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藤本 如月 は 1にんからうしろゆびさされたみたい。
柿田 博 は 6にんからうしろゆびさされたみたい。
紫藤 健二 は 1にんからうしろゆびさされたみたい。
越川 宏樹 は 1にんからうしろゆびさされたみたい。
阿紫花 北斗 は 1にんからうしろゆびさされたみたい。
鏑木 実 は 1にんからうしろゆびさされたみたい。
柿田 博 は ぎわくをかけられて、なきながらどこかにいっちゃったみたい。
加納 梨子 がどこかにいっちゃったみたい。
のこってるのは、藤本 如月、紫藤 健二、長峰 小百合、樫村 雛、越川 宏樹、津野 歩、阿紫花 北斗、鏑木 実、杉田 桃子の9にんだよ。
【公民館玄関】
いっちゃった。
……またね、向こうで。
[博の姿が見えなくなってから、振っていた手を下ろした。]
[傍に居た小百合を見て]
おはよう、小百合ちゃん。
風邪引いてない?朝ラジオ体操着てなかったよね?
[心配そうに尋ねた。]
【公民館玄関】
あ、北斗君。うん、大丈夫。昨日ゆっくり寝たら、すっかり元気になったみたい。
[えへへ、と笑っていますが、髪に寝癖がついてしまっていることには、気付いていない様子です。]
ら、ラジオ体操!?う、うん。今日起きたら予想以上に遅くて、びっくりしたけど…具合が悪くて、行けなかったんじゃないから…
[寝坊しました、とは言えませんでした。]
【公民館前】
いってらっしゃーーーい!
しょーへーと久美ちゃんにもよろしくねー!
[博と梨子にぶんぶんと両手を振って、
無人島へ送り出した]
へっへっへ、実はさゆりんは女子部屋で、
あたしと一緒にラジオ体操してたんだよー
[小百合にぎゅーっと抱きついて、
北斗に向かって下手な嘘をつく。
今日もラジオ体操はさぼってしまったのだ]
ねー、さゆりん♪
[珍しく寝坊した小百合にぱちんとウインクをした]
え、歩ちゃんと部屋で?そうだったんだ。
[あっさりと騙された。]
ラジオの音聞こえた?
僕もそうしたいな。朝いつも早めに起きるの大変だし……
あ……でも、
カードのハンコってもらえないよね……
[人より屋外に出るのに準備がかかるため、北斗は少し早めに起きている。
それを面倒だと思ったことがあるので、うーんと唸りながら真剣に考えている。]
行ってらっしゃーい。
[写真を撮った後、
船の形が小さくなるまで三人に手を振って見送ってから]
……あー。
今日の分のドリル。
[自転車を走らせて、公民館へと戻った]
ハ、ハンコ?
[ぎくり、と北斗を見る。
歩のカードは未だに真っ白、
ハンコどころか汚れ一つついていない]
そ、そうだねっ!
今日はトクベツだからっ、
やっぱりみんなと一緒に外に出て
ラジオ体操やった方がいいと思うよっ。
[必死に誤魔化しつつも、自分の言葉と
それを全く実行出来ない自分に少し凹んだ]
(たいへんなほくとだって頑張ってるのに、
あたしってやつは……とほ)
[明日はちゃんとラジオ体操をするんだと心に誓うと、
ぼんやりと座っている如月を見つける]
どうしたの、如月君?
[視線の先には、無人島への船に続く道。
翔平、久美子、博、梨子の4人はもうここにはいない]
そっか……
[自分もそっちに向き、さわやかな潮風に目を細める]
少し、さみしくなっちゃうねぇ……
[聞こえたか、聞こえないかの小さい声でつぶやいた]
[歩の声に振り向いて]
そうだね。
でも、ここに来てから毎日、みんなの新しい顔が見られてすごく楽しいよ。何年も一緒に学校に通ってたのに、知らなかったこと、たくさんあったんだね……。
[そしてちょっといたずらっぽく笑って]
ちなみに僕は、毎日夢の中でラジオ体操してるから。
真似はしちゃダメだよ?
