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見習いメイド ネリー に 2人が投票した
踊り子 キャロル に 1人が投票した
牧師 ルーサー に 1人が投票した
吟遊詩人 コーネリアス に 2人が投票した
お尋ね者 クインジー に 2人が投票した
隠し子 リッタ に 1人が投票した
吟遊詩人 コーネリアス は村人の手により処刑された……
次の日の朝、お尋ね者 クインジー が無残な姿で発見された。
現在の生存者は、見習いメイド ネリー、村長の娘 シャーロット、踊り子 キャロル、牧師 ルーサー、見習い看護婦 ニーナ、隠し子 リッタ、墓守 ユージーンの7名。
>>4:105
うん、少しでも軍に・・・協力しようかなって。
私はこの村が好き、
だから少しでも役に立てるなら、情報を提供しようと思って。
――……、ッ
[小さく音を立てて小石が地面へ落ちる。
繰り返し繰り返しの瞳の痛みはもう慣れた頃か。
けれど瞳の奥に焼き付くのは]
嘘、……
[見てもいない光景。
人が死んだ。自分を助けてくれた人物が。
殺したのはあの――]
嘘だ――ッ!!
[瞳の奥に差した光景を目指して、
その場から駆け出した。]
>>3:84
…君が残ってくれているので、
まだ此処には主がおわすのでありましょう。
――否…
誰一人、巻き込まれて欲しくなど…
〔目の前には、若くしてその瞳に慈愛を宿すコーネリアス。
其れは無知に因ってではなく思慮に拠って在るとも見え。
彼の心へ応えるように――此方は無理に笑むことはしない〕
…却って労われてしまいましたね。
ええ…半ば身についたものではあるので、
体調は保てておりますよ。
後は――一日でも早く、一人でも多く…と
そんな現実に反して、全員で生還したい理想と。
抱える矛盾との戦いになるのでしょうね。
〔彼の思うところを尋ねつつ、吐露も聞かせていたかもしれない〕
>>1
…ええ。
だから、罪人すらも…罪無きように見える。
[そういうと、緩く視線を落とし…思考]
…はぁ…
[無い物強請…しかし、シャーロットに声をかける様子に顔を上げた]
…基地…
[疵の男の様子に溜息1つ。]
分かっているさ。
それが貴様らの仕事だということもな。
だが同時に貴様らも容疑者だ。
理解して―――
[瞬間、
戦場を駆けて得た獣の本能、
殺気を捕らえ。
キャロルは銃を引き抜き構えた――]
!
ルーサー。君は、ここに赴任してどれほどだったっけ。まあ……僕よりは長いよね。
この教会。ずっと旧い時代からここにあり続けたそうだよ。長剣と軍馬の時代、国境線と国家が今の倍もあり、倍の倍も頻繁に書き換わっていた頃だ。ときの枢機卿がここに足を運んだ、とされる記録も残ってる。歴史の古い家に知人がいてね……さっき届いたんだが。
[軍の基地より程近い場所に、その輪郭を見止めた。
目の奥に焼き付いたものとまるで同じ。
女性の軍人と面識は無かったが、
いつかの話に出ていたことを思い出す]
――……スカー。
>>7
…そう、ですね。
罪という概念自体、人が作り上げた物かも知れません…
[ゆる、と首を振れば…少し慌て]
ぃ、いえ…
歩き疲れ、と言うのもあるかも知れませんが…
大半は、理解が追いつかないが為の知恵熱…かと、思いますので…
>>7
どうして私が軍に?とお思いでしょうね。
私は暴力は嫌いです。
そしてその暴力により人が亡くなるのはもっとイヤ・・・。
でも軍の人間が全て暴力を
自ら振るっている人ばかりではないでしょう。
私はそういう方達がいるのなら、少しは信じられる。
その上で・・・。
[そこで言葉を区切れば]
えぇ、そうですね。先に診療所へ向かいましょうか。
コーネリアス。
この隅の椅子で、きみは、僕の左腕に包帯を巻いてくれたね。感謝してる。
なあ、この教会について、知っていることがあれば、教えてくれないか?
誓って言うが、それが君の不利になることはない。この僕が請け負うよ。
[サイレンサー?
音はなかった。
音はなかった。
疵の男が、ゆっくりと崩れ落ちて行く]
クインジー―――!!
[やられた。
おめおめと眼の前で殺された。
眼を、見開く。]
[しかし、コーネリアスは困惑したようにかぶりをふるばかり。
嘘を言っているようにも見えないが、しかし……]
そうか……残念だよ。本当に。
ルーサー。彼を本部へ連れて行け。
[遠くに聞いた名は知らぬものだった。
それがスカーの本名なのか、と、そう考える余裕も無い]
殺された――人狼に――
どうして貴方が。
[スカートが夜風に靡く。
倒れ伏した男の横に、一つ纏めた髪を風に靡かせる女。
すい、と目を細めた。
本来ならば彼女を犯人と疑うことが筋だろう。
けれどその光景を見ても、向ける疑いの矛先は女ではない]
――犯人を
……見た?
…ぃぇ、私は…
[わびを聞けば、慌てるも…しかし、また明日顔を出す、と言われれば押し黙り]
分かりました…
申し訳ございません…
[二人に頭を下げれば、二人を*見やった*]
>>17
[その言葉に黙って頷けば]
この目で見定める必要もあるでしょうから・・・。
[そう告げるとニーナの横に行き]
あまり、無理はしないでね。
[気遣うように優しく語り掛ける。
口をニーナの耳元まで持っていけば他には聞こえないように]
*さっきは大事な時に邪魔しちゃってゴメンね。*
>>19
……そう。ネリー。
[ぽつりと名乗り、倒れたスカーの傍に寄る。
傍に居たであろう女すら捉えられなかった、刹那の出来事。]
私には見えた。
スカーに手を掛けた者かどうかは断定出来ないけれど、
少なくとも殺意を抱いた者の姿。
[生を無くしていくスカーの温度を掌に感じる。
無意味なこと。
何を知った所で、彼は戻っては来ないのに。]
〔不意に漂う血の香りに指先が微か動き〕
止まれ。
[立ち止まりシャーロットに静かに囁き
けれど張り詰めた空気の無いのに瞬く]
如何やら祭りの後に遭遇したか。
[大丈夫だ、と歩き始めると見える人影
更に近寄り倒れるクインジーを見止め]
何があったのかね?
〔一目で死んでいると判り微か力が篭る〕
>>3:86
…私が擁いている疑問と、同じところに辿り着くのですね。
コーニィ…そう、我々には判別もできないというのに。
〔矢張りこの子は賢い、とコーネリアスを幼い頃から
知っている此方は思う。其の考えから、どのような
可能性の分岐が生まれるのか知りたかった。
――併し、〕
>>8
は、それは。元々、出身が此方でありますので。
……?…
確かに、…教会は建て替えこそあれ、
祭壇は旧くより守られていると聴いています。が…
〔リッタが切り出す話に、肯定出来る部分だけを返す。
枢機卿云々の話は知らない。かつてこの教会は、
半ば此方が蔵書管理をしていたというのに〕
――少佐…! お待ち下さい、荒唐無稽過ぎます。
いきなり連行などとは…!
