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[差し出した皿を見つめ動かない様はそのまま眺め。]
うん、そうだね。昨日なんだかどたばたしていたからそれがどうなったのか聞きたいし、、、。
[なんの気なしに顔をあげたら、食堂の入り口にいる碓氷の姿を見つけた。]
あ、碓氷さん。おはよう。
[今日はなんだか自分の機嫌がいい。自然と笑顔で挨拶をした。]
[碓氷より双海たちも戻ってきているであろうという話を聞き、まずは安堵する。
が、しかしやってこないのは体調不良なのかなんなのか。なんにせよ、女の子の様子は女の子にみてきてもらうべきだろう。自分が動くものではない。
そう考えて、どうせもう厨房に立っているんだしと皆の分の朝食を用意することにした。]
それじゃ、簡単なものしか出来ないけれど、僕が朝ご飯作るよ。ちょっと待っててね。
[その間に皆の様子を見てきてとか、そうした頭はまわらない。ともかく丈二はとりだした卵を幾つか割てボウルで溶き始めたのだった**]
−ログハウス近くの浜辺−
[昨夜は双海達と合流したが、言葉もなく、複雑な表情を浮かべたままログハウスまで歩いた。
結局部屋には戻らず、浜辺に座ったまま夜を明かす。
頭の中では、クラスメイト達の言葉を反芻していた**]
[エントランスに貼り紙をしたあと…
とっておきのマンゴー片手に、向かったのはモニター室。
そこには、ポツンとガルシアの鞄が置いてある。
小さなメモに
「204号室が空いてるよ。」
と記載して鞄の上に置いた。]
ガルちゃん一体どこで寝てるんだかね〜
[そのままふらりと、娯楽室に向かった*]
―207―
[どうやら動ける程度には回復したようだ――と気づいたのは、起きてから随分経った時のこと。窓を開けると妙な立ち眩みがして、一息つこうとベッドに座った後の話だ。
昨日、出せるだけの熱を出し切ったのが功をなしたのだろうか。]
ここは……こう……違うな。こうだ。
[足の上には相変わらず物騒なソレ。いわゆるBombの形。
作っては分解し、作っては分解していた。
その方が、昨日の出来事に考えを囚われないで済んだから。]
[それでも長時間の作業を体は許してくれない。
目が疲れてきたところで、Bombをさっさと片付けた。]
あれ。中辻さん、お帰り。
? どうかしたの?
[伸びをしている最中に声をかけられ、少し調子が狂う。
訊ねる声に不満の色がなかったのは、中辻が大層慌てていたせいだろう。何というか、慌てている人を見るとこちらが冷静になれるというのは本当のようだ。]
見失った、って。誰をさ?
[中辻の話は脈絡がないというか要領を得ないというか。
何を言っているのかさっぱりだった。
更科と風峯がどうしたとかそういう話らしいのだが……。]
ええと。
つまり、今朝も更科さんの背後霊をしようとしていたんだけど、うっかり眠りこけてしまって、その間に更科さんがいなくなってしまったと?
[纏めるとそういうことのようだ。中辻は頷いた。
当人達はどこへ行ってしまったか分からないらしい。]
で、中辻さんは山田さんの声で目を覚ました、と。
[そして時既に遅しだったらしい。
……というか、寝坊する幽霊は色々なことが間違っているんじゃないだろうか? 訝しげに目を細めてみたが、中辻はおろおろしているだけだった。]
とにかく、お腹がすいたよ。
僕はご飯を食べに行くけど。中辻さんは?
[中辻は更科をもう少し探してみる、と行って部屋を出て行った。
扉とか窓とかじゃなく、壁から。……幽霊って便利だ。
静かになった空間で独りタイツに着替えた。]
―207→廊下―
[部屋を出ると、これまた静かだった。
朝の空気はどこでもそんなものなのだろうか。]
(更科さんと風峯くんか。……うーん。)
[普段なら、失踪者が出たとなれば大騒ぎしているところだ。
しかし今の状況下では、ある予感があった。
問題は。
それが円満な失踪なのか、そうでない方なのかだが――。]
―エントランス―
[エントランスに張り出された紙。
淡々と印字された文は、なるほど日恋の仕事らしさが出ている。]
(……もう時間がない、か。)
[既に仕掛けた場所は三つ。倉庫と、食堂と、モニター室。
追加分を仕掛けるために、食堂ではなくそのまま外へ向かった。
途中でお腹が鳴った。空腹を忘れる呪文を心の中で唱えた。
ポマードポマード。
暫くの間、ログハウス周辺を蠢くダンボールを目撃することが*出来るだろう*。]
―食堂―
[本日の朝食はオムレツにサンドイッチ。オムレツはプレーンでサンドイッチの具は見かけた食材いろいろだ。総勢34種類くらいのサンドイッチを大皿に並べてひと息。]
じゃ、僕、他のみんなを呼んでくるね。
[言って、食堂を出て行った。]
おう、それじゃ頼んだぞ。
西のほうより遅れてると小言が増えてな。
全く面倒なことだ、マニュアル通りにやっても此方のせいになるんだからな。
[通信を切って、背筋のばす。]
あーったく、元々俺にデスクワークは向いてないんだよ……。
「また上から小言があったんですか?」
あー、ちょっと西より遅れててな。
麻黄の所はもう3組出たらしいわ。
「結構差が開いてますね。」
マニュアル通りやっても、対象が人の時点で毎度上手くいくわけねぇっつうのな。
現場の事わかってんのか、解っててアエテいってんのかはしらねぇけど。
「今日一組目が出たんでしたっけ?」
ああ、報告によれば説明してすんなりいったらしいわ。
ごねる奴もいるからなー、とりあえずは安心って所だ。
おお、そうそう。
この間のテレビの修理費用な、状況説明したら一部学園の方に請求できることになったわ。
流石に行動に難ありって事でな。
「まぁ、完全にわざとぶち壊してましたしね」
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