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出発前の…、そう、最後の便りで、お前のことをこう言ってたよ。きっと俺も満足できるだろう、とか、な。あの腹黒が何を考えてそんな事を言ってきたかは、もう知るすべもない事だが…。
お前は、これからどうするつもりだ?
そ、それは…。
サージャリム様の思し召しだからよ。
[口から出まかせを言った。普段ならそのような言い方はしないであろうに。
ただ、直感に頼った判断であったことは確かである]
そうなんです>>86 ラン兄さん、手紙だけ残してどこかへ行ってしまって…どうやらいい人が見つかったようなんですが。
[と、そこまで言って言葉を切る。脳裏に浮かんだものはスイ=レンと同じ、母星があったと思わしき黒い宇宙。
数瞬の沈黙の後、聞こえてきたのはショウからの>>97>>99]
――お前は、これからどうするつもりだ?
[ナギは怯んだ。これから…これから…自分はどうしたらいいだろう。
リーダーの格もなく、研究分野も言語であり、キィ=キョウのように医療に、スイ=レンやシ=オンのように機械に強いわけでもない。
KK=102の言語は既に研究され尽くしていて、簡単な翻訳機がある。言葉に特に問題はなかった。
降りるにしても降りないにしても、そもそもナギの仕事は少なかったのだ。]
サージャリム様の、思し召し?
[語尾が上がる。
少しの間、空色の瞳を見つめていたのだが]
……………あのな、お嬢さん。
その思し召しで、星系は──どうなった?
そうよ、なくなったわ…。
でも、あなた、先程、「原住民を制することもできる」>>80って、仰ったわよね?
そんな考えを持ったままKK-102に降り立てば、結局は私達の母星と同じ運命になるわ…。
結局、力でねじ伏せて、殺し合って…。
[顔を伏せた]
[ショウへの答えを考えながらローズとスイ=レンのやり取りを見ていたナギもさすがに。]
…えと… ローズさん、それはどういう…お、お告げが…?
[が、ローズはスイ=レンの言葉しか届かず>>107 ナギはその答えを待つ事にした。]
―医務室―
[通信室へと回線を開く。
降下しようと謂うスイ=レンと、ローズの間に割って入る様に。
女は言葉を、紡ぐ――]
私も、降下には反対よ。
私たちは……あの星に降りては駄目。
このまま、ずっとここにいるのか?この穴倉に?
俺たちの子の代になってもか?サージャリム様のためにここに篭っていろと!?
俺は御免だぞ。絶対にお断りだ!
──…あのな。
ああー、それはたとえ話だ。
仕方ないだろ?
相手が敵意を持ってきたら、押さえるしかない。
それは正当防衛ってやつだ。
けどな。
別に最初から、敵対しに行くわけじゃない。
取りあえず、俺たちはこのままいるわけにはいかないんだ。
だろう?
[説得するように、伏せた顔を見下ろす。>>108]
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