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[メモ(自己紹介)記入/メモ履歴/自己紹介] / 発言欄へ
矢口 恵子 に 1人が投票した。
風峯 駿 に 1人が投票した。
姫藤院 知奈 に 15人が投票した。
姫藤院 知奈 は村人達の手により処刑された。
今日は犠牲者がいないようだ。人狼は襲撃に失敗したのだろうか。
現在の生存者は、戸田 万寿夫、城 譲、西野 義則、双海 杏、鶯谷 阿太郎、矢口 恵子、葛城 都、御手洗 業、二越 鈴、更科 青、碓氷 愛美、風峯 駿、結城 丈二、宇留間 悠介、山田 太郎、ガルシア河村 カルロス の 16 名。
‐207〜キッチン‐
[眠れなくても朝は来る。
一度部屋に戻って着替えてから朝食の用意。
矢口が残して置いてくれた大根は大根飯に。
結城が野菜が好きだと言っていたから新玉葱の冷奴と
人参とセロリを浅漬けにした。
だしまき卵はふっくらふんわり。
鰆の西京焼きは焦げに気をつけつつしっとりと仕上げる。
なめこの味噌汁をつけて朝ご飯は純和風。
結城にはヨーグルト、宇留間にはホットミルクをつけるのもわすれない。
本日も体調不良者用に鶏挽肉入り豆乳粥と
小松菜のお浸しの別メニュー。
人数が変わったとしても、朝ご飯の支度が忙しい事に変わりはなかった**]
―林―
―――っくしゅ
[目覚めの第一声はくしゃみだった。
体を起こすと、頭を軽く俯かせ、長い息を吐いた。
吐いた息は、朝の空気もおかまいなしにほんのり熱い。]
………。
けほっ。
[喉の辺りに手をやる。
いがいがしていて堪らずもう一つ堰が出た。
……まあ、何日も外で野宿していれば当然と言えば当然の結果であり、それを望んだのが阿太郎である以上は、自業自得と言えた。]
あー……。
[間抜けな声が出る。外によりも、内側に響いてくる。
何が可笑しかったのか、阿太郎は思わず笑みをこぼした。]
[周りを見渡すと、中辻さんはいないらしい。
阿太郎のスタンドでも何でもないのだから、きっと好奇心で山に入って遭難でもしているのだろう。…幽霊なのに。]
さすがに、これは。
[外気に長い間触れているのは良くないだろう。]
あの部屋なら、誰もいないかな……。
[最初に眠らされていた、あの気分の悪い部屋。
余計に寝つきが悪くなりそうだったが、この際仕方なかった。]
―→ログハウス―
[ログハウスに着いたら、眠る際はタイツを脱ぐのだ。
脱いだり着たりが億劫で、そのままダンボールでステルスし、ログハウスへと向かった。タイツ一枚脱ぐだけで身軽なものだ。]
見つからないといいけど……。
[ダンボールの中で寝ていれば、まさか中を覗く人なんていないだろう。と阿太郎は考えた。
こっそりエントランスから中へと入り、人目を忍んでモニター室へ。食堂の方から気配がしたので、足音と気配は極限まで抑えた。]
―モニター室―
?
[入ると、謎の戦闘の痕跡があったようななかったような。
目をこしこしと擦ると、すっかり元通り。
どうやら白昼夢だったようだ。]
ふう。
[息を吐いて集中を解き、隅っこへ。
ゆっくりと、けれど早めに簡素なダンボールハウスを作る。
ダンボールの入り口部分にマジック太字で「睡眠中です」と書くのは忘れなかった。]
…これで大丈夫だろう。
[阿太郎はハウスの中へ潜ると、再び寝息を立て始めた。
阿太郎久しぶりの*二度寝time*。]
―203号室・深夜―
[――真夜中という時間は海の底のようなものだと、結城は思っていた。
暗くて、静かで、音のない。それでいてゆっくりと動いている。そんな時間を、ただ、なんとなく過ごす。
リビングの椅子に腰掛けていた丈二は読んでいた文庫から顔をあげた。
ここに来てからの数日を思い返してみる。まだ、三日。もう、三日。・・・・・・三日?三日なの?誰かが首を傾げた。
さておき。日恋により連れ去られてきたという事実と怪しげなプログラムの中であるという事実は当然好ましいものではない。だけれど。]
、、、、、、なんだろう、ね。
[丈二の中でなにかが充実していた。まず、クラスメイトたちとこれだけ喋れている自分が不思議だった。例えば昼休みに自分の席で黙々とパンを食べていただけの丈二が、食事時には皆とわいわい。ともすればボケとツッコミの応酬のようなやりとりまで。これまでの自分からでは、考えられないことだった。
それにお互いの体調を心配したり、気を配ったり。他のクラスメイトたちもこれまで以上の交流ができているようだ。
もしかしたら――このプログラムは存外、悪いものではないのかも知れない。]
[と、そこまで考えて頭を振った。
無理矢理連れられてきて、いきなり恋愛しろとか。そんなプログラムがいいものなはずがない。危ない、どうやら自分もこのプログラムに取り込まれつつあるようだ。そんな思う壺じゃ、いけない。きっとどこかに罠がある。]
でも――。
[丈二は、少しだけ自分に自信が持てるようになった。それは確かだ。
i-podから流れるINGRY'Sの曲が、ひとつ頷く丈二の背中を押すように応援してくれていた。]
そろそろ、寝よう。
[寝室に戻る。御手洗がぐっすり眠っているのを確認し、丈二は『銀の雪 降る降る』と表題のかかれた文庫を鞄にしまい自分のベッドへと潜りこんだ。]
―食堂・朝―
わ、、、。
[目を輝かせた。和食だ!洋食も美味しかったけれど日本人ならやっぱり和食!
焼き魚、玉子焼き、豆腐に浅漬け、お味噌汁。完璧だ。これぞ日本人の朝食だ。なめこの味噌汁は丈二が大好き合わせ味噌。なんという至福の組み合わせ。
しかも自分のためにヨーグルトが添えられている。これで飲み物が炭酸水だったらいうことないがそれはきっと周りから変な目で見られるだろう。]
――いただきます。
[合掌は作ってくれた人への感謝であり、栄養になってくれる食材たちへの感謝の印。ご飯の前には忘れることなく、いただきます。
冷奴に醤油をかけ、だしまき玉子に醤油をかけ、西京焼きに醤油をかけ。丈二はご機嫌で朝食を食べ始めた。]
−前日夜中・204号室−
あれ、言ってなかったか……って、そういやそうか。
知ってるの男子ばっかだったな。
[ジョジョとか西野は確か知っていたはずだ。
話した記憶がある。]
アウトドアっつーか、ずっと野宿してた時期があんだよ。
俺、両親とっくの昔に死んでっからな。
引き取った奴とソリがあわんくてなぁ。
[いやー、ありゃ嫌な奴だったわと笑う。]
……更科。
男相手にそれを言うのは、そのなんだ。
色々と危ないからやめておけっちゅう話だ。
[寂しい、と聞いて若干うろたえて答える。]
ああ、この傷が?
[顔にある、右眉と鼻の所の傷をさす。]
こりゃ、両親が死んだ時の事故の傷だ。
ま、俺はなーんも覚えちゃいねぇっちゅう話だよ。
[なのに傷はしっかりあんだよなー、消えやしない。]
……アウトドア。
そうだったか……
[両親がいない、とは聞いていても
野宿を繰り返していたのは知らなかった。]
大変なのだな、色々…。
ん、え、ああ、 すまん。
独り暮らしなもので、ついな。
…危ないのか。
[うろたえられ、申し訳なさそうに]
賑やかな後、
部屋が静かだと寂しいだろう?
[申し訳なさそうなまま、首を傾いで]
……、傷がか
[伸ばしていた手で
そっと傷辺りに触れる、離す]
お守り傷だよ、きっと
…覚えてなくとも、
ご両親が―――守ってくれてる、今も
なんて、
[微か笑む。
中辻の件には気づいていないが
どうやら世界は不思議なことがたくさん山積みのようなので。]
大変っつーか、自分から大変にした感じだっちゅう話よ。
どこにでも転がってそうな、ありふれた話だ。
ムカついても我慢してりゃ野宿なんてせずにすんでたワケだしな。
[その結果、最終的には家を放り出されて一人暮らしだ。
退学にならないところを見ると、体面もあるのか学費だけは学校に払ってるらしいが、それ以外は自給自足。
だがまぁ、気楽といえば気楽で。
引き取られた家に居るよりは遥かにマシだった。]
そりゃもう、危ないぞ?俺じゃなきゃ襲ってる所だ。
ってそうか、更科も一人暮らしか。
ああ、ちょっと賑やかすぎるけどな。
その気持ちは……良く解る。
[ふと、更科が近づいて顔の傷に触る。]
守ってくれる、か。
顔も覚えちゃいないが……そうだと、いいっちゅう話だな。
[微笑みが視界に入って。
思わず腕で抱き寄せて頭を撫でた。]
優しい奴だな、更科は。
どこにでも転がってるかは問題ではないよ。
―――お前の話なのだし、
比較することでもないよ――
我慢は、体によくない、かな。
[緩やかに瞬く。]
自由な、お前らしいさ。
っ、て、襲っ…!
…、……それは、いや、
どうだろう。
お前でよかった、の、かな。
[よくわかる、と謂われ、しみじみと頷く。すこし淡く]
確かに、な。
不幸自慢ほど意味のねぇ物はねぇや。
[風峯の中ではとっくの昔に吹っ切れた話なのだろう。
陰りの無い、いつもどおりの笑みでニカッと笑った。]
だってお前、二人きりの部屋で「出て行くな寂しい」だぞ?
結城ならアナコンダが臨戦態勢だっちゅう話よ。
[クックッとからかう様に笑う。
ちょっとドキリとした事に対しての仕返しではないはずだ、きっと。]
いや、本当に更科は解りやすいわ。
ほれ、そろそろ寝ようぜ。
じゃねぇと本当に理性が限界になる。
[最後に、ポンと頭を撫でて腕から解放した]
[笑みを眩しそうに見て]
―――…、
ばか、そんな言い方あるか。
冗談でもなんでもないのに
[唇をすこし尖らせた。]
……くそ、うるさい。
笑うんじゃない。
…… 理性とかなんとか、まったくどこまで本気なんだか―――
[解放される前、額を首あたりに押し付けて
一度眼を閉じた。]
…うん、寝るか。……
[バスタオルを掛け布団に、寝る体勢に入る。]
ばっかお前………。
―――それを本気で受け取って、理性も全部本当だったらお前はどうするんだっちゅう話だよ。
[ポツリと、呟いてしまった。]
[ぼんやりうつ伏せで眠る相部屋相手を見下ろす。]
…――――― …どうしような、
[ささやくように呟く。
眼を閉じる。
眠りはまだ訪れそうも、ない。]
―202号室―
[双海と別れてからしばらくお湯につかっていたが、のぼせる前にと自分も風呂を上がる。
浴衣に着替えて202号室へ。]
ただいまー。
眠いからもう眠るね。
[風呂でうとうとしかけてたこともあって、髪の毛を乾かすとベッドに入り込んだ。
→朝]
―朝・202―
[目を擦りながら、身体を起こす。ちょっとだけ、さむい。
ふとみれば、寝巻がわりの浴衣が、けっこーはだけてました。
具体的にいえば、帯が外れてて、合わせが開いてて、隠すべきところが隠れてない。
はだけてたっていうか、半裸です。鈴ちゃんも、割とそんな感じです]
えっと……な、なにが。いったい。
[だらだら汗を流しながら、自問します。
――単にお互い、寝相が悪かっただけだと思いたい]
[起きた。眠い。しかし腹が減っていた。なぜ僕は昨日、昼も夜も食いっぱぐれた?
もぞもぞと起き出して周りを見回すと、隣のベッドにはまた葛城がいなかった。ふむ、と頷いて、1(2)
1.葛城がこの部屋を使っていないことに気付く。
2.葛城の睡眠時間が少さを心配する。
]
[矢口の声が聞こえた。誤解って何の話だろうと思いながら、顔を上げる。]
おはよう、矢口さん…。
う、ん、寝乱れただけだよね。
[目を逸らしながら言った。]
[よく見れば、ベッドで誰かが寝ていた様子が全くない。どうやらまた別の部屋に移ったようだ。山田に心配されたが、そもそも手首の傷が見つかる心配はなかったらしい]
……今は、どんな部屋割りになっているんだ?
[疑問に思ったが、重要度のある問題とも思えない。後頭部を掻きながら、着替えを取りだしシャワーへと向かう]
[なんだか酷く酷く酷く疲れているようだった。間違えて石鹸で髪を洗ってしまうほどに。
なぜ僕はこんなに疲れているのだろう。山田と昨日話したことが精神的にキているのだろうか。それもあるだろうが、それだけじゃない気がする。この島に連れてこられてからなのだが、なんだか不可解な慢性的寝不足感がある。
おそらく―――そう、ベッドが自分の身体に合わないのだろう。そう理由づけることにした]
−朝・204号室−
[目が覚める。
ちょっと体が痛い気がするが、許容範囲だ。]
あー……。
[首と肩を回して意識覚醒。
非常に単純でいいというのが、自分の体に対する感想だ。
視線を隣のベッドに向ければ、更科がボーっとしていた。
さて―――。
1.おはよう、大丈夫か?
2.おはよう、風呂でも行くか?
3.ガイアが俺にもっと輝けと囁いている、押し倒す。
[>2(3)]
おう、おはよう更科。
おきてるかー?
[ベッドを降りて、更科の目の前で手を降る。]
まだ目がはっきり覚めてないなら、風呂でも行かないか。
折角1日中大浴場が使えるんだ、朝風呂もいいっちゅう話だ。
な、なんで目を逸らすの愛美ちゃん……!
[矢口は、目許を抑えながら浴室にとびこんでいった。
じゃばーざばーと音がして。ドライヤーがゴォォォ。
黒のインナーにグレーのサマーセーター。スキニージーンズで登場。
この間、なんと僅かに四十秒]
おはよー、愛美ちゃん。
どしたの、なにかあった?
――アナタハナニモミテイナイ。オーケイ?
[なぜか最後は、カタコトで]
―204号室―
……ふ、
[小首を傾ぎ体を起こす]
…ん、…おはよ
[半覚醒だ。]
ああ、…いいな、お風呂か…
行こうか…。
[ん、と伸びをした。]
う、ううん。だって矢口さんの格好がまともに見るには眩しくて。
[そういうと1分弱後には着替えてシャワー室から出てきた姿を確認する。]
矢口さん、カラスでも、そんなに早くないわ。
……うん、じゃ、見てないって事にしておくね。
そういうってことは何かあったってことだもの。
[ふふ、と笑って自分も身を起こす。
浴衣から制服に着替えると浴衣含めて洗濯をする事にした。]
[シャワールームから出て、制服に着替える。水を浴びても意識は呆けたままだ。朝が弱いのは治らない。
あくびをしながら階下へと降り、食堂へ。結城が先に食べているのでローテンションに挨拶。双海がいたら、こちらにも挨拶をしているだろう]
……いただきます。
[昨日の昼も夜も食いっぱぐれているため、食事がありがたい。普段は行儀の良くない自分でも、自然と今日の糧に手を合わせた。
純和風の食事に口をつける。特別、だしまき卵が美味に感じた]
おう、んじゃ用意もあるだろうし先いってるわ。
ガルシアがいりゃサウナ頼むんだがな。
[男に見られていたら用意しにくいものもあるだろう。
ところで更科が猫で矢口が子犬っぽい。
まだ完全に起きていない様子の更科の頭を軽く撫でてから部屋を出る。
一度、今度矢口の頭も撫でてみよう。
双海は多分噛み付く。
204号室→大浴場。
因みに今、抱い欲情って変換されて吹いた。]
ー大浴場露天風呂ー
[体を洗い、ガルシアが朝サウナしてないかと思ったが居なかった。
ちょっと残念に思いつつも露天風呂に浸かり足を伸ばす。
多少露天風呂に居ていいかまよったが、前も大丈夫だったし声はかけて来るだろう。
出てくれといわれれば出ればいい話だ。]
…ん、ああ。
すぐ、行く。
……っ、なで、るな。
[気恥ずかしそうになる。
撫でられた辺りを自分の手で触れて
小さく息を吐く。
一通り用意をすますと大浴場に向かった。
―――何て変換だ。
噴いたはこちらの台詞だ。]
[なんだか壮絶な誤解を受けた気もするが、おいておく。真実は、私にも判らない。
愛美は、まずは洗濯をするらしい。なので、先に食堂にいっておく。
もぞもぞ動き始めた鈴にも声をかけ、わんこを連れて、階下に降りた。
結城が目を輝かせ、とても幸福そうにご飯を食べていた。
西野もなんだか、時折、気配が緩んでいるような気がする。
ご飯を食べているメンバーに、軽く挨拶。食卓について、いただきます]
今朝は、和食かあ。ん……?
[漬物のなかに。ヤツがいた。
あの、薄緑で繊維質で苦味と香りの強い、ヤツがいた]
…………。
[……ちょっと泣きそうである。杏はお残しを赦さない]
[洗濯物を持って、一階へと降りていく。
食堂からはいい匂いが漂っていた。
洗濯物を洗濯機に放り込むと、「使用中」の張り紙をしておく。]
よし、と。回ってれば誰も入れないよ、ね。
[張り紙が変わっていたことを思い出した。
回り始めて暫しそこにいたが、お腹がなったので食堂に行く事にした。]
―食堂―
[食堂に行くと、いる顔に挨拶する。]
おはよー。
今日は和食なんだ。
[自分の分を準備すると椅子に座る。]
西野君、何だか眠そう…。
[いつもこんなだったっけ、と思いながら両手を合わせていただきますの挨拶。]
―大浴場―
[ちょっとだけ外に顔を出した。
青空晴れ渡る。]
…いい天気だな。
[どこまでもいい天気だった。]
…―――、…
[かざした手を見る。]
―モニター室―
……ん。
[風峯が全裸でログハウスを疾走している夢を見て、目が覚めた。
風峯は大層嬉しそうに女子を追い掛け回していた。
何という変態だろう。恐らく昨日のかくれんぼ時のイメージが強く残ってしまい、このような夢を見てしまったに違いない。
本当に全裸で駆け回っていないことを祈るばかりである。
それはともかく、目覚める前とは違い、節々に違和感を感じる。
どうやら熱が上がってきたようだ、と熱に浮かされた頭で酷く冷静に考えた。頭に血が上る(?)と冷静でない冷静になるというのは確かなようだ。
とにかくダンボールハウスから出ようかと考えた。
しかし、体は動いてくれそうもない。
三度寝をするほど睡魔に襲われているわけでもなかったので、とりあえずダンボールの中で転がったまま、目だけ瞑っておくことにした。
どうやら今日は動けなさそうだ。]
−キッチン−
ああ、おはよ。
[結城が何だか嬉しそうなので、よかったなあと思う。
和食はあまり作らないのだけどそれでも、たまにつくる分には楽しい。
食事をしているその背後に音符が踊っているような姿が見えて可愛いと思った。
西野と矢口も現れたので、そのまま二人分の朝食を用意したのだが]
……?
[矢口の様子に首を傾げた。
お残しは許さない。というか、残されるとしょんぼりする]
お、更科。
[女湯の方から更科が顔を出す。
かける言葉は―――。
1.入んねぇのか?風邪ひくぞ。
2.俺出ようか?
3.来いよ、抱いてやるぜ
[>2(3)]
―モニター室―
へ、くしゅっ!
[自分のくしゃみで目が覚める。
夕べ、娯楽室に戻って寝ようと思ったら、山田と西野が何か話していた。
なんとなく、聞いていてはいけない雰囲気だったので、そっとその場を離れモニター室に移動したのだ。
どうやら壁にもたれたまま眠ってしまっていたようだ。
頭が割れるように痛む。]
ん……。
[額に手をあてる。風邪でもひいただろうか]
碓氷、おはよう。湯冷めせんかった?
[でも今普通にしているなら多分大丈夫なのだろう。
ふと見渡すけれど、鶯谷の姿は今日もない。
小さく息をつく。やっぱり先日のハリセンの件で嫌われたのだろうか。
矢口もセロリ嫌いそうだし、ちょっとしょんぼりしながら息をついた]
御手洗、まだ調子悪いんかな。
[城に関しては、一晩中同じ部屋にいたので見ていたが
結局起きる気配はない。
そろそろ起きないと、水分量的に心配でもある]
……西野くん、ひどい。
[――さめざめと泣いて、食卓に崩れ落ちた。
ここで矢口恵子を、セロリの魔手から救わなかったことが、
西野義則ののちの運命を、大きく変えることになろうとは、誰も知らない。今はまだ]
うん、湯冷めは大丈夫。
すぐお布団入ったし。
[お味噌汁を一口飲んでからご飯に手をつける。]
御手洗君も調子悪いんだ…。
ご飯食べてたみたいだからそっちは大丈夫、かな。
城君も具合悪いまま?
[双海なら様子を見に行っただろうと思って声をかける。さすがに一晩いたとは思っていない。]
ん、そうか。
ならいいけど、風邪ひくなよ?
[恐らく今日の午前中は風邪が流行る。
そんな気がするのだ。]
ま、風邪をひいたら俺の無駄に手厚い看護をお見舞いしてやろう。
[どちらかと言えば、ここで矢口からセロリの脅威を取り除いてやったら、また双海に怒られるような気がしていた]
矢口。苦手を苦手のままと諦めていたら、いつまでもそのままだ。ちゃんと食べろ。
―大浴場―
……ん、気を付けるよ。
[一度眼を閉じた。
声の方は見ないようにした、
視界に入ると狼狽えそうだ。]
風邪か、
それはお前もな。
ここには医者はいない。
…おや、看病か。
豪快な看病になりそうだな…
[小さく笑い、大浴場へ戻る。
暖まればもうでるつもり。]
[ようやく、セロリを飲み込んで。ふらり]
杏ちゃん、西野くん。私、やったよ……。
[ぱたり。
その口許には、一筋の血……じゃなくて、薄緑のセロリ汁]
ん、気をつけてくれるなら十分だ。
俺の看病はきっと雑だぞ?
受けたくなければ健康でいることだっちゅう話だよ。
[笑いながら、大浴場へと戻る更科を見送る。
そろそろ自分も出よう。
露天は他と比べて湯温が高い。]
ふぅ……。
[その後はいつも通り、朝から浴衣でコーヒー牛乳。
良い具合に腹も減っているので食堂にという流れだった。
大浴場→食堂。]
――むん?
[外から、部屋に響くくしゃみ。
誰もいないと思っていたが、どうやら誰かがいたようだ。
注意力が散漫になっているのだろうか。
こっそり隙間から覗いてみると、壁を背にしている葛城の姿。]
……気分、悪いのかな。
[他人のことを言えた義理ではないが。
それに、ちょっと休んでいるにしては様子がおかしいように思う。]
(まさかここで寝てたのかな)
[まさか自分じゃあるまいし、と自分で突っ込みつつ。]
ー食堂ー
おいっすー……ってなんで朝っぱらから矢口が死んでんだ?
[おーい、生きてるかーと頭をワシャワシャ撫でてみた。]
おー、今日は和食か。いいねぇ。
矢口さん、大丈夫?
[倒れた矢口を心配しながら見る。]
セロリって癖あるもんね
私もそんなに得意じゃないけど。
風峯君おはよう。朝からお風呂だったの?
[風呂上りらしい風峯をみた。]
……誰か、呼んできた方がいいよね…。
[タイツを着なければ、と思ったが、ダンボールを脱がなければ心配ないだろうと結論する。]
(人がいるところ……食堂か。)
[動かしてはいけない気もしたが、こんな場所で眠らせておくわけにもいくまい。
重い体を押して、ダンボールハウスごとスネークで移動。
来る時より引きずる音が大きい気がした。]
おう、碓氷おはよう。
だってせっかく24時間使える露天風呂があるんだぞ。
朝風呂ぐらいしなきゃ勿体ないっちゅう話だ。
[空いている席に座り首を回す。]
西野、気のせいかお前からいわれなき殺意を向けられている気がするんだが。
カザミネ。僕は殺気など発しない。ただ、失望しているだけだ。
[ふぅ、とため息を吐いた]
今日の僕には、お前を支援して(からかって)やる元気がない。だから頑張って自分で何とかしろよ。
[大気には青い香りが漂い、空は薄緑。
セロリの木が立ち並び、空にはセロリが浮かび。
川にはセロリジュースが流れ、大地はセロリ畑]
(――……ああ。わたし、このまま、死ぬのかな)
[どこまでも落ちていくような感覚。
深い深い、薄緑の闇のなか。頭に触れる、なにかを感じた。
――なんだろう。懐かしい感じがする。
おとーさんの大きい手。おかーさんの柔らかい手。
セロリワールドには、存在しないはずの温もり。
――ああ。そうだ。
思い出した。ここは、私のいるべきところじゃない。
このセロリの満ちる世界から抜け出して、おうちに還らないと]
…………う。
―廊下→―
[普段よりも時間をかけて進んだ。
途中で止まって休んだりしながら、食堂を目指す。
双海辺りに言えば葛城の体調に合わせた食事も用意してくれるだろうし、結城辺りがいれば葛城を部屋に運んでくれるかもしれない。
カルロスや、……少し気は引けるが、風峯がいれば百人力だろう。]
―――、
[そう思って、扉の隙間から食堂を覗いた。
中では、倒れた矢口を風峯がわしゃわしゃ撫でて、その髪を碓氷が直したところだった。]
………。
[食堂には入らず、その場を後にした。
葛城を見捨てることを心の中で謝りつつ。
とにかく遠くへ向かうために、*ログハウスを出た*。]
―食堂へ―
[風呂から上がって
一息ついて食堂へ。
純和風の食卓に、感嘆の声。]
…矢口?
[小首を傾ぐ。
セロリの無惨な姿も発見された。
嗚呼、これか―――と思ってから。]
…、 ああ、
[頭を撫でるようすを見て、
少しだけ眼をそらしたようであった。
西野の温い目には疑問符を浮かべたが]
鶯谷?おはよう。
更科、おはよう。
[風呂上がりらしき更科がやってきた。見れば、カザミネも風呂上がりのようだ。
もしかしたら……日恋が仕事をしていないだけかもしれない。そんな考えが脳裏をよぎり、]
双海。この鰆は美味いな。こんど作り方を教えてくれ。
[二人から目を逸らした]
………?
まぁ、頑張るわ。
[西野の言葉は解らなかったが、取り合えず頷いておいた。
そして食事に目を向け。]
………貴様か。
[セロリと目が合った。
再び相見えたか、我が宿敵。]
ならばこの風峯、全身全霊を持って相手をせねばなるまい。
おはよう。
…西野、どうした?
[いただきます、と
なめこの味噌汁をいただきつつ。
結城と同じく首を傾げた。
セロリは平気なので、
さくり、と食べつつ]
[セロリの他には、多量のご飯におかず。
今ならばセロリを丸呑みし、他の物で流し込むのも容易いが……。]
フッ……フハハハハ!無粋!
どうせこの一箸で決着が付く戦い、ならばその数秒、己が覚悟を高めるに費やすのみ!
そうするだけの価値がある敵だと、俺は今更ながらに悟ったのだ!
白米も!おかずも!お茶さえも!もはやこの戦いには不要!
[セロリと、アイコンタクト。
―――往くぞ、わが宿敵。
「来いよドサンピン。格の違いを教えてやるぜ。」
―――良くぞぬかした!
箸はセロリを掴み、風峯の口へと。]
[と、視線に気付かれた。が、やはりおかしい。
こんなとき、西野なら黒い冗談を交えて問いかけてくるはずだ。過去に幾度か痛い目をみた覚えがある。なにか意気消沈することでもあったのだろうか。
彼を励ませられれば…考えて、丈二は思いきって口を開いた。]
、、、強いて言ったら、目が二つに鼻と口が一つずつ。
[見よ、これが結城丈二渾身のギャグだ!]
・・・・・・。
[風峯のダウンをみて、美味しいのにと呟く。
あ、矢口にも似たような反応しめしていたってことでどうかひとつ。]
・・・ごちそうさま。
[美味しく食べられてくれた食材たちに感謝の合掌。]
[結城の渾身の冗談を受けて、ふと微笑する]
ああ、確かにそれは付いているな。
しかしお前には、さらに怪我のオプションが付いているようだ。やんちゃはいいが、あまり酷い怪我はしてくれるなよ。
ここにまともな医術が使える者はいないんだからな。
[それにしても、と丈二は風峯と更科をちらりと見た。
この二人がデキているのはもう確定的に明らかなんだろう。日恋がどう動くのか。なにかをしてくるのか。二人の行く末を心配しながら、なにやら手持ち無沙汰に丈二はポットから湯飲みへとお茶を注いだ。]
―山―
[さて、ここはどこだろう。
適当に(ダンボールで)走ってきたらよく分からない場所に迷い込んでしまった。周りの概観から言って、林か山だろうとは思うのだが。
全力で走ってきたせいか、寒くて眠いので、とりあえず丁度良い木陰で横になることにした。
僕なんだか凄く眠いんだパトラッシュ。]
…?
ん、嗚呼……
わたしは、…トマトがあまり好きではないな、
この食卓にはのぼっていないが。
[西野にさらっと誤魔化された。
どこかでブロンなんとか語が聞こえた気がした。]
……結城?
[ギャグなのかそれは!]
[セロリの顔で、セロリワールドに登場した。
「やあカザミネ。そしてヤグチ。きみたちは、えらばれたゆうしゃだ。まおうフタミをたおしに、ぼうけんへでるのだ」
RPG風だった]
ああ、うん。城もまだ起きひん。
…早よ、起きたらええのにな。
[セロリの件もあって、苦笑以外碓氷に向けられなかった。
ちょっと花がしおれてくような気配に似ている]
うん、そうだね…。
[苦笑を浮かべる双海へと、同じく苦笑を向けた。]
えっと、双海さんの料理美味しいよ?
セロリ私も得意じゃないけど、これ美味しいし。
どうしても苦手なのって仕方ないもの。
[選択肢を拒否すると永遠にストーリーが進まないのが、古き日のRPGの御約束。
4回ほど否定の選択肢を連打したあげく、致し方なく、冒険に出発だ。
ニシノは1ゴールドもくれなかった。50ゴールドくらいくれたって、いいじゃない……]
[自室のベッドから起き上がり、洗ったシャツとジーンズを見につけ部屋を出る。
こころなしか足音を立てず……そっと階段を降りエントランスから外へ出た。]
あ、きもちー。いー風。
-山-
[いつものジョギング気分で走っていくと、次第に木々が増え上り坂になっていく。]
ちょっとしたトレッキングね〜
[まぶしい日差しを遮る木々が、新緑に彩られていた。
夢中で山を登る。]
あれれ?
ジョジョもそういえば、寝込んでいたのだったな。
日恋が来ない以上、そこまで重病でもないだろうが……あとで見舞いに行ってやるか。
……いや、容態が落ち着くまでは、そっとしておいた方がいいのか?
[思案顔で、セロリの浅漬けの最後の一切れを食べる。朝食、完食]
あー…うん。
[更科の言葉に小さく頷いた。
ちら、と天井を見上げるが、それで解決するわけではない]
…ありがとなぁ、碓氷。
[苦笑をもう一つ]
うわ〜、美味しそ〜。
[よく見れば、木にはたわわに実る果実が。]
よし、登っちゃえ。
[慎重に幹に手をかけながらよじ登る。果実に手が届くところまで来て幹に腰掛けた。果実をもぐ。]
ん〜〜、美味し〜い!
[空腹が手伝って、ひとつ、またひとつ。あっという間に手近な果実を平らげる。]
いー天気
いー空気
美味しい果物。
[足をぶらぶらさせながら、空を仰ぐ。]
アタシはここに来たとき、チャンスだと思った。
でも、皆も落ち込んだり泣き喚いたりしてない様子を見ると……それぞれ日常に不満があったり、したのかな?