[指摘されて、慌てて寝癖を確認しました。…これは櫛を使わないと直らないかも…]
あ、あはは…あは…
[さらにラジオ体操にぎくりとしますが、歩ちゃんの助け船に乗っかります。]
う、うんうん。今日は部屋で体操しちゃったけど…ハンコ欲しいし…
[明日こそは、とラジオ体操への参加を心に誓うのでした。]
[みんなと一緒にという歩に、]
そうだね、うん。
皆と一緒だと楽しいもんね。
[そう言って納得した様だ。]
[如月に話しかける歩の背中を見て、んーっと背伸びすると屋内に向き直った。]
(今日はずっと公民館にいるつもりだし、花火のオマケしてもらったから、みよ子さんのお仕事手伝うんだ。)
[そう決意して、まずは厨房へ向かった。
お昼ごはんがそろそろ出来上がる頃だろう。]
みよ子さん、何か手伝うことありますか?
[この数日も配膳などで少し手伝っていたが、いつもよりしっかりと手伝うつもりだ。]
[如月の声に、こくこくと頷く]
そうだねえ、勉強してるだけじゃ分からないよねえ。
[きもだめしで宏樹が頼もしかったことや、
雛のかわいい浴衣姿、梨子の盆踊りがすごかったこと、
如月の輪投げを思い出してぷっと吹き出した]
あたしも知らないこと色々わかったよ。
[そして、夢の中のラジオ体操の話を聞いて目を輝かせる]
えええー、如月君そんなことしてんだー!
すごいなー!そんなのできるんだ!
[さっきの反省はどこへやら、ラジオ体操も
勉強も夢の中で出来たらいいのになーと想像した]
[北斗君が公民館に戻るようなので、一緒に戻ります。]
[内心、昨日雛ちゃんが練習していたプールも気になりますが…昨日の今日だし、水遊びは控えます。]
あれ…?北斗君、どっち行くの?
[階段と違う方向へ行く北斗君。
聞いてみたら、みよ子さんのお手伝いをするそうで。]
ふぅん…あ、そっか、もうお昼…
[遅れて朝ご飯を食べたため、まだお腹が…]
…わ、私も手伝うよ!
(私、さっき朝ご飯食べたばかりだから、私の分は無くていいってことも、みよ子さんに伝えなきゃ…)
【公民館・男子部屋→大広間】
[男子部屋に戻ると、鞄からドリルの用意をして大広間へ。
広間のいつもの隅っこへ座ると店を広げた]
あー、もう。
最大公約数って何だっけ。
[今日は昼を回ったせいか、少し暑くて集中力も途切れがち]
うん?
[追いかけるようにやってきた小百合に、じゃあ一緒にお手伝いしようと頷く。]
[今日のお昼のメインは……3(3)
1オムライス
2そうめん
3親子丼]
[素直に感動している歩を見て笑いをかみ殺すと]
さて、昼ご飯の時間かあ…。
[ふと思い立ったように、ぱたぱたと男子部屋へあがっていった]
わぁ…今日は親子丼かあ…
[無人島に向かった梨子先輩と柿田先輩は、何を食べるんだろう?と思いつつ。]
えっと…じゃあ、ご飯を盛りつける係は私がやりますね。
[みよ子さんの傍に、ご飯を盛ったどんぶりを置いていきます。]
(私は…このくらいでいいかな。全然食べないとまたみんなに心配させちゃいそうだから、小盛りで。)
[2人で厨房へ向かう北斗と小百合、
急いで2階へと向かった如月を見送り、
思いっきり伸びをした]
うーーーん…… はぁっ
[真昼の太陽はじりじりと肌を焦がす。
真っ黒な歩の体は、ところどころ皮が剥けかけていた]
もうすぐお昼かなー?
今日はなんだろーー?
