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― 翌朝。車内にて ―
ごめんなさい。
[カーテンの引かれない窓から差し込む朝日に照らされた校門に。
見覚えのある車が止まっていた。
いつから待っていたのだろう。
それは待ち伏せではなくて、ただ、期限ぎりぎりまで待っていてくれたのだ。
乗り込んで呟いた言葉に、兄はただ、珍しく疲れたような笑顔を見せるだけだった]
……さようなら。
[遠ざかる町。とうに見えなくなった学園。
振り向かなければ、見えもしないけれど、それらを確かに背中に感じて。
丁寧な運転は、徹夜明けには快適すぎる環境で。
眠りたいなんて思わなかったけれど、ゆるゆる目蓋が落ちてきたころあい]
― そうして、明日から。実家にて ―
……はい。
[書類も揃い、あとは先方へ窺えば、新しい学校生活の始まり。
もしくは、終わり。
明日の説明を受けて頷く自分は、表情筋を動かすこともなく、ただ正しいと望まれる答えを紡ぐ。
正しい制服に身を包んで、正しい学び舎に通い、正しい友人を得る。
正しい家を継いで、正しい生を送るために。
神楼学園で過ごした一年近くは、夢みたいなものだったと。
そう思えと言われれば、そんなようにも思えた。
あんまりに、綺麗で、楽しくて、色鮮やかで。
空の見えないくすんだ屋敷や、これから通う白亜の建物とは、あまりに違うそのいろは、確かに夢みたいだったから。
だから、]
[操作する時間は、あまりとれず。
そんな、簡素すぎる訴えが、果たしてちゃんと届いたのかも、確かめる術は無くて。
ひとの足音に、慌てて電源を落として隠し。
足音を立てずに部屋へ戻ると、布団にうつ伏せた。
苦しいほどに煩い心臓の速さは、罪悪感なのだろうか、不安なのだろうか。
それとも、期待なのだろうか。
本当に、帰れると、手を差し伸べられる奇跡があったとしても。
それを掴めるかも分からないまま、ただ。
あのメッセージが届けばいい、届かなければいい。
相反する気持ちを、ぎゅぅ、と枕に押し付けたまま。
結局はまた、眠れないまま、朝を迎えた*]
−バレンタイン当日、ミュンヘン−
[ドアを開ける音が聞こえる。ケインだ!]
おかえり!
[ケインがテーブルにつくと、いつものように紅茶を入れて]
はい!これ!!今日はバレンタインでしょ!
この国にチョコをあげる習慣はないけど、私あげたことないから。
昨日作ったんだ。よかったら食べてね!
[赤い銀紙で包んだ、小さいハート型のチョコを渡した。チョコはたくさん入っていて、赤いリボンで巻いた、ピンク紙のラッピングの包みだった]
いつもありがとう!愛してるよ、ケイン!!
[ケインに抱きついて、頬に軽くキスをした]**
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