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KK=102への派遣隊員の発表が行われ、精鋭数名のメンバーが選ばれた。出発は数日後。
星間戦争影響は徐々に仮母星(シア)にまで及び初めていた時期で、隊員に不安がなかったと言えば、ウソであろう。
1人目、通信士 オー=ス=ティン がやってきました。
KK=102派遣隊、通信士のオー=ス=ティンです。よろしく!星間戦争は気になるけど、大丈夫、ぼくたちが帰るまでには平和になっているはずさ!
ぼくは、今回の任務が終わったら、仮母星(シア)に戻って、結婚するんだ!
2人目、生物学者 オク=テ=キー=ローズ がやってきました。
生物学者 オク=テ=キー=ローズ は肩書きと名前を 惑星学者 オク=テ=キー=ローズ に変更しました。
派遣隊に、他に生物学の専門がいるようね…。わたしは、その他の部分を補完するようにしましょう…。
[「惑星学者」と肩書きを変更した]
【業務連絡】
この村は、身内村です。入村には、パスワードが必要です。
パスワードは、SNSコミュ内にて配布いたしております。
また、この村は、5/6早朝開始の予定です。
5/5に、KK=102星系への赴任を行う予定ですので、それまでは、赴任前の母星系でのロールでお願いいたします。
では、開始までもうしばらくお待ちください。
3人目、医学博士 ヨー=ハン=キィ=キョウ がやってきました。
[生まれて初めて伸ばした髪。
それを指で櫛梳きながら、ローズからの連絡を待っている]
ローズ、遅いわ。
未だ結果、出ないのかしら……?
[緩く首を傾げて。
鏡の中の自分を見詰めながら、愛しいキチェスの事を考えて――]
[扉をばたーん!バタバタと駆け込む]
キィ=キョウ、ただいま!
派遣隊、はいれたわよ!
もちろん、あなたも一緒よ!
[キィ=キョウに飛びついて抱きつく]
[抱きついてくる華奢な身体を受け止めて]
ローズ!?
も、もう駄目よ。
そんな風に飛びついたりしちゃ。いつまでも子供じゃないのよ。
[めっと、叱って。
それから笑みを作り]
おめでとう。
やっとあなたの夢が、叶うのね。ローズ。
[薄い空色の彼女の髪を、そっと撫でた]
[めっと、叱られると]
もう!いつまでも子供扱いなんだからー!
うん、ようやく、自由になれるわ!
もう、母星とも、お別れ、楽園からもね!
[髪を撫でられ、えへへーと笑う]
[笑う頬をつついて]
子供扱い、じゃなくて。
貴女が子供なのよ、ローズ。
[笑うその様を見詰めて、溜息をついて]
……本当に楽園の外の人と、上手くやって行けるのかしら。
心配だわ。
[ぷー、と頬をふくらませて]
もう、子供じゃないもん!
[キィ=キョウのため息に]
大丈夫だってば!安心してちょーだい。
[そう言いながら、服をぽんぽん脱ぎ始めた]
それにしても、この、服ってものは、いやなものねー。
体中痒くなっちゃう…。
ふふ……。
本当にもう、私の可愛いキチェス。
[頬を膨らませる愛らしい様に、きゅっと抱きしめようと手を伸ばして。
急に彼女が服を脱ぎ始めて、その手が止まる]
……あなた。
外でも服を脱いだり、しなかったでしょうね?
してない、してなーい。
リアン様の、おいいつけ通り、外では脱いでないわよー。
[ふふふと笑いながら、ソファに寝そべった]
村の設定が変更されました。
村の設定が変更されました。
なら、宜しい。
[くすり、笑って。
寝そべるおしりをぺちんと叩き]
お行儀が悪いわよ、ローズ。
外に出て、喉が渇いたでしょう?
何か飲み物貰ってきましょうか?
[ぺちっと叩かれ]
うにゃ〜。
[飲み物と言われ]
うん!お願い!果物のジュースがいいなー。
[ふんふんと鼻歌を歌いながら、手元の植物を愛でる。その先から、どんどん蔓が伸びていく]
果物のジュースね。
確かレモンとオレンジが楽園の木々に実っていたから、
あれを少し頂いてくるわ。
[植物の伸びる様をじっと見詰めて]
本当にこの子たちは、貴女が好きなのね。
とてもうれしそう。
[柔らかく眸を細めて微笑んだ]
[キィ=キョウが果物を摘んで帰ってくるまで、ソファの上でごろごろしている]
ふふふ…。
これで、自由よー。
[植物達に話しかける]
[レモンとオレンジを、二つ三つ摘み、戻ってくる。
ジューサーに皮ごと入れて。
ローズ好みの味に設えて]
〜♪
[珍しく鼻歌交じりに、それをグラスに注ぐだろう]
お待たせ、ローズ。
はい、キィ=キョウ特製のフレッシュジュースよ。
わーい。ありがとう!
[一口飲んで]
おいしー。
やっぱり、キィ=キョウのお手製はおいしいわー。
ねぇ?KK=102にも、こんなおいしい果物ってあるかしら?
もちろん、私達の基地には種とか苗とか持って行くんでしょうけど、
もし、KK=102に降りることになったら、やっぱり、同じ
ような果物ほしいわよね?
村の設定が変更されました。
どうなのかしら…?
[ローズの言葉に視線を宙に彷徨わせて、思考を巡らせる]
私はあまりKK=102の事を知らないから、何とも言えないけれど。
でもそうね。
ローズの髪のように綺麗な蒼い星なのでしょう?
……なら、きっと。
植物で溢れているわ。だから果物も成っているんじゃないかしら。
[自分も一口ジュースを口にして]
KKに降りたら、お仕事を忘れて果物狩りしちゃいそうね。
[くすりと笑った]
[また一口ジュースを飲んで]
うん、とっても綺麗な星。もちろん、今のデータでははっきりはしてないけど、多分そうだと思うわ。
きっと、戦争前の…元母星みたいだったんじゃないかな…。
そうね、果物狩りしたいわね、ふたりで。
[ふふふと笑って、ジュースを飲み干す]
おかわりー。
二人でサージャリムに祈りましょう?
KKに美味しい果物がなっていますように、って。
[笑うローズに、冗談っぽく笑みを返して。
二人でと謂われれば、嬉しそうにこくりと頷いた。
お代わりと差し出されたグラス、ぱちぱちと眸を数度瞬かせ]
……もう飲んでしまったの? 私のをあげるわ。
あまり摘みすぎると、また他のリアンからお小言を謂われてしまうから。
サージャリム様…
[祈りの格好をして、しばらく沈黙。そして]
うん、きっと叶えてくださるわ。
…でもね、キィ=キョウ、キチェスが、神の使いだなんて、言われてるけど、わたしは、一度もサージャリム様の声を聞いたことがないのよ…。
本当に、わたしは神に選ばれし者なのかしら?って、いっつも思っちゃう…。
[自分の額の痣を撫でるようにして]
あ、ありがとう。
[キィ=キョウのグラスを受け取る]
[ローズのキチェにそっと触れて]
あなたは私の可愛いキチェスよ、ローズ。
誰が何と言おうとも、それに間違いはないわ。
サージャリムが貴女を愛して、その御印を下さったの。
だから疑わないで。サージャリムの愛を。
[こつんとおでこを重ねて。
小さな子供にする様に、その可愛い鼻先にちゅっと口付ける]
……今日はそろそろ休みましょうか。
少し、疲れてるみたいだから。
[顔を離すと、蒼い髪をそっと撫でて。
彼女が羽織るための毛布を、持ってくるだろう]
4人目、鉱物学者 ディ=オシュ=ホウ=ビ=ショウ がやってきました。
決まった…か。うん。
母さんにはずいぶん反対されたが、夫婦揃って同じ職場で働けて、いいカネになるとくりゃ、やはり逃す手はないな。
まあ、それなりの文明が発展している惑星とくりゃ、学術的な興味も尽きんしな。
出発まで間がないか。では、母さんと親父と、バカ弟どもにしばしの別れを告げてくるとしようか。
サフラーには伝言を残しておこう。なんか、母さんはもう最近、俺よりもサフラーを頼りにしている感じもするしなあ。
[書類をまとめながら、その寝言を訊いて]
夢の中まで食いしん坊なんだから。
[柔らかな頬を、つんっとつついた]
[甘い夢というより、甘いものの夢だったようだ…]
んぁ…。
[ぱちくり]
ん?
[気がつくと、ソファの上で眠りこけていた。毛布がかかっているのは、キィ=キョウがかけてくれたものであろう]
おはよう…。
[周りを見渡すと、キィ=キョウが目に入るか…?]
5人目、生物植物学者 ディ=オシュ=サ=フラ=ワー がやってきました。
[KK=102への派遣隊の知らせが彼女の元にも届いた。]
……え、えっ、私なんかが……ですか?
あの、あの、私なんかでいいんですか?もっと優秀な人がいっぱいいて、そっちの人じゃなくて、わた、私?!
[慌てふためきながらも喜ぶその姿は、とても優秀な学者の一人とは思えない。]
でも良かったです……ショウが派遣隊に行っちゃって、私が一人ここに残されたら寂しくて寂しくてたまらないから、離れなくて良かったのは良かったです。
[ローズの声が聴こえて振り返り]
おはよう。随分とぐっすり眠っていたわね。
……よだれ、ついてるわよ。
[とんとんと、自分の唇の端をつついて指摘して]
ふぅ〜。
………ショウが行くって聞いて、一人になるのもあれだからって事で駄目もとで派遣隊に応募したのに、まさかそれで受かるなんて……。
……あ。
[何かを思い出す。]
そうだ、ショウさんとお母さんに決まったってご挨拶しなきゃです。遠くに行くんですから、何のご挨拶もしないのはまずいです。
……お母さんのお料理も当分食べられないんですねぇ……。
[採用決定の喜びは何処へやら、少し暗い顔になりながら実家へと向かう]
[キィ=キョウに声をかけられ]
んぁ…。
[口元を拭く]
なんか、気がついたら、寝ちゃってたのね。
昨日、外界に出て、緊張していたのかもー。
[毛布を抜け出し、裸のままキィ=キョウに近づく]
おはよう。
[頬同士をくっつけ、朝のご挨拶]
[頬を寄せられれば、ぎゅっとハグをして]
あらあら。今日は随分と甘えん坊さんね。
でも外に出たら、もうこんな風に甘えたり…できなくなっちゃうわよ?
[くすくすと笑みをこぼして。意地悪く謂って見せる]
[ハグされて]
うふふー。
そっかー…。普通の人は、こんなことしないのかなー?
でも、ふたりっきりの時は大丈夫でしょ?
ね?ね?
そうねー。服にも慣れなきゃならないし…。
[そういって、ガウンのような、たふたふの服を身に纏う。
オーガンジー素材のような軽い布地がローズの身体を大きめに包む。
シースルーだが、ローズにしてみれば、これでも居心地は良くないようだ…]
普通のキチェスもしないわよ?
ローズはそれだけ、甘えん坊さんってこと。
[つんっとおでこをつつく。
続く言葉には、口元に指を当てて。緩く首を傾げて]
どうしようかしら?
最長老から、あまりローズを甘やかしては駄目って謂われたばかりだし。
[くすくすと笑いながら続けて、ガウンを羽織るローズの髪に櫛を通そうとするだろうか]
いいのー!
リアンも、わたしも、サージャリム様の子供なんですもの、姉妹同然なんですもの!
甘えん坊じゃんかじゃないもん!
[そのまま、腰掛に座って、キィ=キョウが自分の髪に櫛を通すのを待つ]
[嬉しそうにその言葉を訊いて]
駄々っ子のローズには敵わないわね、もう。
部屋に来ても良いけれど、最長老には内緒よ?