[不意に聞こえた声音に振り向いて、
ユージーンとシャーロットの姿を捉え
その目を見開く。]
……どうしてお嬢様が一緒に
[低く零す呟き。
一寸キャロルにも目を向けたが、
すぐに鋭い眼差しをユージーンに向けた。]
私のお嬢様に寄るな……――
――人殺し。
……お嬢様も危機感が欠けています。
危険人物と二人で夜道を歩くだなんて。
――尤も、ご無事であったことを喜ぶべきなのかもしれません。
[突然のことに彼女は戸惑っているだろうか。
或いは凛と受け止めるだろうか。
スカーの傍から離れ、其々の中間まで歩んだシャーロットの腕を抱いた。]
ユージーンさん……
貴方がスカーを殺めたことを、
認める、と?
[納得できぬ、という様子で沈黙を保つルーサー。
やがて、リッターは目をあげると、ゆっくりと彼に、一通の書面を差し出した。]
……首都発。本陣からの電報だ。この教会に傾ける、上層部の並々ならぬ熱意が、へたな小説などよりずっと良く伝わってくる。
構わないよ。読むといい。
待てネリー。
お前は何を言っている?
[ざり、と土を踏み]
ジーンは軍人だ。
人殺しなのは事実、
そして私もまた人殺し。
だが、お前の言い草そうではないと見えるな。
>>29
……そうね。
道理だわ。
[ユージーンの言葉に、さして思案することもなく相槌を打つ。
唯、警戒は解かぬ侭。
守るようにシャーロットの腕を抱いた侭。]
全てが幻であれば、希望でもあり絶望でもあるのでしょう。
だけど私には視えてしまう。
人の本質、人の真実、
お嬢様やニーナさんが誠に人狼に恐怖する者であることも
或いはユージーンさんがそれを装う者であることも
視えてしまった。それ以上の判断はつかない。
>>32
[弱視といつかシャーロットに告げたその視力は、
視界を広げる度に世界が狭まった。
キャロルの問いに暫し逡巡し答える]
信じるか否かは貴女に委ねる。
私は境界線。
人を殺める者、殺められる者、その境界に生きる者。
それに、敵方の軍事行動も奇妙なんだ。
通常の進軍であれば、この村はとっくに戦線に乗り越えられ、我が方は3日後方の山裾を軍事拠点に据えていたろうね。
だが、現実はそうではない。まるでこの村に立ち入ることを畏れるような、奇妙な敵軍のへこみ。
あまつさえ、送ってきた敵軍は暗殺者ときた。
国益、情報、そしてコーネリアスの身の安全。
彼がここにいることは、どのためにも──
[一拍、言葉を切って。]
ならない。
>>38
[研究。その言葉に薄く笑った]
何でも科学で解決しようとするのは悪い癖ね。
それでも人は科学という太鼓判を押されないと、
ものを信じようとしない。
研究って、御伽噺を証明するためにあるのかしら。
[色の薄い目の奥、僅かに揺れる。
スカーに染み込む酒の匂いをおぼろげに感じ、
そのきつい香に息を吐く]
>>39
自分でも何故見えるかなんて解らないもの……それを誰かに信じさせるなんて、もっと難しいことだとはわかっている。
戯言と笑われるのも仕方がないわ。
けれど私は私が見るものを真実とする。
貴方などにお嬢様を奪わせはしない。
[淡々としていても、最後の言葉だけは強く紡ぐ。
シャーロットがどんな顔をしているのか、窺うことはしなかった。]
全ての秘密……?
一体何を豪語して下さるお心算かしら。
私だ。
クインジーがやられた。
ともすれば、クインジーの率いていた部下も
同様に狙われているやもしれん。
ああ、……そうだ。……うむ。
[無線に口を当て、情報を伝達する。]
カルヴィネン准尉……
後は、任せてしまっていいかな?
なんだか……酷く疲れた。
[背を向け、教会をあとにする小さな背中。ひと呼吸の間があいて、また咳き込んだ。]
やっぱり……不味い。
敵、ね。
何の力も持たぬ筈の民間人の女を敵と謂うのも何だか。
所詮は私の戯言なのでしょう。
[訥々と零しては、色の無い瞳でシャーロットの横顔を見る。
彼女は何を思い、何を抱いているのだろうか。
もし、この隔離に似た村の中で、人狼と疑わしきを選び、
殺めるならば、一体誰に殺意を向けたのか。
知る由も無い。――知りたくも無い。]
せめて私に力があれば、
貴方を殺してでもお嬢様をお守りするのにね。
[厭な空気に呑まれる前に、シャーロットを連れ帰りたいと
彼女の手を緩く握った時、リッターの声に顔を向ける]
――証拠も無く、彼が人狼だと私が告発しただけ。
[さしたる異変でもないように、さらりと告げた]
[まるで、戦闘がはじまる一歩手前のような、堅く冷たい空気。
対峙するは予想に反して、ネリーとユージーン。
そして、さらりと告げられた一言。]
……異変は、あったようだな。
ネリー。君が人狼だと呼ぶ、この人物が、かつては味方の軍人だったことがある。
知っていたかい?
味方の軍人だったから、それが何か。
[リッターを、ユージーンを、キャロルを。
それぞれ輪郭を捉えては、小さく息を吐く。]
軍人だから、一般人だから……それが何か意味を為すの?
