473 【記憶鮮明】「ぼく地球」村【身内村】
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エンジニア キア＝ラキ＝スイ＝レン
どうしようも、ないだろう？
［不安げな表情を見せるローズに小さく笑い、
つ、と額へ指先を伸ばす。
払われなければ、前髪に手を添えてキチェを顕わにするだろう。］
エンジニア キア＝ラキ＝スイ＝レン
───…、綺麗だな。
［ふと、表情を和ませて瞳を細める。
さらと指から水色の髪を零し、そのまま髪を軽く撫で下ろした。］
…………、こうして。
生きる以外には、…どうしようもない。
［僅かに笑みが過ぎる。］
惑星学者 オク＝テ＝キー＝ローズ
[スイ＝レンについて、廊下へと走る。
やがて、吐血したキィ＝キョウを発見]
キィ＝キョウ！
[悲鳴にも似た叫び]
[そして、二人で医務室に運び込む。
スイ＝レンには、どんなに離れろと言われても、キィ＝キョウから離れようとはしないだろう**]
エンジニア キア＝ラキ＝スイ＝レン
─廊下─
……ッ…、大丈夫か。
［廊下の片隅に、倒れこんだキィ＝キョウを見つける。
彼女の掌には赤い血の跡があり、意識を失った顔は白さを通り越して、不吉なほどに蒼白い。］
……………。
［構わず無言で抱き上げ、医務室へと向かう。
後ろをやって来るだろうローズにも構わぬ、速い歩調で足を進めた。］
エンジニア キア＝ラキ＝スイ＝レン
─→医務室─
…、感染…か？
［言わずもがなであろう。
腕の中の彼女は、このところの激務で一層細くやつれて見える。
程なくして、医務室が見える。
彼女の仕事場であったが…今日ベッドを占めるのは、他ならぬキィ＝キョウであった。］
医学博士 ヨー＝ハン＝キィ＝キョウ
…………。
[真っ白に青ざめた顔色の中で、唇から伝う赤の鮮やかに映るだろう。
名前を呼ばれれば、うっすらと眸を開けて]
ろーず……ごめ……ね……。
[掠れた声で呟いたあと、
女の意識は、また闇の淵へと*落ちて行った*]
エンジニア キア＝ラキ＝スイ＝レン
ローズ。……、消毒はしろよ。
［悲鳴のような声。
常に寄り添っていた彼女たちの、絆の深さは容易に知れる。
溜息をつき、そのまま容態を見て医務室に*暫く留まるだろう*］
惑星学者 オク＝テ＝キー＝ローズ
[そして、そのまま運命の時を待っている。
心電図と心拍数を伝える機器が、レッドゾーンに入り、警告音が部屋中に響き渡る]
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