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家庭部 フェイト は 6にんからうしろゆびさされたみたい。
弓道部 ゲルダ は 1にんからうしろゆびさされたみたい。
家庭部 フェイト は ぎわくをかけられて、なきながらどこかにいっちゃったみたい。
陸上部 エレノア はあいのために 家庭部 フェイト のあとをおっかけちゃった。
あれれ、いやがらせがなかったみたい。
のこってるのは、生徒会 ロイ、生徒会 ブリギッテ、天文部 ラインドール、演劇部 リアン、弓道部 ゲルダの5にんだよ。
[4cmの身長差。きっと、追い抜かれるのも遠くない。
額に落ちたくちづけに目を細めて]
――……ありがと。
[手を繋いだまま、夜は明けるのです*]
[翌日。
案の定家に38(60)日間の停学を言い渡す電話がかかってきた。
停学で済んだのは、入学式を控えた時期であること、転校制度の実施直前だったことが大きいだろう。]
さ、本番はここからだ。
[自分は場を下りたが、カードは揃った。
後は他のプレイヤに任せるのみ。
ただ、転校予定を知っていた三人には先にメールで連絡して置いた。タイトルは『転校』。本文は一行。]
『望まないことであるならば、止めてみせる』
[それだけ書いて送信する。
エレノアが即日転校したことは、まだ知らない**]
―夜中―
[普段は目を覚まさない深夜]
……?
[二度寝をしようと思ったが
どうにも寝付けなくて、窓越しに外を見る
今日一日の騒動を思い出しながら]
……後は、転校制度をどうにかするくらいか。
嫌ならば、変えればいい。
[銀色に輝く月を見上げながら
転校していった皆の事を、
同じ空の下にいる、皆の事を想った――**]
[やがて、小さな箱を取り出されると目を丸くして]
これを、わたしに?
[おずおずと受け取って、包装を取る。
中から出てきた立派な菓子に、目を瞬かせた。
急いだ手作りらしき点はあったけれど、それでも自分のやっつけと比べると、立派すぎて軽く敗北感を覚えた]
……ありがとう。
[フォンデュ用のフォークを入れると、あたたかなチョコレートが漏れた。フォークに絡めると、生地をそっと口に運ぶ]
旨い。
[素直な感想が漏れた。言葉を飾る必要がないほど、おいしさを感じられた。
できたてゆえの暖かさが、冬の夜にちょうどいい]
……今日は助かった。
守ってくれてありがとう。な。
[チョコレートを肴に、星と川を見ながら過ごす、静かな時間。]
あ、チョコがついてるぞ。
[そう言って、何も付いていない頬を指さした。
彼がそこに視線を向ける前に、顔を近づけて唇を落とした。吸い上げて、わざと音が出るようにして]
よし、取れた。
[にやりと笑って、小さく舌を出した**]
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