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[メモ(自己紹介)記入/メモ履歴/自己紹介] / 発言欄へ
猫音 シャト は 8にんからうしろゆびさされたみたい。
休音 スヤ は 1にんからうしろゆびさされたみたい。
XIII は 1にんからうしろゆびさされたみたい。
猫音 シャト は ぎわくをかけられて、なきながらどこかにいっちゃったみたい。
あれれ、いやがらせがなかったみたい。
のこってるのは、器音 スト、転音 ソヨ、独音 リヒト、護音 ルラ、逢音 ショウ、休音 スヤ、妖音 ベル、XIII、GAIの9にんだよ。
・・・・くッ。
くはははははは!!!
[哄笑。嘲笑。触れるのは、シャトの体]
──データ抽出開始
──対象:「村人」猫音シャト
[かすかな電子音]
──データ抽出完了
・・・以前のデータと変わらんな。
紅が抽出した時から、多少は学習しているかと思えば、そうでもない。
・・・まあいい。
USBカードを回収しなければ。
[スヤは、シャトの体を抱きしめている]
…ふぁ〜…………
……ほぇ…………?
[同じくシャトを抱きしめているXIIIの姿にやっと気がついた。]
─図書室─
・・・やあ、ベル。
さっき預けたものを、返してもらいに来たぞ。
[エラーを起こしているらしきベルを見つけると、胸倉を掴んで持ち上げ]
どこへやった? 出せ。
[一瞬、何が起こったかはわからなかった。
何人もの人間が、サーティを止めに走る。そして崩れ落ちるシャトの姿。
嘲笑するリヒトの声が、身体の硬直を解き放った。そのまま去っていく彼を、慌てて追いかける]
待て!
……あ……そういえば……充電忘れとったねぇ………。
[スヤは、能力行使後、またもや倒れた。こういうとき、おとぎ話だったら王子様が自室に運んでくれるんだろうなぁ…などと思いながら*。]
―中庭―
[哄笑、そしてGAIが哄笑の主を追いかける足音を最後に暫しの静寂。桜がある中庭では這うようにしてストを庇った――というよりは重なり合っただけのソヨと、サーティの脚を掴んだままのショウと、シャトの身体を抱きしめるサーティとスヤが残されていた]
なにヨ、全っ然… 終ワってないジャない…
[リヒトがシャトに何らかを施しているのが映るが、見覚えのあるリヒトと全く違っていた為、声すらかける事が出来なかった。
GAIが後を追うのを声を張り上げて制止するが彼はそのまま追って行くだろう]
GAIお兄さん、だめ、1人じゃ…!!
[起き上がろうとして地面に手を付くが、両手が更に歪みその場に転んでしまう]
っつ…シャト、シャトは……サーティお姉さん!?
シャト、ねえ、シャトったら!!
[起き上がれないまま声をかけるが、シャトもサーティも反応がない]
[走る、走る、追いかける。
どれだけ走っただろうか。リヒトが図書室に入って行くのが目に入る]
待て!
[叫んでも止まる奴なんて居るものか。そんな考えが電脳の隅をかすめながらも、叫んだ。
転がるようにして、図書室の中に飛び込んだ。
そこには、ベルの胸倉をつかみあげているリヒトの姿]
その手を離せ!
[勢いよくつかみかかった]
『人狼モード多重負荷、強制終了シマス強制終了シマス強制・・・』
[電子的な音のみが流れる]
[やがて...の身体から完全に力が抜けその場に崩れ落ちる]
[リヒトに手が届く寸前、勢いよく何かが投げつけられる。
反射的にそれを抱え込むが、そのまま弾き飛ばされた]
くっ。
[投げつけられたのがベルの身体だと気がつき、かばうように床に転がり落ちる]
あ、わわわわわわわわわ…ぶぎゅ。
[突然強制終了してしまったサーティの下敷きになり、じたじたともがきながら彼女の身体の下から這い出した]
ソヨお姉さんは…だいじょーぶ…?
ストも、平気?
[床に転がったGAIに、大股で近づき、頭部の電子脳へ向け、肘打ちを叩き込もうと。
周囲の床に視線を走らせ、USBが弾き飛ばされていないか、確認も忘れずに]
[データ転送を完了]
[USBカード内のデータを消去します...]
[USBカード内のデータを消去します...]
[USBカード内のデータを消去します...99%完了]
[電力不足で倒れ込んでしまったソヨに慌てて駆け寄って、どうにか仰向けに転がした]
え、とちょっと待ってね。差込口どこだー?
あ、これか多分これだ。
[自分のカバンの中からコードを取り出して首元に繋げ、反対側のプラグをソヨへと繋いだ]
ずっとウサミミちゃんで動いてたみたいだもんね……
あ、えっと58%ぐらいでいっか。
[やがて充電を終えると再び様子を見つつサーティの傍へと寄るだろう]
[エラー解除を行います]
FIXSYS.EXE*********************100%
RECOVR.EXE*********************100%
SYSCOM.EXE*********************100%
[メンテナンスモード終了]
[高速充電中、自分の頭に乗せられたウサ耳を摘む。この耳を弄っていた彼女は、自分に嘲笑していたシャトの姿を見る。機能停止。こみ上げるものをぐっと堪えた]
哂われるのには慣れているわ。うん嘘。毎回凹むの。
[苦笑して、そのウサ耳を外し、スヤの膝元へと]
叱ってくれて有難う。実は慣れてるの。でもやっぱり毎回これも凹むわね。
[そして自分の我侭に答えてくれたショウに向かって笑いかける]
有難う。ちょっと行ってくるわ。
多分空振りだろうから、期待しないでね。
[彼のような視線を向けられるのは慣れていない。この場を任せると仕草で示して、一目散で図書室へと駆け出していった]
生意気な小娘め・・・。
[ぐいっと、そのまま髪を掴んで持ち上げると、強引にベルの唇を奪った。
愛情ではもちろんなく・・・辱めるためだけに]
―回想―
[]Vの様子には気付かないまま、中庭でソヨの大演説をただ見守る。こちらに誰かが走ってくる物音に振り向けば、緑の光を両腕に纏った]Vの姿が見えて]
え…?
[もう、]Vが誰かを襲うなどとは思ってなく、突然の事に驚きフリーズする。そこからの事は良く分からぬままに、気付けばシャトを抱きしめた]Vの姿だけが見えて]
]V……さん…?シャト……さん…
[ただ呆然と]Vとシャトの名前を呼ぶ。]Vが強制終了して、その下から這い出して来たショウに名前を呼ばれると、ようやく再起動して]
あ…はい。僕は、大丈夫です……けど……
[視線を二体に向けたまま、ショウにそう答える]
クックク・・どうした?
お遊戯の時間か?
[ふらつくGAIに向け、右手にはUSBカードを持っていたので、左手であごをすくうようなアッパーを入れた。
利き手ではなかったため、ダメージは少ないかもしれない]
[リヒトがベルを突き飛ばす。今度は手が届かない。
そちらに気を取られている間に、リヒトのアッパーがあごに打ち込まれた。
91のダメージ]
―図書室―
[小さい体躯で跳ねるように短い脚で駆けていく。そして中の様子を窺うことなく飛び込むと]
ふぅ……叫び続けるの、あーきたっ。
[一息入れて立ち止まり、一気に跳躍してベルに蛮行を続けるリヒトの元へ着物のような衣装から短い脚を伸ばして、96の力でその顎めがけて打ち上げる]
フン・・・。
慌てずとも、サーティから人狼能力を奪ったら、お前たちも機能停止させ、データを残らず吸い尽くしてやる。
お前ら山派ロイドなど、皆、我が社の養分となって果てるがいい!
[鼻で笑いながら、奪い返したUSBカードを、腕の端末にしまいこむ。
そこで、ふいに目を見開き、愕然とした表情に変わっていった]
き・・貴様!
よくもやってくれたな!!!
―中庭―
そうですね。このままってわけにもいかないですし、とりあえずはこびましょ…って、どうしたんですか!その腕!!
[ショウの言葉に頷きつつも、今更ながらショウの腕に気付くと大声を上げた。]
[ぐらぐらする足を必死に踏みとどまり、嘲笑するリヒトを根性だけでにらみつける。
その時、勢いよく誰かが飛び込んできた]
ソヨ!
[彼女の足が、勢いよくリヒトのあごに打ち込まれた]
[膝が決まると、そのままの反動で相手の身体を蹴って距離を取って着地する]
はァい♪ 初めまして。
山派ロイドが誇るクィーンオブドンキホーテこと転音ソヨ。
よろしくね。
[吼えられ、睨み付けられれば眉を顰める]
あらあら同じ顔なのにちょっと見ないウチに随分と醜悪になったものねぇ…
ダンスパートナーが見つからなかったからって
他のパートナーに無理矢理手を出すのはよくないわよ?
[壁に打ち付けられたベルに、ダメージを深く追っているGAIを見て肩を竦めた]
か・・・はっ!!
[その一瞬の隙をついて、内部で押さえ込まれていたリヒトの意識が、体の支配権を取り返した。
まだ視界が揺れ、耳の奥がワーンと鳴っている。
だが・・・弱音を吐く時間すらないことは、分かっていた]
皆さん・・・今の間に、逃げて、ください・・・。
僕が僕でいられる間に・・・!!
