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[同胞の体の揺れが治まるまで……否、治まっても尚、男は無言でそれをみつめていた。
生き延びようと誓った約束、己が先に破ったのだから、責めるつもりは毛頭ない。]
お前は……立派な人狼だったぜ。
[本能と理性の中で生きようとした同胞。
狼としての本能しか無い己と違い、人間の理性と狼の本能、どちらも持ち合わせた同胞こそ、真の人狼のように思えた。]
[男は、同胞に触れることなく――触れることなどできないが――その場から姿を消した。
現実の世界では、闇が晴れ、生き残った村人たちは、それぞれの思いを胸に生き続けるだろう。]
……でさ。
俺の何が駄目だったんだ?
[何かを暈した言い草。
一本道が二つに分かれる手前、男は女に一つ尋ねた。
その表情は、女が本能に目覚める前、初めて共に歩いた時のもの。]
[ ……一人、歩み去って行く男の背を眺める。
酷い男、だろう。どうしようもないやつだと思う。]
……あたしもか。
どうしようもないのは、さ。
[ 苦笑いを浮かべて見せて、けど、それはいつの間にか心から楽しげな笑いになって。
皆、あたしのことを仕方のないやつだと思うのだろう、そう思う。でも、思い出してしまう。
別嬪は笑っておけばいいんだよ、そんなふうに言って笑う男の顔を。]
(だって、ギルバートさんが望んだのは、「女」でしかなかったんですもの。)
(私はやがて母となり、父となる人と家庭を持ちたかったの。)
(それだけなのよ…。)
[その言葉は果たして、ギルバートに届くのだろうか?
ネリーはクリスタルのピンを手に取ると、そっと念をこめてから、ギルバートの手のひらに落とした。]
これは、ギルバートさんの本当のお相手ができたときに、渡してください。
私からのアドバイスが入っていますから。
[ネリーは悪戯っぽく微笑むと、デボラのほうへと向き直る。]
私は、行けるのであれば、こちらの道を行きたいわ…。
[そうして歩き出す。その先には何があるのか、ギルバートには見たろうか?ネリーは二度とギルバートを振り返ることはなかった。]
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