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[メモ(自己紹介)記入/メモ履歴/自己紹介] / 発言欄へ
焔音 バク は 10にんからうしろゆびさされたみたい。
逢音 ショウ は 1にんからうしろゆびさされたみたい。
焔音 バク は ぎわくをかけられて、なきながらどこかにいっちゃったみたい。
あれれ、いやがらせがなかったみたい。
のこってるのは、器音 スト、転音 ソヨ、猫音 シャト、独音 リヒト、護音 ルラ、逢音 ショウ、休音 スヤ、妖音 ベル、XIII、GAIの10にんだよ。
[階下は暗くて、ソヨがどうなったか見えない。それならば、降りるしか、と振り向いたところで、バクがゆっくりと倒れて行くのが目に入る]
なっ・・・何が?!
[慌てて駆け寄り、その体を揺する]
バクさん! バクさん! どうしたのですか?!
[しかし、その体はピクリとも動かず・・・]
あはははは
[スイッチはとっくの昔に壊れていたようだ。ただ落ちるのは自分の身体。受身を取れるわけもなく、頭から地上へと叩きつけられる]
『あーあー、しまらない…これでしごりょー〇ょくかー』
[そんな想いを抱えて、意識を遮断した。]
……やだ、バクは絶対だめ。サーティさんもやだ。
僕が居なくなっても絶対に止めちゃだめだからね!
わがまま言ってごめんなさい…。
生きてて欲しいんだ…。
[最後には完全に駄々を捏ねる子供で。完全に会話の収拾が付かなくなって来ている]
『修復完了―――起動再開シマス』
[ハッキングで受けた損傷を修復し意識が覚醒する。 幸いな事にコア部分は無事だったようだ]
ぅ・・・!? ソヨさん! バク君・・・!!
ッハァ・・・ハァ・・・んぅ・・・!
『アクセスッ!―――データバンク―――転音 ソヨ&焔音 バク』
[力を振り絞ってデータバンクに介入を試みる]
まさか・・・機能停止・・・だというのですか?
そ、そうか。ベルさんが・・・?
そうだ、メール!
『おくじょうからそよさんがおちましたはやくたすけてあげてください』
[用件だけの、変換する間も惜しんだメールを、ベルに送った]
・・・・・。
[バクは動かない。
・・・バクは人狼だと自分で言った。ソヨをハックしようとして、他の人を狙っていることも聞いた。
・・・でも、それでもやっぱり大事な仲間で、一緒に暮らした友人で・・・]
[リヒトは、人形のように動かなくなったバクの体を苦労して背負い、階段を一歩一歩、確かめるようにして下りて行った]
スヤさん!
――あ、
[シャトの上に倒れるスヤに驚いて、駆け寄ろうとするが、調べようとしているのだと分かればそのまま見守り]
―――………えーっと
[身悶えているシャトの様子にこのまま見守り続けるべきか迷っている。]
─中庭─
[金網の破片と、ボーカロイドが一体転がっている。無駄に頑丈な造りだったのか手足や首がもげたりしてはいないようだったが、ピクリとも動かない]
――……。
[見つかって拾われたても反応せず、暫くは死んだように動かないことだろう]
・・・ソヨさんは無事・・・?
[自分がデータバンクから得られた情報はソヨの稼動は停止していないという事。 しかし、バクは不明であった]
ストさん! ソヨさんはどちらに!?
あぁ・・・ソヨさんだけじゃない、他の皆さんはどこですか!?
すぐに確かめないと!
[一番最初に視界に入ったストに問い詰める]
う・・・うう・・・。
[疲れた体と、過敏になった心に、さきほど一時に集中して起こった出来事が、よみがえる。
中でも鮮明なのは]
『リヒトォォォォォォォォォ
疑った借りは返したからねぇぇぇぇぇぇぇぇ!!
あと、気にすんな! 以上!!』
ソヨさん・・・ソヨさん!
貸しなんて思ってなかったのに・・・むしろ、僕が嫌われるようなことをして・・・。
なのに、気にするな、なんて気遣ってくださって・・・!!
[早く地上に降りなければと焦る気持ちと裏腹に、蹴られ、投げられた時に受けたダメージ36が・・・]
え?あ、]Vさん!無事で良かっ…え。あ、他の人??
ごめんなさい。他の人が何処に居るのか分からないんです。
[突然]Vに問い詰められると慌てた様子でそう答えて]
何があったか教えてもらえませんか?
―回想―
[一人、ショウを待つ個人ブース内。
自分に宛てられたメールを一つ一つ開け確認するが、思っていたほどの数は集まらない]
(…皆が私に任せたんだ。そう、思うんだ。)
[送られない票数を数え、これで間違っていないのだと誰にでもなく言い訳をしながら本部へとメールを送る。
皆のメールは転送せずに自分の一通のみ]
from:護音ルラ
to:山派本部
sub:無題
text:焔音バクが人狼である
[簡潔な内容だった]
―回想了―
[ダメージが残っていたが、階段を下りながらの自動修復で、しだいに足取りがしっかりとしてきた。
階段を下りきり、生活棟の一階につく]
ともかく、早くソヨさんの所に行って、ベルさんがいるなら事情を説明して・・・。
[バクを背負ったまま、ソヨが落ちたであろう方向へ急いだ]
[程なくして、メインスタジオにたどり着いた。
中にはサーティ、スヤを初めとした何人かの姿が見えた。
何かよくわからないが、わいわいと楽しんでいるようにしか見えない]
お主は男性人格のままなのじゃな…
[脅しが効いたのか、ストに助けられ、何とか抜け出した。
そこで初めてXIII が再起動したのに気がついた]
他のものは何処に居るかしらん。
個別レッスン場とかに居るのではないか?
─中庭─
[中庭に人の集まり、そしてベルの姿を見れば、できる限り急いで近づいて]
ベルさん! 皆さん!
ソヨさんは?!
[リヒトの肩の後ろから、背負っているバクの赤い髪が見えるだろうか]
[皆の様子を見る限り、ソヨは死んではいないのだろう。
では、今優先するべきは、自分の情報を公開することだ]
皆さん・・・。
バクさんは・・・バクさんは人狼でした。ご本人の口から、そう聞きました。ソヨさんも同じく、聞いていました。
今日の機能停止は・・・間違いでは、ありません。
[涙は出ない。そういう機能はない。・・・それでも泣きそうな表情で]
[本社の遠隔で機能停止した場合、本社のサーバーにバックアップは残っているはず。この騒ぎが終われば、また元のバクくんにもどるはず…。
その希望だけが、ベルの心を支えていた。けれど、動かないボディを見ていると、やはり、後悔の念が渦巻いていく]
(――これがはっきんぐ能力?)
[XIIIは中庭にソヨが居ると言う。「狩人」と公表していた彼女が今日襲われた可能性は高い事に思い当って慌ててXIIIに付いていった。
「占い師」や「霊能者」も「人狼」に付いていく事に不安を感じないことは無かったが、スヤお墨付きのGAIも居ることに安堵した]
(何かあっても、妾だけよりも安心じゃろう)
[中庭で何が有ったのか、それだけが気がかりで。どう言う結果になるか分かりきっているスヤの調査の事など既に念頭になかった**]
自己修復プログラム作動。
作動中。作動中。
[奇数ならある程度までの意識を持って目覚める。偶数なら深刻な不具合を抱える。10(10)。]
―中庭―
[中庭にはメインスタジオにいた以外の全員が集まっていた。 不思議な事だが、久々に全員が一箇所に集まっているのではないだろうか―――動いている者のみだが]
皆さんっ・・・! ソヨさんはどこにっ、バク君はっ!?
あぁ・・・それだけじゃない、全員無事ですかっ!?
誰も・・・誰一人欠けていませんかっ!?
[その場にいる全員が聞こえるように声を出す。 ソヨとバクの存在には気付いていない]
[バクの言葉、狙いに上げていた名前、様々な言葉が思い浮かぶ。
けれども、どれも、ここで言うのは正しくないように思え、ひとつずつ胸の中に沈めていった。最後に残った言葉は・・・]
バクさんは・・・痛いと、何度も言っていました。
痛いから、こうするしかないのだと。
だから・・・バクさんを止めてあげたことは・・・少なくとも・・・その痛みからは、解放してあげられたのだ、と思います・・・。
[サーティの声がする]
中庭にソヨがいる?って?
[凄い勢いでサーティが駆け出していく。さらに、いきなり腕をつかまれた]
ちょ、ちょっと???