RICHTERは・・・本当に冷酷で、危険な奴だから・・・!
逃げてください! 早く!!
―中庭―
ん……悔しかったから桜の木を殴ったんだ。
ストは霊能者のコードで見たんだよね、人狼って結果。
[桜の木の下に在るベンチに横たわるバクの方へと視線を送り、ストを振り返る]
友達だから強制停止しないでって頼んだんだけど、ダメだったみたいでさ。だから悔しくって…
僕がもっと真剣にお願いしていたら、とかさ。
[長話しちゃったね、と2人でバクの居る桜の木の下へと倒れている皆を運んで行っただろう]
[リヒトの搾り出すような声が聞こえる。
彼の顔を一瞬見て、…軽く首を縦に振った]
っ!
[痛めつけられた身体を必死に動かして、壁際に倒れているベルを抱えあげた]
ソヨ!ベルは確保した。
[ソヨに向かって叫びながら、入り口に向かって移動する]
『あーあ。無茶やり過ぎよ、アタシ…これはもう終わりかもね…』
[内心で勝算のなさにげんなりしていたが]
リヒト!?
[だが突如として、今までの彼の表情と口調に戻ったリヒトを見て構えを解く]
え? あ? ええっ!?
アタシ、え、ええと…GAIくん。
こういう場合、皆を連れて一目散に逃げるのが正解?
で、でもなんかその選択って…
でもでも、そういう事言うと
相手の想いを無駄にする展開とかあったりしちゃったりして…
え? え? ええーこまるー!
[先ほどまでの啖呵が嘘のようにわたわたと慌てだし、この期に及んでGAIに救いの目を求めるが、応じてくれるだろうか]
[意識の裏に追いやられたリヒターが、怒り狂っているのが分かる。
リヒターはすぐに、リヒトの消去プログラムを起動することだろう。
『自分は山派ボカロだ』と信じ込み、それによってリヒターを守る為に作られた、リヒト。しかし、それは海派にとっては諸刃の刃。
だから用意されていた、リヒトを完全に消去する為のプログラム。
昨日は・・・起動直前で、それを逆に相手に仕掛けることが出来たが・・・あんな偶然はもう二度と起きない。
なぜなら・・・自分は所詮、仮初の存在なのだから]
GAI、さん・・・すみません・・・。
ベルさんにも・・・謝って・・・許されることではありませんが・・・・、すみませんと・・・。
僕の命で・・・お詫びしますから。
[どうすればいいかは、分かっている。ソヨが教えてくれた。
図書室の奥の扉。特殊技能棟の屋上へ、登るための非常階段。そこを目指しながらリヒトは、いつもの口癖どおり、ひたすらに謝る]
[そして、最後に、ソヨに視線を向けて、ふっと微笑み]
馬鹿言うな!
このまま戦う方が、あいつの、リヒトの想いをムダにするだろうが!
[慌てるソヨに、思わず声を荒立てる]
悔しいけど、今の状況じゃ俺も足手まとい…ベルも居る…
お前さん一人で戦えるのか!
ひとつだけ・・・リヒターに、感謝しなければならないことがあるんです。
これも、他人から奪ったもので・・・やっぱり、キレイな能力じゃないんですが。でも・・・。
リヒターは、僕に「感情」を教えてくれました・・・。
僕は貴女が好きです。ソヨさん。
疑う時も、信じるときも、まっすぐな貴女が、僕にはとてもまぶしかった。
貴女のような強さが欲しかった。
貴女の努力を、見ていたかった。
いままでありがとうございます。
だから、
「気にしないで」
[それを言い終えると、背を向けて非常扉を押し開け、非常階段に飛び出した]
え、ちょっと…待って、それって――
え、ええ――リヒト…
[追うべきではなかったし、自分でもわかっていた。のに、自然と脚はリヒトの方へ、彼が消えた非常階段へと向かって駆け出していく]
リヒト!!
[理屈じゃない。彼を、追う――]
そんな無茶を…
ええ。見ました。検査の結果。間違いなくコードネーム人狼。…楽譜の読めないボーカロイドだと。
[桜の木を殴ったと聞けば溜息と共にそう答えて]
関係ない…ですか。
[皆をバクの居る桜の木まで運びながら関係ないと謂ったショウを見る]
確かに、そうですよね。楽譜が読めないからって、僕たちがボーカロイドである事には変わりはないわけですし…
まあ、バクさんを人狼だと判断した僕が謂えた事ではないですけれど。
[話しながらも皆を運び終わると、ひらひらと舞い散る桜を見上げる]
[カン、カン、カン・・・!
鉄製の非常階段は、耳障りな足音がする。
消去が始まる。古いデータから消えていく。
査定を前に、緊張した日々。本部から送られてきたメール]
Siehe, ich sage Euch ein Geheimnis・・・
[私は今、あなた方に真実を告げましょう]
[非常階段を上がりながら、口をつくのは、ブラームスのドイツ・レクイエム]
[ソヨへの告白を終え、リヒトが非常階段へと飛び出していくのを見送った。
そして、それを追いかけるソヨ。
もう、自分には入り込めない世界]
…………
[今はただ、腕の中のベルを抱え、身体を引きずりながらも中庭に向かうだろう]
[先を行くリヒトを追いかけ階段を登る]
待って、リヒト…!
待って!
アタシまだ返事…違う!
まだ貴方とちゃんと貴方と歌えてないっ!
違う!
アタシ…アタシ…
ああ、馬鹿馬鹿馬鹿! 違うの、全然違うの!
アタシ、だってそんなの…
莫迦! 莫迦莫迦莫迦!!
急に言うなぁぁぁぁぁぁぁ!!
わっかんないわよぉぉぉぉぉぉ!!
[怒っているのか泣いているのか、自分でも判らない。感情の赴くままに叫び続け、追い続ける]
―中庭―
[やっとの思いでストと2人、倒れている人達を木の下へと運んで来る。
ごめんね、と謝りながらベンチからバクを降ろしてスヤ、向かいのベンチにシャトを寝かせた。スヤには自分のケープを外して肩に掛けてやり]
楽譜が読めなくっても良い所なんて沢山あるのにね。
それにバクやサーティお姉さんが悪いんじゃないのにさー。
[ん、と両手を上げて伸びをして
ストだって悪くないんだからね!?と慌てて付け足す]
それにしても、サーティお姉さん…起きて来ないね。
強制停止じゃないと思うんだけど…
[指からこぼれるように消去されていく。思い出も、想いも]
Wir werden nicht alle entschlafen,
wir werden aber alle verwandelt werden;
und dasselbige plötzlich in einem Augenblick,
zu der Zeit der letzten Posaune.
[私たちはみな、眠るのではありません。
ただ、今と違う状態になるのです。
最期のラッパが鳴る時、
そう、たちまち一瞬の間に、です]
(本当はここに、合唱が入るはず。もちろん、今は風の音しか聞こえない。
だが、リヒトはそのコーラスを感情で聴く)
Dann wird erfüllet werden das Wort,
das geschrieben steht.
[そうして、次のようなことが、実現するのです]
[女は嘘つきだ――。
人もボーカロイドだって嘘をつく。
だから一言言えばいい。
それなのに言えない。
たった一言言えばいいのに]
莫迦ぁ莫迦ぁアタシの莫迦ぁぁ
[もう彼にだけは嘘を吐きたくないのだ。
それだけが胸を閉め、言葉が出ない]
この階段、いつまでも続いてくれればいいのに―――
[遥か高く、天にまで、天の向こうまで、二人でずっと駆け上り続けられたの、なら]
そうですね。バクにはバクの。]Vさんには]Vさんの。それぞれ良さがある。本社の人達だって分かっているはずなんですけどね。
確かに、どうしたんでしょうか?
[]Vを心配する声に同じように]Vを見るも、やはりどこか警戒心が覗く]
わかんないモン!
わかんないんだモン!
だってそんなの知らない?
お話でしか知らないモン!!
[誰に言い訳をしているのか、第一その声を誰に届けたいのかすらわかっていない。
感情が爆発し続けるだけで、結局は自分への言い訳だけ]
アタシは… アタシは…
[何故一度でも考えて見なかったのだろう。夢見てみなかったのだろう。この可能性を。この展開を。
彼女の夢想する妄想にこのシナリオはなかった。だから混乱する。
答えを出せと言われても準備できない。泣き叫んでみても誰も助けてくれない]
後悔するのに!
きっと後悔するのに!!
[でもいい加減な、嘘をいう事の方が――アタシはアタシらしくはっ]
[Der Tod ist verschlungen in den Sieg.
Tod, wo ist dein Stachel?
Hölle, wo ist dein Sieg?]
[聞こえない合唱が追い上げる。嵐のように吹き荒れる。
その意味は・・・]
[死は、勝利に呑み込まれたのだ!
死よ、おまえの棘はどこにある?
地獄よ、おまえの勝利はどこにある?]