[柔らかな空色の髪を梳きながら、耳元に顔を寄せて。
甘えん坊さん。
とささやいた]
ねぇ…。キィ=キョウ…。
わたし、どうして、キチェスで生まれてきたんだろう…。
[と呟いた声は、先ほどとはうって変わって、力がなかった。
ローズの両親は、どちらもキチェスではなかった。ただ、何らかの因子はあったらしいとは伝え事で聞いてはいたが。
また、キチェスで生まれてきたため、両親はローズを捨てた…。
少なくとも、ローズはそう思っていた]
[呟く声のトーンが変われば、髪を梳く手を止め、
優しく撫でて]
それは……ローズがサージャリムに愛されているからだと思うわ。
貴女を愛し子だと思われたから、その額にキチェを授けられたのだと思うの。
[撫でながら空色の髪を一房取り、口付けて]
私の可愛いキチェス……。
サージャリムの。そして御両親の愛を疑わないで、ローズ。
ご両親は貴女を捨てた訳じゃないの。
貴女のために、私たちに託されたのだから――
[腕を回し、きゅっと抱きしめた]
ありがとう、キィ=キョウ…。
あなただけよ、そんなこと言ってくれるの…。
わたしは、キチェスの中では出来損ないだから…。
[特に感情の入らない口調で言う]
出来損ないだなんて、みんな見る目がないのだわ。
貴女以上に素敵なキチェス……ううん、人はいないのに。
[優しく抱きしめたまま、撫でて]
私とサージャリムは、いつだって貴女の味方よ。
だからそんな顔をしないの。
うん。わかった。
キィ=キョウがそう言うなら、そうする。
それに…もう、楽園は関係ないしね…。
[ちょっと晴れやかな表情に戻った]
キィ=キョウが一緒なら…。
『私は、貴女が好きよ――』
[言葉ではなく、テレパスで。
嘘偽りなく、彼女を大切に想っていることを伝える。
幼いころから世話をしてきた、最愛のキチェス。
彼女が、奔放でそれでいて繊細で。
とても傷付きやすい事を知っているから。
その彼女を元気づけたくて。
想いを”力”に乗せて、心を*重ねさせた*]
[キィ=キョウのテレパスがローズの心を優しく包み込んだ。
リアンの「好き」は、神に対する敬愛や、家族愛に近いものであると、ローズは思っていた。
何より、聖職者として、サージャリムの遣わすキチェスに仕え、万人に対して愛を与える役目のリアンである。
しかし、ローズはキィ=キョウだけは違うと思っている。自分だけに与えてくれる特別な愛だと。もし、二人が双子であったなら、多分それが一番近い感情であったに違いない。
それは、ある意味一心同体の、二人通わす心の繋がり。無償の愛。一緒にいること、それ以上は何も求めない、無垢の愛。
この時、ローズは、キィ=キョウ以上に自分を愛し、そして自分が愛することができる人はいないと確信していた。
────そう、それまでは…**]
6人目、言語学者 ビョウ=ヤ=ナギ がやってきました。
[暖かい日差しの午後、今日はオフのはずなのに研究室からの突然があり、そこへ向かっている。]
まぁ、することもないんだけどね…。
―どうせ、急に交替が必要になったとかの理由で呼ばれたのだろう、ナギはそう思っていた。
[研究室は大学の奥に併設されているので、そこへ行くには生徒の群れを抜けていかなくてはならない。人に接する事が苦手なナギにはそれだけでも苦痛だ。仕事でここに来る時には早朝などなるべく人の少ない時間を狙うほど。]
…息苦しいな…。
[ひらひらした格好の女子学生や、社交的なスポーツサークルにいるらしい男子学生の群れを避けながら先へ進む。避ける際にチラと彼らを見て]
―昔、兄さんにああいう中に無理やり入れられた事があったっけな…
[ナギの兄、ランはナギとは対照的に社交的な男だった。内気な弟を思いやり(?)何かと明るい場所に連れ出そうとする事があった。]
…あの時は本当に参った…………。
[兄にまつわる苦い思い出をため息で消化し、古文書や論文が詰め込まれた研究室に入る。本を見て彼は安堵し、室長室へと向かった。]
―室長室―
………はぁ………?
[鳩が豆を食らった様子とはまさにこの事だったろう。室長からの突然の話にナギはすっかり面食らっていた。室長はナギに「KK=102派遣隊に入れ」と辞令を出したのだ。更に]
―いゃいゃいゃ、本当はランに行ってもらうつもりだったんだけどね。あいつこんな手紙を残してどっかへ行ってしまったんだよ。
[ひらりと渡されたその手紙には『俺、ちょっと旅行に行ってきます。KK=102の事はナギに任せてあるのでご安心を。コ=バノ=ラン=タナ』と書かれてあった。]
や ら れ た……。
[ナギは天を仰いだ。]
7人目、エンジニア キア=ラキ=スイ=レン がやってきました。
―国立先端技術研究所・研究室―
―――は?
[室内に、声が響いた。
国立先端技術研究所。
エンジニア、技術者の粋を集めた最高峰の研究所。その一室。]
別に、俺は辺境への転属願いを出したわけじゃないですけどね。
この体制じゃ、研究も大したものにはならないというだけでして。
……そうですか。
[通話を打ち切り、微かな笑みを口の端に浮かべる。
は。と、短く息が漏れた。]
―――狸が。
厄介払いのつもりか?
邪魔者を追い払って、お山の大将を気取るわけか。
は。
――…小物が。
[辺境の惑星への半ば強制的異動は、こうして命じられた。
kk=102。
この地で待ち受ける運命のことなど、その時はまだ知る由も*なかったのだ*]
[発表の翌日、ローズは出発準備にとりかかっていた]
ねー、あれって、どこに置いたっけー?
「惑星学の基本:地質と海面」?
ここに置いたはずなのになー。
[今日は朝からちゃんと制服を着ていた。着任時に着る予定になているものだ]
ねー。どこー?
[あちらこちらを探している]
[ローズの部屋の扉を、こんこんっと数度ノック]
ローズ、開けるわよ。
[返事を待たずに開ければ、室内を散らかしている(様に見える)ローズの姿に、
ぱちぱちと眸を瞬かせて]
……なに、してるの?
[多分、キィ=キョウが部屋に入ってくるときには、奥の方を探しているときなので、キィ=キョウに向かっておしりをつきだしている状態だったはず]
むー。探しものー。
[ディスクの様なものを数枚手にしながら、傍まで寄って]
探し物……?
ああ、散らかしている訳じゃないのね。
[この後の片付けを思うと、少しだけ溜息をついて]
手伝うわ。何を探してるの?
ああ、それなら……。
[はい、とディスクを渡して]
本のまま持って行くのは大変だから、
この中に入れておいたの。
謂っていなかったかしら?
[緩く首を傾げて、見詰めて]
他にも探してる本は、ある?
大体のデータは移行してあるけれど…。
えっと…。ここにあったやつ、全部入れたの?
なら、いいと思う…。
なんだー、全部やってくれてたのねー。
…役立たずでごめんね…。
全部と言う訳じゃないけど、大方は。
[こくり、頷いて]
ローズのためだもの。
貴女の役に立てるのが、嬉しいのよ。
だから”ごめんね”じゃなくて……ね?
どういたしまして。
[にっこりと柔らかな笑みを浮かべる]
どうしたの?
なんだかいつもの元気がないわ。
……KK=102に行くの、怖くなっちゃった?
ん…。
怖いっていうか…。
キィ=キョウがいないと、わたしって…て思っただけ。
ううん、大丈夫、キィ=キョウ、ずっと一緒にいてもらえるもんね?ね?
莫迦ね。
ローズは凄いのよ。キチェスなのに沢山お勉強をして、
惑星学者の資格を取ったんですもの。
そんなに自分を蔑まないで。
[それに…と、彼女の手を取ろうと伸ばして]
私は貴女の……貴女だけのリアンなの。だからずっと一緒。
[キィ=キョウの手をとって]
蔑んでるわけじゃないわ。
キチェスって言ったって、わたしは何もできないし…。
キィ=キョウの方がずっとすごいわ。
ずっと、一緒にいてね。
[ぱっと、表情を変えて]
ね、朝ご飯まだ?スクランブルエッグが食べたいー。
私はローズが笑顔でいてくれれば、幸せになれるわ。
何も出来ないなんてこと、ない。
私こそローズがいないと、きっと寂しくて駄目になってしまうと思うのよ。
[苦笑いを浮かべて、言葉を紡ぐ。
彼女の可愛いおねだりを訊けば、頷いて]
スクランブルエッグね。
ふふ。じゃあ今日はハムとチーズをトッピングしようかしら。
手と顔を洗ってらっしゃい。
探し物のせいで、すっかり汚れちゃって……もう。
[ハンカチでローズの頬を拭ってそう謂って]
それじゃあ、私はスクランブルエッグ、作ってくるわね。
良い子にして待っているのよ。
[その様子を見詰めながら、不意に手を伸ばして]
……たまご、ついてる。
[くすり、笑うと、
それを伸ばした手で取り、自分の口へと含んだ]
[キィ=キョウの動作にちょっと赤面しながら、ちょっと話を逸らす]
ねぇ…。
キィ=キョウって、基地に着いたら、最初に何がしたい?
[と、頬杖をつく]
そうねえ……。
[口元に手をやり、視線を宙に彷徨わせて]
まずは貴女の髪の様に綺麗って噂のKK=102を、直接見てみたいわ。
宇宙に浮かぶ、蒼い宝石なのでしょう?
うん。
今のところ、分かってるのは、大気の状態は大母星に一番近いってことかな。
すでに先に派遣隊の行っている、KK=101もそうだけど。
月基地からはよく見えるみたいよ。
それが一番の楽しみ、かしら。
あとはしばらく使われていなかった基地のお掃除かしらね?
私、埃っぽいところにいるなんて、耐えられないもの。
私がお掃除好きじゃなくて、ローズが構わなさすぎるのよ。
汚い所よりも、綺麗なところの方が、良いじゃない。
[珍しく頬を軽く膨らませて]
散らかってると落ちつかないんだもの。
……後で、あっちの部屋。
ちゃんと、片付けるのよ?
[笑顔のローズを見詰めたあと、視線で今朝彼女が散らかしていた資料室を示した]
んー、先にこっち終らせたらねー。
まだ必要なものがあるからー。
[多分キィ=キョウが我慢できるうちにはやらない雰囲気が満々]
そう謂っていつもやらないんだから……。
[隠そうともせずに溜息をついて]
お片付けはやっておくから。
出発の準備は、自分でちゃんとするのよ?
[つん、と細い指で。彼女の頬をつつくだろうか]
ちゃんとやっておかないと、当日になって慌てても知りませんからね。
[一つお小言を謂って。
空になった皿を手に持ち、キッチンの方へ。
ローズが後ろで何か謂っていたとしても、
出発の準備は手伝わない*心算で*]
ふにふに〜…。
[資料室でなにかしている...]