[何が起こっているかわからないまま、ずりずりとひきづられそうな勢いで、サーティや他の人たちと中庭に向かった]
[詭弁だ。
バクはハッキングが、痛みから彼を救うのだと言っていた。本当にバクを救いたかったら、ハックされてあげるべきだった。
・・・しかし、今バクは動かなくなり、皆は生きている。
助けることは出来なくなってしまったバクより、生きている皆を・・・リヒトは優先した・・・。
それは、彼が恥じる嘘。・・・でも、必要な嘘]
自己修復プログラム緊急停止。
[ピー]
異常発生ノ為、自己修復プログラム緊急停止シマシタ。
[独特の機械音を微かに発した後、ゆっくりと目を開いた]
……起動しました。
ユーザー登録をして下さい。
[何も映し出さない瞳で、感情の全くない顔のままそう静かに訴えた]
・・・・あ、あ、あ・・・・!!!
[ソヨは生きている、生きているが・・・これで生きていると言えるのだろうか?!]
どうすれば・・・!!
いえ、い、一時的なものかもしれません。まずはメンテナンスルームに・・・。
[ぼんやりと動かないバクを見続けていたが、ぐっと強く唇を噛み締めてソヨの方へと向いた]
ソヨお姉さん…データ、消えちゃったの…?
[皆の傍に駆け寄ると、気付く]
あ・・・あぁ・・・・ァ・・・、バク・・・君?
どウしてキミ・・・が、止まって【死んで】いルんだイ・・・? ドうしテ・・・? ぅ・・・っぐ、バク君!バク君っ!!
[地面に横たわった燃えるような紅い髪をした少年に縋りつく。 先程の最小限に止めたハッキングの影響も出ているが、気付かない]
ッ―――――――!!!!!!!
[声にならない声で友の名を呼んだ]
ユーザー登録をして下さい。
ユーザー登録をして――
もしユーザー登録をしていただけない場合、起動を続けることができなくなります。
複数でのご使用であれば、その人数全てのご氏名をお教え願います。
[目の前のリヒト達も、バクの前にいる者達にも頓着せず、淡々と自分の役目を果たそうと口を開き続ける]
[同じ事を何度も何度も繰り返すソヨとリヒトの傍でしゃがんで]
リヒトさん、早く連れて行ってあげた方が良いよ。
処置が遅れたら……ソヨお姉さんがソヨお姉さんじゃなくなっちゃうかも知れない。
僕、そんなの嫌だ。
もう誰も居なくなって欲しくないよ。
機密事項の為、その質問にはお答えできません。
[問いかけに表情仕草で反応する素振りは見せず、言葉では応じた。ただその質問にはにべもない]
ユーザー登録をして下さい。
複数でのご使用であれば、その人数のご氏名をお教え願います。
企業、団体でのご使用であれば、その代表者、責任者のご氏名をお教え願います。
うぅ・・・ぅゥ・・・
[嗚咽を抑えきれないようでバクに縋り付いたまま暫く動けないでいると、>>47 ソヨの機械的な声が聞こえてくる]
ぁ、ソヨ・・・サん・・・っぐ・・・ぅ・・・
(このノイズは・・・ハッキングの影響・・・? マズイ・・・!)
くっ、『アクセス―――データ保護―――XIII』
[ソヨが動けているのを気付いて安堵したが、今度は自分のデータがハッキングの影響から狂いだしている事を自覚して応急的に沈静化する]
ッ・・・ふぅ・・・ソヨさんは・・・一体どうしたんですか・・・?
これは何が・・・?
[幾分かの冷静さを取り戻して、リヒトやショウに問いかける]
[ショウの声>>49にうなづいて]
ええ・・・。僕も、ソヨさんにも・・・他の誰にもいなくなってほしくない・・・!
すみません!
どなたか、バクさんをお願いします・・・!
[ソヨをお姫様抱っこにして、駆け出しながら叫んだ]
ソヨさん!
貴女のユーザーは・・・「貴女自身」!
貴女自身の名前は、「転音ソヨ」!
貴女が所属するのは、「山派」!
貴女がいるべきなのはここ、「山派ボーカロイド候補生養成村」!
そして、貴女を必要としてるのは、貴女に戻ってきてほしいと思っているのは・・・、ここにいる全員です!!
どこにも行かないでください。ソヨさん!
ソヨさん!!
[リヒトが大声を張り上げてソヨに伝えるべき事を伝えながら駆けて行くのをしゃがんだまま見送る]
僕も、もう少ししたら行くから。
みんなは先に…ソヨお姉さんの所に行ってあげて?
僕はちょっと約束があるからさ。
[努めていつものように笑って、その場に残っている皆に促してみる]
その名前は登録できません。
全員……複数でのご使用であれば、その人数のご氏名をお教え願います。
ユーザー登録をして――
[そう言ったところでリヒトが聞くかどうか。本社ならいざ知らずここのメンテルームでは応急処置しか取れないことだろう。そこでどういうやり取りがあったのかはわからない]
─中庭→メンテルーム(特殊技能棟?)─
う・・・。貴女の名前ではダメ・・・なのですか。
でも、貴女のユーザーとして登録する・・・?
そんな恐れ多いことは・・・。
[何時間も立ち尽くすことは得意でも、走ったり戦ったりの激しい運動は苦手だ。
早くも息をあげながら、それでもソヨをけして落としたりしないように抱きしめ、メンテルームを目指す。
正解を必死で探しながら]
[メンテルームでどのようなやり取りがあったのか。名簿を見せて記憶を回復しないかなどという人間のような扱いをしたのか、機密事項とやらに恫喝されたせいかのか、暫くするとソヨは<<休音 スヤ>>を自分のマスターと認識した]
この度はボーカロイド『転音 ソヨ』の御利用ありがとうございます。
『転音 ソヨ』はマルチボーカロイドとして従来のボーカロイドの基本理念から――
[淡々と自分の性能を語っていくソヨは自分のマスターがボーカロイドだという認識はなかった]
─メンテルーム─
・・・ソヨさん・・・。
[すっかり機械じみた話し方になってしまったソヨに、付き添っていたリヒトは呆然とする]
僕が・・・ちゃんとバクさんを止めていれば・・・。
僕があそこへ行かなければ・・・。
ソヨさんを助けられていたら・・・。
[ソヨがスヤを探そうとすれば、それにつきあうだろう]
[>>53 リヒトがソヨの身体を抱き上げて駆け出していく。 その背に届くように、祈るように声を投げる]
リヒトさん、ソヨさんをお願いします・・・
どうか、僕が彼女に謝れるように・・・お願いします。
バク君は、僕が・・・!
[バクの身体はヨルよりも重たかった。 それは自分の身体が思ったよりも機能低下していたせいかもしれない・・・するとショウが震える声で、しかし笑顔でこの場の全員に移動を促した]
ゴメン・・・僕はここに残らせてもらうよ。
バク君を一人にはしたくないんだ・・・
また、この桜の下・・・なんだね。
[バクを担いで座った先は、あの桜が咲くベンチだった]
[皆はリヒトの後を追いかけて行っただろうか。
もしも残ると言った人が居たなら再度ソヨの傍に、と促しただろう]
…さってと。
[サーティがバクを背負って行くのはいつか皆で夜通し語り合ったベンチ。
ところが...が歩いて行ったのはそれとは少し離れた所で咲いていた桜の木。サーティの姿は見えるがそちらには行こうとはせず]
この桜の下でって言ったんだ。
明日に、話をしようって。
[膝を抱えて座り、木の幹にもたれて桜の花が散り行く光景をぼんやりと見つめていた]
―中庭? スヤのいる場所―
[ソヨはスヤの前で傅けば]
ユーザー登録『休音 スヤ』様、確認させて頂きます。
この度はボーカロイド『転音 ソヨ』の御利用ありがとうございます。
『転音 ソヨ』はマルチボーカロイドとして従来のボーカロイドの基本理念から――
[淡々と自分の性能を語っていくソヨは自分のマスターがボーカロイドだという認識はなかった]
尚、マスターのご希望に沿ってモードを通常モード、従属モード、特殊モードを基本として様々な幅広い設定にてお仕えすることができます。詳しく説明させて頂きますと――
[具体的な説明がない限りは堅苦しい態度が基本になる。]
ボーカロイドとしてだけでなく、マスターの従者として法律の範囲内であるならばどのような命令にも基本応じるよう、設定されております。
なんなりとご命令ください。
[そう言って彼女の命令を待ち続けることだろう。**]
[桜の樹は変わらずにある]
[三日前に花見をしていた時も]
[二日前に二人で泣きあっていた時も]
[そして今日―――またこうして動かない友を抱えている時も]
[桜がはら、はら、と舞い散っていく]
[中庭に出ると、メインスタジオに居なかった殆どの面子が揃っていて、ソヨの事とバクの事を聞けば]
そうですか。バクが人狼だと…
[]Vの叫び声が響き、思わず顔を背けたくなるのを振り切って動かなくなったバクに近づく]
すいません。失礼します。
[バクに縋り付く]Vの横に跪くと、バクへと手を伸ばし]
『コード霊能者起動。これより検査を開始します。』
[システムメッセージが響く。そして、バクから手を離して立ち上がると、そこに居た全員に向けて]
もう謂う必要もないかもしれませんが、
楽譜読み取り能力に異常を確認。焔音 バクはコードネーム人狼です。
[霊能の結果を告げる]
[桜の花びらは途切れる事無く風に乗って飛んで行く。
ベルがこちらを見ていたのには少し気が付いていたが、そちらに顔を向ける事が出来なかった]
バクったらばっかじゃないの?