此処に居る者は皆同じ。味方の振りをしている敵軍の容疑があるから、包囲しているんでしょう。
そうだね。一理、ある。
軍歴のとぎれた後のことは、誰も知らないのだし……。
いずれにせよ、今ここで啀み合うこともないだろう。
今はどこか、屋根の下に行ったらどうだ。
>>58
[彼の言葉に、ゆる、と首を横に振り]
折角だけれど、少し戻って休みたいの。
人狼が幾ら宵に紛れることが得意とは言え、
そう幾度も一夜の内に暗躍は出来ないでしょう。
せめて朝までで構わない、お嬢様と二人にさせて欲しい……
[そう告げては、返答も聞かず、
シャーロットの手を握ったまま屋敷へと向かい歩き出す。
薄暗い夜道、前が上手く見えなくて、幾度も転びそうになった。
そんな危なっかしい様子に、シャーロットは手を貸してくれただろう]
〔やがてリッターが苦い煙草に噎せながら場を離れると、
蒼褪めたコーネリアスへと向き直る。合わせる視線は、
互いの立場を慮る其れで――如何にも遣り切れなかった〕
……。…
…少佐が、時間を下さいました。
参りましょう、コーニィ…
〔そして、暫し長き年月を見知る青年と名残を惜しむ
ひとときを過ごす。其処でどのような遣り取りがあったか、
また神に仕え子供達を慈しんで育った青年が、
死に際して取り乱したか否かは誰の知るところでもなく…
連行後の青年の処分は、決して
余人に委ねられることは*ないであろう*〕
それでは失礼します。
[急変した事態に意を口にする間はなかった。
去り際に一言だけ告げるとネリーと共にその場を去る]
私は、ネリーを信じます。
[その瞳に一点の曇りもない]
そうだね。今は……。とにかく、話はわかったから。
おやすみ。
[覚束ない足取りのふたりが闇に消えゆくのを見送ると、かぶりを振った。]
……どういうことだ?証拠もない、どころか、理由もない。ってのは。
>>65
……お嬢様、……
[真っ直ぐに告げられた言葉に思わず、
上手い返し方を思いつかず、黙してしまう。
少しの静寂。言葉の代わり、きゅっと彼女の手を握って]
私は――
ずっと自分を誤魔化してきたように思います。
何も感じない、何も思わない、そうやって嘘を吐いて。
でも真実を知るにつれて感情が膨らんでいった。
このまま何も伝えずに死ぬなんて、私は厭……
ネリーが、ユージーンを人狼とみなした理由さ。
物的証拠が残らないにせよ、たとえばアーヴァイン殿の殺人を目撃したとか……。
そういうものじゃないか?
それとも、僕のいない間に聞いていたのかな。
まあ、いいさ。今夜は疲れた……。
話は明日、夜が明けてからにしよう。
万全を期すなら、ふたりとも取り調べればいいんだが……。
軍部にばかり任せられない理由がある。
スペンサー少尉。慎重に、だが断固として、僕たちで決断するんだ。
できるか?
>>67
私は知ってる。
貴方がどのようにして人を殺めたの見たのか、
それは正直わからない。
でも、ネリーは人を傷つけようとはしないもの。
嘘であんな事を言うとは思えない。
本当の事だから言った。
[その先の言葉は彼女の手を握り返す事で伝わるだろう]
大丈夫、私にはちゃんと伝わったわ。
死なせない、絶対に独りになんかしないから。
>>72
[自身への理解の言葉に、僅かに表情が和らぐか。
繋いだ手から伝わる体温が、今はただ温かい。]
そんなこと
言い切れません。
[不意に足取りを止めて紡ぐと、
一歩前を行った彼女を見つめて。]
いつ死ぬかも解らない、いつまで一緒に居られるかなんて解らない、だからこそ私は――……私は。
[俯いて。上手く彼女が見れなくて、感情を言葉に乗せるのもへたくそで。だから単純な言葉でしか言えなかった。]
私は、お嬢様のことが、好きなんです。
うん……。
ユージーンにはすまないが、彼がいては。ね。
僕は本部に戻る。その件はまた後で……だな。
君の名。スペンサーと聞いて指導教官を思い出したよ。厳しい人でね。大岩スペンサー。なんて綽名をつけていたっけ。
おやすみ。スペンサー少尉。*
>>75
[俯いた表情はどのようなものか。
それでも一歩彼女に歩み寄り胸抱き寄せる]
私も好き。
[一陣の風が吹けば滑らかに長い髪がなびく]
だからね、私は微かな希望でも、
それが明日に繋がるのなら諦めない。
この村が好き。お父様もお母様も村の皆が好き。
ネリーが一番好き・・・。
軍だけが戦える力を持ってるんじゃない。
ネリーは持ってるんでしょう。
それなら私は貴方を守るわ。
>>77
我は構わぬ、寧ろ邪魔立てして済まぬな。
とは言え軍が情報を隠す限り、我も軍に情報は漏らさぬよ。
[リッターの様子を思案気に見守り
キャロル以外の人気が無くなれば
周囲を確認してひとつ息を零して]
先程のネリーの言葉を覚えているかね?
シャーロットとニーナは罪無き者と言ったアレだ。
[覗う様に一拍置いて]
オマエは食えぬ女だし全幅の信頼等はせぬが、
生憎と我にはオマエを探る時間は無い。
選択肢の中から最良と判断して若しもの時はオマエに殺される覚悟で、
ひとつだけ確実な情報と成るので伝えるから、絶対に誰にも零すな。
[上官にもだ、と念を押しキャロルを見据え]
>>78
[抱き寄せられれば、無表情ながらその頬を仄かに赤くした。
紡がれる言葉に、静かに瞑目して。]
せめて私にもお嬢様を守る力があれば……
なんて。悲観的なことを言っては、叱られてしまいますね。
[守る。その言葉に顔を上げると、そっと指先で辿るようにシャーロットの頬を撫ぜ、ふっと笑う。今まで無い位の笑みで]
有り難う。……愛してる。
>>81
[その笑顔により惹かれて、優しく満面の笑みで返せば]
私も、愛してるよ。
[優しく笑む表情は月光の穏やかさのような温かみを秘めていた。
蒼色の宝石のような二つの瞳はネリーだけ見つめている。
悲しい事などあって欲しくない、
そう願う意思は天は叶えてくれるのか、否か・・・]
>>84
[返された言葉に小さく笑んで、シャーロットの髪を梳くように、指先は彼女の頭を抱き寄せた。無造作に、唇を寄せる。]
時間が止まればいい、なんて
そんな我が侭なことは言わない。
只、今を沢山感じさせて欲しい――
[護衛の者がついているのは知っているのか否か。知っていたとしても気にはしないのだろう。そんな者の邪魔などさせぬ程の空気を放って、ふわりと唇を掠める。
ほんの一瞬目が合えば、僅かに細め、双眸を伏せた]
>>85
[その言葉に応えるのであれば。
このまま時が止まっていると感じてしまう程の
平穏な日々を暮らせるのであれば、
それを誰かが知って気づいてもらえるのであれば。
誰かが見ていても構わない、
そこに愛がある事に気づき、それを守る事ができ、
手遅れでは無い事を知ってもらう為にも。
それ以上に今は彼女と同じ気持ちで胸が切なかった]
[そっと彼女に唇を重ねた]
其れと――…
[紫煙を吐き緩く首を傾け真っ直ぐ蒼の双眸を覗き]
我を眠らせる折なればオマエが出向け。
他の者ならば容赦はせぬよ。
[煙草を持つ手に隠れた口許は
笑みを浮かべたかも知れない]
オマエが酒を奢って呉れるとは、是はまたどんな風の吹き回しかね?