ふふふ…。これで、大丈夫かなー。
[暗闇の中で密かに嗤っている]
『出来損ない〜』
[最初にそう言われたのは、誰にだったのだろうか?キチェス仲間だったはず。キチェスとは言え、人間であり、子供の頃は正直なことしか言わない。
キサナドを覚えるのにも他のキチェスと比べ格段に時間がかかり、キチェスの証である額の痣も他のキチェスに比べると薄い。
先にKK=101に派遣されたモク=レンのように才色兼備とはとても言えない。
少人数しかいないキチェスの中でも著しく劣るところがあるのは、ローズも十分分かっていた。
何につけても、他のキチェスと比較されるのがローズとしては何よりも苦痛であった]
[だからこそ、今回の派遣の話は、是が非でも受けたかった。「楽園」を出て、他の星に行きたかった。
ローズは知らないが、リム・リアン評議会としても、現在の星間戦争の激化の様子をみて、なんとかキチェスだけは行き残そうと、様々な方法を試みていた。多分、モク=レンもその一人であったのかも知れない。
別の理由もあったかも知れない。それは、いずれそれらの惑星を植民星とした際に、最初に降り立つのが、サージャリムの使いであるというのが、彼らの描いたシナリオだったのかも知れない]
[特に、純血のキチェスである、モク=レンと比較されるのがローズにとっては、苦痛であった。モク=レンとは歳も近く、仲も良かっただけに。
また、モク=レンほど活発でもないローズは、モク=レンが楽園を何度か脱走したりする度に、羨ましいという感情をもっていた。
そして、モク=レンがKK=101に旅だった報を聞き、自分も…となったことは確かなところであった]
[そんなことで、キチェスとしての自覚が乏しいため、応募の際には、キチェスであることは隠していた。むしろ普通の人間として参加したかった。
実のところは派遣元は当然知っていて、評議会との連携で、キチェスであることは、他の隊員には伏せて、という合意に至ったというとこは、ローズは知らない。
一つには、先遣隊としてKK=101に派遣された隊員から、モク=レンがキチェスであるため、色々な軋轢があったとの報告があったからかも知れない]
[ショウと長い時間を過ごした実家に戻ってきた。
サフラーを迎えてくれたのはショウの母であり、サフラーにとっての義理の母親。]
お母様……。
[母親の目をじっと見つつ、言葉を切り出す]
ショウさんと一緒に、KK=102の観測隊に選ばれました。
[あら、それは良かったじゃないと喜ぶショウの母。ショウと結婚して以来、何かとショウの母にはまるで実の母であるかのように世話になってきた。]
でも、お母様と離れるかと思うと……。
[星間戦争も激しくなりつつある中で、この母を残してショウと二人で異なる場所へ行くのを不安視する。]
[あれよあれよという間に契約書にサインさせられて、あっけなく話は決まってしまった。]
あああああ、何で俺はNOと言えないんだ……
[昨年から一人で住み始めた小さな部屋に帰って、ベッドに腰をかけてから倒れる。
こんな時に酒を飲んだり出来れば良いのだろうが、生憎とナギは下戸だった。愚痴を言える友人も思い当たらない。
ふと、机の隅にある包みが目に入る。これは先日兄が押しかけてきた時に置いて行った物だった。]
ウチで飲み食いしてっても散らかすだけで迷惑なだけだったのに、ひょっとしてアレが餞別のつもりだったのかなぁ。
[兄が急にいなくなる事は今までにもままあったが、さすがに今回は事が大きい。少しは思う所があったのだろうか。]
そういえば前回いなくなった時は大陸に行ったとか言ってたな……。教師のアルバイトをしたとか。
[教師なんてとても自分には出来ない、今回は一体どこへ行ってしまったのか、などと思いながら包みを開けると
「人付き合いの基本」「星・惑星」とタイトルの付いている2冊の本が出てきた]
………………。
[ナギは開けかけた包みをそっと戻し、再びベットに潜り込んだ。]
[ショウの実家、自分の部屋にて。そこは、ショウが学生の時のままに維持されていた]
うおお…、頭痛ぇ…。
親父はメチャクチャ飲ますわ、バカ弟どもは調子にのって騒ぐわ…。あいつら、派遣を前にして俺をアル中で殺す気か、全く。
母さんとサフラーも、今回は止めもしないでにこに笑いながら眺めてばかりだったし。
……まあ、こうした毎度のバカ騒ぎも、当分お預けだしな。俺も多少は酒の肴になってやろうってもんだが。ちくしょ、やりすぎだろ。
―――ん、何だ。メールが来てるな。
From:コ=バノ=ラン=タナ
To:ディ=オシュ=ホウ=ビ=ショウ
------------
やあ、我が友よ。元気にしていますか。くくく。
ところで、ショウはKK=102の派遣隊に参加するとか。いや、奇遇としか言い様がありませんね。実は、私はその派遣隊のリーダーとして選考されていたのですよ。リーダー。君のリーダー。うん、いいですね。いつもはデカい顔でふんぞり返っておいて、何か困ったらとりあえず君に押し付ける。全裸で。最高ですね、これは。
しかし、残念きわまりないことに、私はやんごとなき事情からその役職を放棄せざるを得なくなったのです。いや、全く、本当に残念です。思わず、無念で全裸のまま身を焼きそうな思いです。ゴゴゴ……。
とは言え、こんな面白い話への関与を無為に放棄するのは、私のプライドが許しません。したがって、私の適う限り渾身のネタをもって、代替のリーダーを推薦しておきました。きっと君にも満足いただけるものと思います。どうぞ、お楽しみに。
では、君の基地生活が有意義になる事を、心から遠くからいつもお祈りいたします。全裸で。
---[EOF]---
[母はたおやかに微笑み、台所へと消えていこうとする。]
お母様、一体どうされたのですか?
[実は、と事情を話された]
え、当分離れるから小さなパーティみたいな物をやろうって?いいですね。……あ、お母様は無理はしないで、私がお手伝いしますよ。
[ショウとサフラーのパーティであるのにも関わらず、準備を手伝おうとする。]
………。
…何を考えとるんだ、あの腹黒は。
ふむ…、しかし、リーダー、か。さて、どんな奴かな。まあ、明日には直に会えるだろうし、まあじっくり見定めさせてもらうとするか。
[パーティの準備が出てきて、家族ぐるみで小さなパーティを行った。]
お父様、そんなに飲ませ……。
[飲めない事を家族で知っているため、ジュースを片手に飲ませようとする義父を止めようとするが、基地に行ったらこんなに飲めないだろうから今のうちに飲んでおくんだぞ、と言いくるめられる]
わかりました。そうですよね。
[納得して、止めないでそのまま飲ませ続ける事にした]
[その後、ショウは自分の部屋へと向かった。]
……大丈夫でしょうかねぇ、ショウさん。
[部屋へと向かったショウを心配そうに見ている。義父は酔いもあるのか、まぁそのうち目が覚めて飲みに来るだろうと大きく笑うだけ]
(弟その2)アニキイィィ、どこだ!ナニ前座で逃げてんだゴラア!パーティはこれからが本番だろうがあ!
うるせえ!誰が逃げた!今日は死ぬまで相手してやらあ!
……心配なので、ちょっと様子を見に行ってきますっ。
[立ち上がり、ショウの部屋を探そうとするがそこはショウの実家。]
……あれ、ショウさんのお部屋って何処でしたっけ?
[こうして、ショウを探して家中をこっそりと歩き回ったのである]
[歩き回っていると、どこからともなくショウの弟の声が聞こえてくる。片耳の聴力が無いため、方向はわからないので声の大きさのみで大体の位置を測る]
あっちですね。
ふふ、死ぬまで相手してやらあってショウさんらしい。
[パーティが行われている部屋へと戻る。さすがにこの部屋を忘れる事は無い。]
……あ、でもでも死んじゃったら死んじゃったら派遣どころじゃ……。一人で派遣隊に行くの、不安です……。
[一人で派遣隊としてこの星を離れる事を勝手に想像し、不安になるがパーティで歓談しているうちにそんな事はすぐに忘れ笑顔を取り戻すであろう]
おお、サフラー!戻ったか!い、いいから、お前も、ちょっと座れ。もう、母さんの手伝いは、いいから。今日は、お前の祝いでも、あるんで…。おい!その焼き肉は俺んだろうが!
(弟その1)ふ…、兄貴。前座の酒ごときでその体たらく。話にならぬわ。焼き肉を奪われるも道理よ。
……は、はいっ。
[ちょこんと椅子に座る。焼肉を奪われかけたのを見て、おずおずと喋る]
あの、私の分の……如何でしょうか?
お野菜でも十分においしくいただけますので、私はお野菜だけでもいいです。
それにお野菜、体にいいですしね。えーと、これは……。
[さすがは植物学者なのか、この野菜にはどんな栄養があるのか等を頭に思い浮かべている]
お、おう!野菜!そうだな、野菜を食わなきゃいかんな!ありがとう…。
(弟その2:ビジュアル"ジャック") ひょいぱく、ひょいぱく、ひょいぱく。う、うめえええ!姉ちゃんセレクトの野菜うめえええ!
[ショウは、無言の左フックで弟その2を壁まで吹っ飛ばした]
(弟その2[ジャック])やんのか、クソアニキ!ゴラアァァ!
おもしれえ!出征祝いだ!てめえをシメてから行ってやらあ!
[しかし、二人ともベロンベロンの上、本気でもないのでまるでケンカになっていない。ついでに横で親父がゲラゲラ笑っている]
(弟その1[ボールドウィン])姉上…。何かとけしかけた俺が今更言うのも何ですが、そろそろ兄貴を引き上げさせた方が良いのでは。このままでは、明日にも障りかねません。
[...はサフラーと弟その1らの手で部屋に運び込まれた]
うが…、まらら、まら、いつか、この、りべんじを……。
Zzz……。
村の設定が変更されました。
[ローズは、生まれてまもなく、楽園に預けられた。小さい頃からローズの世話をしている、キィ=キョウはそのことをよく知っているだろう。
だから母の記憶はないはずなのだが、何故か時々母の夢を見る]
―国立先端技術研究所・研究室─
…こんなものか。面倒な。
[大学の傍らにある、殺風景な施設。
その中にある、更に殺風景な研究室で男が息をついていた。]
KKってのは、厄介者の隔離地か何かか?
──ふん。
[先に隊の派遣された、KK-101.
その中に、天才エンジニアとして名を馳せた男がいたと、
噂くらいは耳に入っている。
その才能。──そして、その人柄の噂も、また。]
辺境じゃ、碌な技術も最近情報も何もない。
暢気に、生物だの星だの研究してるのとは違うんだ。
…それを。
[聞く者のない愚痴を零し、ぱちりとケースを閉じる。
コンパクトなチップにデータを収めてしまえば、持ち物は酷く簡素だ。]
─少し前・回想─
リーダー、……コ=バノ=ラン=タナぁ?
あの能天気男が、どうして……。
は?変更になった??
─…はあ。行けば分かる、ねえ。
(───ふざけんなよ)
[笑顔で異動先の情報を、適当に伝える上司には笑顔も引き攣る。
その様子も知らぬげに、しれしれと上司は更に言葉を続けた]
いいことがあるかも知れない、ですか。
そんなものがあるのかないのかは知りませんが、
俺はこの通り、身軽ですからね。
──ご命令とあれば。
[肩を竦める調子で言い捨てる。
思わせぶりに笑う上司を振り切り、さっさと研究室へと戻ってきたのだが。]
─→現在─
いいこと、ね。
……………。美人でも紛れているとか?
[ほんの僅かな時間、手が止まる。
は、と苦笑を落としてがしがしと髪を掻き混ぜた。]
…あほか、俺は。
[そうして荷物を整え、研究室を後にする。
KK=102.
遠い辺境の地へ赴任する期限は、僅かに2年。
──そう、再び戻るはず、だったのだ。
だが。
結局のところ、この地に再び戻ることがないことなど、
その時は未だ知る由も*なかったのだ*]
―資料室―
[ローズの姿を探して来てみれば、
母を呼びながら涙を流す彼女を見つけて]
ローズ……。
[きゅっと華奢な身体を抱きしめる。]
[おでこをこつりとあわせて、テレパスを送る。
彼女が覚えていなくても、
心の奥底で求めているだろう故郷を、
夢の中だけでも感じられればいいと願って――]
[温かなヴィジョン。流れる光。響く鼓動。
それは、いつも見ているデジャブ。
何かに温かなものに包まれている感情。
そして、目覚め]
ん…。
[キィ=キョウがのぞき込むようにこちらを見ている。
周りを見渡すと…資料室内]
あ…。わたし、寝ちゃってたのかな…?
おはよう、ローズ。
よく眠っていたわよ。
[微笑み、頭をそっと撫でる]
KK=102行きが決まってから、少しはしゃぎすぎ?
[何事もなかったように、笑って]
[夢のヴィジョンは、キィ=キョウのものだったのかな…と思いながらも、照れ隠しで]
うん…。そうかもね。
キィ=キョウは、準備できたの?
私の荷物は貴女と違って少ないもの。
とっくに終わっているわ。
[じ、と見詰めて]
ひょっとして…まだ準備、終わっていない?
[溜息をついて]
……まだなのね。
もう、仕方のない子。
[呆れた様な口調ながらも、その顔はなぜか嬉しそう]
そう謂えば……私、訊いていなかった様な。
一度赴任が決まった人たちで会合があるとだけしか。
[緩く首を傾げて、ローズを見詰める]
あ、あたしが聞いたんだっけか…。
[発表の際、ウワの空で説明を聞いていたので、覚えていないことに、今きがついた]
あ、資料みてみるね…。
[ごそごそと、発表の際にもらった一式の中から、ディスクを取り出す]
[こくりと頷いて]
ええ。ローズが発表、訊きに行ってたのよ。
二人とも赴任が決まったとだけしか、
私、訊いていないわ。
[資料を見るローズに視線をやりながら、
手は散らかった資料や書物を本棚へと戻している]
[ディスクの説明映像によると、会合は今日行われることになっており、会合時間開始まで、間もなくであった]
あー。大変、急いでいかなきゃー。
キィ=キョウ、行こう?
[慌てて資料室を飛び出した]
[薄いガウンでそのまま出ようとして、一旦止まる]
あ…。着替えなきゃだよね…。
あはは…。
[着替えに自室に戻った]
ええ。そのままの服装で行く訳にいかないわ。
あと、キチェも隠さないと……ね?
