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「昨日の毛皮と今日の毛皮だけど、どうも普通の動物の毛皮のような感じもするけど、よくわからないところが多くてはっきりしてないなぁ。
他に何か聞きたいことはあるかい?」
いや、とりあえず今のところはそれだけわかれば十分だ。
(手口がほとんど一緒と言うことから、やはり同一グループ(『人狼』)の犯行のようだが、凶器や毛皮の色から判断すると、やはり昨日と今日の実行犯は別人なのだろうか。
凶器は刃物らしいと言うことだが、昨日の件もありアテにならない。昨日と同様にジンに確認してもらった方が良いだろうか。)
[検死結果を伝える為に、ひとまず刑事部屋へ]
―回想〜閉店後のバーにて―
[空が白み始める頃、...のバーは閉店する。シャッターを降ろし散らかった店内を大雑把に片付けては酒や煙草の灰や痰、嘔吐物のぶちまけられた床をモップがけするのが...の朝の仕事だ]
ったく、仕事とは言え俺も大概人が善すぎるぜ。40年以上も酔っ払いどもの後片付けをしてるんだからよ。
[一段落すると、スツールに腰掛け煙草を咥える。...は実にアメリカ的なマッチョイズムの象徴、ラッキーストライクを愛飲している。
乱暴にモップを押し遣ると、咥え煙草をしながらニュースペーパーを広げて紙面に踊る文字を睨んだ]
“帰って来た人狼”、だぁ?
冗ーー談じゃァァア、ねェぞ! チェイニーJr.のホラーじゃねえんだぞクソ新聞紙!
[お世辞にも品が良いとは言えないタブロイド紙にはショッキングな見出しが躍っている。
スラム街で2晩続けて起こった殺人事件、人狼の噂、実に恐ろしげにそして何より好奇心をくすぐる具合に書かれている。ついでに、被害者の女性はいつのまにか哀れな生贄の美女にされていた]
クソいまいましい話をしやがるぜ、「また」人狼か? 冗談じゃねえ!
俺ァあんなのは真っ平御免だぜ!
[...は新聞をかなぐり捨てるとカウンターを勢いよく蹴りつけた。興奮と怒り、そして20年前の記憶からくる恐れに任せて煙草を灰皿に押し付けた――]
―回想終了―
―警察署―
[仮眠室から刑事部屋へと戻りながら、軽く伸びをする]
ふああ、爆睡しちゃったでござる。
しかしおかげで頭がすっきりしたでござる。
―警察署・刑事部屋―
[刑事部屋に到着し、その場にいる刑事達に]
鑑識と検死の結果が出たぞ。
[と、その結果を伝える。
その場にジンがいれば、昨日同様に凶器の確認を依頼するだろう。
いなければ、「ジンがどこにいるか知らないか。」とその場にいた誰かに居場所を訪ねるだろう。]
[タイミング良くジンが起きてきたようなので、検死の結果を伝え]
ヘンリーは凶器は刃物じゃないかと言うんだが、昨日の件もあって凶器が本当に刃物なのかがアテにならん。
悪いが昨日のように遺体を確認してみてくれないだろうか。
[と打診する]
[ロバートに頼まれれば]
了解したでござるよ。拙者も遺体は見分するつもりだったでござる。
[そう答えて、遺体安置所へと移動を開始する]
[ジンの承諾が得られれば]
俺も一緒に行こう。刃物かどうかの見分けはつか無いが、一度見ておきたい。
[ジンと共に遺体安置所へ]
―遺体安置所―
[ロバートと共に検死官に通されて、遺体の前に立てば、...は詳細に遺体の状態を見分を開始する]
これは、刃物…とはちょっと違うでござるな。
爪…まるで獣の爪のようでござるな。
[まずはそう決定付けてから、見分を続ける]
まず、肺に傷をつけるように一撃。それで大きな悲鳴を出せないようにしているでござるな。
さらに足の腱を切断して、逃げられないようにしている。
その他の傷はもう、いたぶったとした見れんでござるな。
惨いことをするでござる。
しかし一点、昨日の遺体とは違って喰い散らかされた状態には見えんでござる。
昨日の犯人とは全くの別の者による犯行と見て間違えないでござるな。
[ジンの見分を聞き]
牙の次は爪、か。
悲鳴を出せないようにして、逃げられないようにして…。
かなり残虐なやり方だな。
時間帯や手口、毛皮が落ちていたところから、昨日の『黒の人狼』、もしくはその一味だと思っているんだが、やはり実行犯は別か。
それにしても、昨日が獣の牙で今日が獣の爪なんだろ。
ますます「本当に人間なのか?」と疑いたくなるな。
いや、そんなはずは無いと思うんだが、本当に何者なのかわからなくなってきそうだ。
[>>450を受けて]
あくまで『獣の牙のようなもの』『獣の爪のようなもの』が凶器でござるよ。
拙者も昨日は犯人が人間なのか疑いそうになったが、人間と考えて捜査するほかないでござろう。
[ジンの言葉>>452に対し]
そうだよな。容疑者リストに上がってるのは俺たちなんだし、俺たちの中に人間じゃない生物がいるなんて考えられないしなぁ。
一度考え出すと、そのまま突っ走ってしまう悪い癖かも知れんな。
いったん戻るか。
[>>453の、いったん戻るか、と言う言葉に頷き、遺体安置所を後にする。そして刑事部屋への道を歩きながら考える]
(しかし、やはり人間の犯行には思えないでござる。少なくとも、並の身体能力では出来ないでござる。さらりと言ってはみたが、あまりにも残酷で、それでいて手際が良すぎる。効率の良い殺し方を知っていながら、敢えて苦しませるやり方を選んでいるような……)
―警察署・刑事部屋―
諸君、ご苦労。
頑張っているようだが、あまり無理をして体をこわさんようにな。
[...は帰り支度を整えた格好で刑事部屋へと姿を現すと、そこに居る皆に労いの言葉をかけた]
すまないが、私は一旦家に戻らせてもらう。
さすがに2日連続の徹夜はきつくてな、薬もやっていないのに幻覚みえてきそうだ。
いや、もしかしたらワイフのミートパイもしばらく食べれて居ないから、禁断症状が出てきてしまっているのかもしれないな。
[軽いジョークを飛ばしてから、皆に以下のように通達する]
もし何か事件に進展があったなら私の携帯まで必ず一報を入れてくれ。
では失礼する。
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