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[指示を聞きながら、ヤ=ナギの様子が目に入る。
サフラーからしてみたら、リーダーであるはずなのに今の状況を全く把握していないでどこか受け身にも見えたヤ=ナギに話をする。]
ヤ=ナギさん。
あなたはここのリーダーなんですよね?
恐らくここには誰かが助けに来るようなことは無いでしょう。だからこそ、ヤ=ナギさんの存在が大きくなってきます。
[それは、サフラーとしてはいつものように思ったことを口にしただけの言葉。それをヤ=ナギがどう受け取ったとしても、サフラーには大して何の関わりも無い事だ。]
もしここで何かがあったら、ヤ=ナギさんの責任は大きいですし、こういう時だからこそリーダーとして皆をまとめていってくださいね。
私も出来る範囲で協力したいと思います。
とりあえず、私は部屋に戻って調べ物をしてきたいと思います。皆様、どうかご無理はされないようにお願いしますね。
[ぺこり、とお辞儀をして自分の部屋へと帰っていく。
歩きながら時折どこかを見ている風なのは、これからの自分達やあるいは母星での幸せだった生活に思いを馳せているからだろう]
[>>59 に再び「よろしくお願いします」と言った後、>>60が重くのしかかる。]
は、はい…。
[と言ったものの次のアクションが思いつかない。そうしているうちにサフラーも自室へ戻ってしまった。>>61
まだ通信室に残っている者は居るのだろうか。居るなら少し言葉を交わすかもしれないし、居ないのならモニターの画像を見つめたまま、黙っているのだろう。 ]
シ=オンは重く回転の鈍くなった頭で考える。
事実だけを積み重ねろ。
事実だけを見るんだ。
その事実だけから推測を導き出せ。
推測の推測は徒に頭脳を混乱に導く。
シ=オンの額から粘度の高い汗が糸を引いた。
─喫茶室─
──………。
[人気のない喫茶室の照明は暗く落としてある。
それをつけようともせず、薄暗い中でぼんやりと窓の外を眺める。
先ほどの映像。
『……お母様……?!』
『―――兄さん!』
故郷に家族を持つ同僚達の悲鳴が、脳裏に残る。]
────…馬鹿らしい。
[ぐしゃりと指で髪を押さえ、僅かに俯く。
幼い頃から戦乱に溢れた故郷。
両親は戦いの中で死に、厄介者扱いされた幼い子どもは施設で育つ。
他者への垣根は、いわばその中で身につけた守りであった。]
…は。
戦って戦って、結局星は綺麗さっぱり消えました、か。
いい迷惑だ──…
[そうして、KK=102を見るともなしに見遣る。
生命に溢れた、まだ若い星の姿を。]
──────…!
[がたん。と、椅子を蹴って立ち上がる。
食い入るように、じっと星を見つめる。
やがて、足早に再び通信室へと歩を進めた。]
─→通信室─
─通信室─
[ハッチが開くのももどかしく、室内へと滑り込む。]
ビョウ=ヤ=ナギ!
リーダー、いるか?!!
[声が響くのは、姿が見えるよりも前か同時か。
足早に通信室へ入り、辺りの人影を見渡した。]
[スイ=レンの突然の剣幕に慌てて返事をする>>68]
は、はい!
[こんな時でも迫力の度合いが変わらない。別の意味で凄い人だと思ったのは心の隅に。]
KK=102だよ、KK=102.
分かるか??
今や俺たちは、宇宙の片隅に取り残された孤児だ。
このままじゃ8人とも朽ち果てるだけだろう。
けれど、俺たちの目の前にはKK=102がある。
こいつを活かさない手はないだろう!!
[名前を呼んだ勢いのまま、捲くし立ててナギの肩を掴む。
結論を省いた、分かり難い言葉であったが]
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