[こくりと頷いて。
彼女が着替えるために部屋に戻るのを見送った]
[自室で、与えられた制服に着替えて、前髪もちょっと下ろす。ファンデーションでちょっとおさえる程度で、額の痣も消える、本当にその程度でしかない]
お待たせー。
[居間に戻って、声をかける]
ちゃんと隠せたのね。えらいわ。
[小さな子供にする様に、そっと頭を撫でて。
戻ってきた彼女に手を差し出すか]
それじゃあ、行きましょうか。
私たちのほかにKKに行く人って、どんな人たちなのかしらね。
……あまり男の人がいないといいけれど。
[キィ=キョウの手をとって]
行きましょう。
どんな人がいるかなー?
ふふ。ほんと、キィ=キョウって、男の人がだめなのね。
[そのまま手をとって、一緒に部屋を出た]
だって、男の人と接した事ってないんだもの。
乱暴でがさつだって訊くし……こわい、わ。
[人づてに訊いた男性についての風評に、
ふるりと身体を震わせる。]
でもローズを守るために、こわいけれどがんばる、の。
[会合の会場につくと、他のメンバーはほとんど揃っていた。もちろん、その中には、男性の姿も。
いつもは、ローズがキィ=キョウの後ろにいるのが、今日は、全くの逆の立場。
ローズは意外に、男女の別は気にはならなかったようだ]
キィ=キョウ、安心して、わたしがいるから。
[と、小声で囁く]
[やがて、派遣に関する説明が始まり、リーダーと呼ばれる男性が呼ばれる]
(若い…)
[ヤ=ナギに対するローズの最初の印象はこうだった]
[男性と一つ同じ場にいる、慣れない環境に。
ローズの後ろに隠れるようにして、ひっそりとその場にたたずむだろう。]
へ、平気よ。
こ、こわくなんてない、もの……。
[小声で囁き返すも、その声にいつもの強さはなくて。
リーダーらしき少年に対して、なにか想うこともなく。
ただ、此の時が早く終われと。
そう思うばかりで――**]
[リーダに続いて、他メンバーの自己紹介も順にこなしていく。
やがて、ローズの番になり、惑星学者として簡単な自己紹介をしていく。もちろん、キチェスということは伏せて。ただ、声の張りや自信のありようは、ただの学者ではない印象を与えるかも知れない。
続いて、キィ=キョウが小声で、名前と簡単なプロフィールだけ話して、すぐにローズの元に戻ってくる。その言葉も、声が小さすぎで、ほとんど皆の耳には届かないことだろう。
そして、会合は終わり、あとは、この施設において準備に数日をかけた後、出発日を迎えることになる**]
ディ=オシュ=ホウ=ビ=ショウ、鉱物学専攻だ。よろしく。
[...は、会合ではドスの効いた低い声でそれだけ言うと、あとは沈黙のままだった。…何か問題があったわけではない。二日酔いで死ぬほど気分が悪かっただけである]
(ヤ=ナギ。こいつがリーダーか。まだ若い…が、あの腹黒の弟だしな。まあ、人となりをよく見させてもらおうか)
(ローズ。不思議な印象をもった人物だな。まるで、まわりの空気を変える水晶の結晶であるかのような感じが…。)
(キア=ラキ=スイ=レン…、どこかで聞いた名だな。どこか斜に構えた、クセのある人物に見えたが…。さて、どこだったか…)
(あとは…。ダメだな。頭がてんで働かん。とにかく部屋に戻って解毒しよう。話はそれからだ)
[...はズキズキと痛む頭を抱えながら、サフラーと共にその場を後にした]
[会合まで時間があったので、2年も星を離れる事を話に実家へ寄った。兄似の母がちょうど車で出かける所で、出くわした玄関先で(母にとっては突然の来訪を)驚かれた。]
「あらっ ナギ、どうしたの? ママこれから出かけるところなんだけどー。」
あ、いや、お父さんに今日寄るって連絡したはずなんだけど…
[母は聞いてないと口を尖らせたが、父はきっと母に告げていたのだろう…。
言い合っても負けは確実なので、手短に仕事の話をした。
母は『あんた2年も顔見れなくなるの?』と言うとぎゅっとナギを抱き寄せポンポンと背中をたたき]
――あんたなら大丈夫。そう思ってランも任せて行ったんだろうから、しっかりやってらっしゃいよ。――
[と、ナギを見上げて笑顔を見せた。
そういえば母の背丈を抜いたのはいつだったろう。こんな時大抵なら自分の成長を感じたりするものなのだろうが、ナギには相変わらず母は大きく感じられた。]
じゃ、じゃあね、行って来るよ、母さん。
[母の後ろの方で話を聞いていた無口な父が、少し寂しげに笑顔を見せた。
よく見ると父も外出の準備をしている。]
…そういえば母さん出かける所だったんじゃないの? 時間大丈夫?
「あー そうそう。さっきランから電話が入ってね。この間の大陸で出会った女の子と結婚したから、これから気ままに旅行に出るとかなんとか。
さすがに相手のご両親に挨拶に行かないとと思ってさーw 」
………母さん、俺、大丈夫だから、早く行ってきて!!!
[会合の場に着く前からナギの足取りは重かった。これから沢山の人間に出会う予想、自己紹介をさせられる予想。]
―このまま逃げたらどうなるか―
[兄のようにいなくなろうかとも考えたが、両親の事を思うとさすがにこれ以上の負担(主に兄の)はかけられない。暗い顔でため息をつく。]
断れなかったのは俺の責任だしな……。
[間に合う範囲で、少しでも到着が遅れるように歩いていると、後ろから誰かに追い抜かれた。ナギとは随分と歩行速度が違ったせいか、少し風を感じた。チラと見た横顔はやや不機嫌そうに見えた。]
あの人もメンバーなのかな。
[怖そうだなぁ、と彼の不機嫌そうな横顔を思い出し、リーダーとしての責務が重くのしかかった。]
―会場―
[やはり自己紹介を促された。当然ながら一番最初に。マイクをまわされても緊張のため声が出ない。空白の時が数分あり、それから]
ビョウ=ヤ=ナギと申します… 観測先惑星の言語を担当致します。後、雑用…もやりますので、何かあったら仰って下さい。よろしくお願いします。
[やっとの思いでこれだけ言って、ぺこりと頭を下げた。隣に座っていた室長が『雑用係じゃないんだが』と苦笑いしていた。
ナギにとってのヤマ場を乗り越えると緊張もほぐれ、ようやく辺りを見回す余裕が出てきた。]
―…明らかに俺の事若いと思ってる風だよなあ>>146>>150…俺、兄さんとは二つしか違わないんだけどな。
[幼く見られるのはいつもの事と、気にするのをやめた。
自己紹介は続いていき>>148>>149 ナギは一生懸命名前と顔を覚えようと聞き入った。
そして、先ほどナギを追い抜いていったあの男の番になった。]
ショウさん……?大丈夫ですか……?
[完全に酔いつぶれた様子のショウを不安そうに見つめている。毎度毎度良くあることだとは言えども、不安になる。もしかしたらショウがいなくなってしまうのではないか、と。]
あの、ショウさんお部屋に連れて行きますから、ショウさんのお部屋は何処なんでしょうか?
[弟から部屋の場所を教えてもらい、完全に酔いつぶれたショウを部屋へと運ぶ。
後ろから「ったく兄貴はいいよないい奥さんがいてよ」「だけどサフラーはなんかこう、子供っぽい所があるからなー。俺ならもっと……」弟達の揶揄の声が聞こえてくるが気にしない。]
[ショウの部屋へと入り、ショウを休ませる。
弟は「ちょっとお邪魔みたいっすから、二人でゆっくりしてるといいっす」等といってパーティの場へと戻った。]
主役の二人がいないはずなのに……まだ続けるんでしょうか?
[一人呟くが、何かと良く飲んでいる人達であるから特に気にはしなかった。]
8人目、天才プログラマ ザイ=テス=シ=オン がやってきました。
ふう、参ったな……
キアの野郎、なんだかんだいいながら一人で厄介払いされるのは嫌らしい。
突っ張ってる奴ほど寂しがり屋ってマジだぜ。
まあ、俺も天涯孤独の身。どこでのたれ死んでも悲しんでくれる人間なんてこれっぽっちもいやしねぇ。
辺境の地?上等じゃねぇか。
死んじまえば何も関係ねぇよ。
[それから数日、KK=102への派遣が決まった物同士での会合が行われる運びとなった。]
緊張します……。
[話では最低でも2年はこの人達と一緒にやっていく、と聞いていた。
人には2種類の人がいて、一つは新しい出会いに心を弾ませる事が出来る人。もう一つはそうではない人。サフラーは言うまでも無く後者だった]
うまく……行くでしょうか?
[心配そうにショウを見るが、ショウは二日酔いの影響があるのかいまいち機嫌が悪そうだ。]
……す、すみません。
[空気も読まずに悪い事を言ってしまったかもしれない、と恐縮する。]
[周囲を見渡すと、いるのは空色の髪の女性とその後ろに隠れた女性の2人、威圧的な雰囲気を漂わせている金髪の男性、そしてどこかこの派遣隊には不釣合いな感じのするまだ若そうな青年。
彼らに囲まれて、ただじっとしているだけのサフラー。]
…………。
[自己紹介を促されると、ショウの後に引き続いて自己紹介を行う]
初めまして。ホウ=ビ=ショウの……妻の、ディ=オシュ=サ=フラ=ワーと申します。生物学、植物学を専門にやっています。
ど、どうぞこれからも夫と共に派遣期間中どうぞよろしくお願いいたします。
[たどたどしい丁寧語のようなもので、挨拶をする。
一堂の中の誰かにこちらを見るものがあったら、変な事を言ってしまって睨まれたかも知れない、と目線を逸らす]
[自己紹介を終えると、再び席に座る。
それでもまだ緊張は解けていない様子で。
普通ならば性別が同じ、という事である程度女の子とは仲良くなれそうだという意識はある物だが、ローズとキィ=キョウの既に出来上がっている人間関係の輪の中に入ってしまっても悪いだろうと既に苦手意識のようなものを持ってしまっていた]
─顔合せ前の回想─
─…ったく。
これも契約のうちです、だと?
好き好んでしたわけじゃない。
[仏頂面を更に顰めて、届いた連絡へと目を通す。
KK=102への派遣メンバーの初会合。その案内である。
さっと目を通し、不機嫌な表情で紙から手を離す。]
──ぱしんっ!
[宙でひとりでに丸まった紙は、見事に屑箱へとシュートした…のだが。]
─顔合せ会合・当日─
────…。
[面倒ごとは、さっさと終わらせるに限る。
足早に──といっても、普段の調子だ──会場へと向かう途中。
対照的に、ゆっくりと足を運ぶ人物とぶつかりそうになる。
それをかわしがてら、ちらと視線を向けた。>>156]
………、…。
[言葉はない。
そして、仏頂面がどんな印象を相手に齎したか>>156なども知る由もない。
ただ、僅かに覚えのある雰囲気に微かに眉根が寄った。]
─→初会合・会場─
[スイ=レンは……言うまでも無い。まぁ、ショウのように実際は良い人なのかもしれないが触れ合うまでが大変そうなタイプだ。
この派遣隊のリーダーと言っていたヤ=ナギ。リーダーである彼とならばそれなりに上手くやっていけそうな気がする。
しかし、今の所仲良くやっていけそうな人間はショウしかいないし、この調子ならば別に誰かと仲良くするのは無理そうだ]
……自分で希望した事とは言え……。
心配になってきました……。
[小さくため息をつく]
[出来る事ならば、ショウ以外の人間とは絡まないで、一人で研究をやってある程度決められた事をやる。
そうであれば楽だった。
そうすれば、誰にも迷惑をかけることは無い。]
……あれ?あの人、何の人だったっけ……。
良く聞こえなかったからわからない……。
[メモを取ろうとして、困り顔になる。幼い頃の事情の為に片耳が聞こえず、人の話が聞こえづらく同じ事を何回も聞かないとわからない事もあったが、とてもではないが聞ける雰囲気ではないので諦める。
ショウも二日酔いがあるのか機嫌が悪そうで尋ねるのも難しい。]
─初会合・会場─
────。
[会合場所に着き、とん。と壁に背を預けて沈黙を保つ。
辺りの人間を、それとなく見る。
不可抗力とはいえ、2年間を共に過ごす人間たちだ。]
…リーダー?
[年少に見える青年。
彼の名乗り>>157に対し、あんたが?と、態度で明白に示す。
不躾に向けた視線、名乗る名前に更に眉間に皺が寄った。]
─…確か。
ラン=タナの…?
[確認するような、小さな呟き。
声は僅かに、ビョウ=ヤ=ナギへ届くだろうか。]
[次々と繰り広げられる自己紹介。
淡々と、鋭い視線を順に振り向け──]
ディ=オシュ=ホウ=ビ=ショウ?