情報もだが機会があればオマエに酒を集るのも面白そうだ。
[煙草を咥えポケットに手を突っ込み]
そろそろ良い時間か、引き止めたな。
我は帰るのも面倒なので、今宵は仮宿舎の部屋を借り受ける。
>>87
[甘い感触は心地よくて、
幸福感が齎す充実は、確かに“今”を感じさせた。]
ん……、お嬢、様。
[ぷぁ、と小さく零す甘い吐息。
顔を離すと、何処か照れくさそうに微笑んだ。]
こんなに幸せなら、もっと早くに伝えておけば良かった。
[そっと彼女の手を取り、指を絡め、体温を感じる。]
>>89
[顔を赤らめる彼女をまっすぐ見つめては
いつもよりも優しい穏やかな表情で]
そう、かもしれないね。
私ももっと早くに言っていれば。
[そっとじゃれあうように指を絡めれば]
短い時になんかさせたくない。
これからも、この先も、「今」を感じる為に。
――明日はあるわ。
[軽々しく言える単語ではない。
しかし、戦場の真っ只中に等しいこの村であるが、
大切な人と繋がり合えた彼女にとっては、
互いを勇気づける言葉であると信じて疑わなかった]
[微か笑みの浮かぶ口許に眼を細め]
オマエがそう簡単に眠るたまかね?
また我の身をオマエに預ける羽目に陥るとは、
なんの因果か。
[ぼやき短くなった煙草を携帯灰皿へ
歩き始めるキャロルを眺めて思案し
直ぐに追いかけ並んで歩き始めると]
なれば今宵のうちに強請ろうか。
明日になれば耄碌したオマエの事、
忘れたとシラを切られるやも知らん。
[冗談か本気か話し歩くうちに宿舎は見え]
>>91
[掌をくすぐるような彼女の指先に、ほんの少し痺れるような感覚が心地よかった。全てを瞳で捉えられない身にとって、感触で伝えられる想いは大きくて尊い。]
明日はある……
……そうね。
少なくともこの想いは永遠だと信じている。
[彼女へと向けた言葉に敬語が消えたのは、一つの壁が消えた証なのだろう。微笑を湛え、頷いた。]
こうして見つめ合う時間が好き。
[一つ目を細めて見せては、絡めた手を軽く握り]
夜風が冷たくなってきた……
屋敷へ戻りましょうか。
無論、そう簡単に死んでやるつもりは無いさ。
死ぬとしても道連れにしてやらんとな。
全くだ。
まさに腐れ縁といったところかな。
[携帯灰皿を持つ様子をちらと一度だけ横目で見て
歩いて行く]
ふ、そう思うなら来るがいい。
これからでも私は一向に構わんぞ。
それにしても携帯灰皿を持ち歩くようになったとは、
随分律儀になったものだ。喜ばしいことだな。
[宿舎の殆どのものは既に眠りに落ちているだろう。
どうするのだ、来るか?と首を傾げ]
[永遠、それは自らの力で手に入れる事ができる。
そして今、その一つは目の前にある。
打ち溶け合えた事にまた喜びを感じて、
その言葉に小さく頷き微笑めば同じ気持ちである事を伝え]
好きならいくらでも、見つめてあげるよ。
[サワサワと吹く風にまた髪はなびいて
優しい微笑みが少し艶やかに彩られる。
キュッと手を握ると静かに言う]
うん、帰ろっか。私達の家に。
>>95
[緩く手を握り、屋敷へと歩き出す。]
うん――飽きるくらい見つめて、でもきっと飽きない。
[ちらりと見遣る横顔は穏やかで優しい輪郭だった]
……ふふ。
[小さく笑みを漏らすと、ぎゅっとシャーロットの腕を抱いて、彼女の肩に頬を寄せる。]
想いは続いても時に終わりが来るのなら、
せめて今、残されている間だけでも、
ちゃんと愛させて。
相変わらず恐ろしい女だ。
オマエと腐れておろうとは、
全くもって酷い縁だな。
[軽口を叩き俯き加減に首から提げる灰皿に視線を落とし]
我も嘗ての上官に吸殻まで拾わせては、
流石に灰皿くらい持とうと思う様だ。
アレの律儀さが伝染るとすれば、
腐れ縁と同じくらいに嘆かわしい事態だ。
[首を傾げる様子に肩を竦め]
構わぬなら遠慮なく邪魔はするが、
オマエは女としての自覚はあるのかね?
其れこそ腐れ縁同士で吐く台詞でも無いか。
[呟きキャロルの後に従う]
うん。
[彼女が肩に身を寄せれば首を傾げて頬を寄せる]
時に終わりが来るのなら・・・。
[少し悲しげな感情が声に混じりはしたが]
その時は一緒に。
ううん、その時まで、最後の最後まで一緒に、戦おう。
最後の最後まで、ずっといさせてね。
それも褒め言葉だな。
なに、多少腐れて居た方が生きやすいものさ。
[くつくつ、笑う。]
上官に?ああ、カルヴィネン准尉かね。
彼は律儀だな。
そうか、それも伝染るか。
嘆かわしいと言ってやるな。
お前もそれくらいで丁度いいさ。
[面白そうに言い、眼を細める]
構わんさ。
妙な真似をしたら実力行使するだけだからな。
ふ、部屋に上げる者くらい選ぶぞ?
そうさ、腐れ縁だからな。
[語尾には笑いが混ざったか、
部屋へとジーンを招き入れ、*とっておきを出すだろうか*]
[ふわ、と寄せられた体温に身を委ね、
心持ち足取りも遅くなったかもしれない。]
そう、
今はお嬢様を――ううん、シャーロットを……
失うことなんて考えられない。
考えたくない。
[最後の最後まで。
その言葉に首肯する代わりに、手を握り返した。
やがて屋敷のアーチをくぐり、扉を開け、
明かりを灯す。]
……、
一人は厭。お邪魔しても、良い?
[悲しい事はあるかもしれない。逃れられないかもしれない。
でも彼女が隣にいてくれる。それだけが全て]
うん。私も、考えたくない。
[言葉は少なめになっていた。
ただこうして寄り添える時間を噛み締めるように
一歩一歩を踏み出していた。
握られた手は絶対に離すまいと・・・]
ネリーが切り出さなかったら私が言ってたかも。
[最後の言葉にポツリと呟いた。
いつでもどこでも、ずっと二人で、その思いは一緒]
[同じ思いを伝えられれば、僅かに目を細めた。
屋敷は何処か寒々しく、けれど彼女の傍に居れば温かいことを知っていた。
呟くような言葉に、弱く笑って]
良かった。
追い出されたらどうしようかと。
[握った手を離さぬまま、階段を上り彼女の自室へ。
部屋に入り蝋燭に火を灯すとシャーロットに向き直り]
子守唄を歌ってあげる。
貴女が眠るまでずっと見ていてあげる。
おやすみなさい。良い夢を。
[ふわり、彼女の髪を撫ぜ、微笑んだ。
シャーロットを見つめるのは飽きなくて、幸せで。
そんな思いを抱いていては、
眠りに落ちるのは、*いつになることだろうか*]
[笑うキャロルに片口端を吊り上げ]
オマエが言わずとも褒めておる心算だ。
[ポケットから手を出し灰皿を摘んで眺め]
腐れた縁も灰皿も、
確かに我は是で良いのかも知らん。
然し准尉殿は些か律儀過ぎだ。
[細まる蒼にくつりと喉の奥で低く笑い]
少尉殿の部屋に招かれるとは光栄な事で。
妙な真似なぞせぬから安心しろ。
寧ろ我は別の意味で我が身の心配でもした方が良いかね?
