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(>>184 >>188 続き)
そんなある日、日付はちょうど今日……6年前になるか?
いつも通り昼休みにドッジボールやってたんだが、ある時オレ様が投げたボールが、そいつの顔に当たってな……。
そいつ吹っ飛んでダウンしてな、メガネも割れるしよ……たまたま教師が近くにいてオレ様即正座させられたんだが……あぁそれはゼタどうでもいいな。
それでよ、みんながそいつ取り囲んで、大丈夫かって口々に声をかけるわけなんだな。
別にプライベートでそいつと話してたヤツなんていないんだけどよ。
覗き込んだら、ちょうどそこにボール当たったのか鼻血噴き出しててよ、保健の先生呼んでこいって騒動にまでなっちまった。
(>>184 >>188 >>190続き)
それからほんの少し経ってから、そいつが急に起き上がったんだよ。
みんなが大人しくしてろって言うんだが、そいつみんなの腕振り払って立ち上がって……こう叫んだんだ。
【顔面セーフ!!】……って。
確かに顔面セーフだけどそういう問題じゃねぇだろってみんな言うんだけどよ、そいつにとっちゃ、自分がアウトになるかそうじゃないか、チームが勝つか負けるかってことの方が大きかったんだな、鼻血噴き出してまでだぜ?
運動神経が良いわけでもなくても、周りとチームワークがあったわけでもねぇ、ドッジボールしてても独りの世界で生きているとばかり思ってたヤツがさ、誰よりも熱い魂持ってたってのがオレ様衝撃だったわけだ。
それから、オレ様はそいつとゼタダチになって、できるだけ構うようにした。
ドッジボールでしか自分を表現できないのを、できるようになってほしくてさ。
ま、結局そいつまたすぐに転校しちまったんだけどな。
(>>184 >>188 >>190 >>192続き)
だからオレ様は、ドッジボーラーとしての道を選んだ。
自分を愉しめないで生きてきた、でも本当は誰よりも強くて熱い心を持ったヤツに、ドッジボールを伝えるために。
ニコラスにもクラムにも、伝わって根付いてくれていると信じている。
どんなスポーツにしろ、全員が公平に楽しめる競技やルールなんて存在しねぇ。
上手いヤツの中に下手なヤツが混じったプレーしたってゼタ面白くねぇもんな。
でも、どんなに下手で鈍いヤツでも、心の底から愉しむことができるってのをドッジボールは証明したんだ。
だから、これを聞いたみんなはそれぞれ好きなように愉しんでくれ。
歌うのも踊るのもゼタOKだ!
これ投げて当たったら付き合ってくれってゼタ好きな子にコクるのも何でもアリだ!
ドッジボールを介して、それぞれの自分をゼタ好きなだけ放出してほしい。
……人間とドッジボールの間に不可能は無ぇ!!
―自宅―
[ユウトの微笑みを真直ぐ受け止め、父はただじっと黙していた。
ユウトが頭を下げた時、シルヴィアもお願いします、と頭を下げて。
じっと、親が口を開くのを待った。
やがて聞こえたのは父が深く息を吐く音。
それを耳に受けながら、胸元から本来の場所へと移ったピンキーリングを見つめていた。
父は何か言うでもなく、席を立ち。
二人の後ろに回って。
がし、と二人の頭に手を置いた。若干―特にユウトの方は―強めだったかもしれないが。]
「正直行かせたくない。だが、無理にここで引きとめたら、きっとヴィーアの笑顔を消してしまうんだろう。
もうこうなったらヴィーアの心はユト君にしか守れない。私たちではヴィーアの“笑顔”を引き出せない。」
[父は家でシルヴィアがユウトのことを語るのを、反応こそしなかったもののちゃんと聞いていた。何度かユウトが家に来た時、ほとんど口を開かなかったものの、二人の笑顔をちゃんと見ていた。
なんとなく、将来連れていくのはユウトだろうと、感じていた。流石にこんなに早いとは、思っていなかったけれど。
でも、数年早まっただけだと無理やり納得させる。]
「それだけ言いきったんだ。絶対守れ。」
[ただ。せめて。
言葉と同時にぼす、と背中に手刀をいれたのは。許して欲しいと父は思った。]
[ゼタの選手宣誓というか──彼の言葉を聴き終えて目を細めた。
進行役なので、それ以上の反応は、いまは出来ないけれど。
ゼタの言葉に発奮し、わあっと盛り上がる場内を、アナウンスで遮る]
静粛に願います。
選手代表、1−Bのゼタさん、ありがとうございました。
えー、本日は男女各9チームの総当たり戦です。
男女共に計36試合を消化する、疲労困憊デスマッチです。
1試合25分、インターバル5分の計30分。
1セットごとにコートチェンジして、2セット目を開始してください。
各クラスの厚生委員は審判を勤めてください。
以上。うん、進行上必要なことは、告げた。告げたよ。
[ばち、と大袈裟に進行表を床に叩きつけ、マイクを手に取った]
今回の大会も顔面はセーフ!
細かいことは気にするな! 愉しんだもん勝ち!
いままでクラスに馴染んでなかった、そこの君たち!
思う存分、本領発揮するとよいよ!
散! 健闘を祈る!
[ゼタの言葉を重ねて、教員からマイクを奪われるまで、
笑いながら生徒達をけしかけた。さて、お祭りの始まりだ]
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