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遅延メモが残されています。
爆裂正義団 ドンファン に 4人が投票した。
ジャスティス急便 カンナギ に 1人が投票した。
爆裂正義団 ドンファン は村人達の手により処刑された。
今日は犠牲者がいないようだ。人狼は襲撃に失敗したのだろうか。
暗雲が去り、まぶしい光が降り注ぐ。――全ての人狼を退治したのだ!
/*
最終日の白墓ログだけ読み終え。
応援しか脳のない一般人としては、時空を越えた応援合戦是非参加したかった……!!とハンカチギリギリ。バイトしてました。
エルちゃんはF国でお会いしたこと有りますね。その通りの足癖の悪いパメラです。げしげし。
JJとおっちゃんとは初心者村でお会いしたのかな。ドナルドです。ギルさんも酒盛り村以来だと思います。お久しぶりです。
― 硝子の牢獄……の、在った場所 ―
[壊れて散った、硝子の檻。
崩れて散った、薔薇の花。
色のない空間を囲む、白と黒。
その中心に、青。]
[役目を終えた青薔薇は、再び牢の中へ。
その腕には、脚には、首には。茨。
世界を守るための。
自らを縛るための、茨。]
[世界は、選ばれる刻を待つのみ。]
――よかった…また、会えたね。ゆー。
[どのようにしてか、いつの間にか、そこにいた。
理由なんて分からなくてもいい。目の前に、また、ゆーがいるんだから、それで、いい]
ずっとついててあげるっていったんだから。
ちょっとくらい待ってくれてもいいのに、ゆーは。
すぐそうやってわたしのこと置いてっちゃうんだから。
[ばらにてをだしたあのときも。
470年前のあのときも。
そして、いまも。
でも、今度こそ、間に合った。たどり着けた。それが、嬉しくて。
絡みつく茨のとげもかまわずに。ゆーの体を、包むように抱きしめた]
これで、やっと。約束守れるね。
[囁くように、告げて。もう一度、確かめるように。ゆーがそこにいることを、確かめるように、抱きしめて。
でも。それだけじゃ、足りない]
…もう、ゆーをこんなところに一人でいさせない。
ゆーを縛りつけてなんておかさない。
ゆーは、わたしがまもるんだから。
[告げて。ユーリエッタの体に絡みつく茨を掴み、引きちぎろうと力を込める。棘が食い込もうと、血がにじもうとかまうものか。
こんなの、ぜんぜんいたくない]
――……っ、だめ
[抱きしめるその腕に、すがりつきたくなるのを堪えて。]
嗚呼。駄目。
私は。
私は、世界だから。
守らなくちゃいけないの。
世界を。それ以外を、望んではいけないの。
……ここから、出てはいけないの。
[ぼろり。茨が折れて。千切れて。
その断面に、赤い血が滲む。
嗚呼、その茨は。
青薔薇の茨。
引き千切ろうとしたならば判るだろう。少女を縛るそれは、少女自身の背から伸びているのだと。]
ほら。
[そっと、カンナギの手に触れて。
血の滲む箇所を指先でなぞり]
駄目なの。
私は。
一緒に居ても、傷つけてしまうだけ。
[あの時のように。]
だから。
……帰って。
[首から下げた石と同じ藍が、彼女を見つめて。
涙は、流さない。迷わせてしまうから。
それでも、町に降り注ぐ雨は、凍てついたものを、ひとを、融かしてゆく。]
ッ―――!!
[茨の断面ににじんだ血に。思わず息を呑む。]
…いやだ。
[一緒にいると、自分が傷つくから。だからゆーは、帰れという]
いやだよ、ゆー。
わたしは。わたしは傷ついたっていい。わたしは、ゆーと一緒にいられるなら傷ついたってどうなったっていいんだよ。
ゆーが世界を守らなくちゃいけないならわたしだって一緒に守る。世界だって、ゆーだって、全部、全部、わたしが―――
[わたしが。焦げ付いたような痛みが、口を焦らせて。
懇願するような声が、次々に、口から、漏れて。
わたしが。わたしは。嗚呼。わたしは、結局。わたしのことしか考えていないんじゃあ、ないのか。だって、ゆーは。こんなに]
…ごめんね。ゆー。
いままでいったのは、ぜんぶ、わたしのわがまま。
それでゆーを困らせるなんて、ちっとも考えてなかった。
…ごめんね。
[泣き出しそうになるのを、こらえて。何度も、謝る。やがて。その顔を、上げて]
だからね、ゆー。そんなに、辛い顔しないで。
わたしと一緒にいるせいで、ゆーが辛いなら…
[なら。また。ゆーと、離れ離れになってでも。いやだ、いやだと、頭のそこで叫ぶ声を、押し殺して]
…だから、ね。一回だけ、教えて?
せかいなんかじゃない。わたしのだいすきなユーリエッタ。
望んじゃいけないことなんて、ないんだから。
おねがい。おしえて。ゆー。ゆーは、どうしたい?
世界じゃなくて、ユーリエッタは。
[その問いに、ゆーが、どう答えようとも。―――たとえ、あくまで別れを告げることを選んだとしても。全部、受け止めようと、叶えようと、心に、決めて。じ、と、
彼女の藍の瞳を、覗き込んでいた]
――――でも。
[細い首を、茨が締めつける。
赤い筋が走るのは、かつて少女が世界を怖そうと、自ら付けた消えない傷あと。]
皆が必要としてるのは。在るべきなのは、ユーリエッタ《わたし》じゃなくて。
世界《わたし》だから……
[嗚呼。いけない。
私は、世界。
世界の幸福だけを祈らなくては。
私の幸福だけを願っては――]
――私は。
[たったひとりの、大事な人のことだけを想っては――]
わたし、は……
[声が、震える。
だめだ、駄目だ。]
でも、
[嗚呼、だけど。
その瞳が、泣き出しそうに揺れているのが。
――――つらい。]
…………ちがう。 違うの。私は――
わたし、は。
[ほんとうは。
その揺らぎごと、あなたを。]
……――望んでも…… いい、の……?
――っ、……ぅ……
わ、たし……は…………
[嗚呼、ほんとうは。
世界なんて。
私からたいせつなものを奪ってばかりの、こんな世界なんて。]
わたしは。
ほんとうに、守りたいのは。
たいせつ、なのは。
…………でも……っ
― ??? ―
[どこかで何者かがじっと見つめている]
あのこ、まだやってるんだね。
「あおいの」も「あかいの」をみならって さっさと ひらきなおれば いいのに。
みてみなよ 「あかいの」はあんなに いいかお してるんだぜ。
せかい なんてさ ひとりが なげだしても
それを ひつようとして それを まもろうとするやつなんて ごまんといるんだぜ。
『せかい』なんて いっても けっきょく『ひとり』の しゅうごうたい だろ。
めのまえの 『ひとり』すら たいせつにできないやつが 『せかい』 なんて まもれるのかねぇ。
「あかいの」 は めざめた。
「あおいの」 は どうするんだろうね。
…もう。仕方ない子だなぁ。
[揺れる世界の…ユーリエッタの言葉に。なぜだかおかしくなってしまって、ほんの小さく笑う。
くしゃくしゃと。いつかみたいに、ゆーの髪をかき回して]
何がどういう風に『あるべき』なんて、わたしにはわかんないけど、さ。
[ゆーのいうことは、いつもむずかしくて、こまってしまうけど]
わたしに必要なのは。
わたしのだいじな、だいすきな、ゆーだから。
それじゃ、だめ、かな。
[聞いたけど。また、『わたしは』になってしまって。ちょっとくやしい]
言ったじゃない。
望んじゃダメなことなんてない。
ゆーが言ってくれたことだよ?
わたしは ゆーの ゆうしゃさまなんだから。
[いつかは。勇者は、勇者って呼ばれ続ける限り、勇者であり続ければいいと思った。
でも、それはきっと、少し違う。
勇者は、勇者って呼ばれ続ける限り勇者なんだ。勇者って呼んでくれる人のための]
ゆーがそう呼んでくれるなら、きっと、なんだってできるから…
…って、ちょっと説得力はないけどさ。
[少しずつ、ゆーとの約束は守れなかった自分。
はずかしくて、誤魔化すような苦笑いが漏れてしまうけど]
だから、ゆー、望んで。
わたしが。
ゆーだけの勇者様が、きっとかなえるから。
[いいつつ。自分で勇者様って言うのもなんだかなぁ、と苦笑が漏れてしまうけど]
相手が世界だって、邪魔なんてさせるもんか。
[いつかも言った言葉。その、世界って言葉が指すのは。こうして、ゆーを追い詰めている、世界としての、ユーリエッタ自身なのかもしれないし。
こうして、ユーリエッタを≪世界≫に縛り付けた『皆』のことなのかもしれない。
どっちだってかまうもんか。
神父さんは、わたしのことを聖ヒーローなんて呼んでくれたけど。
わたしは。
ゆーが勇者って呼んでくれるなら、それでなんだってできる。…はずだ。
ううん。本当は。おねえちゃんって、呼んでくれるだけで。それだけでおねーちゃんはがんばれる。だから]
いいんだよ、ゆー。望んで。
だいじょうぶ。おねーちゃんがついてるから。
[くしゃくしゃと。髪をかき回されれば。
世界なんて。使命なんて。なにもしらなかったころの、記憶が。想いが。
廻って。巡って。]
――わたし。
いい、の? ほんとうに。いいの?
