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…ごめん、おっちゃん。
間に合わなかっ…
…はぁっ!?
[電話口の相手が口にした衝撃の事実に、思わずがばりと身を起こして。拍子に悲鳴の大合唱を上げる全身の筋やら関節やらに、思わずその場でのた打ち回る]
〜〜〜〜〜〜……ッッッッッ!!
ご、ごめんおっちゃん、それホント?
うん、うん、あー…いや、やっぱいいや。
自分の目で見たほうが早いよね?
[改めて再確認。目の前で散ったかと思ったユーリが、喫茶まろんに戻っているというのだ。しかも、蛇口から>>109>>114。
そのことを電話口に聞きながら、痛む節々をこらえながらジャス天号を立たせ、身を預けるようにしながらそれに跨る]
うん、うん。ンじゃおっちゃん。いったん切るよ。
[ぷつん。電話を切って。呆気に取られたような表情のまま、自転車を漕ぎ出す。
最初は多少よたついたりもしたけれど。一度漕ぎ出してしまえば、その速度は衰えていなかった]
―68秒後・喫茶まろん―
…ゆー!
[戸口をくぐり、そこにいたマスターに一声挨拶をして。
その場にいた、瑕ひとつない姿に駆け寄る]
うわー…ゆー、本物だよね?
[ぺたぺたと、遠慮なしに触って。確かめて。もしかしたら本物?っていう問いには否定の言葉が返ってきてもおかしくなかったけど。
そんなことは気にしない。
一通り確かめ終えて]
[がばり]
[問答無用に抱きしめた]
よかった。
うん、よかったよ。
[にこにこと呟きながら、抱きしめたときと同じ唐突さで、身を離す]
いろいろ聞きたいことはあるけど…
[安心したら、ようやく頭が回りだした。まだ、いろいろとやるべきことは溜まっている]
またあとで聞かせてよ。
ちょっと行ってくるから。
[一声だけ言い残して。慌てたような足取りで。まだ少し痛む体に、よろめきながら。
来たばかりの喫茶まろんを、勢いよく飛び出して行った]
―20(60)秒後・あにゅーンち―
まいどー…って。
いないっか。
[思えばさっき来たときもCLOSEの札が下がっていたことだし。当たり前かと頷きながら、その店先に出しておいてくれた栄養剤を手に取る。
その代金と。改めて値札を確認した軍手の代金と。
合わせた額を、財布の中に確認して]
ってことは。
探さないと、かな
[代金の支払いのために、アニーを。栄養剤の配達のために、グラジオラスを。
それぞれ探すために、町の中へと、自転車を漕ぎ出した**]
[背後からの狙撃には全くこれっぽちも気付かない様子で窓から顔を出したエルヴァイラに笑いかける]
おぉ、お主は先日会った子ではないか!
あの時はすまなかったな、以後も元気でいたかな?
子供は元気が一番だからなっ、ハッハッハ!
[建物を見上げて笑っている様子は、そこら辺にいる気の良い兄ちゃんといった風情である。 一通り笑った後は屋根の上にいる人物へ向けて言葉を発しその場を離れるだろう]
そこの刀を持った御仁、この建物を守ってくだされ!
子供を守るのも我々の役目! 頼み申したぞっ!
[正義側と勘違いしてるわけである。]
―ジンロウ街・1(20)丁目―
[街中を走りながら考える]
この無差別な被害・・・おそらくは魔王殿ではござらんな。
あの悪を貫く姿勢からは到底ありえぬ。
[燃え落ちる魔王城(樹)の中で魔王が見せた表情と、その行動を思い出して結論付ける。 それは多分に想像と願望が入り混じっているが間違ってはいないだろう]
しかし、あの時の傷が元で何かしらの事態が起きているとすれば・・・俺も他人事ではない、魔王殿の元に向かわねばっ!
ウオオオオオオォォォォォォォ、魔王殿ォォォォォォ!!!
[熱き雄たけび(凄く煩い)をあげながら街中を爆走していく。 その姿を誰かに目撃されれば声がかけられるであろうか]
―???(少し前)―
派手よな。
おかげで楽になったわ。
では我も少し華を添えてやるとするか
[同時に手の中の勾玉が揺らめくが、今はまだその理由を知るものはいない]
―そんなこんなで、時間解除されたビルの陰―
クク…珍しい姿が見えたものだ
[アニュエラにしては美しくない点。子供を救っている点
そのどちらも含めて笑いながら、いつの間か現れた魔王は倒壊してくるビルを片手で支え、そして、小石でも投げるようにほうり捨てる。
その直後、ヒーローやら怪人やらの悲鳴が聞こえた気がするが、どうせ丈夫だろうと思ったり、その行為により連鎖的にビルが3(6)。住宅が1(6)ほど崩れたがそのどちらにも気にしなかった。]
[JJが納得したかどうかは微妙な反応だったが、どちらにせよ「大丈夫」と押し切る事にした]
長居は禁物のようね。
[二人になったところで携帯電話からジャスティス急便へ電話する。]
ジャスティスを2件お願いしたいのだけど。
[まずはグラジオラスの栄養剤を届けてもらいたい、もう一件はその場で伝えるとの旨を話す。]
― 17秒後 ―
「まいど!あなたの町のジャスティス急便です!」
流石に速いわね。ありがとう。代金の方は私が立て替えておくわ。
もう一件なんだけど、ちょっと特殊な依頼になるのよね。
[そう言って一通の文書を取り出す。
概要は『ジンロウ町にて、かくかくしがじか』とテクノロジィに対して注意を呼びかけるもの。]
これが悪用されたら、危険だと思わない?