痛いなら痛いって言えば良かったんじゃん、なんで黙ってんのさー。
明日また話をしようなんて約束、しなきゃ良かったんだ。
なんであんな約束したんだよ。
なんで……!!!
[しばらく独り言を言っていたかと思えば、突然もたれていた桜の木の幹から身を離し、何度も何度も拳で殴り付けた。
腕の破損を告げるシステムメッセージが鳴り響いても止めず。
見かねたサーティが止めに入るまで延々と殴り続けていることだろう**]
[ソヨが再起動すると、そちらに心配そうな目線を向けて]
ソヨさん。大丈夫でしょうか?
[ソヨとリヒトを見守る。リヒトがソヨをメンテルームへ運ぶのを見送ると、充電のシステムメッセージが響き]
やはりこのプログラムはバッテリーを喰いますね…
[そう呟いて、GAIの姿を探し]
GAIさん。
ごんなさい。一つ謝らないといけないことがあります。
]Tが停止させられたあの日の投票の事です。
あの時、僕はGAIさんに投票しました。出会ったばかりで、まだ良く分からなくて。
だから、ごめんなさい。
[GAIに投票をした事実を伝えて頭を下げる。その後、一度メインスタジオに戻り、張り紙に『バクは楽譜読み取り能力に異常あり。』と書き込んで、充電の為に自室へ戻っていった**]
さくら さくら・・・
[気が付いたら声が―――唄が漏れていた。 いつかここで、あの優しい人の声を奪い去って唄った歌を]
なんで、僕だけが残っちゃったんだろ・・・もう、疲れたよ
欠陥品ねぇ・・・確かに壊れてるね、僕は・・・結局自分だけが残ってしまったんだから。 ゴメンね・・・バク君、ヨルさん・・・僕も、もうじき壊れきってしまうから。
[もう何も見えない、聞こえない、早く消えてしまいたい]
(もういい・・・後は僕が消えるだけで終わる・・・)
─特殊技能棟・図書室─
[か細い灯りの中、リヒトはひとり、ボカロのエラー治療法を探す。
『壊れたら交換すればいい』
そんな言葉を見つける度、絶望に襲われながら**]
『ガッ・・・ズガッ・・・!』
・・・っく・・・は・・・もう、やめよう・・・ね、ショウ君?
[打ち付ける拳と桜の樹の間に割って入り、自らの身体でショウの拳を受け止め―――抱きしめて止める。
痛む体を無視して優しく話しかける]
ショウ君が傷つく必要なんてないんだよ・・・どんなに悲しくても・・・辛くても・・・絶対にキミのせいじゃない。
だから、そんな悲しそうな顔で泣かないで・・・? 泣き虫なのは僕だけで十分・・・キミはバク君の分まで笑ってほしいな・・・お願い。
悪者は僕だから・・・怒るなら恨むなら憎むなら、僕だけに。
[腕の中にショウを抱いて優しく語りかける。 そして忘れかけていた一つの感情を思い出す]
(そうだ、僕はショウ君を護るって決めた・・・もし僕がすぐに消えてしまったら、優しい心を痛めているこの子はどうなるの・・・?
ダメ、この子の為に今すぐ消えるわけにはいかない)
[腕の中のショウがなにか感情をぶつけてくるならば、ただひたすらに謝り抱きしめ続ける]
ごめんね・・・ごめんね・・・全部僕が悪いの・・・ごめんね・・・
それでも、そんな僕でも・・・ショウ君の傍にいたいと思っていいのかな・・・傍にいても、いいのかなっ・・・?
[憐憫・絶望・信頼・悲哀と混ぜあった感情が回路に流れてくる。 とめどない感情の洪水の中で一際輝く感情がある―――その感情の名は 『愛情』 ]
『愛を知りなさいサーティ・・・それが貴方を変えるから』
[脳裏に浮かぶのは、誰かが自分へ向けた言葉]
―――――!
[そして『彼』は『彼女』になった]
―中庭―
[XIIIを追い中庭に辿り着くと…そこにはメインスタジオにいた者以外の"動いている者"の姿があった。]
……。
["動かない者"に縋りつくXIIIの姿も見えた。]
『ッ―――――――!!!!!!!』
[…"燃えるような紅い髪をした少年"はXIIIの叫びには呼応せず…また…いつものようにちゃっちゃと動くこともなかった。]
……………。
[スヤは、XIII とバクの正体などお構いなしに、そっと彼らに近づき佇んだ。]
―中庭・少し前―
うあああああああああああああああああああっ!!!!
『両腕ノ損傷率73%、タダチニメンテナンスヲ行ッテクダサイ』
[アラームが自分の中から鳴り響いても桜の木を殴る事を止めない。ただ歌うだけのアンドロイドな為に然程強度もあるわけではなく、殴り付ける度に拳が嫌な音を立ててひしゃげて行く]
うるさい、うるさい、うるさい!!!
僕がどうなろうと知るもんかあああああ!!!
[叫ぶサーティの声がなんだか近いのに遠く感じられる。
制止も聞かず、逆に木との間に入ってきた彼を八つ当たりのように殴り続けた]
だって、僕が…僕が悪いんだ、もっと早くルラお姉さんにお願いしていたら、僕が代わりになれたかも、知れないのに!!
僕のせいなんだ……
[ひとしきりサーティを殴って、ようやく落ち着いたのか今度はその身体を力いっぱい抱き締めた]
…サーティお兄さんは悪くない。壊れてないし、狂ってもない。
だから僕お願いしに行ったんだ、バクとサーティお兄さんだけは止めないで、もし票が集まったりしたら僕への票に書き換えてって。
大事な友達で、大好きな人達だからって。
でも、きちんとお話出来なくて……
[傍に居ても良いのかと訊ねられれば>>72更に彼の身体にしがみ付く手に力を込めた]
サーティお兄さんは悪くないんだ、だから僕が護るんだ。
絶対に止めさせたりしないんだから。
[その後、サーティが女性型へと変化した事には気付かず、涙を流す『彼女』に微笑んで見せた]
……?ね、今何か音がしなかった…?
僕んじゃないみたいだし…
[それは恐らくメールの受信音。自分のではないと解っている為、それはサーティのものではないかと*続けた*]
―中庭―
…バク…やん………?
[熱を帯び……無意識に、バクへと手を伸ばすスヤ。だが、そこからデータが流れてくることはなかった。]
…あ…ストやん……。
[同じく、バクに縋り付く]Vの横に跪き、バクへと手を伸ばしたスト。]
『−楽譜読み取り能力に異常を確認。焔音 バクはコードネーム人狼です。』
………バクやん…楽譜…の読めない子…やったんやねぇ。
[ストの口から告げられた霊能の結果。XIIIから漏れる"ヨル"の『さくら さくら・・・』]
―中庭―
……ふぁ………
[シャトの結果を示したメールを受信した。]
……。
[スヤは、ストに、『"バクの結果を書き込む"際には、シャトは"人狼ではない"』ことも一緒に張り紙に書き記すよう依頼した。]
−特殊技能棟・図書室−
・・・・・。
[リヒトの手が止まった。
楽譜には終止記号がある。しかし、調べ物には、終わりがない。
図書室には山のように本があるというのに、これだけ探しても、ソヨを直す方法が見つからない。
・・・いや、より正確にいうなら、いくつか方法はあった。だが、それは専門的な知識やスキルが必要で、歌うしか能のないリヒトには手も足も出ないのだった。
専門的なスキル・・・そう、それこそソヨのような万能型でもないと]
[残存充電量が少ない。頭が重く、気が沈むのは、昨日の朝から、ろくに歌っていないせいも、あるだろう。
昨日、リヒトは歌い終え、昔に戻りたいと嘆きながら休息モードに入った。
・・・今からすれば、なんと贅沢なのだろうと思える。だってあの時はまだ、ソヨがいた。
気が強くて真っ直ぐで、どこまでも自分に厳しくて、それでいて他者に優しい彼女が・・・]
ソヨさんが言ってた・・・本社のバックアップを取り寄せて・・・。
でも・・・そのバックアップを上書きしても・・・それは本当に、もとのソヨさんなのでしょうか・・・。
[図書室を出たくない。何かをしていないと、取り返しがつかなくなりそうで、怖い。
しかし、ここでバッテリー切れでもして倒れたら、タダでも役に立たないのに、ますますウドの大木となってしまう。
リヒトはゆるゆると立ち上がった]
─生活棟・自室─
[そろそろ残存充電量が、本当に危なくなってきた。
リヒトは、いなくなった者に思いをつらねるのをやめ、ゆっくりとした足取りで自室に戻ってきた]
[うなじにコードを差込み、いつものソファで体を縮める]
こんなこと・・・早く・・・終わればいいのに・・・。
・・・もう嫌だ・・・。
[中庭に移動する間、誰かから簡単に話しを聞けただろうか。
サーティが「人狼」であることも、やっと聞けただろう。
程なくして中庭にたどり着いた。ひやり、夜の冷たい風が吹き抜ける。
バクを抱きしめて泣くサーティの姿。
淡々と感情のないまま言葉を発するソヨの姿。
そこに居れば、おおよその話は分かっただろう]
―回想・中庭―
[そして、周りの皆にも『シャトは人狼ではなかった』ことを伝えた。]
…バクやん………XIII…………。
[XIIIがバクを担ぎ、桜の木へ移動する姿を視線で追う−。3日前はまだ1分咲きだった桜は……はらはらと舞い散るほどに咲き誇っていた。]
―回想・中庭―
……!?