[ふと、西野の顔が思い浮かぶ。そして、やけに饒舌だった鶯谷の顔も。]
きっと、ここに来て不運だと思ってるのって、ジョージ位なんだろな。
…双海さんって。
[言葉を飲み込んだ。
風峯はどうでもいいが、矢口のためにもセロリを隠しておこうかと思った。]
そうだ、洗濯してたの、回収してくるね。
[そう言って席を立った。ついでに城の様子も見てこようと思いつつ。]
[矢口は生き返った!]
……うん、なんか、私はLv1で、
カザミネくんはチートキャラだった気がする。
[意味が不明だった。セロリワールドの後遺症らしい]
ううん。まなみんは、大丈夫なのかな?
[恋愛の話をした時、不安そうな表情を浮かべていた碓氷の真面目な性格を思い出す。]
可愛いワンピ着て、男の子にちやほやされる機会を、アタシが奪うワケにはいかないかな〜
アタシには……アレにあわなかった、し。
[手近に生っていた、虫に食われた果実をもぐと、ぽいっと適当に放り投げる。]
みやちゃんは、一体誰のことが好きなんだろ。
[好きな人がいる、そう言った葛城の瞳はきらきらと綺麗だった。恋をしている女の子の瞳。そう思うほど。]
あはは。
みんな、幸せに、なれると、いいのにね〜。
[木の上で、再び空を見上げた。]
にしても、自然っていいな。
[もうひとつ、虫食い果実を見つけると、思いっきり放り投げる。ズビシュッ!]
あ〜か〜いぃ〜 りんごぉにぃ〜 くちびぃぃぃるよぉせぇてええええ〜♪
[暫く、木の上で*歌っていた*]
ー食堂ー
ごちそーさん。
[朝食終了。
なにかセロリ一つでえらい大冒険だった気がするが、気にしないでおこう。]
どうしたアナコンダ、難しい顔して。
葛城をどう口説くか悩んでるのか?
[洗濯物を回収しに行ってから部屋に戻る。
シーツも洗った方がいいなぁと思い、ベッド二つのシーツを剥いでから、もう一度洗濯機のところへと戻る。]
シーツ洗濯中、と。
[張り紙をしてから、2階へと又戻った。途中窓から青空が見えて]
いい洗濯日和かも。
シーツ乾燥機じゃなくて外に干そうかなぁ。
お布団も干した方がいいよね。
[なんてことを言いながら、部屋に戻ると掛け布団を持ってベランダに。2枚を干すと大きく伸びをした。]
あ、双海さんごちそうだま。朝ご飯美味しかったよ。
[そろそろ一度部屋に戻ろう、と席を立ったところで二階に食事を持って行こうとする双海を見かけ、そう微笑みかける。
・・・・・・いつものことながら、視線は合わせられなかったが。]
・・・・・・じゃ、僕ちょっと部屋にもd
どうしてそうなるのさ!
[風峯の首を薙ぐようなラリアット。
そして、あれ、僕こんなアクティブなツッコミできたんだ。と右手をぐっぱーしながら食堂を出て行った。]
[予想外のラリアットで椅子から落ちる。
流石に今はスーパーアーマーではないのだ。]
け、結城……お前結構変わったな。
その元気があれば大丈夫だ……!
[食堂を出て行く結城に余計なお世話なエールを送った。]
[部屋の中を整理すると、一息ついて]
と、城君の様子見に行ってみようっと。
[部屋を出る。昨日覗いた部屋にいるはず、と207号室の扉をノックした。
と、館内に声が響いてびくっとする。]
昨晩、当プログラム参加者である
「姫藤院 知奈さん」が
一定レベル以上の体調不良と判断した為、先程秘密裏に此方で保護しました。
彼女は日恋の医療施設で治療後、完治したならば再び島へと戻ってきます。
もしプログラム終了までに完治しなくても、その場合は特別プログラム等のペナルティーなく日常生活に戻す事を日本政府としてお約束いたします。
それでは、是にて失礼。
[アナウンスが終了した。]
−階段踊り場−
うざ。
[思わず階段で足を止めてしまった。
いつも後ろにいてみろ、マジがいなくフルCOMBO121連発だ。
突然鳴り響いたアナウンスに、きょろ、と上を見上げた]
…そか。
[知奈が保護された。
体調不良者を保護するにしては遅すぎるだろうと思いつつ]
…おかゆ、一個余ってしもたなあ。
[あとで自分で食べようと思った。
城の分は今日もどうなるか解らないので、
自分の分の朝食を作らなかったのは正解だったようだ。
御手洗の部屋に豆乳粥を置いて、食事を終わらせてから
207へと足を向ける]
…?
[扉を叩く碓氷の姿。軽く首を傾げた]
……まぁ、良い方に考えれば安心か、これ。
[コレが集団誘拐監禁というだけなら別だが、これをやっているのは政府だ。
放送の通りならば不安材料は何もないだろう。]
姫藤院がリタイアしたか。
トーマス、ちゃんと治療してやれよ。
[放送が終わったのを確認し、呟くように言う。声を張り上げなくても、どうせ聞いているだろう]
姫藤院が…
[ふぅ、と息を吐く。
穏やか過ぎて忘れていたのだろうか。
いや、考えたくなかったのかもしれない。
わかっていたはずなのに、やはり日恋に常に監視されているのだ、と再確認すると、何か重い物が圧し掛かっているような気分になった。]
……まぁ、少なくとも、病気でそのままのたれ死ぬ、という事は無いようだな。
[天井を見上げ、前髪をかき上げた]
しかしこれでリタイア制も確認できたな。一応は仕事をするじゃないか、日恋。
[口元に手を当て、思案顔になる]
ところで風峯、風邪など引くんじゃないぞ。リタイアで攫われたら、意中の相手がノーガードだ。
[アナウンスを聞いて、しばらく手を止める。]
姫藤院さん、大丈夫かな…。
ここに戻ってこれた方がいいのか、わからないけど。
[ふう、と息を吐いた。
完治しなければ――。そう言っていた言葉。
心の中で反芻して、こちらを見る双海に気づいた。]
[放送が終わって、周囲の顔を盗み見る。
どうやら、風峯も西野も、落ち着いている。
ということは、心配することでは、ないようだった]
……仕方ない、のかな。
[単に、楽しんでいるだけではいられない。それを、再確認させられた。
そして、ひとつ。気になること。自分には、直接の影響はないが]
これで、女の子が6人。男の子が9人……かあ。
[その、プログラムとやら的に。この比率は、どうなのか。
山田が実は女などと、知る由もなく]
まぁ50時間以上寝込んじまったら仕方がないな。
[放送が終わったあと、息を一つ吐く。
島からの報告書をペラペラと。
風邪薬……というかある程度の市販薬は置いてあるはずだ。
風邪程度ならばもうリタイアとかはないだろう。]
これで、残り15人か。
それにそろそろ……1抜けが出そうだな。
―廊下―
[食堂を出てすぐのところで入った館内放送にどきりとする。
そしてその内容を聞き、ふむと考える。それって、全員で重い体調不良になれば安全に出られるということだろうか・・・・・・いや、そうしたらこのプログラム自体が延長されるだけかもしれない。]
うん、そんな簡単には開放されないんだろうな。
[呟いて、二階に戻ろうとしたところでふとモニター室へと目を向ければ、葛城の姿が目に入った。]
、、、、、、ええと。
[向こうに気付かれているわけではないが、ぎくしゃくしてしまった。]
……さてと。
[少しよろめいたが、何とか立ち上がるとジーンズの埃をぱたぱたと払う。]
少しまともな寝床で寝ないとどうにもならん…
すまんな、西野。寝かせてもらう…
[ここに居ない西野に、謝った。
まあ、昼間なら部屋の鍵を閉めてしまっても問題あるまい。たぶん。
体調が戻ったら、何か食べさせてもらおう。
そう(勝手に)決めると、モニター室を出た]
あ、ああ、うん。
御手洗の分はもう終わったで、城と…あとは知奈の分。
もう、あんま意味ないけど。
[小さく肩を竦めた]
…解らんけど、大丈夫やと、ええね。
わ、と、とと、とっとっととっ
[落ち着くべしとi-podをポケットから取り出したところで葛城でてくるし話しかけられるしテンパってちょまちょまお手玉。結局取りこぼし拾おうとしてすってんころりん。]
……。
[結城が床に落としたi-podを拾おうとしてしゃがみこんだが、くらりと来て、そのままの姿勢で固まってしまう。]
………まったく、お前、は…
[大分間が空いてから、なんとかそれだけを呟いた]
うん…。
[こくりと頷く。]
私も城君の様子を見に着たんだけど…。
返事がないからまだおきてないのかも。
[扉を開けた。まだ眠っている様子。]
[矢口の言葉を聴いて。]
そういやバランス悪すぎだな。
このままじゃ男が大量に余っちまうっちゅう話だ。
[何か抜け道でもあんのかね……?
男と男、とか。想像して頭をぶんぶん振った。]
別に特別プログラムとかどうでもいいが、余り物の烙印押されるのはなんか気分悪ぃな。
あ、大丈夫。大丈夫だよ。ありがとう。
[葛城が手を伸ばそうとしたi-Podをなんとか自分でちゃんと掴みポケットへ。]
・・・・・・都ちゃん?もしかして具合悪い?
[様子が違うのに気付き、葛城の顔を覗き込んだ。]
……ん、ちょっと、頭痛がな…
[覗き込まれ、ふいと目を逸らす。
よいしょ、と立ち上がると、少し疲れたような笑顔を返した。]
たいした事は無い。寝れば治るさ。
心配してくれてありがとう。
[風峯の言葉に、ちょっとだけ頬がひくり]
風峯くんは、心配ないでしょ。
まあ、でも……誰かしら、あぶれちゃうのかな。男子は。
[黙然としている西野を、ちらり。
都ちゃんと同室になったとか、誰かが言ってたけど]
[風峯をみて、ふと笑う]
余り物の烙印、か。風峯はいの一番に抜け出る気がするから、問題ないだろう。
[むしろ、まだ抜け出てないのが不満だった]
[再び西野から何か篭った視線が。
だから何かしたか?俺。]
つーかあぶれるって言ってもなぁ……。
[このクラスの男子の名前を順番に言っていく。]
恋愛に貪欲そうなの、ジョジョぐらいしか思い浮かばねぇわ俺。
焦りもしない奴ばっかな気がするっちゅう話で。
[送ろうかと言われて、戸惑う。
自分が(他意は無くても)男子と相部屋である事を、知られたくない、と思った。
何故こんな事を思うのか、よくわからないけれど。]
…一人で帰れるよ。
このくらい、お前の毎度のケガに比べればどうということは無いさ。
[そう言って笑った]
そ、そお?
[まだ心配ではあるも、笑顔で断られてはなおもと言えない。]
うん、、、大丈夫なら、いいけれど。
[頷きながら、立ち上がった。]
…うん、多分。
[入らないのだろうか。
首を傾げて見ては見るけど]
…なぁ、碓氷。
碓氷って、好きなやつとか、おんの?
[ふと、漠然とした問いかけ]
そうだな。ジョジョは風邪が心配だが……治れば抜けるのは早いだろう。
ガルシアは性格上焦るようなイメージはないし、山田はああだ。鶯谷は何を考えているか分からん。御手洗は……ん? そういえば、この島ではほとんど会ってないな。
[そうしてから、また口元に手を当てる]
宇留間は少し、恋愛観について思うところがあるようだし……焦る必要のないヤツなら、結城か。
あー……ジョジョくんね。まあ、そうかも。
[杏や鈴に、割と積極的に声をかけていた。
その城は、いま、寝込んでいる。
杏が割に気にしてついているのは、そういうことだろうか。
それでも、誰がどう、くっつくのか。
風峯と青以外は、まだ、みえてこない。本当に、どうなってしまうのか。
それは、自分も同じことで。
風峯と青が、西野のいうように、真っ先に抜け出たら。
――私は、]
……どうするんだろう、なあ。
[中に入るのは少し戸惑った。]
え? す、好きな人?
[突然の問いにびくっとした。
好きな人、と問われて最初に浮かぶのは、やはり中学の担任の先生だったけれど。]
う、ん、いない、かな。
だって、恋ってそんな簡単に出来るものじゃないし。
西野君に言われて頑張ってみると思ったけど。
まだ、わかんない…。
[わからない。それは確かで、それぞれ男子の顔を思い浮かべてみても、いまいちピンとはこない。
ごまかすように、反対に聞いてみた。]
そういう双海さんは?
え、いや。みんなのこと、言ってるけど。
西野くんは、焦る必要ないのかな、とか。
……その辺、どうなの?
[取り繕うのも面倒なので、ストレートに、訊いてみた]
人の心配する前に、自分の方こそ気をつけろよ。
毎回こっちの神経をすり減らすんだから…
[心配そうな結城にもう一度笑ってみせてから、手を振って階段の方へ歩いて行った。]
だよなーやっぱジョジョが俺らの中でそういうのに一番興味あるからな。
―――って、年頃の男が9人居て1人だけかよ。
そりゃ日恋が焦るのも当たり前っちゅう話か。
[少し遠くを見る目線になった。
その時、此方を流し見している更科と視線が合う。]
どうかしたか?更科。
1人で居ずにこっちこいよ。
ってそうだ、アナコンダのことで思い出した。
西野、今お前葛城と同室だろ?
結城と変わってやった方がよくねぇか?
[お前が葛城狙いだっちゅうんなら何も言えねぇけどな、と言葉を続ける。]
…そか。
[そりゃそうなのだろう。
強制されて、するものではない。多分。
かと言って、自分のようなタイプはこのままだと一生しない気もする]
うち?うちは…。
…碓氷が好き言うたら、どうする?
[ちょっとだけ真面目な顔をして言ってみた]
[焦る必要。矢口にそう問われて、視線を窓に移した。碓氷には、早く心の整理をつけてしまえと忠告した。ここはそういう場所なのだ。
だが]
そうだな。
焦っても……無意味か。こればかりは気持ちの問題だからな。
[ことごとく。自分の言葉は、的が外れていたらしい。
前向きに考えようと、欠片でも思うようになった今は……彼女の言葉が、良く分かる気がした]
あ、え、うん。えと、ありがと・・・。
[言われて手を振り返し、葛城が階段へ向かう様を見送る。]
あ!ま、待ってよ都ちゃん・・・。
[と、そういえば自分も二階へ行くつもりだったと思い出し葛城を追い駆けだした。]
[風峯の提案には、眉をひそめる]
ああ、そういうことになったらしいんだが、葛城は僕の部屋では寝ていないようなんだ。別の部屋に移ったんだろうが。
というか、なんだその無責任な言い様は。風峯、お前が葛城と変わってくれって頼んだんだろう?
[事実は脳内で変換されていた。事実は時間と歪曲を経て真実になるのだ]
―2階廊下―
[205号室のドアを開きかけて、後ろから聞こえてきた声と足跡に、さっとドアノブから手を離した。]
……なんだ。
子供じゃないんだから、一人で行動できるだろう。
[少し慌てたように、そう告げる]
それ、葛城が結城に「他の男と同室」って思われたくないからじゃね?
複雑な乙女心っちゅうか、そんな感じの。
―――てか待て!
俺はあの日部屋に帰ろうとしたら鍵かかってた上に荷物全部移動させられてた被害者だ!!!
[横で聞いていて、しょんぼり]
……風峯くんからお願いして、
青ちゃんと同室になったんだ……そうなんだ。
[風峯がなんか騒いでいるのは、耳からするり]
―2F廊下―
あ、えっと。
[追いかけてみれば睨まれた。]
・・・その、僕も部屋に戻るところだったからそれなら一緒にいってもって、あーっと、うん、そんな距離でもないよね、うん・・・。
[尻切れトンボにしどろもどろ。]
[双海の告白に目を点にした。]
……双海さん?
えと。
もう、こんな時に冗談言って。
双海さんが例えば女の子を梳きでも、それは私じゃなくて二越さんな気がするもの。
[一瞬間に受けかけた。]
ん、ああ、うん――――
[声かけられて、
瞬きを幾度かした。
少し離れたところにいるのはつい、だろう。]
……
結城、と葛城って――
[嗚呼、でも確かに仲はよさそうだったか。
と、思い起こす。]
[笑う双海に首を傾けた。]
双海さん?
[よもや本当なのだろうかとも思ったが。]
えと、城君に食事運びにきたんだよね?
一緒にはいろ。
[と中へと促した]
[話の流れに些か狼狽えて]
あ、いや、あれは違うだろう。
勝手に荷物が部屋に置かれていただけだ、
…そうだろう?
あまり、…困らせてやるな。
[眼を閉じて茶を飲んだ]
……。
[結城が部屋に入るのを見届けると、205号室のドアノブをすばやく回して中に入る。
鍵を閉めると、そのままずるずると*座り込んだ*]
[ドアを開けて、双海が入るのを待ってから閉めた。]
城君まだ眠ってるね。
でも顔色は良くなった気がする。
[まだ明るい外からの明かりで、顔色が見えた。]
おーい西野ー?
[西野の目が虚ろだ。
きっと酷い眠気で意識が朦朧としているに違いない。
ならばそっとしておいてやろう……。
決して、この空間から逃げたいわけじゃないぞ!]
そんじゃ俺部屋戻るわ。
―山―
[どこかから歌が聞こえてくる。
その……ええと……、まあ、歌が聞こえてくる。
感想は今度聞いた誰かに任せるとしよう。]
……?
[声は少し浮いたところから聞こえる。
しかし鳥の騒ぐ声ではないらしい。
霞んだ視界でダンボールから覗くと、見慣れた顔が見えた。]
(……山田、さん)
[彼女を見た瞬間、嫌な予感が走った。
とにかく今は、ログハウスに帰りたくない。
しかし――山田なら、連れて帰ってしまいそうだ。
説得出来るだけの思考力は今はなかった。
心の中で謝りつつ、その場から離れていく。
とにかく山田から離れることを考えて、どこへ向かってるかなんて分からなかったから、そっちがログハウス方面だとは気付かなかった。]
―ログハウス付近―
[気付いた時には、遅かった。
ログハウスが見えて初めてこちらが逆走だと気付いた。
慌てて旋回しようとして、斜面に足を取られた。]
あ、
[間抜けな声が出る。
きっと、未来の山田の厚意を無駄にした報いだろう。]
ばばばばばば
[ダンボールごと滑り落ちた。
掌とか、見えないけど足とかに擦り傷やら掘り傷やらが出来た予感。頬も段々とひりひりしてきた。
目の前には楽しそうなログハウスが見えている。
どうしたものかと思案するより、とうとう酷くなった熱に意識を落される方が先だった。]
ありがと。
[碓氷に礼を言ってから、扉の閉まる音がした。
城の様子をそっと覗いてから、知奈が寝ていたほうのベッドのサイドボードに
トレイを置いて座る。昨日のおかゆも手をつけられないまま。
なので、一人で食べるにはちょっと量が多かったかもしれない]
…そうやね、このまんま良うなったらええ。
[ベッドに腰掛けながら、向かいのベッドのほうを見る。
朝から置きっぱなしにしている文庫本を手元に引き寄せつつ]
……そういや、本当にセロリ出されるのかね。
その場合は自分でなんか作るしかねぇか。
[ふとキッチンの方へ目をやると、異世界へと行っていた感じがする。
なんか初期レベルが255だった気もするが、気のせいだろう。
なんか技名に一人ミナデインってのがあった。
セロリは勘弁して欲しいなぁと呟いて、未だに此方を凄い視線で見ている矢口にちょっとびびる。]
そ、そんじゃな……。
−食堂→204号室−
[どうやらタイミングが良かったらしく、誰とも会わずに部屋に戻る。
とりあえず扉を閉めて一息……何故か最近、大人数が居る場所に行くと異様な雰囲気になるのは何でだろうか。
嫌われてんのかな?とちょっと欝。]
……とりあえず飲もう。
[備え付けの冷蔵庫から、入れておいた酒を一つ取り出しベッドへと座った。]
窓、開けるね。
空気入れ替えた方がいいしさ。
[文庫本を手に取る様子を見てから、窓を開けた。
心地いい風が入ってくる。]
それって、何の本?
[もちろん本はよく読むほうだった。だからこそ気になったので、表紙を覗き込んだ。]
ああ、うん。ありがと。
[顔を上げる。
本のタイトルを聞かれて、首を傾げてから
ブックカバーの表紙をめくった。トリスタンとイズー。
一般にはトリスタンとイゾルデのほうがタイトルとしては流通している。
栞を挟んで、碓氷に差し出してみる。頷いた後、食事を始めた]
読む?
…英語ならなんとか読めるけど…。
英語じゃないよね、これ。
[文庫本を受け取ると、ぱらぱらと捲った。]
でも、双海さんってこれ読めるんだ。すごいなぁ。
中身も考えるとちょっと意外だけど。
[知ってる単語はいくつか出てくる。タイトルで内容はわかったので頑張れば読めなくはないかもしれない。辞書片手に。]
でも、いいや。
これ読むのに部屋に篭りきりになりそうだもん。
英語やよ。読める…言うか、まあ、ぼちぼち。
[良く見れば、幾らか書き込みもある。
後ろに行けばいくほど少ないのは、まだそこまで読めていないから]
ん?意外?
まあ、そうやろなあ…うちの趣味やないし。
前のがっこの先輩にもろたもんやから、読まんといけんような気がして。
そんだけ。
[籠りきりになる。
その気持ちはわかるので、肩を竦めた]
―食堂―
[空気が、なんだか申し訳ない感じだ。
そっと席を立つ。]
ご馳走さま。
―――今日もいい天気だな。
[何だか申し訳ないまま、
食堂を後にした。
階段を見上げ、暫し思案の後、
部屋へ向かいながら]
更科まで抱き込んで、弁明などせんでもいいのに。
[眠気にボーッとする目で走り去る風峯を見て、呟く。
まあ、更科がそう言うのならば、少なくとも上手くは言っているのだろう。そう思って、食後のお茶を飲んだ]
[英語と聞いて、最初のページに目を通してみた。
少し考え込むように読んで、]
先輩からかぁ。
うん、そういうもんだよね。お世話になった人とかの言葉って重いし。
[時々真面目にしている自分に疑問が湧くこともあった。
真面目に授業を受けて、勉強して、いい大学に。
いまだに好きだと思う気持ちはあるけれど、それは本当に恋なのだろうか。]
人を好きになるのって、どういうことなんだろうなぁ…。
[表紙を見つめて呟く。]
…嘘もなにも、謂っていないのに。
[西野を肩越し見てから、困ったように眉を下げた。
多分、酷く迷惑がかかっている気がする。
一緒にいる、
気にしているような、
素振りがないわけではなし]
…うん。
[短く息を吐き、
204の扉を開けて]
…朝っぱらから何を飲んでるんだ…
[あきれ顔。]
[西野の言葉で、更に鬱々。
確かにそうだ。今更、隠そうとしてなんになるんだろう。
あんな、分かり易いのに]
……はあ。
[西野は眠そうに、茶をすすっている。
会話はないけど、まあ、ひとりよりはましか。
思っていると、わんこが足に、鼻先をこすりつけてきた]
ああ、ごめん。お前もいたね。
おかえり。
[部屋へと戻ってきた更科に気付き、目線をそちらに]
んー、ちょっと飲みたい気分になってな。
[ため息をついて頬を掻く。
どうもあの雰囲気は苦手だった。]
まあ、どういう理由で寄越されたんか解らんけど。
[冷えた食事を完食。
それから知奈に出せなかった分ももぐもぐと]
…さぁ、どないやろ。ようわからん。
その本のなかでは、薬で生まれる恋やけど。
現実にはこんな状況に放り込まれとるし…どうなんかなあ。
下心、とは言うけど、女子に下心言う手もようわからんっちゅーの。
[苦笑して、空になった食器を下げようと立ち上がる]
うち、これ下げてくるついでにお昼用意してくるわ。
―204号室―
…まったく、幾つだお前は。
[苦笑した]
なに、少々居にくい感じだったかな……
…
[少し謂い澱んでから]
…気づいて、なさそうだから謂うが。
……――誤解、…が嫌なら
部屋を分けるが、いいよ。
[ベッドの縁に腰かけて、謂った。]
?
その本くれたのって男の先輩だったんだ?
下心かぁ。
わからなくもないけど。興味を持って欲しかったとか、そんな感じなのかな。
あ、うん。
[下げてくる、という双海に頷いた。]
そだ、シーツ洗濯しっぱなしだったっけ。
[洗濯機に入れたままなのを思い出した。]
と、窓締めとこうか。後で冷えても困るから。
まだ大丈夫そうだけど。
[窓をほんの少しだけ開けた状態にしてから、自分も部屋の外に出ようと扉の方へ。]
いくつって、同い年だよ。
[決まってんだろ?と笑み。]
誤解………か。
なぁ、更科。
昨日寝る前に俺が言ったこと、覚えてるか?
全部本当だったら、どうすんだよっての。
………どうすんだ?
ん?いや、女の先輩。前、女子校やってん。
ESSの先輩が、くれた。
半年かけて読んどるけど、未だに真意がわからん。
[小さく肩を竦める。
碓氷の言葉に、軽く考えるようにしてから、やっぱり苦笑だけ]
もし読むんやったら、読んでてもええよ。
部屋持ってっても構わんし。
ほな、またお昼に。
[トレイを抱えて、足はキッチンへと降りていく]
女子校かぁ。
[女子校。まさか、と思ってまじまじと双海を見た。見た。
わからなくはない、と思いながら、本を手に部屋を出る。]
じゃ、又後でお昼食べに行くね。
[双海と別れると洗濯機の方へと向かった。
終わっているのを確認して、シーツを手に外へと出る。
砂丘と反対側に紐を張ってから、そこにシーツを干した。]
そういや…鶯谷君見ないけどどうしたんだろ?
[疑問に思って、大き目の石に腰掛けると白いシーツをぼんやりと*眺めた*]
―204号室―
ああ、もちろんそうだけどな。
やれやれ、酔いつぶれない程度にしておけよ。
[頬杖ついて、缶を見る。
一つくらいなら、飲んでも良いかという気分。]
…そう 誤解、だ。
お前だって、困っ、――――
[止まる。
眼が少し揺らいで間が空いた。]
……――――、
………冗談じゃ、なかったら、 ?
[喩えなのか、風峯は、本当に―――
俯きがち少し眼をそらす]
……、… いやじゃ、ないよ
ああ……ったく、本当に。
[缶を床において立ち上がった。
参った、本当に参った。
きっと、奥底で望んでた答えのはずなのに、
逆に不安になるぐらいだ。
更科の腕を掴んで、引き寄せる。]
もう冗談とかでごまかさねぇ。
我慢が出来ない、一緒に居てくれ。
―――更科が、好きだ。
―――――…、 っ
[引き寄せられて眼を丸くする。
続いた答えにさらに、更に――息を飲み]
―――あ、
い、ぁ…い、いのかその、
[うまく声にならずにそのまま
腕を掴んでぎゅっと握った。
酷く控えめに見上げる]
良いも悪いも、あるか……っ。この馬鹿。
[ああもう、何で声が震えるんだ。
ただ言葉を口にするだけで馬鹿見たいにビビってる自分が居るのが解る。
こちらを見上げている更科の目が、それを見透かしているようで。
それを何とかごまかしたくて。
思い切り更科の体を抱きしめる。]
俺がお前に、聞いてるん、だろ……。
…、す、……すまん。
[何故だか謝った。
眼を伏せた。]
困ったな、…どうしようか。
…こんな、……
喉が、かわくみたいで、…
[息を詰めてから、
小さくささやいた。]
……、
すき、…だよ。
―ログハウス外―
……名前、どうする? お前、なにがいい?
[首を傾げて、わんこが一声。
まあ、聞いても判るわけは、ないんだけど]
そうだねえ……いっそ、トーマスにしようか?
[わんこが、すごく厭そうな声で啼いて、項垂れた。尻尾も下がっている]
……ごめん、ごめん。
ん……どしたの?
[ログハウスの周りを、歩いていると。
わんこがなにか、気付いたように。二度三度と鼻先を動かして、いきなり走り始めた。
慌てて追って、駆けていくと。わんこが段ボールに飛びついて。尻尾を振りつつ、吠えている]
あれは……鶯谷くん、だよね。
[夕食にも朝食にも来ず、何処に行っていたのやら。
トーマスの居場所を探す、といっていたから、ずっと一人で頑張っているのだろうか?]
鶯谷くん。こんなところで、何やってるの?
[傍によって、声をかける。
わんこに吠えたてられつつも、段ボールは身動きひとつせず、佇んでいる]
……そう…か。
[体の力が抜けたみたいだ。
気がつけば、あれだけ震えてた心は逆に落ち着いていた。
冗談めかして、断片的にしか言えなかった。
それをやっと、真っ直ぐに伝えられた。]
……本当、変な所でずっと逃げ回ってたんだな。
[俺らしくもないと、笑いが零れる。
背中に回していた腕はいつのまにか更科の頭に乗っていて。
何度も頭を撫でていた。]
―――更科、お前細すぎだ。
折れそうで怖いぞ……?
……おーい。聞いてる?
[返事はない。ただの段ボールのようだ。じゃあ、なくて。
……たまに言動が妙だったりはしても、これまで、無視されたことはない。
話しかければ、何かしらの反応は返ってきた。それが、うんともすんともいわないなんて]
……まさか、抜け殻とかいうのじゃ、ないよね。
[そういえば、山田が、タイツの脱皮とかなんとか、いっていたような気がする]
…………ええと。鶯谷くん、開けるよ?
[返事がないので、そっと、段ボールに手をかけた]
――……え。
[その、段ボールのなかには。当然あるべきものと思っていた、タイツ姿はなく。
代わりに、見覚えのある小柄な身体――島の精霊(仮)さんが、入っていた。
よくみれば、身体中、小さな切傷と擦り傷でいっぱいで。
しかも、なんだか茹だった様に赤い顔で、荒い息を吐いている]
……ねえ、ちょっと。精霊(仮)さん、大丈夫……?
[おそるおそる、額に触る。とても、熱い。
なにか、病気だろうか。精霊(仮)さんが何者であるにせよ、これは、不味そうだった]
……どうしよう。取り敢えず、この子、ログハウスに……。
日恋って……クラスの子以外でも、看てくれるのかな。連絡、取れるのかな。
[精霊(仮)さんを、逆さにした段ボールに詰めて。ずりずりと、ログハウスへと+引き摺っていく+]
―204号室―
…、……は、
なんだかそれは、
お互い様の、気がする、かな。
[頭撫でられて
酷く照れ臭そうにした。]
…、…そ、そうか?
…そんな、細いかな…
[自分の腕を見た。
風峯のそれと比べてみる。
ううむ、と悩ましげな顔。]
―――なんだ、更科も……か?
[お互い様という言葉に、思わず笑ってしまう。
だとしたらとんだ笑い話だ。]
更科、すげぇ良い奴だし、な。
誰にでも優しいから、勘違いすんなって……ずっと自分に言い聞かせてたっちゅう話だ。
本当に勘違いだったら、どうしようって思って、な。
[そんなの何も変わんねぇのにな。
本当に、本当に馬鹿らしい。]
ああ。
このまま押し倒したら潰れちまうんじゃねぇか?
[小さく唸っている所に、耳元で囁いた。]
―朝、洗濯機付近―
…むぐむぐ。
[セロリワールドというゲームを遊ぶ夢を見た。]
…。
[むくり、と体を起こす。]
…。
[どうやら、半ば無意識に全ての椅子を組み合わせ、その上に横になって寝ていたらしい。
バスタオルも2枚かぶっている。]
…。
なかなか快適な寝床だったな。
[ぐるり、と肩を回す。
快調だ。]
…それはその、
……お前もそうじゃないか。
勘違いだと思うだろうに…
[酷く照れ臭そうに
眼をそらして自分の髪に触れた。]
ばかだな、 …ばかだ。
[それから、小さく淡く笑う。
続く言葉に眼を小さく見開いて
耳元の声にびく、とした。]
…、っ、そ、そんなやわじゃな、…
じゃなくて、何謂ってる…!
