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[水から手を引いたのを確認して鍋に戻った。焦げてない]
うーん…
[訥々と語られる言葉を聞きながら、タマネギに牛肉を炒めあわせる]
それは……
いらないことだったはずなのに、欲しくなってしまった?
だから苦しいんかな。
[解釈的に話を聞くのは得意ではない。
鍋に視線を落としたまま、満遍なく肉の色が変わるタイミングを計っている]
[たまねぎに牛肉をいため合わせている様子をじいーっと見ている。手を出そうとしたり、しなかったり、うろうろしつつ]
……かんがえてみたら
……ただの…いくじなしだったの
[ふるふると首を振った。ニンジンを入れるタイミングとかをさりげなく見計らって、出したり引っ込めたりしている]
…いれてもいい?
〜学校〜
(・・・なんかおいしそうなにおいがする。なんだろう。引き寄せられる。)
[テリーとエルナが料理している部屋へ向かう]
そうか。
意気地なしだったと思うんだな。
[入ってこようとする野菜にふるふる]
まだ。赤ワイン先!
忍耐が肝心だぜ、煮込み料理は。
[ほい、とアク取り用のお玉を渡して、ワインを取ってくる]
((これ、どうやって買ったんだ?料理用じゃないよな…))
………んぁ
[静止してぴくっとすると、野菜を引っ込めて、むうと下を向く。いつものようにむすっとしたのではなくて、「なるほど」というように]
………いまもなの
…………でも……
…………かわれるかな?
[苦い顔で、へへへと笑うと、マフラーをちょっとだけ下に下げ、難しい顔をしてあくをとっている。そんなとき、ヤコブが来るかもしれない]
[夜の学校。
演劇部の女の子に貢いでもらった黒いマントを羽織り。
翻しながら、歩く]
ぎゅうにく……。
おのれ、牛肉はどこだ……。
変わりたいと思った時が変わってる時だと、思うよ。
[ついくせでぽふぽふしそうになるのを堪えて、アクを取る手つきを見ていると]
[がらっ!]
うぉ!?
……ヤコブ。よっす。
[ひらひら。手を振った]
[きょとんと、テリー先生を見上げた]
…………ほんと?
[マフラーの下で、もごもごとくぐもる声。]
でも…
[視線をさまよわせ、ううん、とうなった。灰汁を取り終えると、ワインを手に取ると、先生に見せて]
のこったらあげる。
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