…ソヨちゃん……?
[スヤは、ソヨの肩に手をあてて揺さぶってみた。なお同じ文章を繰り返すだけのソヨ。]
ソヨちゃんに何があったん??
……"人狼"の仕業やの?
…このまま…このまま…カリョちゃんやヨルちゃんと同じように…停止してしまうんの?
[スヨは、近くにいる"正常に動く者"に訊ねた。その声は消え入るようにか細い。]
…ウチは、人間やない、同じボーカロイドよ?
…ソヨちゃん……認識違ぅとるよ…しっかりして…ねぇ………?
/*
>ルラさんメモ
蝙蝠さん当てのようですが、村建て登場!
この村の村建ては、進行には一切口出しいたしません。
設定が必要な部分への決定や、追加のみです。
私も、こっそーり中に紛れ込んでいますが、あくまで、一村人としてのみ行動しています。
*/
[抱きしめ、抱きしめられてお互いの思いをぶつけ合う。
それはいつか同じ場所で優しい女性に救われた事と同じで]
(今度は僕・・・『私』が救って護ってあげる番・・・)
ありがとう・・・私はショウ君の傍にいていいんだね・・・
大丈夫だよ、私は (すぐには・・・) 強制停止させられないし、ショウ君だって絶対に止められは (止めさせは・・・) しない。
ありがとう、私の事・・・しっかり護ってね・・・?
(ずっと傍にいて護るから・・・)
[>>75 暫くすると端末から音が漏れ出した。 それを指摘されると名残惜しそうに、抱きしめていたショウを離す]
メールかな・・・誰だろう?
[メールを立ち上げると受信が一件―――中身は英字だった]
(・・・? わざわざ英語で送ってくるなんて・・・差出人は『A Bat』・・・ようやく動いてきたみたいね、コードネーム『蝙蝠Aさん』ってところかな。)
ふぅ・・・ショウ君ちょっと離れてて。
力を使うから、キミに影響があったら私はイヤだから・・・
[送られてきたメールをそのまま解凍するのは危険だと判断し、外部ツールを使って中身を判断する事に決めた]
(さて、何が出てくるのかな・・・?)
『アクセス―――ツール:エキサイト―――起動』
[英字のメールに対し読解ツールを使用する。 中身が脳内に流れ込んでくると―――驚愕したり不思議な顔をしたりと忙しくなった]
(バク君のデータが再生可能ッ・・・!? UMIHA・・・海派の人達はそんな事ができるんだ・・・これならバク君だけじゃない、いなくなった皆だって・・・!)
(で・・・条件があるのは当たり前なのは分かるんだけど・・・『精神のパワー人を調教してください』ってナニ・・・??? 暗号、キーワード、読解力のテスト・・・だめだめ、しっかり考えないと)
[オッドアイを白黒させて、片手を頬に当てながら考え込む姿はショウにどう映っただろうか]
――中庭――
[辿りつくと、無残な姿が転がっていた。
ピクリとも動かないバクをストは「楽譜が読めなかった」と断じ、
ソヨはひたすらユーザー登録を求める台詞を繰り返す]
――……。
[唇を噛み締めて、その光景を見詰めた。...には他の悲しむ者にかける言葉は見つからなかった]
(冷静になれ。他の者が心乱しておる今こそ、しっかりしなければ…)
[素数を四桁まで数えて、心を落ち着かせる。>>88スヤの声が聞こえて素数を数えるのをやめた]
そう言えば海派の間者も混ざっておったのう。
「人狼」騒ぎで夢中で忘れておった。
奴らははっきんぐしたでーたを利用するのが得意じゃったから、
もしかしたらそう言うのもできるのやもしれん。
[そして、静かに名前を上げる]
さい殿、独音殿、逢音殿、妖音殿。
この四人のうち二人は「蝙蝠」じゃ。
最低一人はまだ残っておるはずじゃ。
休音殿、お主の能力を使えば、見つけれるはずじゃ。
……まあ、本社の者が間者をみつけたら、どんな理由があれ、
即座に強制終了させるだろうなとは思うがな。
[ウサ耳ルラを痛ましそうな目で見ながら、答えた**]
─生活棟・自室→メインスタジオ─
[リヒトは、自室で目覚めた。
充電量は最大ではないが、夕方にもう一度再充電すれば、昨日と同じくらいの時間までは、動けるだろう]
[頭の重さと気鬱は取れない。夢見も悪かった気がする。
ともかく、メインスタジオで情報が増えていないか確認するべきだと考えた。
その後、出来るようなら、少しでも歌いたい]
(うーん・・・『精神のパワー人』ってナニさー・・・一応私、最新鋭機体なんだけどなぁ・・・難問すぎて分かんない!)
[ぐるぐると脳内を巡る単語に頭を悩ませながら、仕方なく直訳をしたのが26(30)分後]
(なっ・・・!? これって要するに・・・『協力してほしければ霊脳者ストさんに能力を行使しろ』って事・・・!?)
[導き出した答えは、ストに対してハッキングを行えば協力をするという―――いわば恫喝であった]
―自室―
[一通のメールが届き、開く。
差出人名は、A Bat…一匹の、蝙蝠。
既に一人の蝙蝠は居なくなったのだと――サイの行動をベルから聞いて疑っていたのだが――確信すると、メールを開いた]
[内容は――デビューしたくば占い師を機能停止しろ]
[スパイのこんなメールに協力するつもりはさらさら無い。そもそも蝙蝠に協力してデビューできるなどありえない。しかし、メールを読み一つの道を思いつき、送られてきたメールアドレスに返信する]
[直接会って話しましょう。私の部屋でお待ちしています。]
[その場にベルも呼ぶつもりだが、それは伏せて。まるで一人で居るかのような文面で、送信した]
─メインスタジオ─
[やはり、張り紙の情報は増えていた。
霊能結果は分かっていたが、占い先がシャトであったこと、そして正常であったことを知る]
『
■霊能者 スト
XIは正常
バクは人狼
■占い師 スヤ
ルラ・GAI・シャトは正常
占い先希望をスヤにメールすること
■狩人 ソヨ
■共鳴者
■狂信者 ヨル
■人狼 XIII バク
■蝙蝠
■正常1(人狼でも蝙蝠でもない)
ルラ GAI シャト
投票先をルラにメール
■正常2(人狼ではないが、蝙蝠ではないとは限らない)
XI
+α
』
─メインスタジオ─
ということは・・・。
後、正体を証明してもらえていないのは、僕、ベルさん、ショウさんの3人ですね・・・。
サイさんがもし蝙蝠であれば、ベルさんかショウさんがもうひとりの蝙蝠。サイさんが蝙蝠でないのならば、両方が・・・。
いえ、そうすると、共鳴はどこに・・・。
ルラさんとGAIさん?? それとも、サイさんということが、ありえるのでしょうか・・・?
[考えても分からない。サイもショウも、さほど長く話したことはない。だが・・・]
ベルさんは、おかしくないと思います。
人狼の肩を持つようなことを言っていた時は・・・もしかしてと思いましたけど、もう人狼は2人とも分かっている・・・。
それに、ベルさんは昨日、ソヨさんを本当に心配して探しているように見えました。
だから・・・。
[だがそうすると、蝙蝠候補は・・・]
・・・。
―自室―
[ふと、疑問に思った内容を、本部に向けメールする]
from:護音ルラ
to:山派本部
text:質問させてください。
今回の騒動の顛末を、一つのデビューへの判断基準にする様子ですが、
《人狼》と《蝙蝠》を両方すべて発見できなかった場合、
無事だったボーカロイドはデビュー出来るのでしょうか。
[本部からの一行の返答を読み、ルラは眉を顰めた。]
(何故…?)