世界《わたし》じゃなくて――
ユーリエッタ《わたし》は。
( い )
存在しても ……いいの?
だいじなひとと。
――おねえちゃんと。
一緒に、生きて、いいの?
[――はらり。]
[はらり、はらり、はらり。]
[まるで、氷が融けるように。
藍の瞳から、光が零れて。]
ほんとうに。
ユーリエッタ《わたし》といてくれる?
私の。 私だけの、勇者様で、いてくれる?
[縛りつけた、永久氷壁の心が。]
[とけてゆく。]
いいの。
[笑って。うなずいて。こつりと、その額を小突く。
そんなの、聞かれるまでもなく、望むところだ。
というか]
…ゆー。わたしは、望んで、って、言ったんだから。
そこは『いいの?』じゃないでしょ?
[ちょっと悔しかったので。はらはらと涙をこぼすゆーのほっぺたを、両側からむにりとつまんでやった。
そんなに信用ないんだろうか。わたしは。]
…じゃあ。
ここは勇者様らしく。勇者の誓い、ってことで。
[茨に絡まれたゆーのその手を取って。手の甲に、そっと口付けた]
― 花見空間(小高い丘) ―
[ドンファンが開いた光の扉>>7:168を潜るとそこは一面ピンク色の世界]
ふわー。ここが…。
[思わず感嘆の言葉が出たところに、異空間に飛ばされた面々の姿が見える。
懐かしい顔との再会に安心するが、今はゆっくりと再会を喜んでいる場合ではない。]
来ますよっ!皆さんお願いします!!
[皆と合流し、すぐに訪れるであろう“ソレ”を待ち受ける。]
―花見空間―
[ノアに先立って現れる二つの影>>22。
しかし今は、集中を途切れさせる訳にはいかない。
トメ子の杖から放たれる、次元を貫く光――ドンファンの拳が迷わぬよう、光の道筋の固定に集中する]
来たよ!
[アンクルが開けた広場の空間に向け、船は一直線に飛んで来た。
巻き込まれないよう後退しながら、周囲の者たちに向け]
さあ、最後の一勝負だよ。
巻き込まれたくない子は下がっておくんだね!
―花見空間(小高い丘)―
[光の扉を潜ってからどのくらいの時間が経ったか。
もしかすればそれは一瞬の事だったのかも知れないが、一歩踏み出すのにとてつもない時間を要した気にもなっていた]
……これ、は…
[シャルロットの上げた声に、異次元に辿り着いたのだと目を開けて見れば広がる桜の群れ。しばらく見なかった人々の顔ぶれを見ると一気に緊張していた顔は綻んだ]
私は、いじげんとはもっとこう草花の生きられぬ不毛の地だと思っていたが…なるほどな。
――感動している場合じゃないよ。ほら、準備して!
[花の王にけしかけられて形容し難い光の翼を広げ、大鎌を構えて準備OK。シャルロットの声と共に訪れるものを笑いながら見上げる。
その笑顔はいつもの、悪役っぽくもやる気に満ちたものだった]
どわぁああああ!?
[トメばーちゃんの号令と共に、大きな船が飛んでくれば、慌てて後退する。]
んぐっ、ぐゅ。
[途中食べてた花見団子が喉に詰まりかけたりしたけれど、根性でどうにかした。だって今は、ジンロウ町に住む誰一人の手とて、煩わせるわけにはいかない正念場なのだから。]
うぉわぁあああああああーーーーっ!!!!
[頑張れ、というのも人事過ぎる気がして。けれどいい言葉も思いつかなくて。ただただ声をあげることで、声援を送った。]
この船を丸ごと吹き飛ばす、か……。
やれやれ、骨が折れる事だねぇ。
[ぼやきながらも、周囲の面々を見回して]
ま、これだけ人数が居れば、船の一つや二つどうってことないだろうね。
さ、みんな、気合いを入れるんだよ!
[まるで失敗など考えてもいないというように、自信に満ちた笑顔で皆を励ます。
そして、隣のアニュエラに]
アニーちゃん、ちょっと力を借りるよ。
……フフ、知ってるかい? 魔法少女の合体魔法は、威力が三倍にも四倍にもなるってねぇ……。
[詠唱の呼吸を合わせるのは、目配せだけで良かった。
左右対称に位置を取り、同時にポーズを決める]
『まじかるまじかる、心の力よ! 我らの道を切り開け!!』
『まじかる☆はーとれぼりゅーしょん!!』
[二人の手を合わせて作ったハートの形。
そこから放たれたピンク色の光が、船体をぶち抜いた]
さあ、みんな、続いて!
アニーちゃんも、力の限り攻撃するんだよ!
[周囲に向けて叫ぶと、老婆はその場に膝を着き]
――頼んだよ!
[自信の愛するジンロウ町の仲間たち、一人一人の顔を見回した]
>>26>>27
ええ、もちろんよ。おばあちゃま!
だって、るーこ様のDVDは、保存用・観賞用・布教用に加えて、ポーズ研究コマ送り用の一本まで完備しているのよ!
どの技でだって、完璧に合体してみせるわ!
[ほどける衣服(変身的な意味で)]
[絡み合う視線と(いわゆるアイコンタクト)]
[触れる指と(ポージング)]
[熱くほとばしる情熱(の魔法)]
『まじかるまじかる、心の力よ! 我らの道を切り開け!!』
『まじかる☆はーとれぼりゅーしょん!!』
やったわ!おばあちゃま!
[しかし]
[解かれてゆく指と、膝をつく相手に、悲鳴があがりかけるが]
……頼まれるわ。
そこで見てて、おばあちゃま!
[黒と橙の衣装を翻し、魔法少女アニュエラはノアの前へ飛び込んで行った]
[手の甲に、口づけられた瞬間。]
[ ぱぁん。 ]
……あ。
[絡みついていた茨は、泡になって弾け。]
[ばらり。]
[青い薔薇の花びらが、舞い落ちる。]
あ……あ。
[まさらになった、手を。腕を。じっと、見つめて。
裏返して、見て。
も一度返して、また、見て。
それから、ほっぺたを、両手でおさえて。]
…………
――、 いたい、よ……!
[むう、と膨れて。ぽかぽか殴って。]
[それから。
ぎゅっと、抱きしめた。]
[世界よりも、だいじなひとを。]
―花見時空―
花の王、箱舟への攻撃が始まったが呼びかけの方は済ませてあるのか?移動した気配がないようだが。
――転送される間に引っ込んでもらった所。後は君の指示でこっちに飛んで来るだろうから思う存分やれば良いと思うよ!
そういう所は気が合うな、ならば思い切りやらせてもらおう!
[花見時空に居る人々に向かい、大鎌を振り下ろし]
貴様らは少しばかり離れているのだな、近くで見ていても構わんが巻き添えを食っても知らんぞ。
…本当に知らんぞ!!
[何故か2回言い残して背面飛びで箱舟に近付き、トメ子とアニュエラの魔法が飛んだのを見送ると続いて詠唱を始めた]
さくら さくら 地に伏せたその姿 今一度空を飾れ
『枝垂桜』ごまかし 1は2に2は4に、数はやがて無限大
『アカネ』私に触れないで 無限大の桜よ、あいつらを護れ!
[幾分か散っていた桜の花びらが風に乗り再び宙を舞う。それらは落ちる事なく、力を持たない人々を多少は護る障壁になるだろう]
――珍しい、君が人を護るなんて。何、どういう心境の変化なの。ねぇねぇ、教えてよ。
煩い!!今度はちゃんと箱舟を狙う!!
[大鎌を構え直し、シャルロットを視界に入れて今度こそ箱舟へと向けて飛んで行く]
さぁ、ホムちゃんたち!突撃なのです!
[攻撃が始まると、矢継ぎ早にホムンクルス達に指示を出す。]
プランちゃん!
[植物形ホムンクルスの支援能力で魔法力増強]
ジェリーちゃん!
[スライム形ホムンクルスの魔法で、虹色の球体が出現]
とりおちゃん!いっけぇ〜!
[鳥形ホムンクルスが、虹色の球体と共に箱舟へ向かって突撃]
レインボーホムンクルスアタ〜ック!!