[ぐうぅ、とお腹がそれに応える。
大広間でお昼を*食べることにした*]
[男子部屋から丸い缶を持って出てくると、階段を下りて厨房の中へ。みよ子さんと手伝いをしている子に微笑みかけて]
みよ子さん。これうちの父が持っていけっていった差し入れなんです。
今日の昼のデザートか、3時のおやつってことにしていいですか?
みよ子さんもぜひどうぞ……って、みよ子さんは駄菓子屋さんですけど……ぜひ。
[丸い缶の中には、貝の形をしたマドレーヌが12個入っていた。あまり普段はお目にかからない洋菓子かもしれない]
[みよ子特製ふんわり卵の親子丼のいい匂いが厨房に溢れる。
手伝いには、ご飯をよそったり使った調理器具を洗ったりする仕事を割り当てられた。]
[小百合がご飯を盛り付けているので、北斗は洗い物をする。途中足りなくなったらしい三つ葉をキッチンハサミで切ったりもした。]
[親子丼を作り終えたところで、
「あとの片付けなんか私がやっておくから、あんたたちも冷めないうちに早く食べな、手伝いありがとうね。」
みよ子からそう言われて、大広間へ移動し、食事をはじめた。]
【厨房→大広間】
いただきます。
[先ほど、藤本先輩が持ってきてくれたデザートが気になりますけど…食べてばかりいると、です。]
…後で、身体を動かさなきゃ…
[どう見ても細い方なんですが、それでも気になるものは気になるのです。]
[親子丼を一口。ふんわりした玉子と、柔らかな鶏肉。お出汁のベースは、昨日のたぬきうどんのおつゆでしょうか。美味しい…]
【厨房→大広間】
[如月の持ってきたお菓子らしいものの中身は知らない。あとでみよ子に聞いてみるのもいいかもしれない。]
いただきます。
[小百合の隣に座り、親子丼を口に運んだ。]
わー、おいしい!
[思わず声を上げた。
よく箸が進むのはいつものことだが、親子丼は特に気に入ったらしい。]
ごちそうさまでした。
[ぺろりと平らげて、両手を合わせて食後の挨拶をした。]
ふふ…北斗君、すごい食欲だね。
藤本先輩の持ってきたデザートって…何だろうね?
[箸を置いて、手を合わせます。]
私もごちそうさま。あ、みよ子さん…お片づけも手伝います。
お、お掃除とかも…ええ、お世話になってるし、みよ子さん、駄菓子屋さんの方もあるでしょうから…
はい。まずはシーツの交換ですね。お片づけが終わったら、女子部屋のを集めておきます。
それじゃ、北斗君、また後でね。
[今日の昼間は、みよ子さんの手伝いをすることにしました。]
【大広間→厨房】
【大広間】
[公民館に戻った時には、すでに少し食事の時間を過ぎていたようだ。
すでにほとんどの人は食事を済ませている。
大広間で少し遅い昼食として、親子丼を食べている]
へえ、北斗と長峰も手伝ったんだ。
えらいな。
[美味、美味と幸せそうに
一人前をぺろりと平らげて、食器を厨房へと運んでいく]
[厨房で食器の片付けを終え、広間へ戻るとドリルと格闘を始める。
うなりながらも今日のノルマを終えると、それらを置きに男子部屋へ。
掃除やシーツ交換を率先して行う北斗と長峰の姿をカメラに収め]
んじゃ、男子部屋の掃除くらいは俺がやるかね。
そうかな?美味しいもんね。
[北斗はいたって普通のつもりで、自覚なく大食いの様子。
如月の持ってきたものは北斗も気にしているようで、頷く。]
うん、何だろうね、あの缶の中身。
[食器を厨房に運び引き続き小百合と同じように手伝うことを伝えると、今度は広間の食事の終わった机の上を拭いてくる仕事を貰った。
その途中で健二にほめられると、照れ笑いを浮かべるのだった。]
[布団のシーツ交換、厨房と廊下の掃除、雑巾がけなど、精力的にこなしていく。]