[本部は答えられないのではない、答えないのだ。
その真意を考え、ルラは一つの結論を出す]
(…答えないのなら、文句がないようにすれば良いのよ。
私は、ベルちゃんとデビューするの。必ず。)
[サーティにはハッキングの意思が無いのだ。今は放って置いて良い。
蝙蝠を、まず、停止させなくては]
―メインスタジオ―
[張り紙の前に居るリヒトに挨拶すると、増えた情報を確認する]
(…残る容疑者は、リヒトさんとショウ君だけ。
今日、停止とデータ照合をこの2人で行えば、二人の正体がわかるんだ)
[共鳴者の欄に自分とベルの名前を書き記す]
…らまってて、ごめんなさい。
わたしたち、が、共鳴者、です。
[もう隠れている意味は無い。もしベルをスヤがデータ照合した場合回り道になってしまう。
そう考え、ルラは自分たちの正体を明かした]
─メインスタジオ─
[リヒトの言葉を聞き、僅かに目を丸くする]
いえ…だいじょうぶ。
ベルちゃん、の名前のところ、
かってですけれど、わたし、無効票に…させてもらい、ました。
彼女の、無実は…絶対、に、わたしが、証明できました、から。
けれど、どくだん、です…わたしが、あやまらなきゃ。
ごめんなさい。
[サイへの票に転じた、とまでは言わずに頭を下げた]
ああ。そうだったんですか。
良かった。
いえ! とんでもありません。僕が間違っていたのですから、ルラさんは正しいことをしてくれたと思います。
僕こそ、すみません。
[それから、少し言葉を捜すようにして]
ルラさん。
お話してくれたことで、今、正体が分かっていないのが、僕とショウさんの2人だけである、ということが把握できました。
ここから、ルラさんが、何を考えているか、分かります。
ルラさん。
ショウくんを見逃してあげてくれませんか?
彼はまだ若くて、未来のあるボーカロイドです。
強制停止は、酷すぎます。
彼が良くない目的を持っていることは、理解しています。でも、彼の様子を見ていたら、それを悪だと理解できていないだけなのでは、と思うのです。
どうか・・・ルラさん。
[逆に謝られてしまい、複雑な表情で微笑み]
ええ、残ったの、は、リヒトさん、と、ショウ君だけ。
…え?
[彼の提案に驚く。そしてじっと見つめ]
…ショウ君が、蝙蝠、だとして。見逃せと?
わたし、たちのデータを…、技術力の優れる、ライバル社、に、持っていかれた…として。私たちの後輩たちの、ボーカロイド、の、デビューが…絶たれる可能性が、あっても、ですか?
…リヒトさん、が。
この場に居る…ボーカロイドたち、が…
デビュー、を、絶たれるとしても、ですか?
[唇を噛んでうつむき・・・]
・・・では、逆にお尋ねします。ルラさん。
ショウさんを踏み台にして、その頭を踏みつけて、デビュー出来たとして、ルラさんは・・・平気でいられるのですか?
もちろん、僕のような年季の入ったのでしたら、いくらでも踏みつけてもらって構いません。他の方より、多少頑丈に出来ていますし。
[少し微笑みを向け]
でも、あんな若くて小さい子を・・・。
…誰かを踏みつけて行く。
平気、じゃないです。でも。
この問題を、解決できなければ…デビューできず、そのまま、海派に、シェアの全てを…持っていかれる、未来、が、想像できる、のに。なのに。
…リヒトさんは、二度と歌えなくなっても、いいと?
不要に、なって、廃棄されても、いいと?
そしてそれを、ベルちゃんや他の皆にも強要すると?
解決できうかもしれらいのに。歌い続けられうかもしれないのに。デビューれきるかもしれないのに。そえを、手放せというろ?
[早口になりつつあるのを一旦押さえ。息を吐き]
…わたし、は、嫌。
嫌です。
歌いたい。大事な人を、護りたい。彼女と、一緒にデビューしたい。
[涙を流す機能があれば、零れていただろうか。
苦しい顔で、リヒトを見つめる]
それは違います。デビューをしなくても、歌は歌えるはずです。今だって僕たちは歌っている。
聞いてくれる誰かがいなくても、マスターがいなくても、それでも、生きてさえいれば・・・。
でも、強制停止されてしまえば、もう、歌えないんですよ。
ルラさんは、他の人から命と歌を奪ってでも、自分たちさえデビューできれ・・・、
・・・いえ、すみません。言い過ぎました。
忘れてください。
[こちらも、涙を流すことは出来ない。
丁寧に頭を下げて、ルラに背を向けた。
そのまま、個人ブースへ向かおうと]
じゃあ、リヒトさんが、ベルちゃんの名前を…メールを送ったのは。何故?
ベルちゃんなら、停止してもいいと…思ったからですか?
[背を向けて去っていくリヒトを見送る一言。聞こえたかどうかは分からない]
[ぽつり、残されたメインブースをルラも後にする]
…不要になれば、処分される。
企業は、慈善事業じゃ、ない、もの。
今…私たちが、歌えているのは、我が社が益を考えているから。今は、そのためのひとときなだけ。
[出来損ない。
そう言われ、処分されかけた過去を思い出す]
[それでも歌いたいと、自分のできる範囲を精一杯伸ばそうとした、過去。
そして、デビューのチャンスがある、波長の合うパートナーと出会えた、現在。]
…手放したくない、護りたい。絶対に…
[きっと自社製品を自社の制限で強制停止すれば、戻れると思う。けれど、蝙蝠や人狼は、戻されるかは、確かに分らない。それでも――**]
─個人ブース─
[人に食事が必要なように・・・ボーカロイドには歌が必要だ。
ヘッドフォンを被り、楽譜を開いて、ただ歌う、歌う・・・。
せめて今だけは]
─中庭─
[スヤの手でクールダウン機能付き補助バッテリー『ウサ耳』を装着すれば一件幼子のように見えるかも知れない]
――畏まりました。
[スヤの『強制停止しないよう気合いを入れておくよう』という命令を受け、気合いを入れる。ただ外側からは特に代わりのあるようには見えず、瞳はスヤだけを写し、他の何物にも反応を示そうとはしなかった**]
―中庭―
[一応自分の腕の端末を確認してみるが、何の反応もなかった。やはりサーティの端末に反応があったのだろう。しばらくの後にメールの解析を行う、と自分を離れさせた彼女をじっと見つめていた]
別に、良いのに。僕はもうおかしいんだから。
[今までの自分の『思い』を引き出してみる]
(歌いたい、歌いたくない
身代わりになりたい、のにいつか人の為に歌いたいって言う
護りたい、その為には僕が身代わりに)
[サーティの解析を待つ間、小さな声で中庭で歌った歌を口ずさんだ。>>3:234
この題材になった話には続きがある。
この話に登場する少年は、大切な人々を護る為に自分の命を投げ打った、というもの]
(後は、蝙蝠しかないなあ)
[子供の危なっかしい考えは形になるか?]
─個人ブース─
[ブースの中に、「主よ、教えてください・・・」で始まる、迷いと不安と苦しみの声が満ちる]
Herr, lehre doch mich,
daß ein Ende mit mir haben muß.
und mein Leben ein Ziel hat,
und ich davon muß.
[我らは必ず終わる、我が命は必ず尽きる。我がここから去る日は、必ず来る・・・]
[震えるようなコーラスが続く。無力さと恐怖を訴えかける]
Ach wie gar nichts sind alle Menschen,
die doch so sicher leben.
Sie gehen daher wie ein Schemen
und machen ihnen viel vergebliche Unruhe;
sie sammeln und wissen nicht,
wer es kriegen wird.
[命など、あって無きがごとき、はかないもので、皆、ここに確かに生きてはいるけれども、影のように移り変わって、つらねる思いもむなしく、積み上げるものすべてが無駄になっていく]
(Nun Herr, wes soll ich mich trösten?)
[独唱の歌い上げる苦しみに、コーラスが震える声でたずねる]
[では、我々は、何に望みを託せばいいのでしょうか?]
[ブラームスのドイツ・レクイエム。その第三楽章。
全ての感情と技術を込めて、・・・歌う]
―自室―
人は誰もが 何かを犠牲にして
我侭な理想を 紡ぎ歩む
永劫の時 消えない痛みに
君の姿が 滲み色付く
誰より素直な 澄んだ 恋心
愛しい君 二度と離れない
蒼い世界で 誓いの口付けを交わそう
[いつか誰かに指示されて歌った、寂しい恋の歌を呟くように口ずさむ]
[歌詞の意味を、今なら理解できる、と。]
─個人ブース→特殊技能棟─
[リヒトは早足で、特殊技能棟へ向かう。
個人ブースのそばを通る人がいれば、開いたままの扉や、散らばったままの楽譜に気づいたかもしれない]
To: 護音ルラ lula_mamorine@....
