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[眼。魂の形状を霊視する力。無頼家・・・いや、元々は愛染家という異能力の家系に伝わる力。
彼の愛刀である”魂砕き”もまたこの愛染家に代々伝わっていた刀であり、彼の観る魂を破壊する事に特化した礼装とも言える。
つまり、彼にとってはその眼が最大の武器であり、見えていれば素手でも魂や霊体を破壊出来る。
裏を返せば、彼の眼やそれを司る脳は常に異界を見つめ続ける結果になる。
無頼の瞳が血走り、まぶたの上から手で抑える。
体力が落ちた上に魔力が暴走している。現状でこの魂の視界を制御する事は不可能。
視界に入る生物の姿に、ぼうっとした色のついたもやが見える。
触れてしまえば傷つけてしまう。この力を抑えなければ]
[荒い息。ビルの壁面にもたれかかる。体中汗でびっしょりと濡れている。
幼少期、滝川とも交流があり一緒に遊んでいた頃を思い出す。
あの頃はまだこの眼は成熟されていなかった。
ただ世界は常に新しく感じ、全てに興味を持っていた。
だが、突然彼の眼に異変が起きた。
人間の姿ではない、何かが見えている。そう感じはじめた。
当時、無頼には許嫁が存在した。魔術師の家系で、跡継ぎではない女性。
愛染家が無頼(ブライ)へと家名を変えたように、彼もまた魔術師との婚礼を行うことによって無頼家の力を強める為に婚礼を義務付けられていた。
無頼の持つ磁力操作は、彼の先祖にあたる魔術師の家系”ブライ”の物である]
[彼もその許嫁とは仲良く暮らしていた。
決められた婚礼とはいえ、彼は幼いながらもその少女を愛していた。
だからこそ、彼は見えてしまったその魂を触れる最初の相手に、その少女を選んでしまったのだろう。
今でも手に残る、”ガリッ”という魂を傷つける感触。
彼はずっとその過去に呪われていた]
[彼女の魂は、その瞬間に死んでしまった。それを理解したのも彼だけだった。
彼女の肉体はまだ生存している。病院にいけば彼女はまだそこにいる。
だが、死んでいるのだ。誰も理解しないだろうが、死んでいる。
自分のせいで、死んでしまった]
[その先は、どれだけの霊体を、どれだけの魂を破壊したか覚えていない。
人は一生に一度しか人を殺せないと、誰かが言っていた気がする。そして人は自分を殺すのだ。そのたった一度の殺人で。
まさしくその通りだ。そのたった一度の自分を殺すはずの殺人を、代わりに少女を殺してしまった。
もう、自分を殺すことも出来ない。誰を殺しても、何も変わらない。
消えてしまいたいと、何度も思った]
―西ブロック―
なんとかする、か。
論拠も何もあったものではないが、
[ふ、と綻んだ唇の合間から笑みが漏れる。
拠点に戻らず着替えを済ませたことで、進む一択であることは伝わるだろう]
今、儂が頼れるのはおぬししか居らぬ。
信じるしかないな、公を。
[なんとかしろ、と。我ながら理不尽な命令を下したこともあった。遠い夜を想う。
少なくとも、その頃はあんな未曾有の大災害を想定はしていなかったし、二度と起こさせる気がないのは今も変わらない。
双眸が映すは未だ真円に足らぬ月。望月とは呼べぬ、欠けた月白。
隣に居るサーヴァントは、異なるけれど]
……のう、この世界はそんなに……、
[何と続けていいのか、質問していいのか、分からなくなった。軽く首を振る]
カルナは、カースト制度がないことに驚いておったな。
公よ、おぬしにはこの世界はどう映る。
血塗ろの乱世から、抜け出しきれてはおらぬ、か。
人々は武器も持たず勤勉に働いて、幸せを探しておる。
安っぽい享楽も溢れて、欲に溺れる者やどうしようもない悪党も居る。
でも大半は、理不尽や不幸があろうとめげず、頑張って生きておる。
今や世界有数の豊かで平和な国じゃが、それでも不平等で歪さがなくなるわけではない。
……けれどそれも一朝一夕では築けぬ、
一人一人のささやかな努力なくば、維持できるものではない。
こうあればよいと、願う姿に、少しでも世界は近づいておらぬじゃろうか。
聖杯など、奇跡など、なくとも。
[サーヴァントこそ、この世界に生きるわけでなし、聖杯さえ手に入れればいいだけで、何が起ころうと本来なら気にする立場ではないだろう。
分かっているのに、言ってしまってから]
……じゃから、甘いと、おぬしにも言われるんじゃろうな。
[後手を組んで歩き出した。その時。
逃げて来た方向――西の空が雷雲もないのに光っている。莫大な魔力が感じられた]
まさか、イカロス!?