―エントランス―
[部屋で色々と考えていたがぐるぐるとまわるだけでなんにもなりはしなかった。
少し身体を動かしてこよう、と外へ出ようとしておりてきたが。。。]
、、、、、、え、なに。
[思わず姿を隠す。
目撃したのは、ダンボールをずりずりと移動させる矢口の姿だった。]
[照れくさそうな顔。
そしてそのあと、ぴくりと反応する様子。
その全てが大切に思えて、ついからかいたくなる。]
――やわじゃないってなら、今から試すか?
[少しの悪戯心でそう呟いた後、抱きしめていた腕を緩めてベッドへと座った。]
……冗談だよ。今は、な。
[此処に鏡はない、が。
きっと今自分は、物凄い楽しそうな顔をしているだろう。]
……しっかし、緊張したわ。
これなら双海にすれ違い様ドロップキックのが気楽だっつぅ話だ。
[その後に待つ結果は、天国と地獄の差があるだろうが。]
――― 食堂 ―――
……眠い。
[皆の分の食器もまとめて洗い、窓側の席で紅茶を飲んでいる。
まだ食事を終えてない者もいるから、来たら出してやるつもりで待っているのだが、誰も来ない。誰かと誰かに遠慮しているのかも知れない。それが誰と誰のことかは良く分からないが。
――――空が、蒼く。いい天気だった]
…。
[とりあえず、昨日乾燥にかけていたはずの自分の洗濯物を回収する。もう熱くない。]
…。
[匂いを嗅ぐ。
生臭さはない。しっかり乾いていたようだ。]
…。
[横の洗濯機を見ると「使用中」の張り紙。
一台を一晩占拠して申し訳なかった。]
…。
[洗濯物を抱え、自分の荷物がまだ置いてあるモニター室へ向かう。途中、碓氷とすれ違い、挨拶をする。
洗濯機を使っているのは彼女のようだった。
まだシーツを洗いたいようだ。
マメだ。]
…。
[自分はシーツを使っていないので、シーツを洗濯する必要はない。どうしてこうなったのだったか。]
うわはっ!?
[隠れていたら碓氷の声に驚いた。小さく叫ぶ。]
あ、う、碓氷さんか。あーびっくりした。
[そんなことを言っている間に矢口はダンボールをひきずりいってしまったようだ。]
、、、、、、なんだったんだろうね、いまの。
―食堂―
…。
[荷物を整理し、食堂へ向かう。
多くは、朝食を済ませたようだ。
西野が気だるげに座っていた。]
…おはよう。
起きているか。
[ガルシアがやって来たのに気付いて、視線を向ける]
ああ、眠っているよ。僕は眠っていても、食事の用意くらいはできる機能を備えているがね。高性能だろう?
[立ち上がって、キッチンへと向かう]
朝食だろう? 用意してやる。
双海が今日も美味い飯を用意しているぞ。
や、えっと、、、。
別にどこへってわけじゃなくて、、、えと、部屋に閉じこもっているのが嫌になったから、どうしよっかなって。
[視線を合わせられずにちらちらと幾方向へと目線を逸らしながら、しどろもどろに。]
双海は、いないのか。
いや、手伝おう。
[自分もキッチンへ向かう。]
…。
[セロリがある。]
セロリの出てくる、おかしな夢を見たのだが。
セロリの匂いが、したから…だろうか。
[自分の寝ていたところまで強くセロリの香りが漂ってくるとも思えないのだが。]
そうなの?
外はいい天気だよ。いいお洗濯日和。
罰ゲームって今日辺りだと楽しそうだよね。
[自分は外れているのでとても気楽だった。]
そういや、鬼は罰ゲーム受けなくっていいのかな。だって、全員探せてないんだもん。
じゃないと鬼の方が得だし。
手伝うと言われても、運ぶだけなんだがな。じゃあ頼む。
[冷奴、浅漬け、だしまき卵、鰆の西京焼き。なめこの味噌汁は少し冷めてきていたので、温め直すことにする。大根ご飯は大盛りによそってやった。これでも足りないかもしれないが、おかわり分くらいは計算してあるだろう]
そうだね、ジョギングしてくるにいいかなあ。・・・罰ゲーム?
[外の様子を見やったところで不思議な単語に首を傾げ。]
あ、カルロスのいっていたかくれんぼの。
[自己解決しました。]
って僕もそれやらなきゃだよね、捕まっちゃってたみたいだし・・・。
[しかし記憶には、ない。]
お昼何にしようなあ…。
[うーん。
セロリ。どうせならセロリを使いたい。
野菜好きがいるのでラタトゥイユでもいいかもしれない。
でも今日は赤飯の気分だ。
赤飯に合うセロリ料理なんかないかなー。
洗いものをしながらちょっと真面目に考えることにした]
―→モニター室―
………?
[ごつん、と後頭部に何かがあたる感触で目が覚めた。
ダンボールが緩衝材になっていたので、痛みはなかったが目を覚ますには十分な衝撃だった。
薄っすらと開けた先に、腕のようなものが見える。
……というか、腕だろう。うん。
ダンボールを引っ張っているのだから腕なのだ。
そして先に見える景色は――]
ログ…ハウス…?
[天井が見える。
どうやらログハウスの廊下のようだ。
つまり、あの後、山田に見つかって連行されている途中だということだろうか。
体を起こそうとして、また一つがたんと揺れた。
一人では階段を、ダンボールを引きずって上がれなかったのだろう。連れてこられたのは、奇しくも今朝方やって来たモニター室。]
[食堂から話し声が聞こえる。内容はわからない]
誰かいるのかな。
[宇留間は寝起きの悪そうな表情のまま、食堂に入った]
[あれ? 今日はいつログインしたんですか?]
[ログインしたまま寝落t]
双海、来たか。今カルロスに飯を用意している。
[手際よく用意していたが、すぐに城が来て、その手を止めた]
風邪はいいのか、ジョジョ?
ずっと寝ていたという話だったが。
うん、それそれ。
私見つからなかったけど。
[結城の言い方に首を傾げ]
覚えてないんだ? ああ、風峯君にやられたのかな…。
いつも大変だね。
[食堂のほうから城の声が聞こえた気がして、そちらへ視線を向けた。]
城君、起きてこられたのかな?
む…いたか。
いや、双海がいないと、礼を言えないと思ってな。
[西野からトレイや茶碗を受け取っていく。]
…。
[そうだ。]
洗うのが面倒になったら、食器や鍋など、置いておいてくれれば、俺も、洗うことは、できるぞ。
[と、セロリという言葉が耳に入る。]
…。
何か、セロリに、こだわりでもあるのか。
嗚呼、かわろかそしたら。
西野がそのままやってくれても構わんけど。
[洗いものをささっと片付けつつ]
ん?セロリ嫌いが多いらしくて。
屋から、集中特訓でセロリ嫌いなおそかなーおもて。
[トラウマを植え付ける事この上ない]
-山-
[当然、鶯谷が近くに居た事なんか、気づいちゃいない。]
あ〜。おっきな声で歌うと、スッキリするね〜。
今日はもー、なんもする気がしないから、夕方までここにいよっかな〜♪
ふふふ〜ん。
[夕方まで木の上に*居るつもり*]
[おかしい。どうしていつも大変だと言われてしまうんだろう。首を傾げる。]
あ、城、調子悪いって寝ていたんだっけ。もう大丈夫なのかな・・・碓氷さん、見に行く?
[食堂の方へと向かうかと問う。罰ゲームとか都合の悪い話はなるべくならなかったことにと話を逸らした。]
宇留間も来たか。なんだか一度に集まってきたな。飯は食うか?
食うなら用意するぞ。
[ホットミルクが好きなことは、前に聞いたかもしれないが忘れている]
―モニター室―
(誰だろう――。)
[連れてきた誰かは、扉は開けたまま更に奥へと引きずった。
窓からの光でその表情がどんなものだったか見えない。
「誰か」は、どうもモニターを睨んでいるようだ。
……日恋に用でもあるのだろうか?
体を起こして確認しようとするも、上手く腕に力が入らない。
その上に酷い頭痛だ。
熱い鉛が血液に流れる錯覚を覚えながら、ダンボールの中に再び崩れ落ちた。]
―204号室―
な、なん――――
か、からかうんじゃない。
ばか。
[むう、と睨んだ。]
何でそんな楽しそうな顔してる。
…こいつめ。
[てし、とごくかるく小突く。
息を吐いて、それから小さく苦笑]
どういう引き合いだ。
双海に失礼だぞ――確かに強い、が。
[胸辺り押さえて
緊張した名残を感じた]
[また意識が閉じていく。
――景色が暗くなる寸前、知った顔が見えたような気がした。
それは、そう、とても大切な――人、だった気がするのだが。
ぼけた頭ではよく思い出せない。
ただ、モニター室で眠った時よりも。
山で眠った時よりも、山の麓で滑り落ちた時よりも。
安らかに眠れる。
――単なる錯覚かもしれないが、そんな気がした。]
もらえるならセロリでもパセリでもイソギンチャクでも食べるよ。エレクトリックファンはごめん無理だ。
[西野に向けてさむずあっぷ]
今日の食堂は賑やかだね。ロバート(カルロスのことらしい)を見るのも久しぶりに感じるな。なんでだろう。
双海は働きづめだろう?
せっかく立ったんだ。僕がやっておこう。洗い物もおいておけばやるぞ、カルロスが。
[先ほどカルロスが提案していたのは聞いていた。できる仕事を分担するのは、共同生活なら当然だと思われる]
うん。大丈夫なのかな?
さっきはだいぶ顔色良くなってきてたんだ。
食堂いこっか。お腹もすいてきたし…。
[そう言って食堂のほうへ向かう。]
[城の答えには、少し顔色を見定めて]
まあいいが、また体調が悪くなったら早めに申し出ろ。姫堂院の件もあるから死ぬことはないだろうが、だからいいって理由はない。健康は保て。
誰の事だろ? 歌の歌詞だからわからないよ。
適当に<<二越 鈴>>の事だって言っておいたら面白い、かな?
[ジョジョに問われて適当に言った]
ふむ…。
俺たちは皆、育ってきた環境が違うから、好き嫌いは否めない、だろうな。
俺は、セロリは…ぺろりと、食べられる。
む、皆、おはよう。
[ロバートとは誰のことだろう。
少なくとも自分のことではあるまい。
ロバートでは大抵英語だ。]
いや、うちは別に…。
[疲れてるだろうと言われても、ちょっと困った顔しかできない。
よく、その辺が解らない]
…ええよ別に、うちできるし。
そんなに柔やないし。やからへーき。
洗いもん終わったらお昼の準備も始めるし。
ん、すまんすまん。
安心感と……更科が可愛いからだな、きっと。
[小突かれたあとに、謝りながら頬を撫でた。]
いやぁ、それぐらい勇気が必要だったっちゅう話だ。
情けねぇ話だけどな。
[飲みかけだった缶を拾って飲もうとしたが、殆ど空。
どうやら知らぬ間に結構飲んでいたらしい。]
っと、更科も何か飲むか?
[冷蔵庫の方に歩いて行く。]
[ジャスラックに謝れお前ら。
ガルシアの言うことばにふむ、と首を捻ったが]
…せやなあ…
でも、城も起きたで、あんま重いもんはやめとこか。
なんにーしようーかねー。
[ちょっとリズムをつけながら冷蔵庫を軽く探す。
あれこれ出てくる食材は多種多様]
双海、君はたしかにずいぶん体力があるらしいがな。
[呆れたような声だった]
人間はずっと働けるようにはできていない。
休めるときに休まないと保たないときもあるぞ。ジョジョだって体調崩していたんだしな。姫堂院みたいに、寝込んでリタイアしたいなら別だが。
なんだろ? 最近碌な目に遭っていない気がするよ。昨夜もひどい夢を見たしね。
川崎ロッカーの地図に潜ったのに、全く宝箱が見つからない夢なんだ。あれは……ひどかったな。
[涼しい顔のまま目先の危険は無視した。するしか、なかった]
ティナがどうかしたの?
[かくかくしかじか]
そっか、大事無いといいな。
僕も気をつけるよ。
皆に迷惑かけちゃってごめん。
[その場の皆に頭を下げる。
双海が看病してくれたことには気付いていない]
[うんと頷いてから、食堂に顔を出した。
城の姿を見て、安心したようにそちらを見る。]
城君良くなったんだね。よかった。
隠れてて気づいたら顔色悪くなってるんだもん。
ずっと眠ってて起きないし。
双海さんが看病してくれてたんだよ。
…なんやの、ずっと動いとったらいかんの。
[若干、声に混じったのは不機嫌だった。
声のトーンが、少しだけ下がる]
別にうちは今んとこしんどいとも思わんかったし、今も思ってへんし、
休みたかったらしんどいってちゃんと言える。
無理に休むほうが、しんどい。意味解れへんし。
[西野の言葉に、そんな風に返した]
…。
[実は、生のたまねぎが少し苦手なのだが、藪の蛇をつつくことはないと思い、黙っていた。]
…双海がタフなのは、知っている。
俺が言いたいのは、そういうことじゃないんだ。
[そう言えばシャチはどこへやったのだったか。]
俺たちにも、仕事をさせてくれても、いいだろう。
仲間なのだから、頼ってほしいと、そう思うのは、俺が、間違っているだろうか。
俺は、お前に、頼ることがあるのだから。
[少し情けない顔になった。]
[碓氷に声をかけられて振り返る]
マナちゃんもせっかく楽しく遊んでたのにごめんね。
……そうだったのか。
アン、ありがとう!
[冷蔵庫を物色する双海の後姿に抱きついた]
-山・木の上-
まぶし〜
すっかりお昼だわ〜
[お腹が鳴る]
うーん。果物だけじゃ、お腹一杯にならないか。
でも……。
[可愛いワンピが似合わなかった自分。そして廊下で出会った双海。いつも女の子たちに囲まれて、お料理して、まるで女の子の見本のような彼女に、つい、イラついてしまった自分。
ため息をついた。]
あ〜あ。
アタシって、やぁ〜な、こ。
―204号室―
恥ずかしいことを普通に…、…!
[頬撫でられれば
大人しく、なんだか慣れない感じに言葉を詰まらせる。]
……、気持ちは、
わかる、がな。…いや、
どうにも… 踏み出すのが、――怖い、もので。
[缶が空な様子に、
やれやれと首を傾ぐ。]
…飲み過ぎるなよ?
少しくらいなら付き合うが…
――ほら、もうすぐ昼だ。
酒の匂いをさせていては諸々立ち行かないだろう?
[食堂に酒の匂い、ありえない。それでも何があるだろうと覗き込みはした。]
[双海の不機嫌な声は、まったく予想の外だった。だから少し目を瞬かせただろうか。
だが、すぐにその視線は、冷めたものになる]
双海。分かりやすく簡単に言うぞ。心配なんだ。見ていてな。
君が無理しているかどうかは、君にしか分からない。だから、気を遣うくらいのことは許せ。
[声まで、冷めていた。だが、ふと微笑を浮かべる。含まれたのは安堵だったかもしれない]
ま、たしかにその元気なら大丈夫そうだし、昼食の準備は任せるがね。
でも、他にすることないし、うち。
別に…、…、……。
[頼られるのは嫌いじゃない。
仕事をするのも、体を動かすのも、料理するのも。
なんだろう。言葉がうまく出てこない]
…やったら、っ
[好きにすればいい。
そう小さく呟いてキッチンから出ていこうと思ったのに。
捕獲された]
[果実をひとつ、齧る。]
アタシみたいに自分で料理も出来ない子は、飢え死にしちゃえばいいんだわ☆きゃは……
[空を見上げれば、白い雲がふわふわ流れていく。]
ベッサメ、ベッサメムーチョ〜♪
[陽は、少し西へと傾きかけてきている。]
何、一度言っちまってるからな。
……聞いてたんだろ?最初の露天風呂の時。
[あのあと暫く悶絶したものだ。
今となってはいい思い出となるのかもしれない、が。]
そうだ、な。
なんでも最初の一歩が一番勇気が居るもんだ。
嫌って程再確認できたっちゅう話だよ。
[更科の言葉に時計を見る。
確かにもうすぐ昼食の時間だ、随分長いこと話していたらしい。]
そうだな、チューハイとかにしとくか。
丁度小さい缶のやつがあるし。
[自分用にライムを1つ、その後更科にどれか飲むか聞いてみた。]
…、…。
[多分、たっぷり三秒ぐらい。
病人を突き飛ばすわけにはいかない。
その辺はまともにまだ考えられた。
城の腕を解いたかと思うと
キッチンから全速力で逃げ出した]
[――モニタに向けて、精霊(仮)さんの保護と治療を頼んでみたのだが。
モニタは黒い画面のまま、うんともすんとも云わなかった。腹が立ったので、モニタを、蹴っておく]
――……もう! この、ロリコン! グラサン! 本職!!
[モニタの向こうにいるかもしれないトーマスに、ひととおりの罵声を投げて。
段ボールのなかの精霊(仮)さんが唸ったので、慌てて自分の口をふさぐ]
……どうしようかな。どうしよう。
[溜息ひとつ。
布団代わりに、自分のサマーセーターを脱いで、精霊(仮)さんにかけておく。
ちょっと食堂にいって、誰かに相談してみよう]
…。
違うんだ。
頼りにしているから。
力になりたい、と思うんだ。
[うまく言葉にできない。
こういうのが、辛い。悲しい。]
…。
[言葉を探す。
と。]
…。
[目が点になった。]
あ、あれ、アン……?
[駆け出した双海を不思議そうに見送る]
うーん、後ろからだったからびっくりさせちゃったかな。
[碓氷の言葉に反省の表情を浮かべた]
……。
[双海の予想外な動きに目をぱちくり]
……。
1.追っかけてみる
2.そのまま優雅に朝食を楽しむ
3.くだらないギャグを言う
4.ジョジョをからかう
[>2(4)を選ぶ。
「戸田さーん、何かモニター室で叫んでる娘がいますよ?
なんか島の精霊が風邪引いてるとか何とか……。」
なんだそりゃ?
[映像と音声を再生。]
これ、奴らのクラスメイトじゃないか。
つーか体調崩す奴多いな今回。
薬の場所もしかしてわかってないのかね?伝えたほうがいいか。
[そもそも、ベッドに寝てくれないと体調モニターできないんですよね。]
そうだな。
流石にベッドで寝てない奴が大勢居るのは予想外だ。
[説明しよう!ログハウスのベッドは寝ている人の体調のデータを送信する機能があるのだ。
これにより体調が一定以上悪くなったものを即座に把握、確保できるぞ!
すごいぞ日本政府の技術!]
「呼び出し答えます?」
そうだな、次に呼ばれたら特別に答えよう。
ん。
ジョジョが「今日僕と一夜を共にしないか?」と誘ったら双海が「ちょい考えさせてや」って言って出ていった所だよ。
[矢口に適当な事を(ry]
…なんで逃げちゃったんだろう?
うーん…。
[反応は予想できないことではなかったが、あそこまで逃げるとは思わなかった。]
うん、城君追った方が…いいのかなぁ。
更に逃げる気もするんだよね。
―モニター室―
……?
[何やら廊下が騒がしい。誰かが走っているようだ。
意識の混濁は相変わらずだったが、それでも物音を聞き届けられる程度にはなっている。安心したからだろうか。
息を震わせながら、上半身を起こした。
だだっ広い部屋には誰もいない。
どうやらさっきの「誰か」は留守にしているらしい。
やはり山田だったのだろうか、とか適当に推測してみる。
さて、どうしたものだろう。
どうしたもこうしたも、体が動かないのだが。]
―204号室―
……、…きいてた。
…聞き間違いかと思った。
[ぼそぼそと謂うのは
酷く恥ずかしそうだった。
口許を手で覆う。]
ほんとうに、な。
まったくもって―――
…身に、染みたよ。
[微かに笑って、ではハイボールを、とひとつ受けとる。ふと窓際に身を寄せ、――何者かがものすごい速度で駆けていくのを見た。たまたま。]
碓氷。だが放っておくわけにもいかんだろう。
[とはいえ、どうすればいいのか分からない。城を見る。体調より脳は大丈夫か。ダメかも知れない。
というか、病み上がりの城があれに追いつけるのか疑問だが]
まあ、行ってこいジョジョ。
とりあえず。
[まさか事件でも起こったのだろうか。
さっきの走り去る音は尋常ではなかった。
廊下に出てばったり犯人を見つけた阿太郎、哀れ新たな犠牲者に――とかそんな展開なら勘弁だが、日恋がまた訳の分からないことをしでかしたのかもしれない。
帰ってきたくないなあと思っていたのに、いざ帰ってきて、何かしらに皆――が巻き込まれているかもしれないとなったら、いても立ってもいられなくなった。
壁際だったことが幸いだ。
とてもではないが一人で立てるような平衡感覚にない。
手で壁をつきつつ、ゆっくりと立ち上がる。]
−林の奥の海−
[足の裏が痛いとか、なんかもうあんまりそういうことを考えられなかった。
結構石も踏んだし、枝も踏んだし、靴下だって、もうぼろぼろだ。
葉っぱから石や枝、今度は足元が砂に変わって、
冷たいとか思う前に海だった]
…。
[膝まで海に浸かっていた。
もう、このまま泳いで帰ればいいだろうか。
あの時、やっぱり連れて帰ってもらえばよかったのだと今思った]
−???室−
こ、ここは・・・・・・
[先ほど目覚めた御手洗様。どうやらいたいけな子に顔を分け与えていた所にこにこ島のとある灰色ネズミにそっくりな顔の悪役にボディーブローを見舞われたらしく。記憶が曖昧でございます]
う、うーん。とりあえずパン工場に戻らなければ。この私の頭をシナモンチョコレート味にしないとスイーツ(笑)モードに以降出来ん。
[部屋を出るため起き上がろうとするが、いまいちまだ力が入らない。
見
知
ら
ぬ
天井]
[城が出ていったのを見送って、それから口元に手を当てる。考え事をするときの癖]
さて、ところでみんな。
昼食はチャーハンと冷凍餃子でいいか?
[その場の全員に聞いてみた]
[城が追うのは、愛美のいうとおり、逆効果かもしれない。
自分が追えれば良かったが、精霊(仮)さんを放っておくわけにもいかない。
結局のところ、現場をみていないので、なんとも口は出せず]
……杏ちゃん泣かせたら、コロス。
[ただひとことだけ、呟いて。
結城の声で、本来の用件に、頭を戻した]
――かくかくしかじかで、精霊(仮)さんが。
モニタに話しかけても、みたんだけどね……。
どこをどう聞き間違うっちゅう話だよ。
更科が一番可愛かった……なんて言葉。
[恥ずかしそうにぼそぼそと返答する更科の頭をぺちりと叩く。
こちらとて恥ずかしかったのだ、この程度の反撃は許してほしい。]
ん、これでいいか?
無理はすんなよ、飲めなきゃ飲めないで俺が飲むから。
んじゃこれ飲んだら昼飯に……ってどした?
[窓の外を凝視している更科に尋ねる。]
[・・・・・・などと箱根ローソンごっこをしているのもあまりに稚拙。仕方なく立ち上がり、部屋を出る]
そういえば、自室のようでそうでなかったような。姫藤院もいなかったな。
[今日も今日とて下の階が騒がしいようだ。全くその体力に頭が下がる。スティックをたくみに操りながら下に下りていく]
あ、矢口さん…。うん、双海さんが今城君に
[言っていいものだろうかと思って、止まる]
ちょっと、逃げちゃった。
[端折った。]
放っとくわけに行かないから、どうしようって思ってたんだけど。城君が追って、更に逃げちゃったら、まずいでしょ?
[西野の言葉に返す。]
[双海と同じく靴も履かずに走った]
アン!待って!
[時々ふらつきながら、林の中を走る。
幸い姿を見失うことはなく、浜辺まで辿り着いた]
――っは、ぁ……。
アン、待って、……お願い。
あ、ええと、それは・・・。
[なにやら曖昧な顔でくちごもり。]
とりあえず怪我しているんだったら、手当てしなきゃじゃないかな。
救急箱さがしていくから、矢口さんはその精霊さんところに戻ってて。
[なんかそれっぽいのどっかで見なかったか、と食堂から出ていった。]
[碓氷に言われ、後頭部を掻く]
しかし、誰が追えば良かったのか……カルロスか? 宇留間はあの調子だし。
なんなら、今からでも僕が追おうか?
[平然と食事を続ける宇留間を見て、口の端を歪める]
―モニター室→廊下―
[普通なら直線で歩けば良いのだが、今はそうもいかない。
大回りをした挙句、漸く廊下へ顔を出すことが出来た。
一度立ち止まり、息を整えながら様子を伺う。]
(………。御手洗くん……?)
[御手洗が優雅にスチックを駆使しながら食堂へ向かっている。
まさか、御手洗が犯人―――いや何の犯人なんだろう。
とにかく犯人:御手洗を認めつつ、モニター室の入り口で壁に寄りかかり、少し休憩することにした。
部屋から出ると、寒気が余計に体を走る。]
―204号室―
だっ、て…う。
[軽く叩かれて、
少しばつが悪そうに見上げた。
怒ったりはしていないが]
ん、うん。
無理はしないよ。
それに、お前もそんなに強くはないんだろう…、って謂っていたよ、な?
あ、あ。
今誰か走っていった気がして……
速くてよく見えなかったん、だが。
私、行って来るね。
昼食は、それでいいんじゃないかな。
チャーハンだけでもいいと思うけど、男の子はそれじゃ足りないか。
[とりあえず後を追うことにした。]
−食堂−
ん?一体どうしたのだ?
[今日は双海の食事がまだ出来ていないような。実際に双海も見当たらない。御手洗なりに信頼していたシェフを失うというのは彼にとっては一大事ではある]
今日は双海がまだおきてこないのか?体調でも崩したか。
[頭が濡れたとか]
[姿の見えない今は足跡に頼るしかない。
幸い砂丘の方に足跡はなく、靴の後ではない足跡が一つ林のほうに伸びていて、もうひとつ今ついたくっきりとした足跡も林へと伸びていた。]
向こう、かな。
[運動は得意ではないが苦手なわけでもない。
でも足の速さは10人並みだった。]
[後を追うと言った碓氷に、声を掛ける]
それがいい。こういうときは同性の方がいいかもしれん。
双海はあれで繊細なところがある。ジョジョが失敗していたら、頼んだぞ。
[……まあ、愛美がいけば、大丈夫だろう。
鈴も自分も、杏に依存している部分が大きいから、ある意味、愛美のほうが適任かもしれない]
……あ、うん。判った。
[結城の言葉に、頷いて。モニター室に、戻っていく]
御手洗。なんだかすごく、とても、かなり久々な気がするな。
おはよう。こんにちはか。
[顔を出した御手洗に挨拶して]
悪いが、昼飯は僕が作ることになった。嫌なら今すぐ双海を連れ戻して、台所に立たせてくれ。
−204号室・昼−
まぁ、強くも弱くもないな。
ちょっときついかもしれんが何とかなるだろ。
つーか、多分匂いの方が問題っちゅう話だな。
[もし双海にばれると、またややこしい事になるだろう。]
走って、ね。
また変な事態でも起こったか?
御手洗とアナコンダがストリップ始めたとか。
[恐らく全員逃げ出すだろう。]
どうする、気になるなら下に降りてみるか?
飲むのは夜でも出来るっちゅう話だ。
あ、御手洗起きたんだ。よかった。
お腹空いているならなんかあるはずだから食べてて。僕ちょっと救急箱探しにいくから。
[食堂を出る際にすれ違い。それだけ伝えて通り過ぎて行った。]
[帰ろう。
また船にうまく拾ってもらえるか解らないけれど、
今はとにかくあの場所に帰れる自信はないから。
チャネルスイマーの泳力を舐めるな。
胸の中で日蓮に毒づきながら、また足を踏み出した。ら]
…?
[後ろから聞こえた声が、ちょっと予想外で振り返った]
…何、調子悪い癖に走っとんの。
[呟く。ちょっといらいらしていたかもしれない]
まるまる一日何も食べんと、何も飲まんとおったくせに、
何無茶しとんの自分!
[ちょっと怒鳴り気味に、というか、もう怒っているに近い]
[食堂からの出入りが激しい。
一人、また一人と出て行ったり入っていったり。
今度は誰が出てきたのだろう。
重い頭を上げて、……目を丸くした。]
やぐ、……。
[はっっと気づく。タイツを着ていない。
――しかし、もう今更か、と想った。
つまるところ、タイツを脱ぎたくなかったのは、自分が自分だと気づかれたくなかったのは、嫌われたくなかったからなのだ。
自分に自信がなかったから、ずっと隠れてきた。
でも、それももう、意味がないのかもしれない。]
……矢口、さん……。
[確かめるように、やって来た人物の名前を呼ぶ。]
−204号室・昼−
…――ん、そうか。
酒はさほど詳しくなくてな。
お前どれくらい飲んでるんだ。
詳しそうだな。
[興味の在る年頃だ。]
…まあ、な。興味はあれど、法律違反は此方と謂う話だ。
……、……なんだその
百鬼夜行のような図は。御手洗は体調不良で寝ていたんだろう、病み上がりでそんなことするものか。結城はあれで真面目だぞ。
[ん、と少し考え]
降りようか。考えれば酒は夜が無難だろう?
[秘密の晩酌だ、と少し悪戯っぽく謂ったのだ。]
[枯れ枝や大きな石を掻き分けて、林の中を歩く。
走っていたが、そのスピードでは追えなくなったからだ。]
えっと、こっち、かな。
[双海の足跡はわかりやすかった。
海の匂いが風に乗って運ばれてくる。]
あっち、海だ。
ちょ――……駄目だよ、そんなで、無理して動いたら。
あ……誰もいないから、声がするほうに、来たのかな?
[慌てて駆け寄って、額に手をあてる。あまり変化はない。
そりゃそうだ。この短時間で治っていたら、おかしい。精霊(仮)さんが精霊(真)さんなら、ありえるけど]
ごめんね。立てる? とりあえず、そこの部屋に戻ろう?
[と。手を貸そうとしたら。精霊(仮)さんが、自分の名を呼んだ]
……あれ。喋れたんだっけ……?
ふむ・・・・・・よく判らんが緊急事態みたいだな。
まあ、とりあえず君は調理に専念したまえ。少し探してこよう。
[スティックを軽快に扱い林へ]
ごめん……、アン。
だって、……アンに、謝らなきゃ、って、思って……。
[必死に酸素を求めながら、双海に告げる]
ホント、びっくりさせて、ごめん。
ずっと、看病、してくれて、たんだ、と思って、そしたら、嬉しくて、つい……。
[ひとまず精霊と矢口がぎりぎりモニター室内ということにして遭遇しないで駆け抜けます。]
救急箱のありそうな場所、、、と。
[とりあえずモニター室前は通り抜けてエントランスへ。]
言うほどは飲めてねぇぞ?金の関係で、な。
まぁ、基本は安酒をコンビニで買う程度っちゅう話だ。
[生活費を稼いで、その余りの幾割かを楽しみに充てる。
中々大変だが、意外と達成感があって気に入っていた。]
いやほれ、結城も此処に来てから明るくなってるじゃねぇか。
今日なんて、俺にラリアットでツッコミしてきたんだぞ?