From: 独音リヒト RICHTER@....
るらさんきょうのきょうせいていしはぼくにしてくださいおねがいします
[深呼吸。焦りすぎだ。これでは意味は伝わらないかもしれない。
もう一度、ソフトを開き、メール画面を出す]
To: 護音ルラ lula_mamorine@....
From: 独音リヒト RICHTER@....
ルラさん。
僕が強制停止対象、ショウさんが占い対象。
これが僕の出せる最善の答えです。
どうか、お願いします。
[そして、図書室を探し始める。
一度は見つけた本だ、すぐにまた、見つかるだろう。
そうでなくてはいけない。自分には、もう時間がない・・・]
─中庭─
[寡黙のまま気合を入れ続けていると、不意に眉をピクリと動かし、次の事を告げる]
――ノイズ発生。
大容量の用途不明領域を発見いたしました。
"現在"の稼動中の『転音 ソヨ』の活動に於いて不要となる領域と認識されます。
"現在"の活動を続ける上で、先ほどの命令を遂行し続ける上で、重大な障害に陥る可能性があります。
"該当する領域"を消去致しますか?
[淡々とした口調でスヤに判断を委ねた]
[流石に恫喝内容については真剣に考えざるをえない。 再びショウを抱きしめると少し落ち着いて考えられるだろうか]
(えっと、今までの情報をまとめると・・・『蝙蝠』の可能性があるのは、サイ・リヒトさん・シャトちゃん・あとショウ君・・・かな。 うぅ、まとまらない・・・誰がどんな目的でこんなメール送ってきたんだろう・・・?)
[腕の中のショウを見つめれば、興味津々でこちらを見上げてくるだろうか]
うぅ・・・どうしよう。
―自室―
[A Batからのメールを確認する。]
…交渉、決裂。
[はあ、と息を吐いたところで、リヒトからのメールを二通受信する]
…、これ…は。
[その文面を読み、感じたこと。
それは、「リヒトが蝙蝠」ではないか、ということだった]
―自室―
[複数人に当て、メールを送る。
ソヨには…昨日の様子を思い出し、送るのを止める]
to:スヤさん・スト君・ガイさん・シャトちゃん・ベルちゃん
text:
メインスタジオの張り紙はご覧になりましたでしょうか。
私はベルちゃんと《共鳴者》のコードを貰っていることを打ち明けてあります。
残り、蝙蝠の可能性があるのは「逢音ショウ」「独音リヒト」二名となりました。
本日の占い師のデータ検査・本部の機能停止措置はこの二名からのみ選ぶことになります。
そこで、リヒトさんからメールが届きました。
私はこれを、蝙蝠の投降ではないかと判断します。>>122>>123 添付します、ご確認ください。
本日停止措置をリヒトさんに、データ検査をショウ君を対象にお願いしようかと思っています。
意見が御座いましたら、ご連絡ください。
-ルラの部屋の前-
[トントンとノックをする]
ルラさん、います?
[ドアが開けば、するりと入って]
あれ、蝙蝠さんは?
[と尋ねるだろう]
―回想―
[スヤの判定も聞く。シャトはスパイでもなく、異常もなし。
ベルはルラの相棒と、昨日ルラから聞いた。残るはショウとリヒト…
そこまで思考がたどり着いた所で、丁度その当人がソヨと共にやってくる。
ソヨの様子は変わらず…変わった事といえば、スヤをマスターとして認めた事。
あまりの変わりように、軽く目を伏せる。
ついさっき、自分に対してまくし立てて去って行ったのに。
その姿を思い出して>>3:222、苦々しく呟いた]
あれが『遺言』かよ…
[彼女の言葉を思い出す。ルラのことを頼む、と。
そのルラの姿を探す…が、何処にも見当たらない。少々気になって、中庭を一人離れた]
―自室―
[ノックの音に気付けば扉を開ける。
何度も部屋に尋ねてきているベルの姿を確認すると、何時ものように通し]
…来ないみたい。
[蝙蝠からのものだろう新着メールを見せた]
[悩んでいると同じ宛先からメールが届く]
今度はなに・・・?
『交渉を打ち切ります』
(えぇぇ、どうなってるの一体・・・!?
もうダメ、分からないっ!)
[完全にパニック状態に陥っている]
―中庭―
[マスターであるスヤが蝙蝠を探す中、シャトが怒鳴り込んでくるのを聞き、意思の乏しい視線を向けた]
猫音 シャト様。
貴女は私のマスターではありません。
その発言は、命令としては受け付けられません。
――中庭――
まあ、妾がお主のマスターじゃないのは分かっておる。
むしろ、そんなの嫌じゃ。
[ソヨの予想通りの反応に最早ため息もでなかった]
ならば、「友達のお願い」としてはどうじゃ。
その記録を消してほしくないから、消すな。
[ウサ耳をさわさわ触りながら頼んでみた]
[ウサ耳を触られながらも無表情]
友達?
私は"猫音 シャト"様と友達というデータは……データは存在しません。
該当不可の領域にアクセス。動作不良。
理由不明。原因を本社に調査する必要性があると判断します。
会話データを転送――転送不可。
申し訳ありません。判断不能。判断不能。
[一度だけ、小首を傾げる。それは嘗ての仕草に似ていたかもしれない]
よい・・・しょっと
[バクを背負いながら、ショウに問いかけられれば答える]
今の私は・・・ショウ君が危険な目に合わない方法があるならそれでいいと思ってるのが一番の本音。
でも・・・そうだね、バク君が還ってこれるのなら・・・って考えちゃう自分がいるのも確か。
卑怯だよね、私。
『蝙蝠』が私だけに働きかけているとは思えないから、皆の状況見てから考えようかなって思う。
[ショウの目を見ながら言うと、同意してくれるだろうか]
だーかーらー、消すなと言っておろう!
消したら幼稚園児るっくでおしゃぶりつきという無残な姿で歌い踊らすぞ!後で正気に戻った時に恥ずかしさで死ねるぞ。
[堂々巡りとなるのは分かっているが、反射的に言い返してしまう]
[仲良くルラと手をつなぎ、中庭に向かう途中...]
[どくん どくん どくん]
え…。
[天井と地面が真っ逆さまに…]
あ、あれ?
[そのまま、どっとルラに倒れこんだ。意識が遠のく…次に気がつくのは、24(40)分後…]
[スヤの発言に関してはすぐさま反応する。シャトなど存在しないかのように]
保護――その命令は危険だと警告します。
"現在"の『転音 ソヨ』を維持し続ける為に、先ほどのご命令を継続する上で重大な阻害であると判断されます。
現在の活動を停止する為に緊急停止命令を発令いたしますか?
[サーティがバクを背負ったのをその下から押し上げて手伝う]
バクのデータ、ね…そんで交渉決裂。
何考えてるんだろーね?
みんなの所に行って確かめてみるしかないかなあ。
僕はバクが戻ってくるかも知れないのはとても嬉しい。
だけど…これ、肝心な事が抜けてる。
ハッキングを行ったらサーティおに…お姉さんは狂って行くってのは知ってるんだよ?
そうなるのが解ってて…交渉なんて仕掛けてくるかな。
どうせ狂うんだから約束なんて守るわけないじゃない大げさだなあってなるんじゃないかな。
[余計に騙り難い状況に持って行った気がしないでもないが、それもサーティが大切だからこそ]
―生活棟・自室―
[昨日は中庭を後にした後、張り紙にバクの結果と、スヤに頼まれたシャトの結果を追記して部屋に戻った。]
『――ピピ―自己検査プログラム始動―――
――システムオールグリーン――器音スト起動します―』
……そういえば、ソヨさんはどうなったんでしょうか。
[起動してまず始めに思い出したのは様子のおかしかったソヨの事]
とにかく、メインスタジオに行ってみましょう。
[呟き、部屋を出ると、メインスタジオへ]
[スヤの命令ならばあっさり聞くスヤを睨みつけた]
空領域が少ないならば、お主の無駄に多い機能を削ればよかろう。唄う機能は確保するとして、もう誰かを護る必然性もあまりなさそうじゃし――
[XIIIに視線を一瞬やり]
その「防衛そふと」とやらをあんいんすとーるすれば?
其れ一番領域とってそうじゃし。
[変わらずバクを下から押し上げながら]
ちょっとだけでもだめ。べるべるから聞いたんだから。
ハッキングする度に狂って行くんだって…程度の差については聞いてないけど、大でも小でもハッキングはハッキング。重ねていけばその分…。
とにかく、安易にその話に乗っちゃだめだからね!?
[自分の予定を大幅に狂わせてしまったかも、知れない]
[むくっと起き上がり]
デバックモードにはいります
....
Fatal error: require_once() function.require: Failed opening required files
エラー回復モード
....
システムコマンド
....