[部屋に招かれ上物の酒を出されるのに杯を合わせ
澄んだ音が微か響けば其処は幾らか穏やかな空気]
>>102
追い出す理由も必要もないわ。
[笑みが零れれば彼女を見た。
自室に戻ると髪を撫でられ少し照れくさそうに]
子守唄だなんて、なんだか小さい頃に戻ったみたい。
ネリーの声は素敵だからすぐに眠りについてしまいそう。
そうなるとずっと歌声を聴けないのは残念かな。
・・・あ、わかった。
[彼女の両手を引っ張ればベットに連れ込んだ]
私の寝顔を見ようとしてるんでしょ。そうはいかないんだから。
私だってネリーの寝顔、見たいんだからね。
[じゃれあうように額と額をくっつけると
無邪気な子供のように満面の笑みを彼女に向けクスクスと笑う]
*良いよ、ネリーにはなんだって・・・見せてあげる*
[グラスを傾け酒を舐め]
随分と良い酒だな、
是では明日の献上品も余程吟味せねばなるまい。
[ゆるりと味わう様に幾杯かを重ねて
幾らかは弔いの酒で幾らかは縁の酒
グラスの淵から窓の外へ視線を移し]
流石にそろそろ良い時間か、邪魔したな。
[最後の杯を乾かしトンと机に置いて席を立つ
コートの裾を翻し扉の前で肩越しに振り返り]
オマエとこうして飲めるなれば、
腐れ縁も悪いばかりでは無いな。
おやすみ、キャロル。
[珍しく軍人の名を紡ぐ口許は微か笑みを浮かべ
礼ともつかぬ言葉を残しキャロルの部屋を出る]
[寝静まった宿舎内を気配を消してひとり歩き]
さて、何処かね?
〔指先は探る様に眼窩をそっと撫ぜて呉れる〕
………。
[起き出す兵の気配に静かな眼差しは細められ]
慣れた者の多い此処では、
流石に全ては探り切れぬか。
[何事も無かったかの様に平然と宛がわれた*部屋に戻った*]
相変わらず落ち着きの無い連中だ。
〔血腥い湿った空気と絡みつく死臭の中
擦違う兵達は日増しに殺気立っていく〕
ニーナの求める答えとは何かね?
我がこの手に抱くは冷たく眠る躯。
〔道すがら額を撫ぜて呉れる手は優しい〕
治す者は何を想おうか。
[診療所の前に立ち建物を見上げ呟いた]
其れでも声のあるは良いものだ。
如何想われるも厭わぬが、
オマエの事くらいは話すべきかね?
〔額をなぞる指先に微か逡巡の気配〕
………。
[暫く診療所を眺めてから扉を潜る
静まり返る診療所をぐるり見回し]
ニーナ、居るかね?
[静かなれど良く通る*声をかけた*]
[眠りにつく。
目が覚めた時、朝が来ている。
掃除、整理、料理、食事、洗濯…
全て終われば、新しい日課が加わっている]
…
[診察室で独り、椅子に座って白い壁を見つめた。
但し、今度は思考すべき物がある]
…無い物強請…
[ポツリと彼の者が言った言葉をなぞる。
暫く、瞳は白い壁を無言で見つめていたが…]
…はぁ。
[瞼を閉じれば、小さく息を吐いた]
私が、都合の良い様に…解釈しすぎ、でしょうか。
[誰に言うでもないその言葉は壁の中に消え]
はい。
[声が聞こえた。
聞き覚えのある声に立ち上がれば、診察室のドアを手がけ…]
…居ます。
[隻腕の男に声をかける。
しばし、考えを巡らせ…]
今日は、此処で話すのはいかがでしょうか。
此処でなら、疲れることはありませんから。
[言うや否や、踵を返せば台所の方に茶を淹れに行く]
【軍本部】
[昨夜呑んだ酒は美味かったな。
そんな事を思う。
部屋から出れば血腥い空気、殺気立った気配]
例の学兵の検死結果は出たか?
……引き続き調査を行え。
ウィル、オルステッドはどうした?
巡回中か。
ふ、あいつも複雑だろうがな。
カルヴィネン准尉もだ。
[女の故郷はとうに無かった。
時折遠くを見るような眼になる。]
――コーネリアスが連行されたが、
どちらだったのかは未だに分からんな。
例えそうだったとしても口を割るとは到底思えない。
何も言わなかったろう。
[優しげな銀髪の青年を思い、
小さく息を吐く]
民間人を守ろうとするために
民間人に見えるが疑わしきものを殺す。
因果な事だ。
[トレイにポットとカップを乗せ、テーブルへと向かい…
カップに茶を注ぐと、ジーンに差し出す。
そして、自分の手の中に持つ]
…昨日の、言葉…ですが…
[カップを傾け、琥珀色の液体で喉を潤す。
やがて、切り出すのは昨日の話]
申し訳ございません。
私には…少し、考えが及ばない様です。
[カップに落としていた視線を少しだけ持ち上げ]
…宜しければ、分かりやすく…お願い、出来ますか?
余計判り難いやも知れぬが…
[勧められた席に落ち着き茶を啜り
ポケットから徐に取り出すは髑髏
机に置いて頂頭部を指先がなぞる]
ニーナにも治せぬ者だ。
[髑髏を見詰める眼差しは微か柔らか
顔を上げニーナを見詰めゆるり瞬く]
――生も死も、我には判らぬのだよ。
[静かな黒の眼差しが伏せられる]
是は最早起きぬが未だ此処にあろう。
「死」と言う概念が判らぬ故、
永久の眠りの際に立つ者を治す者が眩しく映る。
[再び目の前のニーナを移す眸は静か]
[テーブルの上に置かれる髑髏。
指が滑るその様子をじっと見やり…視線をジーンに戻す]
ええ。
もう、何も物言わない…
言わせることも出来ません。
[カップを微かに傾け…]
医学的に言うなら…心臓が止まることですが。
[そういうことを聞いているわけではありませんよね、と視線をジーンに向ける]
確かに、存在はしますが…意志がありません。
だから、人は、遺書や…書物を遺す。
…つまり、意志が無くなって…
自分で動けなくなれば、ソレは死、なのではないでしょうか?