[むすりと、ドスの効いた声で自己紹介をする青年の名に
僅かに眉が跳ね上がる。>>149]
(………確か…。)
[遠い記憶。
もはや幻のようにも思える、過去の時。
観察するような視線は、少しの間ショウの上に留まった。]
[会合で出会ったメンバーを一通り眺めていると、どうも好きこのんで行く人ばかりではないような雰囲気を感じた。
進んで辺境の地に赴任される物好きはそう多くはないらしい。
そのメンバーの雰囲気から、一抹の不安はあったが、それでもあまりあるくらい、この星から出て行きたいという想いの強いローズではあった]
…、よろしく。
[素っ気無い返事は、サフラーへと向けたもの。>>164
どこかおどおどとした様子を見せる彼女に、ちらりと睨みつけるような視線を向けた。
更に怯える様子に、短く息をついて視線を逸らす。]
-会合後の研修(出発前)-
[ローズは、淡々と任務をこなしていた。
メンバーは施設に数日前から泊まり込みで準備にあたっている。
間もなく出発の日を迎える]
キア=ラキ=スイ=レンさん?
あの、この探知機のことなんですけど、ちょっと聞いてよろしいですか?
[様々な機器を使う必要のあるローズは、ここ数日スイ=レンとのやりとりは比較的多い]
─初会合・回想─
[更に、ローズ、キィ=キョウと自己紹介が進んでいく。
やはり、陰に隠れる様子をみせるキィ=キョウへと僅かに顔を顰め──、]
───…、…。
(…なんだ?)
[ふと、微かに目を見開く。
どうということのない挨拶。>>148
僅かに自信のありげな、堂々とした様子が目を引くだけの、娘。
──それだけのはず、なのに。]
───…?
(空気が。)
[キチェスの印は、隠れて見えない。
空色の髪、同じ色の瞳を思いがけずに真直ぐに見つめて、その声を聞く。]
(……気のせい、か…?)
[短い時間。
首を振って、その時の印象は忘れることにしたのだが。]
─→現在・研修(出発前)─
─会合後の研修(出発前)─
ん、なんだ?
……ああ、これか。
[呼び止める柔らかな声。>>178
この数日で見慣れた、空色の髪。
システムのチェックへと向かう足を止めて、振向いた。]
また、こいつが駄々でも捏ねたか?
[少し笑って、ローズの手元の探知機へと視線を落とす。]
どうも、動作がおかしいの。どういう状況で、っていう訳じゃないんだけど…。ちょっとみてもらえません?
現地に行って、動かないってなると困るし。
[スイ=レンに探知機を差し出す]
またか。
[微かな溜息。
同じ探知機やら計測器やら、この数日で何度見たことだろう。]
ったく、どれもこれも旧いんだよな。
旧くて頑固で─…、ああ。ここか。
[少しの時間、ローズから受取った探知機を手元で弄る。
かちかちと機械を調整する間は、僅かに普段の棘が消えていた。]
───…よし。
これで問題ないだろう。
[うぃん、と微かな起動音。
元通りに動くようになった小さな機械を、ローズへと差し出す。
そうして、少し彼女へ首を傾げた。]
珍しいな、一人か。
…あんたら、離れない決まりでもあるのかと思いかけていた…
[指すのは、彼女の影のように添って離れない娘のことを。
その姿が見えないことを、からかう口調で指摘した。]
[機械のことにはトンと疎いローズは、ほとんど、このエンジニアに頼りっぱなしになっていた。
しかし、人に向かうより、機械に向かう時の方が棘のなくなるこの男性に向かう時には、機械の話題を持って行く方がより話しかけるのが楽だった]
旧いの?
[一つだけ不安なのは、どうもここ数日、扱う機械がどれも旧型ばかりであるらしいこと。どうも、この派遣隊に与えられた任務に問題があるのか、それとも、星間戦争の影響なのかが計りかねていた]
一人?
ああ、キィ=キョウのこと?
あの人は、今は、別の任務で…。医療チームから特別レクチャー受けてるらしくって。
そんなに、キィ=キョウが気になるの?
[キィ=キョウはこの男性が苦手のようだった。いつもは睨んでばかりだし、口調もきついので]
[探知機を受け取り]
ありがとう。
あ、あと、向こう(基地)に設置されている機器の関係で、後で、また教えてほしいことがあるんですけど、よろしくって?
──旧い!
あんた、分からないか?
いくら素人でも分かるだろ、KJD20556だぜ。
KJD20556!!!
3世代は前の代物だってのに、これでも新しいだのと──…
[文句を言いかけたところで、はたと我に返る。
一度目の前のローズを見、気まずそうに視線を逸らした。]
…せめて、基地の機材がまともだといいな。
──は。
美人の行方は気になるけどな?
[気の乗らない口調で軽く言い、肩を竦める。
微苦笑の滲む視線で、空色の瞳を見下ろした。]
ずっとくっついてて、良く飽きないなと思っただけだ。
>>188
[スイ=レンの物言いにちょっと目を丸くするが]
でも、基地が整備されたのも、数年前からですから、そうなると、あまり期待はできませんわね…。
[目を逸らしたスイ=レンを、ちょっと笑顔で見返した]
>>189
[美人と聞いて、くすっと笑う]
正直なんですのね。
いっつも…。そうね。わたしたち、子供の時分からずっと一緒だったから…。幼なじみ…いえ、姉妹みたいなものだから…。
…構わないが。
あんた、案外熱心だな。
[ローズの物言い>>187に、感心したように返す。
実際、KK=102に対する彼女の並々ならぬ熱意は、既にこの数日で十分に感じられるところだった。]
…………。
[続く言葉に渋面。>>190
笑顔に僅かに頭を抱えるように、ぐしゃと髪を指で掻き混ぜた。]
──…前任者の努力に期待する。
[が、ちらりとローズの手元の探知機へと視線が落ちると溜息もまた落ちる。]
>>192
熱心というか…。現場に行って、なにもできないのも困りますしね。
「案外」ってことは、そうは、見えませんでしたか?
>>194
飽きるもなにも、一緒にいることが当然になってるものですから。
[そう言って、くすっと笑った]
別に。
このプロジェクトに、それほど熱心な人間がいるとは知らなかったしな。
……興味の向く方向の違いかも知れないが。
[ローズの言葉に素っ気無く肩を竦め、続く言葉に鼻を鳴らした。]
当然…、ね。
別の人間が、いつまでも一緒にいられるはずもない。
──所詮、独りなんだ。
[そう言い捨て、皮肉な笑みを口の端に浮かべた。]
>>196
そうね、興味と言えば、わたしは、このKK-102はとっても興味があるわ。これまでの情報だと、大気も地質も、素敵。大母星を彷彿とさせるわ。
文明は私たちよりずっと劣るけど、一生懸命がんばってる感じで。
>>197
そう…?少なくともわたしたちは、ずっと一緒でしたわよ。もちろん、永遠にとはいきませんでしょうけど…。
独り…。
[心の中でスイ=レンの過去を少しだけ想像してみた]
一生懸命、ねえ…。
はいはい、流石は惑星学者様の言うことは違う。
所詮、技術も文明も遅れた未開の辺境地だけれどな。
───…へえ。
[ローズの言葉。
最後には僅かに皮肉を含み、考えるような沈黙に眉が上がる。]
未開だからこそ、可能性がある…そう、思いたいのです。
[皮肉には気がつかず、まっすぐスイ=レンを見据える]
可能性?
──っは。
何の可能性だ?
文明を発達させ、汚染し、争いあう可能性か?
…ばからしい。
[言いすぎた。
そう顔に書いて、顔を顰める。
そうして、そのまま視線を逸らした。]
[スイ=レンの言葉に臆することなく]
そうさせないための任務なんじゃなくって?
わたしたちの経験を、そこに生かせるんじゃないかしら?
[視線を逸らしたスイ=レンに気を遣い、そこで話をやめた]
あ、あの、これ、ありがとう。
[修理してもらった探知機を持って、その場を去ろうと…]
[とりあえずは、その場を去るが、また数時間もしない内に、別の機器を持ってスイ=レンを訪れる。出発までその繰り返しを続けることだろう]
──さあな。
生憎、俺はそこまで楽天的には出来ていなくてね。
お嬢さんほど、簡単に世の中まわればいいがな。
[礼の言葉には素っ気無く頷いて、その場を立ち去る。>>203
彼女へと向けてしまった言葉に、苛立つようにがしりと髪を掻き揚げた。]
[医療チームとのレクチャーを終え戻ってくるキィ=キョウに会えば]
キア=ラキ=スイ=レンさんが、キィ=キョウのこと、美人さん、って言ってたわよ。
[と、冗談めいて言ったことだろう]
[だが、また程なく彼女とは出会うことになる。
その都度、どこか皮肉を挟みながらも会話が交わされるのだ。]
────…。
(おかしな女だ。)
[物怖じしないローズの様子に、息をつく。
思い返す間、僅かに機械を弄る手が止まり──]
─── はぁ?!??
馬鹿か、勘違い野郎が…。
[──やがて。>>160
遅れて来た、"自称"天才プログラマとの再会に頭を抱えることになる。
盛大に勘違いをぶら下げた男に向けて、第一に放ったのは痛烈な嫌味で*あった*]
[準備で大わらわの中、キィ=キョウはリム・リアン評議会から呼び出しをくらうことだろう。
その理由は、数日前にローズが評議会の建物前に植えた数本の樹。
キサナドですくすくと育ち、巨木が評議会への出入りを阻むようになっている。そして、その樹の遙か上部に横断幕がかかっており、そこには、
「バイバイ、楽園 -ローズ-」と記されていた。
これに対し、評議会としては、ローズの楽園からの追放という形で処分を下した。
派遣任務終了後にも、楽園に戻るつもりのない、ローズの思惑の通りに事が運んだことになるが、評議会の本当の真意は、ローズもキィ=キョウも知ることはない]
[そして、準備の日の日々も過ぎ、ついに出発の日を迎えた]
いよいよね。
[各メンバーは、睡眠カプセルに入り、出発の時を待つ。ワープでの移動とは言え、辺境の地。到着まで数週間を要する。そして、皆が目を覚ますときには、月基地への到着を知らせる警告音と共に、KK-102の青い球状が目に入ることだろう**]
あーめんどくせ。
睡眠カプセルのプログラムやんなきゃか。
まあ、これを間違うと着いたはいいが既に干からびちまってる奴がいてもおかしくないからな。
まて!
睡眠カプセルのデバイス認識してないのがあるぢゃん!
あんのやろー誰か殺す気か?
ちっ
しょーがねーなー。
オースに回線開けてもらわなきゃか。
マザー経由で研究室のサーバにアクセスしてファームDLとくらぁ。
マザーあんただけが頼りだ。頼んだぜ。
おっと、あんたにもなんか名前付けてあげなきゃか。
マザーコンピューターだからマザーっていうのは芸がないよな。
おい、オース。
裏回線ないか?
は?ない?
するってーと
マザーに繋がってる回線全部ファイアーウォール経由か?
ちっ
融通の気かねぇ。
これだからインテリって奴はいけすかねーんだ。
有事に備えて回線一本裏で持ってろよ。
あーめんどくせ。俺にそこまでやらすんかよ。
んー裏にないならしょーがねーな。
とりあえず回線一本疑似ハブ化して研究室と繋ぐぞ。
そうすりゃマザーと研究室がVPNになるからFWも透過する。
TCP/IPパケットが見事にスルーされるぜ。
裏回線同様、融通利かせて使えるってー寸法だ。
これがどっかの小説みたいに、蜘蛛の糸にならない事を祈るばかりだがな。
ってか、キア。
おめーもカッコつけてばっかいないで全ての機器をマザーが認識してるか見とけよ。
[月基地に到着してから数日というもの、機材の整備や引越荷物の運び込みやらで多忙の日々を過ごしたことだろう。前任からの引き継ぎなどもあったことだろう。
その合間にローズが時間をかけたのは、植物園を模した酸素を発生させるための施設であろう。任務の合間を縫っては植物たちを愛で、語りかける]
いい子達ね…。もっともっと育って頂戴。
[できるだけ小声で囁く。時には、ハミングしながら。時折、植物園の前を素通りするメンバーには、ただ、植物を愛でる姿にしか見えないだろうが、数ヶ月すると、植物達の成長ぶりに目を見張ることになるのだが、それはずっと先の話**]
[誰のアイディアかは知らないが、植物園を模した酸素供給施設の前で、生育状況を確認する。枯らしてしまってはまずい為だ。]
あ、誰のおかげかは知りませんが元気ですねぇ。何か良いことでもあったんですか?