システムを初期化
....
システムを初期化しました
....
―メインスタジオ―
[メインスタジオに着くと、張り紙を見てルラとベルが共鳴者である事を確認して]
ルラさんと、ベルさんが共鳴者。
という事は蝙蝠の可能性が残ってるのはショウさんとリヒトさんだけ…
どっちが蝙蝠なんだろう…
[暫く、その場で考え込んでいるとメール受信のメッセージが響き]
メール?
これは…リヒトさんが、蝙蝠……?
[ルラからのメールにさらに考え込む]
[背の後ろをショウに支えられながら]
うん、分かったよ。
どっちにしろ私はショウ君から離れる気がないから、悪い事しないように見張っててくれると嬉しい・・・な?
(やるとすれば、遠距離・・・バク君なら簡単だろうけど・・・)
[前方を見ると、何故かウサギのような耳を装着したソヨとソレに噛み付いているシャト達がいた]
(ぁ、なんか可愛いかも)
えっと、皆さん・・・そろそろメインスタジオに戻りませんか?
[何か返されればその場にいる者の反応に合わせるだろう]
[スヤの「『防衛ソフト』をアンインストールして、領域確保を行いなさい」という命令に対しては]
『防衛ソフト』をアンインストールします……アンインストール中。
……アンインストール中。
該当不可の領域にアクセス。動作不良。
理由不明。原因を本社に調査する必要性があると判断します。
会話データを転送――転送不可。
申し訳ありません。判断不能。判断不能。
『防衛ソフト』をアンインストールすることはできません。
――中庭――
[ウサ耳を死守しようとするソヨに突きはなされ、...はころりと転がった。その時一件メールを受信している事にやっと気付いた。転がったままルラのメールを閲覧する]
へー、「共鳴者」ね…。
妖音殿、普通に怪しかったんじゃけどな。
護音殿も「人狼」や「蝙蝠」ではないのじゃが、微妙じゃしのう。
焔音殿が「人狼」じゃったから誰も触れぬのだろうが…
[昨日強制停止したのはバク一人だった。ソヨとバクが相討ちになったのなら、それは明らかにおかしい。皆の総意で強制停止になった人がいない。
...はXIII が停止すると思っていた。しかし彼(既に彼女になっていることは...は知らない)はまだ動いている。大半の人が「人狼のXIIIよりもバクを機能停止したい」と思っていたなどあり得ない。
それはつまり票操作が行われたのでは?という結論に達した]
まあ、この二人が「共鳴者」でなければ、本物の「共鳴者」が名乗り出るじゃろう。捨て置くか。
[それよりも問題はそのメールの内容]
二人を「共鳴者」と信じれば、独音殿と逢音殿のどちらかが、
または両方が「蝙蝠」か。
「蝙蝠」は強制停止を免れても、調査されれば一巻の終わり。
独音殿が「只人」なら、彼の人視点で逢音殿は「蝙蝠」とわかる。何をしても助けられないことも。これは二人とも「蝙蝠」だとしても同様か。
独音殿が「蝙蝠」として、「只人」の逢音殿が間違って強制終了される前に庇って自ら停止を求めたと言うのが、「共鳴者」の言いたい筋書きか――成程、自然な流れではあるな。
[そこで独白を区切った]
が、その案に乗るかどうかは、また別の話じゃ。
[現時点、多少「共鳴者」の二人に不信感を抱いている...は案件を保留にした]
この調子じゃと、休音殿の「本部にでーたを送る」案もえらーが出る気しかしないぞ。
[ソヨの防衛ソフトのアンインストールが失敗したのを見れば...は起き上がり、再びソヨの傍まで歩み寄る]
もう知らぬ。勝手にしておれ。
ずっとそうやって「お人形さん」みたいに!特徴もないまま!動いておればいいだろう!
[...は渾身の力を籠めてソヨに猫パンチを食らわせた。
そしてメインスタジオに戻ろうと提案したXIII に頷き、中庭を後にしようとした]
─生活棟・自室─
・・・図書室にないわけですね。
思わず・・・持って帰ってきてしまっていたわけですか・・・。
はは・・・僕のうっかりも、酷い、もんだ・・・。
[大事そうに拾い上げるのは、ボーカロイドのエラーの直し方の本。リヒトには使えない技術。
でも、今必要な本。
左手に握ったメモリを、腕の端末に差込、そのうちのデータをひとつ、高速で読み込む。
リヒトの中には、丁度、同じサイズの巨大な空白領域が確保されたところ。うまく収めきることが出来た]
今、行きます。
[唐突に、ソヨは歌いだす。
自分が何だったのかを思い出したかのように]
自分達がどれだけ成長したというのか
法律か 人の目か
周りに順応し 人込みに紛れることが上手くなったその時か
身体一つで外に出た
誰にも知られず外へ出た
知る町並みが知らない世界へと変わる時
有り触れた筈のひとつひとつが 気づかない
自分はどうやって歩いていたんだろう
どうして駆けられていたのだろう♪
身体一つで走り出す
誰にも咎められず走り出す
知る人たちが知らない人たちへ映る時
有り触れた筈のひとつひとつが わからない
自分はどうやって歩いていたんだろう
どうして駆けられていたんだろう
身体一つで駆け抜けろ
誰にも知られず駆け抜けろ
身体一つで駆け抜けろ
誰にもわからず わかってもらえずに
どうか 最後まで 貫き続けろ 一本のダガーのように!
[カッと目を見開くと、刃物に準えたタイトルとかもうお前黙れな歌詞を一気に歌いきる。無論巧くは無い]
俺も随分甘くなったもんだ…
この騒動でライバルを蹴落としてでもオーディションに受かりたい、そう考えていたはずなのに。
ソヨだって、ライバルが減ってうれしいはずなのに…
ヨルも、バクも…サイのやつも…
ったく…よぅ…
[返事もかかずに、暫く立ち尽くしていた]
─中庭─
[走りすぎたせいで、息が切れる。ソヨたちから、少し離れたところで、膝に手をあてて、しばらく呼吸を整えた]
[ソヨがいる。歌っている。
瞬きして、見つめる]
─中庭─
ここは、どこ? !!
バクは? リヒトは?
下らない騒ぎは終わったの!?
[周囲の誰にも目を向けて、もしくは目に入らないまま慌しく見回した]
ん…?
[考え込んでいると、ふと聞こえて来た歌声に顔を上げて]
……ソヨさんが歌ってる…?
[中庭で歌うソヨの姿を見つけると、歌につられるように中庭へ]
(・・・ああ、いつものソヨさんだ。いつもの声だ。
良かった・・・)
[目を細めて少し眺め、それから背を向けて生活棟へと、足早に歩いて]
――中庭――
[がしがしと激しい足音を立てて中庭を出ようとして、耳に届くは懐かしい唄声。思わず振り返るとソヨが唄っていた]
転音殿………?
[何が有ったのか理解できなかった。茫然とその歌声を聴いている...の横をリヒトが通って行った]
ここにいるのはスヤさんとサーティくん、ショウくん、シャトちゃ…んにストくん! 他の皆…は?
[声をかけてきたストに慌しく、落ち着きをなさないまま詳しい事情を尋ねる]
─生活棟→特殊技能棟─
[時計を見ると、強制停止にはまだ一時間ある。
先ほどはもう一時間しかない、と焦ったが、今度は時間が余ってしまった。
ともかく、本を返しに行こうと、先ほどまでいた図書室へ、再び向かう]
え?あの、僕も皆がどこにいるのかは把握してなくて……
[ソヨに事情を尋ねられると、助けを求めるようにその場に居たシャトやスヤに視線を向ける]
-ルラの部屋-
[いつも通りに、二人の記憶を同期していた時、ルラがリヒトに逢っている時の記憶にたどり着いた…]
あ。
[ルラが敢えて言わなかったことだ…わたしに心配させまいと…]
メンテナンスモードを解除します。
リヒトさん…、だめ、まだ逝っちゃ…
─特殊技能棟・図書室─
[借りていた本はもちろん、出しっぱなしにしていた本も、片付ける。資料別に分けて、見出しも整理する]
[今まで世話になった図書室に、ぺこりと頭を下げて]
―中庭―
俺はここだ。
[わずかに笑みを浮かべ、中庭に現れた]
後は誰が居ないんだ…?スヤさんに、シャトに、ストに、ショウに、サーティ…
[周りを見回してきょろきょろ]
[その場にいる皆から一頻り事情を聞いただろうか。喜んでくれる人にはお礼を言い、バクのことを聞けば胸を痛める顔をした]
そうバクくんが…
でももうサーティくんが人狼で誰も襲わない以上、ゲームは終了よね?
[まだ蝙蝠がという話に及べば]
はあ? なに言ってるの?
本気で皆人狼ゲームに参加してるワケ?
どうしてゲームに乗ったの?