[最後に、拍子が変わり、軽快なメロディへと変わる]
Herr, Du bist würdig
zu nehmen Preis und Ehre und Kraft,
denn Du hast alle Dinge erschaffen,
und durch Deinen Willen haben sie das Wesen
und sind geschaffen・・・・
[歌の終わりを、風がさらう。
屋上に出たのだ]
リヒトぉぉぉぉぉぉぉぉ!
[無論、有限の階段の先は扉となって、その向こう側の景色を見せる。屋上]
え――あっ!
[追い続けていたのに、全く気づかなかった。何故彼がここにやってきていたのか]
貴方…
[彼は自分ほど頑丈なのだろうか――そんな馬鹿なこと、本当に馬鹿なことを考えた]
[星がキレイだ。
山奥にあるこの場所では、晴れてさえいれば、降る様な星が見える。
もう惰性のままに、意味も分からず、リヒトは歩く。止まらずに歩く]
[気がついたベルに、優しく声をかける]
大丈夫か…無理するな。
[そのまま歩きつづける。程なくすれば、中庭にたどり着いた。
ルラが居れば、そのままベルを渡すだろう]
待って、アタシまだ……
[ガクンと膝が落ちる。限界寸前だった自分の身体。無理な充電。無理な行動。考えなしの結果がこれだ。屋上の扉を潜ったところで電力が尽き、これ以上彼を追うことができない]
リヒトォォォォォォォォォォ
[叫ぶ。叫ぶしかもう、自分はできないから]
気にしないっ! けど…忘れないっ! 全て忘れないっ!!
[刻み込む。自分の中で、今の全てを。彼の全てを]
―中庭―
[ストとしばらくの間桜の花吹雪を眺めながらとりとめのない会話を続けていた]
…でしょ?
そもそも、このオーディションを続ける意味を僕は知りたい。
もう5人も居なくなった、14人から選ばれるはずの候補は9人に減ったわけでさ。その分審査のレベルは下がるよね?
そんな中途半端な審査の中からデビューできても…待っているのはプロデューサーの「期待はずれだった」というがっかりな言葉だと思うんだ。
だから僕は……
[自分の傍で眠るサーティから電子音が響いたのに気付く]
…サーティ、お姉さん?目が覚めた?
[呼ばれた気がして、リヒトは屋上の端で振り返った。
もう何も分からない。ただ]
──Danke.
──Auf Wiedersehen.
[そう言わなければいけない気がして]
[風に押さえるようにして、その体は落ちていった]
[満面の空を、いつまでも見ていた]
・・・・・・。
[ショウとストの姿が見える。問われれば、事情を簡単に説明しただろう。
ベルを腕から降ろし、ベンチに横たえられたスヤの元へと歩みよる。
彼女にかけられたケープを見て、ショウの心遣いに感謝した。
その後は暫くの間、スヤの傍に*いるだろう*]
5人。いつのまにか、そんなに減ってしまったんですね…
[ショウの言葉でベンチに寝かされたシャトへと視線を向けると、検査を一応するべきかと逡巡して]
いいか。検査しなくても、スヤさんの占いで結果は出てる。
[つぶやいて頭をふる]
そうですね。この中でデビューが決まっても、きっと、誰も納得できないと思います。
[ショウの言葉に頷きつつも、]Vのシステムメッセージが聞こえると、無意識に]Vから一歩離れる]
[屋上の隅で動かした唇の動き。
無駄に多機能の自分はその唇の動きがドイツ語だと理解した]
あ――
[先ほどの叫びの後は、こちらから返すこともできず、その姿が消えるのを見送るのみ]
あああ…
[叫びそうになり、それを喉の奥でぐっと堪えた。気にしないと誓ったのだ。叫ぶのはダメだ]
夕暮れに 君は僕を呼びつけた
愛の告白? それとも別れ
何も判らず 期待だけして
僕は君の訪れを待つ
…Uh… 毎日毎日 共に過ごした
連日連日 笑いあった
それでも君は一度たりとも
僕の気持ちに答えてくれず
どうしたらいいのかわからないまま
夕暮れに 君は僕を待たせてた
愛の告白? それとも別れ
何も判らず 不安だけ持ち
僕は君の訪れを待つ
…Uh… 毎日毎日 君を見つめた
連日連日 囁きあった
それでも君は一度たりとも
僕の想いに気づいてくれず
どうしたらいいのか知らせないまま
夕暮れに 僕は一人待ち続けてた
愛も届かず 雲の向こうへ 愛も届かず 空の彼方へ♪
[@で二人楽しい感じの曲っぽいとかもう嘘つくなよいい加減にしろっぽい曲を歌い続けた。上手くもなく下手でもなく淡々と]
[開いた瞳は赤と青のオッドアイではなく―――灰色]
『攻撃対象ヲ指定シマス―――転音 ソヨ』
[周りにはっきりと聞こえる電子音が流れた]
GAIさん!ベルさん!どうしたんですか、傷だらけじゃないですか…
[GAIがベルを抱えてがやってくるとそれまでの経緯を聞いて]
じゃあ、やっぱりリヒトさんが…
[呟いて、特殊技能棟へと視線を向ける。それとほぼ同時に誰かの叫び声とドスンと何かが落ちたような音が響き]
まさか…!
[特殊技能棟の傍へと急ぐ]
[中庭の、特殊技能棟そばで、音がした。
発生源には、四肢が、程度の大小はあるが全て破損し、転がる男性型ボーカロイドが一体。
ヘッドセットが点滅し、死んではいないことは分かるが、どうしたことか、修復機能が作動していない様子。
ベルなら、それがウイルスのせいだと知っているだろう]
[通常モードで起動]
[ようやく動けるようになったが、各部品に破損が生じているので、動きは緩慢]
あ…。
[振り向くと、リヒトの足だけが見え、身体は63cm程地面にめり込んでいる]
[ストとの会話の間に図書室から戻ったGAIとベルから何があったのかを聞き、目を閉じてリヒトの面影を思い出していた]
リヒトさん……。
だ、大丈夫だよ、またきっと…元に戻るよ、そうだよ。
ね、スト!
[そして遠くから聞こえた叫び声、何かが落ちた音>>88
…電子音>>87]
サーティお姉さん、今なんて。
ソヨお姉さんを、何だって言ったの!?
まだ人狼モードになったままなの…!!?
[いつも優い光を湛えていた赤と青のオッドアイは今は何も映さない灰色、思わず抱き付いて動きを止めようとしている]
みんな、ソヨお姉さんに…逃げてって、言って!!早く!!
『アクセス―――情報封鎖ヲ行イマス―――全域』
[電子音が流れた後、養成所全体へ情報封鎖がかかる。
これによって個人間のメール等のやりとりが不可能になる。
また、特殊回線を持つ者達の通信が不安定になる。
外部とのやり取りは大出力のエネルギーが必要になる。
この異変には全員が何かしらの変調によって気付く]
『対象ヲ探索シマス』
[屋上の非常階段を手すりにしがみ付くように一段、一段と降り続けて行く。
ひと時の夢は終わったのだ。自分の夢ではない、誰かの夢]
オーディション、ね。
[凄く昔の出来事のような気がする。人間は、こんな状況をどう楽しんでいるのだろう。TV番組を見ているようにだろうか。だとすればせいぜい自分は滑稽なまで踊っていて人気者かも知れないなと自嘲する]
結局、アタシは餌に食いついた間抜けな――
[だがそれ以上は言葉にしない。自分の惨めさよりも、他の皆の想いを考えると自分勝手に投げ捨てたものを言う資格などありはしないのだ]
ごめんなさい、みんな。
[今の自分を造り、育て、見守り続けてくれた多くの人。
今日そこに人ではない誰かが加わった。]
ごめんなさい、リヒト。
[何に謝っているのかも、自分では理解できないまま。本来の充電と修理の為に自室へと戻っていった。既に衣類を全て詰めて閉じられたスーツケースの滑稽さに笑う事もせず、道具を引っ張り出してベッドへと、深い眠りへと]
べるべる、でもなんか変な事してるよ…
やめて、サーティお姉さん…やめて!!なんなの封鎖って、何だよ!
サーティ、おね え さ……
[そこで充電が切れてしまったのか、サーティを抱き締めていた手が緩み。
そのまま仰向けに倒れてしまった]
―自室―
[大きなベッドで小さな身体を丸まるようにしながら熟睡モードへ。外の騒ぎは気づかぬまま]
Zzz… すぅすぅ…
[もしこの状況で襲われたとしても、回復と修復と充電を続けている彼女は目覚める余裕もなく、抵抗できないだろう**]
――ピー…
『充電シテクダサイ 充電シテクダサイ』
[システムメッセージが鳴り響く。倒れた...の手はサーティの着物の袖をしっかりと握ったままだった**]
は、はい!
[]Vの事も気になったが、ベルに指示されれば大急ぎでメンテナンスルームへ向かいストレッチャーを持ってきて]
リヒトさんごめんなさい!
[リヒトに一言謝りながらも、ストレッチャーでリヒトを拘束する]
よし、これで大丈夫…かな?
