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ふふ、言ってくれる。
[何処か愉しげに唇を釣り上げる]
そうさ、いつ死ぬかも分からんからな。
出来る限りの情報は残すさ。
上層部はいつでも負の秘密の宝庫だ。
繋がっている事だってありうるからな。
[何と、とは明言しなかったが。]
困難なほど見つけてやろうという気になるな。
それに赤毛の男、
何処か別の場所で見たことがあるように思ってな。
これは確証が無いが、何処かのお偉いさんだったような――。
[ニーナを見]
好きにするがいい。私から話は通しておく。
あ…。
[三つの人影を見つけ、知らず早足になる]
ニーナさん、ジーンさん、それに軍人さん…
…いえ、キャロルさんも。
[近寄ってからニーナ、ジーン、キャロルと宿舎を交互に見やった後、ニーナとジーンの二者に]
もしかして、今日からはここに寝泊りしなさいって軍人さんに連れられて来たんですか?
[この二人を連れて来たのだと想像するところの、キャロルに目をやって]
ぼくは随分長く丘にいたから…。
逃げたなんて、思われていなければ良いのですけど。
>>89
……。
素直じゃないこと。
[相手の本心がどうであれ、そう返すのは条件反射的。
続く納得の言葉には、すい、と目を細め]
軍の方にとっても脅威と言えるでしょう。
敵の軍と幾ら戦ってきていても、今回は初めてのことなんじゃないかしら。民間人の姿をしているかもしれない、人狼。
……怖くはなぁい?
[ゆるりと小首を傾げた後、
ふと相手の姿を見、思い出したように言う。]
名乗っていなかった気がするし、名前も知らない。
私はネリー。……あなたは?
戻ってもさしたる仕事もなかろうが、
ならば送って行こう。
[率直な言葉に頷き
思案気に顔を見て]
今日も一日中、誰とも顔を合わせて無かったのかね?
若し戻ってまた篭り切るくらいなら、
教会にコーネの顔でも見に行くと喜ばれるかも知らん。
アレも子供達が居なくなって暇だろう。
荷物は其れだけかね?
[ポケットから手を出し差し伸べて
来た時と同じく荷物を預かろうと]
〔――『君には話していない軍事機密があるんだ』
少佐の口から、そんな言葉を聞いた気がする。
そういうこともあるだろう、と半ば聞き流していたが――
事態が事態なのであるし、尋ね直しておいたほうが
よいのだろうか、と思う〕
…お話中であられますし、機会を待つのが
得策でしょうね…スペンサー少尉へも、
相談させて戴くべきかもしれません。
〔静かに話す二人へと、敬礼を向けて離れることとする様子。
さて、と向かう先を探すように辺りを見回し〕
ネリーさんが此方ということは、シャーロットお嬢様が
心細くていらっしゃるかもしれませんね…
僕か?
リッター。
リッター・フォン・ブリリアントだ。敵なんて怖くはない。いかに物語の化け物になぞらえていても、結局は人間じゃないか。
ネリーはひょっとして、人を避けてここへ――?
さぁて、困ったな…
[壁に背を預ける形で休んだまま、顎に手をやって思案する]
赤髪の若者、兵士らしいが…確認された場所がバラバラだ。
達の悪い事はコイツが死体だった事だな。
一体何がどうなってるのやら…。
世界には同じ人間が3人は居るって聞くが、その兄ちゃんは同じ場所に3人集まったとかかね?
…凄ぇな。
おや、お前は―――
コーネリアス。
どうした、夜中に出歩くのは危険だ。
いいや。
[此処に泊まれと言われたのか、という言葉に否定を返す]
診療所で人が殺されてな。
あそこに居るよりは安全だろうと此方に来るよう
取り計らった途端次の問題が起こったのさ。
逃げたなどとは思わない、
村から出なければ構わんさ。
だが疑心暗鬼が深まっている今軽率な行動は控えるべきだと忠告する。
>>92
あは…。
[ジーンのニーナへの言葉を洩れ聞いて、小さく声をあげる。
読まれているなと笑んで]
そうですね、あの子達が居なくなってからというもの、何をして過ごせば良いのか分からなくなってしまっているところもあって。
子供達も実に色んなことをやらかしてくれていましたから、ニーナさんほどでは無くても、時間を持て余す暇なんて無かったんです。
一日くらい何もしなくても良い日があったらなって、思ったことだってあったのに。
…不思議なものですね。
いざ、面倒を看なくても良くなってみると…
[暗い表情になってしまいそうだったのを、首を振って改める。
そして今から宿舎に入る割には、ジーンがニーナの荷物を預かろうと手を伸ばしているのに気が付いて]
あら…?
