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[暗雲、濡れた地面、流れた血、それでも足りない]
皮肉なものだ。
[唇をゆがめたように見えたけれど
それは直ぐに*消えてしまった*]
隠し子 リッタ が参加しました。
くそ、肘が擦りむけちまった。うへえ、ずたずただ……。
痛い、痛い、痛い……。
衛生兵、衛生兵はいないのか?
くそ、なんて田舎だ。なんら管理されていないじゃないか。
[罵り声も弱弱しく、とぼとぼ歩く小男は紺の軍服に身を包んでいる。真新しい腰の拳銃や肩の階級章、それに見慣れぬ銀の紋章が、姿の子供っぽさもあって無性に玩具めいて見える。
村に辿りつくと、男は声を荒げた。]
おい!誰か……医者は!医者はいないのか!それに食料!僕は疲れてるんだ!
……おーい!誰かいないのか!?
[村の外れの方から歩いて来た男は、軍服を来た子供を見てほんの一瞬だけ顔をしかめる。
そして、服に付いている装備と階級章を眺めた後で、ゆっくりと表情を崩した。]
どうした、坊主。
迷子にでもなったか?
教会に行けばパン位は分けてもらえる筈だぞ。
[今日も、夕方には家へと戻れる子供を家へと送り届けた後の、ゆっくりとした教会への帰還の途中――]
…!
[医者と食料を求める、男の荒い声を耳にする。
――村へ入り込んできた軍人だろうか?
一瞬足を止め立ちすくむものの、不思議な点があった。
声がまるで子供だったということだ。
戦火から逃れて来て、助けを求めているのかもしれない。
気を取り直して辺りを見回すと、思いの他近くにその少年――と言うようにコーネリアスには見えた――は居た]
[肘の怪我を目にすると、その子供が纏っているのが軍服だと言うことにも、階級章どころか拳銃をも帯びているということにも気付くより早く、声をかける]
大丈夫ですか…!
残念ながらこの村の先生は今とてもお忙しくて…。
時間が空いていなければ、命に関わる怪我しか診ては頂けないかもしれません。
だけど消毒ができる程度の薬はまだ教会にも残っていますし、包帯を巻くくらいだったらぼくにもできますよ。
[少しくらいは手慣れた、子供に対する面倒見の良さで怪我をした少年へと手を差し伸べて――…]
[それからようやく、見慣れぬ赤髪の男の存在にハッとする]
………。
[よく見れば姿や強面とは裏腹に、彼が人を脅すような表情をしてはいないということが分かったろう。
自分と同じように、目の前の少年を気遣っているのだということが読み取れたはずだ。
しかし村では見ない大人の男、間違いなく戦いに参加しているのだろう体付きとその相貌が、コーネリアスを緊張させる。
蛇を前にした蛙のごとく動きが止まり、伺う目で赤髪の男を眺めた]
…ん?
[向こうから来た青年がじっと此方を眺めている。
まさか、自分の顔に何か付いているのだろうか。
いや、大きな傷なら付いているのだが。
若しくはまだ体から火薬や血の匂いが取れていないのか、気になって腕等を嗅いでみたが、この村から漂う匂いの方が出張って自分の匂いはよく分からない。
やはり本人に聞くしかないのだろうという考えに至り、顔を上げた]
なんだい、俺は珍しいのかい。
兵隊さんならそこら辺にもゴロゴロ転がってる筈だが。
[転がっているの指す意味は恐らく比喩なのだろうが、本当に地面を転がっている物もあるので、何やら不気味な言葉になってしまっている]
そ…っ
[赤髪の男が顔を上げて、問うてくる。
瞬間返そうと出した声が、あまりに情けなさ過ぎるのことないよう、俯いて大きく息を吸ってからもう一度]
そうです…ね。
こんな所で立ち止まってらっしゃる兵隊さんは、珍しい…です。
…だってこんな所には、食べ物も薬も女の方も落ちていたりなんかしませんから。
[舐められたりたかられたりせぬよう、毅然とした光が瞳に宿るよう努めながらそう男に返していたコーネリアスだが、相手の言葉でそれも虚しく散った。
『兵隊さんならそこら辺にもゴロゴロ転がってる』
意味する情景を想像してしまい、眩暈にも似た揺らぎで思わず強く目を閉じる。
――ただ一度実際に地面に転がっているそれを目にしてからと言うもの、極力いかにも目撃してしまいそうな近道も避けるようにしていた。
暫らくの間食べ物が口を通らなくなるほどに、その光景が自分に与える衝撃は十分だったのだ。
…意味のすれ違いはあったかもしれないが、それをこうも平然と言い、そればかりかそういった光景を作る側なのであろう目の前の男は、やはり恐ろしかった]
[コーネリアスに手を取られるに任せ、そしてふと気づいた。]
ああ、すまないが頼むよ。市民。
......ん?そこの赤毛。君は兵なのか?