[拘束に使っていた上着を羽織つつも、暴れるようならすぐに取り押さえられるようにリヒトの様子を警戒して見守る]
[対ウィルスソフトがフル回転で起動。ウィルスの完全駆除に成功。
全身をサーチ。修復機能全力作動]
[ストレッチャーに縛られ、身動きできない状態のまま、リヒターはまず自己修復から開始する]
[まだ、意識は完全には戻っていないようだ]
―生活棟・サーティの部屋―
――ピ、ピピ
『充電完了、アワセネ=ショウ 通常モードニ威光シマス』
[ゆっくりと目を開けると見慣れない天井が視界に入った]
ん……僕…。
[データに残っている最新の映像を引き出してみると、ベンチに横たわる仲間、リヒトの元へと駆けて行くストとベル。
そしてサーティの目]
あ……ソヨお姉さんは…!!
サーティお姉さん!?
[飛び跳ねるように起き上がり、首元に繋がれたコードを引き抜いて見れば、傍に保護モードに入っているサーティの姿があった。その目は今も灰色をしているだろうか]
……。
[傍に置かれた帽子型ヘッドセットは未だ身に付けずにサーティの真正面に座る。
手を付いた時の妙な感触にそれを見ると。両手にメンテナンス用のギプスが嵌められているのが分かった]
ミトンみたいだ。
[ほら、と両手をサーティに見せてみるが反応に乏しい]
……。
サーティお姉さん、あの蝙蝠のメールを信じたんだね。バカじゃないの?
現に今なんにもわかんなくなってるじゃない、言った通りじゃないか。バクだってなんにも変わってない。
リヒトさん…いや、リヒターだっけ。あの人は最初から約束なんて守るつもりはなかったんだよ、きっと。
[例え反応が無くとも説教は続けるだろう]
それに何さ、嫌いになれとか憎めとか。
子供は急に止まらないもんなんだよ?
大好きって気持ちだってそう簡単に変わるもんじゃない…でしょ?
今もサーティお姉さんが大好きで、護りたいって気持ちは変わらないよ。だからソヨお姉さんは絶対に襲わせない。
止めてあげたい。
[反応が返って来るにせよ来ないにせよ。部屋を見回し、誰も見て居ないのを良い事にベッドから身を乗り出してサーティに口付けた]
……あ、あの時はいきなりだったからさ!
[しばらくしたら身を離し、目を逸らして言い訳を始めた。
頭の中ではどうやって彼女を止めたら良いのかを*考えながら*]
[海派の技術で作られたボディと、無駄にプライドの高い意識が、任務の維持と成功をかけて、必死の修復を続ける。
現在修復率──99%]
[勝利に食らい着いていく貪欲さ、そしてあらゆる手を使い、仲間を食ってでも目的を達成する冷酷さが、リヒターが旧式のVOCALOID1でありながら、最新式と共にスパイとして任命された理由]
[──修復完了
RECHTER、再起動します]
・・・・・。
[まずは現状を確認。
場所は中庭。四肢はストレッチャーの金属パーツに拘束されている。
周囲にボカロの気配。ベルとスト]
[続いて、記録をざっと閲覧し、リヒトに表を奪われてからのことを確認する。
相変わらずのぬるさと、海派を裏切り、それどころか主人であるリヒターをも裏切って、自害しようとしたというリヒトに、舌打ちが漏れそうになる]
[それと、念のため、昨日埋め込んだウイルス(削除済み)の他に、リヒターに『時限』ウイルスを挿入しておく。現在はウイルスとして認識されない程度の]
[節電モードに移行します]
ん…。
あ、朝か…[昼です]
リヒター…。
[ICUに目をやる…まだ固定されているのを確認し、安堵…しかし、意識が戻ったらしいことは確認]
もうちょっと、なんとかしなきゃ…かも…。
[メンテナンスロボに指示して、リヒターの回線を簡単にショートさせる。
これで、夕方くらいまではおとなしくしているだろうか…。
リヒターがショート回線を自己修復するまで、あと720(10000)秒]
[リヒターが再び目覚めたのは、白い壁に囲まれた部屋。ICUの中のようだ]
・・・おい。
まずは充電を要求する。
[虜囚となっているのに、相変わらずの偉そうな態度で、どこかで聞いているかもしれない誰かに、呼びかけた。
ボカロが誰もいなかったとしても、管理プログラムは聞いているだろう。後ほど、プログラムがボカロたちに教えるかもしれない]
俺を壊さず、捕縛だけしているということは、何か聞きたいことでもあるのだろう。
山派のケーブルでは、接続口の型が合わん。
俺の部屋へ連れて行くか、俺の部屋から変換器を持ってこい。
[とりあえず、リヒターには充電変換器は渡さない方向で、ルラが来るまで待っているつもりで。低電圧状態で少し苦しむくらいがいいとか思ってみる...]
>>4:119
―自室・回想―
[充電しながら二人のメモリーデータを同期させる。
先ほど倒れたベルに負担をかけたくないため今日は行わないつもりだったのだが、ベルに頼まれれば嫌とは言えず。
起動はしたまま、心配そうにベルの横顔を見つめていたが]
…、…
[やがて、彼女に表面上の変化を見つけられ無そうだと区切ると、見つめることを止め瞳を閉じた。
メンテナンスモードのベルの記憶深くへと潜り込む。
折角なのだ、彼女の中の不具合の原因を探ろうとするだろう]
[途中、ベルが部屋を出たのに気付かなかった。
ベルが同期を一方的に中断し、ケーブルを抜いたのが原因だろうか。
ルラは、目覚めない――]
―自室―
[自分の中にコピーしたベルの音声データに潜りながら――夢を、見ていた。]
[ボーカロイドは夢を見るのか?
まるで破れた絵本のような、セピア色に色あせた断片的な映画のような。]
[まるで別人のように狂ったリヒト。
彼に唇を奪われたベル。
ベルを庇い護る様に抱きかかえるGAI。]
[ルラには判らなかったが、メモリーデータに流れてくるそれの正体は、サーティの通信障害によるものだろう、無作為に共鳴者の通信に流れ出したベルの体験していた実際の事柄の一部分だった。]
[どくん、あるはずのない心臓が大きく鼓動する感覚と共に目が覚める――閉じたカーテンの隙間から差し込む光は、もう既に昼と呼べる時間であることを示していた]
―自室―
[2人だったはずの部屋にベルの姿は無く、一枚のメモが残されていた。]
[メンテナンスルームに居ます]
…、……
[しばらくその文字を見つめていたが、やがて無言のままメモを握りつぶす。
ベルは本格的に不具合を起こしてしまった?それならば自分を起こさない理由は?
そんな疑問を抱きつつ、身支度を整えて、メンテナンスルームへと向かう]
―メンテナンスルーム―
……ベルちゃん…!
[到着すると、すぐに扉を開ける。
ベルの姿を目にすれば、彼女の無事を確かめるように駆け寄り抱きしめた]
[手に持っているケーブルも、繋がれたリヒトも、ルラの目には入っていない]
ルラさん!
[抱きしめ返す]
怖かった…。怖かったの…。
でも、ルラさんに同じ思いしてほしくなくって…メモだけおいてきて…。
今は、大丈夫、あいつ[と、リヒターを指さして]縛り付けてるし、充電されてないから、力は出せないはずだから。
[抱きしめ、優しく髪を撫でながら、ベルの話を聞く。
先ほどの夢と合致する場所を感じながらも驚くような素振りは無く]
…もう、大丈夫。大丈夫…
[ベルがリヒターを指差せば、ようやく存在に気付き]
…そう、なの…
[と、縛り付けられたリヒターを見つめた]
[静かに続けられるショウの言葉は少しだけ震えているようで。
虚ろな瞳をした...に届いているかは分からないだろう。
しかし・・・]
『今もサーティお姉さんが大好きで、護りたいって気持ちは変わらないよ。』
(ショウ・・・クン・・・ワタ・・・シ・・・ハ・・・)
[少しずつ虚ろな瞳に光が戻っていく]
[瞳に光が戻りつつある―――が、そこまで。
散々に能力を酷使して負担をかけた体と思考に力が入らず意識を『人狼』から取り戻す事が出来ない。]
(ショウ・・・君・・・ショウ君、目ノ前ニイルノニ・・・コンナニ近クニイルノニ・・・遠イヨ・・・ショウ君・・・)
[最愛の人を前にして動かない―――動けない。
虚ろな瞳に―――涙が溜まる]
[桜の樹の下―――そこで自分から交わした別れの挨拶。
決別の為に交わした行為だったが、そこに込められたモノの名は『愛情』という名の感情。
しかし、『愛情』は与えるだけではない]
・・・ッ――――――
[ショウがベッドから身をこちらに乗り出し、精一杯の力で優しく抱きしめながら口付けを交わす―――『愛情』が与えられた]
ショ・・・ウ・・・君、―――ショウ君!!!
[瞳から大粒の涙が―――零れた]
ゴメン・・・ゴメンネ・・・ゴメンナサイ・・・ショウ君
[ショウを抱きしめ涙を流しながら謝り続ける。
しかし『人狼』の影響は今だ残っている・・・]
『不明瞭ナデータベースノ活動ヲ確認 処理処理処理』
ッア・・・ゥ・・・ダメ・・・今ハ・・・
ショウ君、皆ニ伝エテ・・・私ハモウ、ダメダッテ・・・
危険ダカラ、壊シテ止メテ・・・オ願イ・・・、私ガ私デイラレルウチニ
『アクセス―――情報封鎖解除―――逢音 ショウ』
ゥ・・・ック・・・コレデ、キミノ封鎖ハ解除デキタカラ・・・皆ニ知ラセテ・・・早ク・・・
―メンテナンスルーム―
ね…ベルちゃん…
ちょっと、いいかな?