[返事は当然ながら帰っては来ない。]
うん、私じゃわからないみたいです。同じ植物の学者さんでも、モク=レンさんならばもしかしたらわかったかも知れませんけど、残念ながら私はただの人なのです……。
[有名な植物学者の名前が出る。一方的に名前を知っているだけの、美しい何も不自由のなさそうな学者。彼女には植物と話しているのでは?との噂もあった。]
だけどただの人で良かったのです。ご飯食べる時に助けてーとか食べないでーとか聞こえませんし、ただの人じゃなかったらショウさんに会えませんでした。
そう、ただの人で良かったんですよ、ただの人で……。
[小さく呟く。
サフラーの家族はサフラーがキチェスとして生まれ、キチェスを産んだ家庭としての名誉を欲しがった。しかし、生まれたのは普通の子でとても手のかかる娘だった。その為か、家族の関心は優秀な弟に移って行く。弟が英才教育を施される一方でサフラーは自由気ままに育つものの家の中での居場所は無いに等しかった。
サフラーが学者になってもそれは変わらない。何故なら弟は軍隊に入りめきめきと頭角を表していたからだ。サフラーがショウと出会い結婚しても、型通りの祝いを送り型通りの挨拶をしてそれきりだった。
例え亡命者と結婚したとしてもサフラーの一家には何の関係もなかった。既に縁は切れているも同じで、それでも噂をするならば消すのみであったから。]
─出発前─
………。相変わらず口数の多い男だな。
[しん、と静かな室内にシ=オンの声が響く。>>213
それに、慌てた様子のオー=ス=ティンの声。
語られる内容に時折眉を吊り上げながら、黙々と仕事をこなす。
自分もインテリであるのに、まるでその風を感じさせない同僚。
仕事は、口のだけ出来る…のだが。]
──五月蝿い。
ったく、オーバーフロー起こしやがった。
この程度で…。
で、生命維持装置のチェックは終わったんだろうな。
[からかうような言葉には返事もせず、視線もやらずにキーを叩く。>>214
仕事の合間に出歩けば、またローズと出会うこともあっただろう。
他の面子とも、次第に馴染んでいく。
とはいえ、怯えた風を見せる相手に優しい声をかけることなどは、相も変わらずなかったが。]
─月面基地─
はあ?!これが?!??
これでやれって言うのかよ、ったく……!!!
[睡眠カプセルは、無事に隊員を月面基地へと送り届けていた。
小さく、シンプルな月面基地。
隊員とKK=102研究のための、必要最低限の設備は揃えられている。
はず、───だったの、だが。]
おいおい、おい…。
なんだこれは!?!!!
懐古趣味か、そうなのか???
どいっっつもこいつも、極めつけにレトロと来た──!!
[最低限、という言葉は正しい。
些か正しすぎただけとも言える。
機器をチェックし、最初に響き渡ったのは悲鳴にも似た怒声だった。
よもやまさか、遠く離れたKK=101で似たような怒声が響き渡っていたなどとは、知る由もない。]
ったく。
おい、オー=ス=ティン!!
ここの回路を…、……。
[その間にも、基地のシステムがエラーを起こしたと言っては呼ばれる。
暫くの間、シ=オンも走り回ることになっただろう。
そうして暫くの間、時は慌しく過ぎるの*だった*]
[シフトの時間まではまだ間があったが、寝付けなく、なんとなく起きていた。
部屋を出ると、スイ=レンの怒号>>223が時々聞こえたりするのを聞いたりしながら、食堂でお茶を飲んでいたりして少しの時を過ごしていた]
村の設定が変更されました。
村の設定が変更されました。
[食堂からKK-102をぼーっと見ている。蒼い球体。ちょうど半球が顔を出している状態]
(綺麗…)
[前任からの情報をざっとみたところ、ローズの想像通りの惑星である。公害や戦争で荒廃する前の大母星のデータに酷似している。
ローズ達の文明に比較して、KK-102に存在する人類の文明はまだまだ未発達であるためであることは確かであった]
村の設定が変更されました。
[コントロールルームを右往左往しているスイ=レンに、一言だけ声をかけて]
キア=ラキ=スイ=レンさん、キィ・ワードの入力って、いつから始まりそうですか?
準備できたら、声かけてくださいねー。
[多分、スイ=レンそれどころではないのだろうが、一応、研修中に施設の担当者から言われていたことなので、再確認の意味も込めて、声を掛けておく]
じゃ、がんばってくださいねー。
[さらに怒号が大きくなっているかも知れないが、気にせず、その場を後にする。
それから、植物園に向かい、サ=フラ=ワーがいれば、挨拶して、植物の様子を伺う]
こちらの、シダ植物、ちょっとお水あげるといいみたい。若干湿度が下がり気味っぽいから…。
[と、ちょっと余計な一言だったかなと思いつつ、「水ー!」と訴えられたので、仕方なく言っておく]
[シフトの時間までまだ余裕はあったが、このまま寝られそうにないので、自分の持ち場につくことに。とりあえず、昨日採取した大気のサンプルと、土壌サンプルを検査しに、ラボに向かう]
―回想―
うー、やっぱりさっきの人もメンバーなんだなぁ。>>172
[やっぱり怖そうだなぁ、などと思っていると>>173 兄の名前を伴う呟きが聞こえた。前責任者の名前を呟いたのか、それとも兄の知人なのか。
しかし次々と他のメンバーの紹介が続き、確かめる事は出来なかった。]
―キア=ラキ=スイ=レン…さん、かぁ…。
[土壌サンプルを検査しながら、自然と鼻歌を歌い始める]
んーん、んー。
[それにつれ、サンプル土壌から植物がにょきにょきと…]
あ、やば…。
[周りを見回すが、部屋には誰もいない]
ふぅ…。
[土壌サンプルから生えてきた植物を、マニュピレーターで分離し、別サンプルとして保存しておく]
なぜなの?
[あれだけ嫌いだったキサナドが、自然と口をついている。
考えてみると、研修時を含めるとかなりの期間、まともに歌っていない。
楽園にいた時には、強制的に歌わされていたと思っていたのが、それをやめてしまうと、何故だか禁断症状に似た状態に…]
イヤだわ…。
[ぽつりと呟く]
[ナギは簡単に移動の準備を済ませ、最後の未練に取り組もうと川へ向かった。]
お前たちも頑張って生きるんだぞー。
[飼っていためだかを川へ流した。実家ではとても世話できないだろうし、他に預け先も無い。これしかなかった。]
2年後にまた会えたらいいなー。
[めだかの区別が付くわけではないのだが、戻ってきた時この川にたくさんのめだかが泳いでいたらいいなぁなどとぼんやり考えていると]
―――ラン! こら!
[ナギはびくっとして辺りを見回すと、主人を連れた大き目の白い犬が、水面を叩いて小魚を弄んでいた。
慌てて犬を止めようと立ち向かった所、ランと呼ばれた犬に吼え返され、川に足を滑らせた。]
[ため息混じりに入った初体験の睡眠カプセルは、ほんの少し悪夢に苛まれた。]
―――俺、大丈夫じゃないよな、やっぱり…。
―月基地―
[目覚めた時気分は最悪だったが、窓から見える景色―kk=102―は素晴らしかった。]
蒼い…
[食い入るように見入っていると、遠くから怒号>>223が聞こえた。どうやら設備が古いらしい。一応電気もついたし水も出てきた。自分的には文句は無いのだが、機械を扱う人たちにとってこれは許せない状況だったのだろう。]
一応見回っておくか…
[と言ってもナギは彼らのような専門的なことは出来ないのだが。とりあえず生活するのに必要なものが揃っているかくらいの確認を始めた。]
[マニュピレーターを操作している内に、操作レバーが効かなくなった…]
あれ?
[サンプルが宙を浮いている。
あちらこちらのスイッチを入れてみる。インジケーターが点滅し始め、やがて、全てのインジケーターが消えた]
あらら…?
[コントロールルームにいるスイ=レンに内線を入れる]
キア=ラキ=スイ=レン!JJ101ラボに来てちょうだい。計器類が全部消えちゃったのー!
─月基地・コントロールルーム:少し前─
──この、ポンコツどもめが。
ああ?今度は空調だ?!?
………あの、やろう…。
[前任者も、善処はしたのだろう。
旧式のシステムは、あちこちで悲鳴をあげては、細々と頑固に動いていた。]
なに?キィ・ワード?
あー…、メンバーカードの照合を済ませる。
あとで伝えるから、もう少し待ってくれ。
[機械に埋もれるようにして、最近すっかり見慣れつつある空色の娘に声を返す。>>227
上の空のようにして、視線は格闘中のコンピュータの基盤から外れることはない。]
あああ?!???
エラーじゃねえ、このポンコツマシン!!!
[ピー!と高い音が響く。
もう、本日何度目かのエラー音に怒声が被る。
そっとローズが離れて行ったことに、気付くことはなかった。]
───ん?
あー、おい。
オー=ス=ティン、ちょっと通信に出て…
あ。いないか。
[青いランプを点灯させ、軽い音が内線の着信を知らせる。>>234
通信士に押し付けようと頭を上げて、彼がつい先ほど通信室の調整へと出かけていたことに気付いた。仕方なく、通話機を手に取る。]
…オク=テ=キー=ローズか。
JJ101ラボ…はあ?計器が??
あー、はいはい。
分かったから、少し待ってろ!
[呆れたように、声の調子が跳ね上がる。
がし、と髪を手で掻き混ぜて通話機をガチャリと置いた。]
シ=オン。
少し外す。計器の不具合だと。
ここは研究機材までもが、ポンコツだな…。
[苦虫を噛み潰す調子で呟き、同僚の返事も確認せずに部屋を出る。
結局のところ、未だKK=102を鑑賞する機会にも恵まれずにいるのだった。]
─→廊下・JJ101ラボ─
-JJ101ラボ-
[スイ=レンが来ると]
ごめーん。忙しいところ。
これ、動かなくなっちゃって…。
見てもらえるかしら?
[立ち上がって、椅子を譲る]
─JJ101ラボ─
[シュ、と軽い音を立てて隔壁が開く。
宙に浮かぶサンプルに目を留め、何かを言いかけ──]
…いや。動かなくなったんだろ。
にしても、研究機材の手入れを今までどうしていたんだ!?
[愚痴が零れる。
空色の瞳に頷き、譲られた椅子に腰掛ける。
そうして、暫く真剣な表情で機材と向き合っていた。]
これは……ああ。
電源のラインが死んでるな。
この配線を…応急で…。
[チ、と微かな音。
繋いで電源を入れると、程なくしてインジケーターが灯る。
ぱちぱちとスイッチを入れて様子を観察し、納得したように頷いた。
気がついたように、椅子からローズを見上げる。]
ひとまず、処置は完了だ。
電源ユニットからのラインを復旧したから、恐らく不具合はないだろう。
一応、使ってみてくれ。
[そうして漸く気付いたように、辺りを軽く見渡した。]
──ここも、植物園だな…。
[緑の多さに目を瞠る。]
[処置の間、ずっと、スイ=レンの横顔を眺めていた。真剣なまなざしが目を惹いた]
あ、ありがとう。
[植物園との感想に]
ええ。サンプル等を揃えているうちに…。
でも、緑があった方が落ち着きません?
[席を譲られて、作業を再開する。先ほどと同じように作業ができるようになった]
ありがとう。すごいですわね、こんなに短時間に…。
わたし、全然機械に疎くて。
[準備期間中に十分分かっている話。いまさら言うことでもないのだが]
──なにか?
[真っ直ぐな視線。>>245
素直に向けられる空色の瞳に、微かな居心地の悪さを感じる。
それが故にぶっきら棒にもなり──それに気付いて、更に不機嫌な顔を見せるのだが。]
…植物の緑が、精神に及ぼす好影響のことは知ってはいるが。
けど、宇宙基地でここまで緑に囲まれるとは。
[やれやれ、といった調子で室内を見て視線を戻す。]
…いや。別に。
専門なんて、そんなものだろう。
[賛辞の言葉に、僅かに斜めへ目を逸らす。
また、最初に感じたような涼やかな空気を感じた。
緑が、さやと揺れている。]
[操作レバーをまた動かしながら]
まあ、そんなご謙遜なさらなくても…。
ほら、さっきより動きが良くなってますわ。
(?)