僕はリッター・フォン・ブリリアント少佐だ。所属と姓名を述べよ。
ふーむ。
確かに食い物も薬も落ちちゃあいないな…。
[女、という言葉で何かを思い出した様に笑み]
あぁ。
落ちてた、落ちてたよ。
あれは落ちてたって言えるよなぁ。
[堪えきれずに、そのまま空を仰ぎ、声にならない笑い声をあげた]
いやぁすまんすまん。
いきなり笑って可笑しかったろう。
兄ちゃんの言っていた女性ってのが、落ちてたのを見たんでね。
拾って落とし主に届けたんだなこれが。
だっはっはっは!!
[一頻り笑い終えた後、小さな士官にやっと気付いた様な素振りで]
ん、あぁ。
俺はワイズから派遣された部隊の中の一人で、姓名は作戦中なもんでスカーって事になっているな。
これで良いかな、少佐どの。
[ここでもふざけるかと思いきや、真面目な雰囲気を取り繕って挨拶をした。
口調も普段よりトーンが幾らか下がり、今までの態度を見ていなければ唯の強面の兵隊に見えないことも無かったろう。
そう、今までの振る舞いを見ていなければの話だが]
>>167
[少年の返答の声で、恐ろしがることよりも彼の肘の怪我に意識を集中させることができて]
ええ、任せて下さいね。
ぼくはコーネリアスと言います。
ここらへんでは見たことのない顔ですね、でも安心して下さい。
教会には、あなたと年の頃もそう変わらない子ど……
え?
[リッター・フォン・ブリリアント”少佐”?
優しく教会へ手を引いて行こうとした所で、少年――であるはずの目の前の人物の自己紹介に面食らう。
こんな子どもが軍人で、しかもかなりの立場だと言うのか。
さりとて赤毛の男へ堂々と命ずる少年の態度と言葉遣いは、ごっこ遊びや冗談と言ったものではない信憑性を醸し出している。
...は呆気に取られてリッタの顔を覗き込んだ]
>>168
[――もちろんリッタは前述の自己紹介を、撤回したりなどしない。
そうこうしていると、自分の言葉を受けて怒るでもなく、なぜか赤髪の男は笑い出している]
え……えぇ?
[『女性が落ちていたのを見、そればかりか拾って落とし主に届けた』発言は、事情を知らぬコーネリアスにとって謎以外の何ものでもない]
そうですか…拾ってお届けに。
[だけどもその豪快な笑い方だとか、少なくとも手荒い真似をするでもなくその女性を送り届けたとの言葉を聞くうち――
いくらか緊張は解けてきたようだ。
つられたように少し笑ってから、口元に小さな笑みを浮かべて]
…それは。それなら…良かったです。
[男の名を聞くと改めて目を向けて]
スカー…さん。作戦中とのことですが――
その、ぼくは教会で預かりの子供の面倒を看る手伝いをさせて頂いている、コーネリアスと言う者です。
…あの、お分かり頂けるでしょうが、今村はとてもぴりぴりしていて。
見慣れない男性にあまりうろうろされたり、野宿で夜を明かされると、怯える方が多いんです。
ですから…村に御用の際には、その子達を怖がらせないとお約束頂けるなら、いっそ教会に泊まって頂ける方が助かります。
教会ねぇ…そこに地下室があれば幸いなんだがね。
[さも独り言の様に呟いて、ゆるりと首を横に振った]
そういやぁ兄ちゃんには今まで会ってなかったな。
これでも、俺は結構村に立ち寄ってたりもしたんだがなぁ。
それと、だ。
兵隊さん達が頑張ってる傍で、堂々と教会で寝泊りってのはあんまりなんじゃないかねぇ。
周囲の警戒の事も含めて考えれば、補給が有る限り野営の方が有効だろう。
それに俺だって一人で協力してる訳じゃないさ。
何事も、大勢で取り掛かれば怖いもんが無いって風に、皆で村を囲って敵が来ないか見張っている訳だ。
[軽く息を吐きながら辺りを見回して、今も警戒を続ける兵士達を眺める]
今の兵隊さんは人殺しなんだ、俺は人殺しと子供達を一緒の場所に住まわせようとは思わないねぇ。
…ま、これは俺の考えだがね。
兎に角、残念だがその好意は受けれないって事だ。
気持ちだけ有り難く受け取っておくさ。
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