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[最初は、自分が走って追いかけるから先に行けという意味だったのだが良く考えれば抱き抱えて飛んで行けば良いのだという事に気が付く]
あ……そうか。私が履いて飛んで行けば良いのか。よし。
[早速ブーツを履いて跳躍、バランスはいつもの身軽の花言葉と同じように取れば良いと解り再び地上に降りる]
仲が悪い、か。そんな事を言っている場合ではないように思えるのだが人間にはそれなりの事情というものが多分にあるのだろうな。分かった、そのヒーロー協会での話は私が出る。
だが…どうなっても知らんぞ。
いくらテレビに出ていたとは言え、ジャス便達のように正義の為に戦っているわけではないのだから。
[ほれ、と自分の方へと手招きをして]
私は他人の家には行った事がない、人の暮らしとはどのようなものなのか非常に気になる。着替えは……隠れているからその間に済ませろ。
[2丁目、2丁目、と反対方向に飛びつつ戻りつつ移動を開始した]
―現在―
[店内にいるであろうアリアに行き先を告げ11支部へと走り出す。 支部の場所自体はカルロと公園へ向かう際の世間話で聞いていたために迷う事はないはずだろう。]
詳しい場所をカルロ殿から聞いておいて良かった。
あちらでカルロ殿と合流できればなお良いのだが、正義側の支部であれば誰か顔見知りでもおるだろうか。
―第11支部付近―
ここであろうか。
うむ、これは良い建物だなっ!
[白と黒に塗装された一見地味な背の高いビル。 見た目は普通だが、誰が見ても分かるように大きく『 正 義 』と刻まれている事から、ここが正義の砦であるのは間違いないだろう。]
[その頃、...には見えないがTVが異変を報道していた>>46]
―シャルロット宅―
[束の間の空の旅を終えて、シャルロットの自宅に到着した。入り口から首だけを覗かせて様子を見ている様はいつもの喫茶まろんでの光景。どうやらそうやって様子を見るのが常のようだ]
…1人で暮らしているの、か?
[そういえば家族が居なくなったと聞いた事を思い出し、それだけ呟いておずおずと玄関まで入ってそのままシャルロットが戻ってくるまで待つつもりだった]
……。
[落ち着かないのでもしかしたら室内を覗いたりしているかも知れなかったが]
[仲の悪さを気にしている場合ではない、と指摘されると]
私自身はそんなに気にしないのですが、あちらの方は頭が固い方が多いと言う噂なので、
変に疑いを持たれて本当の事を教えてくれなかったりすると困りますから…。
だけど、おねーさんがアニーさんやカルロさんの名前を出せば、きっと向こうも信用してくれますよ。
[『2丁目、2丁目、』と反対方向に向かおうとすると、「おねーさん、2丁目はあっちです〜!」と軌道修正しながら、自宅へ向かっただろう。]
― シャルロット宅 ―
[いつか見たように、首だけを覗かせている姿を見て、密かに「おねーさんかわいい〜」と思いながら]
危険なものは無いですよ。遠慮無く入って来て下さい。
「一人で暮らしているのか?」と問われると]
そうですね。組織の指示であっちこっちに移動する事が多いので、最近はずっと一人暮らしなのです。すぐに終わらせますから少し待ってて下さいね。
[変装準備をしながら、通信機を確認するとメールが届いていた。
『歪み反応アルモ結果シロ。』]
むぅ。今度もハズレですか、これは本格的に力を入れないと不味いかも知れないですね。
― 7(10)分後 ―
[今回は少し頑張って力を入れたので、変装は69+12(15)点程度の出来だろうか。変装を終えると]
お待たせしましたわね、お姉様。ルピナス出動致します。
[バッチリ口調も変えて準備OKの合図。]
―11支部内―
[正義の砦は騒然としていた。 受付にいる女性すらも何が起こっているのか把握できていないようで、『少々お待ちください・・・』を連呼している状況である。 時折聞こえてくる単語に「異次元」や「箱舟」等が混じっているかもしれない]
むぅ、何か起こっているのか・・・?
一人で来たのは失敗だったやもしれぬ、誰か顔見知りでもいれば別なのだが・・・カンナギ殿に連絡を入れておくか。
[カンナギの携帯へと連絡を入れるために懐から携帯を取り出す。 通話留守電問わずに今の状況を簡潔に述べる。]
カンナギ殿、こちらドンファンです。
現在正義の11支部に来ておるのですが何かが起こっているらしく騒然としており、状況が掴めておりませぬ。
なにやら「異次元」やら「箱舟」やらと断片的に聞こえてくるのみですが、何か情報が掴めたら再度そちらに連絡を入れましょうぞ。 それでは失礼致す。
[状況が動くまで、その場で待機する事にする]
…倒壊家屋80件、落雷被害22件、隕石7個目ぇー!!
