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………っ。
く、……ふふ……っ。
[錠を下ろした部屋の中、漏れ出る声は嗚咽とも嘲笑とも区別がつかぬ。
ただその唇は弧を描き、端正な顔は愉悦に歪んで]
――――
[煙草を灰皿に置いて。立ち上がる。]
[声が、聞こえた。]
[確かに。]
[聞き間違えようのない、声。]
[扉を開ければ、そこには。]
……イヴァン。
[頼りなく、伸ばされた手を。]
[掴む。]
お前。どうし……
[目の前の彼は。]
[言葉を並べ続ける。]
[それは。]
[かたちのないものに、よく似て。]
[全身を、怖気が走った。]
――っ、イヴァ……!
[掴んだ手を振り解き、彼は走り去る。]
[追おうとしたが。]
[足が、動かない。]
[あいつは、死ぬ。]
[それだけは、ひどく冷静に。]
[理解できた。]
[みえないなにかに、阻まれたのか。]
[それとも、最期を迎える瞬間を、この目で見たくなかったのか。]
[おそらく、両方。]
……あ、や。まんじゃ…… 、ねえよ。
[死は。]
[何者にも、平等に。訪れる。]
[こうなることは、はじめから。]
[わかっていたはず。]
[だけど。]
[部屋に入り、扉を閉める。]
[震える、右手で。]
[かちり。]
[時を刻む音は、止まず。]
[ハンカチを巻かれた左手で。おさえる。]
[――はやすぎる、だろうが。]
[扉に寄り掛かり、瞼を閉じて。]
[最後に聞いた言葉を、頭の中で。]
[繰り返す。]
――うらないしに。
殺される。
[静かに、瞼を、開いた。]
**
― 夜・キッチン ―
[くつくつと野菜が煮込まれるシチー]
ちゃんと"全員分"作る所が、ロランさんらしい……。
[ここに居るのは数名だけれども。
この場に居ない誰かが何か食べたいと思ったら、暖めて食べられるだけの量が、作られている]
みんな、後ででも
食べてくれるといいわね。
[かちり、と鍋の火を止める。
気の利くロランが、タイミングをあわせ、木の器を渡してくれば。
それを受け取り、シチーをよそって、渡し返す]
ナタリー、テーブル拭き終わった?
アレクサンドラも食べるかもしれないから、起こして聞いてみてくれるかしら?
[そう頼めば、ナタリーの明るい返事が聞こえただろう]
[話しながら、思い出すのは常に、その事ばかり話していた父。
母は、父にあきれたのか、何時の間にか居なくなってしまっていたから]
ん。
父は、自分の好きな事をやっていたから、かな?
一度集中し始めれば、食事とかも取らなくってね。
どうしたらいいかな? って考えたら
作業とか、資料の整理とか、そう言った事を手伝って
少しでも時間を作るようにして
一緒に食べたり、何かしたりしないと、って思って。
それから、かな。
……研究を始めた、と言っても、なし崩し的みたいな、ものよ。
熱意のある研究者じゃなくってごめんなさい。
[思わずそんな事を言って、苦笑し。
ほんの少しだけ、話を変えるように、声のトーンをあげる]
前の街で、父は先生と会って、意気投合したみたいだったわ。
先生は湖と妖精の関連について調べていてね。
父と先生、二人で研究をするのに、どこか適している場所は無いかって、中央で調べたりしたら。
氷、妖精、湖、その全てがそろっているのが、この村だ、ってわかって…。
それから、何だかんだと中央に言って、この村に研究所を建ててもらって……
後の事は皆も知ってるでしょう?
[つかの間、人狼の事を頭の中心から、追いやる事が出来たからだろうか。
話しながらも、自分が思っていた以上に、シチーを食べる事が出来ていた。
このテーブルについている人も、口をつけずに全て残す様子は見られず。
ほんの少しだけ、安心する]
昔はね、父に書類の順番がどうこう、なんて言われて
声をあげて言い争った事があったのよ。
その後は、どっちから謝るって訳じゃないけれど…
二人で一緒にブランデー入りの紅茶を飲むのが、仲直り。
[自分が話している事の何がサーシャのトリガーになるかなんて。
知りもせず、気付きもせずに。 そんな、話しを―――**]
[ふと窓際に置かれた苗木に目をやる]
お前もそう思うだろう?
..虹、"絶望の後の希望"か。
皮肉なモンだな。
だが、そうしてみせるさ。
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