[眼下で虹色の閃光が放たれている>>33のを見れば楽しげに笑い]
シャルロット達もやるではないか。
私の分は残しておいてくれると有り難いぞ!
[大鎌を振り回しながら胸元のペンダントに触れて再び詠唱に入る]
花の王の盟約の元に再び現れよ、忌むべきは箱舟、在るべきもの全ての次元を歪める存在!
――ちょっと、僕許可してないのに勝手に喚ばないでよ!
可哀想じゃないかー、ねえ?
でも、僕からもお願い。行ってくれるかい?
出でよ、ハエトリ草!
――頼むよ、ハエトリ草!
[ペンダントが躊躇うように輝き、以前潰されたハエトリ草が勢い良く伸びてその葉を大きく広げ、箱舟の端をかじり取って行った]
アハハハハハハハハハハ…そぉれ、行くぞ!!
[その後はグラジオラスが高らかに笑いながら大鎌を振り回して甲板を斬り回っていた。
悪魔のような笑いと花言葉はしばらくの間、続く]
――何処から如何見ても君はヒーローには…見えないね。
[2人にしか聞こえない花の王の声はそれでも、気付かれないように小さく呟いて見守った]
[ぱぁん。]
[と。ユーリエッタを縛り付けていた茨は、泡となって散り。薔薇の花弁が降り注ぐ]
[その様子を、ぱちくりと目をしばたいて見ていたけれど。心はなぜだか、とても落ち着いていて]
あ――はは
ごめんごめん
[ぽかぽかと殴るゆーに。むぅと頬を膨らませたゆーに。つい、愛しさと可笑しさで、笑いがこぼれてしまう]
うん
[そうして。ぎゅぅと、だきついてくる、ゆーを]
おかえり。
[力いっぱい、ぎゅっと、抱きしめ返した]
[抱きしめ返す腕に。
今度は、素直に。身を委ねて。]
……、 ただいま。
[ユーリエッタは、光る雨の雫のような涙を零しながら。]
[微笑った。]
うン……うん!
[涙をこぼしながら。ぎゅっと抱きしめた腕の中で、たしかに微笑んでくれたユーリエッタ
よかった。また、笑ってくれた、って。
それが嬉しくて。
抱きしめながら、わたしも笑う]
…そーだ。
これ。
[どれだけ、そうやって抱きしめあっていただろう。
ふと、思い出して。ポケットを探り、取り出したのは、少しよれよれになってしまった、受取証]
あかいばらの、あのこから。
[それもきっと、『ユーリエッタ』と、『みんな』との、ひとつの絆の形。
言っておきながら、受取証の肝心の代金部分は、白紙で]
お代は言い値で結構。
ゆー、サインもらえるかな?
[告げて、浮かんだのは、悪戯っぽい、こどもみたいな笑み。
ゆーのその手に。受取証を、確かに手渡して]
さぁ、ゆー。
行こう?
[いまごろ、みんなは。箱舟を、どうにかしてくれているだろうか。不思議とそこに、心配はなくて。
なら。
皆も、きっと、待ってくれていただろうから。今度は、わたしたちが待っていてあげようと。
ゆーに、手を差し伸べて。
いつかみたいに、ふたりてをつないで、かえりみちにつく。
ただ、その顔は。いつかとは違い、晴れやかに、笑っていた]
これ?
[ユーリエッタ=ル=ダルク。
手渡された受取証に、言われたとおりサインして。
代金の部分には。]
「priceless」
これで、いい…… かな?
[こどものような笑みに。にこり、微笑みかえして。]
……うん。 行こっ!
[差し伸べられた手を取って。ふたり、ならんで。雪融けの町へ。
おなじところへ帰れるのが、うれしくて。しっかり、その手を握って。]
[向かった先は、きっと――――]
SIMPLE1500 THEリア充(社畜Ver)
少し顔出せるかも。
ログ読めてないけども状況ぐらい把握したいなぁ・・・
―花見空間―
[自分の傍を離れ、ノアに向かって駆けて行くアニュエラ。
そして、その後に続く者たちを、座り込んだまま笑顔で見送った]
理由なんぞ、なんだっていいんじゃ。
それぞれ違う目的を持っていたって、こうして力を合わせて一つの事が出来る。
力が弱くたって、仲間外れにされる事なんてない……。
[ノアには近付けない下っ端ヒーローたち――そして、一般人たちでさえ、避難誘導や迷子の保護など、それぞれに果たせる役目を果たしていた]
誰だってヒーローになれると証明すること――
それこそが、正義の味方になる条件なんじゃよ。
[一人一人の力は小さくとも、彼らの行動もまた、多くの命を救うのだろうから。
その光景に、かつての魔法少女は満足げに頷くのだった**]
レインボーホムンクルスアタ〜ック!!
[虹色の閃光を纏ったとりおが甲板に突撃する。甲板に穴を開ける程度は出来ただろう。]
「シャルロット達もやるではないか。
私の分は残しておいてくれると有り難いぞ!」
このコ達の火力だとお手伝い程度にしかならないから、美味しいところは皆さんの為にとっておきますよ。
ホムちゃんズ、遠慮なくもっとガンガンやっちゃいなさーい!!
[戦闘用の二体のホムンクルスがちまちまと箱舟の外壁に攻撃を加え、補助用の植物形ホムンクルスのプランは避難誘導や迷子の保護の手伝いに回っていた。]
―雪融けのジンロウ町―
[ゆーと二人、手を繋いで。凍りついた時がふたたび動き始めたジンロウ町を歩く。
いつも帽子にしまってた髪は、ゆっくりと落ち着けるようになったいまは少しうっとうしいから、ジャスティス急便備え付けの輪ゴムで適当に縛って止めて(さて解こうかって時になって酷く後悔することになったけど、それはまだ後の話)
ジャス天号を牽きながら。やっと気兼ねなく話せるようになった、たわいもない思い出話をしながら、ゆーと二人で歩く道をちらほらと行きかう人たちは急がしそうで。
きっと、あの箱舟が壊していった町を直そうと、これからもっと忙しく慌しく賑やかになるのだろう。
でも、ジャスティス急便を預けてるいま、わたしはひとまずの休日だ。
せっかくゆーが帰ってきたのだし、今日だけはそのくらいの贅沢をしてもいいよね、と、思う。
そして。
“ジャスティス”をお休みしているいまのわたしは。あにゅーの言葉を借りていうならいわば『ニュートラル』。
なら。向かう先は]
ちぃーっす。
おっちゃんはー…
まだ戻ってない?
[顔を出したそこで。いつもどおりの注文をする前に声をかけて。応対に出てくれたアリアさんに聞いてみる。
どうやら、まだ帰ってはないらしい。でも。
アレだけ威勢良く『お任せあれ』と言い切った後輩がいるのだから。何も心配は要らないだろう。いらないはずだ。たぶん]
あ…ありがと。
いやー、なんか悪いね。
今日はもうジャスティス急便お休みだから、町の手伝いもできるわけじゃないのに。
[言いつつ。アリアさんから、復興する人たちの炊き出し用と思しきおにぎりを渡される。ゆーと一緒に二人分、受け取って。カウンターでそれを食べて。
そこから眺めるアリアさんの働きぶりときたら、てきぱきと接客をこなしながら、中立亭に集まる連中相手にきっちり応対してるその様子は、なんだか既にOKAMIの風格だった]
[そんなOKAMIさんが。どこか嬉しそうというか…楽しそう?にさえ見える様子で。
いそいそと、耐熱扉に、向かったので]
……ッ
いや代わりってわけじゃないけどさ。せめて炊き出しくらいは手伝うよ。
ほら、普段なかなか食べる人もいないのに、昨日今日になってあれだけ大盤振る舞いしたらそろそろ喫茶まろん自慢のカレーだって売り切れ間近だろうし。
ね。そうだよね。いやー、大変だなぁ。そんなカレーをまたご馳走になるわけには行かないよ。うん。
ね。そうだよね、ゆー?
[彼女がそこにたどり着く前に。視認さえ許さぬ速度で回り込み。耐熱扉の前に立ちはだかって。
矢継ぎ早に言葉を投げかける。
ゆーは、事態を把握しているかどうかは、分からないけど。
…分からない方がいいんだ。きっと。
とはいえ。ゆーが食べたいというなら。それを拒むすべは、いまのわたしには、ないのだけど]
それに…そうだ!