逆に嬉しくなっちまったわ。
……色々と変わるには、丁度良いのかもな。此処は。
[色々と此処に来てからの変化を思い、本心から出た言葉だった。]
んだな、じゃあ降りるか。
楽しみは夜に……ってな。
さて。カルロス、宇留間。お前らに仕事をやろう。
帰ってきたらジョジョを殴れ。思いっきりやっていいぞ。それできっと、事態は収拾する。
[そう言うと、冷凍餃子を出しに冷凍庫へと向かった]
[まさか、御手洗殺人事件(仮)が起こっているのかと想って廊下に出てみた、などと言ったら怒られるだろう。
触れる手が、冷たくも温かく感じる。
よく分からない感覚だった。
立てるか、という問いには頷きつつ。
続いた言葉に、曖昧に笑った。]
……うん。
喋れる、よ。……ずっと、前から。
[形はどうであれ、騙していたのだ。
手を借りるのが忍びなくて、壁に手を這わせながら、立ち上がる。]
………、ごめん……。
[言わなければならないことは山ほど。ある。
その大半が、謝らなければならないことなのだ。
まともに顔を見られず、俯いたまま、呟いた。]
[海から踵を返すと、足の裏につく乾いた砂はちょっと嫌な感触だった]
…、は?そんなこと
[言葉が切れる。
とぎれとぎれに告げられた言葉に、息を吐きだして]
……そんな事、別に礼言われるような事やないし、
大体、それに、わざわざ追っかけてこんでもええやん。
もっと今の自分の体調、考えや。
[呆れたように言葉を吐きだす]
−林の中−
とう!
[着地]
む、誰かの声が聞こえる・・・・・・
[どうやらニ越の後ろあたりにたどり着いた様子。恐る恐る声がする方向へと近寄っていく]
…。
[落ち込む。]
伝わらない、な。
[何人かがぽつぽつと双海を追っていく。
自分はといえば、足が動かなかった。
情けない。]
…。
[要は、行き違ってしまうのが嫌なのだ。
理解できないかもしれないことが。
そして、理解されないかもしれないことが。]
…。
[踏み込むほどに、違いを感じてきた。
もう大丈夫だと信じては、竦む。]
[ばき、と踏んだ枝が折れた音が響いた。
お約束だ。]
ひょっとして、お邪魔、かな…。
[207号室で双海に言われたことを思い出した。
昨夜、看病している後姿を見た。
ひょっとして、と思わなくもなくて、じっと二人の方を見た。
御手洗が近づいていることには気づいていない。]
……。
[西野に言われて、何かを考えている]
お安い御用だよ。
【どれにしようか。2(3)にするか】
[半殺し、全殺し、生殺しのどれにしようか迷っていた]
―204号室―
そうだな、酒は高いから――。
流し見る程度だからやはり仔細は知らないが。
[首を傾ぐ。なんだか板についてるな、と
風峯に感想を零した。]
…ラリアットで突っ込み?
それはあれか、反撃とかそういうのじゃないのか。
まあ、…環境の違いで
色々と、変わったかもしれない、か。
[手を見、握り締める。例えば、料理を教えてくれたことや、かくれんぼのどたばたや、――]
ん、そういうことだ。
[ようやく息が整ってきた]
だって、アンが急に出て行くから。
心配で。
僕のせいだと思って。
必死で。
ただ、ホントに嬉しかったんだ。
……ありがとうって、伝えたかったんだ。
[にっこり]
双海が心配だろう? だったら、心配した分だけジョジョを殴ってやればいい。
遠慮してるならお門違いだ。アイツはどうあれ、間違えた。だから双海は走って逃げた。
二度はせんよう、殴って分からせてやれ。カルロス、それが友人だ。
[食材をかき分け、冷凍餃子を取り出しながら、カルロスに応える。顔を向けていないので、どのような表情をしているかは分からないだろう]
[……誰だろう。知っている声のはず、なんだけど]
いいから。ほら、肩貸して……。
……弱ってるときは、人に頼るものだよ。
[無理に立った精霊(仮)さんを、強引に、支えるように。
――杏がどうにかなったのも、そういうことだ。
姐御肌で慕われて、頼られて。誰かに頼るわけに、いかなくなって。
どこかで無理をしていたのかもしれない――いや、していたんだ。
だから、責任は、私にもある。かなりの部分]
――……ああ、もう。
こんな可愛い子が苦しんでるんだから、医者くらい寄越しなさいよ。
ヤクザみたいな顔して、何がトーマスよ。ロリコングラサン。
−2階→1F食堂前−
いや、俺は単にアナコンダっていっただけなんだがな。多分。
[葛城関係もいってたのは忘れた模様。
そんな事を話しながら1Fに降りると、モニター室に見知らぬ人物と矢口の姿。
エントランスの方に見えたのは結城だろうか。
とりあえず事態を把握する為に人がいそうな食堂へと向かった]
おーい、なんかあったのか?
ふむ、此方でも動いたほうがいいか?
[モニター室への通信をオンに切り替える。]
云われなき中傷が聞こえた気がするが。
呼んだかね?矢口恵子さん。
…阿呆。
阿呆、このド阿呆!
何やの。
…ほんま、アホやろ。
[何で笑うのか分からなくて、怒鳴った。
なんか怒鳴らずにはいられなかった。
小さく息を吐きだして、唇を噛んだ]
…だからって、
[息を吐きだした。
何も抱きつかなくても良かったんじゃないのか。
何のために言葉はあるのだ]
別に、うちが出てきたんは、城のせいやないし…
やから別に、追う必要なんか、なかってんで。
…。
心配では、ある。
頼りにしている、と言いたかった、のだがな。
だから、自分にできることを、伝えたかった。
…心配なら。
城の方も、心配しなくては、いけないだろう。
だから、奴を殴るのは、お前たちに、任せる。
[抑え気味に笑う。]
それで、俺も、殴ったことにしよう。
[これも、信頼している、と伝えたつもり。
しかし、選択肢が少々厳しい気がする。
信頼してもいいのだろうか。
少し不安。]
[何か気配がして振り向いた。木の陰に人の姿。誰だろうと良く見ると御手洗らしい。]
御手洗君…。
[ひょっとして彼も双海を追ってきたのだろうかと首を傾げた。西野に言われてきたのだというのには気づいていない。]
……あ、…ちょ、………うう。
[遠慮しようとした矢先に、肩を貸されることになった。
高利貸しの進化バージョンだろうか、とか訳の分からない駄洒落は思いついたが考えぬが華だ。というか色々と失礼だ。
どこかほんの一瞬、遠くを見たような矢口。
支えられながら、モニター室へと逆戻り。]
かわ、………。
かわいく、なんて……。ない、よ。
[こういう時、どういう反応が適切なんでしょうか奥さん。
……まあその、憧れていた人なのだから、肩を貸してもらってドキドキしないわけがないという話で、風邪ではない熱が上がったような気がした。
そのせいか、熱に浮いた頭でも、矢口の悪態に笑みを零すことは出来た。……久しぶりに笑った気がした。]
きっと、ロリコンだから、禁止……されてるんだよ。
「俺が医者だ」とか、何とか言って、セクハラ、しないように。
[俗に言うお医者さんごっこである。何という変態だろう。
許すまじ、トーマス。]
―モニター室の辺り―
…あれ、城についてきた子じゃないか…?
[覗き込んで、矢口が支える子に目を留めた。
未だに認識がそれで止まっていた。
食堂に行く風峰とは別に、モニター室へ顔を出し]
矢口、その子顔色が悪いが、どうし――
[尋ねかけたのと、
モニター室に件の「戸田」の声が響いた。]
なるほど……あの顔なら、やるかも。
[精霊(仮)さんの言葉に、深く頷いていると。
唐突にモニタがついた。びっくりしたので、殴った。手が痛いだけだったが]
呼んだか、じゃ、なくて。いや、呼んだけど。
……病人。ティナちゃんと一緒に、この精霊(仮)さんも、看病してあげて。
[要求を伝えて、そのついでに。
ちょっと半眼で、睨んでみる。ちっこいので、迫力はないが]
ここ、無人島じゃ、なかったの?
犬もいたし、この子もいたんだけど。
………お前は、……。
[モニターに映る、噂の変態。
肩を貸してもらわなければ満足に立てない。
しかし、まあ、何があっても良いように、身構える。
自分はともかく、矢口に危害を加えさせるわけにはいかない。
矢口のトーマスへの言葉には、覚悟を決めて。
きっとモニターだけを睨み据える。]
ごめん、……。
[怒鳴られて、良く解らないけど謝る]
必要とかじゃなくて、僕が追いかけて伝えたかったから追いかけたんだ。
ごめんね、迷惑、だったかな……。
―モニター室―
[救急箱はエントランスであっさりと発見できた。それを持ってすぐさま取って返しモニター室へ。]
更科さんちょっとごめんねっ
矢口さん救急箱みつけたよ。
[更科の横をすり抜けて、モニター室へ駆け込んだ]
しまった、見つかったか。
[言葉に出してはいけません]
いや、探して来いと言われたのでな。
[入水疑惑と病み上がり。確かに探しに着てよかったのかもしれない。もっとも、どうも馬に蹴られる役になっている気はするが]
成程。自体はこちらでも大体把握している。
……まずは質問から答えようか。
其処は確かに無人島だ。だから人以外の動植物はいるさ。
あと、その寝ている人物が何と名乗っているかは知らないが……。
彼は、紛れもなく君達のクラスメイトだ。
[キッチンから顔を覗かせる。クッ、と。カルロスにおかしそうに笑った]
なら、カルロスはジョジョを取り押さえる役目だな。殴らなくていいぞ。
ああ風峯。ちょっと一悶着あって、双海がまた逃げた。何人か追って行ったんで大丈夫だと思う。ここは信頼しておこう。
[やれやれと、肩をすくめる]
まあ、そんなわけで僕が昼の調理当番だ。いつもの味は期待するな。
―モニター室―
っと、…すまん
[結城が通れるよう少しだけ体を避けて、
モニター室のモニターを少しばかり
睨むように見た。]
…、?…
[そこで気づく。城の連れが喋っている。
この声、聞いたことあるのだが――]
……、…鶯谷?
[ぽつ、と呟くが声はさして大きくない。]
[戸田の言葉に、瞼を閉じる。
――こんな時がいつか来るだろうと、思っていた。
この先何があっても、甘んじて受け入れるべきだろう。]
[モニターの中の視線は、あたろーの方へ。]
そして、次に要求だが……現時点では無理だな。
説明していなかったが、君たちが寝ているベッドは君達の体温や心拍数その他諸々のデータを自動的にモニターするものとなっている。
私たちは、それを参考に途中治療を行うかきめているのだ。
そのデータがなければ、どうしようもない。
まさか自分からベッドではなく野宿を選ぶ人物がいるとは思わなかったな。
次からの参考にさせてもらおう。
[謝りたいという城の表情は見えない。]
探してこいって、誰に?
西野君かな?
[そんな指示を出すのは彼くらいしか思い当たらなかった。]
…なんだか、出て行かない方がいいのかな。
…、何で謝んの。
[息を吐きだした。
自分でも、やつあたりだと何となくわかっている]
別に、迷惑や、ない、けど……。
[何だか、自分が飛び出したという行為自体が既に
城に対して誤解を与えている気がしてしょうがない。
ちょっと眉を寄せたが、息を吐きだして]
…なあ。働きづめって、そんなにいかんのかな。
[逆に、問いかけてみた。自分には、よく解らない]
−食堂−
[西野から大体の話を聞いた。
大丈夫というからには大丈夫なのだろう、一番冷静な判断が出来る奴だと思っている。
モニター室へといった更科は、きっと謎の人物が気になったのだろうと納得しておいた。]
ふむ……昼飯作るなら手伝うぞ?
男の手料理になっちまうが、な。
[一人暮らしなの、しってんだろ?と言外に告げた。]
ああ、双海が居ないので彼が食事を担当する事になった。だが彼の食事に期待は出来ない。私なりに損得ラインを考察した結果連れ戻しに来たのだが・・・・・・どうも、出て行かないほうが良さそうだな。
尤も、君が邪魔をしたいのならば、無論止めないが。男女の感情というのは時に複雑だし、私はそのカオスを認めている。
中辻……ああ、アレか。
[過去のデータにあったものを思い出す。]
そういえば君たちは知らなかったのだったな。
彼の名は、鶯谷 阿太郎 、だ。
―モニター室―
[中辻、という名前には
苦い顔をする。更科は霊感がない。
島を探索して遭難したかもという中辻は無事かどうか。]
――、……何
[戸田の言葉に、僅か眼を見開く
少女とも少年ともつかない
タイツの下は、あの姿だったというのか。
本人に向け、尋ねる]
…鶯谷 、…なのか?
そっか、なら良かった。
……ん?
[双海の言葉に首を傾げる]
うーん、働きすぎて身体を壊すのはよくないと思うけど。
……何で?
[かくかくしかじか]
んー、僕はアンが色々としてくれるのは嬉しいよ。
それは全然悪いことじゃないと思う。
だから、“ありがとう”って伝えたいんだ。
……変かな?
……は? 鶯谷くん?
なに、馬鹿なこと言ってるの。
そんなことが――……、
[続けようとして。ふと、思い返す]
(――……そういえば、鶯谷くんの素顔、見たことあったっけ?)
[一瞬の自失に、青の声。振り向いて、精霊(仮)に、視線を向ける]
……救急箱の場所も見つけたようだな。
さて、この通信は私の独断で行われている。
基本私たちは君たちとの連絡は禁じられているものでね。
もう何もなければ、通信を切らせてもらうが。
[トーマスの口より鶯谷の名前が挙げられて、あちゃ・・・。と右手で顔を覆った。]
ええと、矢口さん。これ、、、救急箱。
[救急箱をそっと矢口の脇に置いた。]
西野君って割りに料理できるんじゃないのかなぁ。
チャーハン作るって言ってたし。
邪魔…?
[慣れない単語に困った顔をした。
二人の方を見る。どうやら話はこじれる事無く進みそうだった。]
どう、なのかな。
邪魔したいってわけじゃ、ないと思うけど。
[風峯が一人暮らしなのは知っていた。だから料理も普通程度にできるのも知っていた……が、首を振った]
風峯。手伝いはいいよ。座って待っていてくれ。
簡単なものしか作らないし……それに、早くできて先に食べている雰囲気でもない。ゆっくり作るさ。
[更科と、矢口の困惑する声が聞こえる。
――そのどちらもに、明確な視線も、頷きも返さず。
肩を貸してくれていた矢口をゆっくりと解き、ふらつく足元で、それでもしっかりとモニターの前に立つ。]
……。なら、一ついいかな。戸田サン。
このモニターって、何で出来てるの?
ええと、更科さん、こっち、こっちへ、、、。
[こそこそと、モニター室入り口にいる更科を外へと誘導する。]
鶯谷も、あんまり大勢に聞いてもらいたくはないだろうから。
[小さな声で伝えた。]
…休めって、ようさん言われるから。
[これが赫々然々の内容。
碓氷にも、西野にも、ガルシアにも。
礼を言われる事は、それは確かに嬉しいけれど]
悪くないんやったら、何で休めって言うん。
何でしたいことしたらあかんの。
うちは他に何もできることないし、別にしんどいとも思わんし、やのに…!
[小さく拳を握った]
…やることなくなったら、うち…どうしていいか、解らん。
…いいのか。大丈夫か。
[風峯の言葉は、天の助けかと思ったのだが。
双海たち作の食事とのギャップに悲しくなってしまう恐れはないか。仕方ないことではあるのだが。]
双海に食べさせるのが申し訳ない気がするな。
[無意識につぶやく。]
…。
野菜や肉の、下ごしらえは、できる。
何か、してほしいことがあれば、言え。
[決意を固める。
泣くまい。]
なら、そっとしておくべきだろうな。もしくは話が落ち着いた後に姿を現すか。
[二海はさっぱり判らないが、少なくとも城は恋心を抱いているように見える。それはそれで良いことだ。日恋の話は別としても、思いが通い合うという事は素晴らしい。とうの昔にそのような幻想を捨ててきてしまった御手洗にとってはまぶしい光景だ]
君はどうなんだ、碓氷。日恋のルールに従うならば、誰かに恋をしなければいけないのだろう。
ふむ、私は生憎理系とは程遠い。
テレビの材料など見当もつかないな。
政府お抱えの技術研が作った無駄に性能が高い物の一つではあるだろうが。
―モニター室外―
ん、――
[結城に招かれ、頷き外へ。
何せ、雰囲気が雰囲気だ。]
…――顔を見られたくないから、
ずっとあんな格好をしていたのかな、
…脱水症状になってまで
[此処に来たばかりのときの話だ。
うん、と頷く。声は抑えている。]
…結城、お前は知ってたのか。
あはは、アンは可愛いな。
[今度は真正面から、抱きしめた]
……ありがとう。
皆、それをアンに伝えたいんだと思うよ。
でも、素直じゃないから、色んな言葉に変わっちゃうんだ。
アンはアンのままでいい。
僕はそう思うな。
――…。
誰かに恋って言っても。
そんな簡単に出来ないし。
[御手洗の声には戸惑いの返事。]
気になる男の子だっているわけじゃ、――。
カルロス。本格的な下ごしらえが必要な料理など、僕が作ると思うか?
双海は勝手に出ていったんだ。まずい飯に文句は言わさんよ。
手持ち無沙汰なら食器でも洗ってくれ。全員分の皿の用意も頼もうか。
確かにそうだな、いきなりクラスメイト同士で強制的に恋愛など・・・
[ただ馬鹿騒ぎしているのではない、皆なりに努力しているのかもしれない。少しだけ考えを改めた]
そう考えると、この状況に対して逃げる事しか考えていない私は愚かだな。
[一歩、二歩、前に出て。
白い手袋をはめた、青い雷の唸る左拳をぎゅっと握り。
半身をばねにし、渾身をこめて。
――モニターの戸田の顔面へ、稲光と共に一撃した。]
[拳を打ちつけたまま、鶯谷阿太郎はその場に崩れ落ちた。
モニターがどうなったか。
残念ながら、途絶える意識の中では分からなかった。]
…は?!
[理解が出来ない。そんな顔をして城を見た。
なんかまた抱きしめられた。
流石にちょっと前までベッドの友達だった病人相手を
全力で突っぱねられるほど極道ではない]
…。
何やの、それ。
[うまく憎まれ口も出てこなかった]
え、あの、ええと、、、。
[視線が泳ぐ。]
御手洗と一緒にあの“精霊”と山で会って、ちょっと、、、その、、、なんとなくそうかなって、うん。
[なんだろう、後ろめたい気分だ。ごにょごにょと答えながら、一度だけモニター室をちらっと振り返り。更科を食堂へと促した。]
逃げようと、してたんだ?
私も、できないと思ってたし、今も出来ないんじゃないかなって思ってるけど。
でも考えたら。
恋愛って努力してやるものでもないよね。
それで恋愛して少子化対策なんて、やっぱり何か違う。
それとも、政府は子どもさえ生まれたらそれでいいのかな。
−島から離れた場所・船−
ん、映像通信が切れたな。
何処かやられたか?
「さぁー?向こうに行く必要があるかもしれませんね。
まぁ、音声は生きてるから何かあっても基本大丈夫でしょう。
向こうに映像が届かなくなっただけですし、こっちから向こうに紙芝居配信とかする必要が出てこない限りは。」
ま、そうだな。
……構成員への通信機能も生きてるし、問題はない。
…。
[一筋の希望を、探そうとする。]
…。
[みつからない。]
…。
[…。]
…。
[…。]
…。
[…泣かない。泣かないぞ。]
――てかあのモニターの修理代だれが出すの。
「知ってます?戸田さん。
責任者って責任を取るためにいるんですよ。」
………上へのいいわけ考えとくかな。
なんとか責任を麻黄あたりに押し付けられねぇかなぁ。
「無理でしょ、常識的に考えて*」
[――目もくらむような閃光が、部屋中を満たして。
それが消えたとき、鶯谷(仮)が、倒れていた。
モニタは罅割れ、煙を噴き上げている。バチバチと、なんだか変な音もする。
画面が黒くなっているのは、通信が切られたのか、壊れたのか。判らない]
ええと……意味、判らないけど。
[倒れる鶯谷(仮)に近付いて。抱えて起こす]
あのヤクザ顔、殴りたいと思ってたんだ。すっきりした。
そうかも、しれないな。政府にとって恋愛よりも結婚・出産という結果だけを見ているのかもしれん。
とはいえ、否定する気にもなれんな。少なからず日本という国には見合いという文化もある。恋愛ではない出会いの結果に幸福な家庭が存在する可能性は否定できないし、この現状もある意味異質ではあるものの見合いなのかもしれない。
いや、見合いよりも健全かもな。こういった閉鎖空間・極限空間では種の保存に感情が向かいやすい。人工的ではあるが恋愛も発生しやすいだろう。
……カルロス、大丈夫か?
[漢泣きをこらえているかのようなカルロスの背を叩く。
この2人が並ぶと大きさが色々とおかしいことになるが気にしないでおこう。]
…?結城?
[泳ぐ視線に、首を傾ぐ。]
…そうなのか、
…まあ、山の中で何かあったんだな。
[深くは聞かない。
そういうスタンスだった。
モニター室から派手な音がしたので一度引き返しかけた が、促されれば後ろ髪引かれながらも食堂へと向かった]
→食堂
んじゃ私戻るね。
何だか大丈夫そうだし。
[抱きしめられて動かない双海の姿はそういうことなのだろうと認識させられる。]
食事どうしても双海さんのがいいなら、後で頼んだらどうかな? 今すぐ食べたいって言うなら、捕まえてこなきゃだけど。
[御手洗にそういうと、ログハウスの方へと向かって歩き始めた。]
――……さて。
まあ……精霊(仮)さんでも、鶯谷くんでも、中辻さんでも。いいけど。
ティナちゃんのベッド、空いてるはずだし。運んで、寝かせなきゃ。
[本当に重い病気なら、それで判るだろうし。ただの風邪なら、寝てれば、治るはず]
――だー、れー、かー!
誰でもいいけど、ちょっと、手伝って――!!
[食堂に、声をかける。誰が来るかは、知らないけれど。
誰か来たなら、2階に運んで貰って、薬を飲ませて、寝かせよう]
そら、うちかて自分等のこと好きやけど。
…好き、か。
[解らない。
皆が好き、では政府はご納得してはくれないのだろう。
溜息のあと、苦笑にかわる。
ちょっとだけ、自嘲交じりだった]
…こんな調子やったら、うちは特別プログラム、かな。
[喧嘩ばかり、回りの感情にもうまく気づけない。
こんな調子で、恋愛なんてできるわけがない]
[冗談なのか本気なのか分からない矢口の悪態が聞こえる。
それが少しだけ嬉しくて、千切れけかた意識で、笑った。
上手く笑みの形が出来ていたかは、自信がなかった。
――おお阿太郎、しんでしまうとはry]
……―――。
[微かに口元が動いた。
ただそれは音になることなく、かすれて消えた。
阿太郎が最期(?)に何を伝えようとしたかは分からなかった。
真っ暗な中で、矢口の元気な呼び声が聞こえる。
それがまた少し、*嬉しかった*。]
―食堂―
[台所、入るところがないというか
入ってもハンバーグの作り方しかわからないというか。
手持ち無沙汰でいたところ――]
…っ?!
どうした、矢口。さっきの音で何か?
[入り口の付近に居たので、すぐさま反応はしたろう。
モニター室のほうへと向かった。]
そうだなー。
つうか、俺とカルロスが揃って皿洗いってのも珍しい話だ。
[カチャカチャと皿洗い。]
お、更科戻ったか。
なんかえらい派手な音した気がするが、なんかあったのか?
む。
[遠く、矢口の叫ぶ声が聞こえる。
何かあっただろうか。
ちらりと、更級が入ってきたのを認める。]
…任せて、いいか。
様子を、見てこよう。
[風峯を見る。]
うん、皆もアンの事好きだと思うよ。
[抱擁から解放する]
……特別プログラム……、って、ああ、日恋が言ってたやつ?
そんなの忘れてたな。
奴らの思惑なんて、僕らが気にしてどうなる事でも無いからね。
あぁ、あのジョジョロリショタ疑惑の子か。
なんだ体調崩して此処を頼ってきたっちゅう話か?
[皿洗いを終え、蛇口を閉めてから腕を振って水滴を飛ばす。]
大丈夫そうか?
…そ。
[城との間に距離が生まれた。
軽く瞳を瞬かせつつ、頷く]
どんなプログラムか知らんけど。
結局、これとはそんなに変わらんのやろなあ。
[息を吸うと、手を組んで上に背筋を伸ばす。
ゆっくり吐き出してから、ちら、と城を見上げた]
城のほうはどうなん。
誰か、気になったり好きになった子はできた?
[そういえば性格の割に余り目の前の同級生の浮いた話を
聞かない気がして軽く首を傾げた]
…。
[少し先を結城が走っていた。
それを見て、落ち着いてモニター室へ向かう。]
…。
[自分と風峯が並んでいては、さすがに更科のスペースが足りないだろう。]
[ログハウスへの道のりは少し遠く思えた。
林を抜けると、干したシーツが見える。]
あ、取り込まなきゃ。
[シーツを触ると、既に渇いている。2枚とも取り込んで腕に抱えた。
ざわざわとした何かが喉につっかえる。
わからずに首を傾けて、喉元を触りながら、ログハウスの中へと入った]
[結城とガルシアが、来たならば]
あー……なにがどうなったかは、聞かないでね。
私にも、なにがなんだか、だから。
[小さく首を振って。判っていることだけを、伝える。
つまりは。熱を出していて、寝かせる必要があるということ]
ガルシアくん、ベッドに運ぶの、手伝ってくれる?
ティナちゃんのとこ……207が空いてるから、そこに。
結城くんは、お水、汲んできてくれる?
あと、出来れば、しぼったタオルも欲しいかな。
ん、僕は皆好きだよ。
でも、アンは特別かも。
あ……、別に今がこうだからってわけじゃないけど。
感謝とか色々。
あと、さっき抱きついた時の匂いとか。
……あはは、ダメだ、僕。
[しどろもどろで苦笑い]
…。
[矢口のことを思った。]
…。
[難しいことだらけだ。]
何があったんだ、矢口、結城。
[モニター室をのぞく。
すると、矢口が矢継ぎ早に指示を出していた。]
…む。
[食堂に顔を出すと、人が減って増えていた。]
あ、西野君、たぶんもうすぐ戻ってくるから、大丈夫だよ。御手洗君はまだ残ってるからもう少しかかるかな。
私、部屋にシーツ置いてくるね。
[シーツを抱えて階段の方へと向かった。]
ガルシアお願い、事情はなにも聞かないであげて。
[ぼそり、とガルシアの隣(下?)から頼み込み。]
わかった、お水とタオルだね。
207号室にもっていくよ。
[そのまま踵を反し、洗面所の方へと走って行った**]
分かった。
任せろ。
[駆け寄り、病人と思しき人物を抱え上げた。
例によって、いわゆるお姫様だっこの形。
見たことがない人物、の、はずだ。]
…。
[目を見開く。
驚くほど軽い。]
207、だな。
…いいさ。
[矢口や結城が分かっているなら、それはそれでいい。話していい時に聞けばいいだけの話だ。]
…。
[揺らさないように運んでいく。]
……は?
[なんか、こう。
我ながら、間抜けな響きだったと思う。
特別って、何。それはどういう意味なのだろう]
ええ、と…
[なんだろう。
ちょっと血圧が上がってきた気がする]
特別って、ええと、何なん、それ、どういう
[まともな疑問文になっていないのは重々承知の上だ]
[モニター室の騒動には気づかない。
階段を昇ると、202号室に入りベッドメイクを始めた。]
お布団ももういいよね。冷えないうちに取り込んじゃお。
[シーツをマットレスの上に広げると。干していた掛け布団を取り込む。
シーツの上に広げて枕も置きなおし、片方のベッドにに寝転がった。]
うん、きもちいい。
このまま寝ちゃいそう。
[目を閉じると本当に睡魔が襲ってきそうな気配。]
シーツ明日も洗おうかな。
今朝カルロス君と洗濯被っちゃたみたいだったし…朝早くにおき…られるのかな。
や、さすが。一番の適任者が来てくれて、良かった。
[ガルシアの後ろを歩きながら、背を、ばしばし。
なんのかのいっても、混乱しているので、テンションは無駄に高い]
うん。207号室。
ティナちゃんも、半日やそこらで、直ぐに帰ってはこれないだろうし。
[――さて、このあとは。
薬を飲ませておしぼりのっけて、ひととおり寝かせたら。
……まあ、とりあえず、落ち着くために、お昼を*食べるつもり*]
[本当に寝そうになってきたので無理矢理起き上がった。]
まだお昼だし寝ちゃまずいよね。
食堂行こうっと。
西野君がどんな料理作るのかも気になるし。
[目を擦りながら部屋を出ると食堂へと*向かった*]
―食堂―
疑惑、な。
ん、…結城も、ガルシアも向かったし、
大丈夫だろう。力仕事は負かせ――
ん、…双海は?って、ああ ――
[もろもろ説明を受け、取り敢えずは
疑問は氷解する。走っていったのが見えたのは
双海だったのか――とか。]
…。
[叩かれた。
慣れてきたが、揺れるので今はやめてください。]
…。
[矢口が先に回って207号室の扉を開けてくれた。
さらに矢口は中に入って掛け布団をめくる。]
…。
[静かに、ベッドに寝かせる。
…この人物は、男だろうか、女だろうか。
子供と言うのが一番イメージに合うかもしれない。
男にしては軽かったが、男のような気がした。
持ち上げた感じでは、だが。]
そうだな、その二人が居るなら大抵の事は大丈夫だろ。
[力のガルシア、技の結城といえる。]
ん、双海はなんか色々あったらしくて、な。
俺も料理をしようかと思ったが断られたってわけだ。
[残念、一人暮らしで培った手抜きの男料理を披露しようかと思ったんだが……と肩を竦めて更科の隣に座る。]
―回想・昨夜?―
[寝台割りは矢口と一緒。明日は碓氷と一緒の様だ。
布団に潜り込んで暫し。少しだけ眼が冴えて、ぱちりと瞬いた。寝れない。
ごろりと寝返りを打って、天井を見上げる。不自然なぐらい染み一つない。
色褪せもない、本当に新しい建物なんだと何となく思った。]
……。
[気持ちいいぐらい眠りに落ちている友人を横目見て
その頬を、ていと軽く押す。 …あ、身動ぎした。起きる?
そう身構えて、少し息を詰めるものの結局は起きる事はなかった。
少しだけ安堵する。流石に起こすのは忍びない。]
…えい。
[もう一回。今度は、人差し指の腹でそっと押した。
うむ、弾力があって、かつ瑞々しい。いい肌だ。とても羨ましい。
…え?同い年だよ? そんなまさか
少し肌の曲がり角が来た人間の発言とかじゃ決してないよ?]
――…、
[もう一回!もう一回!]