【公民館内掃除中】
[自分に向けられた健二のカメラには気付かなかった。]
ふう……
[今日も相変わらず強い日差しが照りつけている。
しばし掃き掃除の手を止めて外を眺め、昨日のことを思い出した。そして、鼻の頭を触る。]
(もう痛くない。赤みも引いたかな。
手の甲も……うん、殆ど大丈夫みたいだ。)
[寝起きに僅かだったが顔が日に焼けて赤かったのを白いクリームでごまかしていた。]
(小百合ちゃんたちには気付かれてないみたい、よかった。)
[ホッとしながら男子部屋に戻ると、健二が掃除をしていた。
邪魔をしないように黒い長袖のシャツに着替えて、掃除に戻った。]**
[みんなより少し遅れて食事を終えると]
ごちそうさまでした。じゃあ、この缶はここに置いておこうっと…。
[ふたを開けたマドレーヌの缶に『ご自由にどうぞ、早い者勝ち、ただし食べ散らかさないこと』と書いたメモを貼りつけた]
僕も手伝わないとね…
[階段を上がって男子部屋へ]
【みよちゃんのお店】
[珍しくお昼に起きています。
みよちゃんのお店に行くと、桃子はねずみ花火を二つ手に取りました。]
みよこさーん。これくださいなー。
[花火代の100円玉をみよちゃんに渡し、ねずみ花火を袋に包んでもらいました。]
コレを使って明日の朝は……ふへへ。
[ねずみ花火に驚くであろうみんなの姿を想像して楽しそうに笑うと、またお昼寝をしに公民館へと戻るのでした。]
[掃除を終えて、なけなしの小遣いをポケットに部屋を出た。
みよちゃんに行くつもりだ]
……あれ、杉田?
[公民館の入口でばったり。手に持った袋に注意を向けます]
うぐ? 紫藤くん?
[公民館前で紫籐くんに見つかり、ぎくりとした表情になります。
思わず袋を後ろ手に隠してしまいます。]
き、きぐーだね。みよこさんのお店にお買い物?
いってらっしゃい。
奇遇……なのか?確かにあんまり会わないけど。
[後ろ手に隠した袋が気になって、覗き込もうと首を動かした]
杉田、今暇か?
海、泳ぎにでも行かねえ?
[覗き込まれると、くるっと体を捻ってさらに隠して]
ずっとほら、桃子寝てるから、へへへ。
海かー。水着持って来てないんだよね。
昼間に外に出かける気なかったから。
[隠されるとますます気になったが、それ以上は諦めた]
どっか具合でも悪いんか?
なんかもったいねえな。
せっかく臨海学校来たんだしさ。いつもと違う場所って、わくわくしねえか。
水着くらい、みよ子さんに言えば貸してくれるんじゃねえ?
……ん、昼間に?
[最後の言葉に引っ掛かって、不思議そうに顔を見る]
わくわくはしてるよ、毎晩。
お昼は眠くて苦手なの。てへへ。
……って、そんなことはどうでもいいよ!
みよこさんのお店、早く行かないとしまっちゃうよ!!
[不思議そうな紫籐くんを誤魔化すように、大声ではやくはやくと急き立てました。]
[ぎぎくっ!っと、体を硬直させます。]
よ、夜に、子供が、出歩いちゃ、だめって、先生が、言ったよ。
[だらだらと汗を流しながらまるで機会のような棒読みで答えました。]
……怪しすぎるぞ。図星か。
[明らかな棒読み口調と流れる汗に確信すると、自分の頭を抑えた]
それで。
どっか面白そうな場所、あったか?
[図星か、と言われると言葉をなくしてしまいます。]
…みんなには内緒だよ。
海と山と、それから昨日は町の中の探検をしたの。
海はきらきらして綺麗だった。山はちょっと怖かったな。
町の中は、なんだか知らない場所みたいで面白かったよ。
おう。内緒だな。興味持たれて、迷子になられたら大変だし。津野とか。
[探検と聞くと、目を輝かせて話を聞いた]
へえ、山まで行ったのか。結構遠くねえか?
