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…ショウ。
遂に、KK=102だぜ?
基地なんて、所詮は籠の中の鳥だと思っていたが─…
思いがけず、遠い旅になっちまったな?
[語り掛け、くつりと笑う。
遺体を清め、睡眠カプセルの中に収める。
サ=フラ=ワーと2人並べると、2人とも穏やかに眠っているように見えた。]
─────ッ、──…!
[睡眠カプセルの上に、手をつく。
誰もいない、無人の空間で。
カプセルの上に、ぽたりと透明の雫が落ちた。]
─医務室─
[ショウの埋葬を済ませ、医務室へと戻る。
ナギの看病をしていたローズが、彼の熱が落ち着いたことを知らせてくれた。>>33]
……そうか。
[ローズの囁き声に、後ろからそっと彼女を抱き寄せる。>>34
柔らかな香り、穏やかな声。]
『大丈夫。』
[言い聞かせるような声は、優しい響きで染み渡った。
ほんの少し、彼女を抱き締める腕に力が篭る。]
───…ローズ…。
[そのまま、空色の髪へと額を寄せる。
かつて、施設にいた折にリアンから聞いた言葉があった。
即ち、異性と通じ合ったキチェスの額からはキチェが──失われる。]
[彼女の額に浮かぶ、尊い赤い印。
悲しみに包まれた中で凛然とある、祝福の証。
彼女をそっと抱き締める。
──貴い、大切な宝物を抱き締めるように。]
────……てる。
[ごく小さな声。
囁きにもならない言葉を、唇の形だけが紡いだ。
不思議そうに彼女が振り向けば、微笑んで彼女の髪に触れるだろう。
ナギが目を覚ますまで、恐らくは未だ少しの時。
そうして静かに、残りの時を過ごしていたのだ**]
>>43
ん?何か言った?
[振り向くが、スイ=レンは何も言わずに微笑むだけだった。若干頬が紅潮しているのが分かったが、ローズも何も言わずに、されるがままにしていた。
失われた片方の身体を補填するかのように、二人は寄り添いあったまま**]
……いや。
[なんでもない、と首を振る。>>45
仄かに紅潮した頬に視線を止めて、黙って微笑む。
水色の髪に、さらりと指を滑らせた。]
なあ、ローズ。
キサナド以外でも、やはり植物は伸びるのか?
[ふと、そんなことを訊ねた。
首を傾げるローズに、笑う。]
機器に、影響させるわけにはいかないが…
───また、お前の歌が聞きたいな。
[口にしたのは、ひとつのささやかな*願い事*]
>>46
[キサナド以外でも…と尋ねられて]
わからないけど…。
わたし、以前はキサナドを歌ってもこんなに植物が伸びたことないし。
[キチェが濃くなったのと何か関係があるのかも…とは思ったが、自信はない]
以前より影響が大きいみたい…。
歌ってみる?
[ちょっと悪戯っ子の様な顔つきで伺ってみる]
[植物園の子(植物)たちが、「うたってー」「うたってー」とせがむようになったのも最近。
もしかすると、あの子たちが、ここの行く末を知っていて、その主達がいなくなる前にと、なにかの影響をローズに与えているのかも知れなかった**]
子守唄でも歌ってやれば、ナギの気分も良くなるんじゃないか?
[と、眠る青年の顔を覗き込んでみるのだが、]
…ばか。
[悪戯っ子の表情に、額を小突く。
だが、そのまま笑って頷いた。]
───聞いてみたいな。
[医務室の機器と言っても、アナログな点滴とあと少し。
多少植物が伸びたところで、別条はなかろうと結論する。
キィ=キョウが亡くなった時に、ローズの育ててしまった草花がある。
彼女の耳に、彼らの声は届いているのだろうか。]
頼む。
[そうして、口を閉ざして耳を傾ける。
彼女の歌を心に刻み込もうとするように**]
>>50>>51
[キサナド以外の歌というと、ほとんど思い浮かばないのが本当だった。キサナドでさえ、嫌いでなかなか覚えなかったくらいだ。
ただ、歌を唄うこと自体は嫌いではなかったので、楽園以外での生活をするようになってから色々聴くようにはなっていた。ただ、ここで唄うのに相応しい曲というと、なかなか思い浮かばない。
ふと思い浮かんだのは、リアン達が唄っていた歌だ。確か自然を称える歌で、昔からリアンの間だけに唄われた歌。
もしかすると、スイ=レンも知っているかも知れない。そう思い、まずは口ずさむように歌い始めた]
明けし日ののぼりゆく────
森の静けさよ────
緑の木々の────
…………………………
[ハミングのような口ずさみが、やがてはっきり聞こえるようになり、部屋の中に響き渡るようになる。それに呼応するように植物たちは成長を続け、やがて、横たわるヤ=ナギをも包み込んでいく。まるでそれは、病に伏した人間を優しく治癒するように]
[ハミングのような口ずさみが、やがてはっきり聞こえるようになり、部屋の中に響き渡るようになる。それに呼応するように植物たちは成長を続け、やがて、横たわるヤ=ナギをも包み込んでいく。まるでそれは、病に伏した人間を優しく治癒するように]
与えし生命を────
享受するわれらの────
感謝の歌を────
今唄う────
[歌い終わると、ローズは満足したように、微笑み]
やっぱり、伸びちゃったわね。
[と、小さく舌を出した。
そして二人で、医務室の除草作業をしながら、ヤ=ナギの目が覚めるのを待っていた]
[それは子供の頃。
体が丈夫でなかった為、よく熱を出しては寝込んでいた少年時代。
元気盛んの兄は、その日も夕暮れまで遊んで帰ってくる。弟に団栗のお土産を包んで。兄の帰還は遠く離れた部屋からもわかる。
足音を立てて弟の部屋に入る兄の笑顔。手渡されるいくつかの団栗。汚れた服で弟に触れる兄を叱る母。母の怒りからそっと兄を逃がす父。
兄から貰った団栗が、窓から差し込む夕日に照らされてオレンジ色に光る。キラキラと。
命の終わりを告げる暗い深淵から、聞こえる何かが彼を救い上げる。それは最後のキチェスの神聖なる歌声。]
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