…そうでなければ、生きていてもしょうがない、というモノも在るでしょう。
…眩しく、ですか…
[微かに視線を落とし…カップの湯気を見やる。
そして小さな声で]
興味以上の好意は無いと言うことなのでしょうか…
[ポツリと呟けば、カップに口を付けた]
[髑髏に手を置いた侭にニーナを見詰め]
では人の意思とは何かね?
世間とは型無き多数の作る集合体でしかない。
選び取っている様で意思とは流れ作られていく。
個人とは、一体何であろうか?
日々を此処で過ごし生きているのかね?
[続く問いに瞬きニーナを見詰め]
単純に好意と言うのであれば、
我はニーナを憎からず想って居るよ。
けれど其れがニーナの言う好意とは別であろう事も判る。
逆に問うのはルール違反かも知らんが、
では、ニーナは我に好意を持ち合わせているのかね?
【――軍本部――】
…此れで教会は無人、ですね。
弔いの鐘は絶えても、屍は増える――
コーニィもさぞ、無念でありましたでしょうに。
〔下士官達の体調管理をと、軍医に付き添って視察を終えた。
其処へ戻り来た、矢張り同郷のオルステッド曹長と
村の現況について言葉を交した。
『――いつまで"教会の子"だ御前は。』
取り乱さないまでも困惑を隠さない此方を案じてか、
士気に関わることを理由に発破をかけてくれる幼馴染へと
此方は、面目ない、と苦笑を返した〕
…ええ。苦しませずに送れただけでも、と思うことにします。
…そうだ…君、スペンサー少尉殿をお見かけしませんでしたか?
〔とある一件で凹まされて以来、すっかりキャロルの
シンパとなっているオルステッドへと、上官の所在を尋ねた〕
【本部外、村の領域内】
少佐殿は何処に居るか知っているか?
あの鉄砲玉、行方が掴めんのだ。
[部下は首を振る。
さても困ったことだと息を吐き]
話を聞こうにも姿が見えんでは話にならん。
クインジーが率いていた部下はどうした。
あれらも取り逃がしてはならん。
[銃の手入れは欠かさない。
腕を組み、皆の顔を見わたす。
何れも憔悴し、或いは疑心暗鬼。
特に此の村を故郷とする者はそれが顕著だった。]
[手の中にある髑髏。
暗き二つの穴と共に黒き双眸に見つめられても、青き瞳は鈍く光る]
…意志は個々人の中に在ります。
ただ…周りに流されて光らないだけ。
または…薄弱な光すぎて、自身が気付かないだけ。
[ソーサーをテーブルの上に置けば、瞼を閉じる]
…実際に、私は考えてみました。
"あの時"より、私は看護婦として生きてきました。
それは、生きる為に仕方がなかった。
…そして、この状況になった時、私は思いました。
嗚呼、私は…呼吸装置に繋がれたあの人達と何ら変わりなかったのだ、と。
自身の考えは無く、ただ時間だけが過ぎて…あの人達との違いは、"道具"として扱えるかどうか。
そう、考えていました。
…ですが。
実際には、今は看護婦としては生きていない。
こうして、話をしたり…御茶を飲んだり。
[瞼を開けると、その瞳は隻腕の男と骸骨を映す]
…恐らくは。
多分、私は貴方を好いている。
この感情は、経験したことがないモノです故。
[淡々と紡ぐ言葉。
全てを客観的に、傍観し…]
[暗い髑髏の眼窩の奥を見据え]
チュウブに繋がれて意識は無くとも生きていると判断され、
鼓動の止まった後も体温は下がり細胞はゆっくりと壊れ逝く。
意識の無い者を死者と定義付けるなれば、
世界の多くは人形であり生きては居らぬではないか。
――何処からが生で何処からが死かね?
[すとニーナに視線を移し]
あの時とはどの時かね?
我はニーナの過去を訊いた事は無かったか、
其の時よりニーナは「生きる」為に道具と成ったと言うのかね?
死の概念も生の概念も我には判らぬが、
ニーナは我の目の前に在り、
今此処で言葉を紡ぎ空気を震わせて居るよ。
[現れる双眸を見詰めて瞬き]
我は昨夜ネリーに人狼と糾弾された者。
同じ言葉を返すが我が怖くは無いのかね?
[緩く首を傾け眼を細める]
…医学は肉体的な生死に関与します。
ですが、私が考えるのは…精神的な生死。
意識を全て閉ざし…開かぬつもりならば、精神的に死に至ったも同義でしょう。
[黒い双眸と視線が合えば、微かに瞳の中の光が揺れ]
…話したことはありませんね。
蒸し返すだけ、意味のない話でしたから。
…昔の戦争で、父は戦場で死に、母は戦渦で死んだ。
肉体的な意味で…精神も共に死にました。
…幼い私を引き取ったのは、この診療所の主…先生でした。
私は住み込みで働く為に、勉強をせざるを得ませんでした。
…幼い時に、遊ぶことを知らなかったから…今も、知ることはありません。
どうすれば、良いのか…分からないから。
話をするにも、話せることは本の内容だけでした…
私自身のことは何一つ、話すことは出来なかったのです。
…だから、あの時より既に…道具だったのでしょう。
…そう思っていたのです、が。
どうも、その結論ではおかしく感じられて…
今に、至るわけです。
[説明するのは難しいですね、そう、こめかみに指を置き]
…そうですね。
それだけで充分かと言えば、そうでもないのが悩ましい。
人間には少なからず、欲、というのがありますから。
[緩く首を傾げる様子には、一つ瞬きをして]
…恐れて何になりましょう。
悲鳴でもあげれば宜しいでしょうか?
[こめかみから指を離せば、その手はカップへ]
私の視界だけが私の世界。
そういったのは貴方です。
【 - 墓地 - 】
なんだか、呆気に取られちゃったよ。
軍の方達を信じようとした矢先、
敵が私達の中にいたんですもの。
それも軍の中に。
[墓前を前に静かに語る。
日課にもなってしまった友人の墓参り。]
私、頑張るね。
ずっとここで見守って・・・
[ゆるゆると首を振り]
こんな事、私が言えないよね。
・・・ごめん。でも、もう大切な人を失わないようにしたいの。
だから、私が過ちを犯さないように、見張っててください。
我は人の心は誰にも計れぬと思う。
判れば戦争等と莫迦気た茶番劇は起こらず、
全ての人間は平穏に暮らせるか、
若しくはとうに殺し合いに絶望して死滅しておろう。
判らぬ者の心の死を、如何して量れよう。
[ニーナの過去を黙して聴き]
自己を何処に定義付けるかも其の者次第、
ニーナは己に何を望むのかね?
[長い前髪から覗く静かな黒の眸はニーナを見詰め]
確かにニーナの世界はニーナだけのもの、
では其の世界での欲とは何であろう?
