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─ビル街─
[カカッ、カカッ、カカッ……]
[ビル街に走る、場違いなガラスの蹄鉄の音]
おばあちゃま……。嫌な予感がするわっ、無事でいて……!!
[そこへ、異様な形になった倒潰寸前のビル]
……!
あ、あれは……!もしかして、第1(48)話で使った、時間停止の魔法?!
るーこ様!!
[動揺のあまり、役名で叫びながら、ビルが倒れようとしている方向へ、ユニコーンを急がせる]
[+裏+通りで、トメ子を発見!]
おばあちゃま!!
[ユニコーンから、滑り下り、動けないトメ子を、抱きしめる。ユニコーンをしゃがませると、必死でその上に押し上げた]
[トメ子の硬直が解け、ビルの崩壊が再開するまで、後──4(5)分]
[ユニコーンに、自分も乗り込もうとしたところで、近くから赤ん坊の泣き声を聞く。逃げ遅れたのだろうか]
……。
[素直な気持ちで言うと、自分とトメ子以外は、どうなってもいい]
[しかし、これと似たようなシーンが、19(48)話にはあった。あの時、るーこは身を挺して子供を庇って……]
[ここで、赤ん坊を見捨てたら、トメ子は何と言うだろうか]
[いや、トメ子の時間は止まっている。黙っていれば気づかれない]
……!
[悩んだのは、80秒。結局アニュエラは+半+]
半:安全圏にトメ子を下ろして、泣き声の下へすぐ引き返した。
丁:トメ子を乗せたまま、声の方へ向かった。
─時間停止解除まで、後2分─
おばあちゃま、ここにいて!
[見つけた正義側の防御シェルターに、トメ子を寝かせると、アニュエラは倒潰するビルの陰の中に戻った]
あたしとしたことが……、まるで正義みたいなことを!
[舌打ちしながら、ユニコーンを駆けさせる]
─時間停止解除まで、後1分─
どこなの!泣きなさいよ!助かりたくないの?!
[ふいに止まった泣き声に、目標を見失う]
[このままでは、自分の身も危険だ]
[戻ろうと思ったときに、たくさんのミニサイズの服が干されている民家に気づく]
─時間停止解除まで、30秒─
[シャーン!という音を立てて、ガラスのユニコーンが、窓をぶちやぶる]
いた!
─時間停止解除まで、後10秒─
[ユニコーンから下りる暇もない。すり抜けざまに掻っ攫う]
[赤ん坊の抱き方なんて知らない。手綱を持ってないほうの腕で、不恰好に抱く]
[美しいアニュエラに相応しくない姿だが]
[今は構っていられない]
─時間停止解除まで、後5秒─
[シャリ……シャリ]
[無理をさせたユニコーンから、ガラスが破片となって落ちていく]
後少し……頑張りなさい!後少しでいいのよ!!
─時間停止解除─
……!
[ミシミシと音を立てて]
[空が落ちてくる]
[アニュエラはまだ、ビルの陰の中]**
……!
[向かい来る刃をすんでのところでかわす。ぴし、と頬に一筋、亀裂が走る。]
斬魄剣《ソウル・スティンガー》の一種のようですね。
[幻影の身体に血が流れることはないが、す、と指先で拭うような仕草で瑕に触れ]
――なるほど。
ひとつ、宣言させていただきましょうか。
[無論、かわしきれなかった訳ではなく―――― か わ し き ら な か っ た のだ。]
あなたに、世界は壊せません。
戦闘形態解放=攻撃
《デュエル・フォーメイション=オフェンシヴ・モード》ッッ!!
[左手の盾が形を変え、もう一本の剣を形成する。]
あなたが闘いを望むのならば、私も受けて立ちましょう。
[一方の剣で追撃を抑え弾き返し、すかさずもう一方の剣を振るう。白き凍気《ダイヤモンドダスト》が舞い踊る!]
[...が倒れている傍ら、突如、弩を模したアクセサリが光を放てば]
── リカバリオーダー、起動。
《異物の排出》、《壊死細胞の再生》
《出血量の算出》、《不足分血液の生成》
《ショック状態のリカバリ》
《対象:持ち手『オーナー』 カルロ》
[淡々とした機械音声と共に、アクセサリに込められた魔力が...を包み込むと、腹部への傷を徐々に《消して》行く。
5(10)分程経った頃には、傷は完全に塞がり、
そう経たぬうちに、...も目を覚ましただろう]
あれ、ボク……。
[意識を取り戻せば、先程の出来事を整理し始めるだろうか]
[《ダイヤモンドダスト》が襲ってくる刹那、指を弾くと彼女の周りを火炎流が包み。青薔薇の放った凍気を緩和していく]
壊せるか壊せないか。
それはあたしが決めることよ?
メルクリス!
[文字通り影に控えていたメルクリスが、闇の力を解き放つ。《霊喰い》それは文字通りに相手の魂を食らう闇の力]
……ふっ
[それと合わせるようにして、魂すら傷つける魔剣で切り込んでいく。73(100)…70以上で彼女の魂にも何らかの影響はあっただろう]
隕石と炎を潰したり、消したりしてたら…なんか、急に、お腹が痛んで…。
…なんでかわからないけど…力が入らなくなって、それで…。
[記憶は、意識を失う直前をフラッシュバックする]
…そう、炎を消さないと、隕石をどうにかしないと…って思ったのに。
どうにも出来なくて…。
[既に、見える範囲の43%は炎に包まれていただろうか
先程は、もっと小さかったはずの炎。
今では、恐ろしい程の勢いで燃え盛っている。
…ぐっと、自責の念に潰されそうになるのを、必死に堪える様に]
─パァン!