きっとおっちゃんたちもじきに戻ってくることだしさ、お出迎えできるように、先に準備しておこう。
メニューは…そーだなー…
うん、やっぱり、喫茶まろんで特別なときって言ったら。
[あせあせと言葉をついでいたら。なし崩しに調理を手伝うことになったけど。
ゆーも一緒に料理するなんて、いつ以来だろうと思い出すだけで気が遠くなりそうなことだし。むしろそれはとても嬉しいことだと、ひとりで納得する。
作るのは、もちろん―――]
[包丁を装備。左手には、よく洗ったジャガイモ。]
よおしっ
[29個ほど皮を剥き終わるころには、
グー:指はズタズタだった。
チョキ:包丁はズタズタだった。
パー:めっちゃいい笑顔だった。
+パー+]
─ノア内部─
[黒の魔法少女が目指すのは]
[動力炉でも、異次元ジェネレーターでもなく]
[乗船した一般人の囚われ場所]
[ヒーローの姿を見て、誰でも、自分だってヒーローになれると思える]
[そんなエンディングの為に]
待たせたわね!
[一般人の大多数は、JIGEN怪人と、GOEMON怪人が救出済み]
[しかし、その当人たちと、生命力を吸いつくされた一部の一般人は、そこに囚われて]
ふふん。だらしないわね!
起きなさい!魔法少女が、助けにきてあげたわよ!
まじかる☆のヴぁ!
[魔法少女の力で、人々をノアに繋いでいた装置が、ひーりんぐ☆りいんかねーしょんされる]
[なお、ひーりんぐ☆りいんかねーしょんについては、第100代魔法少女の話で、詳細に説明されているので、参考にして頂きたい]
[現在、再発売中]
[それはともかく]
[装置に奪われていた生命力は、人々の上へ降り注ぎ、全員が目を覚ました]
さあ。寝ぼけてる暇も、あたしに見とれている暇もないわよ!
偽の救世主に躍らされて、ノアごと吹き飛びたいのでなければ、さっさとここから降りなさい!
どこから、ですって?……ここからよ!!
[キラン☆バキバキドカン☆、という効果音とともに、その場所から地上への直通路を力付くで開通]
― ノア内部 ―
それでは私は中に“忘れ物”を探しに行って来ます〜。
グラジィちゃん、ホムちゃんズをよろしくなのです。
[外でドンパチやりながら道を作る中で、何か忘れちゃいませんかと別行動で箱舟内に進入。
そんな少女は諜報員 ――いわゆるスパイ、陰の役割。
どこぞのジャスティス急便さんみたいに慣性を無視する様な能力も無ければ、
どこぞの道具屋さんのように、ただの怪人から正義のヒーローへと華麗な転身を遂げる訳でもなければ、
どこぞの謎の少女さんのように、一貫した悪で町全体を巻き込むようなド派手な悪事を働く訳でもなければ、
(キリが無いので略)]
迷子になったりしてませんよねぇ…。
[野球っだって4番打者ばかり集めても強力打線が出来る訳ではないのです。
ドンパチは得意な皆様に任せて、非戦闘員はお膳立てに回りましょう、と言う訳で
探している相手は、箱舟転送の立役者。
派手にドッカーン☆と吹き飛ばすクライマックスは、この方が居なければ始まりません。]
ド〜ンファ〜んさぁ〜ん!!
―箱舟・甲板―
シャルロット、1人で何処へ行く!
ホムンクルス達を連れて行かんか……!
[ホムンクルスを自分に預けて箱舟の内部へと進入して行くシャルロットを追おうとし、大鎌で周辺の足場・外壁を斬り回り、破壊した。しかし彼女の姿は既に奥へと向かった後]
無理をするなと私に言っておきながら…このたわけが。
[身を翻して再び壁に突撃しようとしたそこへ、「キラン☆バキバキドカン☆」と星付きの効果音と共に箱舟の外壁の一部が吹き飛んで行った]
な……これは月下美人の魔法か…?
音だけは可憐だというのになんという破壊力なんだ…。
まあ良い。お前達、あの連中を追い回せ。未だ目が覚めきっておらんようだし、ここは1つ脱出の手伝いをしてやろうではないか。
[壁の中からは囚われていた人々が現状を把握し切れていないままのろのろと移動を開始した所。
シャルロットから預かったホムンクルス達と共にその後ろに付いて…大鎌で以って追い掛け回し、箱舟の外へと追い出して行った]
こいつらを全員引きずり出したら一気に奥まで行くぞ。
良いなお前達。
[早くシャルロットの後を追わなければと焦る気持ちが大鎌を振り回す手に力を込めさせた]
―少し前―
―花見空間上空・ノア内部・異次元ジェネレーター前―
オオオオオオオオオオオォォォォォォォォォォォォォォォォ!!!
[時空間移動は成功したものの、ノアを凍りつかせていた青薔薇の魔法は解け―――異次元ジェネレーターは暴走を始めていた。このままでは箱舟そのものが次元を破壊する爆弾となり全てが消滅してしまうだろう。]
[...は暴走ジェネレーターを次元の力で押さえつけているが・・・]
っぐぅぅぅ・・・・・・このままではマズイッ!!
力が・・・爆発的な力があればっ・・・!
ここまできて、諦めて・・・たまるかぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!
オオオオオオオオオオォォォォォォォォォォォォォ・・・む、これは?
[外部からの激しい衝撃がノア内部まで伝わり、箱舟全体に張り巡らされた次元の力が少しだけ弱まる]
[それは魔法少女二人の攻撃であり、ホムンクルスを操る諜報員の攻撃であり、花の子と花の王の攻撃でもあり・・・花見空間にいる全ての者達の援護であった]
皆の攻撃が始まったか・・・これで百人力よっ!!
反撃の目処は立った・・・! あとは死力を尽くすのみっ!
ウオオオオオオオオオオオオォォォォォォォォォォォォォォ!!!
<< 次 元 制 御 >>
<< 時 空 固 定 >>
[次元の力を操り、ジェネレーターの周りを一時的に空間固定する。 時間稼ぎ程度だが、これで暴走するまでの猶予ができるはずだ]
これで少しは持つだろう・・・あとは脱出するのみっ!
む、あの声は!?
[遠くから聞こえてくるのはピンク色の少女の声。]
[やがて見えてくるウサ耳帽子、少女は息を切らしてこちらに駆けてくる。この土壇場にあってなお、自らの職務を果たしているかのような充実感のある表情をしているかのように見受けられる]
シャルロット殿!!
俺を探しに来てくれたのか・・・かたじけないっ!
それでは脱出までの道案内を頼みますぞっ!
御免!
[軽いシャルロットの体を一瞬で肩に担ぎ上げ、少女が指し示す方向へと駆け出す。 ノアを揺るがす振動があちらこちらから聞こえてくる、特にキラン☆バキバキドカン☆という音は激しい。]
皆派手にやっておるようだな!
さぁ、我等も外に出て加わりましょうぞ!
―ノア・甲板―
グラジ殿!!
ご無事でしたかっ・・・!
[甲板では花の子が囚われた人々の脱出を大鎌を振るって行っていた。その最後の一人がゼリー状のホムンクルスに背をべっとりと押されて脱出を完了する。]
[シャルロットを降ろし、辺りを見回すと二代目魔法少女の姿]
アニュ殿もこちらに来ておりましたかっ、これで全員ですな!?
異次元ジェネレーターの暴走が近い、我々も脱出しますぞ!
あとはジンロウ町全員の力を合わせて、コイツを吹き飛ばすのみ!
皆の元へ参りますぞっ!
[状況を手短に説明しながらノアを脱出する、眼下にはジンロウ町の人々がこちらを見上げているのが見えるだろう]
[激しい攻撃がノアへと集中するなか、地上へと向かう]
ドンファンさん、みんな外から援護してます!
後はここから脱出して『全員笑ってはっぴーえんど!』ですよっ!
[「御免!」の一言と共に一瞬で肩に担ぎ上げられる。]
はわっ!ホントはこんなことして良いのはおねーさんだけですけど、今回は非常事態だから特別ですよ。
あっちです!
[ドンファンの案内をして、外へ脱出。
甲板に来たところで、大鎌を振り回して中の人たちを脱出させていたグラジオラスの姿を見つけるだろうか]
グラジ…おねーさんっ、ドンファンさんを見つけて脱出してきましたぁ。
[そこにはキラン☆バキバキドカン☆と効果音を立てて脱出して来たアニュエラの姿もあっただろう。]
では、行きましょう!
[ノアを脱出し、地上へと向かう]
―花見空間・地上―
[地上へ降り立つと見知った顔ぶれが集まっている]
[何故だかそれが、懐かしい気がする]
皆無事でありましたか・・・本当に良かった!!
全員がこちらに来ていたのは正直予想外でしたが・・・大事がないようで安心しましたぞっ!
今の状況はこのように・・・なります。
[見知った顔ぶれに現状を説明する。 ジェネレーターが暴走している事、このまま地表に到達すると時空毎消え去る危険性、ジンロウ町へ帰る手段。]
・・・というわけでして、ジンロウ町へ帰る際にはシャルロット殿が持つ銃を使ってくだされ。 出口はおそらく中立亭に繋がってるはず、勝手な事をしてすみませぬ店主殿。
そしてあとは、あの船を吹き飛ばすための力が必要なのです!
