486 【恋愛村：帰ってきた神楼学園高等学校】Ｒ１５
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[メモ(自己紹介)記入/メモ履歴/自己紹介] / 発言欄へ
生徒会 ブリギッテ は 1にんからうしろゆびさされたみたい。
演劇部 リアン は 1にんからうしろゆびさされたみたい。
弓道部 ゲルダ は 3にんからうしろゆびさされたみたい。
弓道部 ゲルダ は ぎわくをかけられて、なきながらどこかにいっちゃったみたい。
あれれ、いやがらせがなかったみたい。
もんだいかいけつしないし、あいのしんこうしゅうきょうがいっぱいできちゃうし…。
このさきどうなっちゃうの？
吹奏楽部 レリア
/*
お疲れさまでした。
ケインには特にご迷惑おかけしました。
初っぱなから、アタックして申し訳ありませんm(__)m&いつもドキドキをありがとうございましたヽ(´▽`)/
陸上部 エレノア
[転校早々、ホリーにメール。
TO:ホリー
SUB:転校しました
突然のお話ですが、転校しちゃいました。隣の県の姉妹校なんですが、ここがめっちゃ駅伝の強いところで、そこからのお誘いを受けて。長距離やるなら、やっぱり駅伝だろうって、大出先生からも薦められて、思い切って清水寺から飛び降りる勢いで出てきちゃいました。
急な転校で、神楼１－Ｂ組のみんなにも、ほとんど挨拶できないまま出てきちゃったのが、ものすごく残念ですが。でも、学校の説明では、神楼高校を卒業したことにしてもらえるという話なので、いずれ地元には戻れそうです。その時には、またホリーとレーちゃん、フェイトとも、一緒に遊べるようになるといいなと思ってます。
そちらの様子はいかがですか？]
帰国子女 ユウト
― ２月も終わりの、とある日 ―
[雪が解け始めれば、ロードレースはシーズンを迎える。
去年一年チームを離れていたから、序盤戦はサブメンバーで帯同だけの予定だったのだけど。]
「おい、ユト。次のレースのことだけどな。」
なんですか監督。次は俺、サブでメカニックのサポートでしたよね。
「いや、悪いけど出てもらう。ジェレミーの馬鹿がこないだの落車で手首折った」
……了解、ボス。で、役割は？
「ジェレミー以外にアタックできるメンバー置いてなかったからな。エースやれ。他のエース級はその日に別のレースだ」
…………
……了解。ボス。
[ちょっといろんな意味でくらくらする頭を抱えて。家に帰って。
いつものように料理を作りながら、ぽつりとシルヴィアに]
急に週末のレース、出ることになったんだけどさ。
……みにくる？勝てる自信はないけど。
剣道部 シルヴィア
―２月のとある日―
――え？
[いつものように料理の手伝いをしていた手を止めて、ユウトを振り返る。]
はい、もちろんですっ見に行かせてくださいっ
[そしてきらきらと目を輝かせてユウトを見上げた]
帰国子女 ユウト
[目を輝かせて返答されれば是非もなく。]
いいよ。近いし。おいで。
……とはいっても復帰戦だしなぁ。まだ連携とれてないし。
ぼろ負けとかリタイアしたら、ごめんね？
[頬に軽くキスをして、そういって。
レース当日まで練習にあけくれるのでした]
剣道部 シルヴィア
ユトがレースで走るの見れるんですよね。楽しみなのですっ
ん？負けるのが全て悪いというわけでもありませんし。謝ることは何も無いのですよ？
[キスをそっと返して。
練習から帰ってくるユウトをいつもどおりに笑顔で迎えるのでした。]
帰国子女 ユウト
― そしてレース当日 ―
[いつもとは違う、若緑◆のチームジャージに身を包んで。チームバスの近くで、ぽつりと。
復帰戦、小さいレースではあるけれど。チームプレイも不完全で、勝ちに行かなくてはいけないポジションで。本当に、走れるだろうかと。変な事故で終わってしまいやしないかと。
似合いもしないナーバスさで、愛車を見つめる。]
……やれるよな、俺。
まだ、脚は、レース覚えてるよな。
[ぽつりと、呟いて]
剣道部 シルヴィア
―レース当日―
[ユウトに貰ったボレロを羽織って、きょろきょろとユウトを探して足を進める。
やがて自転車を見つめているユウトを見つければてててと近くまで駆け寄って。]
……ユト？
帰国子女 ユウト
[声をかけられれば、ふ、と目を上げて]
……ああ、ルヴィ。来てたんだ。
ん、ちょっと緊張してるだけ。
前にもいったけどさ。ロードレースは、チームの一人を勝たせるために、他の全員が、どんな犠牲でも払わなきゃいけない競技だから、さ。
……チームに戻ってきてまだ日が浅いし、レースも離れてたし。ちゃんとアシストの皆に応えられるレース、できるかなって。
ごめん、ちょっと、臆病になってる。
[にへら、と。無理やりに笑顔を作って。そう笑いかけるけれど。]
家庭部 フェイト
――バレンタイン・次の日――
[エレノアがいきなり転校した日、停学処分中のブリギッテからメールが届いた]
…あいつ、はえーよ。どこから聞いた？
ユーラス先生か？多分ユーラス先生。
[自分の決意はまだ両親と担任と大出先生にしか言ってないのに
その早耳にくすっと笑って返信した]
家庭部 フェイト
『To:ブリギッテ
Sub:
Tex:そういや「カップル留学伝説」とかあったな。忘れてた。
オレは自分の意思で転校することを決意した。
生徒会とか学校とかそういうのは全く関係ないし、
今日先に転校して行ったエレノアだって同じ気持ちだろう。
だが、もし転校を望まない者が無理に転校させられるようなことが
あるならば、それは絶対止めなければならないし、止めてほしい。
PS、昨日の誕生日プレゼントはゼタ楽しかった！』
[自分とエレノアの他にもう一人メールを送っていることに気がついて、その娘が大好きな人らと別れなければいいと切実に願った**]
剣道部 シルヴィア
来てないはずがないですよ？
[にこり笑顔を浮かべるけれど。
ユウトの無理やりな笑顔が少し胸に刺さって。
そっとユウトに寄り添って手に触れる。]
緊張もある程度は大事なのです。でもあまり気負っては、だめですよ。
大丈夫です。ユトが頑張ってたの知ってます。チームのみんなも、きっと。
だから、大丈夫ですよ。
[ふわりと笑んで。
周りに人の目がないのを確認するとそっとくちづけた。]
帰国子女 ユウト
[そっと触れた暖かさに。少しだけ、少しずつ。
気負っていた心が解けるのを感じて。]
……そだね。やるしかないし、な。
いってくるよ。
[まだ少し、表情は硬かったかもしれないけれど、笑い返して]
あ、そうだ。髪の毛、一本頂戴。
剣道部 シルヴィア
いってらっしゃいです。
[少し自分の行動に赤くなったりもしつつも笑顔で述べて。
まだ少し固い表情に、ぺちりと軽く頬に触れた。]
ん？髪ですか？
[続いた言葉に首を傾げる。不思議そうにしつつも鞄の中から小さな鋏を取り出して。髪を一本、ユウトに渡した。]
帰国子女 ユウト
[受け取った髪を、小指に巻きつけて。きゅっと縛る]
これで、よしっと。……こうしとけば、いつでもルヴィが支えててくれるって、わかるから。
それじゃ、いってくる。
[お返しに、ほんの一瞬、くちびるをふさいで。
愛車に飛び乗って、スタート地点に急ぐ。出走まで、あと7(10)分]
剣道部 シルヴィア
[どうするのだろうとユウトの行動を見つめて。
くすりと笑んで。]
はい。傍にいますから。支えてますから。
いってらっしゃい、ユト。
[ふさがれたくちびるに一瞬きょとんとするけれど。すぐにふわりと微笑んでユウトを見送った。
そしてぱたぱたとゴール地点へと向かった]
帰国子女 ユウト
[一周10kmを12周。きつい坂が途中に一回あるだけの、普段ならたいしたこともない120km。けれど、久しぶりのレースとなればさすがに勝手もちがって、つい全力で突っ走りそうになって。]
「へいユト、ペースあげすぎるな、エースなんだからおとなしくしとけ」
「ユト、アタックは俺がついてくから、ラストまかせた」
……そっか。俺が自分でいってちゃダメだよな。
[ロードレースは風との戦い。一人で突っ走ればそれだけ風圧で消耗もするしスピードも上がらない。だから、大逃げのギャンブルをするか、チームの宣伝目的の選手以外は固まって追走するのが常道。
ちらりと他のチームのエースたちを見やれば、みんな追走でのんびり走っていて。]
すまない。落ち着くよ。勝負は……残り３周ってとこか。
[チームメイトに感謝して。小指に結んだ髪を、ちらりと見やった。
もうすぐゴール前、残りはあと11周。少し気合を入れなおす。]
村の設定が変更されました。
剣道部 シルヴィア
[ゴール付近、解説を聞きながらシルヴィアは佇んでいた。
きっとまだ緊張してるだろうから。
笑顔で迎えて見送るのがきっと自分の役目。
十字架を両手で握り締めて、じっと待てば。
やがて若緑の集団が見えてくるだろうか。]
帰国子女 ユウト
[ゴール前。色とりどりの各チームのジャージにまぎれて、若緑の集団。できるだけチームメイトに風除けになってもらって、体力温存に努める。
ちらりと観客を見れば、そこに見慣れた桃色の髪が見えて。そちらに笑顔を向けて。]
先頭集団、何人いった？
「10人……ってところかな。ちょっと多いな」
まぁ、半分すぎてから追いかければ追いつけるだろ。それまでは流していこう、勝負はまだ先だ。
「なんだユト、落ち着いてきたじゃないか。……彼女でも見てるのか？」
……そーゆーこと。だから勝たせろ。
[残り半分までくれば、ペースをあげて、先頭集団を追いかけるつもりで、そのまま走り抜けていくだろうか]
剣道部 シルヴィア
[色とりどりの集団が目の前を駆け抜けていく。
やがて見えてきた若緑の集団。
その中で輝いて見えるユウトの姿。
向けられた笑顔。
そのことにほっとしつつ、こちらも笑顔で応えて。
ユウトたちの無事を、勝利を願い見送る。]
帰国子女 ユウト
[レースも半分をすぎて。周りで転ぶ選手やパンクする選手もいたけれど、なんとか巻き込まれずに済んだ。ここまでは順調。
そろそろ残りも３周、最初に逃げた選手たちもおいつかれはじめて、振り出しからもう一度。]
……つぎのゴール前で仕掛けるぜ。アシストよろしく。
[チームメンバーに進路を空けてくれるよう頼んで。逃げた最後の選手が飲み込まれるのを待つ]
「ユト、先頭集団全部飲み込まれた。いつでもいいぜ」
……了解。
[頭が、急に冷える感覚。血が凍って。
指先で十字を切って、ハンドルを人差し指で三回ノック。
――それはいつもの、勝負の合図。
ゴール前、恋人の姿を目にした瞬間。
思いっきり脚を踏み込んで、一気に集団から飛び出した]
剣道部 シルヴィア
[トラブルの多い競技だと聞いていたから。
怪我の話も聞いていたし、もしかしたら見たこともあるかもしれない。
だから、とても心配だったけど。
自分が不安そうにしているわけにはいかなかったから。
ユウトを信じて。笑顔で迎えて。見送って。
何度ユウトの姿を見ただろう。
走り抜けるその姿は、サックスを吹く姿とはまた違って、輝いて見えて。
かっこいいなと、そんな言葉じゃ表せられないくらい、思って。
ユウトの姿が集団から飛び出した時。
息を呑んで。
心の中で、ユウトの名前を呼んで。
その姿を、見送る。]
帰国子女 ユウト
……着いてきたのは9(10)人か。どうにか、振り切れるかな。
[ちらりと振り返り、アタックについてきた人数を確認。ここからしばらくは敵でも味方。お互いに風除けを交代しあって、後ろを引き離しにかかる。
もう、チームの支援は受けられない。実力でライバルを引きずり落とすチャンスを伺う。
コースの各所につけられた実況のスピーカーから、自分の名前が流れていることに気がついて。つい苦笑する。きっとシルヴィアにも聴こえてるんだろうな、と。]
焦っても、脚売り切れて追い込みかけられるしな。
ゴール前のスプリントか、どこかで抜け出すか……
[ちらりと、頭の中で今だけの味方たちの実力を思い出して、ここからどうすれば勝てるのか考えて。考えている自分に気がついて。
――ようやく、レースに戻ってきたことを実感して、笑みがこぼれた。]
剣道部 シルヴィア
[ユウトの姿は見えずとも、十字架を握り締めて、心は常に共に。
そして聞こえてくるユウトの名前。
無事がわかって。
頑張ってるのがわかって。
ただただ祈る。]
――ユト……
[呟きは風に流れて。
少しでも、貴方に届けばいいと。]
家庭部 フェイト
[ピンクの袋のピンクのリボンを解き、中身を広げる。
でてきた黒のエプロンを早速付け、くるりと回って見せた]
ありがとな。とっても似合ってる。
ん、エレノア。作り笑いしても誤魔化されんぞ。
明日いきなり転校するから寂しいだろうけど、
オレが「大丈夫」っていってるんだから信じろ。
[つかつかと側に歩み寄ると、微笑みながら言った]
陸上部 エレノア
[すっかり見抜かれていて、ドキリ。自分のベッドの上に座りながら]
うん、でも、でもね。
…やっぱり寂しい…。
[そばに寄ってきたフェイトに縋る]
帰国子女 ユウト
[ふと。いつもの声が、なによりも愛しい声が、聞こえた気がして。
激しい風鳴りのなか、小指に結んだ髪に、目を落とす。]
……大丈夫。
まだ、いける。どこまででも、いける。
[限界を超えて、その先。心はなぜか穏やかで、冷静で。自分が勝つためになにをすればいいのか、支えられているように、体が動いて。
残り２周、１周、最後の周回。ゴールから1(6)km前、唐突に。響く、声が]
こ、こ、だ、ろぉぉぉ！
[背中を、押した。人差し指が、とととんと、踊る。
一気のアタック。決まれば勝利、押さえられれば、そこでおしまい。結果は――+表+]
剣道部 シルヴィア
[ゴール手前。
試合終了間近の緊張感。
十字架を握る手に、汗がにじむ。]
――…大丈夫です。
[祈るように、届けるように。
そっと口にして。
そして、迎える最後の。瞬間。
ユウトの声が、聞こえる――]
帰国子女 ユウト
[残り1km。他の9人が最後に備えて、一瞬力を貯めた、その瞬間。
一気に全力で踏み切って、10m。たったの10mだけど、引き離してしまえば。
あとは、風が防いでくれる。]
負けてやらない。負けてやらない。
ルヴィにいったんだ、何処までも、いけるって……
[真っ白になる頭の中、目の前にゴールゲートが見えて。
…――誰よりも前で、腕を突き上げ駆け抜けた。
桃色の髪を、その小指に結んだ腕を。]
剣道部 シルヴィア
[残り1km。
ひとり飛びぬけたのは、]
ユト…っ
[ゴールゲート。
突き上げられた腕。
小指に結ばれた自身の髪。
スローモーションかのように、目に映る。]
……ユト…
[聞こえる歓声に、緊張が切れて。
その場にへたりこみそうになったけれど。
にじむ視界の先に、ユウトを収めて。
今すぐにでも、駆け出したい思いだった。]
帰国子女 ユウト
[どっさりと、ハンドルの上にもたれかかって。体力の最後の一滴まで絞りつくして。
チームのスタッフが駆け寄って、タオルをくれたけれど。本当に今、ほしかったのは。]
――ルヴィ！
[叫ぶ気力もない声で、声を上げる。
そこにいるのかもわからなかったけれど。
そして両手を差し出して]
勝ったよ……おいで？
[声にすら、ならないほど、疲れていたけれど。
きっと、口だけはそう動いた]
剣道部 シルヴィア
ユトっ！
[声にならない声だって。
貴方の声なら、聞こえるから。
名前を呼んで。
腕の中へと飛び込んでいく。
ぎゅ、っと。ぎゅ、っと。
ただ、抱きしめて。
言葉に言い表せれない今の感動が。この気持ちが。
ただ、伝わればいいと。]
美術部 ホリーは、家庭部 フェイトが避けたタライは[番長 ゼタ]から1(10)mのところへ。フェイトはエレノアのほうに突き飛ばしておいた。
帰国子女 ユウト
……ルヴィだ。はは、ルヴィだ。
勝てたよ、みてて、くれたかな……
[もう、腕にこめる力もなくて。
背中に手を回すようにして、もたれかかるのが精一杯で。
それでも、ぬくもりがほしくて。
そっとひきよせて、そのくちびるに、感謝のキスを。
――その間中表彰式に呼ばれていて、あとで怒られたのは、また別のおはなし*]
家庭部 フェイト
もう一個…？
[エレノアから貰ったのは携帯ストラップ。
祭りの時に射撃でとったシベリア虎のマスコット付き]
ありがと。大事にするよ。
[早速携帯を取り出すとストラップを付け替えた。
そして愛しそうにストラップに口づけて見せた]
剣道部 シルヴィア
見てましたよ、もちろんです。かっこよかったのですよ、本当に。
[力のない身体を、受け止めて、抱きしめて。
引き寄せられれば驚いて。
人前なことに、顔を赤らめるけれど。
涙の浮かぶ笑顔で応えて。
ふたりして呼ばれていることには全く気付かないのでした*]
陸上部 エレノア
なんだ～。わたしのいない時の身代わりとかって考えてたのに～。
[とか、いやいやをしたが、両手で抱きしめられると、ようやく、安心したようにフェイトに身を委ね、深い深いキスをした**]
生徒会 ブリギッテ
>>1
[頬を染めたロイを間近で見ると、すぐに離れる。
一拍遅れて、満面の笑みを見せた。久々の自然な笑顔だった。
そして立ち上がると]
ロイ！ 月が綺麗だな！
[満月を背後に両手を広げる。緋色のお下げが月下に舞った。
きっとロイは意味が分からないだろう。
だからその表情を堪能した後、彼の元に飛び込んだ。
彼の膝に座り、手を重ね、顔を近づけて口を開く。真剣な眼差しを、彼の隻眼に向けて]
……なぜ君は、わたしを「わたし」として視ているのだろう。
守る、なんて初めて言われたよ。
["面白い奴"でもなく"高嶺の花"でもなく。ごく普通のひととして、彼は自分を見ている。
それが、ずっと引っかかっていた。いや、気になって仕方がなかった]
弓道部 ゲルダ
― 翌朝。車内にて ―
ごめんなさい。
[カーテンの引かれない窓から差し込む朝日に照らされた校門に。
見覚えのある車が止まっていた。
いつから待っていたのだろう。
それは待ち伏せではなくて、ただ、期限ぎりぎりまで待っていてくれたのだ。
乗り込んで呟いた言葉に、兄はただ、珍しく疲れたような笑顔を見せるだけだった]
……さようなら。
[遠ざかる町。とうに見えなくなった学園。
振り向かなければ、見えもしないけれど、それらを確かに背中に感じて。
丁寧な運転は、徹夜明けには快適すぎる環境で。
眠りたいなんて思わなかったけれど、ゆるゆる目蓋が落ちてきたころあい]
弓道部 ゲルダ
― そうして、明日から。実家にて ―
……はい。
[書類も揃い、あとは先方へ窺えば、新しい学校生活の始まり。
もしくは、終わり。
明日の説明を受けて頷く自分は、表情筋を動かすこともなく、ただ正しいと望まれる答えを紡ぐ。
正しい制服に身を包んで、正しい学び舎に通い、正しい友人を得る。
正しい家を継いで、正しい生を送るために。
神楼学園で過ごした一年近くは、夢みたいなものだったと。
そう思えと言われれば、そんなようにも思えた。
あんまりに、綺麗で、楽しくて、色鮮やかで。
空の見えないくすんだ屋敷や、これから通う白亜の建物とは、あまりに違うそのいろは、確かに夢みたいだったから。
だから、]
弓道部 ゲルダ
[操作する時間は、あまりとれず。
そんな、簡素すぎる訴えが、果たしてちゃんと届いたのかも、確かめる術は無くて。
ひとの足音に、慌てて電源を落として隠し。
足音を立てずに部屋へ戻ると、布団にうつ伏せた。
苦しいほどに煩い心臓の速さは、罪悪感なのだろうか、不安なのだろうか。
それとも、期待なのだろうか。