[画面の前のアンコールに応えて、ザ・ソフトタッチ。
頬の中央に沈めた白く細い指を、つう、と滑らせていく。
顎から、細い首へ。凹凸の低い少女特有の喉の横を通って、
あまり陽に当たらない所為か、白い鎖骨へと至る。
鎖骨の窪みに到達して、ようやくそっとその指を離した。
それより下は、浴衣に阻まれて触れることが出来ない。
少しだけ残念そうに、眉を寄せた。]
…白いなぁ…。
[心のアンコールに応えて、ザ・ソフトタッチ。
頬の中央に沈めた白く細い指を、つう、と滑らせていく。
顎から、細い首へ。凹凸の低い少女特有の喉の横を通って、
あまり陽に当たらない所為か、白い鎖骨へと至る。
鎖骨の窪みに到達して、ようやくそっとその指を離した。
それより下は、浴衣に阻まれて触れることが出来ない。
少しだけ残念そうに、眉を寄せた。]
…白いなぁ…。
[先日の海で、多少は赤くなっているようだけれどそれでも充分白い。
今度はその襟の淵をなぞる様にして指を滑らせる。
浴衣を重ねた所で直ぐに行き詰った。…丁度、胸元の中央上だろうか。
…少し緩んだ襟口を、もう少し開いてしまえば――
少しだけ、身を起こしてもう一つの寝台の方を窺った。
碓氷…も寝ている。ぐっすり…かどうかは流石に判り兼ねるが、
大きな音を立てない限り、眠りから呼び起こす事も無さそうだ。
隣で眠る友人に、再び視線を下ろす。
無防備に寝ちゃって、まぁ。
…おかしいな、そんな趣味は無かった筈なのだけれど。
しかしガイアが私に輝けと囁いている。]
[ごくり。息を飲んだ。]
[っていう夢を見た。
どこから夢で何処からか現実なのか少々曖昧だが
でも非常に残念…そう、残念なことに、
矢口と自分の浴衣を脱がせた記憶は、夢の中でも残っていないので、
寝起き時に互いの浴衣が前全開状態だったのは、
互いの寝相が悪かっただけ。 の様だ。
もう本当、非常に残念。]
…朝だ。
[既に矢口も碓氷も部屋から出たらしい、自分を除いてもぬけの殻だ。
サイドテーブルへと、もぞもぞ手を伸ばすと
既に多機能時計と化してしまった携帯をぱちりと開けた。
示す数字に、一度瞬いて小さく溜息を零す。嗚呼、寝坊だ。
…結果は非常に惜しかったと言わざるを得ないが、
大変夢見が良かった分、少し寝過ぎたらしい。
サイドテーブルに携帯を戻して、ぼふん、と枕に顔を埋めた。
うう。眠い。
ゆっくりと目を伏せて――ふと、館内に突如入ったアナウンスに再び目を開く。
廊下から聞こえる音に、耳を澄ました。
…個室内には響かないから、そこら辺の配慮はあるらしい。
どういう意味での配慮かは知らないけど。]
……ティナちゃん、大丈夫かなぁ…。
[しっかりした治療が受けられるならば、それに越したことはない。
少しだけ、安心する。ここに来てからあまり顔も見れなかったし。
早く元気になると良いな、と少しだけ思って、脳内で撤回した。
……このプログラムが終わるまで治らない方が良いか知れない。
特別プログラムとやらを回避出来るのならば、その方がきっといい。]
…?
[身支度を整えている最中に何だか急に愛美ちゃんが羨ましくなったり
杏ちゃんに、私の事はどう思っているのかと
小一時間問い詰めたくなったりしたが、気のせいだと思う事にした。
ぱたぱたとゆっくり階段を下りていく。
ちょうど碓氷と杏が城へ食事を届けに部屋へ入ったところだったのか
タイミング良く誰とも遭わなかった。…あわなかった事にしてくれ。
頑張ってログを読んだけど、タイミング的に移動が多くて誰がどこ行ったかもう判らなかったので理解を放棄したなんてそんな事はないが、ちょっとそこら辺頑張って配慮したらもう脳みそがショートしそうになったというかもうゲシュタルト崩壊しそうだったからそうしてほしいな!]
[食堂に居る面々に少しだけ遅い挨拶をして、少し遅い朝ご飯。
多分食堂には西野とかカルロスが既に居て、
その後に杏とか宇留間とか城とかが来た頃だと思うんだけど、
正直誰がそこにいるのかそろそろ判らなくなってきた。
唯一覗けた時間は、誰かと誰かに遠慮した結果この早朝に大連投とかそんな感じの結果だ。正直すまない。…だから誰か欠けてても嫌いなわけじゃないから本当ゴメン許してほしいな!!
セロリとかも、平気なので何の問題も無く食していく。
朝ご飯が和食だと幸せです。米大好き米。
ところでセロリが苦手な人には、こっそり内緒で
セロリをみじん切りにして、米と一緒に混ぜて炊いてしまうと、
匂いも味も何もかもセロリダメな人が、全く気付かずに完食してしまうので
食べ終わった後に種明かしをすると、とんでもなく狼狽える様子が見れて面白いよ!
…別にいやがらせがしたい訳じゃないよ。]
[途中自分の名を呼ばれた気がしたものの、
話の流れが読めなかったので、気のせいだと思ってスルーする事にした。
何か問題あったら、ほら…杏が反応しているだろうし。
ね!
途中で突然、その杏ががキッチンを飛び出してしまったけれど
やっぱり会話の流れを掴み損ねたので、何が起こったかは理解出来ない。
おろおろとした結果、再び席に座ってもぐもぐと食事に勤しむことにした。
城が、杏を抱き締めている所を目撃していたら、
うっかり珍しく手が出る所だったに違いなかった。危ない危ない。
…常日頃は何となく大人しい気がするけれど、
あくまで 双海 杏と同じ血を分けている。
…おわかりいただけただろうか…。]
[結局、引き続きいそいそと食事を終えてから
昼食までその場でまったりする事にした。
…というか、紅茶が美味しい。
家で飲むティーバックのものとは少なくともえらい違いだ。
日本政府が揃えるモノは、茶葉まで凄いのだろうか。あり得る。
――ああそうだ、昼のおやつにレアチーズケーキ、食べようかな。
たまに突然、俺の屍を越えて行け!とか
階上に向かって叫びたくなったりしたけど
…何でだろうな? うん、*判んない*。]
―207―
[――ひんやりする。
目を覚ました時に思ったのは、そんなこと。]
…………。
[ぱっと見では、どこなのか分からなかった。
しかし、沈殿していた記憶は緩やかに浮かぶ。
確か、これより前に一度目が覚めた。
そして矢口に薬を飲まされ、眠りに就いたのだ。
意識の明滅ではない、きちんとした眠りに。]
………、夢じゃ、ないんだよね。
[更にはもう一つ、前のこと。
思い出しても腹立たしいあの光景。
突然モニターに現れた戸田と、………。
まだ、夢ではなかったのかとの考えを端に追いやるために、モニターはどうなったのだろうと想像した。
……夢であったに違いないと思い込んだところで、何がどうなることでもないのだ。]
[打ち付けた左拳が、ずきんと痛む。
表情を落として見れば、確りと包帯が巻かれていた。]
―――…。
[包帯に、おしぼりに、細かな傷の治療もしてある。
鼓動を真似て疼く傷を、優しく抑えてくれた。]
矢口さ――、
[見渡すと、周りに矢口はいないらしかった。
恐らく、自信の昼食を食べに行ったのだろう。
暫く何もない空間をさ迷わせた後、天井に戻す。
そのまま瞼を閉じれば、部屋は途端に*静かになった*。]
−食堂−
ま、人が二人以上居ればすれ違いぐらい起こるし、な。
色々あるんだろ。
ん……どうかしたか?
[頬杖をついている更科の視線に気付き、頭を軽くぽんぽんと。]
断られるのを押し切って作るような料理じゃないしな。
所詮一人暮らしの男の雑な料理だ。
簡単って言ったら炒飯だろうな、やっぱ。
[余程の具を入れない限り、卵と味の素、コショウだけでも食える味になる魔法の料理である。]
[暫くしてから食卓に並んだのは、予想通りの炒飯と冷凍ギョーザ。
味はまぁ……そういう味だろう。
サクッと食べて再びデカイ図体で皿洗い。]
ああ、そういえば……かくれんぼの罰ゲームなんてあったなオイ。
[昼食時の話題で、忘れかけていたイベントが槍玉に。]
[頭を撫でられてはにかんだ]
いや、なんでもな、…
…や、やめないか。
……雑かどうか
食べてみたいけど、な。
うん、いっぺんに作れたりもするし、な
[レタスを入れたやつがすきだ。
西野はそういえば
冷凍餃子も取り出していたか。
二越に声かけて、紅茶の御相伴に預かりつつ。]
機会があれば、いくらでも作ってやるっちゅう話だ。
[危ない、撫でるのがクセになりそうだ。
とか思いつつも返答。
結構うずうず。
と、突然更科が紅茶でむせたので背中をさすってやる。]
おいおい、大丈夫か?
[気をつけろよーといいつつかくれんぼの成績を思い出す。]
んで、結局鬼も罰ゲームなのか?
5チーム捕まえてるからかなりの成績とは思うんだが。
そうか、なら機会を作ろうか。
[興味ありげだった。
簡単なものなら作れるかな、という
双海たちのレクチャーと、中辻の見えない後押しもあってだろう。
うずうずしているのも知らず、
咳を抑えた]
だ、大丈夫だ。
うっかりすっかり忘れていたんでな……。
…鬼か、あそこまで見つけたならもう免除でいい気もするが、どうなんだろう
[かくれんぼサバイバルだったなあと遠い眼で。]
[のんびりしている間にお昼が出来たらしいので、
そのまま昼食も食べて再びのんびりし始める。
片付けもなんか男子達にしてもらっていた。…うーん楽だなぁ。
家ではご飯を作るのはお母さんだけど、片付けは私の役目。食後に何もしなくて良いのは、正直ありがたい。
更科の声には、どうぞーとカップをもう一つ出してお裾分け。
紅茶を独り占めする心算は勿論無いよ!]
あ。レアチーズケーキ作ったんだけど、…お茶請けに食べる?
[摘んできてくれた木苺使ったやつ、と補足をつけた。
少しだけ考えて、風峯やらその場にいる面々にも声をかける。
もし食べるなら自分も食べるつもりだったのだから事のついでだ。一緒に用意した。
…別にお茶を飲んでなかろうが食べてもいいのよ?]
まぁ…半分以上のペアを見付けたなら、
鬼は免除されても良いんじゃない、かなぁ…。
[多分だけど。
罰ゲームの話には、首を傾げながら口を挟んだ。
…、私の知ってるかくれんぼと違った気がしたが(バイオレンス的な意味で)
まぁ何れにせよ、全員見つけろというのは酷かと思うし。
…というか、見付かった人全員やるんだろうか。ぱちりと瞬いた。
この勝者の比率なら、いっそ何かご褒美的なものを配当、の方が
てっとり早い気もしなくは無かったが、…そこは*おまかせ*]
いいのか?
ありがとう。いただくよ。
[レアチーズケーキをいただく。
嬉しそうだった。]
木苺もこんなふうに化けるんだな。
[しみじみ謂いながら、舌鼓。]
……城は双海に追いつけたろうか…。
[窓の外を見遣る表情は心配そうだ。]
…バツゲームは、まあ、…なんだろうか…
…また後で話しあっても、いい。
[ご褒美はいいアイデアだな、と思っている。]
―食堂―
[手ぬぐいや水などを207号室に運んだ後、鶯谷の治療は矢口に任せて降りてきた。
鶯谷が起きたとき、そばにいる人間は少ない方がいいという判断だ。
そんなわけで行く宛もなくて食堂へ。なにやら一種、完成された空気があり入り口でしばらく躊躇したが。よしと頷き中へ。
いやその、けっしてレアチーズケーキに惹かれた訳では、、、大好きです!]
ただいま。なんか炭酸水もらえるかな。
[言いながら――風峯と更科の様子をちらちら伺いながら――キッチンへと入れば、冷蔵庫を開けてSnowStormとラベルのうたれた缶を取り出した。
もしクラスメイトにどうだったかを問われたなら「後は矢口さんにお願いしてきた」とだけ答えるだろう。]
-木の上-
ん?
[少し離れた所に人の気配……見晴らしの良さが幸いし、人影が動いてるのが見えた。]
あれ……アンアンじゃない?
[姿と雰囲気は、遠目からでも人物を特定できた。
暫くして城がよたよたとそれを追いかけている。]
むむ…
-木の上-
[座っていた枝の上に立ち上がり、目を凝らす。
双海がそのまま海に入っていく姿を見て、木から落っこちかけた。]
ちょ…!
[慌てて木から降りようとあわあわしている間にほどなくして城が追いつく。]
あ〜もうビックリした。
良く考えたら、アンアン水泳部でアタシかなづちじゃない。
ウッカリしてた。アタシが死んじゃうわ〜
あら?
[海辺で何やら話している2人から離れた林に、別の人影があることに気づいて視線をそちらへ。]
…あれは。
おトイレは分かるけど、まさか、まなみんまで……
デバガメしてる!
―食堂―
[食堂に顔を見せると、ケーキを食べている面々が見えた。]
あー、ケーキ美味しそう。
ニ越さんが作ったの?
[いる面々では彼女しか該当しないだろうと分かる。が、一応聞いてみた。]
―食堂―
え、、、あ、えと。
[突然に話しかけられびっくりして顔をあげるが、またすぐに下を向く。
合うか、といわれたら。合わないとしか答えようがない。でも、どっちも好きだから気にしていないのだ。正直、ご飯に炭酸でも私は一向にかまわんッッというのが丈二である。
そしてどうしよう。これを全部説明するには口ベタ(口ベタなんだってば!)丈二にできるのか。できたとしても味の嗜好として一般的ではないのではないか。それってつまり引かれてしまう。かといって、合わない。と素直に聞かれたことだけ答えても「じゃあなんでその組み合わせを」とか更なる追求が入ってしまうだろう。あれこれ追求されるのは苦手だ。なんだか自分が間違った人間に思えてきてどんどん萎縮してしまうから。ではどうすればいい。どう答えればいい。
しばらく考えて末。]
、、、うん。美味しいよ。
[レアチーズケーキをひとすくい口に入れながら、もごもごとそれだけ答えたのだった。]
[餃子とケーキに順繰りに目をやって、ケーキだけを静かに確保した。
餃子は嫌いではないけど、ラー油とにんにくを鬼のようにぶち込む悪癖があるので、そのあとにケーキは食べられない]
……さすがは鈴ちゃん。癒される。
[精霊(仮)さんが中辻だったり鶯谷だったり。
閃光と爆音とともにモニタが破壊されたり。
割に色々とあったので、甘いものは至福である]
-山・木の上-
ああ、そういう事だったんだ…。
[城の包容を受け入れる双海。雰囲気は間違いなく、恋する2人だ。]
アンアンがスゴくモテるのは知ってたけど。
アンアンの意中は…
ジョジョ、だったんだぁ。
[へえ〜。と、海辺の2人の様子を見守った後、再び視線を林へ。
なんと……御手洗様と碓氷ちゃんが、ものスゴく密着してヒソヒソ話をしているではないですか!]
え!?
え〜〜〜〜〜
―食堂―
[結城の頭の中にいろんな文章が展開されている気がした。
とりあえず、答えが出るまでのんびりと待っていた。
紅茶とケーキは素晴らしい組み合わせだと思う。]
…そうか。
好物同士だとそうかもな。
[頷いた。レアチーズケーキは少しずつ
味わって食べている派だった。]
ティーソーダとかでもいいかもな。
[と、そこに矢口が降りてきた。
中辻=鶯谷扱いに中辻(見えない)は
困ったような顔をしていたかもしれない。
見えないので不確定。]
矢口、あの子は大丈夫そうか。
二越さん、私ももらうね。
[ケーキを一つ頂いて食べ始める。
至福の時間。
作られたチャーハンもそれなりには美味しそうに見えたが、とりあえずは甘いもの。]
二人とも、まだ帰ってこないね。
[あの後何か進展があったのかもしれない。そう思いながらフォークを動かす。
山田に見られていたことや誤解を受けていることなど知る由もなく。
もちろん、林で密着していたわけでもないのだが。]
ひとまず、大丈夫かな。よく寝てるよ。
大丈夫じゃなかったら、日恋がティナちゃんと一緒に保護してくれるだろし。
[フォークをくわえつつ。
そういえば、お粥とか用意したほうがいいのかなとかなんとか。
杏はまだ戻ってないらしいが、自分で作ると煮すぎて重湯になりかねない。
誰かに頼んでしまうのも手かもしらない]
ん、そうだね、、、。
[曖昧な言葉になってしまったのは、矢口がやってきたからだった。鶯谷は大丈夫なんだろうか、と思うもどう問いかけるか考えている間にもう更科が質問しており、結局、下を向いてしまいそのままちらちらと様子を見る格好に落ち着いた。]
…帰ってこないな……。
道に迷っていなければいいが。
[そういえば初日林に行った西野は
道に迷っていた気がすると思い出しつつ。
両の手の指を絡ませて、その上に顎をおいた。]
碓氷、彼ら様子はどうだった?
又聞きなので仔細分からないが
和解出来ているといいんだが…。
[それはそうと山田は何で木の上が好きなんだろう。
更科自身は見ていないのだが]
ああん、まなみんの真面目な授業態度ってば、後に御手洗家の嫁になるための教養を磨いていたからなのね〜〜
しかも、ほら、クラスでもちょっとへんたひチックなおトイレと、まさか濃厚な愛を育んでいるなんて、言い出せなかったからまなみん、恋なんてしないとかなんとか言って、他の男子をはねつけてたのかしら〜〜
も〜
まなみんってば、水くさいよぉ〜〜
[木の上で盛大な身悶え]
う、ん。
いい雰囲気の二人だったよ。
双海さんの好みってそうだったんだって、思ったな。
考えたら、城君って双海さんのことちゃんと一人の女の子としてずっと扱ってたもんね。
[更科に聞かれて答える。
山田の誤解がさらにパワーアップしてるなどとは思いもつかない。
けれども考えたらそれはそれで玉の輿というやつではないのだろうか。
もっと打算的であればそちらも考えるのだろうが。]
なんだ、俺の料理がそんなに食いたいのか?
[変わった奴だなぁと更科に苦笑。
その後ケーキを受取ながら、ご褒美と聞こえて。]
勝者が敗者の名前を書いたクジ引いて、出た名前に何か一つ命令出来るとかでもいいかもしれんねぇな。
[もちろん常識範囲内で、と付け加える。
ああ、ケーキがうまい。]
[ケーキを食べ終わると、料理のほうを見て]
…チャーハンだけ、もらおうかな。
[ギョーザは遠慮したい。
と考えるのは女の子心理なのか。
チャーハンを手に取ると*食べ始めた*]
いや、駄目じゃねぇけど、な。
単に基本双海の料理が食えるこの場所でそんな事を言うのが意外だっただけだ。
[ま、双海が台所を使わせてくれたらだな、と頭をなでた。
困った顔に我慢が出来なかったらしい。]
ああ、流石に全員に罰ゲームってのも数が多すぎるしな。
鬼がどっち扱いかは……まぁ俺はどっちでもいいわ。
命令したい事とか特に思いつかねぇいし……。
[その時、席の端にいる結城がふと視界に入る。]
あ、結城の裸踊りは少しやらせたい。
[恐らくその場には絶望しか残らないだろうが、怖いもの見たさと言うのはあるのだ。]
そうか…?
まあ、…うん、意外といえば
意外なのか…って、だから、撫でるな、
[はずかしいのだった。
ちょっと眼をそらしつつ
紅茶をまた口にしたところで
裸踊りとか聞こえて咽た。]
ちかいっっ!! ちかいよまなみん!!!
[丁度距離と角度的に、御手洗と碓氷が密接しているように見える らしい。]
うう〜ん、そっかぁ。
かざみぃとさらりん、ジョジョとアンアン、そして……
ジョージが、自分の部屋に引っ張り込むほどお熱のおトイレは、まなみんと相思相愛だったってワケ、ねぇ。
[ぼーっと空を見上げる。]
意外とみんな、手早くここから出られそうなんだね〜。
いやいや、更科。
俺は結城を男の中の男と認めているんだぞ?
あの出で立ち、あの威圧感。
見るもの全てを己は弱者と悟らせる、まさに王者だ。
確かに俺は絶対に結城には敵わないだろうが、それでも時に挑まなければならないことがある。
………どんな弱い雄であろうと、絶対に持っている権利がある。
それは、群れのボスへと挑むこと。
雄はそれを使っても良いし、使わずに生きても良い。
ならば俺は、使う方を選ぶ。
[なぁ、結城?と。
言葉を言い終わってから視線を更科から結城へ。]
…そ、そうなのか…?
……いや、なんというか、
ボス?なのか…?
[殺意の波動寸前のような結城を見た。
炭酸水を飲んだら落ち着かないだろうか。]
…ゆ、結城…?
どうって?
うーん、何て言えばいいんだろう。
……そっか。
僕は、双海杏が、一人の女の子として、好き。
そういうことなんだ。
うん。
アン、好きだよ。
[にっこり]
―205号室―
……くあ…
[思わず額を押さえる。
笑ってしまうくらいに頭が痛い。鈍器で絶え間なく殴られているような鈍く重い痛み。]
……なにやって…るんだ…
[ベッドに寝に来たのに、ドアの所で座り込んだまま意識を失っていたらしい。
これは、マズイ。]
[さすがに、寝ていれば治るという段階をすっ飛ばしてしまった気がひしひしとしている。
どこかに薬箱でもあるだろうか。]
……っ…
[なんとか立ち上がってドアを開けると、ゆっくりと階段を降りた]
みろ、更科。
新たな挑戦者が来たと知って眠れる龍が眼を覚ました。
早くも弱者に対して全身で威圧してるっちゅう話だ……。
正に、龍が如く……。
[下半身的な意味で。]
―食堂入り口―
[人の声のする方に歩を進めると、食堂に何人かの姿が見えた。
少しほっとして、入り口から顔を覗かせて尋ねる。]
……すまん、どっかに、薬箱とかないかな…
―食堂―
…風峯、わたしは
どこから突っ込んだらいいだろうか…。
[こめかみを右手で軽く覆うような
格好で眼を閉じた。]
あれ威圧なのか、
というかさっき噴いてただろ。
…ん?
葛城、…どうした、
顔色酷く悪いぞ?
[席から腰を浮かす。]
―食堂―
[ゆらり。。。
周りの空気が揺らいだ気がした。
身体をくの字にして咳き込んでいた丈二の左腕が、ダシ、とテーブルに掌を打つ。その左腕で我が身を持ち上げるようにして立ち上がる。
まだ、ようとして顔は見てとれない。俯いたままの眼はなにを見据えるのか。
やがて完全に身を起こしたソレはゆっくりと風峯の方へと顔を向け――…]
[さて、更に真面目な顔で追撃しようとしたところに、葛城が。]
おいおい、大丈夫か葛城。
薬箱……なぁ、でっかい救急箱なら結城が持ってた気がするっちゅう話だが。
[立ち上がって、結城の方を見る。]
あー……
いや、たいしたことは無いんだ、うん
[ぼんやりした顔で、更科にひらひらと手を振る]
頭痛がするんで、薬があれば、もらえないか、な、と。
[そう言うと、力無く笑い]
あ、おい、結城!
……
[結城はかけていってしまった。
席を立ちかけたまま手を伸ばしてしばし――
風峯を軽く小突いた]
…泣かした。
あんまり苛めたら、いけない。
…葛城は、頭痛?
それは風邪じゃないのか?
[近づいて、心配そうに葛城を覗き込み
そっと額に触れた。]
む……少しやりすぎたか。
[更科に小突かれて、バツが悪そうに頬を掻く。]
んで、葛城は風邪か?それ。
薬の場所知ってそうな結城いなくなっちまったしな。
[他に誰かしらねぇかなぁ……と呟く。]
ああ……今の結城、か。
また泣いてたのか、まったく…
[しょうがない奴だ、と呟くと、ひやりとした更科の手が額に触れる]
……ん
きもちいい、な。
そうだぞ。
おとなしめ、…のやつなんだから。
[なんかその割には必殺技とか
撃ってた気もするけれど
この際それはとりあえず置いておいた。]
…熱、あるぞ?
風邪だよ、ちゃんと寝ていないと。
んん、薬の場所…わたしもしらないな…
探してみよう。
取り敢えず椅子に座ってるといい。
[椅子を引いて勧める。
ケーキもあるけれど、食べるような体調だろうか。]
ありがと…
[勧められた椅子に座り、ぼうっと眺めると、
なんだか更科がおかーさんで、風峯がおとーさんで、自分がその家の娘で、色々と世話をやいてもらっているようで。
なんとなくほんわかとした気分になった。]
ケーキ…うん、食べようかな。
[甘いものは大好きなので、正直食欲は無いが、食べられる気がした。]
…そんなん、急に言われても
[視線が下に落ちる。
頭の中がぐるぐるして]
解らん。少し、考えさせ。
[そう告げて、歩き出した。
背中は、追いかけて来るなと無言で告げる。
足は、ログハウスでも、海でもない、また別の何処かへ]
―食堂―
ん、矢口、207に、ありそうかな。
それならちょっと、取ってくる。
[鶯谷は、大丈夫だろうか。
あんまり見られたくないような、
そんな心持ちもあろうが、今はかんべんしてもらおうと胸の内で呟く。
葛城にまたもやおかーさん扱いされているとは思わず。]
うん、食べられるなら、食べるといい。
美味しかった。二越の手作りだぞ。
[二越に葛城へケーキを勧めてもらい、
その様子を一度振り返ってから2階へと向かった]
そうだな、あとで謝っておくか。
[更科の言葉に頷いてから、矢口の発言が耳に届いた。]
207号室か?
[取りに行こうとした所、更科が先に行ってしまった。
恐らく二人も要らないだろうし、葛城への対処は同じ女子の方が何かといいだろう。
……することがない。
若干手持ち無沙汰。]
―207―
[目が覚めると、額のおしぼりがぬるくなっていた。
比例して、体のだるみは眠る前ほどではない。]
ん……。
[少し体を起こしてみる。
相変わらず部屋には誰もいないようで、けれどそれは、考えを纏めるには丁度良い時間だった。
後、隣に置きっぱなしにしてある治療箱も返さねばなるまい。]
―207号室―
[落ち着いた声が聞こえた。
少女とも少年ともつかない声だ]
失礼する。
[扉をそっと開く。
はたして、その人物は起きていた。]
すまないな、ちょっと治療箱を、借りに来た。
…起きても大丈夫なのか?
更科さんか。
[扉の向こうからの声ではくぐもっていて分からなかったらしい。
治療箱を、と言われると、上半身を伸ばして治療箱を取る。]
……大丈夫、だよ。っと。
少し考える事も出来たし、ね。
[やっとの思いで取った治療箱を、一旦布団の上に置き、また持って更科に差し出した。]
[二越からケーキを受け取り、椅子の背もたれに寄り掛かりながら少しずつ食べる。
微妙に味覚が無かったが、それでも充分美味しさが伝わってきた。]
……。
[フォークを咥えたまま、風峯の方へ視線を向ける]
…あのさ…
−林−
・・・・・・
[とりあえず考え中になったようだ。城の心境やいかに、といった所だが少なくとも二人の仲が進展したのは良いことだ。何故か自分の事のように少しため息を付く]
しかし、まだ何が起こるか判らん。油断は禁物だ。
何かしら彼らのサポートが出来ればいいのだが・・・
[それにしても今の今まで全く気づかない双海も中々の鈍感ぷりである。ああいう甲斐性なしはどげんかせんといかん。これだけの城のアプローチを次々とへし折った上で直球ストレートを受けてようやく気がつくとは、全くもってけしからん。彼女にはフラグデストロイヤーというあだ名を心の中でつけておこう。そんな双海に一途な城も災難だ。今後が思い遣られる]
[することがないので、再び椅子に腰を下ろして頬杖をつく。
なんとなく、手持ち無沙汰というのは居心地が悪い。
どうしようかと考えていた時に、葛城の声。]
どうした?
・・・・・・あれ?
たしか私は双海を連れ戻せといわれていたような・・・・・・
[一人でふらふらと歩いていってしまう双海、どうしますかね]
いやーしかしだな心の声君(仮名)、ここまで城君が突撃したわけだしここで声をかけるのもどうかなと思うわけなのだよ。一人になる時間も必要だと思うしな。
[でもさっき入水未遂までしてましたよね?あと食事の問題は何も解決しておりませんが]
う、うーむ・・・・・・
[仕方ない、こっそり優雅アサシンステップで双海の安全を影から監視するか。という事でストーキング続行]
……部屋、無理矢理替えちゃって、ごめん、な…
[それだけ言うと、気まずそうに目を逸らした。
謝るのは得意じゃない。
でも、謝らないでもやもやしているよりは、ずっといい。]
西野は、全然、悪くないから…
[言い終わると、テーブルに顔をつけてぐったり]
―207号室―
うん。
それならいいが…無理はなくな。
[治療箱を受け取って、鶯谷を見る。]
ありがとう。
…マスク付けているのは勿体無いな、
やっぱり眼を見て話したい。
甘いものは好きだったっけ。
二越が作ってくれた
レアチーズケーキ、あるけれど。
[持ってこようか。と、首を傾げた]
―林―
、、、ハ。
、、、、、、は。
[うん。勢い任せになんだか蹴ってしまったような気がする。肩で息をしながら立ちすくむ。涙のあとは残っていたが、ひとまず顔の血色は戻っていた。]
どうかな。
無理は学生時代の特権だって、な……知り合いが言ってたよ。
[正確には中辻さんが言ってました。
これで爺臭いとか思われたら、中辻のせいにしようと決めつつ。]
……マスクがないと、やはりまだ、少し恥ずかしい。
あ、これ、やぐ……皆には内緒にしてくれな。
[見られると、やはりまだ自分が自分と知られて見られるのは慣れていないので、まともに視線を合わせることは出来なかった。
何となく、更科の方を向いているようで向いていない、よく分からない場所を見ながら、首を横に振る。]
甘い物は好きだけど、今はまだ食欲がないんだ。
……後で二越さんに謝っておこうかな。
[さすがに謝罪まで更科に頼むわけにはいくまい。
そして、風峯辺りなら僕の分も食べてくれるだろう、と付け加えた。……いつか是非、風峯にセロリケーキとか食わせてみたいものだ。]
……ん、ああ。
気にするな、流石に驚いたけど……な。
[部屋が同じにならなければ、きっと想いを伝えることはなかっただろう。
もしかしたら別の未来があったかもしれないが、そんな事はどうでもいい。
何よりも今に満足してるなら、ifなんて邪魔なだけだ。
そういう意味では感謝するべきなのかもしれないが、勝手に部屋を変えたという事実とで、俺の独断で相殺だ。]
っておい、本当に大丈夫か?
………そ、か…
[あれ、なんだか風峯の声が遠くに聞こえるような。
ぼんやりとしたまま、だいじょうぶ、という事を伝えるために、テーブルに頬をぐりぐりしてみた。]
おーい葛城。
その面白奇行は見てる分には愉快というか、かなり心配になるからやめろー。
[様子がおかしくなってきた葛城の体を軽くゆする。]
ぐはあっ!!!!
[突然。何者かが。この御手洗業の背中を。全力で蹴った]
くっ・・・・・・誰だ!?
[まさしくお約束の連続でございます]
―207号室―
な?…ん、そうかもな。
祖父だったかな、
遊べるうちには遊べとも謂われたけど。
お前も意外と、ちょっと老成してるのかな。
[言葉につまるのを何か微笑ましく思ったか笑んだ。
中辻のことだとは気づかない。]
ん、わかった。内緒だ。
[自分の唇に人差し指を当てて、内緒の仕草。
微妙な方向を向かれてもさして気にすることはなく]
そうか…、仕方が無いな、それは。
ものが食べられるようになればだいぶ回復も早くなるんだけれど…早くよくなるといいな。
ああ、目が覚めた、っていうのは伝えても構わないのかな…
[なにか不穏なケーキの気配を感じながら
考え事がしたいなら皆には黙っているがどうする?と首を傾ぐ]
………。
[やはり若者らしくないと取られてしまったらしい。
これは全て中辻の仕業なのだ、と心の中で唱える。
……見れば、更科の後ろで中辻があわあわしていた。
透けて通って、半分は更科の顔に、もう半分は中辻の顔がだぶっている。まるでモンタージュだ。
今度は先ほどとは別の理由で目を逸らした。]
ありがとう。
……助かる。とても。
[何が助かるのかは分からないが、とにかく助かるので、感謝を述べることは忘れないでおいた。
続く言葉には、曖昧にすることなく確かに頷く。]
それは、言っても構わないよ。
……まだもう少しだけ時間のかかることだから。
[主に、気持ちの整理という意味で。
覚悟は出来ているが、上手く体が動いてくれるか心配なのだ。
勘付かれないよう気をつけつつ、隠したままのアレを意識した。]
ん?
[下界…もとい下階から騒ぐような声がした気がした。
目を瞬かせた後、更科の方を見る。
まだモンタージュだったので危うく噴きそうになったが、何とか我慢した。]
風峯が呼んでいるようだ。行ってやってくれ。
……後、ケーキのことも忘れずに。
[最後は、冗談めいた口調で、微かに笑みながら言った。]
―207号室―
…?
[よもやモンタージュ状態などと誰が思うだろうか、いや、思わない。反語。]
――うん。
[モンタージュ状態だけれど笑み浮かべ頷いた。]
わかった。なら、伝えておくよ、
眼を覚ましたって。…?
