人狼物語(瓜科国)


524  凍れる水車


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フィグネリア

[涙は何時しか枯れて。女はよろり立ち上がる]

 ……ごめん。
 今は付いて行けない。

 悲しみが大きすぎて、頭が何も受けつけちゃくれないんだ。
 悪いけれど……先に休ませて貰うよ。

[そう謂って食堂を出たのはいつのころだったか。
 気分悪そうに口元を覆い、泣き腫らした紅い眸のまま、
 女は自室に戻り、鍵を掛けた]

( 174 ) 2010/08/23(月) 02:28:36

ミハイル

[ゆらり。]
 
[紫煙が揺らめく。]
 
 
―宿の一室―
 
 
[背にコートを掛けた椅子。]
[それに腰掛け。]
 
[なにもしない。]
 
[食事を摂る、という行為も、あまり好きではなかった。]
[大人数であれば、なおさら。]

( 175 ) 2010/08/23(月) 02:30:35

フィグネリア


 ………っ。
 く、……ふふ……っ。

[錠を下ろした部屋の中、漏れ出る声は嗚咽とも嘲笑とも区別がつかぬ。
 ただその唇は弧を描き、端正な顔は愉悦に歪んで]

( 176 ) 2010/08/23(月) 02:31:27

【赤】 フィグネリア

[人の理屈など、女にはどうでもよかった。

 ただこの飢えを満たせるか、否か。
 胎の子の為にも、食事を欠かすことはできない。

 ロランや皆の話を聞き流しながら、
 <<サーシャ>>の味はどんなものだろうかと想像し、唇を舐めた]

( *29 ) 2010/08/23(月) 02:43:41

ミハイル

 ――――
 
[煙草を灰皿に置いて。立ち上がる。]
 
[声が、聞こえた。]
[確かに。]
[聞き間違えようのない、声。]
 
[扉を開ければ、そこには。]
 
 
……イヴァン。

( 177 ) 2010/08/23(月) 02:47:16

ミハイル

[頼りなく、伸ばされた手を。]
[掴む。]
 
お前。どうし……
 
[目の前の彼は。]
[言葉を並べ続ける。]
[それは。]

[かたちのないものに、よく似て。]
 
 
[全身を、怖気が走った。]

( 178 ) 2010/08/23(月) 02:47:49

ミハイル

――っ、イヴァ……!
 
[掴んだ手を振り解き、彼は走り去る。]
[追おうとしたが。]
[足が、動かない。]
 
 
 
[あいつは、死ぬ。]
 
 
 
[それだけは、ひどく冷静に。]
 
[理解できた。]

( 179 ) 2010/08/23(月) 02:48:12

ミハイル

[みえないなにかに、阻まれたのか。]
[それとも、最期を迎える瞬間を、この目で見たくなかったのか。]
[おそらく、両方。]
 
……あ、や。まんじゃ…… 、ねえよ。
 
 
[死は。]
 
[何者にも、平等に。訪れる。]
[こうなることは、はじめから。]
[わかっていたはず。]
 
[だけど。]

( 180 ) 2010/08/23(月) 03:02:11

ミハイル

[部屋に入り、扉を閉める。]
 
[震える、右手で。]
 
[かちり。]
 
[時を刻む音は、止まず。]
[ハンカチを巻かれた左手で。おさえる。]
 
 
[――はやすぎる、だろうが。]
 

( 181 ) 2010/08/23(月) 03:02:36

ミハイル

[扉に寄り掛かり、瞼を閉じて。]
[最後に聞いた言葉を、頭の中で。]
 
[繰り返す。]
 
 
 
 
――うらないしに。 
            殺される。
 
 
[静かに、瞼を、開いた。]
 
**

( 182 ) 2010/08/23(月) 03:11:19

イライダ

― 夜・キッチン ―

[くつくつと野菜が煮込まれるシチー]

 ちゃんと"全員分"作る所が、ロランさんらしい……。

[ここに居るのは数名だけれども。
この場に居ない誰かが何か食べたいと思ったら、暖めて食べられるだけの量が、作られている]

 みんな、後ででも
 食べてくれるといいわね。

[かちり、と鍋の火を止める。
気の利くロランが、タイミングをあわせ、木の器を渡してくれば。
それを受け取り、シチーをよそって、渡し返す]

 ナタリー、テーブル拭き終わった?
 アレクサンドラも食べるかもしれないから、起こして聞いてみてくれるかしら?