本当に、帰れると、手を差し伸べられる奇跡があったとしても。
それを掴めるかも分からないまま、ただ。
あのメッセージが届けばいい、届かなければいい。
相反する気持ちを、ぎゅぅ、と枕に押し付けたまま。
結局はまた、眠れないまま、朝を迎えた*]
吹奏楽部 レリア
－バレンタイン当日、ミュンヘン－
[ドアを開ける音が聞こえる。ケインだ！]
おかえり！
[ケインがテーブルにつくと、いつものように紅茶を入れて]
はい！これ！！今日はバレンタインでしょ！
この国にチョコをあげる習慣はないけど、私あげたことないから。
昨日作ったんだ。よかったら食べてね！
[赤い銀紙で包んだ、小さいハート型のチョコを渡した。チョコはたくさん入っていて、赤いリボンで巻いた、ピンク紙のラッピングの包みだった]
いつもありがとう！愛してるよ、ケイン！！
[ケインに抱きついて、頬に軽くキスをした]**
生徒会 ロイ
あ、あぁ？
綺麗な、月だな。
[突如言われた言葉の意味は理解できず
深呼吸を一つ
ようやく動悸が治まったかと思うと
膝の上に座られ、再び近づいた、顔]
え、な、何だ……？
[治まった動悸が、再び始まる
告げられる言葉は、最初は理解できなくて
瞬きを数回]
生徒会 ロイ
[こうやって他人から好意を向けられる事は初めてで
文化祭の、リアンの言葉を思い出す
彼女に感じる、他の人へ向けるものとは違う想い
守りたいと思ったのも、きっと――
漸くそこまで思い至ると
優しく微笑んで]
俺もだ。
――好きだ、ブリギッテ。
[そっと抱きしめた]
生徒会 ブリギッテ
[抱きしめられると、その腕の暖かさに目を細める。
しかし自分から腕は回さぬまま、苦笑をこぼして]
馬鹿者。
こういう時は、もっと具体的な行動で示すものだぞ？
[言うが早いが、彼の首に手を回し、その唇を奪った]
剣道部 シルヴィア
―とある日・家にて―
[だいぶ暖かくなってきて、柔らかな日差しがふりそそぐリビングで。
ソファに座って本を読む少女の姿。
テーブルの上に辞書は置かれているものの、使われる頻度はそう多くない。
やがて。
自転車の音が聞こえて少女は顔を上げる。
そして少女はぱたぱたと玄関へ向かい。
テーブルに残された本に挟まっているのは。
オレンジとピンクの、バラの押し花――]
帰国子女 ユウト
[そこにいるのは、一人の少年。
珍しく、難しい顔をして。自転車を見つめていたけれど。少女の姿を見つければ、笑顔に戻って、傍に引き寄せ、ただいまと頬に熱を落とす]
ただいま、ルヴィ。
そんなに急いで駆けてこなくても、どこにも行きやしないのに。
[穏やかに笑う少年の耳に光っているのは、ホワイトゴールドの小さなピアス。
その中心で、ルビーが揺れる]
剣道部 シルヴィア
[ぱたぱたと向かった先、一人の少年の姿。
難しい顔をしているのに、少しきょとんとするけれど。
頬に触れたぬくもりに、くすぐったげに、目を細めて。]
おかえりなさい、ユト。
それはわかってますけど…早く会いたかったんです。
[少年の耳で揺れるルビーにふわり笑んで。]
……どうか、しました？
[ちらりと自転車に視線を向けて。首をかしげた]
帰国子女 ユウト
[ふわりと浮かんだ、その笑顔をそっと抱き寄せて。]
俺だって、いつもそう思ってるけど、さ。
離れたくなんか、ないもの。
[そして、自転車を見やれば、ぽつりと]
…ん。ちょっと移籍の話がきてて。プロチームのジュニアから。
いい話なんだけど、ね。……受ければ、きっと数年後にはトップにいけるし。
ちょっと、悩んでる。離れてる時間が、きっと増えるし。
[やっぱり、すこし難しい顔をして。]
剣道部 シルヴィア
移籍。プロチーム、に？
[きょとんとユウトの顔と、自転車とを見比べて。]
――わ、すごいです、すごいのですっ
[顔を輝かせたけれど。
悩んでると、その言葉を聴いて。
しばしじ、と自転車を見やって。
ユウトの顔を、再び見上げて。]
大丈夫です、離れていても、傍に。ちゃんといますから。
ちゃんと待ってますから。出迎えますから。
[ぎゅ、とユウトを抱きしめた。]
帰国子女 ユウト
……うん。
ルヴィが待っていて、傍にいて、ついてきてくれるなら。
いつでも、出迎えてくれるなら。
――ルヴィがいて、くれるから。勇気が出る。やれる。
[にこり、と微笑んで。もう一度心からのキスを、くちびるに落として]
ん、決めた。受ける。
上に行けばいくほど、ヨーロッパ中を回る生活になるけど。
ついてきてね。ちゃんと。迷わないで。
[それは、お願いではなく。]
剣道部 シルヴィア
はい、傍で、応援してますから。
[心のこもったキスを、しっかりと受けて。]
もちろんです。ユトにしっかりついていきますから。迷う余地もないくらい、ぴったりとくっついていきますから。
だから、ユトも迷わないで。わたしに色んな世界を見せてくださいね。
[同じように、今度は自分からくちびるにぬくもりを。]
生徒会 ブリギッテ
[返信を待つ間、外出の準備を整える。予定が合わないならば、家に押しかけるつもりでいた。鉄は熱いうちに打つ必要がある。
その間も頭にあるのは、もう一人の転校予定者のこと。]
ゲルダは……、大丈夫だろうか。
[彼女からは、まだ返信が返ってきていなかった。
納得した上で転校の準備に忙しいのかもしれない、と考えると催促は送れなかった。
自分をあまり省みない彼女のことは一番心配していたけれど。
窓を閉める直前、2月の冷たい空気が肌を刺して、彼女は今、"寒く"ないだろうか、と思った]
天文部 ラインドール
－それはバレンタインの、次の日のこと－
[>>85携帯が震えてメールが着たことを報せる。
開くと、そこには昨日の騒動で謹慎を言い渡されたブリギッテから。
エレノアの見送りをしたあとに、メールを返す]
To：ブリギッテ
Sub：Re:
本文：ん、ブリギッテは家から出られるの？
ル・カフェでもぼくの家でも学校から近くて危ないから、
資門中裏門で落ちあおう。リアンと行くから少し待ってて。
[送信。一緒に帰宅したリアンに顔を向ける]
ブリギッテからのメール、来てるでしょう。
謹慎中ってこと考えて資門中の裏門を待ち合わせに指定した。
──行こう。
[差し出した手を繋いでもらったなら、ふたりで目的地へ向かう]
帰国子女 ユウト
大丈夫。ルヴィが傍にいる限り、迷ったりしないから。
そうじゃないと、幸せにしてあげられない。
[にこりと微笑んで、手を取って。]
さ、食事にしよう。
今日はなにがいい？俺、ルヴィが食べたいものがいいな。
[ふたりで過ごせる、大切な場所に、ふたりで入っていく*]
生徒会 ブリギッテ
――資門中裏門――
[返信が届くと、了解、とだけ打って送る。
本当は自宅謹慎なのだけれど、物分かりのいい両親だけに許可をもらって抜け出した。]
……久しいな。
[一年ぶりに訪れた母校は、何も変わっていなかった。
生徒達の喧噪も、やんちゃな生徒に虐げられてちょっと痩けた校舎も変わらない。通う人々が変わっても、場所はそのまま在り続けていた。
ラインドール達の姿を見かけると、笑みを浮かべて手を振った。]
や。すまんな。
昨日の今日で済まないが、頼みたいことがあってな。
[口元の笑みはそのまま、真剣な色を視線に乗せて二人に告げた。]
剣道部 シルヴィア
はい、幸せにしてくださいね。
[手を握って、ふわりと微笑んで。]
ん……それじゃあ…
オムライスがいいです。ユトの特製オムライス。
[大切な大切な場所へ、ふたり一緒に手を繋いで*]
天文部 ラインドール
[>>90先に来ていたブリギッテに、すこし、足早に駆け寄る。
メールの内容から、何やら深刻なものだろうかと思っていたけれど、
ブリギッテの表情に暗さはなく、微笑んでさえいる。それに仄かに安堵しながら]
うん、へーき。なに、頼みたいことって。
ぼくに、ぼくらに出来ることならなんだってどーぞ。
[なにを頼まれるのか、見当もつかなくて。
でも、向けられる真剣な瞳に、言葉は軽いけれど同じくらいの眼差しで応えた]
家庭部 フェイト
――二月の終わりごろ――
[バレンタインの決意を両親に話しバトルした。勿論両親は反対したが、将来の夢を切々と語り5(14)日間家事を一切しないという暴挙で許可を得た。あとはトントン拍子に留学が決まった。
...はエレノアにメールを送った。二月の最後の日曜日にそっちに行くから会いたいと言うメール。もちろんOKの返事。そして当日――]
さて、シンデレラを迎えに行くか。
[そこには制服に身を包んだ...がいた。神楼の制服ではなく、転校先の制服に。電車で2(3)時間ゆられて、...は待ち合わせ場所に向かった]
生徒会 ブリギッテ
やってもらいたいことは、二つ。
一つは、転校伝説についての噂を強く広めること。これは、フェイトにも余裕があれば協力してもらえるだろう。
ただし。
[人差し指を立てて、にやりと笑う]
「恋愛をしたものが転校」ではなく「転校を望むものが転校できる」という伝え方にすること。
[言って、紙束を鞄から取り出す。
OHPのシートと何かの原稿、神楼学園姉妹校のパンフレット数冊を二人に見せる。]
生徒会 ブリギッテ
二つ目。
「転校説明会」を開いて欲しい。
そういうものが開かれる、という噂を広めた口コミも。
すでに見合いの生徒にはわたしが声を掛けてあるから、リアン達の手の届く範囲でかまわない。
時期はなるべく早く。
原稿は既にある。これに沿って、言ってくれればかまわない。
[姉妹校のプレゼンテーションを記した原稿を二人に渡す。
姉妹校がいかに魅力的かをアピールした内容だった。
――いかに真面目で規律正しく、静かで安寧な学園生活を送れるかを。]
演劇部 リアン
[ブリギッテの話を聞いて、苦笑い]
真面目で規律正しく、静かで安寧…
ボクはそんなのに魅力は感じないけど。
[ライがどうするつもりか、反応を待った。]
天文部 ラインドール
──ふうん？
[>>94にやりと悪巧みをしている表情で笑う彼女に。
同じように、にやり、と笑い返しながら、説明を受ける]
噂を広めるのは、簡単だし得意だよ。
ぼく、特に、他学年の女子に顔が広いからねえ。
そーゆー噂話は大好きですよ、彼女たち。
[パンフレットを受け取り、ぺらりと軽くめくる。
>>96リアンの苦笑が視界を掠めたら、くすと笑って]
そーゆーのに魅力を感じるヒトもいるってことよ。
ブリギッテやユトの演説に困惑したり不快感を示したりしたヒト。
彼らには──ぼくらの丁寧ですてきな説明会に参加してもらって、
魅力を感じる学校へと転校してもらいましょう？ 自らの意思で。
[にしゃり。ブリギッテの思惑を受け止めて、笑う]
生徒会 ブリギッテ
[リアンの反応に頷いて>>96]
ああ、わたしも大嫌いだ。
[満面の笑みを見せた]
ターゲットは、わたしやリアン達のような者ではないからな。
[意図を知ったラインドールの言葉に頷く。>>98
一旦口を閉じると、半月を描くように朱唇を歪めた。
懐かしい喧噪をBGMに、1年前ここでよく行ったような、わるだくみの話を、二人に続ける。]
生徒会――もとい、転校を進める学校の目的は、わたし達のような異分子を取り除くことだ。
そう、出ていって欲しいのは、あくまで異分子だ。
そうして、ケンゼンな学園生活を、残ったケンゼンな生徒のために構築する。
では。
逆に、ケンゼンな生徒達が転校システムを使っていなくなったら、どうなるだろうか？
ケンゼンな生徒達が、さらにケンゼンな学校を良い条件で提示されたらどうなるだろうか？
――今回のバレンタインのような事件を厭いそうな、生徒達に。
生徒会 ブリギッテ
[チョコレート戦争は、宣戦布告や生徒のため、という意もあったが、こちらのための伏線でもあった。
学園がほしがりそうな「真面目」な生徒には、既にユーラス先生を通して、直接オファーを提示している。
迷っている者が大半だったが、この事件で背中を押されて、生徒会の門を叩く者が大勢現れるだろう。]
充実した根回しなどの転校システム、そして優良な転校先。
これを"悪用"され、広められた生徒会側の打つ手は、一つしかない。
[最後通告はロイに任せてある。
自分はただ、手札を用意しただけ。カードをめくるのはリアン達。
それでも、既に勝敗は確信していた。
彼らに対する信頼は、壊れることがない]
天文部 ラインドール
そもそも恋愛したら転校って、どんだけ古い純潔思考なのかと。
オトナってそういう、古来より大事に守られてきた伝道だとか、常識だとか、
自分たちの手を焼かせない、扱いやすいコドモが大好きだもんねえ。
[パンフレットを閉じ、視線を上げる。
ブリギッテの説明>>101が続けば、ひょいと眉をあげて]
あ、そういう意図だったんだ、昨日のって。
謹慎くらうくらいはあるって分かってるだろうに、
なんであそこまで派手に教員達と全面戦争を、と思ってたけど。
あれって教員がターゲットだったわけじゃなくて、
生徒、の、ほうが目的だったんだ。
[さすが、とちいさく呟き。リアン>>102に目を細める]
天文部 ラインドール
ぼくは男子の制服を着ていることで小言もらったし。
学祭のとき、夜の学校に侵入したこと薄々気付かれてたみたいだし。
空同好会、ちょっと目の仇にされてるふしがあるからねえ。
うん、リアン、目立たなく動いてくれるのは有難いな。
どーしたってぼくは目立つから。
ちょっとキナくさくなったらぼくが陽動を引き受けるよ。
そーゆーのは得意なんだ。
[ブリギッテの言葉>>104に目を細め、頷き]
──たしかに、動くなら早いほうがいいね。任せて。
演劇部 リアン
うん、じゃあ基本ライとは別行動で、
いざという時は協力すればいいね。
[力強く頷いて。
演劇部の先輩から切り崩しにかかろうと思った。]
生徒会 ブリギッテ
……ありがとう。
[二人の心強い言葉を聞くと、こちらも強く、二人を見て笑みを見せる]
ああ、そうだ。
ゲルダの転校について、ふたりは何か聞かされていないか？
演劇部 リアン
[ブリギッテの言葉に、心配そうな表情]
ゲルダは今日は学校に来てなかったから、心配してる。
寝込んでるなら悪いから連絡は取ってない。
天文部 ラインドール
[>>110力強く頷くリアンに目を細め、
さて、自分はどこから攻略しよう、と考えていたとき
するり、耳から零れ落ちたブリギッテの言葉>>113]
──…………ん？
[困惑とも動揺とも違う表情で、首を傾げた。
ただ、聞き落とした言葉をもういちど訊ねることはしなかった]
生徒会 ブリギッテ
……そうか。
[リアンの言葉に、少し肩を落とす。
即日去ったのか、単に昨日の疲れでバテたのか。
それは分からないまま、不安だけが募った。
彼女の転校先は生徒会経由で知ってはいた。
執れる手段は取れるだけ取った。手は伸ばし、彼女の目の前にある。後は、彼女がその手を必要としているか否か。]
わかった。二人とも、ありがとう。
[そう言って、振り返って校舎全体を視界に入れた後。
静かにその場を辞した**]
天文部 ラインドール
[>>118ブリギッテが僅かに肩を落としたのが分かった。
頷き、校舎を眺めて、離れてゆく緋色の背中を。
なにも言えずに見送り、暫しの沈黙。
視線を動かさないままリアンにぽつりと訊ねた]
──……ガートルード、転校したの？ させられたの？
[どっちだろ、と]
天文部 ラインドール
[>>123リアンの反応を見、すこし、消えていた表情を戻して。
首を横に振るリアンにちいさく笑った]
ああ、ごめん。ブリギッテの物言いが、引っ掛かったものだから。
転校したのかどうかも、知らないけどね……。
たしかに今日、学校に来てなかったけれど。
[携帯をポケットから取り出し、フォルムに視線を落とす。開く。
ゲルダにメールを送ろうとして、文面が思いつかずに指が止まった]
んー、リアンに何も言ってないってことは、どうなんだろ。
自分の意思で転校するにしろなんにしろ、
ぼくに連絡ないのは判断基準にならないんだけどね。
[携帯を仕舞って、リアンの背中を、撫でる]
番長 ゼタ
―某月某日、自宅―
……。
…………。
………………。
[クラムへ日頃の感謝の気持ちを込めてラブレターを書こうとして丸２日。
所詮ドッジボール脳にはゼタ無理な話だったので諦めた*]
天文部 ラインドール
[>>128不安げに携帯を操作するリアンの背中を撫で続け。
繋がらなかったらしい電話を持つ手を、そっと、引き寄せる。
4cmの身長差、まだ幾らか自分のほうが高いけれど。
もう、それほど変わらない視線の位置。抱きしめて]
状況把握も出来てないうちから、過度に不安なる必要ないよ。
まだ一日姿が見えなくて、電話に出なかっただけ。
ぼくらはぼくらに出来ることをしよう。
ガートルードに何かがあったのだとしても、
たぶん、ブリギッテが動いてくれているはずだから。
もっとしっかり構えていよう。
[一度、目を瞑る。次いで目を開いたら、リアンの顔を覗き込んで。
安心させるように、ひどく穏やかに微笑んだ*]
天文部 ラインドール
－そうして、いつの頃か、自分の部屋で－
[窓にもたれかかりながら、携帯を操作する。ゲルダへの、メール。
届いていても、いなくても。これを見る機会が彼女になかったとしても]
To：ガートルード
Sub：
添付ファイル１：[学祭でのフェイトのナース写真]
添付ファイル２：[夏合宿でキスした頃の猫のような君の寝顔]
本文：
[ぼくはぼくの場所で君を待つ*]
番長 ゼタ
んーー。
[とある日、いつものように自宅でクラムと勉強（宿題程度だが）していると、急に仰向けに寝っ転がって]
あー……纏まらねぇ。
どうすりゃいいんだオレ様。
[柄にも無く悩み事らしい]
落語研究会 レーモン
―旅行中・昼間―
[>>6:+345顔についた水滴を掬われれば、自分も合わせて掬ってみる。憎いあいつは既に水の中に沈んでいく。]
あんちくしょう…。
[ホリーと軽口を叩きながら、海豹を見送って。今更ながらに海豹の存在に違和感を覚えて、神楼を思い出した。]
落語研究会 レーモン
―旅行中・昼間―
[渓谷から出た後は露店のアイスクリームを見つけた。やや寒いながらも、ソフトを買っただろうか。ホリーが食べるなら、その分も。]
>>81そろそろ夕方近いし、宿、戻ろか。
夜になれば神社で夜神楽やるんだってさー。
宿から比較的近いし、後で見に来ようよ。
[実はゲリラライブを考えてみた気持ち74。]
落語研究会 レーモン
―旅行中・宿泊宿について―
[渓谷から出れば、適当に飲み物とかを仕入れて、宿へ。]
宿、ここー。
実物は初めてー。
[宿は旅館宿で、それなりに綺麗な場所を選んだだろう。夜景も見られる温泉もついている。中に入れば、女中さんが案内してくれる。
全体的に和式に作られているのに、受付が洋式でボーイが応対したのにはくすっと笑った。]
よろしくお願いします。
落語研究会 レーモン
―宿内―
[部屋に案内されれば、荷物を置いて、一息ついた。歩き回ったお陰で心地よい疲れが先行したお陰だろう、同じ部屋で寝るんだーと意識は余り無かった。]
ふーん、こんな感じなんだー。
意外と普通…。
[畳の部分と、ベランダ近くはカーペットと椅子がある。よくある旅館のイメージを思い出させた。]
落語研究会 レーモン
―集中して絵を書くホリーは見惚れちゃうなー。いつでもホリーはかわいいけど。撫でたいけど今はダメだよなー。
[一息ついていると、机に向かって何かに絵を書いているホリーをじっと見ていた。やがて、ホリーに>>6:+346一文をお願いされたら、まかせとけと快諾するだろう。]
『二人とも。