よし、よくやったぞお前達。これで最後だな!?
[背中にゼリー状ホムンクルスを貼り付けて駆け回る人をけしかけ、後ろを振り返る。囚われた人々はもう、居ない]
では月下美人、ここは頼んだ。
私はシャルロットを探しに……
[ホムンクルス達を引き連れて奥へと進もうとすると奥の方から唸り声のような叫び声のような声>>56が轟いた]
これは、ドンファン…そうか、シャルロットはあいつを探しに行ったのか!たわけ者が、それならば尚更こいつらを置いて行くべきではないだろうに!
[ホムンクルス達を抱き寄せて1人歯噛みする]
[その場にいる全員へ向けて、腹の底から大声を出す]
皆の者聞いてくれっ!!!
あとは、上空に見える船を全力で吹っ飛ばして!
ここにいる全員が無事ジンロウ町へと帰れば万事安泰!
しかし、俺の力だけでは何もかもが足りぬのだっ・・・
正義も悪も関係ないっ・・・ジンロウ町のため! 我々全員のため! そして全ての世界のためにっ!!!
だから、皆の力を貸してはくれぬかっ!?
[その言葉に・・・にやりと笑う悪の陣営がいる、腕を振り上げる正義の陣営がいる、重い腰をあげやれやれと上空を見上げる中立の陣営がいる。]
[そんなジンロウ町気質に生まれた人々の歓声が...を包むだろう]
―甲板―
考えている場合ではない、行くぞお前達!
大まかな位置の把握は出来ているか!?
――グラジオラス、ちょっと待って。
シャルロットの気配がこっちに近付いてるよ、しかも凄まじい速さで。
何だと。
シャルロット…!
[攻撃の手を一度止める為、ハエトリ草を元に戻してシャルロットが入って行った通路へと降りるとドンファンと、抱えられたシャルロットがやって来た]
……ひ、一先ず脱出が先だ!
覚えていろよ!!
[自分が彼女を護る、と豪語していたのにこれである。
ほんの少しの悔しさとドンファンへの感謝を胸に共に箱舟の外へと飛び出した]
[その後、この最後の戦いは『異次元総力戦』と呼ばれる事になる。
正義と悪と中立、この全ての陣営が手を取り合い協力するという歴史上でも稀に見る光景であったという。]
[異次元の力という人には強大すぎる敵に対し、彼等は全ての力・能力・火力を持って対抗した。 ノアの箱舟という、救済とは程遠い次元を破壊する爆弾へ立ち向かったのである。]
[その場に立ち会った中心人物の一人である一般人は後に語る。
「正義と悪と中立が手を取り合っただって? あれはそんなものじゃないよ、危機が迫ったから邪魔な物を皆で消し飛ばしただけ。
あぁ・・・でも最後に船を吹っ飛ばした時の、皆の力を集めてぶっ放した光と闇に包まれた柱は綺麗だったな。」]
[その戦いの中心にいた人物達の名がジンロウ町へと長く語り継がれる事となる・・・のは後のお話である]
[合流すると、心配させていたのかグラジオラスに怒られてしまった。]
うぅ、ごめんなさいなの。
中を探しに行くなら、このコ達が一緒にいるより一人で動いた方が身軽に動けるし、箱舟をボコスカやるなら、一緒にお手伝いさせた方がいいと思ったの。
でもね、でもね、おねーさんだからホムちゃんズだったり、外のことも安心して任せられたんだよ。
[小さくなりながらそう答える]
―花見時空―
このたわけが…!
ドンファン1人だけ取り残されていたのは確かに心配だが、何もお前が飛び出して行く事もないだろう!?
[合流するや否やドンファンに降ろしてもらったシャルロットの元へと飛んで行き、しゃがみ込んで小さくなった彼女を見上げるようにして叫んだ]
確かにお前は回避能力に関しては誰よりも高いかも知れんし私より上手く立ち回れるだろうが…。
[それ以上は続けられず、ただ黙ってシャルロットの横で座りこんだままドンファンの言葉を聞いていた]
――どうしたの、歯切れ悪い。
煩い、自分が不甲斐無いと思っただけだ。
[植物型ホムンクルスを弄りながら、少しだけ寂しげに呟いていた]
違うの。私だって見た目は頼りないかも知れないけど、これでも一応一人前の諜報員だよ。
気持ちは嬉しいけど、みんな頑張ってるから、甘えてばかりじゃなくて私のやれる事でみんなに協力したかったの。
それにね…
[ジャンピング抱きつき]
ただいま〜!
[ぎゅ]
こうやって戻って来る場所を『護ってくれる』から私もがんばれるんだよっ!
やっぱりグラジィちゃんとこうしてる時が一番幸せなの♪
─花見空間─
[付近のトメ子の杖、その先から放たれた光の道筋を目印にするかの様に。
ゆっくり、しかし確実に近付いていて来るソレを見やる...]
うわ、大k……
[そんな悠長な呟きはさておいて、と…胸元のアクセサリを掴もうとした、瞬間]
──!
[思い出したと同時に、自分の迂闊さを呪った。
武器は全て、没収されたまま11支部に保管されている。
…しかし、此処まで来たらやるしかないのだ]
―花見時空―
[植物型ホムンクルスを弄りながら、幼い頃のシャルロットを思い出す。あの時から少しも変わらない彼女の強さを]
…そうだったな、お前は昔からそうだった。
どうしても力を持たないと思ってしまうから護らなければと思って、な。
済まん。お前もお前なりに戦えるのだったな。
[勢い良く飛びついてきたのをしっかりと抱き止めて、自分の不甲斐無さや思慮の浅さにほんの少し瞳を滲ませた]
おかえり。
[泣いているのだと気付いて滲んだ涙を慌てて拭い、シャルロットの頭を乱暴に撫でて誤魔化した]
─花見空間・その少し、後─
[8%だか62%だか、とりあえずアバウトな破壊状況をみながらも
…見た限りでは、割としっかりと《破壊》を行えた様で]
よし─ッ!
[ノアの様子に軽くガッツポーズを取ってみる。
ドンファン達が地上に降りて来たのは、そんな時だったか。
再会をひとしきり喜んだ後、状況の説明を受けただろう。
その頃には、シャルロットや、何人かの民間人を引き連れたアニュエラ、グラジオラスも地上に戻っていただろうか]
[シャルロットの持つ《銃》で戻る、と説明を受ければ、彼女の方に視線を向けただろう]
あれは………。
回収した、銃……?
[疑問に思うも、まずは完全なる破壊が先、と。
第二波を放つ準備をし…未だ空を漂うノアへと、視線をなおす]
―喫茶まろんの厨房にて―
[ゆーがじゃがいもに挑むのをはらはらしながら眺める。
手や指は切らないか包丁ぶん回してこぼれさせないかいっそじゃがいもが自分から皮脱げばいいのにとかあらぬことを思っている間に、29個のじゃがいもが皮むき完了。
それはもういい笑顔を浮かべるゆーを、そこが台所だとかお構いなしにだきついて。
OKAMIさんの視線に慌てて腕を離し、こほんこほんと咳払い。べ、別に赤くなってなどおりませんよ?]
えー…と、じゃあ、OKA…げふんげふん…アリアさんはスープ…でいいのかな?そっちの方お願いしちゃっていいかな?
レシピを託されてんのはアリアさんだしね。
…た だ し 。
あくまで標準的なカレーで結構! ほら、喫茶まろんの特製カレーが作れんのはおっちゃんの戦闘力あってこそだろうし!
[でなくば皿に盛られた一杯だけで、周囲の温度を9度も上げるようなカレーは完成し得まい。食すも至難ならば作るも至難。それが中立亭、喫茶まろんのカレーなのである。――――ジンロウ書房刊・至高のまろんカレーより抜粋]
ゆーは、引き続き具の方よろしくね。
そンでわたしは…
チ ャ ー ハ ン 作 る よ !