*09西表山猫*とか出てきそうだし。
この辺だと、夜はみんな寝静まってそうか。違った顔が見られそうだ。
[うずうずが顔に表れる]
でも昼も楽しいんだぜ。たまには一緒に昼にも遊ぼうぜ。
山はちょっと遠かったけど、面白かった!
でも茂みからねこちゃんが出てきて、びっくりしてその日は帰っちゃったんだけどね。
[えへへと、桃子は笑います。紫籐くんが内緒にしてくれると約束してくれたので、安心したようです。]
昼と夜じゃ全然違うの。不思議な世界に入り込んだみたいで、面白いんだよ。
昼は……桃子、お日様苦手だから。
でも起きれたら、うん。
それじゃ桃子はそろそろお昼寝するから、また話そうね。
[そういうと、桃子は紫籐君に手を振りました。
いつも夜におきだして行動しているので、そろそろ眠くて仕方ないようです。
あふ…と小さくあくびをすると、公民館の中へと戻っていくのでした。**]
やっぱ出るんだ、猫。
夜は暗いし、人ほとんどいないし。
一人で行くなら気をつけろよ。
[昨日の事故のこともあって、止めた方がいいかもとは思った。
けれど止めなかったのは、杉田の笑顔がちょっと新鮮だったからか]
お日様苦手かあ。それじゃしょうがねえか。
じゃ、もし俺が夜起きてたら、探検に同行してもいいか?
おう。おやすみ。またな。
[杉田に手を振ると、みよちゃんへと向かった]
【みよちゃん】
こんちはー。もうかってる?
[置かれた花火のラインナップと、他の人が買った花火を聞いて確認して
変わった花火を探しに出かけようと思っていた矢先]
『言っとくけど
うちにない花火を探すなら、山の向こうまで行くことだね。』
[はっとしてみよ子の顔を見ると、してやったりという笑顔。
女性はエスパーかもしれない、と思った瞬間だった。
普通の花火が一番だよ、と諭され]
それじゃあ……これと、これかな。
[在庫の切れたドラゴンに不満の声を漏らし
ナイアガラやロケット花火を選んで、
最後に締め用の線香花火を加え、100円玉2枚にまけてもらった]
[部屋に戻り、買ってきた花火を置いた。
翔平や博の荷物の置いてあった場所を眺めてから、窓の外を見やる。
日差しは強い。遠くで海鳥の鳴く声が聞こえる]
……行ってくるか。
[部屋で海パンに着替えて、上にTシャツを着た。
みよ子の手伝いに精を出す北斗や長峰に少し気が引けたが
泳ぎに行ってくると伝えて、外に出た]
【男子部屋・ベランダ】
[部屋の担当箇所の掃除を終え、出てきて涼んでいる。下を見ると、健二と桃子が話しているのが見えた]
あ、良かった。ももちゃん、元気だったんだね。
[6年間一緒だが、まったくペースの掴めないクラスメートの姿を見てほっとした
そのあと、部屋を出て1階の厨房に行き、お茶を飲んだ。おそらく健二とは会わずにすれ違ってしまっただろう]
【海】
[人もまばらな砂浜。
Tシャツを脱いで、岩の上に置く。軽く準備運動をして]
へへ。こんなもんでいっか。
[波打ち際を見つめ、波が引いた瞬間に海に向かって走り出す。
向かって来た波に足を掬われると、水面に柱を作る。
一瞬前後左右が判らなくなる。水中で2(6)回ほど回った後]
ぷあーっ。
[水面から顔を出して、大きく空気を吸う。口と鼻に独特の塩の風味が広がった]
楽しいな、海。
[海面に反射する光を浴びて、何とも言えない高揚感に包まれる。
そのまま陽が傾くまで、海での泳ぎを*満喫していた*]
[残っている小遣いを確認する。祭りの屋台や輪投げで200円、線香花火は数束買っても50円だった。残りは250円]
さて、僕もこれは使っちゃおうかな。
[公民館を出て駄菓子屋みよちゃんへ。]
みよ子さん、こんにちはー。え? そうです。僕も花火。
あははっ、ごめんなさい。みよ子さん優しいから、僕らだと全然もうかってないでしょ?