あの時（幼少の頃）みたいにいきなり引っ越してすまない。反省している。でも離れていたとしても僕らは親友だ。
これからの二人に幸あれ byレーモン』
美術部 ホリー
[温泉宿に着き、案内される間もずっと心が弾んでいた。
子供のようにはしゃぎそうになるのを抑えながら、
女中さんとレーモンの後をついて行く。
...にとって、このような純和風の旅館は初体験だったのだ。
そもそも父親が忙しく、旅行自体もあまり経験がない]
よろしくお願いします。
[何となく、お兄ちゃんと妹に見られている気がしつつ]
結構広いんだねっ。
[部屋に入ると、荷物を置いてベランダへ。
ひとしきり景色を堪能して、座布団に座っただろう]
そうだ、お茶飲む？
[テーブルに用意されていた湯飲みに、茶を注いで。
やっと落ち着いて一息つき、絵葉書を描きはじめたかもしれない]
落語研究会 レーモン
『お若いお二人ね。ふふ。』
はは、ありがとうございます。
[はがきが出来た頃に、食事が運ばれてきた。女中が二人を見たあと意味深な言葉に、ついよくわからない反応を見せた。]
うわお。
…むむ、食べきれるかな。
[出てくる料理は山菜や川魚を中心とした地元の素材を活かした料理だった。流石にビールは無かったのは宿帳の十の位を2以上にしなかったからだろう。]
ふむ、これはおいしい。山菜がたまらないな。
しかしこの天麩羅は家で再現できないかなあ…。
[料理に舌鼓を打ちながら、ホリーと楽しくお話をして晩御飯を頂いただろう。]
美術部 ホリー
……あ、はい。
[女中さんの言葉に、一瞬考えて固まってしまった。
その台詞で、初めてふたりきりで泊まることを意識してしまう。
ふるふる頭を振って、必死でその思考を追い出した]
頂きます。美味しそうだー。
[運ばれてきた夕餉に、山や川の香りを感じて。
天ぷらの軽い触感には、思わず唸ってしまっただろう]
これは難しいよなぁ。
家だと油っぽくなりやすいし、うーん。
[と、何とも主婦目線のコメントを出したり。
そうしているうちに日は沈み、窓の外は暗くなっただろうか]
美術部 ホリー
[楽しい夕食の時間も終わり、レーモンを見て]
お祭りって何時からなんだろう？
[立ち上がり、ベランダへ向かうと、窓を開けて外を眺める。
春の夜風はまだ冷たく、...の髪を小さく揺らした]
落語研究会 レーモン
ホリーでも難しいか。僕にははなっからこれは出来ないなと思ったんだー。
[などと話しながら食事を終える。時間を見るとそろそろ向かわないといけない時間のようだ。>>150ベランダに向かうホリーに向かって。ベランダに向かうホリーに向かって。]
そろそろ始まるから移動しよ。
[ホリーと共に神社へ向かう。手を繋いでみたり、素早く腕を組んだりしながら。やや浮き足立った早足だっただろう。]
落語研究会 レーモン
[神社には、屋台がいくつか出ていた。昼間近くを通った時に既に建っていたかもしれない。]
なーんか、神楼例大祭思い出すね。
…フェイトとエレノアに葉書、ちゃんと届くといいね。
[あの時と場所も時期も違えど、神社を二人で歩く様に当時のことを思い出した。4人で行ったあの時、はぐれてホリーと二人きりになった時、御神籤を引いた時、ホリーの名前を書いた時。]
懐かしいな…。あの時もこうやって、二人で中に入って行ったなーって。
美術部 ホリー
[手を繋いで、早足のレーモンに置いて行かれないように。
浮き足立っているのが分かりやすくて、可愛いなぁ、なんて。
彼のおかげで転ぶ事もなく到着しただろう]
結構人がいるね…？
[夜の神社は、昼間とまったく雰囲気が違った。
灯りに浮かぶ社はどこか現実感がなくて、ぞくりとする]
……迫力、あるなぁ。
[予備知識はあまりない。天照大神と岩戸の関係くらいだ。
それでもこれから起こる何かに、わくわくが抑えきれなかった]
落語研究会 レーモン
[>>154ホリーの肩をぽんぽんと叩いた。]
よかった、ちゃんと書けれて。良く見ると文字が違うとか、後で笑い話にできなかったかもね。
フェイトもエレノアもお互いの名前を書いたんだろうか。
[そうしているうちに舞台に到着すれば、それなりに人がいる。簡易な木の椅子に二人並んで座った。]
どうやら始まるみたいだよ。ちょうどよかった。
[と、座って間も無く、舞が始まっただろう。]
美術部 ホリー
[レーモンの隣で、静かに始まりを待つ]
あ、……。
[透かし切り絵の御幣に囲まれた舞台の上では、
...は良く知らないが、お面を被った人が舞っていて。
その動きに惹き込まれながら、時間は過ぎていっただろう。
終わったあとには、思わずつめていた息を吐く]
……なんか、すごかった。
[それしか言葉に表せない自分が、恥ずかしかったが]
落語研究会 レーモン
―なんかすげー。
[神楽を楽しみつつも、伝統芸能について色々考えていた。後、神楽を見ている間、となりでちょっと面白い声が聞こえたが、敢えてスルーしておいた。]
>>156なんかすごいってのはよくわかるよ。表現しにくいんだよね。
さてー、かえろっか。温泉お風呂が待ってるよー。
[かえろっか。その声は淡白だったが、実際はそこの舞台に座りたくなっていたから。]
美術部 ホリー
[レーモンの言葉に、うん、と頷く]
温泉、林間学校以来だなぁ。
何だか懐かしいことばっかり思い出すね。
[舞台を見る目線に、小さく微笑んで。
いつかプロになって演じるんだろうな、と想像しながら、
その時まで自分が隣に居れますようにと願った]
ここに連れてきてくれて、ありがとう。
[帰り道、繋いだ手にぎゅっと力を込めただろうか]
美術部 ホリー
[部屋に着いたなら、お茶を飲みつつ一息ついてから]
さて、お風呂に行きますか。
[箪笥の引き出しの中には浴衣があるだろう。
男物のほうをレーモンに差し出すと、自分の分を抱えた]
旅館ってちゃんと用意してあるんだねー。
[感動したように呟く。
神楽を見たおかげで、ふたりきりの緊張感は忘れているらしい]
落語研究会 レーモン
>>158林間学校とか確かに懐かしい。…今考えるとめっちゃ恥ずかしいんだけど。なんてねー。はは…どういたしまして。
[繋いでないほうの顔に手を当てて、隠しながら歩く。どういたしましての視線は、恥ずかしげにそれていただろう。その後も一人思い出しては、うわーと言っただろうか。]
落語研究会 レーモン
[宿に戻るとホリーからお茶を頂いて。不思議な初々しさに駆られたが何のことか分っていない。ホリーからお風呂に行こうといわれれば>>159]
ここも温泉みたいだねー。まあ入りにいきますかー。
[浴衣を受け取り、お風呂セットを持って並んで風呂場に行っただろう。]
演劇部 リアン
[放課後。演劇部の練習後、思い出したように話し始める。]
姉妹校の噂聞きましたか。
[姉妹校に転校すれば、どれだけすばらしいかを滔々と語った後]
ここだけの話ですけど、生徒会の人と仲良くなれば、優先的に、なんの苦労もなく転校させてもらえるらしいですよ。
[そこで声を潜め]
ボクのクラスのレーモンも、生徒会のつてで転校させてもらったらしいです。
ずるいですよね、落研ばっかり。…次こそ、演劇部から転校させてもらわないとですよ。
[リアンは転校したくないのかと聞かれ、困ったように笑う。]
したいのはやまやまですけど、優秀な先輩方を差し置いてそんな…
でも、いずれはボクも行きたいと思ってます。
[にっこり笑った。]
生徒会 ブリギッテ
――白亜の建物の前にて――
[風が冷たい朝だった。
ほう、と白い息を吐いて、かじかむ指先を温める。
注がれる視線も、また冷たい。
遠く離れた神楼学園の制服や、彼女らと比較すれば短めのスカートは、この学校の正門にはそぐわない。
それにどうしたって目立つ鮮やかな赤毛は、無遠慮な興味の的だった]
お早う。
[しかし、こちらの興味は彼らにはない。目が合うと、ただ満面の笑みを返して追い払うだけ。
視線はただ、正面を見据えている。彼女が来るはずの道を。]
静かだ。
[呟いた言葉は、ひときわ大きく聞こえた気がした。
朝練の喧噪。通学中の雑談。そう言ったものは確かに耳に入ってきたけれど、神楼のそれに比べると、どうしてもささやかな気がした。
しめやかな空気は、逆にこの身を落ち着かせない。無理矢理檻に押し込まれたような圧迫感を覚えた。
もう一度指先を合わせて息をついて、ただ彼女を待った]
吹奏楽部 レリア
－回想：クリスマスの近づいたある日－
そろそろクリスマスか…。ゲルダに約束したから、プレゼント送ろう。
何にしようかな。
[夜の闇を明るくてやさしい光が灯す。
ひときわ大きいクリスマスツリーを見つけると]
わー！やっぱり本場のクリスマスは、一味違うな。
[クリスマスツリーを後にすると、一本はいった路地のショーウィンドーで、微笑むトナカイの表情。
すごく素敵なクリスマスグッツが並んでいる]
これはどれもこれもかわいくって悩むね。
[悩んでいるとお守りだという、ストラップを発見する。
それは天使のたまごモバイルアクセサリーだった]
吹奏楽部 レリア
かわいい！！これ！！いいねー！！
おじさん、これください！
[キリスト教文化圏では、たまごは復活や再生を暗示するものとされているそうです。
復活祭でもイースターエッグとしても有名です。
エンジェルウィングは、身につける人に幸運を運んでくれるいわれている]
ゲルダ喜んでくれるかな。喜んでくれるといいな！
[幸せでないとは思っていない…。今よりもっとゲルダには、幸せになってもらいたい。
遠い異国の地から、友の幸せを願ってやまなかった*]
家庭部 フェイト
―― 一年生も終わりごろ――
[ブリギッテからメールが来て噂を流す。
大体リアン>>163と同じ内容。さらに「もう転校が決まっている」と自分の名を付け加えた。噂の真偽について聞かれれば笑顔で肯定し、転校先の姉妹校について絶賛した]
ここも悪くはないんだけどね。
折角学ぶなら設備とカリキュラムが整っているところがいい。
あの学校はマラソンだけなく、色んなスポーツでも名をはせているのは知ってるだろ。オレそこにいけて本当にうれしい。
あ、もしお前も興味があるのなら、オレ口きいてやろうか？
実はさ、オレ密かに生徒会のヤツと仲良くて。
頼めばお前を優先枠にいれさせること出来るぞ。
あ、でも結構希望者が多いから、姉妹校行きたいなら早めに言ってくれないと枠が無くなってしまうぞ。
[嗤いたいのを堪えて、宣伝した。他にも新聞部にネタを提供して「留学先で活躍している元神楼生たち」という記事を書かせたりして、転校までの日々を充実して過ごした]
弓道部 ゲルダ
―→ ... ―
此処で大丈夫です。
[今更逃げたり致しません、と運転席へ声を投げれば、やっとロックが外れる音。
兄が運転する時は、いつも助手席に乗せて貰っていたから、余計に距離を感じた]
…… あのひとたちが、好きそうな建物ですね。
[こんな時間に、『学校』へ向かうのは、一年ぶりに近い。
左と明らかな差異のある右腕が、物足りない、と押し込められた制服の下、疼いた気がした。
あくまでも白い建物。堅牢な塀。
そして貞淑な長さで揺れる、スカートの裾。
今時これは無いだろう、と笑い飛ばせるような現実が、しかし数年前まで、そして今現在、まさに目の前にあるのだから、笑い飛ばせば即ち、自分も嘲笑うことになる。
なので、動かぬ表情のまま、笑い声を漏らす]
生徒会 ブリギッテ
[どれくらい待っただろう。
時間の経過は苦ではなかった。彼女があのメールを出せるまでの時間に比べたら、短いものだ。静かに、ただ佇む。
見覚えのある人影が見えたとき、大きく息をついた。わずかに安堵の笑みが浮かぶ]
ゲルダ。
[名を呼び、ゆっくりと彼女の方へと歩き出す。
愕然と口を開く彼女のかんばせは、いつもより白く見えた]
弓道部 ゲルダ
― メリー・クリスマス ―
はぁい、どうぞです…… ？ あ、レリアちゃん！
[玄関先で受け取ったエアメールに、一瞬きょとんとするものの。
宛名を記す可愛らしい文字は、間違いなく彼女のもので。
いそいそと、かつ慎重に、ペーパーナイフで封を切ると。
収まっていたちいさなタマゴに、顔をほにゃりと綻ばせた]
……ふふ。あ、でも……勿体ないのです。
[携帯には、既にこぶたがぶら下がっている。
二つともは付けられるが、擦れてしまっては悲しい。
なので、お財布のチャームとして紐を通し。
その後の旅行でも、会計の度にそれを見つめては嬉しそうな顔をしていたのは、また別の話。
レリア宛に、ハッピーニューイヤーを兼ねて贈ったエアメールには、お礼と近況伺いの手紙と一緒に、目のくりっとした、何処かケインに似ている天使のキーホルダーが添えられることになるのもまた、幸せな時の別のお話である*]
陸上部 エレノア
─２年生になったある日─
フェイト！駅伝選手に選ばれたよ！きゃはー！
[そう言って、フェイトに抱きついた。真夏の練習のせいでまた真っ黒になっている]
これから、また大変。他の選手とも合宿とかしなきゃだし。でも、一番嬉しいのは、県内トップクラスの大人の選手と一緒に練習できることができるんだもん、最高！
[そう言って、目を輝かせた]
陸上部 エレノア
[ホリー宛にメールを発信
TO:ホリー
SUB:やったよ！
ホリー、駅伝の切符手に入れたよ！来年の1月に京都の県対抗女子駅伝にで裸れるの！テレビでもやるから、そっちでも見られると思うの！是非応援してね！
多分、ホリーからは即返信がくることだろう]
弓道部 ゲルダ
……ぁ、あの……、携帯…… 今、持っていなくて、その…… お財布も無いのですけれど、ってそうじゃ、なくて……
[近づいた分だけ、離れようとするのに、足は動かなくて。
あれは間違いだったんだとか、お騒がせして申し訳なかったとか。
そういう言葉を選ばないと、この先に進むことも出来ないと分かっているのに。
意味の無いことばかり、誤魔化しのように零す。
なんで、なんて。
夢のようなことを紡いで、それを夢で終わらせないひとだから、憧れたのに。
問うまでもない問いを、また零しそうになって、やっと口を噤めて]
……だいじょうぶ、なのです。少し、弱気になってしまっただけなのですよ。
何でもないんだって、あの、すぐに訂正出来なくて、ごめんなさいです。
[俯く前に、遠目でも、こんな時は疎ましい目の良さで、優しい表情は見えてしまったから。
顔を上げることは出来ずに、周りの静寂を尊ぶ視線から縮こまりながら、そう返すのが精一杯だった]
陸上部 エレノア
にゃー。
[フェイトにわしゃわしゃされて、猫のように目を細めて笑った。
年末に行われる高校駅伝の方は、別の先輩選手が出ることになっている。エレノアは、県対抗女子駅伝のジュニアＡ選手枠で出場することになっていた。この大会はエレノアがこの学校に来た目的でもあったので、早速の抜擢で、舞い上がっていた。
練習は厳しかったが、大学生や成人ランナーも含めた合宿などがあった為、刺激的で楽しかった]
陸上部 エレノア
─そして、年明けの大会─
[エレノアは１区担当。西京極陸上競技場をスタートし、五条通から西大路五条を通り、平野神社前で２区のランナーにたすきを渡す。
特に１区は上りがきつく、西大路通からの上り坂、特に円町付近からの最終の１Kmが厳しい。エレノアは持ち前の登坂能力を買われ、この区にあてられた]
ぱーん！
[スタートの合図が競技場に響き渡る。各県の選手が一斉に走り出す。エレノアも、手元の時計のボタンを押して走り出す。出だしは33(40)位のスタート。競技場を出て、1(5)番目の集団に混じって走る]
生徒会 ブリギッテ
[まっすぐ、ゲルダへと向かう。たん、と足音が冬の空気に響いた。
冷たい静寂をかき消すような、強く高い音だった。]
…………。
[彼女の声に、言葉は返さない。
口元に緩やかな笑みを浮かべて、ただ首を振るだけ。
そうして、俯く彼女の正面に辿り着いたなら。]
ゲルダ。
頑張ったな。
[それだけ言って、ゲルダを抱きしめようと、手を伸ばす。許されるなら、その額が触れるくらい、近く、深く。
選挙や、ユト達に相談を持ちかけられた際のような、強い言葉は彼女には要らない。
まずは、ただ。
その身を、受け止めたかった。]
空同好会 ケイン
[ミュンヘンの下宿、少し大きめなベッドの上。
レリアに腕枕をしながら、天井を見上げている]
神楼のみんな、元気にしてるかな。
僕、何も言わずに出てきたからね。
……どうにも、お別れって奴が苦手でさ。
[レリアの髪を優しく梳いて]
いつか、日本に凱旋しようね。
[短いながらも楽しかった日々に思いを馳せた]
陸上部 エレノア
[１区のコースは、年末に行われた高校駅伝の１区と同じ区間。すでにこのコースを走り終えた先輩からアドバイスをもらっている。西大路通からの上りまではマイペースでもっていき、上りにさしかかったところで引き離しにかかる選手がでてくるはずなので、ここで食らいつけば、かなりいけるとのこと。
先頭グループについたエレノアは、少しハイペースだったかも知れない]
家庭部 フェイト
─―駅伝大会―─
[...は一区と二区の中継時点にいた。携帯のワンセグ機能を初めて使ってTV中継を見ていた]
始め出遅れたかと思ったが、エレノア今はトップ集団に食らいついてるのか。ペース大丈夫か？
[不安げに呟いた]
美術部 ホリー
―2年生になったある日―
>>174
――っやったぁ！！
[エレノアからのメールを読んだ瞬間、思わず立ち上がった。
彼女がずっと願っていた舞台に立てるのだ。
嬉しくて嬉しくて声まで上げてしまい、周りの視線を浴びた]
あの、私の友達がね、駅伝に出るの！
[そう説明して、出来れば直接見たいなと思いながら。
どちらにしろ、レーモンと共に観戦する事になるだろう]
to：エレノア
sub：おめでとう！
本文：やったね、エレノア！ おめでとう！ 応援してる！
[フェイトは泣いていたりして、とか思いつつ。
人一倍エレノアのことを応援していたのを、知っているから]
陸上部 エレノア
[約４Km地点で左に曲がり、西大路通に入る。この時、先頭グループの中でも10(10)位につけていた。北上していくと、徐々に上りになり、ＪＲ高架をくぐると、急な下り坂。2(6)人ほどがスパートをかける]
くっ！
[上りにはいる前に先頭グループが真っ二つに。エレノアは+裏+
表：先頭グループにくらいつく
裏：第2グループに残される]
陸上部 エレノア
[下りでのスパートについていけなかった。しかし、まだここからが勝負。円町付近から残り2Kmを一気に30m駆け上がる上り。上りにさしかかったところで勝負に出る。+表+
表：先頭グループに追いつく
裏：追いつけないまま第２グループで]
がんばれー！
[沿道からかけられる声援の中から、何故かホリーの声がしたような気がした。きっと、ホリーも、レーちゃんも、テレビで観てくれているはず]
（がんばる！）
弓道部 ゲルダ
っ、
[耳に響いた音に、痛みなんてある筈も無いのだけど。
びく、と肩を震わせ。
地面が映るだけの視界に、すらりと影が差すのを、ただ刑を待つ者のように、怯えて見]
……がん、 …… 、
[触れた暖かさと、進もうとする足を挫く優しい言葉とに、膝が崩れてしまいそうになる。
かくかくと不安定な足を叱咤して、何とか自分の力で立ったまま、ぶんぶん首を振って]
ちがう、のです…… 、頑張らないと、いけなかった、のに……っ
[落ちる雫が、近づいた彼女を濡らさなければ良いと思いながら。
逃げるように、やっと一歩。足が後ろに下がった]
空同好会 ケイン
[レリアがキスした頬を指で触れ、自分の唇へ運ぶ]