〔快く少尉を見かけた辺りを教えてくれた
オルステッドに礼を告げ、彼女を探して
通りを横切ってやってくる。
――そのうちに、キャロルの姿を見つけて
常の折り目正しい敬礼もするようだ〕
…失礼致します、スペンサー少尉。
ブリリアント少佐はまだ…お姿が見えぬようで。
昨夜、コーネリアス君連行の内幕…
少尉のお耳には、入っておられますか?
…戦争が起きる理由は、欲の塊の様なモノではございませんか。
誰かの意志、ソレが連なれば大きな流れとなる…
川の中に葉っぱを落としたとしても流されます。
誰かの心が分かったとするなら…どうでしょうね。
それでも、欲を抑えきれるモノなのでしょうか?
[黒い双眸からの問いを受ければ、微かに首を横に振り]
…さぁ、分かりません。
ただ。私がないと思っていた"意志"…欲、に、身を任せてみても良いのでは。
そう、思っただけです。
…欲が、何なのか。ですか…
それはまた…難しいことをお聞きになりますね。
深く考えて貴方に好意を持ったわけではありませんので…
気付いたら、感情を芽生えていた。
突発的な衝動。それでは、答えになりませんか?
[カップに口付け…ソーサーに戻した]
〔途上に、本部へ向かうらしいシャーロットの
姿を見かけた。折り目正しい敬礼と共に、
此方は此れから上官に会いに行く旨を伝え――
彼女の用件次第では、宜しければご一緒に…?と
申し出ることもあるだろう〕
欲の塊か、子供の喧嘩か、
どちらにしろ我にとっては下らぬ。
人が己を弁える程に殊勝なならば、
諍い等何処でも起こりはせぬだろう。
浮かぶ欲望の抑圧は所詮、無理に過ぎぬ。
[髑髏をコートのポケットに仕舞い立ち上がる]
己に正直なのは良い事だと思うが、
ひとつ、問おう。
ニーナの好意とは何かね?
[一拍の間を置き]
我は是から軍部へと足を運ぶ用向きがある。
ニーナが望むなれば今宵は我も宿舎で夜を過ごそう、
共に来る気はあるや否や?
>>131
ルーサーさんですか。
[一礼して彼を見る。その瞳に感情は篭ってなく、冷たい]
ちょうど私も向かう所でした。
昨晩の事について今一度確認したい事がございましたので。
[骸骨は穴に吸い込まれる様に視線より無くなり…立ち上がる様子に視線を上げ]
ええ。無理でしょうね…人間も獣ですから。
ただ、牙や爪が無くなり、少し賢くなっただけ…
[ゆっくりと立ち上がれば、問いに淡々と答え]
…一緒に居れれば楽しい…いえ、楽しいは少し違う…嬉しい?
知り合いとはまた違う感覚、でしょうか。
[一つ瞬きをすれば小さく頭を揺らした]
…はい。
ジーンさんが、よろしいのであれば。
…人は牙も爪も失った分、
兵器と言葉を使い他者を傷つける。
小賢しく成っただけだ。
[続く言葉に緩く首を捻りニーナを暫し見詰め]
そうか…
我もこの時にこの空間が震えるのは、
嬉しく思う。
[微か穏やかな声音が告げ]
では行こう、
余りのんびりしていると、
あの女に眠らされかねぬ状況なのでな。
[片口の端を吊り上げ笑むとニーナの準備を待って
戸締りを終えたニーナと共に宿舎へ向かうだろう]
>>138
それともう一つ、コーネリアスさんの事で。
[彼にはやはり視線は合わせず]
それでは少尉殿にお話をお伺いしたいと存じます。
・・・その前に一つ聞いてよろしいですか。
ルーサーさん、何故コーネリアスさんなんですか。
まず最初に身内の膿を探る考えはなかったのですか。
…ええ。
ですが、その代わり生き残る術と生き続ける術は手に入りました。
そして、こうして言葉を交わす術も。
[ジーンの言葉にそう、言い返す様に言えば]
…
[その言葉に微かに瞳が細くなった。
白い肌に軽く紅が入ったことには気付いては居ない]
…はい…急ぎます。
[小さく頷けば、その足は急ぎ始める。
…暫くすれば、診療所の外へと出て、鍵を閉めるだろう]
【本部外】
[黙って写しを受け取り目を通す。]
ふむ……。
これは成る程、な。
[半眼。続く言葉に顎に手をやり]
なに、ジーンなら今日も現れるだろうよ。
それは、例の力のことかね。
少なくともどちらかは嘘をついている。或いは両方か。
協力者は人狼どもと連絡を取る手段はないはずだからな。はちあわす可能性もあろう。
疑わしきはかわらん。決め手に欠ければ
―両名とも眠ってもらわねば。
[言葉は重く]
時間が許せばだがな。
暢気に構えてはおれん。
言葉とは難儀なものだ、
意思の疎通を図る為に用いるのに、
紡げば紡ぐ程に遠退く事も少なくは無い。
[仄か頬染める様子に緩く首を傾けるも
準備を終えたニーナの荷物を受け取り
歩調を合わせてゆっくりと歩き始める]
ニーナがニーナで在るように、
我は我でしか在り得ぬ。
先ずは自分の両足で立ち世界と対峙すると良い。
我は手伝えども、ニーナには成れぬよ。
[淡々と紡がれた言葉の真意は何処なのか
閑散とした村を進み宿舎が見えて来るか]
[一夜一夜。
また宵に支配された村の中を過ぎる、早足な少女。]
出かけるなら一言くれれば良いのに。
……もう。
[拗ねたような口調を含ませて、呟きを落とす。
この村も随分行き場が無くなった。
雑貨屋の主人も居ない、酒場も空っぽ、
そして教会も今や人は居らず、
人気があるのは軍部くらいのものか。そんな皮肉。]
[むくりと起き上がると、そこは寝所。
すでに太陽は没し、今は高々と輝く月の時間になって。
だん、と叩きつけた硝子窓がびりびり震えた。]
……くそっ。夜だと!?
僕は何時間眠っていたんだ!
おい!
今ここに、どれだけ集まって居るんだ!
皆は生きているのか!?
誰か!返事をくれ!!!
[取り乱し、着ていたままのよれた軍服で飛び出し、あたりかまわず叫ぶ声。
本部の一角がひととき、騒然とした。]
…全くです。
最も、全てを言葉で表せると思っている私達の方が浅ましいのかも知れませんが。
[荷物を渡す時になれば、やはり少し躊躇うも渡してしまう。
ゆっくりと歩み始めれば、ジーンの言葉に少し其方の方を見やるも、すぐ視線を戻し]
…はい。
[世界と対峙。
その言葉に微かに思案を巡らせるも、ハッキリとした答えは出ず。
小さく頷くだけに留まれば、次第に宿舎が見えてくる]
…用、というのは…人に、ですか?
口外する、許可を・・・?