[花火の棚の前で話を聞くと、250円を渡し色々な手持ち花火をまぜこぜで20本ほど買った]
やっぱり、普通の花火は多ければ多いほどいいよね。島に行った後もやるかも…。
みよ子さん、ありがとうございます。またあとで。
[買った荷物を置きに部屋に戻ると、再び表に出てきて散歩に出かけただろう]**
【回想:公民館掃除中】
あ、小百合ちゃん。
[服を着替えると男子部屋から出て、階段で小百合と会った。]
昨日借りた服とタオル、後で僕のところに持ってきてくれるかな。
健二君が自転車で返してきてくれるって。
[さきほど部屋で健二に言われた伝言を伝えた。]
一緒に行ったほうがいいかなって思ったけど、自転車で行くなら追いつけないし、大勢で行くのも迷惑かとも思うんだよね。
[自分の考えは伝えたが、もし小百合が行くというのなら自分も使った立場だからと一緒に行くだろう。]
[その後も掃除を続け、みよ子には大きく感謝された。
気付けば日の落ちかけた夕方だ。]
【回想・朝・公民館→田んぼ】
[さすがにおかわりまではしないもののしっかりと朝ごはんを食べた後、越川が宿題をしている間に道具などを準備する。ちゃんと2人分揃えたところで誘われて、連れ立って田んぼへと]
久しぶりだなぁ。もう二年くらいザリガニ釣りしてなかったから…。
[あぜ道に落ちたむぎわら帽子の影が濃い。今日も暑くなるのだろう。
目的地について側溝を覗くと、しっかりとザリガニの姿が確認できた]
わ、大きいのがいる。たくさん釣ってみんなで食べようね。
[小さな折りたたみ椅子を2人分並べて座ると、手早く仕掛けを作っていく。ザリガニの巣に狙いをつけてそっと餌のさきいかを落とすと、すぐに反応があった。
でも、まだ。もう少し待ってから…]
ほら、釣れた!
[ザリガニ釣りはタイミングが全てだ。雛は器用にひょいひょいと釣り上げていく。俗に言う入れ食い状態だ。しかも大きなはさみをものともせずに上手く掴んで餌から引き離し、バケツの位置も確かめずにぽんぽん放り投げている]
【回想・朝・田んぼ】
ザリガニって害虫扱いなんだって。稲を食い荒らしたり、あぜに穴を開けて決壊させたりするから。
おいしいんだもん、みんなもっと釣ればいいのにね。
食べるときはね、おかあさんはね、二、三日泥抜きしてからって言うの。
あ、泥抜きって、水につけて放置しておくのね。そのほうがザリガニの中の泥が出るし臭みも消えるからって。でもそうすると、水っぽくなって味が落ちてしまうの。
おとうさんは断然、そのまま派。私もそのまま派。
食べるところ少ないけれど、味はまるっきりエビだしおいしいのよ。
紫籐くんは、何だか納得がいかない顔をしていたけれど。
なぜかなぁ?
[久しぶりで楽しいのか、一人で色々と取り留めなく喋っている。
やがて日も傾きかけて、釣果の確認。雛は100ほど釣ったらしい]
【回想・夕方・田んぼ→公民館】
[ふと見たバケツの中では、恐ろしい勢いでザリガニがひしめき合っていた。長峰あたりが見たら失神どころの騒ぎではないかもしれない…。
雛はちょっと困った顔をして]
調子に乗って釣りすぎちゃった…。
さすがにこれは持って帰るのも大変ね。でもまた放すわけにもいかないし。
[うーんと悩んでいたら、田んぼの持ち主の人が現れた。ザリガニ駆除を喜んでくれて、半分引き取ってくれた上にいくつかの花火をくれた]
わわ、ありがとうございます!