レリア、ガートルードと仲良かったもんね。
たまに、会いたくならない？
[頭を撫でながら、問いかけ]
レリアなら、できるさ。凱旋。
将来……何になりたいんだっけ？
家庭部 フェイト
[一旦第二グループに後退したが、またトップに食らいつくエレノアの姿を見て、涙が出そうだった。携帯の小さな画面はもどかしくて見るのをやめた。そろそろ肉眼でも選手が確認できるはず]
エレノア―、頑張れ！！
ラストだ！いけ、踏ん張れ！！
[大声で叫んだ]
陸上部 エレノア
[残り459(500)mのところで、先頭グループに追いつく。1(5)位。
延々と続く上りに選手が全員肩で息をしている。ほぼ全力疾走。
たすきをはずす。２区の選手が見える。もう周りは見えない。ただ、次の走者しか]
『エレノア―、頑張れ！！
ラストだ！いけ、踏ん張れ！！』
[フェイトの声が聞こえたような気がした。
歯を食いしばった。
たすきを渡す。4(5)位で中継地点に到着。ほどぼ倒れ込むようにゴール脇になだれ込む]
家庭部 フェイト
[ゴール脇で倒れこむエレノアをしっかりと受け止めてバスタオルを肩にかけた]
お疲れさん、よくやったな。エレノア。
[人目もはばからずぎゅっと抱きしめて耳元で囁いた]
生徒会 ブリギッテ
[ゲルダの途切れ途切れの言葉を、頬から伝ったものを噛みしめるように、唇を引き結んだ。腕を下げる。
視線がしずくを辿ると、自分の黒い靴に落ちたのが見えた。透明な染みが、黒をほんの少し、浸食する]
それは本当に、頑張らなければいけないことなのか。
ゲルダのために、あるいはゲルダが欲する誰かのために、本当に必要なことなのか。
[内容とは裏腹に、声はあくまで優しい。
諭すと言うより、純粋な問いかけを彼女に告げる。]
空同好会 ケイン
ガートルード、優しい人だからね。
みんなに愛されながら、笑ってるよ。きっと。
[ゲルダと過ごした日々、交わした会話を思い出すと、口元を綻ばせてふわりと笑む]
……するさ。才能は先生たちの折り紙付きなんでしょ。
僕もできる限りサポートするから。
[レリアの鼻先にキス]
じゃあさ。
その夢が叶ったら、次は？
[レリアを見つめ返して、問い]
帰国子女 ユウト
― 日本、空港 ―
[アムステルダムに飛んでトランジット、１５時間はかかる空の旅。
プロになって半年、各地を転々とすることには慣れ始めたけれど。]
……日本、か。
前に来たときは、すごく嫌、だったのにな。
今度はすごくわくわくして、愉しみなんだ。変だよね。
[隣の女性の手をとって、そう呟く]
最初にどこにいこうか。
ルヴィの親御さんに挨拶するのが先かな。
それとも、なつかしい街を回ってみる？
[ネットで調べた、あの場所は明日卒業式。
監督に頼み込んでもらったのは一週間の休暇。問われた理由には笑って応えた。
――大事な場所に挨拶して、
大事なひとをもう一度さらいに行くんです、と]
吹奏楽部 レリア
うん、きっとそうだね。私もゲルダ、大好き！
[ゲルダの笑顔を思い出しながら、ふふっと笑った]
そうだよね。オケも決まりそうだし、大丈夫かな。
ケインが側にいてくれるだけで、何倍も力がでてきちゃうよ。
[鼻先のキスに、心震わせながら]
次は？
[ケインを言葉を、緊張しながら待っている]
陸上部 エレノア
うん、行こう────────
[フェイトに抱えられて、ゴール地点に移動する。
────ちなみに、翌年の県対抗女子駅伝でも、１区を任され、区間新記録は逃したものの、18分52秒という好タイムで見事1位でタスキを渡し、チームも4(5)位だった。
駅伝が終われば、京都の大学への推薦も決まり、一旦神楼高校へ戻ることになった。単位は取れているし、ほぼ卒業式に出るだけにはなっているが、実家に戻るのと、かつてのクラスメート、特にホリーに出会えることが嬉しかった]
ね、フェイト。
帰る前に、どっか、旅行しようか？前に、一緒に行かないかって、聞いてたよね？温泉でゆっくりでもいいし。
弓道部 ゲルダ
だ、って。もう、いいんです。
見たいものも、したいことも、全部……叶えて、いただいたから。
……それに、もう、あんな優しいところに居たら、甘えきりになってしまう私は、離れるほうがきっと、良くて……
だから、もう…… いい、んです。誰かに迷惑を掛けるのは、もう、いいんです。駄目、なんです。
[頭ごなしに怒鳴りつけられるより、優しい声音が痛いのは何故だろう。
怒られているわけでもないのに、震えが止まらないのは、きっと、ただ一言寂しいと叫んでしまいそうな心を、押さえつけているからなのだけど。
だから、あとは。
一通のメールに零されたその想いを否定するだけなのに、それだけの言葉が、どうしたって擦れて途切れた]
空同好会 ケイン
帰国する時には、ガートルードに真っ先に連絡しようね。
……あ、ご両親の方が先かな。
オケ、決まりそうなんだ。おめでとう。
それじゃ、前祝いしなくっちゃね。
[くすりと笑うと]
次の夢だよ。僕のお嫁さんになった後の、１番目の夢。
剣道部 シルヴィア
―日本 空港―
[ユウトと共に各地を転々とし始めて約半年。
飛行機にも慣れ始めてはいたけれど、いつかみたいにしっかりと手は繋いで１５時間。
久しぶりに踏んだ日本の地は、とても懐かしい匂いがした。]
待っててくれる人が、場所があるからですね。
[手を握り返しながらふわり笑んでそう言って。空を仰いだ。
ベルギーで仰いだ空と、やはり同じものが、そこにあって。
繋がっていたんだと、実感する。]
そうですね…ユトの心の準備ができているのなら、行きますか？
[近況は随時報告してあったけれど。
今日帰るとは言っていないから。
きっと驚くだろうなと、浮かぶ笑みが抑えきれなかった。]
家庭部 フェイト
――卒業間近――
[...も無事に卒業が決まり一安心した。スポーツ選手の食事面でのサポートがしたいと思って、進路は栄養士の学校に通う事にした。京都にしたのは勿論エレノアと少しでも一緒に居たいため]
旅行か。そういう話、前にしてたな。
つーか一応聞いておくが、ホリーたちも含めて、楽しく卒業旅行したいとかじゃないよな。
[「温泉」という単語にどきどきしつつも聞いてみた]
生徒会 ブリギッテ
優しさに触れることは甘えじゃない。
愉しいと思うことは罪ではない。
君は充分すぎるほど自律しているのに。
まだ、その身を削ろうとするのだな。
[声音はやはり、優しげなままだった。彼女の震える身体が、どうしようもなく小さく見えていた。
一旦目を閉じて、心を決めて開く。
一枚の書類を、薄い鞄から取り出して彼女に見せる。
転校の通知書だった。神楼学校からこの学校への、ではない。この学校から、神楼学園へのものだ。]
転校システムは休止させた。
ゆえに、君の転校も強制ではなくなった。
既に転校が決まった生徒への暫定処置として、再転校の権利が与えられることになった。
無理に受け取る必要は無い。
いらないならば、この場で破り捨ててくれ。遠慮は要らない。
[真剣な眼差しをゲルダに向けて、告げる。
白地に黒で、ただ事実だけが書かれたたった一枚の紙切れ。その程度のものが、ひとの行く先を決める]
生徒会 ブリギッテ
[そうしてしばし、彼女を見据えていたが。
答えが返るまえに、ふいに、ふ、と頬の緊張を解いた。ああ、と白い息を大気に落とす。
自分自身に向けた、困ったような苦笑を、彼女に見せた。置いてきたはずのわがままが、どうしても首をもたげた]
……だが。
あえて。わたしの要望を、ここに来た理由を、加えるなら。
わたしは、ただ。
君に、おかえりと言いたいんだ。
[愛おしげに眼を細めて、本音を告げた]
帰国子女 ユウト
[いつかと同じように。ふわりと微笑む彼女の手を握り返して。]
心の準備なら出来てるよ、この三年間、ずっと。
[いつかも見上げた、青い空。それはベルギーでもここでも変わることはなくて。あの街もここも、同じ居場所だと実感できる。]
それじゃ、行こうか、殴られに。
お姫様をさらいに行く王子様としてはなんていうべきところかな。
[こぼれる笑いに、くちづけひとつ。
歩く姿は、どこか愉しげで。]
空同好会 ケイン
レリア、高校を卒業してからも、ずっと一緒にいよう。
……僕のお嫁さんになって欲しい。
[レリアを見つめたまま、真剣な眼差しと飾ることない言葉]
……レリアのお父ちゃんに34発くらいは
殴られるの覚悟しといた方がいいのかな？
[小さく笑う]
うん。二人のお祝いだね。
……子供？うん、そうだね。
できれば賑やかな家庭が築きたいな。
レリアは、子供何人欲しい？
[真っ赤なレリアが可愛くて、
額に、頬に、手の甲にと優しくキスを落としていく]
弓道部 ゲルダ
[あくまで優しい声音に、そんな良いものではないと、ただ力なく首を振るだけの視界へ。
差し出された紙に、思わずぽかんと、顔を上げた]
……？
[涙で滲んで、文面が良く見えない。
名前が逆に見えるのは、そのせいか。
恐らくは、戸惑いをそのまま映して、ブリギッテを見上げ]
……強制じゃ、ない……？
[そのままの表情で、それを鸚鵡返しする。
それは、自分の望むほうに行けるということで。
自分以外の何かを言い訳にも、理由にも、しないことで。
驚きのあまり、涙の止まった瞳を、ぱち、と緩慢に瞬きながら。
簡潔な文章と、ブリギッテの凛とした顔立ちとを見つめていたが]
弓道部 ゲルダ
え ……
[苦笑のかたちに引かれた唇から、紡がれた『要望』に。
自分？というように、のろのろ指を向けてから]
……っ、
[意図せずして破ってしまうのではないかという強さで、紙を引き寄せて。
ぎゅう、とつい先日まで自分も纏っていた制服に抱きついた時、湧き上がった感情の数が多すぎて、どんな表情をしていたか、自分でも分からない]
剣道部 シルヴィア
ならわたしは安心してさらわれにいけばいいんですね。
[青空を見上げるユウトの横顔。
そこに、負の色は見えなくて。
そのことに、安心して、ふわり、笑んで。]
んー…そこはユト王子様らしく素直にさらいに来ました、とか？
…って、ん……も、もぅ、ユトっ外でだめですっ
[ふってきたぬくもりに、恥しげに抗議するも。
慣れ親しんだ道を。
懐かしい道を。
いつかとは違って、穏やかな気持ちで歩いていく。
やがて懐かしき門を開いて、チャイムを鳴らせば。
期待以上の驚きの表情が見えただろうか]
空同好会 ケイン
ありがとう……ありがとう。
愛してるよ、僕のレリア。
[胸がいっぱいになって、微かに表情が歪む。それを喜びの笑みに変えて]
ハンバーグ？そりゃあ、あるよ。
どうせならハンブルグまで本場のハンバーグを食べに行こう。
……嬉しいな。サッカーチームが作れるくらい？
[握られた手にそっと手を重ねて、レリアをじっと見つめ、微笑む]
帰国子女 ユウト
それだけじゃ、面白くないしね。
まぁ、何か考えとく。
[くすりと笑って。愉しげに。
あのとき通った道を。
懐かしささえ感じる道を。
触れる温もりに、安心して歩いて。
門が開いて、目にした驚きの顔に。
ふわりと、微笑んで、決めていた言葉をかける]
ただいま。さらったお姫様と、一度お城に戻ってきました。
もう一度、さらっていく犯行予告をしに。
――ただいまと、言わせてもらってもいいですよね。お母さん。
生徒会 ブリギッテ
[ゲルダの指が彼女自身へと動くと、大きく頷く。驚く顔に、さらに笑みを濃くして。
次の瞬間、思わぬ指の力に目を丸くする暇もなく抱きつかれて、コンクリートを踏みしめた。
その強さが、どうしようもなく愛おしい。]
……おかえり。
[耳元で囁くと、彼女の背中へと手を回し、強く抱きしめる。
たとえ制服がくしゃくしゃになっても、胸に彼女の涙がこぼれても、強く。**]
弓道部 ゲルダ
……た だいま、です。
[整えられていた布地を皺にして、目蓋に遮られない重さの雫を零しながら。
抱きしめ返してくれる腕にしがみついて、私は、帰るみちを、選んだ*]
剣道部 シルヴィア
[鳴り響くチャイムの音。
ニカは誰だろうと、玄関へ向かい。
――ただいま。
聴こえた声と、その笑顔に。
きっと過去にも未来にもないようなくらい、驚いた表情を浮かべて。
――お母さん。
呼ばれた声に。]
「……おかえり。うちのかわいいお姫さんと、次男坊。」
[思わずふたりまとめて抱きしめていた。]
「…ま、長男坊は顔はおろか名前すらしらないけど。」
[溢れそうな涙を押しのけて、笑顔を浮かべて。
ウィンク混じりに、そんなことを言ってのけた。]
陸上部 エレノア
─スパ付遊園地（3年生の2月上旬）─
フェイトー！こっちこっち！
[早速、ジェットコースターに向かい、フェイトを困らせる]
楽しいねー。
何年ぶり？遊園地なんて。神楼高校にいた時に一緒に行った時以来だよね？
フェイト、ありがとうね。ずっと一緒にいてくれて。ホント、わたしがここまで頑張ってこれたのは、フェイトのおかげだよ！
家庭部 フェイト
――旅行当日――
[目的地に着くなり予想通りジェットコースターに連れていかれて苦笑した。エレノアにお礼を言われて照れた]
むしろさ、オレの方がお礼を言いたい。
ずっとオレと一緒にいてくれてありがとさん。
オレもお前がいたからここまで頑張って来れたと思ってる。
だから。これからも、ずっと。
オレが社会人になっても、おじさんになっても、そしてしわくちゃなおじいちゃんになっても。オレと一緒に居てほしい。
[手をつなぎながら、真剣な表情で告げた]
陸上部 エレノア
>>230
もちろんだよ！
わたしは、今まで通り、前しか見ないで、走ってるから、ずっと見守っててね。
[フェイトは困惑した表情のまま、ジェットコースターや色々なアトラクションに付き合ってくれるだろう。夕方あたりからは少し買い物もしたかも知れない]
家族にもお土産買って行かなきゃね。
あと、神楼高校のみんなにも。
うちの両親は京都の大会の時にも来てくれたから、そんな大げさな物はいらないわね。
ホリーとレーちゃんには、これかな？
[*12殿様蛙*のキャラクターの付いたキーホルダーをお揃いで買った。あと、キャロルに、かわいいＴシャツを買う。もう小学6年生。来年には中学生になる]
帰国子女 ユウト
[さらりときこえた言葉と、そのいろに。
ちらり、と心をかすめるものはあるけれど。だけど。
だから、心から、その言葉を]
きかんぼうの男の子の世話は大変ですよ、お母さん。
なにせすぐに飛び出して、好き勝手はじめますから。
[抱き返して、ウィンクして]
予告どおり、心から笑えるように、守ってみせました。
だから、次の予告をしに、ちょっとだけの帰宅なんです。
母さんの料理を食べて、父さんに殴られなきゃな、って。
[その笑みにうかんだいろは、きっとあのときとは、違って。]
剣道部 シルヴィア
[鳴り響くチャイムの音。
ぱたぱたと聴こえる、足音。
ドアが開いて。
見たこともない表情に。
悪戯が成功した、子供みたいな笑顔を浮かべて。
ただいまと。
シルヴィアからは、ただそれだけをのべて。
ちらり、隣のユウトを見やって。
浮かぶ笑顔に、言葉に。
幸せそうに、微笑んだ。
――おかえり。
紡がれた声は懐かしくて。温かくて。
胸にじわり、くるものがあったけれど。
それが現れるよりも前に、久しぶりに、母の腕に抱かれて。
ただいまと。
再び言葉にした。]
剣道部 シルヴィア
「好き勝手やってても、元気で、幸せでいてくれれば、それでいいわ。」
[ニアはさっと、気付かれないように溢れそうなものをぬぐって。
身体を離すとぽんぽんとふたりの頭を撫でた。
ユウトの言葉に、娘の顔を見て。
そこに浮かぶ、笑みを見て。]
「ん、上々。
で、次の予告ね。なにがくるのやらやら？
ああ、ただどうせなら、来るっていう予告もほしいわね。単なる和食しか出ないわよ？
ラウはどんな反応するのかしら。ここは敢えて秘密にし通すのもありね。帰ってきた時の顔が楽しみだわ。
ちょっとだけっていうならあれね、どうせなら泊まって行きなさいな。」
[楽しげに、時折冗談交じりに笑いながらそう言って。]
「部屋、そのままになってるから。掃除機くらいはかけてるけどね？」
[にっこりと笑って、最後につけたすと意気揚々とキッチンへと足を向けた。]
陸上部 エレノア
じゃあ、そろそろ宿に行って、晩ご飯にしよう…？
[フェイトに連れられて行ったのは、高そうな温泉ホテル]
えー。ここ高いんじゃないの？
[ホテルのパンフレットを眺めてびっくり]
どっか、近くにもっと安いとことかないの？
[いつも遠征で使っている安宿とは大違いにオロオロ]
帰国子女 ユウト
帰るっていったら驚いてもらえないじゃないですか。
せっかくひさしぶりに会うんだから、次男坊もそのくらいのわがままがいいたいんですよ。
[くすりと。笑顔を揺らして]
普通がいいんですよ。母さんの普通の料理が。
……帰ってきたって、思えるから。
[母親と呼ぶひとの、笑顔を見送って。傍らの恋人に手を向ける]
ルヴィの部屋ででも、少し休む？
殴られたときの手当て、してもらわなきゃ。
落語研究会 レーモン
―2年生のある日―
[ホリーから連絡が来た。どうやら>>184エレノアが駅伝に出るらしい。ホリーのメールは、その嬉々としていることが思い浮かぶかのようだ。]
そうかー、それは是非応援しないとなー。そんな大役を任されるなんて、ノアちゃんも自分の目標に向かって行ってるんだろうな。
[ホリーから頼まれれば、無論こっちが頼みたいくらいだと返信しただろう。エレノアの話はとても勇気付けられた感じがした。]
落語研究会 レーモン
―旅行・夜・旅館にて―
[ホリーと男湯と女湯で別れた。流石に混浴やカップル専用貸切風呂はねーよなーなんて考えつつ。
温泉に浸かれば、其処から見える景色に鳴らない口笛を吹いただろう。]
>>238んー？いるよ？
[隣から呼ばれた声に、反応するや否やざばっと上がる音と悲鳴と何かに倒れる音。]
おいーなんか大きな音がしたけど大丈夫かー？
[悲鳴もホリーの声だとすぐにわかったのだが、乗り上げるわけにも行かず、仕方無しに壁に近づいて確かめただろう。]
剣道部 シルヴィア
[ユウトと母のやりとりを、にこにこと幸せそうに眺めて。
楽しそうな母の後姿を見送って。
向けられた手を、そっととって。]
そうですね…って、殴られる前に手当てですか？
[くすり笑んで。
いつかのように手を引いて、自分の部屋を目指して。
ドアの前、しばし佇む。
やがて一息ついて、手を伸ばして、押しあけて。]
……ただいま。
[発ったときと、変わらない部屋に。
懐かしさが、溢れて。
言葉と共に一雫。
頬を伝って床に溶けた]
帰国子女 ユウト
……おかえり。そして、ただいま。
[ぽとりと落ちる雫。その雫にかけるように。]
ちょっと、旅にでてた。
ちょっと、連れ去ってた。
ちょっと、戻ってきたよ。
でも、渡してはあげない。
でも、引き戻らせはしない。
だって、居場所は俺の隣だから。
……だから、また、連れ去るよ。
[見覚えのある、あのときのままの部屋に。
懐かしさと、惜別と。
言葉とともに想いを込めて。
その声をしみこませるように。
ぎゅっと、恋人を腕の中におさめながら。紡ぐ]
剣道部 シルヴィア
[包むユウトのぬくもり。
しみわたる、ユウトの言葉。
ぱちりと、シャッターを切るように、瞳を閉じて。
ユウトに身体を預けて。]
渡される気も。引き戻る気も。
ありません。
だって、わたしの居場所はユトの隣ですから。
だからまた。連れ去って、ください。どこまでも。どこへでも。
[ゆっくりと、しっかりと言葉を紡いだ。]
帰国子女 ユウト
The Angels with closed Eyes.
