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[メモ(自己紹介)記入/メモ履歴/自己紹介] / 発言欄へ
え、いや。
それだけなんだけど……。
[何だろう。
御手洗的には理由になってなかったりするのだろうか。
それでも浮かぶ節は無かったので、見つめ返した。]
それだけ・・・か。
なら、これから先もずっとダンボールを被って生きていくというのかい、君は。
そのダンボールが無くなったら、いや母上の体に異変があっても、君はずっとそうやって生きていくのかい。
母上は君に防御壁を与えたのではないと私は思う。いつしかそのダンボールなしで君が生きていけると信じ、ダンボールというきっかけを与えてくれた、ただそれだけだ。
[眼鏡をくいっと指で持ち上げる]
・・・・・・私の話をするのはあまりよいことでは無いのは承知だが言おう。
だが私はこの年で父と同じ位の経営者と仕事をしている。
判っている、私は彼らに見下され、心の中で失笑されているのだろう。倒れた父の代わりが私のような未熟者ならばな。
それでも私は彼らと会い、話をし、そして仕事をする。いつか彼らと対等に、いやそれ以上にならなければいけないのだ。
人間とはいつもそうやって成長していくものではないのかな。
場所も相手も、形も違うかもしれないが・・・逃げる事で君は今までどれだけの物を手に入れたのだ。
逃げない事でたくさん失うだろうが、その分多くを得るだろう。人生とはそういう物さ。
そうだね……。
[母さんは最期に何と遺していただろう、と思い返す。]
僕は、ダンボールもタイツも脱ぎ捨てて、僕として生きていきたい。
……確かにまだ怖いし、すぐに逃げる癖も治ってない。
でも、僕は僕自身の力で、脱ぎたいんだ。
………脱ぎたかったんだ。
[矢口という憧れの人が出来た。
御手洗という尊敬できる人が見つかった。
そうして、ここに放り込まれて――いや、山で御手洗に言葉を授かって、変わりたいと思えたのだ。
いつか笑っていた母のように。
……まあ、見事にタイミングを奪われたわけだが。
グラサンに。]
今、物凄くどうしていいか分からないんだけど。
……今からでも、遅くはないかな。
[先にばらされてしまって拍子抜けしてしまったのは確かだ。
それでも、御手洗の言うように、いつまでも呆然としたままでいるわけにもいくまい。]
ありがとう。御手洗くん。
……それと、辛い話をさせてしまってごめん。
[マスクを外しながら、鶯谷阿太郎は言う。]
だから、一つだけ言わせてくれ。
……僕なんかが言って、どれだけ意味があるかなんて分からないけど。
僕はずっと、出会った時から御手洗くんを尊敬していた。
……良いところも悪いところも、全部ではないけど、それなりに追ってきたつもりだ。
だから、一つだけ。
無理に脱ぎ去る必要なはい・・・が、この環境は君にとって良い予行練習の場だと思うぞ。
それと、君はもっと他の誰かから愛を注がれているのだという自覚を持ったほうがいい。
クラスメイトの皆は君の事をいたずらに傷つけたりはしない。絶対とは言わないが、それ以上に彼らは君を仲間として暖かく受け入れてくれるはずだ。
・・・これを機会に、彼女を作るのも君にとって悪いことではないのかもしれないな。
[眼鏡をくいっくいっ]
君は笑われるような人間じゃない。
[ほんの少しだけむっとした表情で。]
君を心の底から笑う奴は、僕が許さない。
……僕の知ってる御手洗業は。
そんな小さな奴等に笑われるような、ちっぽけな人間じゃない。
………明確な根拠はないけど。
[どれだけ彼の励みになれるかは分からないが。
追ってきた彼の背中が、大きかったことは確かだ。]
………………。
[言った後。]
…………でも、彼女は僕には無理だ。
[誰を想像したのやら顔を真っ赤にした後、俯く。
――プラスどんより雲。]
・・・・・・なるほど、そういう事だったのか。
[一瞬だけ、ほうけた表情を見せたがすぐに眼鏡を直し]
いい表情だ。そんな顔が出来るなら、君はこれからも大丈夫だろう。
[頭を軽く撫でる]
[撫でられてしまった。自分よりずっと大きな手だ。
何この謎のフラグ。いやそれよりともかく。
どんより雲は晴れない。赤面はどんどん冷めていった。]
――――――。
言えない。でも。
……これ以上、困らせたくない。
[重い湿気を吐き出すように呟いた。]
だが、その子が好きなんだろ。
無理だと決めるのは君ではない。その子だ。
君が勝手にその子の感情を決めていいのかな。それこそ君の横暴だろう。
[眼鏡をくいっくいっくいっ]
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