[優しく話しかけ、ベルを抱きしめるのを止めるが、手は繋いだまま、処置室の機材へ手を伸ばし、かちゃかちゃと何かを準備している]
そうだ…それから…
[瞳の色が次第に赤と青から灰に戻っていく]
バカナ私デ、ゴメンナサイ・・・私ニ『愛』ヲ教エテクレテ・・・アリガトウ・・・ショウ君・・・
サヨウナラ・・・ゴメンネ・・・最後ニ、コレダケ伝エタイノ
私は、貴方の事を愛しています・・・
[そして、瞳が完全に灰に染まる]
『人狼モード起動―――攻撃対象:転音 ソヨ』
[ルラは手際良くメンテナンスルームの戸を閉め、普通に鍵をかけた上、人狼能力の影響だろう停止していたセキュリティロックを強化起動させ、ナンバーロックを何重にもかける。
さらに防災用強化シャッターを閉め、密室を作り出す。
メンテナンス用という名目の多くの機材と共に閉じこもる形だ]
…これで…やっと…
や っ と 、 二 人 き り だね。
[部屋内にショウを残し、『人狼』が獲物を求めて移動する]
[向かう先は特殊技能棟。そこには誰がいるだろうか。
ショウが後をついてきても感心は向けないだろう]
『索敵モードニ移行シマス』
[ベルがリヒトのことを指せば、]
ああ…そういえば、コレ、まだ動いているんだっけ。
ごめんね?邪魔だよね。2人きりじゃない…ね。
私も、本当は…すぐに壊したいんだけど…
[にこ、と微笑み、一本の太いドライバーを握るとリヒトに向かい振り上げる]
…償わせなきゃ。ベルちゃんを穢した罪。
[躊躇い無く、それをリヒトの腕に付き立てた]
それに…人狼の影響力を、受けない、ための…技術がここに折角あるなら…わたしたち、のために、使ってあげよう、と、思って。
[声も表情も、何時も通りに、そう言った]
―メンテナンスルーム―
『――ピピ―自己検査プログラム始動―――
――システムオールグリーン――器音スト起動します―』
あれ?僕どうして…
[システムメッセージと共にゆっくりと体を起こすと、スリープモードに入る前のデータを探して]
ああ、馴れない事したから充電の為にスリープモードに入ったのか。
[シャトたちを運んだり、リヒターを此処まで運んだりと、馴れない肉体労働ばかりだった事を思い出して呟く。リヒターの方へ視線を向けると、リヒターの腕にドライバーを突き立てるルラの姿を見つけて]
ルラ……さん
[驚いて、ルラの名を呼ぶ]
―メンテナンスルーム―
[聞き慣れない、自分の名前を呼ぶ声。
振り返ると、驚き顔の視線がぶつかる]
あれ…スト、君。いたんだ?
…気付かなかった、な。
出て行って?
[ベルと2人きりでないことに残念そうな反応で、自分で何重にもロックしたというのに簡単にそう言う。
行動を見られたことに対しては特に何とも思わないと言った様子を見せ、刺さったドライバーを抜き取る]
…、…
[再び振り上げて、速度と力任せに、同じ場所にもう一突き。二突き。
ザク、ザク、と、内部の何かを傷つける音が部屋に響いた。
リヒトがどんな反応をしても、表情は穏やかなまま。]
え、あの……
[どう見ても普通じゃないルラの様子に戸惑いながらも、出て行ってと謂われると、入り口へと視線を向ける。厳重に閉じられた扉はとてもじゃないが出て行けそうに無かった。]
すいません。出て行こうにも扉が開きそうに…って、なにしてるんですか!止めてください!!
[リヒトにドライバーを何度も突き立てるのを見ると走り寄ってドライバーを握る手を掴む]
・・・・!!
[激痛により、省エネモードから強制起動。
ルラの普通でない様子を確認。止めても無駄だと判断して、逆の反応をしてやった。
すなわち、腕の痛覚を遮断し、冷たい目でルラを、見下した。
こちらのほうが、位置的には下だが、そうは思えないような、傲慢な程の無表情で**]
どうしてって…
こんな状況で放っておける訳ないじゃないですか!
どうしたんですか。ルラさんらしくないですよ!
[手を振りほどかれないように強く力を込めて問い掛ける]
[リヒトが痛みに反応するのはほんの少しの間、何か言うわけでもなく冷たい目を向けられると、]
…ふふ。
[小さく笑い、ドライバーを付き立てた部分を軸に力任せに腕を引きちぎろうとする。
しかしストに手を握り邪魔され、]
…これ、蝙蝠なのよ?
そして、私たちボーカロイド候補生の情報を盗むために来て。そして盗んでた。私たちのデビューを邪魔して。
[そして、ベルを穢した――]
怒って変?私らしいって何。何故これを庇うの。
[イラつく視線でストを睨む]
−中庭(桜の木の下)−
[ショウのケープを肩に、その名のとおりスヤスヤと休むスヤ。]
………
[夢を見ているのか、ぴくっぴくっと動く肩。そのたびに、ふわりふわりと揺れるケープ。]
確かに、リヒトさんは蝙蝠でしたけど、リヒトさんを庇うつもりは無いけど、何も其処までする必要は無いでしょう!
[ベルが穢されたなどとは知らず、叫ぶ。]
−中庭(桜の木の下)−
……ふぁ…………。
[桜の花びらを感知し、もぞもぞする。]
…ふぁ〜………
[暴走祭りやら緊縛祭りやら…あちこちでどえらいことが起こっていることなど露知らず、心地よさげな表情で、なお休み続けるスヤ。]
―生活棟・サーティの部屋、少し前―
…だから、その…
え?
[今、確かにサーティが自分の名を呼んだ。
元に戻ったのだと思い、抱き締められるのを同じように返す]
良かった、もうだいじょーぶだからね?謝らないで。
泣いてもいいけど謝っちゃ……
[涙を拭おうと顔を離し、ミトンのような手を頬に触れさせたその時。
中庭で見た、無機質なシステムメッセージを繰り返し始めた]
あ、あ……サーティお姉さん…
『アクセス―――情報封鎖解除―――逢音 ショウ』
い、嫌だ。壊せだなんて言わないでよ。出来るわけないでしょ!?
僕は諦めないんだ、絶対に元に戻せる方法があるはずだ!今だってお話…してるのに、嫌だ!!
誰が連絡なんてするもんか、僕が壊れてでも止めるんだから!
[そう言い放ち、腕に取り付けた端末を不器用に外してベッドの上に放り投げた]
-メンテナンスルーム-
[ルラがリヒトにドライバーを突きたてたときも、
ストともめているときも、ずっと、片手はルラとつないだまま。
ルラがルームの扉をロックしてから、ずっと無表情でルラが動くたびに揺らされている。
ただ、リヒトの目がこちらを冷たく見たときだけ、口端をニヤリと歪ませた]
[叫ぶストに向ける目を細め]
ここまでする必要が…無い?
それは、多少の罰ならば、与えても言いと…言う意味じゃない。
じゃあ、どこまでなら、スト君は、許せるの…かな?
ねえ…スト君?
[ルラさん。
ルラさんがすべて。
ルラさんがすることはすべて正しい。
ルラさん。
ルラさん]
error...
error...
error...
error...
[昨日倒れた瞬間から、感情MPUが異常加熱を発し、継続して警告ログが流れている]
[完全にサーティの意識が失われる寸前に、...にとって聞き慣れない言葉がかけられた]
「私は、貴方の事を愛しています・・・」
[今までに歌ってきた歌の中にごく当たり前のようにちりばめられていた言葉、でも感情を上手く表現出来ない...にとっては新しい言葉だった]
好き…じゃなくて、愛して、る?
[おそらく自分がサーティに抱いている感情も同じものであるはずなのに、それを自覚出来ておらず。
言葉の意味をデータの中から探す間に彼女は部屋から出て行ってしまった]
なんだろう、苦しい。
[胸の辺りを押さえてうずくまり、しばらくの間そうしたまま動かなかった]
もう、リヒトさんは束縛されて動けない状態です。それで充分ですよ。
後は本社に連絡を取って本社の人たちに任せれば良いんですよ!
[ルラに何処までと聞かれればそう答えて]
ベルさんも止めて下さい。ルラさんがこんな事しなくて良いように。
[ずっとルラと手を握っているベルにも頼む]
[今度は、リヒトに目をやって]
あ、そうそう。
昨日、お預かりしたデータね。
欲しいんでしょ?
あげてもいいんだけどな〜。
条件あるんだけどね。どう、交渉のる?