神様、もう見つめる必要はないよ。
俺の恋人は。俺が幸せにするから。
どこへでも、ふたりなら、歩んでいけるから。
[紡ぐ言葉に、ピアスが揺れる。
抱き締める腕に、力がこもる。
込められた誓いが揺らすのは、きっと]
お父さん、帰ってきたらどんな顔するかな。
「とりあえず、あと100年ほど誘拐します」っていったら、やっぱり殴られる？
[くすりと、いつもの笑みで。
笑いかける、その耳に揺れているのはクロスのピアス――*]
家庭部 フェイト
>>250
[がっくりしていたが、エレノアの口から同棲話がでて目を丸くした]
お前、そこまでオレの事考えてくれてたのか…ありがとう。
４月からも一緒にいれたら嬉しい。
うん、頑張って親たちを説得しような。
[そして「結婚を前提」という言葉に頬を紅潮させながらも頷いた]
うん。もちろん。ていうか、ごめん。
オレの中では当然そういうつもりだったから特別言ってなかったな。
今はまだ学生の身だから何も言えないけど、社会人になってちゃんとお前を養えるようになったら、改めて正式にプロポーズするからその時まで待っててな。
[そう言ってエレノアにキスを落とした**]
剣道部 シルヴィア
わたしを幸せにできるのは、ユトだけですもんね。
[ユウトの言葉にくすりと笑みを浮かべて。
しゃらりと音を響かせて、ブレスレッドが揺れる。]
ぽかーんという効果音がとても似合うような感じになるんじゃないでしょうか。一緒に出迎えましょうね。きっとそんな顔、今日くらいしか見れませんから。
[そっと触れた頬。
感じる笑みに、楽しそうに笑って。]
どうでしょう。100年じゃ足りない、なんて言ってくれたら、楽しいんですけど。
[きっと、ふたりを裂くのは、どんなものにだって、できないから。
楽しそうに、幸せそうに。
胸元でふわり、十字架が舞う*]
番長 ゼタ
[天神崎市に移って１年と10(12)ヶ月。
急に親父が元の職場に戻ることになった。
もともとが懲罰人事のようなものだったので、ほとぼりが冷めたので呼び戻したというあたりらしい]
ミリ「ったりめぇだろ！ ゼッテー行く！」
[ミリはこの話をゼタ喜んだ。
シルヴィアやテイルの印象が強すぎたせいか、こっちでの中学生活に物足りなさをいつも零していた。
なので再転校は渡りに船だろう]
ナノ『……どこでも、同じナノ』
[ナノは良し悪しを語らなかった。
こちらの学校でも左目を忌避されて孤独のままであり、言う通りどこでも同じなのだろう。
それが不憫だとは言わない、ハンディキャップでは無いのだからオレ様はゼタ同情しねぇ]
番長 ゼタ
……クラム次第だな。
[そしてオレ様はというと、これ以外の回答が無い。
クラムが一緒に動けそうなら戻ってもいいし、そうでないなら天神崎市に残って卒業まで下宿となる。
二人の関係は家族みんな知っていることなので反対意見も出ず、この日の家族会議は終わった]
美術部 ホリー
―春休み旅行―
[まだ乾ききらない髪は、ひとつに纏め上げて。
上気した頬は決して温泉のせいだけではないだろう]
気持ちよかったね。
女湯は貸切だったんだー。
[まだ少し鼻がつーんとする。
小さくくしゃみをして、自分の駄目さに呆れた。
部屋についたなら、布団の準備がされていただろうか。
それを意識しないよう、不自然に目を逸らして]
あ、あの、ちょっと待ってて。
美術部 ホリー
[ぱたぱたと部屋の奥の鞄から、小さな袋を持ってくる。
そしてレーモンが座って落ち着いたのを確認してから]
誕生日おめでとう、レーモン君。
[向かいに正座して、かすかに緊張した面持ちで手渡した]
ずっと、すごく、プレゼントに悩んだの。
でもなかなか決まらなくて。
[伝えたい気持ちも、感謝も、溢れそうなほど。
それをひとつの物に込めるなんて、無理なのは当たり前で。
そう諦めたときにふっと思いついたのが、これ]
お守りなんだ。
中には私の大切にしている、ある石が入ってるの。
[きっと彼は、こんなものがなくても自力で夢を掴むだろう。
だから、少しでもそれを応援できたらと、願って]
番長 ゼタ
……と、言うわけよ。
また引越すことになった。
さすがにクラムの家の事情もあるしなぁ……。
[２年生の夏休みに入り、市民公園の例の丘で話を切り出した。
風がよく通るのと木陰のせいもあり、真夏でも涼しいためお気に入りの場所になっていた]
無理そうならオレ様がここに残る。
ミリやナノはちと心配だが……。
とにかく、卒業まで１年半……クラムと離れて待つのはオレ様にはゼタ無理だ。
[珍しく弱音を吐いたかもしれない]
陸上部 エレノア
[朝起きると、フェイトはぐっすり眠っていた。朝まで眠れなかったのかも知れないが、エレノアは知らない。
フェイトが起きないようにそっと、ベッドを抜け出し、ホテル内のコンビニでサンドイッチと紅茶を買ってきて、フェイトの枕元に置いておく。
自分も、軽くサンドイッチを食べてから、またもう一眠り*]
陸上部 エレノア
[帰宅してからが大変だった。両親を説得するのに、2(10)日間。一応公認のカップルとは言え、学生同士の同棲にはなかなか首を縦には振ってくれなかった。多分お互いの両親に対する遠慮があったのだろう。しかし、結局は二人が頑として聞かなかった上、最後にフェイトが「結婚を前提に」と声を大に言ったため。双方の両親が折れた。
また、確かに仕送りするにしても、親の負担は少ない方がいいという結論になったというのもある。
そして、二人は、神楼高校の卒業生として、卒業式を迎える**]
吹奏楽部 レリア
－２年後、卒業近くなったある日－
ケイン！そろそろ準備しないと、遅れるよ！！
[レリアはウィーンのオーケストラで一躍脚光を浴び、早々のプロデビュー。
学校とオケの忙しい日々の中、日本での公演を強く希望したレリアにとって、ようやく日本での凱旋公演が実現したものだった]
卒業式に間に合ってほんとうに、よかったね。
あ！そうだ！制服とかも、準備しないとね。
ケインもちゃんと、入れておくんだよ！
みんな元気かな。そ、そうだ！！
[おもむろにばさばさと、絵葉書を大量に取り出し]
いいよね。こういうときに宣伝しても！
聞きにきてくれなくても、ビックリはするよね。
私はあまりみんなと騒いだりはしなかったけど、ケインを通してみんなを見ているのは、楽しかった。
みんなには、何も言わないでこっちにきてしまったし、
やっぱりもっとみんなと仲良くしたいな。
吹奏楽部 レリア
遅いかもしれないけどね。
[おもむろに絵葉書にコメントを書いている]
１年生の夏休み最後の日曜の花火より、緊張するな。
私こういうの、ほんとうに苦手だからね。
『TO 神楼学園1-Bのみんなへ
こんにちわ！
みんなに何も言わないで、留学してごめんなさい。
でもようやく留学の成果がでたので、みんなにも知ってもらいたいです。
日本で演奏会をやることになり、私も出演するのでよかったら見に来てくださいね。
PS ケインと一緒にミュンヘンから一緒に日本へかえりますね。
レリア』
PSは入れないほうがよかったかな、ケイン！
[照れているケインの顔にくすっと笑う。
そしてみんなの驚くのを想像すしながら、一路日本へと向かう]
吹奏楽部 レリア
－卒業前、日本－
[卒業前の凱旋公演の日。公演は始まろうとしていた。
緊張は一切なかった。傍らにはいつもケインがいたからだった。ケインは心配そうな顔をしている]
大丈夫だよ、ケイン。そんな心配しなくっても。
たくさん練習してきたんだし！
じゃあ行ってくるね。大好き、ケイン！
[側にいたケインの頬に、そっと唇を落とすと
にっこり微笑んで、手を振ってステージに向かっていった]
よーし！がんばるぞ！！
[演奏は順調。ティンパニーの独奏も、なんなくこなして観客の惜しみない拍手を受けた。]
はーすごくわくわくして、楽しかった！
次は何をしようかな。
[音楽の興奮も冷めやらぬ中、神楼学園を思い出す。
そしてみんなと出会う日、卒業式を迎える]**
落語研究会 レーモン
―旅行・夜・旅館にて―
[大丈夫との声にほっと胸をなでおろし、気づけば一歩壁を上がりそうになっていた足を引っ込めた。
熱暴走をした―と林間学校でのカレーのことを思い出しながら、誰もいないことをいいことに湯船に戻らず床にへたり込んだ。]
>>246あー、なんだろ。
幸せって、言うのかなー。多分。そんな感じ。
[お湯の清流と微かにはっきり感じ取れる彼女の気配。石の上に座っていたときと同じ格好で夜空を見上げれば、既視感のようで声無く息を吐き出した。]
…！
[平穏と安心感に、つい目を閉じそうになった。慌てて起きて冷水で顔だけ洗うと、風呂を後にしただろう。]
剣道部 シルヴィア
―卒業式早朝―
[時差ぼけはさほど起こらず、目を覚ませばだいたい常の時間。
ユウトの腕の中で軽く伸びをしてぴと、と寄りそう。]
ユト……？
[小さな呼びかけに反応はあっただろうか。
もしあったのならば朝の散歩に出かけないかと誘うだろう。懐かしのコースを走るのにも惹かれたけれど。久々の街を、ゆっくりと一緒に回りたかった。]
落語研究会 レーモン
[暖簾を出て間も無く、彼女が出てくるのを見届ける。行きと同じように、二人並んで戻っていく。]
>>256こっちも貸切だったよ。皆先に入っちゃったのかな。貸切風呂とは役得役得だったね。でも長風呂過ぎちゃった？大丈夫かな―。
[大丈夫かな―の先にまた無言になったのは、部屋に入ると並んで敷いてある布団を目の当たりにしたからだろう。]
はは…。
[と目をそむけていれば、彼女が座っててくれと。静かに座って待っていただろう。]
落語研究会 レーモン
>>257―ありがとう。
[小さな袋を、手に取れば。ふっと自分の体から何かが離れそうで。やや固い表情をする彼女に近づく前に>>258機先を取られたと思えば、頬に暖かい感触を。]
>>259うん、僕も大好きだ―。
[お返しの小さなキスをした後、彼女を抱きとめたまま。足元に隠してあった小さな箱を取り出す。待っている間にさくっと持ってきたもの―。]
帰国子女 ユウト
― 卒業式早朝 ―
[プロで走るようになって、起きる時間は少しだけ遅くなってたから。
起きたのは、腕の中のぬくもりが動く気配と、その声で]
……ん、おはよ、ルヴィ。
散歩？いいね。いこか。
[すこしだけ寝ぼけて。きゅ、と腕のちからを強くしながら。懐かしい街の景色に心を飛ばした]
落語研究会 レーモン
[少し噛んでしまいそうな、そんな緊張していただろう。]
僕からのお返しです。受け取ってください。
[箱にはお揃いのペアリング。サプライズで気持ちを込めたプレゼントをしたくて、探したもの。]
今回はサプライズにしたくて自分で買っちゃったけど、今度は二人で選びたいな…なので、これからも―よろしくお願いします。
[これからも二人並んで歩んでいけることを願って―]**
剣道部 シルヴィア
[強くなった力にくすりと笑んで軽く抱き返して。
まだ起きださない家族宛てに、散歩に行ってきますと書置きを残してそっと家を出る。
まだ軽く白い空の下、ふわりとロングスカートをたなびかせて歩く。]
こんな時間にのんびりお散歩はしたことなかったですね。
[懐かしい街の風景。
所々、少しだけ変わっている所もあったけど。
それでも、大好きな風景であることには、変わりない。
ふたりのんびりと手を繋いで。ぶらりと辺りを散策する。]
帰国子女 ユウト
[ふわりとたなびく服と、笑顔に。くちびるを笑みにゆがめて。]
そうだね。お互い朝はトレーニングしてばっかりだったし。
……懐かしいな、この道。ルヴィを最初に迎えにいったときは、緊張しっぱなしだったんだよ。
[いつか歩んだ、道と景色を。
記憶をたなびかせながら、歩調を合わせてのんびりと歩く。]
剣道部 シルヴィア
最初…と言いますと、お祭りの日、ですよね。そうだったんですか？
[きょとんと軽く首を傾げてユウトを見上げて。]
お祭りの時は、どきどきしながら誘ったのを覚えてます。そしたらすぐに返信が返ってきて……もう一度送ったら今度は電話が返ってきて。
[景色に目をやりながら、懐かしむようにくすりと笑みひとつ。
まだ、気持ちがわからなくて、不安だった日々。
信じていたけど、それでもどこか、不安だった日々。
今はもう、笑って振り返れるくらい、幸せだから。
そっと右手で十字架に触れる。
不安な日々を、支えてくれたふたりの大切なもの。
変わらずそこにあるものに、もう一度、笑みを浮かべて。
足はなんとなく自然に、神社の方へ向かっていたかもしれない。]
帰国子女 ユウト
そう、お祭りの日。
メールしたよね。「玄関来たけど、ご両親でたら泣きそう」って。
あのときのことはよく覚えてる。誘って嫌がられないか悩んでて、そしたらメールが来て。メールの返事がすごく嬉しそうだったから、声が聞きたくなって。
[くすりと微笑んで、言葉を返す。
自分の気持ちに、目を逸らしていた日々。
居場所にしがみつくことばかり必死で、変わろうとしなかった日々。
今はもう、傍にいてくれると判っているから。
そっと少しだけ、だきよせる。
こおったこころを、とかしてくれた、大切なひと。
ずっと傍にいると誓ってくれたひとの、くちびるを触れて]
この神社、懐かしいね。あの木はまだあるのかな。
[日常と非日常の境を、一歩]
剣道部 シルヴィア
ユトと出掛けられるんですもん。嬉しくないはずがないのです。
[今はもう、お互いわかっているけれど。
当時はお互いに不安だったんだと。
その不安をお互いにとかして。
今、こうして再びこの場所に、ふたりできて。
抱き寄せられて。
くちびるにぬくもりがふれて。
ふわりと、笑んで。]
ご神木ですからね。きっと今も変わらずあると思いますよ。
[一歩、踏みこんで。
あの時とは違って静かな境内。
朝日に照らされながらふたり、ゆっくりと歩む。]
帰国子女 ユウト
そうだね、あの木に掛けた願いは、本当になったし。
[今はもう、お互いわかっているけれど。
お互いを、本当に求めていたのだと。
そのことを確かめ合って。
今、手を取り合って並んで歩いて。
抱き寄せて。
笑顔を受け取って。
ぬくもりに、触れて。]
ルヴィ。おみくじ、ひかない？
[あの日、緋色の魔術師に求めた答え。
それを思い出して。さらりと、微笑む]
剣道部 シルヴィア
[あの時、願いとして掛けた想いはいつしか、決意となって。
今では、“本当になった”。]
おみくじ、ですか？
[季節外れのためか、ほとんど素のままの神木。
白く飾られたのとはまた違った趣。
ちらりとそちらに目をやって。]
はい、やりましょう。
[笑顔で述べて、ふたり並んで社務所へと。
そこには緋色の姿は見えなかったけれど。
どこか懐かしさが浮かぶ。
がらがらと、箱を振って。
受け取った結果は*07吉*。]
帰国子女 ユウト
[あの時、揺れたまま掛けた願い。
書いたのは、誰かの名前でなく。"who supports me?"の文字。
だから、少しだけ時を戻して。]
うん、ちょっとやりたくなった。
[あのいろのない、どこか懐かしい、けれどすこし寂しい社務所で引いた、*13半凶*の御神籤の裏に。
今度こそ、願いを込めて、名前を記して。
そのひとに、それをみせる。
"Silvia Kirie"と書いた、それを。]
剣道部 シルヴィア
[ユウトが引いたのと同じだと思いながら、
自分のおみくじを確認して。
ふと。あの時見えなかった吉の裏には、いったい何が書かれていたのだろうと、少し気になったけれど。
ちらりと隣を見て、何事か書いてるのを見て。
今度はどきどきすることもなく、予想が、ついたけれど。
でも。
みせられた名前は。]
剣道部 シルヴィア
……っ
[みせられた、名前は。
少しだけ、予想とは違って。
滲む視界に、少し自分で慌てながら。
自分のおみくじにも、いつかと同じように、名前を記して。
ふわり笑んで、ユウトに見せる。
――“Uto Kirie”]
帰国子女 ユウト
[ふわりと微笑んでくれた、恋人の肩をだきよせて。
みせてくれた、名前に、微笑んで。
ふたりでいっしょに。願いを木に結びに。]
これで、よしと。
……きっと、本当になるよね。
[ほんとうにしてくれると、わかってはいたけれど。
わざとそういって。手を握る。
――リングのはまった、左手の薬指を。]
剣道部 シルヴィア