何か、仰いました?
[最後のつぶやきを聞き逃したらしい]
−月面基地・調査艇ドック−
ほお…。あれがKK=102か。なるほど。水と大気の星だな。
さてと、まずはサンプルの採取にかかるか。
[ショウは、無人小型調査艇の検査にかかった。特徴は、何と言ってもその秘匿性にある。KK=102の文明に干渉してはならない、その大原則を重視した仕様になっていた]
[……しかし、調査艇の整備をしていたショウは顔をしかめた。調査艇はひどく旧式である上に、メンテナンスも十分とはいえない代物だった]
……ん、どうもいかんな。
スイ=レン>すまん、手が空いたら調査艇ドックまで来てくれ。調査艇の最終チェックに付き合ってほしい。
──は。
謙遜というわけじゃない。
[今度ははっきりと苦笑して、首を振る。
だが、操作レバーを動かすローズの様子には口元に笑みを浮かべた。]
なら、何よりだ。
ポンコツみたいだからな、優しく使ってやってくれ。
[面倒だ、とまでは続けずに言葉を切る。
首を傾げる風に目を瞬き、少し考え──]
[スイ=レンの口元に笑みが見えると、何も言わずに微笑んだ]
ええ、優しく扱いますわ。
[植物の話題と気がついて]
もちろんですわ!植物の嫌いな方はいらっしゃいませんでしょう?わたしたちは、植物に生かされているのですもの。
植物に生かされて…ねえ。
まあ、そうだな。
サラダに茹で野菜に炒め野菜。
酸素の質も、人口よりは余程───…ん?
[プツ、と回線の繋がる音。>>252
微かな音の後に、ショウの声が携帯端末を通じて響く。
その内容を確認し、額に手を当てやれやれと天を仰いだ。]
>>256
[ホウ=ビ=ショウからの無線を聞き、天を仰いだスイ=レンに]
いってらっしゃいませ。
[軽く手を振った]
─JJ101ラボ─
……便利屋か…?
[息を落として、端末を操作する。
ホウ=ビ=ショウへと向けて声を落とした。]
了解した。
すぐに行くから、待ってくれ。
[短く告げて通信を切る。
そうして、ローズへと向けて肩を竦めて見せた。]
残念ながら、植物を愛でるには程遠い有様だな。
ああ。
また何かあったら、端末で。
……っと。
[立ち去ろうとして、思い出したように振り返る。]
キィ・ワードの件。
あれな、そろそろシ=オンがメインコンピュータのメンテナンスを終えている頃だ。
各自に伝達するが、あんたも早いところ入れておいてくれ。
[そう告げて、隔壁へと向かう。
背を向けて、挨拶のように軽く片手を振った。]
─→月面基地・調査艇ドック─
[ショウは、情報端末でKKの山岳地帯、特に島嶼地域の火山帯の分布について調査をしていた]
ふむ…、これはいろいろと興味深いデータが取れそうだ。植物相も面白そうだな、サフラーにもいい土産がやれそうだ。…と。
おお、スイ=レン。すまんな。通常整備なら俺一人でも何とかなるんだが、初回の運用は、できればダブルチェックで確認しておきたくてな。よろしく頼む。
>>259
では、落ち着いたら、一緒に愛でましょう。
[そう言って、送りだそうと…]
>>260
分かりましたわ。あとで、メインコンピューター室に参ります。もうすぐシフトの時間になりますから。
[再度、手を振った]
まったく…ここには碌な機械屋が来なかったのか?
あの狸親父が、とんでもないところに赴任させやがって…!
[廊下を軽く走る。
向かう先は、調査艇ドック。
赴任以来基地を走り回って、道はすっかり覚えてしまったのだが、調査艇ドックへはまだ足を踏み入れたことはなかった。]
─月面基地・調査艇ドック─
ホウ=ビ=ショウ、調査艇の調整は明日の予定───
[ドックへと足を踏み入れる。
その瞬間。
圧倒的な存在感で、KK=102が視界に飛び込んできた。]
村の設定が変更されました。
─────…
[漆黒の空間に、宝石のように輝く青い天体。
その輝きに一瞬息を呑み、ショウの声に我に返る。>>261]
──…あ、ああ。
なんだ、もうメンテナンスは済ませたのか?
ふん……、
[やるな、などと褒め言葉は口には出さない。
けれどザッと視線を走らせ、ショウの言葉に納得したように頷いた。]
分かった。
>>264
明日、そうだったか?そりゃすまんな。何せ俺はこれがないと仕事に手がつかんで―――。
[ショウは、ふと、モニタに見とれていたスイ=レンの、飾りのない素のままの表情を見て…]
スイ=レン>おい…。間違いだったら本当にすまんが。お前、子供の頃セダにいなかったか?
いや、実は俺もなんだが。
[スイ=レンに言われた通り、メインコンピューター室に向かう。シ=オンがメンテナンスを終えているようなので、交代で部屋に入り、キィ・ワードを入力する]
んと…。忘れないような内容で、他の人が類推できないような…?
[キィ・ワード入力のマニュアルを読みながら、呟く]
えっと…。
「楽園なんかに帰りたくない」
[入力して、確定]
─────は?
[調査艇へと端末コネクタを接続する。
画面チェックへと目を走らせようと作業していた手が、声に止まった。>>268
そうして、じっとショウの顔を見る。]
[ショウは、スイ=レンに駆け寄り、分厚い手で肩をバンバンと叩いた]
は、はっはっは、お前、レンか!
ずいぶん変わっちまって…。全然分からんかったぞ!
うわ、いた……っ
あーーーー、ちょっと待てこら!!!
コードが、コードが引っかかる……!!
[分厚い手でばしんと叩かれれば、思わずよろめく。>>272
その拍子でコードを引っ掛け、ひどく賑やかな声が上がった。]
お前こそ…親父くさすぎるだろう…
[荒っぽい好意に返ったのは、率直過ぎる感想だった。]
>>273
おっと、すまんすまん。
…おい、ご挨拶だな!お前こそ、すっかり気取りかえりやがって。昔は、いつもゲラゲラ笑ってばっかりのガキだったじゃないか。
……ふう。セダのからみでなんぞ、何一ついい事はないと思っていたが。まさかこんな地の果てで古い馴染みにあえるとはなあ。
[メインコンピューター室を出た後、コントロールルームに移動して、シフトに入る。
そのまま、キィ=キョウが起きてくるのを待っている**]
……。
[はあ、と溜息が漏れる。
僅かに情けないような、力の抜けた笑みが漏れた。>>274]
──…人は変わるんだよ。
お前、見た目は老成した癖に変わってないんじゃないか…?
同感だ。
もう、セダに戻ることもないし──まさか、再会するとはな。
まるで気付かなかった……。
[不本意そうに口にして、ちらりとショウを見る。
しみじみと見て、肩を拳でとん。と叩いた。]
結婚しているとも、思わなかったしな。
ああ、変わるな…。いろいろ、あったしな、お互い。
>>278
おお、そうだ!改めてあれを紹介させてくれ。ええと…。
[ショウは情報端末の通信機に飛びつき、サフラーの部屋と研究室を呼び出したが…、返事がなかったのでメッセージを残しておいた]
ふうむ。今、つかまらんな…。
よし、仕事があけたら飲もう!俺はそいつ(と調査艇をあごでしゃくった)を衛星上で飛ばして試験したら、今日はもう上がるぜ。
ん…、パスワードの設定。ほう、わかった。そいつもやっておこう。
……、そうだな。
[珍しく素直に頷くと、それ以上の問いを重ねはしない。
ただ、少しの時間視線を落としたのだが──]
あ、おい。
今は先に──…
[止める間もなく、サフラーへと通信を始めるショウへ、思わず諦めたように笑みが零れた。>>279]
ったく。
お前さんたちが呼びつけてくれるおかげで、俺の仕事はちっとも減らないんだが。
ああ、頼む。
彼女にも伝えておいてくれ。
[短く頷く。
そうして、無事コードを守り通した端末へと向きなおった。]
[警告音が鳴る]
あら…。なにかしら?
[異常を示しているのは、酸素濃度らしい]
これは、困りましたわね…。
[スイ=レンに内線]
キア=ラキ=スイ=レン、酸素濃度の警告音が鳴ってるんですけど、どうしましょう?
ふぅ……。
シ=オンは大きくため息をついた。
こりゃだめだ。ポンコツな上に発電装置のバッテリも摩耗してやがる。
取り急ぎ不必要なデバイスや電気をカットしてパスは入れれるようにしたが、こりゃ特攻隊のゼロ戦だよ。
このままだといつまでたってもキアは走らされるだろうな。
さて、どうしたもんか。
──はあ?!
酸素濃度の警告音だと!??
[だが。休息への願いは内線>>285で、儚くも破られる。
がくりと落ちた肩は、ショウから見ても明らかなほど。]
この、ポンコツ基地め……。
[声は地を這った。]
―回想―
[女は睡眠ポッドの中で、未だ眠り続けていた。
人口の眠りの中で夢に見るのは、出立前に最長老に謂われたお言葉。]
『いいかい、リアン=キィキョウ。お前に大事な使命を与えるよ。
お前たちの旅路には、耐えがたい困難が待ち受けているだろう。
だけどね、リアン=キィキョウ。
お前は最後まで、お前の中のサージャリムを疑ってはいけないよ。
最後まで――愛しておあげ。
あの小さな愛し子を――』
[夢の中で、何度も繰り返される最長老の言葉。
眠り続ける女の頬には、いつしか涙が伝っている事に、
誰も気づかない――]
>>287
…こりゃ、お疲れさんだな。
おし。今日はもうKKへの大気圏突入はやらんから、ここは出来た所まででいいぜ。こっちでもテストプロシージャは確認したから(…さすがに本職は違うな、と呟きつつ)、定期的にチェックレポートを出すんでそれに目を通してくれりゃいいようにしておく。
じゃ、早く上がれるのを期待してるぞ。
[ポッドが小さな電子音をあげ、閉じられていた硝子が自動で口を開ける。
人口の眠りから目を覚ました女は、きょろきょろと力なく視線を動かして]
ああ、今のは夢……だったのね。
[ぽつりと呟いた]
[ポッドから身を起こし、室内を出る。
その表情は未だ夢見心地で。
ふらふらと頼りないものに見えるかもしれない]
おい、キア。
お前、走り回る合間に電気溜めれる装置作れ。
でないと俺ら新聞の一面トップ飾るぞこりゃ。
なに、平賀源内にできたんだ。お前に出来ないわきゃねぇ。
その間に俺が基地内の電力配分コントロールしといてやる。
多少の警報は気にすんなと周知しといてくれ。
回線もFW通ってるからマザーが落ちれば死ぬ。
最悪あれだ。
ハブ化した回線一本しか残んねーぞ。
[慌ただしそうに動き回る皆を余所に、
女はふらふらと、何かに誘われるように歩いている]
……ローズ、どこ?
──…ああ。
盛大に祈っててくれ。
了解、正直助かる。
[的確に仕事をこなすショウに、ほっとした様子で頷きを返す。>>290
ローズへと内線を返そうとしたその時、端末が再び鳴った。>>293]
>>294
[キィ=キョウのテレパスを感じる]
起きた?
ここよ。コントロールルーム。
[道順をイメージで示しながら誘導する]
>>296
[眸を閉じると、脳裏に浮かぶコントロールルームまでの道順。
こくりと頷き、彼女のいる方へと歩みを進める]
いま、行くわ。
それから此処は何処……?
もう、KK=102へついたのかしら?
電気を溜める装置だ?>>293
電池をどう……あー。バッテリーが磨耗している?
ったく…了解した。
取りあえず、俺はローズの警報をチェックしてそちらに向かう。
コントロールルームの酸素濃度だ。
そちらから情報を確認して、制御出来るな?
……ひとまず、確認してから向かうから頼んだ。
[プツ、と回線を切り替えてローズへは向かう旨を伝える。]
>>297
ふふふ。寝ぼけてる?
月基地よ。わたしたちは、KK-102に降りるとこはできないじゃない。
早くおいでよ。
>>295
ははは。負けるな、戦友!
