは凍ってないだろう。
手を引かれて、素直に屋敷の外へと踏み出す)
……。
(扉をくぐった後で、一旦屋敷を振り返る。
獣の姿に変えた彼は、もう人の姿に戻らなかったのだろうか?
忘れていたかけがえのないものを、無事に取り戻すことができたのだろうか)
…おやすみ、…オズマ。……、みんな。
(白い吐息にそっと乗せて、前へと視線を戻す。
褐色の背中を見つめてから空を見上げる。
もうすぐ、夜が明けようとしていた──。)
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