[抱き寄せられた腕の中、微か滲む視界の中。
ふたりでいっしょに。願いを木に結んで。]
もちろんですよ。
なんたって、ご利益がありますから。この木は。
[嬉しくて、幸せで。
涙が溢れそうになるけれど。
わざと紡がれた言葉に合わせるように、そう、微笑んで。
握られた手。自身の指にはまるリングを感じながら。
枝に揺れる、ふたりの、ひとつの願いを見上げた。]
帰国子女 ユウト
[寄り添うように結んだ、ふたつの紙片。
それを、見上げて。
寄り添って、ぬくもりに触れて、ふたりで散策を。]
ひさしぶりだね、こうやってゆっくりするのも。
いっつも、旅回りで、ごめんね。
[そんな時間が嬉しくて。幸せで。
だから、おだやかに微笑んで。]
でも、一緒にはいたいから。
だから、少しだけ、我慢してね。花嫁さん。
[さらりと、その言葉を。くちにして。]
剣道部 シルヴィア
[寄り添う願いに見送られ、寄り添うふたりは道を行く。]
そうですね、色々と忙しかったですし。でも、いろんな所回るの楽しいですよ？世界が広がって、いろんな人と出会って、いろんなものを見て。
[いつも隣には貴方がいるから。
おだやかに微笑む、貴方がいるから。
広がる世界に、不安はなくて。]
はい、一緒に。
[笑顔で応えて。
続いた言葉に。
さらりとくちにされた、その言葉に。]
――はい、花婿さん。
[浮かんだ涙は幸せの。
貴方がいれば、我慢も辛くはないから。
心からの、笑みを貴方に。]
帰国子女 ユウト
[さらりと告げた、プロポーズ。
だから、返された言葉をこころに響かせて。]
まだまだ、忙しくなるよ？
バージンロード、歩かなきゃいけないんだし。
[いつも隣には、貴女がいるから。
抱きしめてくれる、貴女がいるから。
これから進む世界に、不安はなくて]
約束、だよ。
ずっと。一緒に、いよう。
[込めた想いに幸せを。
貴女がいれば、どこまでもいけるから。
そっと、抱き寄せてくちづけを交わす]
テコンドー部 ユリン
[アメリカでの留学を終え、神楼学園に戻ったのは二年の頃。
リアンに恋人が出来たのは聞いていて、寂しい気持ちにはなったけど。
離れていた時間が心も離してくれたから、ショックは少なかった。
リアンの恋人には餌付けされ、リアンより懐いた。リアンは複雑そうな顔してたけど。
一年の時に知り合ったホリーやシルヴィアは、転校や留学をしたみたいで会えなくて。
なんとなく、寄り添うようにゲルダの傍にいるようになるのに、時間はかからなかった。
ゲルダの一番は、他の人みたいだけど、それでも大切にしてくれてるのはわかるから。]
アタシが一緒にいたら、ゲルダちゃんに恋人できないけど、いいの？
[そう尋ねたり]
テコンドー部 ユリン
[無理やりゲルダちゃんの部屋に押しかけて、殺風景な部屋を見て胸が痛んだけど、
そこここにある温かみのあるもの、多分、友達にもらったのだろうものを見て安心した。
次に尋ねた時に、大切にしていた*10雪兎*のぬいぐるみを持って来て]
このこもゲルダちゃんの大切の仲間に入れてあげてくれるかな。
[そう言って、照れくさそうに微笑んだり。
部活は、後輩の練習を時々見てあげるだけになった。
大きな病気ではないけど、不整脈を時々起こす心臓のせいで。一年の頃は、保健医(ナギサ)と懇意だからと無理やり部活に参加してたけど。
小さな小さな思い出のひとつひとつ、全部、大切な時間。]
テコンドー部 ユリン
[二年の時が流れ、卒業の時。
進路は、これ以上勉強したくなかったから就職することにした。
親のつてで小さな編集部に勤めることになった。
この学園での思い出、ひとつひとつ忘れはしない。
苦い思い出も。]
どうしてるかな、ナギサ。
[屋上でぽつりと呟いた言葉は、蒼穹に吸い込まれ、誰にも届くことはない。]
[この先、道を違えることになっても───
リアンとはずっと兄妹で、ラインドールとは、前以上に親戚付き合いするようになるだろうし
ゲルダとは、気が向いた時に連絡を取ったり、会いたい時に遊んだり。
ベタベタはしないけど、一生付き合える大切な、親友──**]
剣道部 シルヴィア
色々と準備やらしなくちゃいけませんもんね。そもどこでやりましょうか。
[これから先、苦難もいっぱいあるだろうけれど。
貴方と共に、笑顔で乗り越えて行こう。]
はい、ずっと。ずっと一緒に。
[伝わってくる、貴方の幸せ。
ぬくもりに包まれて、交わすくちづけ。
幸せはきっと同じように伝わって、相乗効果に増えて行く。]
帰国子女 ユウト
ベルギーでも日本でもいいよ。
いっそ両方でやろうか。みんなに祝ってもらおう。
[これから先、乗り越えることはたくさんあるだろうけれど。
貴女とならば、笑顔で乗り越えていける。]
愛してるよ、ルヴィ。この先、ずっと。
[伝わってくる恋人のぬくもり。
いつも支えてくれる笑顔に。
幸せはいつもふたりで伝え合って。相乗効果に増えていく。
だから、いまは。
群青の空を越えて、遠く、あの街まで響けと。
永遠にすると、誓った言葉に
ねがいを かける――*]
剣道部 シルヴィア
いいですね、両方で。
[ベルギーも日本も。
大切な場所だから。
大切な人たちがいるから。]
愛してます。ずっと。ユトのこと。
[見上げれば群青の空。
遠い、あの街までも、続いているから。
きっと響くよ。届くよ。どこまでも。
ねがいは ほんとうになるから――*]
美術部 ホリー
一緒にいてくれて、好きでいてくれて、ありがとう。
私ね、こんなに人を愛しいと思ったの、初めてだよ。
ずっと一緒に居られますように――。
そう願いを込めて、ただ、レーモンを強く抱きしめた]
雷を司るゼウス（村建て人）
─そして、卒業式の日─
[元１－Ｂ組の生徒は、全て３－Ｂ組の生徒と一緒に卒業式を迎えることになる。
そして、担任の先生は──────]
１年B組副担任 ナタリア
─卒業式開始前の３－Ｂ組─
３－Ｂ組は、こちらに集まってくださいねー。元１－Ｂ組の転校組もこちらよ。
[担任のナタリアは、クラス全員に声をかける]
陸上部 エレノア
─卒業式の当日─
うわー、みんな大きくなったねー。
[特に男子を見上げる。さすがに140cm台はエレノアだけになったようだ。ちなみに、エレノアは中学で身長の伸びは止まっている。小学生の時は、フェイトより大きかったのだが…。
フェイトはさらに大きくなったのかな？]
演劇部 リアン
[神楼に入学して三年。
ずうっと見上げていた愛しい人は、いつの間にか見下ろすようになってたけど。
心だけはずっと大きくて、尊敬できる恋人。
―――繋いだ手を、離さずに。いつまで並んで歩けるかはわからないけど。
ライをよく見ながら、独り善がりにならないように、何事も良く話し合えば。]
体育館に行こうか。
[ライに手を差し出して、体育館までエスコート。]
愛してるよ、ライ。お互い、刺激しあって…これからも成長していこう。
[背が伸びても、照れた表情はずっと変わらないまま。]
番長 ゼタ
―３年生秋・最終進路調査―
『体育大学へ進学』
[調査票にはこう書いた。
体育教師としてドッジボールを広めるのも、自分を鍛えてドッジボールを究めるにも都合が良かった。
親父からは軍の体育学校に入らないかと誘われた。
軍だからトレーニングする環境は揃っているし、運動して給料ももらえる――クラムと一緒になるためにはゼタ優遇のオファーだったが、結局は断った。
軍には体育種目の規定があり、ドッジボールは出来なさそうだったからだ]
番長 ゼタ
こりゃゼタ面白そうだぜ。
オレ様の雄姿を見せてやりたいんだがな……。
[体育大学にはドッジボール部は無い。
となると神楼学園の頃の活動をやることになる……周りはアスリートだらけ、ゼタ派手なドッジボールになるに違いない。
クラムがその場にいなさそうなのが残念だが]
……。
…………。
[最終的にドッジボールで何をしたいのか、体育教師としてドッジボールの楽しさを教えるのも通過点な気がする。
しばらく悩んで、用紙に一言書き加えた。]
『ドッジボールによる世界平和』
[もし消しゴムで消した後を注意深く見れば、『世界征服』と最初に書かれているのに気がつくかもしれない]
弓道部 ゲルダ
ユリンちゃんが居てくださるなら、それでも良いかもなのですね。
[約束通り、戻ってきてくれたユリンと、今度こそ彼女を彼女として友達になるのは、そう時間の掛かることではなかった。
伽藍としたクラスに寂しさを覚えないのも、彼女がくれた約束のお陰なのだし。
ユリンちゃんこそ良いのですか？と笑って尋ね返したけれど、それは時折、何処かに想いの焦点が定まっているような気がしたからかもしれない]
弓道部 ゲルダ
……はい。ありがとう、ございます。
[突然部屋に来た時は、さすがに驚いたけれど。
だからといって気まずくなるわけでもなく、やけに距離を置いた言葉を掛けられるでもなかったから、安心した。
温かみのある経年が見られるゆきうさぎのぬいぐるみを、きゅ、と抱きしめて。
ケインに貰ったそれと並べて、ほにゃ、と笑みが零れれば。
それが照れ臭くて、こちらも照れ笑いを浮かべるのだった]
弓道部 ゲルダ
[そうして、卒業の日。
本当に久しぶりに、教室の席が埋まり。
むしろ入学式に戻ったみたいだ、なんて思うけれど]
……お疲れ様なのでした。
[変わらなかったひとなんて、きっと居ないけど。
集合を掛ける先生の気苦労は、あの日から変わってないんじゃないかなあ、なんて思ったから。
ひそりと、個人的にそう、呟いたのだった]
家庭部 フェイト
─―卒業式・当日─―
よぉす。おひさー
見ない間に、みんな随分大人びたな。
[久しぶりに会う元１－Bの面々に手をあげて昔と変わらないのりで挨拶した。ちなみに...は高校２年間で身長は3(5)cmほどしか伸びなかった]
番長 ゼタ
―移動中―
……こんなに遠かったのか。
[当たり前のようにクラムが家に来てくれるから近いと思っていたが……今日初めて意外と遠いことを知った]
いつもこの距離を来てくれてゼタありがとうな。
クラムなら気にしないと言うだろうけどよ、もうこんなに歩かなくても済むようにさせる。
[緊張はしていないけれど、こうして手を繋いで長く歩くのは久しぶりで、小さな手から伝わってくる温かさがいつもより感じられるような気がした。
やがて目的地に着いたろうか――]
雷を司るゼウス（村建て人）
【校内放送】
ピンポンパンポーン
これより、卒業式を執り行いますので、卒業生は体育館へ移動してください。
ピンポンパンポーン
吹奏楽部 レリア
－卒業式の日－
わー！懐かしいね！何にも、変わってないね。
みんな元気かな。
[久しぶりの神楼学園に、ケインと二人並んで立っていた
校内をきょろきょろしながら、懐かしさに心和んでいた
初めてきた神楼学園へ来たあの頃が、遠い昔のように感じられた]
もう何年もきてないものね。神楼学園。
ケインは私と会ったとき覚えてる？
[っとちょっと意地悪っぽくいうと、にこっと微笑んで]
私はよく覚えてるよ。
ケイン、ふらーっと保健室に入ってきてね。
私眠そうなケインを見てドキンっと、きたんだよ。
天文部 ラインドール
[>>299差し出される手。すこし上方にあるリアンの顔に視線を向け。
肩を並べて歩くには、ちょうどいいバランス]
うん、行こう。
刺激……は、どうなんだろうなあ。
リアンが成長に繋げてくれる要素になるなら、うれしいけれど。
不安や不満や、なんで？って感じたことは、
全部、言葉にしてくれるとうれしいよ。
[目を細めて>>#1アナウンスに導かれる]
美術部 ホリー
―高校3年生・卒業式前―
[長い冬も終わろうとしていた。
南のほうであるここでは、周りはすでに春の装いだ]
うん、前の学校――神桜学園に、戻るの。
[馴染んだ制服のスカートの裾が、風で揺れる。
卒業式を目前にしての再転校に、友人達は驚いていた。
転校したばかりの時は、悩んだり色々と大変だったものの、
レーモンや周りのおかげで、友人も出来て
それなりに楽しく高校生活を送ることができた。
時々向こうに帰るだびに、戻りたくなる気持ちはあったけれど]
……約束どおり、一緒に。
[今日が最後だった、この高校を見上げて。
やはり別れは寂しいなと思いながら、ひとり門を出た]
陸上部 エレノア
[アナウンスに導かれ、体育館に向かう。
久しぶりに袖を通した制服は、ちょっと気恥ずかしい。
身長は変わっていないので、そのまま着ることができたのが何よりの幸い]
フェイト、行くよー！
[体育館に入ると、久しぶりの顔がある─────]
美術部 ホリー
[皆に会ったら、まず何を言おう。
それよりも先に、抱きしめてしまうかもしれない]
みんな、背が伸びただろうなぁ。
[自分は牛乳のおかげか、163cmになっている。
長かった髪も一度はバッサリ切り、レーモンを驚かせたが、
結局また伸ばして、空港で別れたくらいまで戻っていた。
それ以外には変わってないなぁ…なんて呟く]
レーモン君にメールしなきゃ。
[携帯の、一度切れてしまって付け直した、ストラップ。
揺れる海豹を指でつついて、くすりと微笑んだ。
ブラウスの中、紐に通したリングの存在を感じながら]
天文部 ラインドール
－卒業式前、体育館から－
いや、ぼくも、なんだ。
そんなにリアンが思うほど人間が出来てるわけじゃないよ？
個人主義者だし。自分勝手だし。
好きなことしかしないし。てんでコドモ。
あんまりリアンが成長すると、ぼくが置いてかれる。
うれしいけどね。そのままでいればいいと思うよ？
十分、いい男だと思うもん。
[>>316体育館に着いて離れた手。にしゃりと笑って]
──じゃ、ぼくはここまでで。
[ひらりと身を翻して、体育館を見下ろせる4Fへと]
生徒会 ブリギッテ
――体育館・舞台袖――
[もと1-B生徒が入場してくるのを、3-Bの席から見る。
制服が異なっていたり、背が伸びていたりするさまを、眼を細めて見やる。
寂しさはもはやなかった。彼らがそれまで、異なる環境で経験してきたことを想像して、後で話を聞くのが愉しみに出来るくらいだった]
ま、わたしがそれほど変わってないのが申し訳ないが。
[体格にほとんど変化はなく、赤毛も適当に着こなした制服も変わっていない。
彼らがいた頃と、行っていることもほとんど変わっていない。ただ、各種送別会や卒業式に、躊躇いを覚えなくなった程度のこと。
誰かと目が合えば、緩く笑って手を振った]
番長 ゼタ
……そして引越し後も、そして高校卒業後も、クラムに傍に居てもらうことで二人で決めました。
ドッジボールしか能のない自分ですが、それだけでクラムを守っていきます。
[両手をついて頭を下げる……ことはせず、脇に置いていたドッジボールを掴んで突き出して]
ドッジボールとクラムと共に生きる者として、反対はこのボールで伺います。
クラムを大事に思って反対するのなら、その気持ちをこれに込めて投げてきてください。
ドッジボールですが今回は逃げやしません……何度でもキャッチして投げ返します、クラムをゼタ愛する魂込めて。
受け止めれずに落とした方が根負けということで。
ドッジボールは子どもの遊びではあります。
そして自由に交流できるツールであり、人間をやりとりするものです。
人と人の間が『人間』、そしてそれを繋ぐのがドッジボールと考えています――
[そう言い終わると背筋を伸ばし、ボールが飛んでくるのを静かに待った――]
帰国子女 ユウト
― 卒業式、4Fにて ―
[ひとが一箇所に集まれば、当然他に人目はなくなる。
それをいいことに、体育館を避けて上。
吹き抜けの端から、懐かしいクラスメイトたちを眺める]
さってと。どんな奇跡を起こしてくれたのかな。緋色の魔術師は。
[着込んでいるのは普通のスーツ。卒業式に普通に出るつもりは、最初からない。
監獄を壊すために、そのきっかけをつくったのだから。
最後まで、壊しにいこうと決めていた]
あは、みんな変わってないな。
せっかくだし、ちょっと眺めてようか。
[傍らの恋人をみやり、にやり、と。
担いだケースを下ろしながら、そう笑ったろうか]
雷を司るゼウス（村建て人）
『これより、神楼学園高等学校 第○回卒業式を開始します』
[教頭の開会の辞で卒業式が開始される]
校長の挨拶 1分（恒例）
ＰＴＡ会長の挨拶23分
来賓１の挨拶96分
来賓２の挨拶8分
在校生代表の挨拶7分
...
