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いや。
……けど、さすがに少し驚いたな。
[くっと笑って、調子を取り戻す。
勧められるままに席に着き、感心したように辺りを見渡した。]
植物園だな……。
[そうして、確かめるようにしっかりとした口調のローズの言葉を聞く。
お茶の温かさが、寝不足で冷えた指先に暖かい。]
[笑われるとは思っておらず、ちょっと頬を赤らめ]
楽園では、いつもああだったものですから…。
キィ=キョウにはいつも怒られて…。
[少し言葉が詰まった]
この子たち[植物たちを指し]が居てくれると、本当に落ち着くの…。
…いや。
[言葉を重ねる。
それに気付いて、もう一度僅かに笑う。]
──…、ローズ。
落ち着いたか…?
[問いかけ、息をつく。
これではまるで、自らに向けて言っているかのようだ。
他人に壁をつくり、強く──張り巡らせてきた防壁が、揺らいでいる。
知らず、苦い笑みが口元に浮かんでいた。]
楽園で…?
ああ、そうか。
噂には聞いたことがあったが──…
[そうして、濃くなったローズの額のキチェを見つめる。]
──…そうか。
[いとしそうに植物を見遣る瞳に、昨夜のキサナドを歌う姿が重なる。
視線を和らげ、彼女のその姿を見ていた。]
俺が?
[ローズの言葉に瞬き、目を伏せる。
口元に微かに自嘲の笑みが浮かんだ。]
──…他人なんか、必要ないと思って生きてきたからな。
そう…。キィ=キョウは…ううん。
キィ=キョウはわたし自身そのものでした。
一心同体っていうか…。
そうですねわね…。なんっていうか、身体半分なくなってしまった感じですわ…。
[ふと、俯く]
ずっと、一緒だったもんな。
[飽きないか、と聞いたのは何時のことだったか。
遠い昔のようにも思える。]
俺には───理解できなかった。
わたしは、両親を覚えてないの。物心がついた時から、キィ=キョウとは一緒だった…。
楽園では、いっつも、つまはじきにされて…。できそこないのキチェスだったから…。
わたしの味方はキィ=キョウしかいなかった…。
身体半分、──か。
[俯いた彼女を見つめ、目を細める。
くっと口元を引き絞った。]
……羨ましく感じる。と言ったら、怒るか?
お前さんも、ショウも。
──それほどに、心寄せる相手がいることなど、
求めはしなかったのに……
いいえ。
たしかにそうですわね。せめてキィ=キョウを与えていただいたサージャリム様には感謝しなければ…。
心寄せるというより…支えになる方はいらっしゃらなかったの?
[そっとソファを立ち上がり、スイ=レンに寄り添い、手をとり]
ならせめて、あと少しの間…ですけど、
[少し言葉に詰まって]
わたしがあなたの支えになりますわ。
───…な。
[細い手が、柔らかく掌をすくいあげる。
告げられた言葉に、思わず息を詰まらせて言葉を失った。]
なに、……を。
サ=フラ=ワーさんとショウさんのようには、いかないと思うんですが…。
スイ=レンの心のどこか、一部の支えになれれば…って。
キチェスだから…?
どうでしょうか?わたしは、キチェスらしいこと、今までしてきたことなかったから…。
慈悲だなんて言えるほどのことはできませんが…。
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