[感情は表情に出していない、
されどその言葉には少なからず高ぶる何かが混じっていた]
私達民間人が何故ここに留まっているとお思いですか。
何も聞くなでは話になりません、
敵国が既に村に紛れているからと言って
その容疑者がコーネリアスさんですって!?
貴方は・・・貴方は・・・あの人と親しかったんじゃなかったんですか!?
〔離れた骨ばった温かい手は鞄を持っているだろう〕
望めば世界は変わらぬまでも、
己くらいは変わるやも知れぬ。
[呟き問いに首を傾げ]
さて、人に用向きと言っても差し支えないか。
我の身も心配だが、手のかかるアレの上官殿も危なかろう。
[ニーナには判らぬであろう言葉を紡ぎ
軍部に着けばキャロル達を見止め歩む]
呼ばれる前に着てみたが、集まって何の話かね?
……ん、
来たな、ジーン。
お嬢さんとお散歩か?
……なに、
コーネリアスのことだ。
他にも聞きたいことはあるようだがな。
[言って、片手を腰に当てシャーロットを見た]
…どちらにせよ、私には想像の出来ません。
[そう、微かに視線を伏せるも、ジーンの言葉に視線を向け]
人、ですか。
…?手のかかるアレの上官…
[口に出しても、思い当たる節はなく…自分には関係のない話だろうか、と思考を巡らせつつ…
皆の前に現れれば、一礼する。
…何処からか聞こえた叫びに、一つ、瞬きをしたが]
[人の声音を聞き取る。
冷静な談話の間に、微かに叫びに似た声を聞き]
……誰?
リッター?
[軍宿舎の方だろうか。
一寸建物に目を向けた後、
人の気配が多い方向へと歩みを向ける。]
お揃いね……。
>>141 >>146
〔本部方で起こる騒ぎは、さして遠くもない此方へも
聴こえてくるのだろうか。一度視線を向けるも、周りの部下が状況は伝えるだろうと判断。
キャロルへとシャーロットの存在を憚りつつ頷いて〕
…斯様な次第です。
…と、…お約束でも御ありなのでありましょうか。
〔彼女の口から出た言葉に、僅かに記憶を辿ってか唇の端をむずつかせる〕
成る程、…酒を巻き上げられるだか話しているようでありました。
…はい。さて、協力者自身は…命を厭わぬ
風情であるのでしょうか。
もしそれであるならば、時間稼ぎに
付き合わされる危険もあるのですね…
――意志の統一を見るにも、確たる方は…お出ででない、ですか。
〔…否、とそこまで話して口を噤む。確たる者は格好の的――〕
……はぁっ。はぁっ。はぁっ。
落ち着け。落ち着けよリッター・フォン・ブリリアント。
まさか、まさか生きてるのが僕だけなんて、あるわけない……だろ……う?
[膝を掴んで、荒い息を整えて。大きく息を吐く。
目が、覚めた。]
ふむ?
お前の見極めの結果というわけか。
どうもまた少佐殿が騒ぎ立てているらしいが…
まあいい。
報告感謝する。
[薔薇のあしらわれた瓶、
漆黒の男を見て笑む]
花はあるさ。
血まみれの赤だがな。
有り難く貰っておこう。
>>157
[彼の言う事は的確で返す言葉もないが]
理想論が人を救えないとも言い切れません。
見ていなければ真実が見えないとでも言いたいのですか。
それならば真実とやらは随分と簡単にわかるものなのですね。
同じ気持ち、意志の下、私達だって戦っているのです。
いずれ彼女もココへ来る事でしょう。
昨晩の事も考えれば安静にしてあげるのも
信じる心の優しさではないのですか。
>>160
…努力します。
[しばしその言葉を受け、考えていたが小さく呟き]
はぁ…私は…存じませんけれども。
[ならば、居まくるのだろうか。と、微かに首を傾げる]
……だけじゃ、ないかな。
ネリー。ユージーン。シャーロット。
そちらの衛生兵……いや、看護婦かな?そちらは知らない人だけれど。
>>162
[人々に目礼した後、扉の内側から聞こえる声に歩み寄る。]
そうよ。
リッター……どうかした?
[かつんと、扉に軽く手を触れさせ、
「開けてもいい?」と続けて問う]
>>164
[ネリーと新しくやってきた…今話に出ていた少佐に一礼する]
…ええ。私は軍務にはついておりません…
この村の診療所で看護婦をしていますニーナと申します。
[そう、自分の名前を告げると、シャーロットとジーンの言葉に耳を傾ける]
少佐。
[敬礼をする。]
……勢ぞろいですね。
そう、御話を伺おうと思っていたのですが
随分と賑やかでこれでは話せませんか?
[などと、聞く。]
>>169
…覚えておきます。
[静かな声で答えると…ふと耳に入ったルーサーの言葉。
…ようやく、此処にいない理由が分かった]
左様ですか…
[その声は極々小さく…視線は少佐へと向いた]
やあ、ネリー。久しいね。
それに皆もいる。丁度良い。
……聞いて欲しい。さきほど、教会に勤めている市民、コーネリアスを連れて行った。
いまごろ、後方で取り調べ中だろう。
彼を選んだのは、この教会の……
[静かに、だが情熱をかたむけて面々に語りかける。
その話は決して短くはなく、整頓されても居なかったが……。誰に対しても隠されることなく、知り得るすべてを開示されていたのだ。
静かに、月が夜空の中天を過ぎていった。]
……以上だ。
両国の軍を、なにがそこまでさせるのかは定かではないけれど。
そして、今、敵味方を識別する性能を持った人物が、ふたりいる。
繰り返すけれど、自軍であれ、今は全幅の信頼は置けないと思って欲しい。そして、「人狼」も信用ならないだろう。
では、どうしよう。何を信じ、何を疑おう?
〔そして話し込む場へ、面々が集まり来る。
静かに高まる緊張も、人々の中にはあるのだろうか――〕
…皆さま、お疲れ様です…。
やっと一同に会せたというのに…
もう斯様に欠けてしまっているとは。
〔幾分感慨も乗せつつ、現れて早速言葉を闘わせ出す
ジーンへと眼差しを向ける。その真意を測るのへは、
皆へ向ける言葉もあるのだろうが〕
…先日話した折の静けさとは
打って変わって――でありますね。
心根の優しい女性であるネリーさんと、
多くの曹長から苦情を齎してくれた軍曹、貴官と…
さて、信はどちらへ置かれるのでしょうね。
それとも、全く違うところへ流れる意志も
生まれているのやも…
教会、か……
[さして教会を抱かぬように呟いた。
リッターの告げる軍事機密にどれ程の価値があろうか。
シャーロットの傍に寄ると、緩くその腕を抱いて。]
皆は難儀することでしょう――
所詮は人を信じるか否か。
そんなお話でしょう……
私は見たものを信じるだけ。
人狼がお嬢様の命を脅かすというのなら
―――殺めるだけのこと。
[1]
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