―ジンロウ町内のどっか―
[叫んでうははと笑いながらがっしり隕石を減速させて軟着陸させる。再生怪人は弱いの法則…もとい、耐熱軍手と、今回はユーリもサポートしてくれてるおかげで、受け止めてもダメージは通らない。
どこかで見かけた気がするガラスの生き物達の手伝い>>41もあって、被災した人たちの救助はおおむね順調に進めることができたけど。
けど。さすがにそろそろナニカがイッパイイッパイだ。そりゃテンションが変にハイにだってなる]
もー、*04シベリア虎*でも*11火星*でも持って来いって!!
…ごめん嘘。なしで。
[ヤケになって言ってはみたけど。ここはジンロウ町だ。そんなこと言ってたらほんとに持ってこられかねない。
自分で自分に突っ込んで。ちょっとテンションが素に戻った]
ンで、ゆー、次は…?
[聞いてみると。ユーリは首を横に振っただろうか。
首をかしげて、きょろきょろと辺りを見回してみるけど。なるほど、たしかに小康状態に入ったのだろうか。散々頻発してた天災が、ぱったりと止んでいるようだった]
…弾切れ…? …かなぁ…
つっかれたー…
[呟き、その場にジャス天号を止め、ぐったりとハンドルにもたれかかる。けど]
…ん?なに、ゆー?
[ユーリに引っ張られ、何かを指し示される。それは、空へと浮かび上がった巨大な飛空挺の姿>>49で。おりしも崩れ落ちた瓦礫の中に残されていたTVから。途切れ途切れに、その飛空挺の上の人物からの放送が入っていた]
…言ってることがホントなら、任せちゃいたいとこだけど、さ。
[でも、残念ながら、その人物のやったことは、知っている。以前に隕石を招いたり、火炎弾を街中に放ちまくったり、津波を引き寄せたり落雷や火砕流で町を壊したり。
…TVで語られる事実には。確かに、耳が痛い、ことも、あったけど]
確かめて。止めないとね。
それに
[呟いて。確かめるように、ユーリの顔を覗きこんで]
―シャルロット宅―
[1人暮らしについて聞いていると、ある点に於いては自分と全く同じようなものなのだと感じたようだ]
私と似たようなものか。
[実際には全然違うのだが、それだけをぽつりと呟いて変装を終えたシャルロットを迎えた]
何処から如何見てもシャルロットには見えんな、恐れ入る。
私も向こうに着いたらスーツを着ておく。テレビに映っていた格好の方が向こうには分かり易いだろうしな。
[表に出て再び抱き抱えようとしたその時、遠くの方で地響きが鳴り、激しい落雷の光が見え、そして何かが落下している光景が見えただろうか?]
この町の人たち相手にジャスティスお届けすンなら、まずはウチに声かけてもらわないと。
[軽口叩いてにっと笑って。
ジャスティス急便は、ジンロウ町の町の中を、一気に走り抜けて行った]
―んで、あにゅーンち―
ってわけだからさ。あにゅー。パーツください。
[たぶん、TVに映った人物を見て。アニーはそれどころじゃなさそうにしていたかもしれないけど。
こっちはこっちで真剣なのだ。見た目あんまり真剣に見えなかったとしても。
苛立ったような声を向けられたって、動じないし譲らない。
やがて、根負けしたようにアニーが出してきてくれれば、手早くパーツを取り付け、交換する。
ヒーロー割引価格に更にちょびっと割引してもらった金額分、きっちり支払って]
…っし。
これであそこまでジャスティスお届けできるかな。
ゆー、乗ってみて?
[早速取り付けた後部座席に、ユーリを乗せて。さすがはアニーの道具屋。自転車の運転は一切邪魔せず、それでいて乗り心地もしっかり保障されてるみたいだった。
おまけに超合金チェーンのおかげで動作も軽い。
これなら、ニ、三人乗客が増えても、上空の飛空挺までだったら跳んでいけるだろう]
ンじゃあ、ジャスティス急便はジャスティスしにいくけど。
どうする?あにゅー。
ジャスティスのお届けだったら承ってるよ?