[高い花火を買ってしまったのであまり数がなかったのが心残りだったのだけど、これでもっと楽しめる。数えてみたら37本あった]
これ、みよ子さんに塩茹でにしてもらおうね。
[道具を片付けると、ぎっしりとザリガニの入ったバケツをふらつきながら運んだ。今晩の食卓には、真っ赤に茹で上がったザリガニが上るだろう]
【夕方・公民館前】
[昨日借りたタオルや着替えを持って、川の上流にあるおばあちゃんの家に行ってきました。
紫藤君が自転車で持っていってくれると申し出てくれたんだけど…借りたのは自分だからと、言い張って聞きません。
結局、紫藤君と北斗君にも協力してもらって、3人で借りたものを返し、お礼を言ってきました。溺れた子が無事だったことも伝えて。]
…ふう。またごちそうになっちゃった。
[おばあちゃんはカステラを出してくれて、食べきれなかった分は、「お友達とお食べ」と持たせてくれました。]
花火大会のことを話したら、家にあった花火までくれちゃったし…お礼しなきゃ…あれ?お礼に行ったはずなのに…?
[臨海学校から帰った後にでも、お礼のお手紙を送ろうかな。そんなことを考えながら、公民館前を掃き掃除。]
【夕方・公民館前】
[大量のザリガニをバケツに入れて帰ってきてみると、玄関前で長峰が掃除をしていた。思わず越川と顔を合わせる]
…どうしよう、これ、見られたらまた…。
[裏の勝手口に回ろうかな、なんて考えて]
【公民館前→厨房】
[掃き掃除を終え、お夕飯の仕度を手伝おうと厨房に来たところで、置かれた缶に気付きます。]
あれはっ…!藤本先輩のデザート…!!
[どんなデザートが入っているんでしょう。すごく気になりますが、時計は無情にも、お夕飯が近いことを知らせます。]
うう…今食べたらお夕飯が…がまんしよ…
[泣く泣く、お夕飯の仕度に取りかかります。さあ、今日のお夕飯は何でしょうか?]
【夕方・公民館内】
[小百合と健二の3人で着替えやタオルを返しに行った。
貸してくれたのはやさしそうなおばあさんで、カステラをご馳走してくれたうえに、帰りには花火も持たされた。]
カステラ美味しかったあ。
いいひとだね、おばあちゃん。
お礼?お礼のお礼で、お礼して……終わらないみたい。
[あはは、と小百合の言葉に笑った。]
[公民館に戻ると、残った掃除を片付けてから厨房へ。そろそろみよ子が夕食の準備に取り掛かるだろう。それを手伝うつもりだ。]
【→厨房】
【玄関前→勝手口】
[そっとその場を離れて裏の勝手口に周り、厨房へと。みよ子に大量のザリガニを見せると、目を輝かせて一番大きななべを取り出し]
「ほらここに入れな。まずは水洗いして泥を洗い流したら、酒につけて臭みを抜くから」
[後はみよ子におまかせして、雛たちは解散することに]
【回想】
[泳ぎに行く前、借りた服とタオルを返しに行こうとするも
北斗と長峰の願いを聞いて、一緒に行くことにした。
気を使わせそうなので、結局土産は持っていかなかった。
お婆さんにお礼を言い、お願いして写真を一枚撮らせてもらった]
本当、助かりました。
ありがとう。
[気付くと土産までもらってしまった。恐縮しながらも、笑顔でお暇した]
【厨房】
[何も知らない小百合は、北斗君と一緒に、鍋で何かを煮立てているみよ子さんに近づきます。]
みよ子さん、お夕飯でお手伝いできることは………
[あのバケツ…バケツから出ているハサミ…どこかで見覚えが…]
ざ…ザリガニ…どどど、どうするんですか、それ…?
えええ!?し、塩茹でにして、それが今日のお夕飯!?