[一声上げて腕まくり。一人暮らし暦470年。速さを生かしたチャーハン作りならばアンクルのおっちゃんにだって負けはしない。ここ、喫茶まろんの調理施設を持ってすれば、普段のアパートではなし得ない大火力による調理が可能なはずだ]
…まぁ。サフランライスの代わりと思って。
[そういうわけで。できあがったのは。+パー+ぐー:火力を誤り、空気摩擦もあいまってぱりぱりさくさくの焦げご飯 ちょき:カリッとサクッとそれでいてパラッと!会心のチャーハン ぱー:カレーにはたぶん合わない海鮮チャーハン。本能には逆らえませんでした]
―花見空間―
[箱舟と共に現れた者達と共に、この場所にいた者達が一つの目的に向かって動き続けていた。束の間のお祭りは、宴は終わろうとしていた]
花が散るの。一面が花びらの絨毯のようになっているのじゃ。
[TVモニターなどがあった眼下では箱舟に向かう人たちなどの足で既に踏み潰されているので、桜色の世界は動こうとしないで見守っているだけの彼女らの元ぐらいしか残っていない]
ぐしゅしゅ……全く。
無茶を通すのはいつだって……なのじゃなぁ。
[元々自分の下で働いていた怪人達も、彼女の手を離れて動いている。次元も五右衛門も、コピーもペーストも、燃造達も当然のように動いている]
桜の季節は出会いと別れの季節。
区切りの段階と準えるのであれば、妥当な話じゃ。
[慌しい状況で、特に何もしてないのは数えるほどしかないようだった。
気づいた限りは自分と魔王、それに一度だけ姿を見つけたメイアルやメルクリスらも一連の行動を起こしているようには見えなかった。そして後者の二人を見つけることは出来なくなっている]
あやつらはどうするのじゃろうなぁ?
ああ、サウルはどうするのじゃ?
[そのエルヴァイラの問いに魔王はどう答えただろう。どんな返事が返ってきたとしても、彼女は五体を桜の絨毯に投げ出したまま動こうとはしなかった]
そうじゃの……我はもう……ぐしゅしゅ……そうじゃな。
確かに、その通りじゃ。
[腰を上げた気配に...は顔だけ向ける。立ち上がった魔王はそのまま――]
「君らしくも無いじゃない?何のちょっかいも出さないなんて」
良いのよ、あれで。
彼らはこれで本当に英雄となるわ。
本当の英雄になった彼らを葬ってこそ。
あたしの名も上がるというものでしょう?
[そういって笑って見せた。あえて邪魔はせずに正義と悪が入り乱れてノアを止めようとしている様を楽しそうに眺めていて]
貴方こそ、自分の借りは返さないの?
「君と同じ、わざわざここで邪魔するほど野暮じゃないさ」
そうね、ならメルクリス。
次の準備に入ろうかしら?
[そう言うと、悪ノ娘と影の男は2人して花見時空を去っていった。最後に呟いたのはどちらの言葉か]
この程度で、失敗したりはしないよね?
―花見空間―
[アニーやシャルロット、グラジオラスが箱舟へと向かうのを見送ってからしばらく後。
彼女らが戻って来た時には、箱舟内部に取り残されていたドンファンや一般人らを連れていた]
良かった、これで生還者がいくらか増えそうだよ。
……フフ、あとは全ての力をぶつけるのみ、という所だねぇ。
[威勢のいい言葉とは裏腹に、その呟きは酷く静かなものだった]
まあ、なんにせよ……アタクシの仕事は、もう仕舞いじゃ。
もっとも、この世界に飛ばされた時には、既に終わっておったのかもしれんがの。
[周囲では、正義の者や悪の者、中立の者までもが声を上げ、力を合わせてノアへ攻撃を放っている。
若い力と、未来への希望に満ち溢れた叫び。
その中に、アニュエラの声はあっただろうか]
後は、頼んだよ……。
[その言葉をもう一度繰り返し、老婆は戦いの場に背を向ける。
少し人の輪から離れた所で、引退コンサートのマイクのように横たえられるファンシーな杖]
[遠くからキラン☆と懐かしい魔法の音が聞こえたなら、少しだけ目を細めて。
かつてヒロインだった老女は、元の世界への扉を潜った**]
−喫茶まろん(中立亭)−
[どれくらい時が止まっていただろうか。
ただ世界の一切を受け入れる一般人は、世界の雪融けも同じように受け入れて]
じゃあ、おにぎり第4弾、作り始めようか。
「うん!」
[何事もなかったように、作業を再開する。
暫くすると>>45ちょっと残念なポニーテールの……ジャス便さんと、ポニーテールではなくなってしまった青い子の二人組みが帰ってきたようだった]
お帰りなさい「なさーい!」
あら、今日はお休みなのね。いいのよ大丈夫、他の皆がばりばり働いてくれるから、ジャス便さんは今日くらいゆっくりしていきなさいな。それと、そのポニーテールは見てて嘆かわしいわ!
[おにぎりを渡しつつ、少しだけ時間をもらって、髪を解きに……]
『いいよー気にしないで……って、おかみさん目が笑ってないていうか、痛いっ!?』
ほらほら動かないの、痛いのは最初だけだから。そう言えば、さっき拾ったシランがあるのよ、綺麗だから飾っちゃいましょ♪
[ジャス便さんは輪ゴムで髪を留めたことを、色んな意味で後悔していたそうな]
[そんなこんなをしつつ、色々なお客さんをいなしながら。
そろそろ頃合だろう]
さて、そろそろ準備しましょうか♪
「だから、何でお姉ちゃんそんなに楽しそうかな」
[そこにカレーがあるからです(真顔)
しかし、そこに強烈な烈風が吹き付ける]
きゃ……。
[目の前に忽然と。(決死の形相で――カレーと対峙したことのある者にだけ判る)立ちはだかるジャス便さんが現れていた>>46]
そ、そうかしら?そうよね、おじさんに悪いものね。今度作り方教えてもらおうかしら。最初は度肝を抜かれたけど、結構慣れてくるとこのカレー、お勧めしたくなっちゃうのよね。
[なんて他の人が聞いたら卒倒しそうなことをのたまって、>>47ジャス便さんの提案には]
あら、それは良い案だわ。折角の休日だけど、一寸猫の手だけだと足りないかな……二人とも、手伝ってくれないかしら?
──ノアの側、サクラのバリアーのこちら側で──
足を怪我してる奴はこっちへ! 怪人におぶってってもらえ!
手ぇ空いてるの、はぐれてる人がいないか確認してくれ! 空飛ぶやつは衝撃波に気をつけて!!
["球"援本部の旗を立て、出来る限りの避難誘導を行なう。
ノアへの攻撃は未だ続いているけれど、もう少しで破壊が完了するとの言葉が聞こえてくるから、精一杯の大声を出して。]
みんな頑張ってくれてるんだ、全員で帰るぞー!
『おー!!』
[大きな声が上がる。攻撃手段を持たずとも、それぞれにできることをやっている一般人達の声。]
……はい、もう大丈夫。
[転んで泣きべそをかいていた子供を見つけたから、絆創膏を貼ってあげる。]
『お兄ちゃん、ありがとう』
[お礼を言われて、...は照れくさそうに笑った。**]
―花見空間・広場…ノア到着―
[トメ子とアニュエラの光が導くままに、巨大な箱船が次元の壁を越えてやってくる。
その終着点、広場の中央で仁王立ちになって、老人は拳を腰にためた。]
ぬおぉぉぉぉぉぉ………――破ァ――――ッ!!
[迫り来る巨体に向かい、気を纏わせた拳を突き出す。
その拳は巨艦の船底を抉り、引き裂いた。]
ず ん ――…
[重々しい音を立てて、箱船が花見空間の大地に着地する。船底を突き破って、必然的にその内部に入り込んだ老人は、しばし拳を突き出した姿勢のまま息を整え、ややあって、構えを解いた。]
ふう、やれやれ。こんなもんかのぅ。
……っ…ぉー、いてててて………
[不意にぱたりと倒れて、腰を押さえる。
どうやら、ぎっくり腰再発らしい。
ずるするっと四つん這いでノアから出てきた後、ドンファンの言葉>>60を聞いた。]
出口が中立亭じゃと?
…まったく。おぬしら、ここを出たらまた宴会の続きをしようという魂胆じゃろう。
まあええ。ここまでくればお主等でも何とか出来るじゃろう。
後は任せるぞ。
ワシは、先に店に行っておるでな。
おー…いててて……
[そんなことをぼやきながら、次元の扉が開くのを待つのだった。
そのころ、既に喫茶まろんはアリアの手に落ちているとも知らずに…**]
[良い笑顔でジャガイモをむいている青い子を微笑ましく眺め、はらはらしながら見守っているジャス便さんにくすりと笑みがこぼれる]
あらあら、お邪魔かしら?ふふ、若いっていいわね。
「お姉ちゃんこそ年いくつなのさ……」
禁則事項です☆
[何ていいながらニヨニヨ。ゴチソウ様にはまだ早いですよ?(にや)なんて視線をジャス便さんに送ったりしつつ]
ルゥのところね……おじさんのはやっぱり、一般人には難しいのかしら……残念だわ。
「何カレー作るの?」
そうね……。
[光速の手さばきでチャーハンを作り上げるジャス便さんをよそに作ったカレーは]
1、おじさんの倉庫で見つけた*10雪兎*の出汁たっぷりカレー
2、海鮮チャーハンにぴったり、甘甘餡カレー(中華出汁)
3、やっぱりおじさんのカレーに代わるものはないわね
4、*10金星*産岩塩ミネラルたっぷりお肌に潤いカレー
5、普通と言う名の郷愁漂う、一般人の作る普通カレー
[各自ダイスで決めよう!今日のカレーはこれだ!]