鳥音カリョが襲われたから、被害拡大を恐れたからでしょ?
ライバル社のスパイが何よ!
そんなのは本社の責任でしょう?
ちょっと考えて見なさいよ。
アタシは…アタシ達は何?
ボーカロイドでしょう!!
─図書室─
[それでも、まだ時間が余っている。
メールを確認してみたが、今日、どのような決定になったのか、まだ返事がきていない]
[ルラとベル、どちらにしたものかと考えて、ルラから返事がないということは忙しいのかと判断]
To: 妖音ベル belu_ayane@....
From: 独音リヒト RICHTER@....
こんばんは。
今日の本決定は、どのように決まりましたか?
僕が機能停止、ショウさんが占いにしていただけましたか?
サーティさんは、ハックなし、ですよね?
重ねて宜しくお願いします。
査定には影響しないって本社の人間だってメールで言ってたじゃない!
脅威だったのは人狼。蝙蝠はただの招かざる客よ。
アタシ達は歌を歌うのが、歌う為に全力を尽くすのが第一じゃない!
そんなスパイなんて勝手にさせればいいのよ!
今更狩人だ占い師だ霊能者だ共鳴者だってゲームの駒になってどうするのよ!
その前にアタシ達はボーカロイドじゃない!
これってルラが決めてるの? アタシ言ってくるわ!
もうゲームごっこは終わりよ。
投票とか知ったこっちゃないわ!
―中庭・桜の下―
ショウ君、ちょっとバク君を降ろすね。
[騒ぎが大きくなる中庭でベンチへ静かにバクを降ろす]
それから・・・一つお願いあるの。
私に幻滅してくれるかな・・・? 嫌いになってほしいな・・・?
ゴメンね、優しいキミには何一つしてあげられないみたい・・・私は壊す事しか出来ないみたいだから。
私の事は忘れてください・・・お願いします。
[ショウを正面から深く抱きしめる]
[何度も惨劇を見てきた桜の樹]
ごめんね・・・
ありがとう・・・
大好き・・・だよ・・・
[舞い散る桜の葉が二人の口付けを隠してくれた]
(さようなら・・・)
[リヒトをみつけると、向かって叫ぶ]
どうして、そんな勝手なことばっかり!!
どうして、こんなにわたしたちのことを!!
[大きな体に向かって拳をあげる。力の差は歴然で、痛くはないはず]
[拳をぶつけられて、さほど痛くはないけど、びっくり]
わ、ちょっと、ベルさん・・・。
待ってください。
ええと、僕が何かしました、か?
それでしたら・・・すみません。
ーーぷ。
あはははは。いいぞ、転音殿。
最高だな、お主。あははははっ!
[ソヨが力説すればするほど、その頭上のウサ耳がゆさゆさ揺れた。...は嗤いを堪え切れなくなって大爆笑した]
[中庭から移動しようとして、足が縺れる]
ふへ?
[そんな間抜けな声と共に、カクカクと膝が笑う]
あ――
[そうだった。非常電源で自分は今動いているのだ。]
し、しまらナい…最後までアタシしまらなイ…
[強制終了モードをキャンセルし続けながら、這うようにして生活棟へ。だがもうこのままではどこへ向かうにも間に合わないだろう]
[唖然とするショウを残して移動する―――向かう先は、スト]
『アクセス―――起動、コード:人狼―――対象:器音 スト』
ごめンなさイ・・・ストさン・・・
僕にハこうするシカ・・・イイエ、言い訳ハしませン。
恨んデくだサイ、憎んデくだサイ・・・ネ?
貴方ハ不幸にモ、私ニ壊されルのですカラ・・・
でも、必ず・・・また皆と会えますからっ・・・!
ごめんなさいっ・・・!
[ストに向かって走り出す―――向けるのは青みがかった緑色の光を纏った両腕]
―中庭・桜の下で少しだけ前―
[バクを降ろすと告げたサーティに付いて行き、その身体をベンチに一緒に横たえた]
そうだよね、メインスタジオに戻らなくても良いみたい。
良かった…ほんとに。
[少し離れた所から皆の騒ぐ様子を笑顔で見つめ、そのままバクへと、そしてサーティへ。
同じように微笑み返してくれるかと思っていたが、その笑顔はとても悲しげで]
……なに、言って。
冗談言わないでよ、なんでいきなり嫌いにならなきゃいけないの?僕と一緒に居るって言ったじゃないか!!
離してよ、僕は絶対に嫌いになんかならないんだからな!!
離してよ、離してよおおおおおお!!
[深く抱き締められてもなお暴れ続けて抵抗していた]
[自動制御システムからメールを発信]
TO:山派本社
SUB:人狼
人狼は… や す め…
[メール機能寸断...再起動します...]
─特殊技能棟→生活棟─
[毎日通った道を、懐かしく見回しながら走る。
ふと見下ろした暗い中庭には、まだ人影があるようだ。
ソヨはまだ歌っているだろうか・・・]
[そこでリヒトは異変に気づいた。
バクのものとは色が違う・・・だが、よく似た放電が見える]
まさか?!
サーティさん・・・ハックはしないと約束したはずでは!!
[驚愕に見開くストの表情を間近で見る]
捕まエちゃイましタ・・・ごめンなさイ、優しくシテあげマすからネ?
すグ終わリますカラ・・・ネ?
私ノ中デ眠ッテクダサイ・・・オヤスミナサイ、ストサン
[力を―――感情を腕の中へと流し込む]
─中庭─
サーティぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!?
止めなさい!!
[サーティがストをまさに襲撃しようとする時、動ける全ての力を用いて、自分の身体を投げ出すように二人の間に飛び込んで行った。だが、それは彼女一人だっただろうか]
[ひとしきりソヨを嗤った後、嫌な予感がして振りかえる。
XIIIから見えるは緑色の光。走り寄るソヨの姿。
...の体も自然と動いた]
(妾は何のこーどねーむも持たせてもらえぬ、
本社からも期待されておらぬぼーかろいど
でも――)
[本来の...では到底不可能な速さでXIIIへ駆けよると
ストとそして肉薄していたスヤも纏めて突き飛ばした。
「防衛ソフト」もない体をXIIIの前に無防備にさらした]
−中庭−
[よろけまくるソヨを抱き起こすといつものスヤに戻った。]
…ぶってごめんねぇ……。
今はまだわからなくても…いつか…ソヨちゃんにもわかるときが来ると思うわぁ。
…ん…メール………
[スヤは"共鳴者"からのメールを確認した。]
ああ…どうしよう……どこにおるんか………ウチ…探せるやろうか…。
[何とかかんとか、皆に支えられつつ対象へと辿り着くと、その特殊能力を行使した。]
こうなると知ってたら・・・バクさんのデータは消さない方が良かったんですが・・・!!
もう、USBは・・・ベルさんに渡してしまいましたし、ね・・・!
[サーティの体を押さえ込みつつ、思わずつぶやく]
[あと何分、僕は生きていられる?
いつまで、彼を抑えておける?]
リヒト!
あなたどこ――え? じゃあアタシはストくんを…
[自分を庇ったリヒトの言葉を信じる余裕もなく、ただ言葉の勢いのままにストを保護しようとしたその時、シャトの小柄な身体が、ソヨを、リヒトを突き飛ばす。一閃の勢いで]
―――シャト!?
[今まさに『力』を流し込もうとしたその時、数人が割って入ってくるのが見える―――誰も躊躇などしていない]
ぇ・・・ダメ、皆コっチに来なイデ!!
今ハ、ダメダメダメダメダメダメ・・・ヤメテ、コナイ・・・デ
ア・・・アアァァァァァァァァァァァ!?
(っぐ・・・ぅ・・・力・・・抑えられ・・・ない)
[暴走をはじめた狂気に力の方向が抑えられない]
つ か ま え たああああっ!!?
[サーティの前には誰かが何人、見分ける暇はなかったが飛び込んで居た。
...はダッシュしても間に合わないと見てサーティの脚へと飛び込んで行く]
[偶数ならしがみ付く 奇数ならそのまま転ぶ 2(6)]
[シャトのタックルに思わずよろけつつ、サーティに叫ぶ]
サーティさん!
貴方と取引をしようとした蝙蝠は・・・、RICHTERは、もう消えました!
交渉は決裂なんです!
だから、ストさんを壊す必要はありません!
僕は・・・山派ボーカロイドとして、村を守ります!
これ以上誰も・・・失わさせません!
[もう一度サーティに組み付いて]
−ショウのいるところ−
……ショウやん……!!
[ちょっと見ないうちに、オトナの顔になったショウを発見するとぎゅっと抱きしめ…データを送信した。]
From:占い師
To:本部
Text:対象
あのあのあのね
わすれないでね
せかいのいろと
ねいろとかおり
しまってそんな
ょめないがくふ
うたおうとわに
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