美術部 ホリー
―空港―
あの日と、一緒だね。
[初めて旅立った日。
エレノアにずっと抱きつかれて、皆が見送ってくれた。
あの時と同じように、彼の隣にいれることが幸せで]
皆に、レーモン君の落語を聞いて貰いたいな。
この前のなんか、夜中に思い出し笑いして大変だったんだよ。
[弾んだ声音で、彼を見上げながら微笑む。
指に嵌めなおしたリングが、小さく光を反射し輝いた。
さあ、1-Bの皆が集まる、あの神桜学園へ――**]
天文部 ラインドール
[>>324こちらに向かって振られる手に、笑った。
あまり大きな声でこちらから反応することが出来ないのが、
すこし、もどかしいけれど。
エレノアにそっと影から手を振り返し]
やあ、元気そうで何よりだ。
ここでいっしょに卒業式を迎えられることが、うれしい。
[そっと、きっと届いてないけれど。
目を細める表情で、うれしさだけが伝わればいいかな、と思うから]
剣道部 シルヴィア
―卒業式―
[久々に神楼高校の門をくぐり、ユウトと共に４Ｆに。
懐かしい吹き抜けから、いつかのように下を見下ろせば目に入る懐かしい人々。
ユウトの隣、たなびかせるはシックなロングワンピ。]
はい、しばし見物しましょうか。
[ユウトがこれからなにを起こす気なのかは知らないけれど。
きっと楽しいことには違いないから。どきどきしながら寄り添って下を眺める。]
弓道部 ゲルダ
[姿の見えないクラスメイトも居たけれど、きっと何処かに居るんだろうし。
そう思うのは3年前と変わらないけれど、思う対象は増えた。
久しぶりに会った女の子たちとは、ぎゅぅぎゅぅし合って。
背が伸びたりもそうなのだけど、その指とかにきらめく輪に、によりとした笑みを零したり。
最後と思えば勿論、いとしの校長先生の話はちゃんと聞いたけれど、次が始まってすぐ。
堂々と、卒業生の席で、船を漕ぐが現状。
時折エレノアが叫ぶ名に、ふにゃりと条件反射で手を振る程度の覚醒率である]
雷を司るゼウス（村建て人）
【業務連絡】
ＡＬＬ＞wikiは、もう、勝手に直してよし！問題あったら、こっちで直しちゃいますけどね。
鰤＞答辞いけます？
天文部 ラインドール
－体育館を見下ろせる、4F吹き抜け－
[>>334レリアの視線にちいさく笑って手を振る。
久しぶりに見る彼女は、外見だけならあの頃と変わっていないように見えた。
けれど、纏う雰囲気──覇気というか自信というか。
そういうものが、溢れているのがわかるから]
──……まあ、みんな、おっきくなって。
[エレノアやレリアが視線を自分以外にも動かすので、
きっとこの4Fの吹き抜けに、自分以外の人間がいるのだろうな、と。
2年半前、生徒会演説の時にゼタがやってきたように。
そっと影から視線だけを向けると、人影はふたつ。
育ち、見慣れない影を落とすその背に顔を引っ込めた]
帰国子女 ユウト
[こちらに手を振る姿たちに、小さく振り返して。くすりと、人差し指をたてて口にあてた。
悪戯の時間までは、もう少し。]
……さって。
緋色のマジシャンに贈る曲はなにがいいだろ、ルヴィ。
せっかくのジャックポッド、どうせなら派手にしたいけど。
[ケースから取り出したアルトサックス。ほんの少しだけ、小さく小さく音を出して。
にやり、と。柱の影に姿を隠した]
剣道部 シルヴィア
[エレノア達に小さく手を振り返して。ユウトと顔を見合わせくすりと笑む。]
んー、“みんなの曲”、がいいんじゃないですかというのは安直でしょうか。
[共に影に隠れながら軽く首をかしげる。]
…わたしも持ち歩けるような楽器をやっておけば一緒にできたんですけどね。
[少しだけ残念そうにぽつりと述べて。邪魔にならない程度に傍につく。]
番長 ゼタ
>>341
[かつてを思い出しながら。一言一言ゆっくりと]
……クラムは最初会った頃は大人しくて自分を表に出せない子でした。
自分とドッジボールのおかげと言うのは烏滸がましいですが、今では思い切り泣くこともできるでしょう。
けど、クラムが泣くことはゼタあり得ない。
あるとしたら……自分が死んだ時だけです。
見ての通り、体力にはゼタ自信があります。
何度ボールをぶつけられても死にはしません、だからクラムが泣くこともありません。
……もう１つ泣く理由があるとしたら、この場で自分が負けたときでしょう。
だからキャッチはしますよ。
この勝負、ゼタ負けられねぇんですよ。
生徒会 ブリギッテ
[名を呼ばれると、原稿を持って舞台へ。
やはり壇上の前に立ってマイクは使わない。
持ってきた原稿も、手に持って開かぬまま、口を開いた]
送辞を任されて何だが、わたしは送られる側、という意識がない。
なぜなら、いつでも帰ってこられるからだ。
わたしはそういう場所で在るよう会長として活動してきたし、皆の意識もそうだろう。
[愛おしげに、三年の席を見た。]
だから、君達に返す言葉は二つしかない。
一つ。愉しかったか？
[一年の選挙の際と同じ問いかけを繰り返す。
もちろん、是と答えられることを全力で行ってきた。それが公約なのだから。>>0:3291]
生徒会 ブリギッテ
二つ。
次は君達の番だ。わたし達を越える覚悟は出来たか？
[あえて笑みを消して、二年の席を見据える。
しばし、会場に沈黙が満ちる。充分にプレッシャーをかけたら、にこりと笑って]
ああ、来期の一年二年にも、同じ言葉を伝えておいてくれ。
では以上を持って、送辞もとい挑戦状を締めくくる。
[にやりと笑って、最後まで開かなかった原稿を折りたたむ。小さくではなく、紙飛行機の形に。
できあがったものを、すいと会長候補の2年の席まで飛ばした。
彼の笑顔が中途半端に固まるのを満足げに見た後、舞台を下りかけ]
生徒会 ブリギッテ
ああ、そうだ。
卒業生として言いたいことがあった。
[途中で足を止め、わざとらしくぽんと手をついた]
これ以降や来期の各種式典での、各種挨拶は5分以内にしてくれ。
それ以上でまとめられない話は、そもそも話すべきではない。時間の無駄だ。
[会長として意見書を出してもついぞ叶わなかった要望を、最後に出すと]
この大事な卒業生代表の願いを受け入れてくれないならば。
……誰かが、なにかやらかすかもしれんぞ？
[きっと誰かがいるであろう、頭上の吹き抜けをさりげなく見やり、にやりと笑うと。
一礼した後、今度こそ歩みを再開した]
帰国子女 ユウト
[ブリギッテは相変わらずだな、とその挨拶に。
くすりと笑って、傍らの恋人に告げる。]
その曲は最後にしようかとおもってね。
まぁ、捕まるまでに何曲吹けるかが勝負かな。
[心底、愉快そうに。笑い声をあげて。頬に熱をうつして。]
キーボードはちょっとむりだったけど。
かわりに一つお願い。
そこに入ってる、紙吹雪。俺のかわりに、いいかな。
[ケースの中のもう一つ。
赤い紙を切り刻んだ紙吹雪をちらりと見やる。
そして、ゆっくりと音を、その空気のなかに。
奏でる曲は、"Giant Steps"]
家庭部 フェイト
――卒業式――
（ねみぃ…）
[相変わらず校長以外は長い来賓の話に眠気が襲ってくる。
久しぶりに実家に帰って、自分のいない間の家の散らかり様に前日を丸一日潰して掃除をしたせいかよい疲れ具合が残っていて眠い。
正直自分の同棲生活よりも家族の生活の方に不安が残る。
隣のエレノアの視線で誰かが４階に居る事がわかる。どうせ卒業式をサボるのは元１－Bの連中だろうと手を振った]
剣道部 シルヴィア
もちろん愉しかったですよ、リギー。
[ブリギッテの挨拶に、ここにいた、数か月を思い出して、小さく言葉を風に乗せた。]
ん、なるほど。ではちゃんとあの曲を吹くまでは捕まらないようにしないとですね。
[ユウトの笑顔に、くすりと微笑んで。
うつされた熱も、頬に返して。]
はい、もちろんです。
[示された先、目に入るは赤い紙吹雪。
ユウトを振り返って、軽く敬礼して。
ユウトの音を背景に、ひらり赤い花を舞わす]
空同好会 ケイン
― 日本、凱旋公演 ―
久しぶりの日本……学園祭以来かな。
落ち着いて頑張ってね、レリア。
[公演前、レリアに言われて自分の表情に気付いたくらいだった。
彼女と軽く唇を合わせて、成功を祈る。
一番前の特等席で彼女の演奏を聴き、惜しみない祝福を送った*]
演劇部 リアン
もちろん。
[愉しかった。三年間。ブリギッテだけのおかげではなかったけど。
びっくり箱をひっくり返したみたいな日々。
共に笑い合った仲間。
静まり返った下級生。見上げたブリギッテの視線を追って後ろの上を見る。
ユウトの姿。奏でる音楽。
そんず中、ゲルダに視線を移して微笑んだ後、吹き抜けにライの姿を探した。]
天文部 ラインドール
[ブリギッテの、相変わらず求心力のある言葉たち。志し。
締めくくられた挑戦状、送られた紙飛行機の行方。目を細めて。
──4F吹き抜けの向こう側、大きな人影が、動いた。
見守るその見慣れない背、でも──奏でられた、その、音が]
──……、っ、ユト！
[この音は、ユトの音。喩え姿が見慣れないサイズに変わっていようとも。
ユトとシルヴィアが確認できる場所まで、躍り出る]
空同好会 ケイン
― 卒業式の日 体育館より空に近い4F、吹き抜け ―
変わんないね、ブリギッテは。
朱に交われば、赤くなると言うけど。
……学校は、変えられたのかな？
[手すりに肘を乗せ、面白そうに下界を眺めている]
天文部 ラインドール
……──加勢する！
[目が合えば、にしゃりと大いに笑いながら。
もうふたりとも自分よりも高い位置にある視線に応えて。
引き摺り持ってきた椅子の上に乗り、手すりに片足を掛け。
シルヴィアの放つ赤い紙吹雪の横から、まるで船出のように。
何本もの色とりどりの紙テープを遠くに放るように投げた。
吹き抜けからアーチを描いて、在校生に落ちてゆく]
吹奏楽部 レリア
[心地よいサックスのメロディー、そしてひらひら舞う紙ふぶき]
きれい…。
[紙ふぶきをぼーっと見ながら、
神楼学園の思い出も、きれいにレリアの中に流れていった]
生徒会 ブリギッテ
[動き出した直後。懐かしいアルトサックスの音色が耳に届いた]
ユト！
[すぐに天井へと目を向ける。
目当ての姿は見えない。
しかし代わり、赤い紙吹雪がひらりと視界をよぎった。反射的に手を伸ばす。
紙片は手をすり抜けて、床に落ちた。なかなか捕らえられない]
――やってくれるな！
手を伸ばし、紙片を追って動く。さながら踊るように、紙吹雪と共に辺りを騒がせた。
そうして、元クラスメイトが残したパフォーマンスを愉しんだ]
弓道部 ゲルダ
そうですねえ。……勿論、なのですよ。
[未だ彼女が書記だった頃。
こうして此処に戻してくれたから、自分は今此処に居て。
此処を離れても、また、戻りたいなら戻って来る事が出来る。
近くのエレノアのように、元気に応えることは出来ないけれど、自分はそれでも良いのだと、思えるようにはなっていた。
大変そうですねえ、なんて他人事そのままに、紙飛行機を向けられたひとへ合掌し]
全くなのです！
[ついでのようで、最重要事案>>352であることには、ぐっと拳を握って深くふかく、頷いて、盛大な拍手を送った。
最も、3年を通して真面目に聞いたのは、校長先生とブリギッテの話くらいだったのだが]
帰国子女 ユウト
[駆け寄るライラの姿。三年たっても変わらないその姿に。
ふ、と。目を細めて。心が揺れて。
――だから、抱きしめるかわりに、言葉を送る]
やぁ、久しぶり、ライラ。
……なにをやってくれるんだい、君は？
[にしゃりと。彼女のいつものあの笑い。
記憶に鮮明にのこるその笑いを真似てみせて。次の曲を鳴らしはじめる。
――"Take Five"]
陸上部 エレノア
あ、紙吹雪…。
きれいね。
[紙吹雪が舞い始めると、教員達の動きが慌ただしくなっていくのを横目で見ながら、そっと、フェイトに囁いた。
元クラスメートの悪戯であることは明白だった]
剣道部 シルヴィア
ライ君っ
[久しぶりに見たその瞳は少しだけ自分より低い位置に合ったけれど。
その魅力的な笑みは、変わらずそこにあって。]
わぁ……綺麗ですっ
[響き渡るユウトの音色。
舞う赤い花吹雪。
かけぬける、色とりどりのアーチ。
そして、ちらほらと各所に見える、旧友の姿。
懐かしくて、暖かくて。
自然と笑みがこぼれる。]
弓道部 ゲルダ
……ジャズ……？
[音楽や楽器の種類なんかは、あまり覚えることがなく。
流れてきた木管楽器の音色に、かくり首をかしげて、舞い落ちる花びらを手にのせ。
リアンと視線が合えば、ほにゃり笑い返して。
ぱ、と手に溜まった花びらを散らした。
そうして、彼の視線の先から、投げて落とされる色とりどりの、色の線。
虹を裂いたようなそれに、やっぱり何でもお祭りになってしまいますねえ、なんて呟いて、目を細めた]
家庭部 フェイト
[ブリギッテの飛ばした紙飛行機を目線で追っていると、赤いものがひらひら落ちてきた。その発生元をたどるとシルヴィアの姿とアルトサックスの音色が聞こえてきた]
さすが、色男。やってくれるじゃねーか。
こんな面白い卒業式になるとは、オレららしいじゃねーか
[くすくす笑う。さらに紙テープのアーチが体育館の中に虹をかけるのも目に入る]
本当に、綺麗だな。
これが優勝だな。あの「学校の中で一番好いと思った景色」てやつの。
[エレノアの呟きに、一年生の学内見学の対決内容を思い出した]
帰国子女 ユウト
[ひとしきり吹き終えて。見回せば。
教師たちの騒がしさと、こちらにやってくる足音と。]
そろそろころあいかな。
……さて、何人、覚えてることやら。
ルヴィ。どうせなら、歌ってよ。
[柔らかな笑顔とともに、最後の曲を奏でだす。
最初の曲にも似た、ふわふわと浮くような、少しだけ不安定な。
とても素敵なあの景色を、そのままきりとったような。
みんなの、1-Bの歌を]
剣道部 シルヴィア
[教師たちがざわめくのが見てとれて。思わずくすりと笑みが浮かぶ。]
きっと、みんな覚えてますよ。
[吹き抜けにいる人々や、階下にいる人々にふわり笑みを届けて。]
はい、もちろん。
[ユウトに頷いて、ユウトの音に乗せて、歌を。
よく通る声が、体育館へと響くだろうか。
みんなの、１－Bの歌が]
天文部 ラインドール
[>>371ユトの言葉に、にやと笑って。
もう片方の手に持っていた導火線に火をつける。
バレンタインの時、ブリギッテが狼煙として使ったパラシュート。
それよりも大分小型で威力もパラシュートもちいさいけれど]
──ぼくはこういうことをするんだよ。
[放たれたパラシュートには、重りとしてチロルチョコがくくられている。
まるで何かの暗示のようにくり返される記憶の欠片。
卒業式。船出。紙吹雪。虹の極彩色。
だが、さよならを言い者はここにはいない。
ジャズを、ぼくらの音をＢＧＭにしながらしがらみを笑い飛ばす]
～～～♪♪♪
[シルヴィアとともに、自分も大きな声で歌うだろう。
ニコラスの作ってくれた詞で。ユトの創ったメロディーで]
演劇部 リアン
[紙テープを投げる、ライの無邪気な笑顔。
とても嬉しそうな顔。
ずっと、そんな表情をするひとでいて欲しい。
遊び心を忘れない、愛しい大人に。
ラストの、１‐Bの歌が終われば、拍手を。]
剣道部 シルヴィア
[大好きなみんなと共に過ごした日々。
その中で生まれた、大切な、歌。
再びこの地に戻ってきて、届けるよ。
大好きな人の音に乗せて。
ひらひらと舞う赤い花。
おめでとう。ありがとう。
――ただいま。]
空同好会 ケイン
[聴こえて来る演奏は、３年前のあの曲。
音に乗せて、時計の針が戻って行く]
……ああ、うん。
僕らは確かに、ここに、いた。
[目を細めて、懐かしむ。口元が綻んだ]
吹奏楽部 レリア
[歌が聞こえて]
始まりの歌、終わりの歌、そして…。
未来への歌。
楽しかったな、神楼学園！ありがとう、１－Ｂのみんな！
[歌を聴いて、未来でも忘れない、友との出会いに、そして愛する人に出会えた事を感謝していた。]
雷を司るゼウス（村建て人）
教頭ＲＰ『これにて、神楼学園高等学校 第○回卒業式を終了します！』
[との、教頭の声にも、体育館の一部では、紙吹雪が舞い、合唱が続いていた。
そんな傍らで、教員と追いかけっこしている生徒が数名。それに便乗して騒ぐ生徒が数名。
どれも、Ｂ組のメンバーであることは、出席者の誰もが知っていたことだった。
そして、一旦休止されそうになった、転校伝説は、この騒ぎの結果、今後も続いていくことになるのである───────]
家庭部 フェイト
[寄りかかるエレノアに...も寄り添う。
と、アルトサックスが知っている曲を奏で始めた]
本当に懐かしいな。
これをみんなで唄ったのも――
[...はハミングしはじめた。段々歌は大きくなり、最終的には全力で唄っているだろう]
弓道部 ゲルダ
シルヴィアちゃん、かな……？
[最初に聞こえた歌声に、懐かしげに吹き抜けを見上げる。
上へ駆けつけようとする先生たちは、*09西表山猫*にでも邪魔されているかもしれない。
やがて合唱になる歌に、自分の声も重ね合わせながら。
うたを作ったひとの事を想う。
見上げたユウトの背は、随分伸びたようで。
そんなつもりも無いけれど、もう、うたを書いたひとと重ね合わせることは無いだろう。
彼は今、笑っているだろうか。あるいは照れているだろうか。それとも泣いているのだろうか。
願わくば、彼にとって此処での景色が、あの絵本のように、優しいいろで在ったことを願い]
はい。私で宜しければ。
[視線を降ろせば、ずっともうひとりの兄のように、手を差し伸べてくれたひと>>391。
ほにゃり笑んで、その手を取らないわけもなかった]
剣道部 シルヴィア
[段々と合わさってくるみんなの声。
みんなも覚えていることに、音は絶やすことなくふわりと笑んで。
傍らのユウトをちらりと見やる。
きっと彼も、楽しそうに笑ってるから。]
生徒会 ブリギッテ
[紙テープ、ついでパラシュートに結わえられたチロルチョコ。
そして、懐かしい歌。忘れるはずがなかった。歯を見せて笑う。
騒ぎを止めるために、バルコニーへと赴く教員を見ると、軽やかに先回りして道をふさいだ]
これがわたし達の卒業式だ。
わたし達が創った景色、わたし達が創った場所だ！
誰にも邪魔はさせない！
[いつのまにやら後ろ手に持ったシャンパンの栓を抜くと、中身を思い切りぶちまけた。
自らも甘い香りを存分にかぶりつつ、大きな声で歌った。
満面の笑みを咲かせて**]
雷を司るゼウス（村建て人）
教頭ＲＰ「これだけ大騒ぎしておいて、何事もないなんて、思うなよー！」
[と、独りごちた。また、次期教頭に、この伝説は語り継がれていく。
『Ｂ組には、気をつけろ』
…と]
弓道部 ゲルダ
先生そんな……負けわんこみたいなこと仰るなんて。
[おもちゃの矢をきゅぽんと先生の後頭部にくっつけて、人ごみに消えた。
いつぞやの写真が、ぴらりとぶら下がったとさ]
演劇部 リアン
[ゲルダの手を取って、抱き寄せて。
曲が終わるまで踊って。
ふと見れば、ユーラス先生とナタリア先生は寝たフリを。
呆然としていた先生達が我に返って追ってくれば]
逃げるよ、ゲルダ。
[手を引いて走り出し、そこに*04シベリア虎*が乱入して来て逃げきれるか]
空同好会 ケイン
[地上へと降り注ぐ紙吹雪と、シャンペンシャワー。懐かしい歌と、踊り出す人々]
踊る阿呆に、見る阿呆。
同じ阿呆なら……。
[くす、と笑う]
吹奏楽部 レリア
[踊りながら、ゲルダを見て]
久しぶりだね、絵葉書とプレゼント届いた？
ゲルダ、元気でほんとよかった…。
[っとほっとしながら、手をぎゅっと握手した]
弓道部 ゲルダ
[レリアも巻き込んで、くるくると踊りながら]
はい。再会は卒業までのお楽しみにとっておきたくて、後ろの方の席でこっそり、でしたが、こちらでの演奏会も聞かせていただいたのですよ。
[ちゃり、と財布を取り出し、揺れるたまごを見せてから]
レリアちゃんもお元気で良かったのです。それに、文化祭で聞いたときよりずっと、素人目にも上達されて。
……会えなかったのが、寂しくなかったって言ったら嘘になりますけれど、行って、戻って来られて、本当に良かったのでした。
[ぎゅ、と手を握り返して、にへ、と笑うのだった]
番長 ゼタ
[卒業式の騒動の中、オレ様は体育館を抜け出して校門にいた。
ここまで来て侵入をグズったミリを引きずってきたナノが助けを求めてきたからだ]
……ったく、ゼタ顔を合わせられないのは分かるけどよ、それじゃゼタ一生後悔するぜ？
仕方ねぇな……おい、これに触れ。
会えねぇなら会えねぇでいい、けど会えねぇからこそ言いたい心あるならこいつに込めろ、オレ様がアイツらに届けてやる。
[ミリとナノがボールに手を置き数秒、やがて手を離し２人は帰っていった。
見送ってから両手でボールを掴み、自分の心も込める。
クラムもついてきていたら心を込めさせる。
……そして助走をつけて]
弓道部 ゲルダ
先生たちも、大変ですねえ。
[リアンの視線の先に、同情的な眼差しを送る。
とはいえ此処で何かを止めようと行動する気は微塵も無いので、後日菓子折りでも持っていくべきか考えながら]
ふぇ。わあ、わわわ、
[気づけば曲も終わっていて。
あ、いつぞやの射的で見たような虎さんが……とか考えている間に、リアンに手を引かれて逃げ出した]
帰国子女 ユウト
[駆け寄る足音が、不意に止んで。
そちらを見やれば、鮮やかな。
輝く緋色と、シャンパンのあふれ出す虹が、そこに。