―ちょっと回想・厨房はいる前―
…う゛ー…
[OKAMIさんに直され、シランの花まで飾ってもらった髪を、なでながら。涙がにじんでしまったのは、輪ゴムの憎いアンチクショウが、別れ際に思いっきり髪を引っ張るわ引っこ抜くわで手酷い痛手を残していったから]
…あ、ゆー?
料理するなら、その前に…。
[引き止めて。自分の髪をもっかい触って。うん、といっこ、頷く]
OKA…アリアさん、この子もお願いして、いいかな?
[わたしがやると酷いことになるっていうのは、たったいま身を持って思い知ったので。先に厨房へと入っていただろうかOKAMIさんに、聞いてみた。
ゆーのじゃがいも剥きが成功裏に終わった裏には、OKAMIの絶妙なぽにてさばきがあったのかもしれない…]
―で、いま―
っし、でき…たぁー…
[カレー調理に使われるのだろう超絶大火力のコンロを存分に使い、出来上がったのは、海老に烏賊、それにシジミの剥き身も眩しい海鮮チャーハン。
満足げにそれを大皿に移して。額の汗を拭って。カレー調理班へと、目を向けて]
…あ゛。
[知らず知らずのうちに、自分の好物を作ってしまっていた事実に、ようやく気づいた。
気を利かせたOKAMIさんが、それにあった餡カレー>>87を用意してくれてはいたものの…]
な、なんてね!
調理済みのご飯がこちらに!
[言いつつ、取り出す、圧力鍋。そこには、言葉どおりサフランライスが+表+表:入っている 裏:入ってない]
[花見空間での一時、そして帰還はまさに夢幻のごとく。
ストラに乗った桜の薄い花片のみが現実の証。
それさえも風に攫われ、消えてゆく。]
―数ヵ月後―
「メイアル、まもなくジンロウ町上空だよ」
そうね、久しぶりよねえ。
[ジンロウ町の語り草となった『ノア事件』以来。姿を消していた悪ノ娘こと、メイアル。彼女はジンロウ町に戻って来た。そして彼女と影の男が乗り込むは以前よりも一回り大きくなった箱舟型の船。いや、さらに禍々しさを増した【ノアU】はまるで空中要塞のような様相で]
今回は容赦しないわよ。
待っていなさい。
[その瞬間、彼女の脳裏に浮かんだのは。彼女のノア計画を止めた英雄達。彼ら彼女らとの決着をつけるため。そして彼女の理想実現の為。再び、救済の箱舟は空を舞う]
――聖ゲルト教会 跡地――
…ホントに焼けてますね。
[灰を掴んで胸に当てる。]
我が宗派は殉教大好き!
もとい、受難の度に強くなってきたのです。
これしきでへこたれることはありません。
信徒の方々と共に立て直しましょう。
というわけで、アニュエラさんの店にいろいろ発注ですね。
互いの利益のためです。これぞ相互扶助!
[煤けたゲルト像の首をクイっと捻れば、地下への道がひらける。]
ふむ…さすが地下聖堂。
無事でしたか。
ワインもここにしまっておいてよかった。んふふ。
[そこに本部から入電。]
なんですと――
[影 メルクリス]が+表+ヒーロー、[高校生 ユーイチ]は+裏+ヒーローだというのですか!
ええ、さっそく調査いたします。
[相変も変らず、ジンロウ町は悪と正義の集う町らしい。]
やつらは変わらぬだろう。
いや、変わったことを自覚できるものは少ないだろう。
ただ無茶をやり通すことだけはわかるがな
[それ以上は見届けねば知らん。というような態度で、ただ自分はどうするという言葉には一呼吸おき、腰を上げ、桜の絨毯に横たわるエルヴァイラを見下ろす]
我は…クククッ
[右腕が闇に蠢く。
それはこの世界に存在しない闇という定義とも外れる、ただただ異質なもの
そのまま剣の形となった右腕は鞭のようにしなりながら、箱舟へと振るわれ、その触れた部分を抉り取るようにして戻ってきたそれは、咀嚼するようにバキリボキリと不快な音を立て始め、音が消える頃にはまたもとの右腕となっている]
我は消える…いずれまた刻がくるまでな
だがその前に…この場を抜く。
それまで朽ちるは許さぬぞ
[そしてジンロウ町には今日も滅亡の危機が迫る!
立てよ、町民!!]
Sicut erat in principio, et nunc et semper, et in saecula saeculorum.
(始めにありし如く、今も、いつも、いつまでも) ***
[>>97を受ければ]
ぐしゅしゅ……流石は魔の王と名乗る者よ。
王ならばこその気高さと孤高じゃのう。
我の見た頃と何ら、変わらぬのじゃ……ぐしゅしゅしゅ……
そうじゃな、もう暫く、汝を見よう。我が今出来るのはそれぐらい故に。
[怪人達は彼女の手を、母の手を離れた。
今更思い残すことなどなく、遣り残したこともない。ただ――]
もう少し、見てみたくなったやもしれぬのじゃ。
うむ、正義と重ならぬ者を。様々なモノの未来を。
全く……愚かしいのう。
[闇の端くれとして、我意とボヤきの中に誤魔化した]
[意図しなかったとはいえ、箱舟を壊す役割のひとつにはなったのだろうが、これ以上は用はないというように、外套を翻し箱舟より背を向けた]
………主はあの頃よりも笑うようになったな。
[今まで触れてなかった過去に対してぽつりと呟き]
で…あるか。
では我とともに来るがよい。
そして見届けるがよい。
[それは単に来るだけか、契約をするのか。どちらに聞こえ、どう答えたか。]
まずは…この夢のような牢獄から抜けるとしよう
[そして魔王は喰らった力を制御して、未だ騒動とまらぬこの空間より消え去った。
その後元にもどったジンロウ町だが*魔王ニュースは流れなかった*]
ふむ。この世界に産まれ、生じた闇よ。
許せと先に言っておく。
[魔王の外套の端を握り締めて、囁き始める]
言うまでもなく我は汝の母御でないが、
我の乳ならぬ、闇を啜らせた関係故に名付け親にならせて貰う。
汝のこの世界での名は░▓▒▓█▓░░▓▒じゃ。
英雄譚で語られることもなく、世界資料に乗せられることもない、
知る者が知れば良い程度のただの名じゃ。
["魔王"としか呼ばれぬ相手へと一言の名付け。
今この場にいる二人限りの呼び名でもあった]
我の名はエルヴァイラ。
怪を生じる、ただの化け物、じゃ。
[魔王の傍に添いながら、謳うように静かに呟いた]
故に、好き勝手させてもらうのじゃ……
ぐしゅ、ぐしゅしゅしゅしゅ……
[マントの陰に隠れるように*闇の中*へと――]
―それから何日か経って―
………っんー…おはよ、ゆー…
ちゃんと起きるから…だから、おはよーの…
[むにゃむにゃ。いつかみたいに寝ぼけつつ。起こしてくれたゆーに、そのままの勢いでしがみつく。あっちこっち隙間風がひどくてたてつけも悪いぼろアパートは、ゆーが帰って来たその日に引き払って引っ越すことも考えたけど。
ノアの攻撃によってさえ倒壊することなく、しぶとく生き残ったこのアパートは、ずいぶんゆーのお気に入りみたいで。
そういうことならわたしも否やもなく。かくしてぼろアパートはそのまま二人住まいとなったのだけど。
さて。寝ぼけたわたしに、ゆーはどうしてくれただろう? いつかみたいに、グーパンでしっかり起こしてくれただろうか。それとも―――]
…けほん。
ゆー、準備できた?
行くよ!
[朝食を食べるしばしの時間のあと。ゆーと二人、ジャス天号にまたがって。
ジャスティス急便は、今日も元気に通常営業。以前とは違い、ジンロウ町の外に出ることも、増えたかもしれない。
せっかく、ゆーが外に出られるようになったのだから。それはそれで、悪くない]
ほら、寝坊すンなよー。
英雄さんは忙しンだからねー。
[出掛けに、隣の部屋をごんごんノックして“英雄さん”に声をかけていく。なにしろ彼はあの事件を解決した中心人物中の中心人物なのだし。本人が如何に愚者であろうとしたって、周りの評価がそうはさせておかないだろう。
わたしは、現場にいなかったおかげでそれは回避できたけど。
ちょうどいい機会だし、あの子はここらで自分にかかる期待とか責任とかに思いっきり圧し掛かられといたらいいと思う。言っても聞かないことだし、実践で]
さってとー…今日の配達は…
[魔法協会の資料運搬に、魔法少女がいると評判の道具屋の仕入れ。教会の復興資材の搬入に、それに近頃OKAMIが活躍していると噂の喫茶に、食材も注文されている。
なかなかの大忙しだけど。
ゆーと一緒なら。と、いうか。食い扶持が増えた分まで、二人でがんばんないと]
[その道すがら。今日も元気に悪事を働く、どこかの組織の怪人を、通りすがりに轢き倒し、後部座席からの冷たい風で凍えさせ。告げていくのは、いつもどおりの宣伝文句。もとい、社員も一名増えて、ほんのちょっとだけ、豪華になった、名乗り文句]
まいど! あなたの世界のジャスティス急便です!!
