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[頭を下げた姫倉を、無言で見つめる。]
…何を言ってらっしゃるのか、理解できないのですが。
[表情を変えずに、言葉を続けた。]
元々、そちらの力をお借りするような条件は無かったはずです。
同盟を結んだ時から、状況はまるで変わっていません。
ですから、――契約は今も変わらず有効ですが?
[淡々と、さも当然のように話した。]
―――、?
[顔を上げた。瞬いた。]
…。えっと
[滝川の表情――が変わる様子はない。]
それは、つまり
ええよって言うことで、ずがッ
[身を乗り出して――何か見えないものに思いきり当たった。
全身を駆け抜ける麻痺。…顔をそむけ、頭を擦った。]
あいたた…
[不可視の壁にぶつかった姫倉を見て、慌てその存在を消す。
ふぅ、と一つ息を吐いてから、改めて向き直った。]
……そう言ったつもりですが。
[そう言うと、少しだけ決まり悪げに視線を反らした。]
……無頼には、私も借りがありますしね…
うう
[しゃがんで押さえていると和らいだ。
立ち上がる。
息を整えながら、逸らした視線を恐る恐る戻す。
――と。]
…。借り、ですか。
………どっかに吐き出したらすっきりすることやったら。
聴きますけど? …まあ、俺で良かったら、ですけど。
[じ、と視線を逸らした滝川を、まっすぐ見据える。]
…自分だけが苦しい立場でいればいい、と思っている大馬鹿者を、一発張り倒したいんです。
[顔に、少しだけ影のある笑みを浮かべ、そう呟く。]
そうする事で…残された人間が幸せになれると思ったら、大間違いだと。
[いつかの、道を歩く光景が脳裏に浮かぶ。]
…ああ。なるほど。
それであの人…
[無頼の言葉が、どこか――だった理由が何となく分かった。
滝川の、物憂げな笑みを確かめてから、一つ溜息を吐いた。
少なくとも、他人を笑顔にするというのは、相手に気付かせてはいけない。本当に幸せにしたかっただけなのなら、気を使わせるべきではない。
そんなもの、遺された当人が気まずいだけだろう。
一人苦しい立場にいる人間が見えているのに、享受した幸福に素直に笑顔になれる者がいたとしたら。
それは相当酷薄な人間か、もしくは――。
傘を少し、強く握った。]
分かりました。
…詳しい事情は分かりませんけど。
滝川さんが無頼を張り倒したい言うんやったら、
俺にも手伝わせてください。
……但し、俺もちょっとさっきまでとは違う理由で張り倒したくなったんで、出来れば俺の分も残しといてくれると助かります。
[そう言って、笑った。]
あら、早い者勝ちですよ。
[相手の笑いに合わせて、くすくすと笑う。]
ああ、一つだけ。
もし無頼と戦う事になっても、私を庇ったりはしないで下さい。
[そう言って目を瞑ると掌を空に浮かべ、透明の針のようなものを作り出し、自分に向かって思い切り刺す。]
ブ ン
[微かな音がし、透明な防御壁が発生すると、不可視の針を弾き飛ばした。]
…貴方が、眼前の物を薙ぎ払い、切り裂く剣だとするならば、私はあらゆる物からその身を守る盾です。
盾を庇って剣を折るようなことがあってはなりません。
各々、自分の役割を間違えないよう、肝に銘じておいてください。
私は女ですけど、…貴方と同じ、魔術師ですから。
俺、とろくさいから全部持ってかれてまうかも…
[しれへん、と言いかけて、止まった。
先程の空間を括る術とは違う、明らかに別の能力。
思わず、飛んで行った針の行方を追った。]
――。
[あれだけの防御結界を無詠唱。
…ならば、それだけの等価をどこかで支払っているはずだ。
それがどのようなものなのかは、見当もつかないが。]
―――了解。
[笑い返した。]
どっちにしても俺は、後ろから支援とか出来ひんので。
俺も、俺にやれることをやります。
ただ――あんまり、呆れんといてくださいね。
[冗談めかして、そう言った。
見上げれば、月が先ほどより明るく感じた。]
ほなら、行きましょか。
見つからんかったら――まあ、最悪二人ででも。
[まずはランサーを探さなければならない。
尤も、滝川と姫倉の魔術は両極だ。
それは互いに程よく欠点を補い合っていると言える。
彼がどこかへ出向いているようなら、二人で無頼を探して殴り込むことも可能だろうと考えながら、出口を目指して歩き出す。
何もなくなった公園に、一陣の息吹が吹き入った。]
―夜・中央ブロック/某ビル―
――……んー。ふんふんふーん。
[ナルキッソスとは別れ。
ひとり、料理を楽しみながら葡萄酒を傾ける。
この時代の料理は、なかなかに美味だった。食材が豊富なのだろう。
まあ、上質のオリーブさえあれば、基本的には問題ないのだけど。
そして、数刻。窓の外――夜の帳は、とうに落ちた]
……ああ。もう、こんな時間。
[――夜は、戦争の時間だ]
さて――……と。
[屋上の寒風が、酒精に火照った肌には、丁度良い。
ナルキッソスは言っていた。バーサーカーも"こちら側"だと。
なら、残るはセイバーとランサーのみ。
こちらは実質、四騎。たとえ、残る二騎が組んでいても――]
――圧倒的じゃない、私たち?
[酔ったような瞳が見据えるのは、闇夜。
いや、真実、酔っているのだろう。葡萄酒以外の、なにかにと]
さあ――……獲物はどこかしら、レラプス?
[傍らの天の猟犬に、優しく語りかけ、その力を解放する。
流れ込む、膨大な情報。幾つかの気配を、汲み上げる。
自分のマスター、英霊、魔術師。それに――……、]
ああ――……また、出歩いて。
[――知った気配のひとつに、感慨深げに、溜息を]
[あの愚かな元マスターは、まだ、戦争から降りる気はないらしい。
サーヴァントを失って尚、夜を出歩くことが、どれだけ危険か。
それは、オルグロスという実例を目の前にして知っているはずなのに。
なんという無謀。なんという傲慢。なんという愚昧。
なんという――、僥倖]
――あはははははは!! いいわいいわ!
教えてあげられる!! 自分が何をしているかを!!
[――狂笑が、闇に響いた]
[――はた、と。狂気が止んだ]
ああ――……でも、そうね。
ただ殺すだけじゃあ、つまらない。つまらないわね。
屋敷でも吹き飛ばしてあげようかしら。
それとも、カトーの首でも放ってやろうかしら?
[あの手の輩は、己が傷付くことを厭わない。
たとえ他人を守って死のうと、身勝手な満足を抱いて逝ける種類の人間だ。
なんでもかんでも――敵でさえも守ろうとする輩。
それが、己の身内を守れなかったと知ったときの顔、想像するだけで]
ああ、いいわ……それ、いいわ。ぞくぞくする。
[淫蕩な光が、瞳に満ちる。芯が、熱くなる]
ああ――でも駄目、カトーは男だわ。
それにそれに、そう、それだけじゃ足りない。きっと足りないわ。
[男という生き物は、女を守るものと思っている。
ならば女、打撃を与えるためには、女が必要だ]
ああ――あの娘たちがいいわ。うん、そうね、それがいい。
マスターを殺せば、ブライのためにもなるもの。そうしましょうそうしましょう。
[タキガワ、コチョウ、ルナ。残ったマスターは、折良く、女ばかり]
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