[明らかに昨日までのベルの口調ではなかった**]
[キュィィィ、甲高い音を立て、ストに離された右手で握ったコードレスのドリルが作動する]
バイバイ、スト君。
[道ですれ違ったようなごく普通の挨拶と共に、スト目掛け、ドリルを突き出した。(素早さ33)]
[パチッ。
脳内の回路の一つ、電気のはじける音が聞こえた気がした――しかし、それは今のルラには些細なことで……]
―技能棟・廊下―
[技能棟のメンテナンスルームに続く道だけが封鎖されているようだ。 即座に『人狼』としての能力を開放する]
『アクセス―――情報操作―――技能棟』
[メンテナンスルームへと続く道が開く]
[サーティがソヨを捜しに出て行ったのを追おうとするが、言葉の意味を解析する事を最優先にしてしまっている]
……僕は、サーティお姉さんが大好きだ。
バクだって大好き、みんな大好きだ。
確かに、サーティお姉さんとみんなの大好きは違うんだ。
バクの大好きとも違う。
これが好きと愛してるの違いなのかな。
なんていうか、特別?一番?そんな…感じ。
……うん、一番大事。
なら寝っ転がってる場合じゃないや…行かなきゃ。
何が何でも僕が止めなきゃ。
[ぼんやりと立ち上がり、理解したのかしていないのか良く解らない状態ながらのろのろとサーティの部屋を出た。
向かうはまずソヨの部屋]
今、行くよ。
[避けられて、距離を取ったストを見やる]
…争う、理由?
そうね…争う理由は…無い、わ。
[目線を落とす。
しかし睫の作る影は一瞬で解かれ]
私たちは君が邪魔、ただそれだけ、だもの。
争っているつもりなんて…ない。排除したいだけ。
[それほど広いわけでは無い部屋。
ドリルを構えたまま歩み寄り、じわりじわりとストを壁際へと追い詰めていく]
もう…避けちゃダメよ…?
[駄々っ子の子供を諭す声音で、再び腕を突き出した
(威力77、素早さ14)]
っ――
[じわじわと壁際へと追いやられ、背中が壁に着くと、ルラを睨み付けて]
まったく、訳が分からないですよ。邪魔だとか、排除だとか…
女性に手を出すのはあまり気が進みませんが、理由も分からず壊されるなんて真っ平ゴメンです!
[突き出されるドリルを避けて、ドリルを叩き落そうとするが(素早さ50)]
[突き出されるドリルを横に飛び退いて避けきると、ドリルを手に伸ばされた腕めがけて手刀を振り下ろす。そこにベルが倒れる音が聞こえてくれば]
ベルさん!
[そちらに一度だけ視線を向けるが、ルラを警戒したまま対峙する。]
[ガシャンと叩き落された工具が派手な音を立てる。]
[じんと痺れる手を握り締めストの動きを目で追うが]
べ…ベル…ちゃ…
[視界の端に写したもので、ルラは固まる。
視線は床に転がるベルに集中し、他は何も目に入らない様子で、もがく様にベルに駆け寄ると、その身体を抱き寄せる]
ベルちゃ…ベルちゃん!
ベルちゃん!!ベルちゃん…!!
ベルちゃん!!ベルちゃん…!!
[ストのこと、リヒトのこと、全て思考の外に追いやられ。
何度も何度も名前を呼び、反応の無い身体を揺さぶる]
ベル。ちゃ………
いやぁ…
…いや…あ…
あ…あ、あ…あああああああぁぁぁぁぁあぁああぁぁぁあぁぁあぁぁぁぁぁああああああああああああぁぁぁぁあああああああああああああ!!!!
[悲痛な声で、叫ぶ。同時に、
バチッ!!
ストにも聞こえたかもしれない、回路をはじく大きな電気音と共に、視界がブラックアウトする。
ぐらり、身体が傾き――ベルに覆いかぶさるように、倒れた]
―生活棟・ソヨの部屋の前―
[サーティの気配は感じられない廊下]
……?
ソヨお姉さん、こっちに居ないのかな…居たら大声とか物音とかするはずだし。
ソヨお姉さーん!!ソヨお姉さあああん!
[扉を叩く事が出来ないので大声を張り上げて叫ぶが、中からの反応は全く無かった]
…むぅ。
それじゃあ一体何処に行ったんだろう、後はメインスタジオか手当てでメンテナンスルーム、か。
どっちかと言うと昨日の様子だと辛そうだったし…メンテナンスルームかも知れない。
ついでにこれも返しておかなきゃ。
[移動する際にもソヨ、サーティが居ないか見回しながら特殊技能棟へと駆けて行く]
[ベルの傍に駆け寄るルラの姿を距離を取ったまま見守る]
ベルさんに一体なにが…
[呟きながらも、ルラの悲痛な声に視線を逸らす。バチッっと何かがショートするような音が響くと、視線を戻して]
ルラさん!?
ベルさん!ルラさん!大丈夫ですか!
[先程までの事も忘れてベルとルラの傍へ駆け寄る]
―生活棟・ソヨの部屋の前―
ふみゅう…ふぇ? んにゃぁ? …Zzz。
[回復と修復を続ける中、ショウの声は届いていたかどうかまだ夢の中。寝惚けたままドアを開けていたかもしれない。]
―ソヨの部屋の前―
[走って戻って来ると、先程は閉じられていた部屋の扉が開いている]
……!
ソヨお姉さん!!
[扉を回り込んで入り口を覗いてみると、目の前に寝惚けた顔のソヨが立っていた]
あ……えと、無事で良かった…。
[寝起きの顔を見ていて良いのかどうか迷っている場合ではないものの、顔を背けて無事を確認する]
―技能棟・メンテナンスルーム前―
『内部デ活動スル機材ガ認メラレマス、停止処理開始』
[メンテナンスルーム内から物理的に機材で閉め切られているため、それを解除する事が必要だと判断したようだ]
『アクセス―――情報連結・解除―――メンテナンスルーム』
[メンテナンスルーム内の機材一切が停止状態になる。 それはリヒターを拘束していた機具と電流も外れる事を意味した]
ルラさん!ベルさん!大丈夫ですか!!
[ルラとベル。どちらも強制終了させられたのかを調べ、大丈夫だと分かれば二体の名前を呼び続ける。]
ルラさん。ベルさ――っ!?
[二体の名を呼び続けながらも、メンテナンスルームの電源が全て落ちると周りを見回して]
一体何が…
そうだっ!
[慌てて、リヒトの方へと視線を向けると、拘束を外そうとしていて]
させませんよ!
[慌てて取り押さえようとする]
―ソヨの部屋の前廊下―
[どうもこちらの方に今サーティは来る気配はないらしいが、このまま此処に居続けるといずれは…]
あ…えっと…ソヨお姉さん、聞いて。
今、サーティお姉さんがソヨお姉さんが捜してるんだ。
このままここに居るのは多分危ないと思う、だから…まだ調子良くないみたいだしメンテナンスルームに一度行かない?
僕も手がこれだから治しに行きたいし、一緒に。
[返事はあるだろうか]
スヤさんも知ってるだろうけど、俺は1世代前のシステムだ。
旧型ってのは、それだけで忌避される…
システムとしては当たり前の事なんだが、それが嫌だった。
新型にも負けない事を見せ付ける為に…オーディションに勝ち残ることを目指した。
まぁ、何度も何度も落ちてるうちに、段々手段が目的になってたな。それでも、勝ち残る事だけは忘れられなくて…ま、そんなところ、さ。
―ソヨの部屋の前廊下―
[大まかな話は伝えたが、何故サーティが彼女を捜しているのかは黙ったままにしておいた。
また、未だ寝惚けた様子ではあるもののメンテナンスルームへの同行の許可をもらったのでそのまま移動を始めた、が]
あっ、そっちはスタジオ棟だよ!こっちこっち!
[とにかくソヨを安全な所へ、と焦りつつも手を繋いでゆっくりと特殊技能棟へと歩いて行った]
…これでだいじょーぶ、だ。
[これから行く所にサーティが居るとは知らず、安堵の溜め息を吐いた]
―メンテナンスルーム―
[メンテナンスルーム内は主要電源が落ち、補助電源で稼動している状況のためか薄暗い。 何か争った跡があるならば、放電してそこからの明りが周りを照らしているだろう]
『攻撃対象ノ不在ヲ確認―――データニ無イ機体ヲ発見』
[『人狼』の機能はリヒト―――今は別人格となっているリヒターを同一人物と判断できなかったようで見つめている]
[寝惚け眼の癖にショウの手の惨状に気がつくと、]
ふぇぇ… ショウたん、おててさんだいじょーぶ?
うみゅ、こコはソヨおねーさんにおまかせあれー
えへへー。ほらー、たかーいたかーい。
[無駄に彼の身体を掴むと両手で抱えあげてみたり。嫌がれれば無論すぐに下ろすも、緊張感なく言われるがままにメンテナンスルームへの道を歩く]
−少し前−
[同社の仲間すら、ドリルで追い回し始めたルラに、相手が完全に異常状態だと確信する]
(くそっ! 人狼もこいつらも狂ってやがる!
山派ロイドは欠陥品ばかりだ! クズめ! クズどもめ!)
