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…みかん?
タイツ…って事は、ええと、鶯谷くん?
そっか、だからバスタオルか… だ、大丈夫なのかな。
[非常に簡潔な三行だ。しかも判りやすい。
黒タイツで何故砂丘へと出掛けてしまったのか。
真相は本人が起きるまで闇の中だ。
杏の言葉にこくこくと頷いて、付け足すように]
えーと、殆ど杏ちゃんが頑張って、私は手伝っただけだけど…。
見た限り道具とか設備も整ってるから、不自由はしないと思うよ。
うん、もちろん人数分あるよ。
[碓氷の言葉にも、一つ頷いた。誰かがお預けなんて事はもちろんない。
はずだ。たぶん。]
川村君も起きたのね。
状況が飲み込めてないみたい?
なんだか、修学旅行とは名ばかりで、ここで恋愛して欲しいそうよ。
他に好きな人とかいたら、どうするのかしら。
そう、鶯谷だ。
[双海に頷く]
適当に冷やして適当にスポーツドリンクで
…復活するだろうかな。
頼んでいいか、嗚呼、自分でとりに行けばいいか。
一ヶ月、ね。
それはそれは、随分たくさんの食料があるんだな。
まあ、餓死の心配はしなくていいのか。
調理班感謝。
遠くなく向かうよ。
僕か。僕は……。
[城の返答を聞いて、やはり、と思った。
三人でキッチンで楽しそうに調理を行っていたとき、すでに推測は立てていた。
そう。ジョジョは二人とも手に入れるつもりなのだ。
常識人の末席に座る身としては彼を諭してやらねばならない。……そう決意していたつもりだった。だがあまりにも彼が普通なので、切り出しにくいのも事実だった。つまりそれは、彼の価値観が根本から常識を外れていることに繋がるのではないかと戦慄を覚えるほどに]
……僕は、あまりそういうことを考えたことがなかったからな。
碓井も外いっとったの?
ああ、一応ある。ご飯も十合は炊いたで、
男子がようさん食べてもお腹いっぱいになれるんちゃうかな。
[ご飯はあっち、と、鈴と繋いでいないほうの手で廊下の奥を指差す。
火を使ったのと、扉を開けっぱなしできたので、
空気の流れる温度差の関係で料理の匂いはモニター部屋のほうへと
ゆっくりだが確実に流れてきている]
…ほな、ちょっとスポーツドリンクあるかキッチン探してみるわ。
鈴、行く?こっち残る?
[隣の鈴に確認してから奥のキッチンへと逆戻り。
そこで男子どもがどんな話をしているかなんて気にしたことではない]
今からちょっと奥見てくる。
なかったら、生理食塩水に近いのんは作れるはずやから、
それ用意してみるわ。
[更科の言葉に頷いてから返答を返す。
スポーツドリンクがあるかないかよりも、誰かが配膳はしなくてはならないのだ。
誰かに任せてしまうよりも自分でやるほうが早いから、結局足はキッチンに戻ることになる]
ふむ・・・・・・暇だ。
[確かに暇ですね御手洗様。何故暇かと言われてもただ暇なのだろう。貴族たる御手洗にとっては現状の危機感など優雅に無視難だろう・・・・・・がたぶんよく判っていないだけである。先ほどから料理の匂いがしているが、どうもシェフが作った料理しか口にしない生活をしている御手洗にとって反応しづらいファクターである]
ヨッシーは真面目だね。
僕だって別に彼女達と軽々しく接してるつもりはないけど。
不必要な壁を設けるのもどうかと思うな。
[思いつめたような西野に、極力気楽に声をかけてみた]
おー、メシか!いいねぇ!
そう言われりゃ、腹が減ってる気もするな。
あまりの状況に空腹すら忘れてたわ。
[女子達の会話を聞いて、嬉しそうに笑う。
食事というのはとても重要だ、なにせ旨いと自然と笑顔になる。]
しっかし、食いにいくのはコイツ如何にかしてからだな。
流石に放り出して置いてくってのも気が乗らねぇ。
[自分の足跡に転がる全身タイツに視線を向ける。
未だ起きる気配はなさそうだ。]
ううん、待ってる。
すぐ戻ってくるんだよね?
[杏の言葉にゆるりと手を離した。キッチンへ向かう背中を見送って]
そっか、息してるなら…大丈夫か。
…大丈夫かな?
[更科の楽観にうっかり流されそうになった。
かくん、と首を傾げるが、まぁ身体も冷やすらしいし
杏が飲料を持ってくると言うのだから恐らくは大丈夫だろう。]
バスタオルが来たら、冷やしてあげられるんだけど。
結構広いけど結城君、道迷ったりしてない、よね…。
[風峯の言葉に、同様に全身タイツ…もとい鶯谷の方へ視線を向ける。
流石に放置していくには心苦しい。
一応、道は示したから大丈夫だと思うのだが。]
[からかう様に笑う更科に、居心地が悪そうに唸る。]
むぅ、まぁ俺も興味がないって言やぁ嘘になるからな。
男なんだし、そこはしゃあねぇ。
可愛い女子が多く居りゃぁ何もなくても気は良いってなもんだろ。
しっかし、更科が疎い、ねぇ。
[あれか、そういうことを気にしない奴ほど何故か綺麗なミステリー、世界不思議発見って奴か。
世の女子……というか校内の女子が聞けば7割は嫉妬するだろう。]
……まぁいいか。
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