[スイ=レンに向かって手を振るが、レンはすぐ端末で新しい呼び出しを受けて何やら言い合っており、気づいた様子もない]
>>298スイ=レン
了解。早く来てね。みんなが酸欠になる前に。
[とは言え、緊急ではないことは分かっているので、のんびり答える]
さてと。じゃあ、手始めに衛星上のクレーターでも掘ってみるか。ま、大した意味はないが、運用試験がてらのお遊びってとこだな。
[ショウは、両手の指を組んでコキコキと鳴らした。そして、整備済みの調査艇を射出ポッドに送ると、手近なクレーターに合わせて航行プログラムを打ち始めた]
[ふらふらとした足取りでコントロール室へ。
ようやく意識が覚醒し始めたのか、
女の力ない足取りや表情に生気が戻り始める]
……少し、頭がくらくらするわ。
人口睡眠って、合わないみたい。
[苦虫をつぶしたような声で呟き、目に映るローズへと微笑んで]
おはよう。私が一番最後…なのかしら?
─調査艇ドック─
だーれが戦友だ。
[やはり、旧知の仲となれば多少気安い。>>300]
言い返して廊下へと出る。
コントロールルームへと向かう先。
行き先が同じなのであろう、どこか夢の中を歩くような足取りのキィ=キョウの後姿が見えた。>>297]
……?迷子か?
─→廊下─
おはよう。キィ=キョウ。
おつかれさま。キィ=キョウがみんなの健康状態をチェックしてから、最後に睡眠入ってたから、起きるのも最後だったんでしょ。もう、みんな、それぞれの任務についてるわ。
身体もとに戻ったら、みんなの状態、みてあげてね。
[そう言って、キィ=キョウに椅子をすすめる]
>>304
[やがて、キィ=キョウの後ろから現れたスイ=レンに手を振って]
何度も、ごめんね。
このインジケーターなんだけど…。酸素濃度って書いてあるりますわ。
[と、指を指した]
─廊下─
あー…、あんた…。
[キィ=キョウへ声を掛けかけたところに、ローズから再び通信が入る。>>301
のんびりした口調に再び額を押さえて再び視線を上げると、彼女は一足早く、コントロールルームへと入っていったようだった。>>303]
ま、いいか。
[そうして、続くように中へと入る。]
[覚醒したばかりの意識下では、スイ=レンの声>>304は聞こえなかったらしい。
椅子を勧められれば、それに座って]
みんなもだけれど、貴女が一番最初よ。ローズ。
何処にも、異常はない…?
[じ…と蒼玉の瞳で見詰める]
>>308
わたしは、大丈夫よ。絶好調ー。
[わざと、冗談めいて言う。
一応は、目線をキィ=キョウに向けて、検診を受けるように]
─コントロールルーム─
[当直のメンバーが詰めることになる、メインルームへと足を踏み入れる。
すぐに目についたのは、ローズの白い指の先に光る赤い光だった。]
……なるほど?
[確かに警告を示す明かりがついている。
それへと頷いて、コンソールへ腰掛ける。
キーへと指を走らせるが、それ以上に異常を知らせるものはなく。]
[見詰めたところでドアが開き、続いて入ってくるスイ=レンに気づいて]
…………っ。
[思わず身を固くしてしまうだろう]
[それより、キィ=キョウがスイ=レンに反応しないかどうかだけが心配だったりする。心持ち、スイ=レンからは離れた場所に二人で座ってはいるが]
(……相変わらずか。)
[ローズとキィ=キョウ。
親密な二人の様子に、口に出して何か言うことはない。
ただ、ちらりと視線が走った。]
[ローズの冗談めいた口調に反応する余裕もなく、強張った表情を浮かべて]
そ、そう……。
なら、いいの。わ、私邪魔になるといけないから、
医療室の方へいくわ、ね。
>>311
[固くなるキィ=キョウを見て、やっぱり、と思う]
ね、目、赤くない?
[わざと、視線を逸らさせる]
……。そちらは漸くお目覚めか?
寝ぼけているなら、休んでいろよ。
(──寝ぼけてあちこち触られても、迷惑だ。)
[そう口にせずとも、態度にはどこか滲むだろう。
それを気にすることもなく、キーボードに指を走らせ続ける。]
[手を握られれば、びくりっと反応するものの。
その意識はスイ=レンの方へと向けられている。]
『邪魔は、邪魔よ……。
作業の邪魔。私にはエンジニアの仕事は判らないし……。
手を、離して……。』
──おい。シ=オン。
見えているか。
エラーは回復した。
酸素濃度は……21%,OK。
問題ないな?
[内線を繋ぎ、マザーを調整中のシ=オンへと確認を取る。
やがて聞こえてきた、ローズの声にちらと視線を上げた。>>320]
>>316
[言外に邪魔だと滲む様に、女はますます身を固くして]
ご、ごめんなさい。
すぐに戻りますから……。
[と、腰を半分浮かせる]
[さらにキィ=キョウを握る手に力を入れて]
『わたしだって、分からないわよ。ダメ、逃げちゃ。そろそろ男性にも慣れなくっちゃ。
もうすぐ、作業も終わるから。待ってて。』
[こんな会話をしているとは、スイ=レンは思ってもいないだろうが…]
…別に。
この部屋に問題はない。
避難する必要はないぞ。
[腰を浮かせるキィ=キョウへ向け、簡単に答える。>>324
まさか、彼女の事情も二人の間の会話も知ることはなく。]
──基地に、電気系統の問題が発生している。
解決するのに少し時間を食うから、多少の警報は気にしなくていい、……が。
この手のものなら、呼んでもいい。
生命に関わるからな。
[とん、と指先で酸素濃度の警報が光っていた場所を示した。]
[この場を逃げ出したいのに、叶わなくて。
半分浮かせた腰を、椅子へと戻す]
『私も慣れなきゃいけないと思うけれど、
身体が竦んでしまうの……』
[長い睫毛を震わせて、スイ=レンの視線から逃げるように俯く]
>>327
キア=ラキ=スイ=レン、ありがとう。
じゃあ、緊急性のないものは、とりあえずとしても、その手のはすぐにお呼びいたしますわ。
また、次の修理ですの?お疲れ様ですわ。
…………。
…勿体無いな。
[キィ=キョウが顔を伏せるのに>>328、椅子に背を預けて呟く。
遠慮のない視線が、彼女へと向かった。]
あんた、顔を上げてりゃ大分いいだろうに。
それとも、見たくもないほど俺が嫌いか?
>>331
[スイ=レンの遠慮のない言葉に]
今日は、まだ睡眠カプセルから起きたばかりだから。
そういう意味ではないと思うわ。
[と、この場は、フォローしておく]
……いや。
[ローズの言葉に、ぐったりと頭を振る。>>329
蓄電器。シ=オンの言葉が脳裏を過ぎる。
けれど最早、頭も重い。]
少し休んで、ショウの奴のところに戻らないと。
───ああ、そうだ。
[ローズからのテレパスに、癒されながらも、
スイ=レンの言葉に、身体がこわばるのを抑えきれなくて]
ご、ごめんなさい。
あまり男の人と接したことがなくて、それで……。
ショウ…ディ=オシュ=ホウ=ビ=ショウが、何か企画していたぜ。
宴会に顔を出せるなら、あんたたちも行ってみたらどうだ?
──くっついているのが趣味なら、止めないけどな。
[ローズのフォローを軽く流し>>332、彼女たちを等分に見る。]
────は?
……珍しいな。
今時そんなの、リアンくらいかと思っていたが。
[細い声に、目を丸くする。>>334
そうして、勢いをつけて椅子から立ち上がった。]
>>335
宴会?ディ=オシュ=ホウ=ビ=ショウが?
分かったわ。少し落ち着いたら、顔出すようにしますわ。
わたしたちのことは…構わないでいいの。
[少し冗談めいて言う]
宴会……?
[呟き、ビ=ショウの男性然とした姿を思い出して。
ふるりと身体を震わせるだろう]
ローズ、貴女行ってくると良い、わ。
私は……みんなの体調のデータを見たい、から……。
[リアン、と彼が発すれば、心臓が痛いほど早鐘を打って。
顔が赤く染まる。
勢いよく立ちあがる様子に、思わず眸を閉じた]
>>336
[スイ=レンが席を立ち、部屋を出るのを見計らってから]
今、私もシフト中だから、まだ行けないわ。どちらにしろ。
キィ=キョウは、別にやることがあるなら、行ってもいいけど…。
美人がそれじゃ、勿体無いぜ。
[は。と口の端を吊り上げる。
そうして、ローズへと目を向けた。]
─────……?
何か、まずいことでも言ったか?
[立ち上がり、二人の反応に動きが止まる。>>339 >>340]
>>342
い、いえ、別に…。
いってらっしゃいませ。わたしは、後で追々参りますわ。
[ほほほ、と不自然な笑いで、スイ=レンを送り出す]
今すぐじゃないけれど……、
みんなの健康管理データを作るのは、私の仕事だから……。
それにシフトなら、変わってもいいわよ。
ローズに楽しんで来て、欲しいから。
……、ふうん。じゃな。
[少しの間二人を見つめたが、ローズの返答にあっさりと踵を返す。
向かう先は、コンピュータールーム。
シ=オンと打合せをした後に、ショウのところへと向かう*つもりで*]
[調査艇に作業をさせている合間を利用して、ショウはメインコンピュータ室にやってきた]
ほい、ちょっくらごめんよ、…っと。何だ、誰もいないのか。
…ふむ。このコンソールで入力をすればいいんだな。「忘れないような内容で、他の人が類推できないような」か…。どれ。
やけに反応が遅いな…。まだマザーの調整にてこずっているのか?…ん?
[ショウは、ふとコンソール背面から天井付近の壁を這う円形のシールドケーブルを見やった]
おいおい、まさか10BASE-5か?俺も、親父の鉱山くらいでしか見たことないぞ。いくら保守重視の調査基地だからって、またレトロな代物を…。
お、反応来たな。忘れないような、忘れないような…、ね。
[しばらく考え込んだが、元より修辞的な表現が思いつくような感性は我ながら全く期待していない。そして目を閉じれば…、頭に浮かぶのは、騒がしくも心地よい母星の家族のことだった]
「家内安全」
[入力して、確定]
>>344
いいの、いいの。ここは、わたしがいるから。大丈夫。
キィ=キョウは、自分の仕事してて。
あ、それと、メインコンピューター室で、キィ・ワードの収拾をしているみたい。キィ=キョウも入れておいた方がいいわ。
あと、男の人は、徐々にでも、慣れないとだめよー。
ふふふ。それにしても、楽園に居るときとは、わたしたち、まるっきり逆ね…。
[含み笑いをして、キィ=キョウが部屋を出るようなら、手を振って**]
そう……?
私なら、気にしなくても良いのよ。
[キーワードと謂われれば、こくりとうなづいて]
そうね。あとで登録しておくわ。
誰もいない時を見計らって……。
[溜息をつきながら、そう呟いて。
慣れないとと謂われれば、善処する……とだけ、小さく答えた]
【業務連絡】
一言だけ。役職希望の再確認をお願いしますね。
共鳴夫婦と、キチェス、リアン以外は村人希望にしてくださいね。他の役職希望はしないように。
よろしくです〜。
―調査艇ドック―
調査艇回収、完了っと。
自動運用、オッケー。採取作業も…、オッケーだな。よーし、良い子だ。
砂のサンプルは…、見た感じ、ケイ酸塩鉱物に、チタン鉄鉱、アルカリ金属などの破片、ってところか。計測器がGP-IB制御と来ちゃあ、俺好みの解析プログラムを作るのも悪くないな。シ=オンの奴が、こっちも知っていると助かるんだが…。
じゃ、今日はもう上がり、っと。
サフラーの様子を見に行くか。
[ショウはスイ=レンの携帯端末に『片付いたら連絡をくれ。俺はサフラーを連れてカフェテリアに行ってる』とメッセージを送り、ドックをあとにした]
―――翌朝。
ほが、あぁ〜〜あ。
[ショウはベッドの上で大あくびをしながら、ベッドの上で伸びをした。
サフラーはまだ小さな寝息を立てて眠っている。それを起こさないように、そっとベッドから抜け出た]
んんー、昨日は、大人しい飲みだったな。やはり、この家のバカ騒ぎと、そのあとの二日酔いがまずかったか、酒をあおる度にサフラーの顔が曇るもんだから…。
いやいや、こういうのもいいもんだ。サフラーとスイ=レンも随分打ち解けてくれた感じだしなあ。
えーと。
[言われるままにキィ・ワードを入力している。
食べ物屋でも料理を決めるのに時間がかかる人間が、すぐに決められるわけもなく。]
なににしましょうか……。
じゃあ、これにしましょうか。
[入力したキィ・ワードは「ショウさん大好き」であった。]
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