だからね、あなたが信用出来るヒーロー達にこの“情報”を届けて欲しいの。
この『ジャスティス』、引き受けてくれるかしら?
[火傷の痕が残る腕をビル投げ飛ばした後感触を確かめるように手を軽く振り]
…なんだか暑苦しそうなのがきたな
[少々呆れたように息を吐きながら、土煙と叫び声がする方向へと体を向けた]
―倒壊したビル付近―
な、なんだあれはっ!?
[大質量のビルが『飛んでくる』光景を目の当りにして流石に一瞬動揺する。 が、すぐさま飛び出し吹き飛んだ瓦礫等による二次災害を防ぐために気合を発する]
ウオオオオオオォォォォォォ、吹き飛べェェェェ!
熱 波 爆 風 !
[まだ無事なビル群を背にして熱風の壁を作り上げ瓦礫を吹き飛ばす! 無事なビル群付近にはアニュエラとトメ子の姿があったかもしれない]
ゲッホゲホ・・・何も見えんな・・・
[吹き上げた熱風と粉塵によって視界が塞がれる。 >>137暫くして視界が晴れた向こう側には溜息をついている魔王の姿があった]
おぉ、魔王殿ご無事であったか!!
っと、その前に・・・この街を襲う隕石・火事・雷はお主の仕業か? もしそうであるならば、正義の者として、「じゃすてぃす」を申し付けねばならんっ!
[カンナギの姿を思い出しながら魔王へと問う]
[アニュエラとはなんらかの会話をしたかもしれないが、こんな熱風やらで会話も続けれるはずもない]
ふんっ。無事に決まっておろう。
ああ、これか。
これは我の仕業ではないな。何せさっきまで寝ていたものでな。
[ほぼ本当だが寝ていたのは嘘である]
―夢の中?―
――何やってるのさ、そんな所で寝てちゃダメじゃない。
早く花達や人々を助けに行ってあげなきゃ。
煩い、誰が寝ているんだ。私は今ビルに向かって移動している所で、何を護るとかそんなものを貴様に指図される覚えはない。
――僕のすぐ近くで寝てるじゃない。あーあ、間抜けな顔。というか真っ青。
何…?
――言っておくけど、僕が君に力を与えたのは無差別殺人をさせる為じゃないって事は解ってよね。
まー、その辺は適当に選んじゃった僕の責任でもあるんだけど、ちょっとずつは理解してくれてるみたいだから良いか。
貴様、まさか。
―グラジオラス、この話はまたこの件が片付いてからしようじゃないか。今は…そうだね、気になっている人の為に目を覚ましたらどうだい?
あのウサミミの子とかお婆さんとか色々な人の為に。
おま、花の王…か!!
―そうそう、今なら世界終末回避祈願キャンペーン中でチキン1ピースと烏龍茶(S)を無料でプレゼントしてるからまたおいで。
ちょ、花の王、それとこれとは…関係ないだろこの大たわけが!!
「だがチキンは貰いに行くから覚悟しておけ!!」
[と、大声を上げて目を覚ますと、見知らぬ女性とJJにバッチリ聞かれてしまったかも知れない。
そして視線の少し先には隕石によって半壊した、ファーストフード店の紳士人形が佇んでいた]
あ……い、いや、そのチキンが今キャンペーン中だとかなんとかという夢がだな…JJ、今のは聞かなかった事にしてくれるよな?
[訝しげな目線を送って来るJJに、弱々しくも十分な脅しを含んだ笑みを向けた。
傍の女性は見覚えがないが、気絶している間に聞き慣れた呼び方をされたような気もする]
うぐ〜、いてててて…。
くーっ、年は取るもんじゃないのぅ。つつ…
[床で小さくなっていると、じりりりと鳴る電話。
青薔薇の娘か誰かに受話器を取ってもらって出れば、聞こえてくるのはカンナギのくたびれた声>>128]
おお、おぬし、なにしとるか。
おぬしの…ええとなんじゃったかな、(と青い娘に名前を聞き)ユーリちゃんが今ここにおるぞ。
いや、蛇口から流れてきたもんじゃから、てっきりお前さんも下水道かどこかにいるものと…
…おお、とっとと来い。全速力じゃぞ。
[カンナギとの電話を切り、青薔薇の娘に声を掛ける。]
もうすぐカンナギめがここに来るはずじゃ。
その前に、ちっと手を貸してくれんかの。
とりあえずはそこのソファーまで…おおいてててて……
[青薔薇の娘やその場にいた人達の手を借りて、店の奥のソファーまで移動する。
カルロ>>120が来たのは、きっとそんなタイミング。]
[グラジオラスが目を覚ますと、すかさず問答無用でむぎゅり。そしていつかのように頭をぽんぽん。
そしてその場にいるであろうJJに聞かれないよう耳元で小声で囁く]
おねーさん、シャルです。とりあえず今は話を合わせて。
[JJがその場にいればそちらを向いて]
もう大丈夫なようですから、この子の事は私に任せていただけますか?
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