[勘付く程に人間離れはしていない、
一度瞬いてから――階下の騒ぐ音を聞く]
…何事だ?
あ、あ。行ってくる。…ケーキもか、うん。
承ったよ。それじゃ、また。お大事にな。
[そして「だれがおかーさんだ」と、1階へと降りて行った。]
うん。ありがとう。
[去ってゆく更科を、その場で見送る。]
――…さよなら。更科さん。
[扉が閉じてから、小さく小さく呟いた。
あ、念のため言っておきますが死亡フラグじゃないっすよ?
いや、ほんとに。]
違うな結城。そこはこう答えるのだ。
作戦目的は、正義。IDは、仮面○イダー2号。
・・・・・・まあ私も大概不審者だと思うが、君も突然登場したな。悪くない。
おかえり、かーさん。
[食堂へと戻ってきた更科の姿を見て、とりあえず前までのノリを引きずっておく。
ぐったりして動かなくなった葛城は、とりあえず背中を撫でている。
これで結構落ち着くものだ、両親の記憶はない……がなんとなく覚えている。]
とりあえず薬飲まさないとな。
ケーキ腹に入れたし丁度良いだろ。
―207―
[更科が退出すると、また静かになった。
……先ほどまで見られていたこともあるのだろう。
何となく落ち着かないので、マスクだけ被ってみた。
知らない人が見たらまるで変質者だ。]
―食堂―
誰がかーさんだ。
同い年だぞ、わたしたちは。
[治療箱を机の上に置いて
葛城が突っ伏しているのに一寸慌てた]
お、おい?葛城?大丈夫か。
……おい?
[額にまた手を触れた。とても熱いように思える。]
そうだな、…うん。
葛城、葛城?起きられるか?
薬を飲んで、寝に行こう。
仕方ないじゃないか。僕は4号で、しかも正当な数には数えてもらえないんだから。
[意味がわからない。]
それで、本当にここでなにやってたのさ。
[マスクの上から眼鏡をかける。]
……さて。始めよう。
[誰かが入ってきたら隠さなければならないので、必要な分だけベッドの上に放り出す。
何を?
勿論、棄てようとして棄てるのを忘れていたソレだ。]
リサイクルも、それなりに信憑性あるのかもしれないね。
[イメージは出来上がっている。
後は実行に移すための準備をしていくだけだ。]
―食堂―
[髪をそっと撫でてみる。
頼んで、水を組んで傍に置く]
…ん、部屋に戻ってからの方がいいかな。
[治療箱からとったのは風邪薬。
むしろひいたあとだと
栄養剤の方がいいような気もしながらその箱を手にした。]
うん、205号室…
[なんだろう、更科の声も、風峯の声も落ち着く。
なんとか、おか……更科から受け取った薬を口に含むと、
お前には苦労かけるねぇ…、呟いてから、ぐてりとテーブルに突っ伏した]
ー食堂→205号室ー
それじゃ運ぶぞ。
更科も一応ついて来てくれ、俺じゃ色々わからんかもしれん。
[異性の場合の処置など検討もつかない。
薬を飲んだことを確認すると、横抱きで抱き抱える。
まぁ、いわゆる一つのお姫様抱っこだ。]
じゃ、いくか。
[そのまま205号室へ。]
それは言わない約束、…と
続けるところだろうか
[何か違う。]
…うん、このまま此処で伸びていても
風邪をひくだけだし…
[お姫様抱っこに瞬き1つ、
濡れタオルを手にあとを追う。]
→205号室
まあ君のような悲劇の改造人間にもわかりやすく教えてやろう。
[見たことを簡単にかつ客観を交えて説明した]
という事だ。城君には幸せになって貰いたいものだが、さてどうしたものか。それよりも我々の食料確保という意味での双海の保護も重要課題となる。
ー205号室ー
[葛城をベッドへ下ろした後、外へでて待っていた。
良くは解らないが、男が居てはやりにくい処置もあるかもしれないし。
それと道中、なぜか更科がお姫様抱っこの様子を珍しそうに見ていた気がする。]
おー、もう陽が落ちてるよ。
[知らない間に結構時間がたっていたらしい。]
城と、双海さん・・・・・・。
[言われた方を見るも、すでに二人はどこへやら。
御手洗の言葉を頭の中で反芻する。・・・しばらくもろもろ考える。そして改めて御手洗の姿を見やり、そこではじめて気がついた。]
あ。
つまり御手洗は城に嫉妬しているんだ。
[御手洗の着ているジャージをまじまじと眺め、納得。]
―205号室―
[気を遣ってだろう、風峯が出て行った後
濡れタオルを頭に乗せる。
やはり冷やすのがいいだろう。
体は温かくと布団をしっかりかけた。]
暑くても布団をはねのけたりしたらいけない。
汗をたくさんかくことだ。
いいな?
んー…
…一回服を変えた方がいいかもしれないな。
[着替あるか?と尋ねて、
浴衣などではなくあたたかい服を着せるつもり。
すっかり外の光は橙から赤に移り変わっていた。]
―205号室―
ん……
[わしが死んでも、三年は秘密にしておけ、と言いかけて、額のひやりとした感覚に目を開く。
更科の、布団をはねのけるな、との声にこくこくと頷く。]
……着替え…ジャージがあった、かな…
ああ、大丈夫、一人で着替えられる、よ。
手間かけさせて、すまない…
―205号室―
[言いかけた科白が聞こえたら
うっかり悪乗りするところだった。]
あるか、ならそれに…うん、
着替えられるなら、着替えておくといい。
[着替まで手伝われると
流石に恥ずかしいかな、と
小さく笑う。]
いいんだよ、気にするな。
病気の時は健康な人に頼るものだ。
[着替えるかな、とそっとベッドを離れた]
なにか欲しいものあったら持ってくるが
何かあるかな。
[首を傾いで尋ねる。
水はテーブルの上に置いておいた。]
うん……ありがとう。
[上半身をゆっくりと起こし、更科に微笑む。]
…そうだな、ポカリ、とか、あれば欲しいかもしれない。
とりあえず水もらえたし、急がなくていいよ…
[そう言うと、ぽふっと枕に寝転んで*目を閉じる*]
ん、わかった。
…おやすみ、葛城。
[そっと謂うと、離れ際布団の上から
ぽんぽん、と2度ほど撫でてから部屋を後にした。]
205→2F廊下
[風峯は待ち惚けだったろう。
見上げると扉を示して]
ゆっくり寝るみたいだから…
起きたら、よくはなると思う。
―207―
?
[また、誰かの足音が聞こえた。
しかしそれはこちらへ近付いてくるものではなく。]
……そういえば、この部屋って誰か使ってたのかな。
[ここに連れてこられた人数と、部屋の数。
自分を抜いて考えても、ギリギリ一杯なはずだ。
ティナがいなくなっていることを未だ知らない阿太郎は、後でこの部屋の人に謝っておこうと決めたのだった。]
[一先ず作業を終えて、ベッドの上のものをしまう。]
ふぅ。
[溜め息をついてから、マスクを脱ぐ――ことはせずに、そのまま横に。
余計なことをしたら、また頭がぼんやりしてきたようだ。
薬が効いている間にもう一寝入りしようと、*目を瞑った*。]
―2F廊下―
ん。
…慣れない環境だし、
体調崩すひとも、…多いな。
[眼を伏せる。205号室と、
それから20号室を見たとき撫ぜられて眼を瞬かせ]
…おかーさん謂うなというに。
ん、いいさ、こういうのは適材適所、というかな。
何も気にやむことはない。
そうだな。
まぁ少しはしゃぎ過ぎたのかもしれねぇっちゅう話だ。
[元気になりゃまた騒ぐさ、と笑う。]
でも、ほれ。
葛城にいわせりゃ、俺がおとーさんで更科がおかーさんらしいぞ?
嫉妬・・・?何故私が城君に嫉妬するんだ?
[あまりに想定外の指摘だった為、目を丸くした]
双海君も悪い気はしていないようだし、城君は純粋に双海君を愛しているのだ。そこは祝福をする所だろう。
そもそも嫉妬の前提は私が双海君に好意を持っているという事だろう。
まあ彼女のシェフとしての腕は見るべきものがあるが・・・
[まあ、確かに現在双海と書かれたジャージを着ているわけで、そう思われる要素はかなり多い気はする]
―2F廊下―
そうだな。
……日も暮れつつあるが…
城と双海は戻ってきてるのかな…。
…結城も出ていったままか?
[うーん、と悩ましげに眉を寄せた。と。]
…は、
[まじまじ見あげた]
ばっ、…
え、葛城はなに、を、謂ってるのか…!
―林―
、、、、、、そうなんだ。
[御手洗の言葉に首を傾げつつも、ひとまず頷く。]
とにかく、ログハウスに戻ろう御手洗。ご飯は・・・うん、ひとまずなんとかなると思うから。
[提案して先に歩き出す。が、疑問は尽きずに歩きながら考え込む。
まずはそれならどうして双海さんのジャージを着ているんだと御手洗に聞きたいがもしかしたら込み入った事情があるのかも知れない。だったら聞くのはまずいだろう。
そも、好きだったら好きな相手のジャージを着込んでいいという話もよく考えればおかしい。
だってそうだとした場合、話を聞く限り御手洗は双海へ片想いをしていることになる。ということは双海からジャージを貸してくれといって借りてきたという展開はおそらくありえなく、つまりいま御手洗が着ているジャージは双海の鞄からこっそり抜き取って着用s]
犯罪だーーーーーー!!!
[叫んだ。]
・・・・・・えっ!?
[歩いていたら、いきなり叫ばれた]
いやいやいやちょっと待ちたまえ元博士!!一体どこでどんな犯罪が起きたと言うのだ!?
―2F廊下―
ん、…そうだな。
――双海があまりに遅いようなら
ちょっと、軽い食べ物でも――…って、
……、
べ、…べつに いやじゃ、ない が…
[狼狽えたまま眼を逸らした]
んだな。
双海の帰りが遅いようなら、俺らで何か作った方がいいかもしれねぇ。
[追い掛けてから随分経つが、きっとなにかあるのだろう。
具体的にはイベントとフラグ処理。]
嫌じゃない、か。
[そうかそうかーと嬉しそうに、ちょっと強めに頭を撫でた。]
あ、、、城。
いや、御手洗が犯罪に、、、手を染めて、、、。
[やってきた城に、悲しげに首を振って説明。]
御手洗・・・。
悪いことはいわない。ちゃんと双海さんに謝って、返してこよう。ね?
[真顔。]
な・・・・・・なにをいっているんだきみは。
第一、一体私が双海に何を返す必要があるのだ!?
[いや、その着てる物っすよ御手洗様]
・・・・・・なんで、そんな複雑な感情っぽい眼差しで私を見る。やめろ。
やめろ。
それから、、、うん。
人の趣味嗜好に口を出しちゃいけないと思うけれど、でも、、、、、、。
[話しづらい。一度、ごくりと飲み込んで。]
――そういう性癖は…やっぱりダメだよ。
[憐れみを帯びた眼差し。]
せい・・・・・・へき!?
き、貴様!一体私の何を知っているというのだこのやろうあばばばば!!!!
[御手洗様!!狼狽しすぎっす!!]
大丈夫。大丈夫だよ。
ちゃんと御手洗のこと判ってくれる人もきっといるから。
だから、、、ね、だから、ちゃんと謝ってこよう。ね?
[心の底から訴えた。]
わ、わかんない!お前の言ってることがガチでわかんない!!
[あたふたあたふた]
そもそもなんでお前が私の性癖を知っているのだ!?そしてなんでそれについて双海に謝れとか犯罪とか、そんなようわからん事を私に押し付けるのだ!?
そんな紳士タイムくらい何をしてもいいではないか!いいではないか!?
[御手洗様・・・・・・普段はずいぶんな高等テクニックを駆使されているんですね。お察しします]
ダメだよ御手洗、、、。
現実にはゼブラタイムなんてないんだ。
大丈夫。ちゃんと反省して、そして謝れば許してもらえるから。さあ、行こう。
[御手洗の手をひいてログハウスへと急いだ。あれ、城のこと忘れてる。]
そ、そうなのか・・・・・・
[なんというか、無意味な説得力。どうやらこのライダーマンは御手洗様の賢者タイムの愚行をよく知っていらっしゃる様子。御手洗様も観念し、ログハウスへ・・・・・・ちょっとまってください!?ということはこのままだと双海様に性癖を暴露した上で無意味に謝る事になってしまいませんか!?双海さんにげてー(棒]
―幕間―
[説明しよう。紳士タイムとは。
誰にでも「プライベート」と呼ばれる時間がある。誰の目にも触れない、貴重な時間だ。近年これが問題視されることもあるが、やはり私達人間にとって心休まる時間は必要である。
古来より、それは夜とされてきた。ちなみに常夜灯(豆電球)は眠る際は点けない方が良いとされている。何故なら人間が安心して「眠る」時間は夜であり、光というのは周囲への警戒を怠ってはならない時間、と刷り込まれているからである。
警戒をせずとも良い時間、人間は普段と違う顔を見せることは珍しくない。
ならば人前で自前のスティックをひけらかす御手洗業少年が、一人の時間に自身の何を更にひけらかすのか――想像していただこう。
あなと想像に浮かんだもの。
それこそが御手洗業の「紳士タイム」である。
私達には私達の安らかな時間があるように、彼には彼の紳士タイムがあるのである。
例えば厠(WC)が一番落ち着くという人もいる。御手洗業が御手洗業たりうるのは、通常とは違う何倍もの刺激によって紳士タイムを過ごしているからなのだ。
彼の生態を研究するに辺り、これらを深く胸に刻む必要があるだろう……。]
―幕間終了―
―エントランス―
それじゃ、、、御手洗。
[ここからは一人だと、丈二は告げる。他の者が手伝うわけにはいかないのだ。]
ちゃんと、謝ってくるんだよ。
[力強く、御手洗の両手を握った。]
うん、アンならきちんと謝ればきっと許してくれるよ。
[結城の言葉に頷く。
その後も二人のやり取りを眺めた後、ログハウスに向かって歩き始めた二人の後に少し離れて付いていった**]
……ツカサの性癖って何だろう?
・・・・・・あ、ああ・・・・・・ていうかだ・・・・・・
その双海をつれて帰ってくるのが、私の目的だったんだが・・・・・・
[双海、再度遭難!!]
・・・・・・おい。
なんで双海を連れて帰ってくるはずの僕が、ログハウスに連れて戻ってこられてしまったのだ!?あわわわわ!!
[御手洗困惑]
―食堂―
…遅い。
[ぽつりと呟いて、ちらりと窓の外へ視線を向ける。
曇ってきたみたいだし、…暫くしたら、一雨くるかもしれない。
どうかんがえても、遅い。
チーズケーキを食して食器を片付けて、お茶してのんびりして幾らか時間が経つが
飛び出したらしい杏(と追い掛けたらしい城)(彼はあくまでオマケだ)が戻ってこない。
これまで遅いと、何か起こったのかと面白s…間違えた、不安になってくる。]
…ちょっと探しに行ってくるよ。すぐ戻るね!
[その場にいた面々へそう声をかけて、食堂を後にする。
…片割れが心配過ぎて、食堂に誰が居たかなんて
今考えるとさっぱり覚えてないが、そういう事もあると言うことで。ね!
…うん、正直すまない。]
[ぱたぱたとエントランスへと向かって、
そこに立つ幾つかの影に気付くとぱちりと瞬いた。
探しに行こうとした人物の一人がいる。…僅かに眉を寄せた。
――肝心の人物が、見当たらない。]
おかえり、三人とも。
……、ねぇ、杏ちゃんは?
[結城と、御手洗と、城。…順繰りに視線を向けた。]
なんだって!それじゃあ、早く捜しにいかなくちゃ!どうしてそんなのんびりしているんだよ!
[なじった。]
・・・あ、二越さん。
うん、まだ見つかっていないんだ。御手洗がこれから捜しに行くって。
・・・・・・あ、ああ。いってくゆ。
[そう、こんな真夜中に林に入っていって双海を探し出し、さらにこの御手洗の優雅な性癖暴露した上で土下寝して侘び、許されたらログハウスに二人で帰還するのだ]
[これ罰ゲームだろ完全に]
[というわけで、出口から急ぎ足でなおかつトボトボと外に出て行った]
[207に様子をみにきた。
ベッドの上にはマスクマン、もとい、鶯谷がいた。首から下は、精霊(仮)さん。
頭部を破壊された精霊(仮)さんが、倒した敵のパーツを繋げた……わけはないだろう]
……なるほど。本当に、鶯谷くんだ。
[それだけ呟いて、サイドボードに、水差しを置く。
起きたら水分をとること、と、メモを残す。
ちょっと考えて、一文、追加する。
『少なくとも、治るまでは無茶せず休むこと』
……まあ、こんなところか。釘をさしておかないと、また、トーマス探しにいってしまいそう]
…?
――あれ? お父さん。
[御手洗(の服装)を見て、ぱちりと瞬く。
…多大な誤解を招きそうだが、そんなつもりは一切無い。
見覚えのあるそれは、今は杏が着ているのだけれど
元々父だった男のジャージなのは覚えていた。それだけだ、他意はない。]
って、あれ?
そもそも杏ちゃん追い掛けていったんじゃなかったの?
…何で、戻ってきてるの。
っていうか、何で杏ちゃん出ていっちゃったの。
[む、と少しだけ不機嫌を顕にした。]
―207―
[考えてみれば御手洗って着替えなかったよね。
もし部屋から彼のPANTSUが発見されたなら…。
彼は今、はいてない?
――という悪夢を見て、鶯谷阿太郎は何やら魘されていた。]
うん、御手洗は双海さんを捜しに出て行ったはず・・・みたいなんだけど。
[どうして戻ってきているんだろう。と二越に首を傾げてみせた。]
−そんでもって林・夜−
おーい、双海君ー
[こっちにいった気がしたのだが、暗いのもあり中々見つからない]
むう、困った。
[ミイラとりがミイラになったでござる、の巻(後編)になる可能性もある。早く探し出さねば]
[突拍子もない悪夢は去り、やがて鶯谷阿太郎は目を覚ました。
初めの視界は真っ暗――まあマスクをはめていたからだが。
少しして、近くで物音を聞いた。
何かを書いている音だろうか。]
―――…。
[開けたばかりの目では景色が霞んでいる。
誰なのか分からず、阿太郎は勘で名前(2(5))を呼んだ。
1.御手洗くん……?
2.矢口さん……?
3.山田さん……?
4.カルロス……?
5.ゲェッ、馬岱ッ! ジャジャーン]
―2F廊下―
…ん、そうだな。
質素にはなってしまうだろうが許してもらおう。
…つくるか?
[見上げたら強めに撫でられて
恥ずかしくなる。]
っ、…っ、!
や、やめろった、ら。
ほら、行くぞ…!
[と、腕をつい、と引いたのだった。
まだ料理は怖い。]
くそう、闇雲に歩いていても発見できん。こうなったら。
てれりれってれー。ゆうがすてぃっくー(のぶ代風
よし、さあ我が進むべき道を指し示せスティックよ!
[ころん]
1、前
2、後
3、右
4、左
5、上
6、下
4(6)
…っていうか、何で御手洗くんが呼び戻す使命を帯びてるの?
[かくん、と首を傾いだ。話が見えない。というか繋がらない。
自分が知っているのは、城が何かして杏がここを出て行った事までだ。
…なんだ、どういうことだ。
父のジャージを着ていたり、もはや御手洗の存在自体が謎めいてきた。]
まぁ…いいや、私も探しに行くよ。暗くなってきたし。
結城くんは、一度中に入るといいよ。……、そういえば、城くんは?
[何でいるの、という顔をした。
考えてみたら(詳細は知らないが)、出ていった原因は彼でなかったか。
…片割れに何かした上におめおめと戻って来たのなら、許すまじだ。]
[小さく、鶯谷の声が聞こえた。
落ち着いて聞いてみれば、鶯谷の声で、間違いない]
……あ、起こしちゃった?
なにか、魘されてたみたいだけど。大丈夫?
[御手洗の、はいてない、だなんて、勿論、知るはずもない]
うん、わかった。
、、、、、、、、、、、、あれ?
[問われて気がつく。振り返れば、さきほどまで一緒にいたはずの城の姿がなかった。]
城も、捜しにいったのかな。
[ひとまず、中へ。]
あ、いや……。
[よくよく見てみればやはり矢口だ。
御手洗やカルロスや山田、ましてやかのロリコン武将であるはずもない。
目を――タイツの上からなので無意味だが――こすって、今度こそ矢口を認めた。]
いや、ちょっと。
三つしか物を覚えられないスタンド、ジェイル・ロック・ハウスをかけて欲しい気分で一杯になって……。
[何と説明していいか分からず視線をさ迷わせると、脇に謎のメモ。
これは、まさか……。
三つしか覚えられない自分が書き残したメモ――なわけはない。]
それは……?
[0.2の視力ではよく見えなかった。]
今までが豪華過ぎたんだ。
たまには質素な飯でも食ってもらうさ。
[そもそも、男の手作りと女の手作りでは価値が違う。]
ん、んじゃとりあえず降りるか。
[そのまま腕を引かれて1Fに。
エントランスまでいくと人影が。]
あれ、結城に二越……またなにか起きそうな組み合わせだな。
ん? ああ、それ。
起きたら、ちゃんと水、飲むようにって。
起きたなら、丁度いいかな。ちょっと待って。
[残念ながら、矢口恵子はスタンド使いではない。
よく犬は連れているが、喋ったりもしない。
水差しを傾け、コップに注いで。
鶯谷に、差し出した]
はい。お水。
[敵襲というか、なんというか。
まあ、そこは華麗にスルーした]
―廊下―
…でも、料理はできたほうがよかろう?
あれほどとは謂わないまでも――
[ううん、と考える所作。
そのまま下へ歩いていって
外へ行く二越と戻った結城を見た]
…、結城。
[そこで、思ったのは]
おかえり、…大丈夫か?
[ちらと風峯を見てから]
葛城が調子悪いみたいなんだ。
ポカリが欲しいと謂っていたから
様子見がてら、持っていってやってくれないか?
[二越は出て行ったようだ、恐らくだが双海を探しにいくのだろうか。
ということは料理はほぼ絶望的ということか。
残った結城の方に声をかける。]
あー……さっきはすまんかったな。
ちょいからかいすぎたっちゅう話だ。
[頭を下げてから、頬を掻いた。]
まぁ、お前はとりあえず205号室いってくるべきだな。
葛城寝てるから看病してやれ、きっと安心する。
―階段下―
あ、風峯に更科さん・・・。
[この二人、もういつも一緒なんだなあ、とちょっと思いつつ。葛城とポカリの件を聞き。]
え、m 葛城さんが?
うん、わかった。ポカリだね。ありがとう。
[言って食堂へと走って、、、立ち止まる。]
・・・ごめん、葛城さんの部屋って何号室?
[そういえば、という顔で振り返った。]
あ、ありがとう。
[水を受け取りながら、阿太郎は考える。
――犬が喋ったら、どんなスタンドになるだろうか。
遠隔操作型の諜報スタンドかもしれない。その自慢の鼻を使って敵の情報を調べ上げ、飼い主の下に戻り、搾取した情報を完全に再現してみせるのだ。1/1で。
名前はそう、「ザ・ストーカー」とかどうだろう。]
あ。マスク、外さない・・・、
[水を受け取ったまま、もう片方でマスクに手をかけ、
手をかけ――――、………。]
と・・・・・・・・・・。
[ちら、と矢口を見た。
やぐち は なかまになりたそうなめで こちらをry。
ではなく、興味津々な様子でこちらを見ている。]
――――、何、か・・・な・・・。
[やはり、目の前で脱ぐのは恥ずかしいが脱がねばなるまい。
しかしどこかよく分からないところを見た上で、問いかけてしまうのは自然の摂理というか、ペリーの来航というか、ワシントン条約というか……。]
―1F廊下―
…、ん。
足元気を付けてな?
[駆けていく結城の背を眼で追う。]
…葛城は…任せていいな。
さて、食事はどうするか。
カレーとかなら、
なんとかなりそう、か?
[しかし未だに料理は。
中辻は心配そうにしていたかもしれない。
碓氷は料理ができたろうか――と困ったように。]
そ、そう。
[あまりにもあっけらかんと「何でもない」と言われたので、これは意識してはいけないと阿太郎少年は自戒する。
そう、普通は人前でマスクをしているなど失礼なのだ。
それに、まあ、知られているのだから今更、ではある。
あるのだが――。]
………。
[俯き加減に。出来るだけ矢口を見ないようにして。
よく分からない場所を見ながら、ゆっくりとマスクを取った。
マスクの下から、白い髪と、白い肌が顕になる。
紅潮は、残念ながら自力で我慢することは出来なかった。
――ああ茹蛸みたいになってるんだろうな、と阿太郎は考える。
色々と、どうしてよいか分からずに。]
……こくり。
[視線を逸らしたまま、水を一口飲んだ。
まだ、顔は冷めないままだった。]
−廊下→食堂−
そうだな、結城に任せるのが一番だろ。
葛城にとっても、な。
[クックッと笑いをかみ殺す。
どうせ上手くいくに決まってる、葛城がテンパる以外は。]
そうだな、簡単な料理を作ればいい。
帰ってくる頃には全部出来てるだろ……味は保証しねぇけどな。
[更科も少し手伝ってくれ、と笑って食堂へ。]
[水を飲む精霊さん。じゃなくて鶯谷。
やばい、可愛い。思いつつ]
お腹とか、平気?
多分、そろそろ夜ご飯だと思うけど。
それとも、着替えたいかな。からだ、拭いたりとか。
うん、すぐ戻ってくるつもりだから大丈夫。
[外も暗くなってきたし、一人で長いことふらつくのは流石に危ない。
結城の言葉にこくりと頷いて、ログハウスを後に――する直前、はたと気が付いた。杏の靴がある。
…履かずに、出ていった?
まさかとは思いながら、少しだけ考えて――
左手に杏の靴を引っ掛けると漸くログハウスを出る。
少しだけ、空気が生ぬるかった。
さて、杏は何処に行ったんだろう。眉を寄せる。
…幾らなんでも、むやみやたらと変な所に行くことは無いと思うけれども。
ぐるっと見回して暫し考え込んだ後、ゆっくりと歩きだすのは川の方へ。
林の方へは御手洗が向かったようだし、別の方を探すのが得策だろう。]
…杏ちゃぁん…。
[時折名を呼びながら、ゆっくりと歩いてゆく。
暫く歩いても見つからないようなら、程よい頃に戻る心算で**]
―205号室―
[ポカリを手に、扉の前。]
、、、葛城さん?
、、、、、、入るよ?
[ノックを二回。返事はなかったが、鍵が開いていたので入ることにした――]
― 201号室 → 廊下 ―
……。
最近食堂にしかいない気がする。そんなはずは絶対にないのに、どうしてだろ。
[でも食堂に向かうんだけどね、とつぶやいた]
幼馴染みだというしな。
いいな。ずっと、仲がよいのかな。
―――…皆、もう暗くなるというに…
[心配そうにエントランスを見た。
ああ、手伝う、と答え
まだおっかなびっくり手を動かすのだった。]
――――〜っ
[気管に入ったようです。]
けほっ、けほけほっ
や、やややややや
[多分、矢口さんと言いたいのでしょう。察してあげて下さい。]
――、お、お腹は……、
[すいてない、と言うと本当に体を拭くことになりかねない。
……何故阿太郎少年は自分で吹くという選択肢を考えないのでしょう? お兄ちゃんは不思議でなりません。
しかしお腹はすいている、と言うとなにやら不吉な予感が。]
[ここは体を拭く件については華麗にスルーしつつ、食事についてのみ返答する作戦に出たようです。]
お腹は、すいてな
[ぐう。]
―――。
[何かが鳴った。]
………うう……。
[さっきよりも三倍くらい赤くなって俯いた。
コップの水に映った自分の顔も、まともに見られない始末。]
――― キッチン ―――
[ずっとキッチンの奥に一人で座っていた。椅子に座り、頬杖を突いて。だから誰がどこで何をやっているなんて知らない。
風峯と更科がキッチンへやってきた。何度目かのため息を吐いて、挨拶する。双海もジョジョも帰ってこない。ジョジョには、宇留間に殴られるという仕事があるというのに]
二人とも、料理するのか?
[更科に視線をやって、少し思案顔になった。が、すぐに椅子から立ち上がる]
どうぞ。お二人にここは任せよう。僕は少し外へ行くよ。
−食堂−
[食堂にいた西野に、今回は俺が料理すると言って、更科と共にキッチンに入る。
以下、男の料理タイム。
・もやしサラダ
もやしを取り出し、適量の味の素と醤油とゴマ油で混ぜる。完成
・肉じゃが
牛肉を酒にぶちこみ、鍋に油引いてから酒ごと肉を入れる。
みりんと醤油いれて、ジャガイモと玉ねぎ入れて弱火で煮る、完成
・ジャガイモのチーズ焼き
ベーコンを炒めつつ、ジャガイモを1cmぐらいで適当にスライス。
並べてベーコンかけてチーズかけてオーブンで焼く。完成
・ステーキ
適当な厚さに切って胡椒振って15分放置。塩かけて強火で一気に表面を焼いてアルミホイルに包んで10分ぐらい放置。完成
ニンニク、酒、醤油、砂糖でソース作って完成。]
―205号室―
、、、都ちゃん?
[聞こえるのは静かな寝息。寝室を覗く。寝ているようだ。]
・・・・・・・・・・・・。
[寝顔に辛そうな感じはない。大丈夫そうかな、と思いながらサイドテーブルにもってきたポカリを置く。
ベッドサイドに椅子をもってきて、腰を下ろすとイヤホンを片耳にあててi-podのスイッチをonにした。]
[・おまけ、おかゆ
ごはんに水をかける。レンジでチン。完成。
お好みでお茶づけの素でも。
というわけで、バランスとか色々無視した夕食が完成したのだった。
手抜き万歳。]
-208号室-
[うっかり木の上で居眠りをしていた。
落っこちかけてカモメさんに突付かれて目が覚めると、もう日暮れ。
寒くなったので、果実を沢山もいで両腕に抱えて下山した。
エントランス周りのアレヤコレヤは一段落し、静かなログハウスに戻ってきた。
整理すると、ティナが居なくなったこともタイツが精霊(仮)だったことも、御手洗の変な性癖が暴かれかけたことも、全て知らないわけだ。]
あー。
やっぱ部屋が落ち着くな〜。木の上より。
、、、、、、人の心配しておいて、自分が体調崩すなんて。
どうかと思うよ。都ちゃん。。。。。。
[小さく、ため息。
寝ている葛城をずっと眺めていたくもあったが、そんなわけにもいかないだろうと、i-podに耳を傾け、丈二は瞳をとじた。
――あ、どうでもいい話かもですが。
葛城都と結城丈二はずっと仲がよかったかというと、どうだろう。びみょうなところでしょうか。
ひとまず中学生の頃はほとんど会話もなかったです。この学校に進学したのもただの偶然で、今年になるまでクラスも違ったという予感。予感ってなんだ。
一緒に遊んでいたのは、小さかった頃。小学校の途中から、男女で一緒に遊ぶということそのものにお互い気恥ずかしさを感じるようになり、疎遠になったのでしょう。
親同士が仲良しなので家族ぐるみでの集まりもあったでしょうが・・・まあ、だとしてもその際に特別色々な会話が発生するとか、そういうことはなかった。
そんな幼馴染みです。]
――― キッチン → 砂丘 ―――
[昼食も終わり、少したち、風峯たちが夕食の準備に取りかかる時間。
食堂に誰かいたかもしれないが、なんだかぼんやりとしていて誰がいたか覚えていない。きっと挨拶くらいは交わしただろう]
……ふむ。
[地面が砂になってからだいぶん歩き、ログハウスが遠く霞む程度の場所まで来て、一つ頷く]
[食堂での一幕]
手際がいいな。
ほんとうに、手慣れているという感じがする。
[感心しきりであった。
でもたしかにおつまみっぽいな。]
もう少し自然に席を外す方法を事前に検討しておくべきだったかな。変に意識されてぎくしゃくされても、その、なんだ。困る。
[他人の事を考えていた]
目の前でいちゃらぶ劇場を上演されるのも困るか。耐性付きの防具が欲しいな。
[何度考えても、ジョジョの行動が不可解だった。元々ああいう性格ではあるのだが、今は常軌を少々逸している気がしてならない。というか、普段からああなら双海には殴られているに違いない。双海は”相手は病み上がりだから突き飛ばせない”みたいな描写をしていたので多分間違いない。いやこれは西野の知るべきところではないのだがなんか空気を読んだらしいぞ?]