いや、でもあちらは人も居らぬじゃろう、し……。
[破壊活動に走ったわけではないらしい。対策も立てぬまま、舞い戻ってどうなるものでもない。逡巡]
誰かが戦っておるのかも知れぬ。
[脳の回路が焼ききれそうになっていたが、徐々に落ち着いてくる。
いつもそうだ。そして成人になってからようやく父が失踪した理由が判った。
父は突如発狂した。自分の目の前で。
自分がそれに気がつき、父の書斎へ入るべく襖を開けた次の瞬間に視界に飛び込んできたのは、あの日の再現だった。
虚空を見つめる生きた死骸達。家の者だけでなく父を訪ねてきていた他の退魔の家系の人間までも。
そして、もはや人が発するような声ではない何かを叫びながら、父は消えた。
きっと、脳が壊れてしまったのだ。
次は自分の番だ]
[それからはずっと、苦悶の生活が続いた。
退魔の一族からは同族殺しと蔑まれ。
家族は既に無く。
そして自ら誰かをいとおしく思う事も辞めた]
[誰かを傷つけないために]
[否、自分を傷つけないために]
[自分の魂に、傷をつけた]
[もう、誰かを愛すことはない。そういう回路は失っている]
俺は、聖杯に何を願ったんだ。
[曰く、失った愛への憧れ]
[曰く、無頼という存在意義の追求]
[曰く、いずれは消滅するであろう家系の維持]
[曰く、自分という存在の正義]
[曰く、見果てぬ平穏の生活]
[曰く、自分という不幸を生んだ世界への報復]
[曰く、自分を救う手段などもはや存在しない]
[ならば、自分のような存在が生まれることのない、新たな世界を]
[新たな世界にはすべてを求めたい。
誰もが愛され。
誰もが存在する意義を持ち。
誰もが耐えぬ歴史を紡ぎ忘れ去られる事無く。
誰もが正しいと尊重され。
誰もが平穏な生活を保持し。
誰もが醜い心を持たない。
そういう世界が生まれるなら、この身などどうなってもいい。
この世界など、どうなってもいい]
[気がつけば、何年ぶりかの涙が頬を伝っていた**]
本来ならば、他の参加者の助成なぞ買って出る余裕もないのじゃが。
相手が八組目なら話は別じゃ。
これ以上、令呪を奪われぬため、
あやつらに力をつけさせぬため……!