ジャスティス足りてますか?
[ジンロウ町は、今日もおおむね平和です**]
― 何だかんだで帰還後・喫茶まろん ―
[喫茶まろんで>>87の4なカレーをチャーハンでいただく]
うにょ〜、お肌に潤いは嬉しいのですが、チャーハンとの組み合わせが何とも微妙なのです。
[そんな時、ふと見覚えがある顔が窓の外に見える。]
えっ…まさかっ…でも…
[まさかあの顔を誰かと見間違える訳が無い。でも、何故ここに?]
た、隊長?
「おー、シャルロットじゃないか。どうした、こんなところで。」
ど、どうしたってなんで隊長がここに……
「ん?あぁ、そうか。あいつらまた肝心な事を言ってなかったんだな。
いやな、いつも研究ばかりだったから、たまには花見でもしてパーッと息抜きでもしようかと思ったんだ。だがな、不完全なものを無理させちまったようで、行ったは良いが戻れなくなっちまったんだよ。だぁーっはっは。」
[その言葉を聞いて、力が抜けてペタンとその場に座り込む。すると、隊長が近付いてきて抱擁と頭を撫でる例のしぐさ。]
「向こうから見てたよ。よく頑張ったな。それにいい顔を取り戻した。お前のおっかさんが蒸発する前のあの笑顔だ。大事な存在を見つけたようだな。
そんなシャルロットに新たな任務を与えよう。」
「
『心の赴くままに行動せよ。』
俺は、奴らも心配しているだろうから、本部に戻る。
お前はこの町に居続けてもいいし、戻りたかったら戻って来い。それがこれからの任務だ。」
了解しましたっ!それでは私は引き続きこのジンロウ町の調査にあたるのであります!
「おぅ!頼むぞ。まぁ、必要無いだろうがいつでも戻って来て良いからな。」
えへへ、どうなるんでしょうね。
[任務で訪れたこの町で、懐かしい再会を遂げ、お互いにいろんな意味で変わったあの“人”と
一緒に花の平和を護ったり、頼もしい戦士様に護られたりしながら、
これからもこの町で相変わらず騒がしく、それでも楽しく充実した日々を送る事になるのだろう。]
─花見空間─
[アニュエラの活躍を見て、アニュエラの信者になった一般人は8人、ヒーローになりたいと思った一般人は、5人ほどいたようだ]
[キラリと輝く汗をぬぐいながら]
[ふと振り返った先に、トメ子はいない]
おばあちゃま?!
[トメ子が通常空間に、ひとりで戻ったことを、{魔砲師 カルロ}から聞けば]
[魔法飛行で飛んで戻り]
[変身を解いてから、ちびあにゅをつれて、駄菓子屋へ]
―何日か後……―
おねえちゃん。朝だよ。
起きて?
[ぺし、ぺし。
いつかのようにスプーンで、おねえちゃんのおでこをどつく。]
おき――…… わ。
[起きた勢いで、しがみつかれて。]
…………もぅ。
しょうがないなぁ……
[少し呆れたように。でも、どこか嬉しそうに笑って。]
[ ボカァッッ!! ]
[見事なグーパンが炸裂。]
目、さめた?
[くすくす、笑って。
彼女の顔を、覗き込み。]
[殴った頬に、軽く口づけて。]
おはよ。おねえちゃん。
[にこり、微笑んだ。]
─つるや─
……この子が、どうしても駄菓子屋の手伝いがしたいって言ってるの。
だから、アニュエラの道具屋と、つるやで、業務提携、しない?
きっと、うまくいくわ。
[トメ子だけに向ける、恥ずかしげな微笑で]
おねーさん♪
「どうした?シャルロット。」
えへへ、呼んでみただけっ!
[そんな他愛も無い会話を交わしながら、「こんな世界なんて消えてしまえー」と思っていたことなどすっかり忘れて、今日も喫茶まろんでトロピカルジュースを注文してましたとさ。**]
─数日後─
うっわー遅刻するーーー!!!
[バイク怪人を操りながら、東高第2校舎に向け疾走する青年が一人。ちょっと街があわやの壊滅、くらいじゃこの街の学校は通常授業なのだ。
あの事件から数日が経って。ジンロウ町はおおむね平和だ。瓦礫の撤去や建設現場では、バイトの怪人やヒーローがその力を振るっているのが見られるし、バトル警報も毎日みたいに出ている。
……変わったことも沢山。30秒ニュースはテレビに映ることがなくなった。まろん亭の常連も、少し減って、少し増えた。
こちらに戻ってきてから、JJやエルちゃんは見かけていない。包帯のおねーさんや帽子のおにーさんも。
けれど、皆どこかで元気でやっているのだろう。なんの根拠もないけれど、そう信じている。]
あーっ!! 弁当忘れたー!!
[階段をばたばたと上る途中、やけに軽いカバンに気づいた。こんな時は、慌てず騒がずいつもの番号。]
『まいど! あなたの世界のジャスティス急便です!!』
[明るい声を聞きながら、教室にスライディング。]
おっしゃ! 間に合った!?
[いつもの光景を、クラスメートのヒーローや怪人が笑いながら眺めている。席に着くと、『神父さんが話があるみたい』と、信者の子から話しかけられた。]
へ? 神父さん?
[そーいやワイン飲ませて貰う話してたっけ……なんてお気楽に考えながら。
ここから先は、また別のお話。**]
―帰還後―
[異次元から戻り、いつものように入り口の扉から首だけを出して中の様子を伺って。
美味しそうなカレー臭がすること以外はほんの少し前に此処を出た時と変わりなくて]
……なんだ、カレーとはこういうものなのか。
それじゃあ爺さんの出していたあのカレーはなんだ?
[用意されていた、手作りの一般家庭の美味しいカレーを海鮮チャーハンにかけて食べながらちょっと微妙な加減だなとも思いつつもこれはこれで美味しいと感想を述べていた]
さて。これからはこの町の復興の手伝いだったか、花の王。
――そうだね、先にも言ったと思うけど…実に9割の草花達が焼けてしまった。だから後任の花の子は指名出来ない。
ま、まあもうちょっと色々あるんだけどね。
一応聞かずにおいていてやろう。
私としても都合が良い、要するに今まで通りで良いという事なのだろう?
――そういう事。ただし……
―つるや―
[自分が不在の間、店を守ってくれていたちびあにゅの頭を撫で]
ああ、願ってもない相談だよアニーちゃん。
[恥ずかしげな微笑みのアニー>>112に、力強く頷いた]
[胸元のペンダントに触れて、誰かと話している様子のシャルロットを見て]
…花を荒らすからと言って無差別に潰す事はせん。
それが子供であったならば叱れば良い、それで聞かなければ何度でも言い聞かせる。
――よしよし、それで良い。
でないと、あいつが悲しい顔をするだろうから。
[戻って来た大切な人に手を振って、返事をする。
それだけで「幸せ」を感じられた変化にくすぐったさを覚えながら席を立った]
少し、その辺を回ろうか。
[正義でも悪でもない守護者のお話はこれからも続いて行くのだろう**]
―数日後、駄菓子屋「つるや」―
[異次元テクノロジィの一件以来、ヒーロー&ヒロインチップスの売れ行きは伸びていた。
しかし、つるや自体の売れ行きが急上昇した――という事もなく。
結局、このつるやという店が、ジンロウ町という町の一部である事に変わりはなかったという事だろう]
人は、変われる。
普通の人間や悪人だってヒーローになれる事もあるし、元ヒーローだって普通に暮らせる場所はある。
でも、こうやって変わらない場所があるっていうのも、また大切な事なんだろうねぇ。
[老店主の呟きをどう思ったのか、ちびあにゅは常連客である小学生たちの顔を見て、急いで店先へと駆けて行った]
フフ。少しだけなら、お店を任せてしまっても大丈夫かねぇ。
[あの戦いで変わった者、変わらない者、両方の顔を思い浮かべながら。
そんな彼らの顔を見るために、変わらない中立亭のカレーを味わいに行こうと思った**]
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