[アニーも行くつもりなら乗せてくよ。と。問いかけた。
もっとも、空を飛ぶ手段なら、聞くまでもなく道具として揃ってるだろうから、断られたら無理にとは言わないけど。
当方速さには自信がありますので]
―ノア内部・玉座の間―
迎撃?
必要ないわ
[シェルフィムやフレイアだけでなく。魔王軍直属の飛行部隊もノア内部には存在しており。それらを迎撃に出してはと言う進言をあっさりと退けて]
あたしたちは、崇高な目的の為に動いている……事になっているじゃない。
それなのに、迎撃なんてしてたら、こっちが見られたら困るモノを持ってるというようなものじゃないの。
[そう言うと、進言した連中も頷いて見せた。そして彼らには内部に侵入してきた場合は遠慮なく歓迎してあげるようにと伝えて。]
[ドンファンからの電話>>58が入ったのは、そんな時]
はーい、もしもし?
…うん…うん…
情報…ってことなら。
ドンファンくん、外見てみ。外。
[たぶん中心部上空に、でっかい飛空挺が見えるから]
そっちで集められる情報も気になるとこだからお願いするけど。
動くつもりなら声かけて。
乗ってくつもりなら乗っけてくから。
[告げて。ぷつん。通話終了]
[ぐるぐると救助に向かうべきかを悩み始めたが、激しく頭を横に振って今自分達が成すべき事を取る事にした。
また何があるか分からない為此処からスーツを着用して行く事にする]
しばらくの間はずっとこの格好だな、やれやれ。
[ぽん、とん、とん、ぱしん。ペンダントに触れてから肩から両腕、胸から腰、脚から爪先へと手で叩いて。
その箇所は次々と光を纏い、弾けた後にはいつものパステルカラーの色だけは可愛らしいバトルスーツ]
現場はジャス便達が行ってくれている事を祈る、多分、いや絶対行っていると思うがな。私達は今成すべき事をしよう!
[ブーツの力を借りてヒーロー協会の場所を確認しながら空を行く。
この時、背中に見慣れないものが付属されていた事にはグラジオラス自身は全く気付いていなかった]
→ヒーロー協会へ
[表に出て、ヒーロー協会へ向かおうとしたところで、遠くの方で轟音が聞こえる。]
あら、今日も何やら騒がしいようですね。
お姉様、あちらも気になりますが他の方々やアニュエラさん自身が向かわれるか、私達の力が必要であれば応援要請が来るのでは無いかしら?
まずはヒーロー協会の方を先に済ませてしまいませんか?
[そう提案すると、再び抱きかかえられてヒーロー協会を優先することになるだろう。
“シャルロット”の時は緩みっぱなしの顔も、今はきっと平然としている……つもりだが、やっぱり少し緩んでいるかも知れない。]
─回想・アニュエラの道具屋─
そう。アナタなの。
[泡をくった情報屋から、TVをつけてみろと連絡を受けて、そこに写る少女を見て]
[いつもの微笑を消して、どこまでも無表情でつぶやく]
納得がいくわ。
成る程確かに、アナタはあたしを怨んでるし、あたしを恐れていないし、あたし以上に恐ろしいでしょう。
そう、アナタなの。
不足はないわ。るーこ様の仇として。
アナタから何もかもを奪い、思いつく限りの目に合わせてあげる。アナタが何をしたのか、思い知らせてあげるわ。
[そこに、カンナギがやってきて]
[最初は邪険にしたものの、NOAHへ行くのだと言われればパーツを出してきた]
[乗せていく、という提案には首を左右にしたが、代わりに鐘のようなものを渡した]
アナタはジンロウ町最速の人。でも、魔力ではあちらの方が上だわ。
だからこれをあげる。沈黙の鐘よ。これを鳴らせば、わずかの間だけど、魔法効果を打ち消せる。魔法の炎や雷を向けられても、無効化できるでしょう。
でも、気をつけて。
魔法で持ち上げた岩とか、実体のある剣とかを魔法で飛ばされたのなら、これでは防げない。物体そのものは、魔法じゃないから。
それとコレを。
[と言って渡すのは、すごく短い鉤爪のようなもの]
魔法の鉤爪よ。すごく長く伸びる上に、けして切れない。
中についたら、これを折れたり砕けたりしないようなところにひっかけて、後は爪を地上に向けて下ろして。
あの箱舟とやらを、係留し、引き摺り下ろしてやるのよ。
[その時のアニュエラの微笑みは、邪悪だったろうか]
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