極彩色の、あでやかさを映し出して]
……――ブリギッテ！
ちゃんと、帰ってきたよ、旅から、居場所に！
[曲の合間に、それだけを叫んで、また音を彩りだす。
くるくると、とととんと。
踊るように、踊りだすように。
きっと、あでやかに、笑顔で]
演劇部 リアン
[ゲルダの手を引いて、吹き抜けへ。
ライの元へ。
ゼタ先輩が投げたボールが目の前を通り過ぎて腰を抜かしかけたけど。]
ライ。
[名前を呼んで、ゲルダの手を離した。]
剣道部 シルヴィア
[歌いながら下を見やれば、踊りだす旧友たちの姿。
くすりと笑みを浮かべて音はそのままに、
くるりとスカートをたなびかせる。
ユウトの音に合わせて、みんなの音に合わせて。
くるくると、とととんと。
賑やかな卒業式。
門出を祝うには、やっぱり笑顔が一番だと。
歌いながらくるくると、ふわり花を咲かせる]
天文部 ラインドール
[騒ぎを止めようとする教員たちを取り押さえるブリギッテの背中。
そことはまた違う角度からの加勢をして。
──窓が割れる音に、吹き抜けの手すりから外を見れば。
遠めに、印象は変わらないものの、
記憶よりも縦に伸びた大物になるべき名を持つ男の姿]
──……やってくれる。
[ボールがばこーんと教頭にヒットすれば、にやと笑って。
>>409遠い男の姿に、同じように親指を立てて返す。
吹き抜けの手すりの上に足を掛けた姿勢で、晴れやかに笑いながら]
演劇部 リアン
大きくなっても変わらないよ、ケイン。
[ゲルダの手を引いて走りながら叫んだ。]
ボクはハッピーだよ、ケインは。
[聞くまでもないとは思ったけど。]
剣道部 シルヴィア
[途中、ドッジボールが飛んできて。
懐かしい声が響けば。
笑みを更に深くして。
そのボールの行方を見守る。
想いのつまったボール。
飛んできた先を振り返れば、更に一回り大きくなった気がする番長の姿。
くすりと笑んで、応えるように、高く親指を掲げた]
雷を司るゼウス（村建て人）
【ご挨拶】
村建てです！
長丁場、皆様にお付き合いいただき、誠にありがとうございます！
正直、こんなに多くの方にご参加いただけるなんて夢にも思ってませんでした。ちょこっと、フライング気味の村建てにも、ものすごい勢いで参加していただく皆様に度肝を抜いてました（苦笑
毎度、至らない村建てでございますが、楽しんでいただけたようで、何よりです。また、これに懲りずに、お付き合いいただければ、と思います。
また、この場を与えていただいた、瓜姫には、感謝感謝。そして、陳謝です。鯖負担がかなりになってしまいまして、申し訳ありません。次回こそはもう少し負担にならないようにしたいと思います。
では、朝までのお時間ですが、ごゆっくりと。
また、チャットルームを解禁いたしますので、そちらもご参加いただけると。ＳＮＳのコミュへのご参加もお待ちしております。
天文部 ラインドール
[>>414名前を呼ばれて、振り向いた。ガートルードとリアンの姿。
椅子と手すりに足をかけている自分の、いつもより高い位置から。
体育館の喧騒と、割れた窓からの風を背に。
陽に煌く銀糸をなびかせながら、笑う]
──愛してるよ！
[そのひとことがすべてだと*]
弓道部 ゲルダ
え？ いえいえ、ひっそりしていたは私の都合なのですから、レリアちゃんが謝られることではないのです。
絵葉書も、嬉しかったのです。何だかもう、行かなくても大体のお店と通りが把握できてしまった気がするのです。
うん。お帰りなさい、なのですよ。
[そうして、握り返された手ごと、ほにゃり笑んでレリアを抱きしめて。
楽しそうに眺めている傍らのひと>>412に手を振って、こちらは手を引かれて吹き抜けへと]
わあ。どうやって狙ってらっしゃったのですかね……？
[飛んでいって見事命中したボールに、誰が、なんて考えるまでもないので。
ぽへっと呟いて、ラインドールの元へ向かうリアンと一緒に見送るのだった]
空同好会 ケイン
そっか。
……そうだね。見える景色は変わっても。
[映るのは、ゲルダやラインドールと変わらず仲良さげなリアンの姿]
僕？
[眩しそうに目を細め、口元を上げてサムズアップ]
演劇部 リアン
[ケインにさむずあっぷを返して。]
[振り返ったライの言葉が、自分とゲルダのふたりに贈られた言葉だとわかって。]
ボクも、愛してるよ。
[思いっきり微笑んで、ゲルダを見る。]
帰ろっか、ライ、ゲルダ。
[ライの手を取って、ライとゲルダに抱きついた*]
帰国子女 ユウト
[そしてみんなが去るころに。鳴り止む音と踊りと。
そして、傍らで踊り、歌う、最愛のひとに、手を伸ばして]
旅から帰ってきて、どうだった？
また、旅に連れて行っちゃうんだけどさ。
[くすり微笑んで、その肩をだきよせる。
いつも傍にいてほしいと、強く]
弓道部 ゲルダ
シルヴィアちゃんも、お帰りなさいなのですよ。……何だか視線が高いのです？
[ラインドールとリアンから離れ、ふわふわと踊りの真似事を続けながら、BGMの発生源に舞い寄り。
未だ校舎の外、並んで歩く、ドッヂボーラーとその恋人の姿が見えれば、によりと笑みを浮かべ]
……みんな、お帰りなさいなのです。
[さようならは、違う。
此処から帰って、また。いつかが、きっとあるから。
叫ぶには照れ臭く、投げる花吹雪も紙テープも無いから。
そう、ひそやかに、あいのことばを囁いて]
弓道部 ゲルダ
わ、
[くるくる回っていたら、リアンにラインドールごと抱きつかれてよろり。
ちょっとぱちくり、瞬くけれど、すぐ、]
はい。帰るのですよ。……一緒に。
[ほにゃりと、誰を映したわけでもない、心からの笑みを浮かべ。
いとしいひとたちを、腕の歪さなんてもう、気にせず。
ぎゅう、と抱きしめるのでした*]
空同好会 ケイン
うん。ずっと一緒だよ。
ありがとう、愛しい人。
さ、踊ろうか。
[幸せいっぱいの笑顔。レリアの手を取って、音に合わせてステップを刻みはじめる。
何者にも縛られず、時に迷うような足取りにも、決して繋いだ手を離すことはない――]
剣道部 シルヴィア
はい、ゲルダちゃんただいまなのです。
[歌いながら、合間にふわりと笑んで、応えて。
少しだけ彼女の手を取って、一緒に踊らせてもらったかもしれない。
そして、３人が仲良く帰るのを見れば、懐かしさに、微笑ましさに目を細めて。
いつか、自分がここを旅立つ時に歌ってくれたように、歌で、彼らを見送った]
剣道部 シルヴィア
[音がやみ、余韻を残して音をとめる。
伸ばされた手を取って、抱き寄せられるまま腕の中に収まって。]
みんなの姿が見れて、懐かしくて。とてもあたたかいです。
[もう人も少なくなった体育館を見下ろして。
少しだけ泣きそうになるのは。
寂しいからじゃなくて。
悲しいからじゃなくて。
とても、あたたかなものを、心に感じるからで。]
また、旅に出ても、また、帰ってくるから。きっと、また、みんなで笑えるから。
[いつものように、ぴこ、と指を立てて]
だから、無問題なのです。どこまでも、行きましょう。一緒に。
[ふわり、少し滲んだ視界で、微笑んだ。]
帰国子女 ユウト
ただいま、ゲルダ。
……いらっしゃい。
[その、ひらり、と舞い踊る姿に。
そっと、触れるように、音を。
ことばも、道具も、その姿にはかなわないから。
ただ、舞い踊る姿を眺めて、音を運ぶ。]
陸上部 エレノア
ホリー！ミサンガが切れたよ！
おかげで、叶ったよ。わたしのお願いも。
[ホリーが来れば、抱きついて、そう言ったはず。
そして、懐かしい話に花を咲かせただろう*]
帰国子女 ユウト
[腕におさまる、やわらかなぬくもりに。
祭りの余韻の熱気を重ねて。]
いつでもみれるさ。みんな別に分かれたわけじゃないんだから。
[たとえそこにだれもいなくなっても
少しでも笑っていられるのは。
寂しさは、なくて。
悲しさも、なくて。
とても、あたたかなものが、心にともってるからで。]
また、旅に出ても、ここは消えないから。戻ってくれば、いつでも迎えてくれるから。
[いつものように、くすりと笑んで]
だから、また旅にでようか。いつまでも、ふたりで。
[ふたり、手をつないで、歩き出す。
――あかるい、ひかりの、なかへ*]
剣道部 シルヴィア
そうですね。
今回、こうして迎えてくれたように。
以前、迎えてくれたように。
[ここも、向こうも。あたたかく、いつまでも、あるから。
変わっても、変わらずに、そこにあるから。
だから。
帰ってこれる場所があるから。]
はい、旅に出ましょう。
[あたたかな、ぬくもりに触れて。
また、ふたり。ともに旅立つ。
やわらかな、あかるいひかりのなかへ。*]
落語研究会 レーモン
―春・旅行・夜―
[>>322彼女の体に手を回し、言葉を聞けば、そのたびにうなづいて。こちらこそよろしくお願いしますと、耳元で囁いただろう。]**
落語研究会 レーモン
―高校3年生・卒業式前―
は？
師匠、向こうに戻るの？
『今回の目的は、俺は繋がりを広げるため、お前は色々な経験を積ませる為。2年やって成果は出たから戻る。向こうでも同じことするだけだ。
ああそう、お前戻ったら二枚目な。経験年数的には昇格できたが高校生という諸事情で前座にしてただけだ。いじょ。』
えええええー？
そんなあっさり言われても実感湧かないよ。
[稽古は続けてやる。あと、人は上手く使うんだな。]
嬉しいけど―なんか一方的なんだけど…。
落語研究会 レーモン
うおおおーまじかよー！
行きどころか帰りにもこんなことってありなのー！？
いやマジで嬉しいんだけど。涙出た。
[>>322そんなタイミングで、ホリーからメールが来ていた。何と言う偶然だろうか。]
すごいなー二人して戻れるなんて嬉しすぎる。
同じ学び舎ですごせる生活は、最後かもしれないし。
[向こうでの期間は僅かだろう。だが、少なくとも楽しめそうだなと呟いた。]
落語研究会 レーモン
思えばこっちでも色々あったなー。
[一人部屋で呟く。1年の夏以上に師匠達に泣かされた日々。ホリーとの旅行、喧嘩。ホリーが背を伸びるのをキスの時に気づいたり。
髪をばっさり切ったときには、内心別れ？と慌てたな、と。]
二枚目って営業みたいなことするんだよなあ…。学生との二束の草鞋なんてできんか俺…。
[大学は実は向こうの県内の受験を済ませてあった。といっても色々ギリギリだったようだ。
そんなことを一人、何時ものメタルを聞きながら。袋には、あの日彼女がくれたお守りと、その紐に通してあるリングが輝いていた。]**
剣道部 シルヴィア
―いつの日か―
[大切な街の、大切な家で。
少しまだ、たどたどしいけれど。
とんとんと、昔よりは軽やかに、包丁の音が響く。
時計をみて、そろそろかとオーブンの中をみやり。
失敗してなさそうなことに、ほっと息をはいて。
大切な、大好きな人が帰ってきたら、ぱたぱたと玄関へと駆けて行くのだろう。
少しだけ上達した料理と、あたたかな笑顔で出迎えるために――]
落語研究会 レーモン
―高校3年生・空港―
[空港に向かうは2年前と変わらず。それがとても嬉しくて、荷物をぶんぶんさせて回りの視線を受けた。]
>>330向こうへ行く時は、何かこう不安もあったけど―いざ戻ろうって時になると妙に名残惜しくもあるね。今は不安じゃないよ。
[と、小さく微笑む。リングは指に静かに佇んでいて。]
落語ねー、あの頃にやったテープ聞いて、自分の成長とか見てみたいなー。なんて思ったりもしてる。
[成長した自分の姿を見せてやれ、と、誰かが言った気がした。ホリーの楽しそうな姿に目を細め、ゲートをくぐっただろう。]**
帰国子女 ユウト
― とある日に ―
[大切な街の、大切な家へ。
レースが終わったその足で。遠路を一目散に急ぐ。
鞄に詰め込んだのは、たくさんのお土産と、それ以上の会いたい気持ち。
時計をみて、もうすぐたどり着けると、笑顔を浮かべながら。
大切な、大好きなひとに会うために、おおいそぎで玄関のチャイムを鳴らす。
大好きなあのひとの、笑顔をみるために――]
美術部 ホリー
―卒業式―
ビィは相変わらず、素敵だなぁ…。
［ブリギッテの答辞に大きく拍手をし、エレノアの叫びには苦笑して。
変わっていない嬉しさ半分、フェイトの気苦労を想像してみたり。
それでも、二人が幸せなら問題なんてないのだけど］
……わぁ……！！
［どこからか響くアルトサックスに、体育館に降る赤い紙吹雪。
檀上で舞うブリギッテを真似して、座ったまま手のひらで紙吹雪を追う。
ひとつだけ乗ったなら、傍らのレーモンに笑いかけただろうか］
この音…。ユウト君だね。
［席に姿の見えない彼と、その大切な人。
吹き抜けを見上げたなら、仲間達にも気付いて。
小さく手を降る頃には、あの歌が聞こえ始めただろう］
剣道部 シルヴィア
おかえりなさいっ
[自転車の音と、チャイムの音にぱっと顔をあげて。
ぱたぱたと玄関へ向かい。
飛びつかんばかりに笑顔で出迎えて。]
今日はちゃんとご飯もできてるのです。
ユトの大好きなグラタンなのですよ。
帰国子女 ユウト
ただいまっ
[出迎えてくれた、笑顔を。
ぎゅっと抱きしめて。ただいまのキスを落とす]
ルヴィのご飯、たのしみだな。
グラタン？やった。早く食べよ。
[そういって、肩を抱いて、いつものように]
美術部 ホリー
［見上げ続けていた…は、ライがパラシュートを降らせるのを目撃してしまい。
くっついているチロルチョコに、あのバレンタインの映像を思い出して、くすりと笑みを漏らす。
運よく降ってきたチョコを、そっと口に含むと、優しい甘さが広がった］
……美味しい。ありがとう、ライ。
［小さく、彼女へお礼を。
その後は皆と共に、忘れることのない、あの歌を合唱して。
踊るリアンとゲルダや、エレノアとフェイトを温かく見守っただろう。
自分はダンスが駄目なことが目に見えていたので、レーモンを誘うことはしなかった。
でも彼が手を伸ばしてくれたなら、恥ずかしげに躊躇った後、結局は手を取ったのだろうけど］
落語研究会 レーモン
―卒業式―
>>349変わってねーな。いや、変わったけど変わってねーのかもな。無駄に長い話とかもだが…。
[1年の時の言葉には心を揺らされたことを思い出し、今は静かに首を縦に振ることが出来ただろう。去り際に一言>>352には激しく同意した。]
剣道部 シルヴィア
…ん。
[抱きしめられて、キスを受けて。
幸せそうに微笑んで、おかえりなさいのキスをそっと落として。]
今日はほどよい感じにできたのです。ご期待くださいっ
[いつか修行したグラタンは、得意料理と言えなくもないものになっていて。
すっぽりとユウトの腕に抱かれながら、ぐ、とこぶしを握って笑って。
テーブルへつけば、ほどよくチーズの溶けたグラタンが出てくるだろうか。]
落語研究会 レーモン
[>>355降らせる紙吹雪と流れる音楽に、視界が突然夜空と清流に変わったりして。リプレイされる思い出に身をゆだねただろう。]
>>449…こういうときは、きっと下手とか関係ないと思うんだ。主に僕が。だから、ね？
[周囲が踊りだしたと思えば、ホリーに手を差し出して。]
帰国子女 ユウト
うん、美味しい。
[おかえりなさいのキスと、抱きしめたぬくもりと。
食卓にだされた、暖かなグラタンと。
すべての暖かさが、幸せを感じさせてくれて。]
やっぱり、一番、いいや。
ルヴィの傍にいるのが。
[にっこりと、ほほえんで。]
剣道部 シルヴィア
[美味しいと、その言葉が嬉しくて。
その笑顔が見たくて。
頑張って、成長していくから。]
だって、ユトの場所ですから。
[貴方が微笑んでくれるから
いつまでも、笑っていられるから。
いつまでも共に、笑っていよう。]
帰国子女 ユウト
[いつも、微笑んでくれる
その笑顔が見たくて。
だから、いつも守りたくて。]
違うよ。
俺と、ルヴィの、居場所。
[貴女が傍にいてくれるから。
いつも微笑んでぬくもりをくれるから。
いつまでも共に、歩んでゆこう。*]
美術部 ホリー
［飛沫を上げるシャンパンに、赤毛が舞うのが眩しい。
窓からやって来たボールは、どう考えてもあの彼のもの。
きっと、可愛らしいクラムと一緒に笑っている］
……と、虎！？
［乱入してきた有り得ない動物に、レーモンと目を見合わせて。
リアンが呼んだなんて露知らず、しばらくの間ア然としてから、この学園ならと納得してしまったかもしれない］
この卒業式は、伝説だね！
［きっとユーラス先生もナタリア先生も、いつものように呆れ半分で見守ってくれているのだろう。
ユーラス先生は、楽しんでいるかもしれないが。
心の中でそっと、感謝と、胃の心配を］
剣道部 シルヴィア
[いつも守ってくれる、貴方がいるから。]
……そうですね。
わたしとユトの、ふたりの、居場所。
[貴方の隣で。
幸せをかみしめて。
共に。いつまでも。どこまでも。*]
落語研究会 レーモン
>>457…うむ、虎だ。転校先にもあんまり虎ファンがいなかったっけ…。
[平然と言っているが、心の中は呆然としているし言ってる事はどことなしずれていた。]
来年の卒業式を想像すると笑っちゃうな。これ基準の対策を取るととしたら…、なんてさ。
落語研究会 レーモン
>>455あたた…。いやいや大丈夫。
[足を踏まれても踏まないぞー！と意気込んだのはいいが、二人ともあまり上手くなかった。それでも最後まで踊りきっただろう。]
こちらこそありがとう！
落語研究会 レーモン
さて…。
[一言零した先は、壇上。結局演じる事は無かった、あの場所をみつめた。]
この流れなら出来るのかな…。もう少し後のほうがいいのだろうか。
[自分で言っていた成長を見せるために。そして、彼女に聞かせるために。]
美術部 ホリー
［ブリギッテの傍らには、ロイの姿があるだろう。
楽しげに、くるくると踊り始めるケインとレリアには］
演奏会、素敵だったよ。
［と、邪魔しないよにう小声で。
走っていくリアンとゲルダには、キョトンとした後に、大きく手を振って。
その後、にしゃりと笑う彼女の、>>420の台詞が聞こえた気がして、思わず吹き抜けを見上げた］
……エレノア！？
［直後、抱き着いてきたエレノアを受け止め、ミサンガが切れたことを聞くと、自分のことのように喜び。
そして幸せそうなフェイトの脇を、昔のように全力で小突いただろう］
今度、四人で遊びに行こう？
きっと、すっごく楽しいと思うから！
［満面の笑みで、最高の提案を］
剣道部 シルヴィア
[大好きな人たちに囲まれて。
大好きな街で暮らして。
色々な所を、貴方と旅して。
大好きな人たちが、大好きなものが、どんどん増えて行って。
貴方の幸せが、わたしの幸せで。
わたしの幸せが、貴方の幸せで。
それはもう、当たり前になってるけれど。
当たり前が、当たり前にある奇跡に。
今一度、感謝の意を。
そしてなによりも。
当たり前に傍にいて、笑ってくれる貴方に。
最大級の感謝を。]
剣道部 シルヴィア
いつまでも。ユトと共に。
[貴方の腕に包まれて。
伝えましょう。わたしの幸せ。
伝えてください。貴方の幸せ。
幸せの相乗効果。
これからも。いつまでも。
一緒に幸せに。
一緒に光の中を――*]
落語研究会 レーモン
―卒業式の日・どこか―
なんだか、えらく成長した感じがして緊張するわー。
[>>461ホリーの言葉に背中を押され、やるか！と息巻いた。そうしてこっそり開けておいて貰った更衣室で気付けを終えた姿は、着流しではなく、二枚目以上の証である袴を着けていた。更衣室から出てみれば、彼女が待っていただろうか。]
待っててくれてありがとう。
今日も、これからも、ずっと聞いてて欲しいよ。
[彼女と共に歩き、体育館の壇上を目指すだろう。まくらも、演目もとうに決まっている。]
落語研究会 レーモン
気づかれたかな。いやむしろ気づいて欲しいんだけど。
[スイッチを切り替えながら壇上に上がろうとする袴を着た和服に、誰かが気づいただろうか。]
―いい眺めだ。壇上ってのはこんな感じで見えるんだな。
[だがそんなことを気にもせず、いつの間にか中心に置かれた座布団に座る。ホリーの姿を見かけたら少しだけ微笑んだだろう。心の中で愛してる、そして見ててくれと想って。
周囲が徐々に静まれば、注目が向けられたなと、肌が感じ取った頃、静かに口を開いた。]
―――
[演目は、午後の保健○。そしてまくらは皆が描いてきた1-Bの日常を―]**
帰国子女 ユウト
[大切な居場所で、
大切な街と、ひとと、ものに囲まれて。
ふたりで、旅を続けて。
居場所がどんどん、増えて。
幸せにしてもらって。幸せになってもらって。
それが当たり前にできるようになったことが
当たり前といえるようになったことが
何よりの、奇跡。
だから、当たり前のように微笑んでくれる、貴女に
なによりも伝えたい、感謝]
帰国子女 ユウト
[ぬくもりに触れて。
ぬくもりを渡して。
ふたりで、一緒に。
なによりも、だれよりも、どこよりも。
大切なひとと。いつまでも一緒に
いっしょに、あかるい、光の中を――*]
美術部 ホリー
ずっと、大好きだよ。
［周りに聞こえないよう。
溢れる気持ちを込めて、小さく言葉に。
真剣に舞台を見つめる瞳から、あの日の彼のように、ひとつだけ涙が零れた。
それは悲しみではなく、幸せの雫で。
歓声の中、舞台を降りるレーモンに。
恥ずかしさを忘れ、感情のまま抱き着いたことは、エレノア達に後々からかわれる種になるかも、しれない――**］
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