もしかして宿舎に入る所ではなくて、出る所だったんですか?
…何もしない寄りかは…まし、でしょうから。
[ジーンの思案気な様子に…言葉にも肯定の意を示し]
はい…私からの用事はありませんので。
話をしろ、と言われましても…私には、趣味と呼べる趣味が、ありませんし…見つかりませんから…
[微かに視線を落とすが]
コーネリアスさん、ですか…?
…分かりました。気分が乗れば、お邪魔させて頂くとします。
[そう答える声はいつもの様に淡々としていたが…何処か不服そうに言葉を詰まらせたのは気のせいだろうか?
手を差し伸べられると、少し困惑の色を見せ…]
…はい、そう、ですが…その、なんだか、悪いです。
[弱った様に荷物とジーンを見比べていたが、声をかけられると其方の方を見やった]
…コーネリアスさん…いえ、寧ろ逆…です。
リッター……
綺麗な響きの名前ね。
[ぽつり復唱しては、彼の続く言葉に仄かに微笑むか。]
お強いこと。あなたのような心構えならば、暗殺者も恐れ慄くかもしれない。
いいえ、避けた、なんて――
[否定しようとしては、一寸押し黙り、微苦笑を浮かべる]
誰かに会いたかったのかもしれないし、暗殺者は怖かったかもしれない。だからどちらとも言えない。
[曖昧に答えを返す。
視界の隅、人影を感じ其方へ目を向けた。
薄暗い中では、その人物が誰かまでは認識出来ず]
……
[少し怯えを滲ませて、リッターに目で示す]
[吊り上がる口許に小さく息を吐き]
生憎と持ち歩いては居らぬ故、酒は次の機会だ。
上層部の情報に関しては現状の我には容易くは掴み切れぬ。
忠告の必要は無いと思うがオマエも探る心算なら重々気をつけろ。
アレ等は都合が悪くなれば平気で兵なぞ切り捨てる。
[淡々と告げるも首を傾げ顔を覗き]
やれ、
先ずは情報より耄碌し始めたオマエの頭の整理から始めないとかね?
[声をかけられ振り返り]
噂をすれば影かね?
此処に居ても面白くなさそうなので、
ニーナを連れ戻しに来たところだ。
>>96
…ごめんなさい。
[キャロルに夜中の外出を咎められて、目を伏せるが]
でも教会ももう、ぼく一人になってしまって。
あの広くて星も見えない場所に眠れない中ずっと一人というのも、辛いんです。
それに…この村がすっかり包囲されているなら、どこに居ようと同じという気にもなってしま…
[控えめな調子で珍しく反論していたが、「診療所で人が殺された」という言葉にぎょっと顔を上げる]
一体、どなたが…!?
ネリーさんやシャーロットさん、ルーサーさん…ぼくの知っている人が?
それともスカーさんやリッターさんみたいな…軍の関係の方?
しかし人類約66億人の中からたった三人が同じ場所に集まるってのは凄い事だよなぁ。
俺は、俺にそっくりな奴が目の前に居たら実に嫌だね。
その兄ちゃんも自分は一人で良いーって殺しちまったとか、かねぇ。
まだ残りの一人の報告が曖昧だから…。
[めくるめくドッペルゲンガー理論を脳内で展開している内に、向こうの雰囲気の変調を感じ取った]
おや…ちょっと不味いかな?
[少し身体を後ろに反らせ、出来る限り遮蔽を取れるように再び身を隠し始めた]
>>98
そう…みたいですね。
[むしろ逆という説明に、荷を運んでもらう様子のニーナを見ながらこくりと頷いた]
>>100
…連れ戻しに。
じゃあニーナさんは一晩は、ここに一人でいらっしゃったんでしょうか。
[ジーンの言葉で見慣れぬ兵もたくさん居るだろう宿舎を見上げて、ややニーナに同情した様子で]
そうですね…こう言っては何ですけれど、あまり楽しそうな所では無さそう。
[それから仮にも少尉と名乗ったキャロルに対し、同等以上の口の利き方で話をするジーンの様子に目を見張る。
彼の堂々とした態度はコーネリアスの尊敬するところでもあったが、それにしても慣れた風であることに首を傾げて]
ジーンさん…もしかして、キャロルさんとはお知り合いだったんですか?
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