[筋金入りの短気を咎められる心地がしたが、止めてくれるなと渋い表情で駆け出す。
いつかのように、本能的に危険を察知して、身体がそちらへ向かうのを拒否していた。湧き上がる恐怖を捻じ伏せ、音たてぬ足は全速力で。奇しくも、また公園のようだ]
………。
[胡蝶の問い掛けに、黒衣の男は答えない。
この国は確かに豊かである。だが、幸福や平和などは豊かさだけで成り立つものではない。
そうであるならば、かのオスマントルコ帝国は何故にあれほど強大な富を有してなお戦を繰り返したのか、何故さらなる領土を欲したのか。
無論、裕福であるに越した事は無い。だが幸福とは結局、個々の心の持ち様である。万人の平和など、あるべくもない。
だからこそヴラド3世は、時刻の民以外の全てを切り捨て、殺す事も辞さなかったのだ。]
………甘さを悪とは言わぬよ。
[魔力渦巻く西の空を見て、戦地へ赴くとする胡蝶に向けて呟く。]
胡蝶殿は救うと言った。奴は創り替えると言った。我が輩は、胡蝶殿についた。
甘さと思うなら、それを覚悟して飲み込めばいい。………行くであるよ。
[駆け出す契約主と共に、大地を蹴った。]
―西ブロック/公園―
なんじゃ、儂を支持しておったのか?
それは初耳じゃ……心強い。
[一国の主から見れば、噴飯モノの思想だと思っていた。
口元が自然、緩い弧を描く。悪くはない、――いや嬉しいのだ、多分。
覚悟の言葉に、行く手を見据えたまま一つ頷く。
しかし、肌を刺すほどに魔力の歪みは感じられるのに、近づいても視界には何も映らない]
固有結界か……?
[遠く、無人の公園跡。
刹那、世界のあわいから弾き出された存在が三つ。
夜に羽ばたく天使の姿は、やがて消える]
[森林公園は(幸いな事に)イカロスの固有結界があった範囲のみではあるが、バーサーカーが最後に召還したモノの所為で、世界が変質してしまっていた。
月面に似たモノクロームのクレーター。
イカロスが去った今、ラナとバーサーカーだけがその中心に居る。
身体に痛みは感じられない。痺れが酷過ぎて、感覚が麻痺してしまっている。流出していく魔力を食い止めるように、令呪の繋がりを通してラナの魔力が注ぎ込まれるのだけがリアルに分かる。
右手の指を、掌の内へ握り込んだまま、耐えているラナの元へ這うようにして移動する。イカロスが戻って来たら、あるいは新たなサーヴァントに発見されたら、危険なのはマスターである彼女だ。]
──…
天使も万能ではないはず だが。
[「引こう」と言うマスターの選択に、首を縦にも横にも振らず一度沈黙する。
追撃を行うべきタイミングは、今。だが、もう一度同じエンジェルハイロウを喰らってこちらが生き残れる可能性はとてつもなく低い。
ハインリヒは、自身の右腕──正確には右腕があった箇所を見る。
最後に召還したモノと同じ漆黒に染まった肩。二の腕から下はすでに無く、だらりと手を下ろせば手のひらがあるであろう位置に、淡い色の十字を浮かべる事が出来るのみ。『魔女に与える鉄槌』の能力が半減以下になっていると言っても良い。]
……ルナ。
[覆い被さるように背を曲げて、マスターの首筋に鼻先を近付ける。
狂化の作用が強くなっている時は、如何程魔力を消費してしまったのか、それを理解する感覚も狂っている。更に聖杯の力も使った所為で、現状が上手く把握出来ない。
墮天使とは言え、神の使徒と戦うと言う行為。
天使が下した罪を、否定する強い意思の力。
英霊と言う自身の枠組みを凌駕した能力の行使。
すべてがかなりの消耗に繋がっている事は確かだ。
右腕、すなわち──宝具が元にもどるかと言えば……。]
[何も言わず残った片腕で、ラナの髪を撫でた。
そのまま骨張った指を滑らせ、マスターの左手の親指付け根から手首付近と言う少し変わった場所にある令呪に唇を寄せる。
令呪は魔術師の生命とも言える回路につながっており。同時に、サーヴァントとの絆。その存在を確かめるように。
おとこの願いは、ラナが──生きて、そして聖杯を取る事だ。]
私の魔女。
[伏せられた灰銀を下から覗き込んから、ラナを案じるように左腕で抱き寄せた。壊れ物を扱うようにそっと。けれども堪えきれず、震える腕に力を込めて。祈りのように低く囁く声。]
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