日恋のこの企画にアテられたか……それとも、本気か。
[前者なら目を覚ましてやるべきで、後者なら応援すべきなんだろうが、宇留間のパンチで判別できなかったらどうしよう。というか、なんだか宇留間は全殺ししそうな雰囲気だった。自分で言い出しただけにちょっと怖い]
[なんか音がした]
あ、減ってるんだ。
どうする、降りる? まだ辛ければ、持ってくるけど。
[ちなみに。矢口はたぶん、致命的な勘違いをしています]
−食堂・調理中−
まぁ、こんなに材料一気に使うことなんかないけどな。
金が一気に飛んじまうっちゅう話だ。
どれか一品に白飯だわ、基本。
[ジャガイモは本気でつまみだ。]
本当は料理しながら酒飲みたいんだけどな。
双海に見つかったら確実に殺されるから自重だ。
[多分、普通に飲んでいるよりキレる気がする。]
お星様。どうか僕に道標をくれないか?
[夜空を見上げた。ついでに知識を駆使して星占いなどやってみるが、かんばしい結果は出なかった。仕方がないのでログハウスに戻ることにする]
−食堂・調理中−
まあ、そうだな。
今回は豪勢に材料も揃ってるから…。
[どう見てもつまみだった。
おいしそう。]
……それはいかんだろう、
お前家でやってるのかそれ…。
手元気をつけろよ。
[台所、お借りしています。]
湯船はいいねえ。リリンの生んだ文化の極みだよ。
[まったり]
ピキィィィィィィィィィン!
[脳裏にフラッシュ。なんか効果音が出た。身も蓋もなしに言えばニュータイプ覚醒音]
そうだ。僕にはやらなければならない事があったんだ。
−食堂・調理中−
ほれ、焼いたり煮たりする時間手持ち無沙汰だから……つい、な。
包丁持つ時とかは飲まないぞ?
[基本、小さい缶を飲みきる頃に全てが終わってます。]
そうだ、な。
今日は一緒に飲んでくれる奴も横にいるし、楽しみに取っとくわ。
[どうやって全殺ししますか?]
1.鳳凰脚(RB餓狼伝説SP版)
2.アルマゲドンバスター
3.〈五指爆炎弾/フィンガー・フレア・ボムズ〉
4.〈火産霊神/カグヅチ〉
5.ギャリック砲
6.やらないか
[>3(6)を選ぶ。
―――。
[ここは考えどころだ。
恐らく、これがゲームなら選択肢が出ているところであるが、ここでマクロに任せると碌なことにならないのは今までの体験で知っている。
しかし、ならどうしろと言うのか。]
た、確かにお腹がすいているのはアタリなんだけど。
[下へ行くべきか行かざるべきか。
矢口も阿太郎だけのことに感(かま)けていられないだろう。
彼女とて、人のいるところで友人と話もしたいはずだ。
ならば――。]
迷惑ばかりはかけられないよ。
僕も、食堂に行こうと思う。いや、思います。
[何故か敬語になった。
そしてベッドから出ようとして、――漸く気づく。]
[今まで本来の熱ではない方の熱に浮かされていたが、薬を飲んでいるとは言え阿太郎は風邪っぴきであり、即ち安静にしていなければならない身である。
そのような体で無理矢理立とうとすればどうなるか――。]
うわっ
[立とうとした途端にバランスを失い、床に落ちた。顔から。
手をつこうと伸ばすも遅かったようだ。
間抜けな格好で、KOされたボクサーみたいになっている。]
−食堂・調理中−
…炎をじっと見たりしてないのか?
[不安なほうだった。
成る程、手早いことだ。]
…ん。
まあ、そんなに飲めないとは思うが
一緒に飲むくらいはできるから、な。
[そう、笑んだ。
こっそり飲むのは楽しいのかもしれない。
佳い子は真似しない。]
――よし。
[宇留間は心に決めた。たとえ命が縮もうとも、友人であるジョジョに天罰を与えようと。それが宇留間のジャスティスだ]
[宇留間には、どうしようもなく悪い癖がある。命がかかるような状況でも、洒落に走りたくてたまらなくなるという癖だ。彼は運命すら茶化さずにはいられない]
−食堂・調理中−
見ながら飲む、かねぇ。
大体感覚でわかってるしな。
簡単な調理ばっかだから変な失敗もねぇってのもあるか。
[もっと手を加えれば旨くなるんだろうが、ここら辺で妥協するのが男の一人暮らしというものだ。
もやしは正義。]
ん、それだけで十分だ。
一人酒ばっかだからな、一緒にいてくれる奴がいるだけで嬉しいっちゅう話よ。
−ログハウス前−
[御手洗たちの背中をぼんやりと追いかけて辿り着いた]
やあ、リンちゃん。
ただいま。
[その後、ぼんやりとしたまま、御手洗の背中を追いかけていた]
……あれ、ここ、どこ?
[見失った]
-208号室-
いけなー。ちょっと今、軽く気絶してた。
[むくり、起き上がると果物を抱えて階下へ。]
アンアン戻って来てるかな。さっき意地張っちゃったけど、今居たら言おう。
アタシもデザート用意してきたよ、って♪
−食堂・調理中−
……そうか。
凝る前にまずシンプルで美味しいもの…も、か
[このシンプルさがいいんじゃないかな、と
思っているようだ。
もやし、美味しいな。]
…、……そ、そうか。…それは、よかった。
[うれしそうな笑顔に何だか赤くなってから
眼を逸らしたのだった。]
-食堂-
[入ってビックリ玉手箱]
あれ〜〜、かざみぃ、ちょっとアンタなにやってんのぉ?
[って、もっとビックリ玉手箱]
って、さらりん!!!!!
消火器〜! 消火器どこー?!?!?!?!?
[混乱]
−食堂−
[丁度食事の用意が終了した頃に、突然うるさくなった。
タイミングが良い、と言えば良いのだろうか。]
何騒いでるんだ?山田。
俺が料理してんのがそんなにおかしいっちゅう話か。
[騒ぎを横目に、料理を並べていく。]
ま、まて山田!
わたしは、今回は火には触っていない!
爆発しないから!
大丈夫だから!
[慌てた。混乱する山田を
なだめ様とキッチンを出た、]
わ〜〜、今となっては、かざみぃが料理するくらい地面からツチノコが顔を出す程度の驚きだったわ〜〜
[更科がキッチンに立つ姿を確認するや否や、机の下にもぐりこんで椅子の足をしっかり握った。
地震と勘違いしているようだ。]
―食堂―
[足をしっかり握っている山田のあたりに
しゃがみこんで、困ったような表情で覗き込む]
つちのこ…?
[それはそれでびっくりだが次元が違おうか。]
驚かせて、すまない。
なに、大丈夫、料理してたのは
風峯だから…。
[な、と首を少し傾いだ。]
う……ほんと?
[更科の言葉を聞いて、床にごろごろ転がした果物を拾い集めて更科に渡した。]
これ、森で採ってきたの。甘くて美味しいよ。
[手渡したのは3(4)だった。]
1桃
2ドリアン
3マンゴー
3ミカン
―食堂―
[チャーハンを食べながら、首を傾げた更科には同じように首を傾げた。しばらく黙って食べていたが、立ち上がり去っていく結城の方を不思議そうに見る。]
結城君…?
[どうしたのだろう。
と、葛城の姿も見えて手を振る。風邪らしい。
病人の多いことだ。
それからのやり取りを食器を洗いながら眺めて、二越が探しに行くと出て行く。
戻ってきたときのために、とログハウスからは動かずに。
とりあえず、お風呂だのなんだのの掃除を始めたりしたらしい。
一通り終えて食堂に戻ってくる。なにやらとても濃い匂いがした。]
……夕ご飯?
[とても男の料理っぽい。]
ビタミンが少ないと思うなぁ…。
お肉ばっかりだよね。
バランスよく摂取しないと成長期なんだから。
昼間にチャーハンと餃子だったし、もう少し青野菜とらないと。
[山田が取ってきたらしい果物を見る。マンゴーだろうかみかんだろうか。]
デザートは切っておいといた方がいいかな。新鮮ならそのままが一番おいしいだろうし。
私サラダか何か作るね。
[そういうとキッチンへと向かった。どうやらまだ双海は戻ってきてないようだった。城はいったん声がしていたから、あの後一人でどこかへ行ったのだろう。]
森に?
すごいな、たくさんある。
…いいにおいだな。
[山田がとってきた果実をひとつ手にしてうれしそう]
マンゴーだな。好きだ。
うれしいデザートだ。ありがとう、山田。
[碓氷がキッチンに立つらしい様子に、
マンゴーを示して]
一緒に、切っておいてくれるとうれしい。
[まだ指を切らない自信がなかった。]
わ、えと、、、。
[微笑みに意表をつかれた。頭に血が登っていく音が聞こえる。
妙に恥ずかしくなってあたりを見渡すも、誰も居ないのが当然ででもそれでも見渡してしまった事実にさらに恥ずかしくなる。
が、自分の手を握ったまま寝息をたてて眠る葛城の様子に、不思議と気持ちが落ち着いた。]
、、、、、、うん。おやすみ、都ちゃん。
[囁くと、ベッドにもたれかかるようにして座りこみ、葛城の手を握り返しながら少し眠ることにした**]
[山田が更科へと何か果物を渡している。
デザートの作り方なんて知らない為、そのまま食べることになるだろう。
基本果物なんてリンゴにミカン、バナナ。
あとは缶詰のパイナップルをそのまま食べる以外やらない訳で。]
ん、ああ碓氷か。
俺はバランスなんて考えて料理したことないからな。
野菜は基本キャベツかキュウリ、トマトあたりを洗ってそのまま食べる感じだ。
[流石に洗っただけで料理とはいえまい。
……今誰が食堂にいるのか全く把握してないが、全員分は出した。きっと。
食堂に返ってきた奴にも飯は出した、そう言う事にしておこう。
カルロスどこにいるんだろう。]
あ。キャッホーまなみん♪
ワンピ貸してくれてありがとね。着たい時はすぐ言って。すぐ返すから〜
[ワンピを貸してくれた碓氷が入ってくるのを見て、テーブルの下から手を振る。]
さらりん、マンゴー好きなんだ。アタシも好き。
アタシの今日のお昼は、マンゴー食べ放題だったんだよ〜
そかそか、もって帰ってきて良かった良かった。
[更科の表情が綻んだことを確認して、満足そうに笑う。]
――― ログハウス ―――
[戻れば風峯が料理を終えていた。相変わらずの手抜きだったが、自分のものだって大して変わらない。
風峯や更科の他に山田や碓氷もいるようだ。昨日のことを考えると、少し緊張せざるを得ない。得ないが、しかし……]
風峯。僕の分の食事はあるか?
[左手首を袖の上から撫でて、声を出す。それを悟らせる気などなかった]
うん、わかった。
マンゴーだよね。あの切り方でいいのかなぁ。熟してるといいけど。
[冷蔵庫からトマトとレタスを取り出してから]
うーん…。そういやアボカド入ってたんだっけ。
[アボカドが余ってるのを見つけて取り出す。
トマトと同じくらいのサイズに切ってから味付けしてレタスをまわりに敷いた上に盛った。上から粉チーズをかけてみる。
マンゴーも半分に割って切り込みを入れる。
爪楊枝を用意して皿に乗せた。]
―食堂―
…野菜に関しては豪快だな…。
[そういうわけでしっかり、肉の在る食卓に
碓氷のサラダと山田の採ってきた果物が
並ぶことと相成ろう。]
ワンピース?
[首を傾げた。]
この島にはほんとう
何でもあるんだな…。
なに。マンゴー食べ放題の昼ごはんか、
それは羨ましいな。
この香りも甘さも、大好きなんだ。
[そうして、もう一度山田に礼を謂った]
あ、うん。でも山田君まだ着てなかったよね?
私制服着てるからいいよ。
[どうしてテーブルの下にいるのだろう、と不思議に思いながら、山田を見た。
戻ってきたらしい西野へもおかえりー、と声をかける。]
うん、多分あるんじゃないかな。
[たくさん作ってあるようだし。とテーブルの上を眺めた。]
[いつの間にか、双海を追って辿り着いた浜辺を歩いていた]
足、痛い。
アンも痛かっただろうに。
悪いことしたな。
[砂浜で大の字になる]
星、綺麗だな……。
キャハー、かざみぃの手料理意外と上手いよ〜。
ありがとありがとね〜。
[料理が来るのでテーブルの下から出て、椅子に座る。
風峯のごつい手から出された料理に、はしゃいで手を合わせた。]
いっただきま〜
[ふいに背後から西野の声がする。そっと振り返り、傍に座るのを見て笑いかけた。]
はぁい、よっし〜
…というかずっと外だったのか山田…
ああ、おかえり、西野、
[それから帰ってくる皆に。]
山田がとってきてくれた
マンゴーがあるんだ。甘くておいしいぞ。
[――左手首。違和感がわずかあったとしても、
彼の慎重さゆえか気づけない。
食卓が
マンゴーとアボカドと、それから野菜の彩りで
眼にも鮮やかで賑やかだ。
トマトは見ないことにした。]
ありがとう、碓氷。
華やかになったな。
ううん、私だって少しは手伝わないとって思ってたし。
いつも双海さんに作ってもらってたから。
[今どうしているのだろう。窓の外を見て不安になった。]
双海さん…大丈夫かな。大丈夫だと思うけど、この島って色々あるみたいだし。
わ、わは、あのね。アタシまなみんに、ワンピを借りてるの。
え、えへへ。可愛いワンピなんだよ。まなみんに凄く似合いそうなの。
ね、まなみん。
[更科の視線に、気恥ずかしそうにそう言って赤くなり、碓氷へと視線をやる。]
着るのは……やっぱほら。アタシが着るのはちょっと御手洗様的な意味でのへんたひの香りがするかな〜なんて、さ。
[再び更科を見て。]
いっぱいもいで来たから、一杯食べて。なんなら明日も採ってきてあげるよ〜。
[ピース。]
ん…そうだな。
双海や二越には世話になってばかりで……
…ああ、…遅いな。
…あんまり遅いなら見に行くほうが
――どうだろう
[城が追いかけて、そのまま。
御手洗も追いかけたのだったか、そのまま?
なんだか変な組み合わせだった。]
お、おい、宇留間?
[椅子にへたり込むのを見るのは
本日葛城に続き2回目だ]
だいじょうぶか。しっかりしろ。…長風呂か?
[水を汲んできた。ミネラルウォーターだ。]
危な……!!
[抱き留めようとしたけど、遅かった。
鶯谷は頭からフロアに落ちて、コップの中身がぶちまけられる。
駆け寄っただけに、避けられない。鶯谷と同じくらい、水を被って、しばし呆然。
…あれ、全然お約束じゃない]
あれー。
うるるん、顔が真っ赤だよ!?
さては……8(8)の事が好きなんでしょ?
1風峯
2更科
3碓氷
4山田
5西野
6アナコンダ(部分的ですみません)
7御手洗
8ガルシアの上腕二頭筋(部分的で以下略)
ただいま碓氷。昨日ぶりだな、山田。
[山田の近くに座り、風峯の適当だが味は悪くない料理に手をつける。更科が示した果実には、山田へ視線を向けて、もう一度果実へ視線を]
マンゴー?
ここは南の島なのか? 星を見た限りでは、確かに南寄りではありそうだったが……良く分からないな。ちゃんと計ってみるか。
ちょ、っと、おぼ、れかけ、……。
[宇留間は更科から水を受け取るとすぐに口元へ運んだ。そして口で礼を言えないので手を挙げて礼]
[西野に続いても戻ってきたようだ。
何故か死んでいるが、宇留間はきっと大丈夫だ。
変な所で信頼している……信頼?
ちょうどよく料理も出来たてだし、そこそこのレベルは保てているだろう。
やはりどんな料理も、基本出来立てのほうがおいしいのだ。
サラダはやはり盛り付けると印象が違うなぁと思いつつも、やはり自分で作ることは無さそうだなとか思った。
基本雑なんだ、雑。]
[しばし水を飲んで、そして一息つく]
[そうして、山田の意味不明な言葉が聞こえた。本当に、まったく意味が分からない。どこから上腕二頭筋が出てきたというのか]
……山田は何を言っているんだ?
ガルシアは背筋だろう。
[そっちか]
[碓氷が山田にワンピースを貸した件には、少し眉をひそめた]
頓着しないな、碓氷。まあ、山田は変質的なことには使わないだろうが。
で、着てみたのか? 山田は……って、宇留間? どうした脱水か?
[途中で宇留間に気付いた]
宇留間君、大丈夫・・?
[息も絶え絶えな様子に心配そうに見やった。
山田の指摘にはまさか、という面持ちで視線が変わる。
でも憧れならばいいのかもしれない。]
えと、うん、一応似合うってお店の人に言われて買ったやつだったんだけど……まだ、着た事無くって。
お母さんに折角だからって持たされたんだけど。
[山田が照れる様子に自分も思わず照れた。]
[山田の宇留間に対する妙な発言は基本スルーで。
こちらにその類の発言の矛先が向いたら溜まったもんじゃない。
オカマとかホモ等のそういう人を否定はしないが、積極的に関わりたくないと思うのは仕方がないだろう。
山田が実は女など知る由もない。
その後の宇留間の発言?知らない知らない。
アイツにも関わらない方が良いのかも知れないと、心の中で友人に対する評価を改めていた。
もっかいウメハラコンボぶち込んでやろうか。
そんな中、滞りなく風峯の食事は終了。
感想?いつもどおりの自分の料理です。]
うん、でもね、更科さん。
少しくらいは料理克服した方がいいと思うんだ。
だって、風峯君とだと食卓がとても不安になりそうなんだもの。
肉料理だけで満足するのは若いうちだけだって思うし。
[さすがにそこに至るまで料理が出来ないなんてことはないだろうと思いつつも。]
え。あ。
[頭にぶちまけられた水ではない。
もっと上からこぼれて来る水に、顔を上げる。
そこには――ずぶぬれになった矢口の姿が。]
あ――。
ご、ごめん。ごめん!
[何かもうどこから謝っていいのか分からない。
水をかぶらせたこともそうだし、何というかその、水をかぶった矢口が妙に色っぽいとか訳の分からないことを考えてしまったこともそうなのだ。
いや、上腕二頭筋的な意味ではなく。]
よっしーは、星が読めるの?
すごいね。イメージに合うよ。
[何だか物凄く久々な食事を口に運ぶ。嗚呼これで栄養失調でリタイアするというフラグが消えましたトホホ……。
って、げふっ]
ワンピまだ着てないよ。変質的な使用方法ってなによぅ。
さしづめおトイレなら、匂い嗅いだり南極2号に着せたり、シーツに敷いて「わーい等身大キャラシーツだ〜」とか言いそうだけどさ! だけどさ!
[ぷくっと膨れた。]
何か、拭くものは……。
[まさかタイツで拭くわけにもいかない。
かと言って、ポケットに入っているハンカチくらいでは慰めにもならないだろう。
さすがに視線を逸らし続けるわけにもいかず、目を見て聞く。]
どうしよう。
矢口さんまで風邪を引いたら大変だ。
着替えとか、ある?
[後、可能ならお風呂入った方が良いかもしれない、とか混乱した阿太郎は訳の分からない思考に陥っている。
着替えが無かったら、……どうしよう?
まさかタイツを着せるわけにはいくまい。]
[西野の言葉に首を傾げた。変質的なこと、といわれて特に思い浮かばない。
いや、山田を男性だと思ってる以上ワンピースを着る行為そのものが変質的に見えるかどうかはさておき。]
同じクラスの男子に着られるのは、そりゃ少し戸惑うけど。山田君ならなんとなく大丈夫かなって気がしたから。
ちょっとね。H2Oの楽園に浸りすぎて、現世に帰ってくる気をなくしかけただけ、さ。
[宇留間は西野と碓氷の心配そうな顔にそう告げると、]
バサッ。
[どこからともなく扇子を出してきて、自分の顔を扇ぎ始めた]
でもねぇ、アタシ判るわ〜。ガルちゃんの筋肉美って見事よね〜。
かざみぃも、もっと筋肉見せてくれれば目の保養になっていいのに。やぁねぇアイツ、女子にしか見せないつもりよ。やぁね〜
[風峯に聞こえるように超でかい声で、宇留間に共感。]
え……
まなみん、あれまだ着てなかったの?
ダメよぉ、自分より先に他の人に服を貸しちゃぁ。汚されちゃうかもしれないでしょ?
ましてやアタシなんかに…。
す、すぐ返すから。ね?
[なんか更科が妙にトマトから視線を逸らしているのは気のせいだろうか。
もしかしてトマト嫌いなのか……とちょっと面白そうな視線。
ブラッディメアリーあたりを飲ませてみようか等という悪戯心が少し芽生ているのは気のせいだ。
さて自分の皿を片付けようかという時、ジョジョが食堂へ姿を現した。]
うんにゃ、まだだジョジョ。
この男くさい料理見ればわかると思うけど、な。
や、着替えはあるし、浴衣もあるけど。
先にお風呂に……。
[言いかけて。
びしょ濡れの可愛い子が、慌てて、申し訳なさげにしてる。可愛い。
妙なスイッチが入った。ちょっと目が怪しい]
……一緒に入る?
[矢口は、山田でなく鶯谷が女枠だったのだと思いこんでいる]
[食事を口に運びながら、碓氷と山田を交互に見る。宇留間? いたような気がしたが気のせいだったらしい。今も視界の端に見えてるがいないいない]
まあ、僕も山田がどうかという気はしないな。むしろ、着たら似合いそうで面白いと思うくらいに。
……しかし、御手洗は山田の中でどれだけ変態なんだ? あれは性的思考がどうと言うより、基本的なところが少しズレているだけだと思うが。
……。
[優雅に扇いでいた手を止めた。奴だ。奴が来たのだ]
やあ、ジョジョ。君にすこしばかり用がある。
[宇留間はそういうと、右手の拳をゆっくりと上げた]
―廊下―
…。
[のそのそ。]
…。
[うろうろ。]
…。
[落ち着かない。
暗くなってきたが、双海は帰ってこない。]
…。
[件の謎の男(仮)のことは矢口に任せることになっていた。確かに自分がいたら暑苦しいだろう。]
メ、ラ、ゾ、ー、マ。
[宇留間は一言ずつに、右手の指を開いて伸ばす]
むうううううううん!
[そして右手を引き込むと、一気に突きだした!]
〈五指爆炎弾/フィンガー・フレア・ボムズ〉!!!
[その右手から1(5)個のゴム弾(ピンポン球サイズ)が放たれて、ジョジョを襲った!]
似合うなんて……言葉だけでも嬉しいよ、よっしー。
ありがとね。
[鏡の中にいた、ワンピースを怒らせてしまいそうな自分の姿を思い出し、それでも西野の言葉に笑顔を浮かべた。]
うん?
おトイレはめちゃへんたいひだと思ってるわ。
だって、普段の行動思い出してみてよ。
アンアンの苗字がついたジャージきてんのよ。
女子のジャージきてんのよ。
へんたひじゃん。
[自分棚上げバッサリ]
お帰り城君。双海さんはまだだよ。
[つまり、あの後逃げられたのだろうか。]
うん、着てないけど、いいよ。最初に誰が着たって同じだもの。それに一点ものだったから、前にも誰か試着してたかもしれないし…。
[山田の声にそう返した。
西野が似合いそうだというのを見て、想像してみた。
――。
髪の毛を弄れば似合いそうだと納得する。]
…。
[昼食は、無難な味がした。それと、冷凍の。]
…。
[無心で食べた。]
…。
[夕食は風峯が担当すると言っていた。
双海は複数人が探しに行っていて、これ以上出て行っても行き違いになる可能性があった。]
…。
[結果、自分は特にやることがなかった。]
そうか。それなら良かっ――
―――…、え?
[思わず聞き返した後になって。
矢口が言ったことの意味が、咀嚼されて、理解して……。]
いや、ちょ、それは!
まずいんじゃないかな! うん、きっとまずいよ矢口さん!
けほっ。こほっ。
[というか目が全ての意味で危険だよ!とは言わないでおいた。
マスクを脱ぐだけでも大仕事なのに、またもう一つ色々と暴露することになってしまったら、どうしていいか分からない。
顔を真っ赤にして後退して、視線を目いっぱい逸らして。
叫んだので、ちょっと咽た。]
僕は一応、男で、ただのクラスメイトなんだし……。
[いつか山田にしたような説教はさすがに出来なかった。]
山田、別に俺は見せる為に鍛えてるわけじゃねぇっちゅう話だ。
別に女子にも見せる気なんざねぇっつうの。
[露出狂か俺は、と頭を掻く。]
女だって良い体してるからって安売りしちゃだめだろうが。
惚れた奴にだけ見せるから価値があんだろ?
[昼食前に見た御手洗の姿を思い浮かべ、そういえばジャージだったか? と眉をひそめる。それが双海の名前入りだったかどうかは覚えがないが]
どういう経緯でそうなったんだ? 御手洗が盗んだって言うなら制裁ものだが。
[碓氷より双海の方が頓着はしないだろうとは思ったが、さすがに自ら貸したとは思わなかった]
……。
双海の痛みをその身に刻め! 神技! ニーベルン・ヴァレスティ!
……っていうぐらいのつもりでゴム弾投げたんだけど、五発中一発しか飛ばなかったんだよ。飛ばなかったんだよ!
[少し半泣き気味]
そう言えば、ジョージがツカサに「アンに性癖を暴露して土下座して謝って返せ」って言ってたよ。
ひょっとして、そのことかな?
[西野の言葉にさらりと答えた]
[歩いた。
一度だけ振り返ってから、そこに誰の姿もないことに安堵した。
健脚は自慢。更に奥へと進む。
遠くから、片割れの呼ぶ声が聞こえた。
顔を上げる]
難しかった?
[途中で戻ってきただけになにがあったのかは良くわかっていない。]
…てっきり、二人ともそうなんだと思ってたんだけど。
双海さんってたぶん自分のことだと鈍いんだろうなって思ったから、反応が遅くなっても仕方ないと思うけど。
でも難しいって何が難しいの?
―食堂―
…。
[一旦落ち着いて、夕食を食べよう…
と食堂へ入ると、城が全殺しの目に遭うシーンだった。しまった、彼を抑えるという自分の仕事(?)が。]
…。
[おや、城は元気そうだ。
むしろ出て行く前よりもつやつやとして見える。
まるで自分の気持ちに気付き、それを打ち明けてきた男のような輝きがある。]
…帰って、きていたのか。
双海は、どうした。
[自分は双海には、なんと伝えればいいだろう。
考える。]
…むう。
―食堂―
…風呂で溺れるなんて
危ないな、気をつけろよ?
[宇留間にそうそっと釘をさす。]
ワンピース か…
[山田の方を見る。
彼女の正体なんて、知らないわけだが]
碓氷もワンピース似合いそうだな。
…山田は――フリルとかより、
すっとシルエットが綺麗なのがいいのかな。
[真面目に考えた。]
僕はアンが好きって、それだけ伝えたかったのに。
アンは「解らない」って。
[碓氷の問いに答える]
僕の言い方が変だったのかな。
言葉って難しいよね。
あ、かるりんただいま。
アンは、解らないから考えるんだって。
―――っくしゅ
[熱の上からまともに水を浴びたせいか、震えがまともにきた。
まともに矢口の顔を見られなくなったのは言うまでもない。]
いや、なら僕は男の子ってことに……。
……矢口さん?
[本格的に目が危険だ。はやくなんとかしないと。]
と、とにかく! 一緒に入るのはなし。
このままだと矢口さんまで風邪引いちゃう。
僕は適当にその辺のもので拭いておくから……。
[妙な世界に入り込もうとしている矢口。これはまずい。
少なくとも人間の言語では説得が不可能のようだ。]
そう、かな。
シルエットがそんなだと体のラインが出ない…?
私、そんなにスタイルいい訳じゃないし、更科さんみたいにスレンダー美人って訳でもないから…。
更科さんはかっこいい感じのファッションが似合いそうだよね。
[双海が好き、とあっさり言った城を見て、呆けたように口を開けた]
ジョジョ……お前はなんだか、別の世界の住人みたいな気がするよ。
ほら、早く行こう。
[色んなことがあり過ぎて、また体のだるみとか悪寒が元に戻ったような気がしたが、とにかく矢口を風呂に入れるのが先だった。
廊下に誰もいないことを十分に確認してから、彼女の手を引き、203まで送って着替えを取りに行かせて、その後更に風呂場まで半ば引きずる形で連れて行った。
矢口が尚も何か言っていたが聞こえないフリをし、全ての意味で熱っぽい体を押して207の部屋まで帰った。
部屋に帰る頃には、景色がぐるぐると回っていたので、そのままベッドへ倒れこんだ。とさ。
え? 展開が速い?
そんな苦情は聞かんべえ。]
うん。まあアタシは絶対安売りする気は、ないけどね!
[風峯にむけて、えへんと上体を反らす。タイツとのアレはアレだ。ランダムのせい。
ジャージ云々の話に、西野に驚いた顔を向けた。]
え……いくらおトイレでも、気になる女子のパンティは盗んでもジャージは盗まないでしょうよ。
[どんだけ。]
って、ジョージがそんなことおトイレに言ってたの?
つまり、女子のパンティよりジャージにフェティシズムを感じるって言うことなのね。
[城に真顔を向けた。妙に神妙な顔つきだ。]
西野……ジョジョはこういう奴だ。
変な所で誰よりもアグレッシブなんだよ……。
[西野の肩を軽く叩く。]
ま、こりゃ双海に関しちゃ放置のがよさそうだっちゅう話だ。
気持ちの整理ぐらい、一人でゆっくりしたいだろ。
[城の言葉に息を詰めた。思い出されたのは207号室での双海との会話。]
言葉は難しい、けど。
双海さんにとって突然すぎたんじゃ、ないのかな。
城君の態度は、他の人に対するのと双海さんに対するので変わらないから。
いつもと同じだと思ってたのに、突然好きって言われたら、混乱すると思う。
でも双海さんは…。
「好き」って意味をちゃんとわかってると思うから。
難しいのはそれをどう受け取るかなのかも。
…。
[本当に自分の気持ちに気付き、それを打ち明けてきた男の輝きだったらしい。]
…。
[感情が高ぶっていたところにそんな話になって、本当に双海は大丈夫だっただろうか。]
…。
[大丈夫でなかったら、本格的に殴っておこう、と心に決める。]
…。
[とりあえず、夕食にしよう。]
まあ、それはともかくだ。
双海がああなって、みんなが心配したってことで、元凶たるジョジョは僕らに何か真っ先に言うことはなかったのか?
