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次の日の朝、自警団長 アーヴァイン が無残な姿で発見された。
……そして、その日、村には新たなルールが付け加えられた。
見分けの付かない人狼を排するため、1日1人ずつ疑わしい者を処刑する。誰を処刑するかは全員の投票によって決める……
無辜の者も犠牲になるが、やむを得ない……
そして、人間と人狼の暗く静かな戦いが始まった。
現在の生存者は、見習いメイド ネリー、村長の娘 シャーロット、踊り子 キャロル、学生 ラッセル、牧師 ルーサー、吟遊詩人 コーネリアス、お尋ね者 クインジー、見習い看護婦 ニーナ、隠し子 リッタ、墓守 ユージーンの10名。
【村長の屋敷前】
……まったく、これはひどい話だ。
鉄砲玉め、民間人に当たって何とするか。
[眉を寄せる。
歩むその耳に聞こえてくるのは聞きなれた――]
カルヴィネン准尉か。
ふ、やれやれ彼も苦労性なことだ。
助かっているがな……
[そのまま、屋敷へと向かう]
今度は・・・何?
[不安げに音の方へ顔を上げる。
響いた銃声は今まで聞いたものより遥かに近い。
何かあったのだと確信できるほどに。]
シャーロットさん、ネリーさん、一体何が――!
[徒歩にてたどり着いた屋敷の表、その惨状を目にするなりコーネリアスは、彼にできる限りの速さでもって中へと駆け込んできた。
珍しく大声をあげて二人の名を呼びながら、それでもしっかりと返しに来たのだろう空のバスケットは携えて――]
………え?
[今の村の状況を知っているから、考えうる限りの最悪の想像をしていたに違いなかった。
もしもシャーロットやネリーに兵達によって危害が及んでいたなら、今度こそは持てる力の全てで守ろうと、白くなるまでバスケットの持ち手を握りしめてすらいたのだ。
しかし目の前の状況は、予想の斜め下を行っていた。
何しろ、そこに居たのは]
――リッタさん?
あ…ルーサーさんも…。
[今この屋敷で何が起こっているのやらさっぱり想像できず、誰に聞けば分かるのやらと惑う目を泳がせる]
いえ…私には、お礼を言うべきだと感じたのです。
[ジーンの言葉に、小さく首を振って…
銃声が聞こえれば、ゆっくりと窓の外に視線を向ける
この近辺ではないことを確認すると、ジーンの方に向き直った]
…ありがとうございます。
暫くお待ち下さい…
それで、銃声が止んでいるならば、仮宿舎へと向かいましょう。
[もう一度ジーンに頭を下げると、自室へと入っていった]
>>0
[...は更に屋敷へと入って来た見慣れぬ女性――キャロルにハッと緊張の面持ちになるが、次の瞬間弾かれたように扉の外へと目を向ける]
今のは―――……銃、声?
ばかな。前線で銃が仕舞えるか!
……ミス・シャーロット。
本部に来る、というなら来るといい。話くらいいつでも聞くぞ。
邪魔したな。
[去っていくさなか、動きそうもないジープを蹴飛ばして。
ついにリッタは、一度も頭を下げることがなかった。]
コーネリアスさん、これは・・・。
[一連の自身にとっては腹立たしくもある出来事を説明すれば]
何はともあれ、怪我がなかったから良かったものの。
あ、バスケット・・・。
わざわざありがとうございます。
[礼を言うも銃声の音が気になり視線はゆるりと外へ向けられた]
[ニーナの言葉に緩く首を傾けるも
そうか、と静かに返し頷いて見せ]
銃声は、既に止んでいる。
銃撃戦と言う程では無かったらしい。
[部屋の前に立ち
壁に寄りかかり]
寄宿舎とてそう遠くは無い、
今宵の着替えがあれば充分だろう。
[カバンの中に着替え、財産…そして、薬を詰め込んでいく。
いざというとき…万一、診療所に何かがあった時。
元手があるのと無いのとでは大きな差がある…
鞄を締めると、手に下げ…自室を出た]
…ええ。その様、ですね…
お待たせ致しました。
私は、準備が終わりました…後は、診療所の戸締まりだけです。
いえこちらこそ、いつもありがとうございました。
――もう届けて頂いて喜ぶ子達も、教会からは居なくなってしまいましたが…。
今どこで何を食べているとしても、シャーロットさんのパンの味はきっと忘れられません。
美味しそうに焼きたての生地を頬張る笑顔が、目を閉じるだけですぐに浮かんでくるようです。
[歓声をあげてバスケットに集まる子達の顔を思い浮かべてふっと笑み、シャーロットへとバスケットを返す]
…そ、それはそれは……。
[何があったかの説明を受ければ、シャーロットが腹を立てるのも最もでその気持ちも分かる一方――]
[――小さな姿で威厳を振り撒きながら、こういった騒動を巻き起こすリッタに滑稽さを感じてしまう。
なるべく表情を引き締めながら]
リッタさん…わざとじゃないとしても、悪い事をしたならちゃんと謝らなくては。
[姿が姿だけにコーネリアスには、彼の手にする銃もどこか玩具めいて見えてしまっている。
まだしも平和な頃のごっこ遊びの子供を思い出して、先刻の銃声を気にしながらもつい、諭す調子で言葉を向けた。
困惑が見て取れるルーサーの様子は、何だか子供の不始末に詫びて回る父親のそれにも似て見えて、こんな時だと言うのにコーネリアスは口元に手を当てた。
さすがに申し訳無いので、咳払いで誤魔化して]
…はい、ルーサーさん。
失礼して入れて頂きます。
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