[そう頼めば、ナタリーの明るい返事が聞こえただろう]

( 183 ) 2010/08/23(月) 03:30:08

イライダ

― →食堂 ―

[ロランが作った食事を、数名でテーブルに集まって戴く]

 ……研究を始めた、理由?

[サーシャに突然問われて(>>158)、内心驚く。
この場にそぐわない話のような気がしたけれど。
食事中、黙っていたり、嫌な話題になるよりは、いいのかもしれない]

 父が……
 ある言い伝え
 氷の妖精の、存在をね、調べていたの。

 魅せられていたって感じ、かしら
 ずっとずっと、それ一本やりで。

( 184 ) 2010/08/23(月) 03:31:52

イライダ

[話しながら、思い出すのは常に、その事ばかり話していた父。
母は、父にあきれたのか、何時の間にか居なくなってしまっていたから]

 ん。

 父は、自分の好きな事をやっていたから、かな?
 一度集中し始めれば、食事とかも取らなくってね。

 どうしたらいいかな? って考えたら
 作業とか、資料の整理とか、そう言った事を手伝って
 少しでも時間を作るようにして
 一緒に食べたり、何かしたりしないと、って思って。

( 185 ) 2010/08/23(月) 03:34:36

イライダ

 それから、かな。
 ……研究を始めた、と言っても、なし崩し的みたいな、ものよ。
 熱意のある研究者じゃなくってごめんなさい。

[思わずそんな事を言って、苦笑し。
ほんの少しだけ、話を変えるように、声のトーンをあげる]
 
 前の街で、父は先生と会って、意気投合したみたいだったわ。
 先生は湖と妖精の関連について調べていてね。

( 186 ) 2010/08/23(月) 03:40:56

イライダ

 父と先生、二人で研究をするのに、どこか適している場所は無いかって、中央で調べたりしたら。
 氷、妖精、湖、その全てがそろっているのが、この村だ、ってわかって…。
 それから、何だかんだと中央に言って、この村に研究所を建ててもらって……

 後の事は皆も知ってるでしょう?

[つかの間、人狼の事を頭の中心から、追いやる事が出来たからだろうか。
話しながらも、自分が思っていた以上に、シチーを食べる事が出来ていた。

このテーブルについている人も、口をつけずに全て残す様子は見られず。
ほんの少しだけ、安心する]

( 187 ) 2010/08/23(月) 03:44:21

イライダ


 昔はね、父に書類の順番がどうこう、なんて言われて
 声をあげて言い争った事があったのよ。

 その後は、どっちから謝るって訳じゃないけれど…
 二人で一緒にブランデー入りの紅茶を飲むのが、仲直り。
 

[自分が話している事の何がサーシャのトリガーになるかなんて。
知りもせず、気付きもせずに。 そんな、話しを―――**]

( 188 ) 2010/08/23(月) 03:46:12

ドラガノフ

ー食堂ー

[湖から戻って来ると、傍らの椅子にマフラーを置いた。


キッチンに温められた食事を
みとめる]

( 189 ) 2010/08/23(月) 04:30:17

ドラガノフ

駄目だ、悲し過ぎる..


こんな事は終わりにしなくてはならない。

( 190 ) 2010/08/23(月) 04:32:41

ドラガノフ

人狼を倒す。

そして、もう誰も悲しみにくれない
日常を取りもどすんだ。

( 191 ) 2010/08/23(月) 04:36:45

ドラガノフ

[ふと窓際に置かれた苗木に目をやる]

お前もそう思うだろう?

..虹、"絶望の後の希望"か。
皮肉なモンだな。

だが、そうしてみせるさ。

( 192 ) 2010/08/23(月) 04:42:57


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ミハイル
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イライダ
18回 残1253pt 飴飴
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ドラガノフ
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