[頬杖を突きながら、冷めた目で冷めた声]
[ベッドにひっくり返ってから、矢口を異世界から引き戻す……もとい送り届けるのに必死で、自分の体を拭くのを忘れていた。
後、ご飯のことも忘れていた。
部屋に鍵をかけるのも忘れていた。
もう何か色々大事なことをすっ飛ばしてしまったが、阿太郎の意識は深く*沈んだのだった*。]
[神妙な表情のまま、碓氷の話を真剣に聞く]
そっか、また驚かせちゃったのかな。
アンには悪いことばかりしちゃってるね、僕。
好きな女の子を困らせるつもりはないのに。
好きって気付いたから好きって言うのは、いけない事なのかな。
[悲しい顔をした]
[更科の言葉に、更科に似合いそうなクールなワンピースを着た自分を想像……ちょっと難しかった。]
そっかぁ……。
[城とみんなの話、それに木の上から見た光景全てが繋がった。
見ていたことは内緒にしよう。そう心に誓いながら、ちょとにやけた。]
ジョジョ、ライバル多いかもしんなけど、頑張って☆
…。
[何か背中と腕のあたりに湿った視線を感じた。]
山田か。
何か、久しぶり…のような気がするな。
[少し顔を合せなかっただけの、はずなのだが。]
…。
[自分はあまり意識的に体を鍛えているわけではないのだが、やたらと体が大きくなり、筋肉もついた。父もそうだったらしいから、血だろう。]
…。
[夕食の皿を運ぶ途中、城の声が聞こえる。
俺はそれでいい、と思うのだが、世の中はいろいろと複雑にできているらしい。かと思うと、とてもシンプルだったりする。それがまた難しい。]
[カルロスや西野の態度になんとなくそうなのだろうか、という予測が混じる。
やっぱり料理のできる女の子は違うなぁと思いながら、食事を取り始めた。]
いけないことじゃないと思うけど…でも、びっくりしたのはびっくりしたんじゃないのかなぁ。
[フォークをトマトに刺すと口に運んだ。
一つ、アボカドが零れる。]
そうよぅ。久しぶりだよね〜。
[朴訥に喋るガルシアの風貌が、これまた筋肉質と相俟って絶妙な魅力を醸し出している。具体的に言えば、風峯が柔らかい筋肉なら、ガルシアは硬い筋肉。違いはというと……
語りだすと小一時間が過ぎるのでここは自重。]
そんな事より、アンタあんま見かけないんだけど、部屋どこにいんのよ?
アタシ、ガルちゃんの部屋割り知らないんだけど。
…。
[皆、大好き。]
いい、言葉だ。
[だが、微妙に違う、というのは分かる。
なるほど、自分の言葉はこういう風に届くことがあって、だから伝わらないのかもしれない、と思った。]
[ゆらり、と立ち上がる。右手首を一度だけ振って、その形を拳にした。
トントン、と爪先で床を叩いた。重心の確認。食卓、椅子、人、空気、熱。その場にあるものを認識する。障害物はそこになく、その一点はまるで無防備。
世界は、静かで、静かで、静かに。
すぅ、と息を吸う。そして、城ににっこり笑った]
ふざけんな☆
[堅く握った右拳を、思いっきり城の顔に叩きつけた]
ジョジョはさ、アンアンのどこが好きなの?
そしてさ、ジョジョが好きなアンアンのことは、みんなも好きな可能性があるよ。
アタシはそう思う。うちのクラスの女子ってさ、みんな可愛いじゃない。
だから、誰かにとられないうちに行動したジョジョは、正解だってアタシは、思うな。
[お風呂に入って、さっぱりした。
輝く渦巻状になっていた目は、普段の鳶色に戻っている。
……はて。私は何をしてたんだろう]
ん……食堂?
[なにか大きな音が聞こえた気がした。
人のことをいえた義理でもないけど、相変わらず、騒がしい。
久し振りの浴衣モードで、からんころん、食堂へ]
…西野君?
[いきなり行動派になったものだ。
あれだけ冷めた様子で周りを見ていた彼が懐かしい。
いつの間にあんなに熱くなったのだろう。
もちろんそんなことを彼女が思っているわけではなく。
呆気に取られた。]
…。
[頑張れ、西野。
伝わるといい。
宇留間は、ちょっと、駄目だな。]
…いや。
[間が空く。
山田の質問は、なんというか、答えようがない。]
…俺も、知らん。
[…。
どういうことだろう。]
ちょっとよっしー……。
かざみぃでもガルちゃんでもいいから、ジョジョ部屋に連れてってあげたら?
だいじょぶ? ジョジョ。
[倒れた城を覗き込み、そして、改めて驚いたように西野に振り向いた。]
[宇留間が不発過ぎて思わず自分で手を下してしまった。大失態である。自分で手を下さないのが参謀役の役割だと自身に言い聞かせているのに]
ジョジョ。お前を送り出したのは、双海を連れて帰らせるためだ。なのに双海に会って、なんでお前は首根っこ掴んで連れてこない?
ノコノコ帰ってきて何のつもりだ?
今すぐ、もう一度捜してこい。
え?
どう言う事なの?
[キッチンでの一件は知らなかったので、海辺で「おいついてごらーん、あははは、うふふふ♪ の果てに、告白して保留にされていたのかと思っていた。]
アンアン、ここ飛び出しちゃってたってワケ?
[きょとん、と西野を見て、城に視線を戻す。]
[あーあ、西野やっちまったよという目で2人を見る。
しかしまぁ、無理もない。
友情より愛というのは解らないでもないが、この場合はちょっとトボけすぎだ。
一度ぶつかったほうが良い膿出しにもなるだろう。
上っ面の関係だけを続けていくなら別だろうが。]
[愛美に、小さく手をあげて応じる。
取り込み中……という状況は、まあ、大体、判った。
杏ちゃんを泣かせたまま帰ってきたジョジョくんに、
これまた杏ちゃんに惚れてた西野くんが、怒ったんだろう]
ジョジョくん……や、城くん。
鈴ちゃんいないから、私がいうけど。
……女の子ひとり放って、帰ってくるとか。最低。
[杏ちゃんを、連れて帰ってくるまでは。
城くんには両生動物のクソを掻き集めた値打ちしかない。そう思う]
ん、大丈夫。
[山田の言葉に笑みを返す]
それはヨッシーの都合じゃないかな。
アンはモノじゃない、一人の人間だよ。
僕が驚かせちゃったせいだから偉そうなことは言えないんだけど、一人になりたいアンを僕が無理矢理連れ戻すのは、僕の都合をアンに押し付けるだけだよ。
アンの都合が勘案されてない。
もちろん、まだ帰ってこないみたいだから、捜しにいくのは僕も賛成だけどね。
[痛そうに頬をさすりながら立ち上がり、西野に答えた]
双海の都合?
クラスメイトを心配させて逃げ出して行方不明があれの都合か。面白い。
お前の都合? 恋だの愛だので周りを見ず、女を泣かせて振り回すのがお前の都合か。いい冗談だ。
[椅子にどっかと座った。呆れた声で言う]
迷惑だ。
やあ、チェコ。
最低かぁ……、手厳しいな。
僕、間違ってたのかな。
チェコがアンの立場でも、無理矢理連れ帰って欲しい?
……僕には、できなかったよ。
[寂しい顔をした]
でも、そうだよね。
今もまだ帰ってこないアンを捜すのは、僕の責務だ。
一方的に、自分が気付いたからと、気持ちを伝えることは、自分の都合を、他人に押し付けていることと、何か違うのか。
[おかしいことを言っているだろうか。]
伝えなければ、伝わらないから、仕方ないことではある。だが、それで、本当にいいのか、と考えることは、俺には、あった。
……ねえ、ジョジョ。
真っ暗闇で女の子ひとりは、まずいよ。
アタシ見たよ。アンアン、川の方に走ってた。
そんな事になってるなんて知らなかったから、どこまで行ったかまでは(昼寝してたから)わかんないけど。
[食事を終えて立ち上がる。食器を流しに運んで洗う。]
とりあえず、ガルちゃん部屋ないんならアタシの部屋に来てもいいよ。ベッドいっこ空いてるから。
[言い残して、食堂を出た。]
[二人の様子をじっと見る。]
……双海さんが、混乱してたのなら一人にしておいて欲しいって、気持ちはわかる。
…。
でも、後からついていくのは良かったんじゃないのかな…。
見つからないように。
−食堂→204号室−
山田、是は気の済むまでやらせた方がいい。
ココでぶつからなきゃ、こいつら上っ面の関係だけで終わっちまうわ。
[あっけに取られている者達を残し、……部屋戻るかね。と呟いて食堂を後にする。
仲裁に入ったとしても、燻った末に取り返しの付かない事になるだろう。
表面だけの火を消しても意味がない。
他人なんて理解できないとは思うが、理解しようとするのは必要だ。
アレは、その為に必要な行動だろう。]
-食堂外の壁際-
……びっくりした。
色々びっくりしたけど、よっしーに一番びっくりした。
よっしーが、あんな風に、怒るなんて。
[クラスが支え、そんな風に話してくれた、あの時の西野の声が頭の中に再現された。]
ほんとにみんなの事、考えてるんだねアンタ……。
[食堂の中には聞こえないような、小さな声で呟いて静かに二階の自分の部屋に戻った**]
…。
[少し笑う。]
最低ってのはよかったな。
[無意識につぶやく。
最低、とは思わないが、最良、とも思えない、というのが自分の本音だった。]
嫌なら行かなくてもいいぞ。
お前にとって「責務」なのか、暗くなっても帰ってこない双海を探しに行くことは。
違うんじゃないのか。
うん、そうだね。
[山田の言葉に頷く]
ともかく、アンが帰ってきてないのは事実なんだから、僕は探しにいくよ。
ごめんね、皆。
ありがとう。
[ログハウスを出て、川沿いに進んだ]
―川周辺―
杏ちゃーん…?
[川の縁を辿るようにゆっくり、歩いていく。
時折立ち止まって、名を読んでみるものの水の音しか聞こえない。
少しだけ、眉を寄せる。]
やっぱり居ないのかなぁ…。
[流石にもう遅い。既に帰っているのなら良いのだけれど、
そうでないのならと考えたら、少しだけ不安で歩みは止まらない。]
[……城の背中に、ぽつり]
……義務とか、責任とか。
そんなので心配されても、女の子は嬉しくないんだよ、城くん。
私が、杏ちゃんなら。
自分のために怒ってくれた、西野くんの行動のほうが、嬉しいと思う。
[その言葉は、誰かの耳に届いただろうか]
[出ていく城の背中を見送りながら、殴った拳を振る]
……ま、ああまで双海、双海じゃあな。見ていて痛々しい。
どっちに転ぶかはしらんが、早く決着つけて目を覚ませ。
[探しにいくという城の後姿をその場で見送った。]
西野君。
[椅子に座っている西野へと振り向く。]
どうして、あそこまで言ったのに西野君は追わないの?
双海さんが誰をどう思ってるかなんてわからないのに。
確かに、城君はひどいと思うけど。
そんなに心配なら、西野君も追ったっていいじゃない。
僕が? 何で?
[まだいた]
碓氷。君は勘違いしている。僕は双海にだって怒っているんだよ。
気遣わなくても大丈夫と不機嫌に言いながら……結局あいつは、皆を心配させているじゃないか。
[――キッチンに、入って。取り出したるは、ワインボトル。
料理用のつもりなのかなんなのか、フィノ・シェリーがあった。
コップに注いで。ひといきで、流し込んだ。
西野をみていると、いたたまれなくなる。
どこか諦めたような、あの感じ。まるで自分を眺めているよう。
私が風峯くんをみているときも、あんな感じに違いない。
――まあ、勿論それは。私のただの、勘違いかもしれないのだけど]
[とぼける様子にむ、と眉を寄せた。]
怒るのは、わかるけど。
城君に起こってたのはまるで…。
[椅子に座って零す姿にひょっとして逆の勘違いだったのだろうかとも思った。]
…。
[なるほど。
双海に、双海が欠けたら、皆困るだろうし、心配するだろうと…うまく、伝えられるだろうか。]
…。
そ、そうか…。
[西野の拳は、破壊力抜群のようだ。
覚えておこう。]
―食堂少し前―
…風呂で溺れるなんて
危ないな、気をつけろよ?
[宇留間にそうそっと釘をさす。]
ワンピース か…
[山田の方を見る。
彼女の正体なんて、知らないわけだが]
碓氷もワンピース似合いそうだな。
…山田は――フリルとかより、
すっとシルエットが綺麗なのがいいのかな。
[真面目に考えた。]
まるで、ね。
まるで、まるで、まるで。
[クッ、っと笑って、そして自分の左手首をちらりと見た。呟くように]
もしそうなら、さっきの拳はもう少し痛かっただろうさ。
…ん、
[右手に杏のスニーカーを携えて上流に差し掛かった頃、
見つけた小さな影にぱちりと瞬いた。…暗くてよく見えない。
――嗚呼でもあれは多分、
声をかけるのももどかしくて、慌ててそちらへと走り寄った。
ぱしゃりと水が跳ねて、スニーカーに少しだけかかる。]
杏…ちゃ、ん!
[よ、ほ。と石を飛び飛びに走りながら、片割れの名を呼んだ。
後ろの方から、城が追い掛けて来ているとは流石に思わないけれども。]
やっと見つけた! 心配したんだよ!
……双海、
……―― …
つぎ帰ってくるときは、城と双海と、
ふたりでちゃんと帰ってくればいいな――
[城の様子を見、小さく息を吐く。
責務で、とは聞こえていたが
少し困ったような顔をしただけだった。]
― 食堂→204号室 ―
ん……?
[更科が戻るとしても、少し掛かるだろうと思っていた。
少しでも気を紛らわせようかと一人で飲もうとした矢先に、部屋の扉が開く。]
―204号室―
[矢口がシェリー酒を一息に
飲み干したことも知らず
錯綜する思いの糸にも疎く]
…ぶつかる、か。
[上ってきた階段の方を一度見下ろしてから、
204号室の扉を開いた。]
…、…ああ。先に飲んでた か?
[ごめん、と小さく首を傾いだ]
[まるで、を繰り返す姿に口を尖らせる。]
西野君は、あんまり素直に見えないから、気づいてないだけなのかなって思ったけど。
[わからない。不可解にも映る。
左手首を気にする様子に首を傾げた。]
腕、痛いの?
湿布はッといた方が良くないかなぁ。
[殴った時にいためたのだろうかと、もちろん傷に気づくことはなく。]
−204号室−
おかえり。
いや、丁度今から一人寂しく飲もうかと思ってたところだ。
[謝る必要なんてねぇって、と更科の分の酒も取り出す。]
ま、下があんな事になっちまったしな。
いきなり楽しくーって訳にもいかねぇだろ。
−ある日、川周辺−
うう、スティックの言うとおりに歩いてきたら酷い目にあってしまった・・・・・・
[だがどうも気配に近づいている気がする。だってほら川だし。ニ越の声も聞こえるし]
え、ニ越・・・・・・?
[かなり重く道に迷った]
救急箱、探してくるね。
[そう言って探しに行くと程なくして戻ってくる。]
ここに、湿布置いとくから…使うんだったら使って。
[そう言って片づけをはじめた。
双海や二越の分は別に分けてラップをかけておく。
食器を洗い終えると、部屋へと戻る事にした。]
に、ニ越君!双海君がいたのか?無事なのか!?
[悲鳴に似たニ越の声。あわてて駆け寄っていく。双海は無事なのか!?そしてこんなにシリアスな展開なのに御手洗は性癖をカミングアウトするのか!?]
[今日は一人で寝る日なので、手足を伸ばし、ベッドに倒れ込む。
ぼふ、と。なんだか弾力アップ。お日様のかおりがぷんぷんするぜぇー]
……愛美ちゃーん。
私、イヤな子だねえ……。
[枕に顔をうずめて、ぼそぼそと。
聴こえるかどうかは、判らない。
聴こえてなくても構わない。ある意味、懺悔のようなものだから。
実際、さっきのは。
素直に気持ちを口に出せる城に、なんだか腹が立った。
それが、半分くらいだったので]
−川−
…鈴。
[大きな岩の影に隠れて膝を抱えていた。
寒いとかそういうことじゃなく、そうしたかったから。
呼ばれて、声を掛けられて、ぽつん、と。片割れの名前を読んだ。
うまく声が出てこない。何を言っていいのか分からない。
心配したと、聞こえる声に小さく呟いた。抱えた膝に顔をうずめる]
…。
ごめん。
[ただ、小さく。
兎の鳴き声みたいに小さかった]
更新時間が24時間延長されました。
[シャワーを浴びて浴衣に着替えると、二越のスペースを空けて横になる。
隣のベッドから声が聞こえた。]
いやなこ? どうして?
[疑問。そうは思っていなかったから。]
…。
[ここには二越がいない。
彼女はおそらく、双海を探しに行くには、一番の適任者のはずだ。多くがバラバラに出払うのも、よくない。この時間だ。迷ったら、大変なことになる。]
…。
[考える。]
明るくなって、帰ってきていない者がいたら、手分けして、探しに出た方が、いいかもしれない。
迷った、という、可能性もある。
どれだけ不自然でも、ここにあるのは、一応、自然のようなものだ。何があるか、分からない。
……自分にできないこと、城くんにいった。
杏ちゃんが好きなら走れって、西野くんにも、心のなかで怒鳴ってた。
勝手に推測してさ、こう、同族嫌悪みたいに……あはははは。
うん……最低なのはさ。
城くんじゃなくて、たぶん、私なんだ……。
[枕に顔を埋めたまま。ぼそぼそぼそ。
聞き取りづらいところも、あったかもしれない]
−川、鈴のすぐ後ろ−
ふう・・・・・・無事だったようだな。
[まあどちらかというと無事ではなかったのは御手洗様のほうでしたが。ともあれ歩く速度を落とし、二越と双海のほうへと歩いていく]
[ベッドの上に起き上がる。]
自分に出来ないことって、気持ちを伝えること?
そっか。
[なんとなく予想はついた。だからこそ、風峯の態度に微妙な気持ちもあった。
正直刺してやりたい。
とまではもちろん本人は思っていないわけだが。]
でも、最低だなんて、私は思わないよ。
怒鳴りたい気持ち、わかるもん。
矢口さんは、正直なだけだよ。
[隣のベッドの傍に腰を降ろすと、顎をシーツの上に乗せる。
矢口の頭を撫でた。]
…――、
それは、私だけに言う言葉じゃ、ないでしょ。
[漸く傍へ辿り着いた直後、小さく響く声に困った顔になった。
ぺちん、と軽く頭を叩きながら、ちょこんと足元に座り込んでスニーカーを手渡す。
…嗚呼、案の定履かずに出てきているなんて。]
どしたの。…何か、あった?
[かくん、と小さく首を傾ぐ。
後ろからかかる声に、ぱちりと瞬いて振り返った。え?御手洗くん…?
わ、私「にこし」じゃないよ!「ふたこし」だよ!とか
名前の呼び間違いで、既にシリアスが吹き飛んでいる気がするが気にしない。
私大人!]
……。
[かくん。首が転げいそうな勢いで頷いた。
単純に勢いがつき過ぎただけで、膝で額を打った。
額も、叩かれた頬も。ちょっと、痛い]
…うち、やっぱ、好きとか、恋とか、解らん。
[赫々然々。多少暈すこともあったかもしれないけれど、
事の顛末は川の流れに紛れる様な声量で語られる]
とーさんとお母さんの事、見てたからかも知らんけど。解らんの。理解出来ひん。
[物心がついた時、両親はもう喧嘩ばかりしていた。
鈴と一緒に、家からそっと抜け出して近くの公園で遊んだこともあった。
先輩からの餞別の洋書は、何も教えてなどくれなかった]
…うちに、どないせえ言うの。
[ぎゅう、と膝を抱えた]
……私、なんて……。
[愛美ちゃんの言葉が、じわりと、しみ込んできて。
柔らくて、温かい手が、触れて。ゆっくりと、優しく。
――お酒で、元々、顔は熱いけど。いまは、鼻の奥が、つんと熱い]
……ぅ、ふぇ。
えっ、う……好きだったん、だよう……。
[――せっかくのふかふか布団が、湿っちゃうかもしれない。
どこかで、そんなことを思いながら。愛美に撫ぜられるまま、しばし、泣き続けていた。
そのあいだ、愛美の言葉になんと応えたかは、覚えていない。
ただ、どこか落ち着くまでは、愛美が傍にいてくれたような、気はする**]
・・・・・・
[後ろからゆっくり近づいていくが、どうも話がさらにやきもきする展開のようだ。城君、もっとがんばれ。ゲージは上昇]
二人とも、もう回りも暗い。みんなも心配しているし、ロッジに戻ろう。
―204号室―
独り寂しくって、
わたしが居るんだから、
待っていてくれてもいいだろう?
[と小首傾げて尋ねた。]
まあ、な。そうであるとは、思う。
……もらうよ、ありがとう。
[酒を受け取って腰をおろした。]
…。
[改めて、夕食。]
…。
[冷めていた。]
…。
[素材の味がした。
冷めると、味が顕著に落ちてしまう類の料理もあった。しかし、冷凍食品に比べれば。]
おいしい。
ありがとう風峯。
[つぶやく。]
どないせい、か。
ならはっきり伝えればいい。嫌いでもないかもしれないが、貴方に恋は出来ないと。判らないという回答は、彼に対しての優しさではない、残酷な回答だ。可能性が無いのにさもありげに扱うのであれば、彼は生涯地獄の業火に身を焼かれる事になる。
そうではなく、君の中に城君の可能性があるならば、一歩前に出てみるのも悪い事ではない。
ただそれだけの事だ。
私なんて、って言っちゃだめだよ。
矢口さんは素敵な女の子だよ?
[泣くような声が聞こえる。泣いているのだと気づく。
ゆっくりと髪の毛を撫でながら、ぽろりと、自分も涙が流れた。]
振られるのって、気持ちを受け止めてもらえないのって、つらいよね…。
[自分の涙を拭う。もう、あの恋が叶わないことは、どこかでわかっていたから。余計に泣けてしまったのだろう。]
すぐには無理かもしれないけど、泣いて、少しは楽になれるといいね。
[泣く声が聞こえなくなるまで、寝息が聞こえてくるまでは、ずっとあやすように*撫でていた*]
…。
[ちょっと、肉じゃがのたまねぎをよってみる。
しっかりと形が残っているたまねぎ。
生のたまねぎのように苦くて辛くて酸っぱくて参る代物ではない…のだが。]
…いや。
[俺も男だ。
ここで食べないわけには。]
…。
[もぐもぐ。]
…。
[静かに、なったなあ。]
ん、確かにそうだな。
………すまん。
[缶を渡して、自分のベッドへと座る。]
難しいもんだよな、本当に。
[あーあ、と大袈裟にため息をついて、缶を開ける。
小気味良い音が、静かな部屋に響いた後、
それを、一気にあおる。]
あー……まずい酒になるかと思ったが、一緒に居る奴のおかげで大分マシになったっちゅう話だ。
ありがとな。
―204号室―
や、…まあ、謝らなくてもいいんだ。
[小気味よい音、
後に続くやや控えめな音。]
そっか。それなら、よかった。
邪魔でなければ…
…難しいな、本当に。
[口をつけて、二口ほど呷る。伏目がちに]
…。
[食器を洗う。]
…。
[かちゃかちゃ。]
…。
[きゅ。
ぴっぴっ。]
…。
[蛇口を閉め、手の水気を切った。
もうやることはないだろうか。]
――、…
[ぽつぽつと落ちる言葉を、屈んだ姿勢のまま、黙り込んで聞いた。
杏の言葉が、理解出来た。…というか、判って当然かもしれない。
ずっと離れて暮らしてきたけれど、同じ両親を見てきた事に変わりはないのだし。
…嗚呼、だからなんだろうと、漠然と思った。
片割れの言葉で、漸く気付くのもおかしな話だけれども――
自分だって、解らない。解らなかったんだ。いままでだって。
だから誰かを「特別好き」になるなんて、そんなの、判る日なんて来ない。
多分きっと、ずっと。 ――ずっと。]
――杏ちゃん。 …帰ろ。
[膝を抱える杏の頭に、そっと掌を乗せる。
どうすればいいのか、なんて――私はその答えを持ってない。
想いを向けられたって、その気持ちそのものが「理解らない」のに。
答えることも応えることも、何も 出来ない。]
他人の気持ちなんかわからねぇから、な。
それでも、言葉にしなきゃいけねぇ。
そうすりゃ十分の一ぐらいなら伝わるかもしれない。
ジョジョと西野は、ぶつけ合えばきっとなんとかなる。
俺はそう信じたい、ね。
[手に持つ缶を、所在なさ気に揺らす。]
ばーか。
邪魔だと思う奴に、好きなんて言うかっちゅう話だ。
…城に、出来ひんのやない。
[御手洗の声に、俯いたまま首を横に振る]
相手が誰んなったって変わらん。
恋そのもの、きっと、出来ひん。
[食い違っているのは、根本の溝。
呟いて。だから、そもそもを考える時間が欲しい。
そう言ったつもりで、なのになぜ伝わらないのか。
息を、吐き出した]
―204号室―
…――
そうだな。分からないから、
伝えるために言葉があるんだろう。
顔を突き合わせて 喋れたらな…。
……――信じたいな、
このクラス、何だかんだで気に入っているんだ、
わたしは――
[揺れる缶を見て、要るか?ともうひとつを示す]
っ ぅ。
……ん、そ、そうか。…すまん
[気恥ずかしそうに、した。]
…。
[残った料理にはラップがかけられている。
おそらくはしっかり、人数分。]
…。
[机でも、拭いておくか。
布巾を洗剤で濯ぎ、食堂の机を拭いておく。]
[頭に掌が乗る。それをあたたかいと思う。
大好きだと思う。でも、恋をしている、とはきっと違う。
それが、例え誰の手であっても、変わらない。
下心、真心、恋と、愛。よく、わからない]
…ん。
[小さく、頷いてゆっくりと立ち上がった。
スニーカーを拾い上げてから漸くあげた顔は、
きっといつになく頼りない顔をしていた**]
…。
[布巾を手にキッチンへ戻る。
そこで、蓋もせず置き放しになっているワインボトルがあるのに気付いた。]
…。
へレスワイン…。
[誰がこんなものを出したのだろう。]
…。
[きょろきょろ。]
…。
[一杯だけを普通のコップに注ぐ。そして、ボトルは調味料などのある棚へしまっておく。]
…。
[ちび、と口に含む。
口の中が、すっきりした。]
…。
[布巾を再び洗剤で濯ぎ、固く絞って干した。]
…。
[シェリーを、少しずつ、少しずつ、飲む。
とても落ち着く。]
そうだな、俺もこのクラスは結構好きだ。
良い意味で馬鹿が多いからな。
なぁ、いいじゃねぇか。ぶつけ合えるだけ。
……ぶつける相手がもう居なかったり。
相手がこっちの事見向きもしねぇよりは、な。
[いや、大丈夫と言って新しい缶を開ける。
若干ペースが早いのは気のせいじゃないだろう。]
なんで謝るんだっちゅう話だ。
一緒にこうして酒飲んでくれてるだけで、俺はすげぇ嬉しんだぞ。
[腕を伸ばして頭を軽くこつんと叩く]
…。
[ゆっくりと飲み干し、食堂に座って待機する。
戻ってくる者の行き違い防止と、彼らに夕食が用意されていることを知らせるためだ。]
…。
[時間が、ゆっくりと流れるような気がした。*]
[ちぇこちゃんが、大好き。愛美ちゃんも、青ちゃんも、ティナちゃんも。
お父さんよりもお母さんよりも、友達は、みんなみんな、好き。大好き。
その中で一番大事なのは、杏で、誰よりも大切で。
…それはきっと、ずっと一生変わらなくて、
でもそれが恋とは違うと それも理解っているのに。
――それ以外の「大切」が、 理解らない。]
[ゆっくりと立ち上がった片割れへ、掌を無言で差し出して
そろりと持ち上がった手をそっと、握る。]
…御手洗くんも、帰ろ。
[その手を引いて、漸くログハウスへの道のりを辿る。
途中で城にも会えば、何とも言えない微妙な顔を一瞬だけ浮かべて、それでも共に帰路へと促した。動機は何れにせよ、迎えに来たことは変わりない。…それに、彼はそう言えば病み上がりではなかったか。
そのまま、その足取りはゆっくりとログハウスへと向かう。
その道中、何を問われても――何を言われても*黙り込んだまま*]
―204号室―
…ん、ばか、な。
楽しいよ、とても。
此処にきて、いろんな面が見えて、
……――ん。
そうだな、…居るんだから、話せばいいし。
なんなら取っ組み合いのけんかでもいい。
[大丈夫、と答えがあれば頷いて
少しの間眼を閉じる。]
――それはこちらこそ、だ。
う。なにをする。
[こつんと叩かれたあたりに触れた。]
ああ、本当に。
此処まで濃い奴らが集まってるんだ。
上っ面だけの付き合いなんて勿体ねぇよ、な。
[でもまぁ、と。
一息ついてから言葉を続ける。]
告白する事になるなんて、思わなかったけど、な。
[更科の顔を見て、恥ずかしそうに苦笑した。]
――ああ、そういえば大事なこと言い忘れてたわ。
・・・・・・ああ。
[二越に言われ、共にロッジに戻る事にした。だがそういえば・・・・・・結城の言ったとおり双海に言わなければいけない事がある。現状それどころではなさそうなので今日のところはこのまま終わりにしようと思うが、いずれ彼女には告げなければいけない秘密があるということに*変わりは無い*]
―204号室―
本当に。
日恋の思惑はともかく――な。
[缶の中が少しずつ減っていく。
酒が進む、とはこのことのようである。
こちらも照れくさそうに。]
――、…
…わたしも思わなかっ、…た。
[缶に口をつけたまま、
なんだ?と上目に見た]
―207―
[目が覚めると、窓の外で虫が鳴いていた。真っ暗だ。
身震いし、起きる前のことをぼんやり思い出す。]
………何やってんだろ。
[何を考えていたのか、よく思い出せない。
ただ、一つだけ確かなことは。]
(僕が矢口さんを好きでも、そうでなくても。)
[今考えていることを実行するなら、きっとこの島限りでお別れだろう。ということだ。
一方的な想いで、矢口についてきてほしい、などとは言えないし、仮に万が一何かの奇跡が起こったにしても、……嫌だ。
阿太郎は硬く瞼を閉じて、暗闇の中へ*堕ちていった*。]
[なんだ?と問われ、照れくさそうに笑う。]
いや、なんだ、その、な。
俺と、付き合ってくれねぇか、な。
[好きと言ったが、コレを言ってなかったと思い出した。
きっと今、自分は若干顔が赤いだろう。]
――、……。
あ、
[数瞬の間の後、赤くなった。]
…、そ、その。
うん… も、もちろん、だとも。
わたしで、よければ。
[答えながらだんだん俯いてしまった。
顔が見れないようだった。]
……ん、そう、か。
まぁ、なんつーか。
これから宜しく、頼む。
[立ち上がって、俯いた更科を抱きしめた。
更科が俯いてくれていて助かる。
そりゃもう確実に真っ赤だ。
俺こんなに酒が顔にでたっけ等と心の中で自分への無意味な言い訳。]
ん、もう随分遅くなっちまったな。
そろそろ寝る、か。
こ、こちらこそ。
…よろしく、たのむ。
[抱きしめられて少しだけ体重を預けたが
結局顔は上げられなかった。]
…、……ん。
寝 よう か。そうしよう。
[酒も入ったことで――とは思うが
眠気はまだ訪れない。布団の中で思い出しては照れることになりそう だった。]
[そうだな、と返事をして。
抱きしめた体勢のまま、部屋を見渡した。
それはきっと、離れたくないと思ったのと、悪戯心。
割合は秘密だが、布団が無いなんて言い訳でしかなかったのは確実だ。]
な、このまま抱き枕にしちゃ、ダメか?
[ちょっと抱きしめる腕に力が篭る。]
…、 は
[腕の中で固まった。
そこでようやく見上げて]
お、お前何謂ってる、んだ
いや、抱き枕って、それは、
……その、 だな
いや、だめ、というかその…
[どうしよう、と狼狽えた。]
……断らねぇなら、いいよ、な?
[腕の中で見上げる更科。
明らかにうろたえている様子に、逆に此方が冷静になる。
頬を軽く撫でてから、そのまま更科のベッドへと押し倒す。]
やっぱり細すぎて壊れそうだな。
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