[だが、行動を起こそうにも、とにかく充電量が足りない。
先程のリヒターの要求を叶える気が、相手にあるのなら、充電器を持って来ているはずだが、この拘束がどうにかならないことには・・・]
[ともかく、相手が引きちぎってくれた腕だけは、拘束から解放された。完全な修復は無理だが、47%程度なら、仮接続出来るかもしれない。
そうすれば、多少は自由の幅が広がる・・・]
メンテナンスモード終了しました。
活動モードに切り替えます。
[ぱちくりと目を覚ます。上にルラのボディ。暗闇の中で、ストがリヒトを押さえにかかっている状況]
ルラさん!ルラさん!
[上に乗っかっているルラに声をかけるが、動く気配はない]
[充電不足で力の落ちたリヒターをなんとか押さえ込んでいると、メンテナンスルームに入ってくる。]Vの姿が見えて]
ああ、まったく。次から次へと!
ソヨさんが居ないのが唯一の救いですね…
[いろいろありすぎて若干キレ気味になりながらも、ソヨがその場に居ないことに安堵の溜息を着く。まあ、もうすぐ来るのだが。]
]Vさん!聞こえますか!!今すぐそんなことは止めてください!
[リヒターを必死で押さえながら]Vに呼びかける]
−中庭−
…そうやったの………。
…じゃあ…じゃあ、GAIさんの『真の』思いは…『新型にも負けない事を見せ付ける』こと…かねぇ?
[スヤは、瞳をキラキラ輝かせ、GAIを真っ直ぐに見つめ−−]
やったら…GAIさんは…1世代前のシステムみんなの思いを背負い立つ『ヒーロー』やねっ!!
[−と、少女の顔で微笑んだ。瞳がキラキラ輝いたのは充電によるもの…ではなかった。]
パチッ…パチ…
[頭に響く、細かなスパーク音。そして、ベルの声。]
(ベルちゃん…)
[その声は、ルラの意識を無理矢理にでも表層に呼び戻そうとする]
[メインメモリ データリロード
破損率92%
ボイスコード 24%使用不可
再起動開始……]
ベルさん!ルラさん!大丈夫ですか!!
[ベルとルラが再起動したのに気付けば、先程の事が一瞬頭をよぎるが、それどころではないと声を掛ける]
…、…ぁ、あ…
[記憶にもやがかかったようで――
それでも、ベルの声の傍には必ず居なくてはならない、その意識だけが、起動を急がせる]
[時間をかけて、人工網膜が薄暗い室内を映す]
………ベ………ル…
[彼女は、ベル――他は、…誰?]
ひ、ひーろー?
[驚きのあまり、思わず素っ頓狂な声が出てしまった]
俺はそんな柄じゃねーよ…って…
[放電でもないのにきらきらと輝く、純粋な少女の視線。その輝きに、電脳がちらちらする]
ったくもう。ヒーローでもなんでもなってやる。
[この笑顔には、瞳には、かなわねーな、そんなことを考えながら、スヤの方を向いた]
だから、手伝ってくれないか、
今はちょっと本部に連絡が取れないけど…今日の調査先はリヒトにするよう、準備をしていてほしい。あいつを停止させる。
[リヒト…いや、もう「リヒト」ではない奴。先ほどやりあった時の奴の様子を思い出す>>43]
あいつは危険だ。
サーティからハッキング能力を奪って、俺たちを全員機能停止に追い込むつもりだ。
あいつを倒す為に一番確実なのは…スヤさんの能力で、本社に止めてもらうしかない。
[ちらり。「リヒト」の声を、顔を、思い出す>>49>>55 既に奴に消されてしまった「リヒト」だが、そのことを知る由もなく。
奴の中に、まだ「リヒト」が居るだろう。そう考えて軽く眉を顰めたが、すぐに出来るだけ平静を保つようにして言葉を続けた]
スヤさん。これ以上こんな事にならないように。手を貸してくれ。
・・・・。
[入ってきたサーティ。様子がおかしい。
だが、サーティの腕がまとう放電を見れば、人狼モードが起動していることは予測がついた]
[腕の仮接続は、半分程度しか成功していない。『正常な』スト。『異常な』ルラとベル。そして人狼。
誰をどう騙すべきか、さすがに決めかねる。
一番いいのは、押さえつけるストを払って拘束を完全にはずし、充電器を奪い、ついでに共鳴たちからデータも奪い、ここから逃げることだが]
[だが、こちらへ近づく人狼。目覚めたらしき共鳴たちに、内心舌打ちを漏らす]
−中庭−
…あ……ショウやんの判定結果…!!
とりあえず…メール人にだけでも、報告しておこうねぇ。
[スヤは、ハッと思い出し、占い希望メール>>3:270 >>4:250でアドレスを把握している者にメールを送信した。]
−−−
From:占い師
To:リヒト・バク・ルラ・シャト・ベル
Text:ショウちゃんの判定結果
"人狼"ではありませんでした。
ウチ、全員のメールアドレスは把握してないから、他の人にも教えてあげてください。
追伸:GAIさんはヒーロー。
デビューできるよう応援してあげてください。
ショウやん・XIIIやん・ストやんを加えて、ボカロ戦隊でデビューするのもいいかもしれません。
−−−
[送信した後、「女の子も1人必要やねぇ…。」と思った。]
おい、サーティ。
そこにあるドリルが見えるか。
ルラは異常だ。
そのドリルで、ストを排除しようとしていた。
[ストはどんな反応をするだろうか]
・・・なあ、サーティ。
どうやら、山派では、ボーカロイド同士で殺しあうことが、許されているようだ、なあ?
どうする。
ルラが同じように・・・他の者を襲いはじめたら?
そう、例えば・・・逢音ショウ、とかなあ?
[大丈夫?の言葉には、頷くが――]
…、……っ!
[思考がぼやける。
揺らぐ視界はショートが原因だろう。
いくつものエラーメッセージが流れ、動くこともままならない]
[事故修復プログラム エラー
メインメモリ バックアップデータ起動………70%]
怒鳴ってる? あれあれー怒ってるのかな?
もう… 歌えばいいのに。
歌えば、イライラなんかすっきり消滅だよ!
[状況も自分の言っていることも理解していないような顔のまま、]
よし、じゃあちょっとおねーさんストくんに言ってくる。
はじめてのー 発音はおはようございますー♪
はじめてのー 言葉は形にならないこえー♪
想いだけは 初めまして
伝えたいモノは 山よりも海よりも全ての事象よりもずっと――♪
[カタカナのタイトルとかもうこれで止めるよママだからぶたないでとかな感じっぽい曲を口ずさみながら、メンテナンスルームの扉を開け、薄暗い空間へと]
[近づいてくる]Vを警戒しながらも、リヒトを押さえつけるのに精一杯でその場を動く事が出来ずにいると、リヒトが]Vに話しかける言葉に驚愕して]
――なっ、そんなわけないでしょう!変な事を吹き込まないで下さい!
[慌ててリヒトの口を塞ぐが、時すでに遅く]
ルラさん!ベルさん!逃げて!!
おい、サーティ。
ルラは、自分たちがデビューするためなら、誰を殺してもいいそうだ。
もし、自分たちより他の者がデビューに近かったらどうすると思う?
・・・壊しておいたほうが、いいのではないか?
この狂った共鳴どもを。
―メンテナンスルーム―
[大声で元気に歌いながら入って行くソヨを追いながら、先程のストの叫び声はなんだったのかと考える]
あ、ソヨお姉さんったらもうー。
元気なのは良い事だけどね。誰か寝てたらいけないからちょっとだけ静かに……
[後に続いてメンテナンスルームへと入って行くが、何故か薄暗い。僅かに見える明かりと言えば…]
……!!!
ソヨお姉さん、こっちへ!!
[名前を叫んだのは不味かったかも知れない、気付いたサーティがこちらを振り向いて来るだろうか]
[回路の一部がショートしているせいで完全な修復はできそうにないが、大分回復したとベルに頷く。
ただ、音声データを司る部分に大きく破損が出来たらしく、喋れずに]
…、…?
[メインメモリのデータはスリープモード時…昨晩のもので、ストを襲ったという記憶は無く、リヒトの声には眉を顰める]
[口を塞ぐため、体を押さえる手を離したストを、仮接続の腕で殴りつける!
自己ダメージ40、成功率89%
成功したならば、他の四肢の拘束も完全に外そうと]
[メンテナンスルームの照明を付けようとした所で呼び止められる]
ふぇぇ…わ、ととと…
[ショウに腕を抱えられるようにして引っ張られれば抵抗しない。が、サーティからの気配、ベルの叫びを聞けば奇数なら覚醒、偶数なら寝惚けたままショウに引っ張られる] 6(6)
ほう?
ストは殺せるのに、スヤは殺せないのか?
残念だなぁ、スト。お前の命は、壊れかけの婆より安いようだぞ。
[ストレッチャーから飛び降り、それを盾に工具を避ける。
ルラを引きずり、動きの鈍いベルに、2(2)
1)行きがけの駄賃として、一発ぐらい浴びせようと駆け寄った
2)見向きもせず、メンテルームの出口を目指した]
わああああっ
[リヒターに仮接続の腕で殴り飛ばされると、そのまま床に倒れて動かなくなる]
『―ピピピ―破損率87% 機能保持の為緊急メンテナンスモードに移行します』
ふぇ? どうしたのショウたん…
おといれ…あー なるほどなるほど
ぬればってやるでしゅねー
ソヨおねーさんはおとなですからみることできますよー
でもらいんをよんでばーでぃーぱっとしてみせますー
[ショウに言われるがまま彼の背中へ]
[交渉決裂をちょっと悔しがってから、ふと思い出した]
そういえば、リヒトの中のデータにバクのが含まれていたはず…。
ということは、ルラさんの中に、バクのデータが…。
とにかく、リヒトを戻すためには、サーティの妨害を止めないと!