[自らの頬を、叩いてみせただろう]
まずは、後悔より…どうにかすることだ!
[そろそろ隕石落下は残弾が尽きたらしい。
避難警報のレベルをひとつ下げてもいいだろう。]
志願していただける方は、チームを組んで地域の見回りをお願いします。
負傷者を発見したら、こちらへ運んで手当を。
あの天の火は神の怒りなどではありません。
守りましょう。信仰と生活を。**
[淡々と続けられる詠唱は、何時ものモノとは何かが違ったろうか。今までに弩に溜め込んだ魔力は、...の《チカラ》となり、一度の奇跡を引き起こす]
《魔法使いの両腕/終わる世界》、《魔法使いの慈悲/癒しと導きの恵雨》
──高位複合。
我の意思、それは彼の者の御力
我の祈り、それは彼の者の奇跡
天から捧げられし乙女の泪よ、今此処に奇跡をもたらさん。
彼の者の泪よ、全ての者に等しきやすらぎを与え給え。
して、全ての物にまた、安息《やすらぎ》を与え給え。
《魔法使いの両腕/聖女の救済》
──発動。
[それは以前、魔王の城で魔物を浄化していた最高位の魔法に酷似していて。
一帯に降り注ぐ雨は炎を鎮め、同様に注ぐ光は、降り続ける隕石全てを無に帰していく。
暫くすれば、見渡した部分の炎、隕石は跡形も無く消えていただろう**]
[――ばきり。]
[重なる剣撃に音を立てて、幻影の5(10)分の1ほどが砕け散る。]
無駄です。
……まだ、判らないのですか。
[両手の凍れる剣《アイスブランド》を振るう度に、凍気が舞い煌めく。その剣圧だけで、空気が裂け、凍りつく!]
――あなたの剣では、世界は斬れぬということが。
[襲い来る刃を防ごうともせず、果敢に斬りかかる。78が70以上であれば、それ相応の効果。]
―ちょっと回想―
…あれ?いいの?
ンじゃあ遠慮なくー…
[半ばダメ元の質問だったため、あっさり応じられる>>62とちょっと困惑。まぁ、当然妨害はされるんだろうってことだし…と思い直して気を引き締めたところで]
あれ、ゆー?
[姿を現した、ユーリ>>61]
お花のって…ぐらじー?
…どっかいったの?
や、そりゃそうだよね…
[まだ栄養剤を届けていないのに。そう思うと、自分の不手際に歯噛みする]
だったらなおさら急がないと…
ゆー、一人で行ける?
こっちすぐ終わらせるから!
[黒い剣を向けられ>>65対峙するユーリ>>66に一声かけて。自分に課せられた“勝利条件”を果たすべく、17体の鎧に向かったのだが…]
…まずったかも。
[相手にし始めて4(30)秒。自分の相手に彼らを選んだ選択をちょびっと後悔した。
なにしろ投げ捨てても投げ捨てても、それがどんな速度であろうと“影”を通じて戻ってくるのだ。しかもパーツに分解したところで効果なし。
相手の攻撃も、まったく当たる気はしないから負けはしない自信はあるけれど…。今は時間がない。
自分とは思い切り相性の悪い相手の能力にひとり歯噛みしていたら…ゆーが、黒い剣に切りかかられている>>79。
ユーリ自身は、気にも留めていないようだった>>83けど…]
…こらぁっ!!
[叱るような声は、切りかかったメイアルにか、それともかわそうとも防ごうともしないユーリに対してか。
手近にあったもの=交戦中の鎧を引っつかみ、今なおユーリに迫る黒剣の一本へと投げつけた。
それを操っているのがメリクリスの影であるとは知らず。黒剣が魂を砕く性質とも知らずに]
[髪に巻いていた包帯……とその中に混ざっていたいくつかの護符が切り裂かれ。辺りを幻影の蝶が飛び交っていく。それらは光を受けて乱反射して見せた。]
あーあ。
結構この護符高いのよ?
……ま、あたしのこれで貴方に止めを刺せるなんて事は思っていないさ。
けどね、さっきからあたしたちが無駄に攻めていただけだと思うの?
[蝶が舞い踊る中、漆黒の魔剣を青薔薇に向けて。さらに言葉は続けられていく。]
貴女、そんなに外見がやられてもあたしを切れるんだ。となると……傀儡には見えないし。大方本体が別のところにあるのでしょう?
と、すれば。
あたし達は、此処で『貴女』にダメージを与えるだけで良いのよ?そうすれば『本当の貴女』にも影響は出るんだし。
あたしたちはそれを観察してあげるだけ。
[薄笑いを浮かべてそう言った。彼女の本体さえ突き止めてしまえば。それで一気に終わらせることの出来るのだと]
さあ、青薔薇の姫。
もっと貴女の声を聞かせてもらいましょうか。
[そう告げると、魔剣で切りかかっていく]
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