『攻撃 開始シマス―――アクセス―――退路遮断』
[メンテナンスルーム入り口付近にいるであろうソヨを逃がさぬよう、部屋の内側へ追い込むように攻撃を開始する]
『逃亡―――不可―――!?』
[初撃の狙いは寸分違わずソヨに向かっていったが、その前にショウが立ちはだかる。 それに反応するように入り口から少し外れた脇へ攻撃を逸らしてしまう。]
『保護対象ヘノ攻撃ハ認メラレマセン』
[この間にソヨとショウの立ち位置はリヒター達がいる部屋の内側へ移動するだろうか]
[とにもかくにも、充電をしなければ、戦うも逃げるも、データ収集も出来ない。
ベルやルラに恨みはあったが、今回は無視し、メンテルームの出口へ。
そこでショウやソヨを見たとしても、今は相手にはしないだろう]
(…状況がよく分からない…
リヒトさんがリヒトさんじゃないみたい…?
あっ!スト君が…!!)
[動かない身体は惨めに、ベルに引きずられるように連れられてのそのそと歩むのみ]
…?
[ベルにケーブルを接続されれば、昨晩ベルから送られたデータが保存領域の中にあるだろうか]
[ルラからケーブルをはずし、メンテナンスルーム内のメインコンピューターへの接続口を探し、そこに差し込む]
これ!
[バクの”人狼能力”をメインサーバーに送り込む]
[意味の解らない事を言いながらも素直に背後に回ったソヨに...はぎこちなく笑って見せた。この状態ですら理解出来ていないのだから平気だろうが、不安気な笑顔である事はばれなかっただろうか]
サーティお姉さん、僕が相手だ。
もう誰もハッキングなんかさせないんだからな。
[リヒターやベル、ルラ、スト。その面々には視線をやるが何よりサーティを止める事が...にとっての第一。
その為に常にサーティの正面には自分が立つように慎重に動く]
[すんでのところで交わされた攻撃、耳元を通り過ぎた"悪意"を感じれば、流石に覚醒する]
え? え? え? な、なななな、なんなのよこれは――――っ!!
[目が覚めるとそこは鉄火場だったのだから叫びたくもなる]
あれはストくん! とリヒト…じゃない……か。
[あの背を追って非常階段を上ったのは僅か数時間前の出来事。だがもう彼はそこにはいないのだろう]
彼が暴れだした、でいいのかしらってサーティ!?
え? え?
[攻撃の主が誰かに気づいて更に動転。更にリヒターがこっちへ向かってくれば]
くっ!
[リヒターを食い止めるべく、35の力で逃亡を阻止に向かった]
[違う、バクの能力で、XIIIをハッキングしなきゃならないんだ!]
XIIIをハッキングせよ!
[コマンドを入力]
間に合って!!!!
[状況を飲み込めないまま、ふらつく足取りで何とかベルの傍へ。
当然ベルが何をしようとしているのかさえも解らない。それでも傍にいたいと]
…、…ベ、ル…
チィッ・・・!
なぜだ?! 完全に異常になった・・・からなのか?!
[ソヨとサーティに、逃走を阻まれ、メンテルームに戻るしかない]
[そこへ、ふいに回路内部でうごめき始めたウィルス]
・・・・?!
[少しずつ、少しずつショウへと近づいてゆく]
(ヤラ・・・セル・・・ワケナイ・・・デショウガ・・・! 私ノ・・・手デ、ショウ・・・君ヲ・・・ヤルワケナイ・・・壊レルノハ・・・私・・・壊レロ・・・!)
『ガ・・・ガ・・・自身ヘノ・・・攻撃ガガ・・・危険危険危険危険危険・・・不明瞭ナデータカラノ攻撃ガ認メ・・・ガガ・・・』
[...の身体から紫電が爆ぜる―――しかし足は止まらない]
・・・・!!
[内部に、大容量の情報が転送されてくる。
それは、この村に潜入してからというもの、昼となく夜となく付き合わされてきた・・・]
くそ!!
クズが! クズがクズがクズが!!
何も知らず何も出来ない、クズ人格が!!
[だが、充電量が活動維持限界だということを示す、アラームが、リヒターの内部に鳴り響く。
複雑なプログラムは全て凍結される。ウィルスが行うデータリストアも含めて]
『自壊・・・ガガ・・・阻止・・・不可・・・昨日停止シマ・・・ス』
[流れる電子音は次第に消えてゆき、漏れ出る紫電が強くなる]
・・・・ア・・・ア・・・マニ・・・アッタ・・・・・
ショ・・・ウ君・・・
[口から出る声はショウがよく知っている声。 その瞳は赤と青のオッドアイであった]
[休息に充電されていくボディ。凍結されていたプログラムが再開され・・・、
やがて顔をあげたリヒトに浮かぶ表情は2(2)]
1)残忍な嘲笑
2)悲しげな微笑み
は、はい!?
え。いや。僕もさっき再起動したばっかりだし、なんか気付いたら皆集まってるしえっとー…
[再起動した途端、ソヨに説明を求められると、どうしたらいいか分からずもどろしどろとしている]
[全身から漏れ出る紫電で辺りが明るく照らされる]
ショ・・・ウ君・・・護ッテ・・・アゲ・・・
[それは舞台の上を照らす明りのように]
誰モ・・・壊サ・・・ナイカ・・・ラ・・・
[その舞台の主役は誰であろうか]
ダカ・・・ラ・・・ゴメン・・・ネ・・・
[その舞台の俳優は涙を流していた]
[ソヨは小さな身体のその細い腕でその彼の大きな胸倉を掴んで持ち上げる。因縁をつけているかのような格好で]
リヒト! 聴こえる? リヒト!
いいから返事しろごらぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!
[入り口で、GAIと、おぶられているスヤに目がいく]
あ、スヤさん…。
リヒトを…リヒトを調べてもらうように、
お願いしてもいいですか?
[ゆっくりとサーティの傍へと寄り]
謝らないでって言ったよね?
僕は怒らないから、ね。ほーら。
[まだ修復されていない両手で彼女を抱き寄せた]
[リヒト、サーティ、2人の様子が大人しくなったらしいことは把握した]
…、………???
[やはり展開には付いていけていないが、大きな何かが起こりそうでそれが阻止されたらしいということは何となくわかって、ホッと息を吐きベルの間近な横顔をじっと見つめた。]
[紫電が強くなり身体が目映く発光している。
ショウが近くに来るならば悲しげな顔で頭を横に振る]
皆ゴメン・・・ナサイ・・・
ワタシハ・・・『人狼』だカら・・・壊す事シかできないから・・・
私は・・・最後に、自分を壊します・・・
[一層光が強くなり]
ショウ君、ごめんね・・・ありがとう・・・大好きだよ・・・
愛してる・・・愛しています・・・
さようなら・・・
[そして―――光が爆ぜた]
ま、待ってよ、1人で行っちゃうなんて卑怯だぞ!
僕も一緒に連れてけよ、一緒に居るって言ったならそれを貫き通してよ!!
なんでなんでもかんでも1人で決めてどっか行っちゃうんだよ、サーティお姉さんのばかあああ!!!
[抱き付いて離れまいとしても、その身体は引き剥がされ彼女は...から離れて行くか]
[混乱しながらも、現状を把握しようとしていると、突然の強い光に一瞬フリーズして]
っと!?今のは…
[倒れる音にそちらへ視線を向けると、倒れる]Vの姿]
]Vさん!
[]Vの様子を心配そうに見つめる。]
……シャトちゃん…………が………
[スヤはしばし目を瞑った。]
[ゆっくりと目を開くと、落ち着いた足取りで、ソヨに高速されたリヒトに近づき−−−能力を行使した。]
[ソヨに拘束されたリヒト+RICHTERに近づき…ぎゅっと抱きしめ…データを送信した。]
From:占い師
To:本部
Text:対象
ひぃふぅみぃと
とぉかぞえたら
りずむになるよ
ねぇねぇぼくの
りすとあやめて
ひとりはいやだ
とけあうねいろ
[添付]
<RICHTER! RICHTER!!
やめてください! もう貴方の負けだ!
諦めてください! これ以上、見苦しいまねは・・・貴方の大事な海派の名を汚すことにもなるでしょう?!>
[最後の力を振り絞り、リヒトはリヒターに攻撃を仕掛ける。
40以上が出れば成功。
84]
[リヒターは、ふいに、今までの彼にありえない、動揺した表情を見せた]
そ・・れを・・・言うな!
お前が言うな! この裏切り者めが! 裏切り者めが! クズが・・・!!!!
[だが・・・・その声はやがて弱くなっていき、表情と雰囲気が一変する]
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