[蠢くザリガニの群れを惚けたように見つめています。]
[今日は準備簡単だから手伝いはいらないよ、と言われ、そのまま無言で回れ右。]
【厨房】
みよ子さん、夕食の準備手伝います。
[厨房に入りながらそんな声をかけると、小百合も手伝いに来たところのようだ。]
[一緒にみよ子に近づくと、その近くには大きなバケツ。中には真っ赤なものが詰め込まれていた。]
あ、ザリガニ!!
え、これ夕食なんですか?へえ、食べれるんだ。
[知らなかったあ、とバケツを覗く。特に苦手でもないが、外で遊ぶ事が普通の子より少ない北斗は、あまり見ることのないザリガニをまじまじと見つめる。ぎちぎちと狭い場所に詰め込まれ、随分と大漁なようだ。]
……小百合ちゃん?どうしたの?
[手伝い不要といわれると、小百合は硬い動きで回れ右。
普段とはどこか違う様子の小百合に北斗は目を丸くした。]
【公民館→堤防】
[厨房でのことは気づかないまま。道具を片付けて手と顔を洗ってから散歩に出かけた。家にいたときはいつもの日課だった散歩も、こちらへ来てからはいろいろとあって、のんびりとただ歩くことはあまりできずにいた]
夕日、海に落ちてる…。
[惹かれるようにして堤防に登り、腰掛ける。ぼんやりと見ていたら、視界の隅に見知った姿を見つけた。紫籐だ。
一人で泳ぎを満喫する姿に叶わぬ思いが交錯する。
雛はその場でばっと立ち上がると、両手をメガホンのようにして口に合わせ、紅く溶けながら落ちてゆく夕日に向かって思いっきり叫んだ]
ば か や ろ ー !
[そのままくるりと振り返ると、公園に向かって歩き出した]
【1階廊下→女子部屋】
[北斗君に心配されて]
うん、て、手伝いいいみたいだから、部屋、へ…ま、また後、で…
[厨房を出ると、ふらふらと女子部屋へ向かいます。]
あれ…食べられるの…?どうやって、食べる、の…?
【海】
[夕日が海を赤く染める頃。
水を滴らせて、海から上がってくる]
ぷう。
へへ、だいぶ海にも慣れたな。
[濡れた髪を左右に振り、飛沫を飛ばす]
……?
[遠くから聞こえた、誰かの叫ぶような声に顔を上げる。
声の主らしき小さな人影は、すぐに堤防の向こう側へと消えてしまった]
【厨房】
あ……うん、またあとで……
[小百合が厨房を出て行くのをぽかんと見送ってから、]
じゃあ、僕も部屋に戻ります。
みよ子さん、何か手伝うことができたら呼んでください。
[そうみよ子に告げると、厨房を出た。]
【→男子部屋へ】
[夕焼けの頃、散歩を続けている。海を通りかかると上がってくる健二が見えた]
おーい、健二! 泳いでたんだ。誘ってくれたら良かったのに。
僕も泳ぐのあんまり得意じゃないからさ。さすがに後ろには進まないけど……。
誰か得意な人と一緒に泳ぎたいんだよね。またよろしく、健二先生。
[そのあとは、そろそろ夕食の時間だろうか、と公民館のほうへ向かっていくだろう]
うーっす。
[如月の声が聞こえると、大きく手を振った]
悪い、最初は一人で泳いでおきたかったんだ。
また明日か、島に行ってからな。
後ろに進むのって、結構難しいんだぜ。
[如月が公民館へと向かうのを見て、服とタオルの置いてある所へ。
タオルで身体を拭いて、Tシャツを着た。海に沈む夕日は綺麗だった]
【公園】
[雛は、ブランコに座ってぼんやりと揺れていた。大声でばかやろうと叫んだのに、心は晴れなかった]
おかしいなぁ、ザリガニ釣りをしているときはあんなに楽しかったのに。
泳ぎたいな。一人でも大丈夫なくらい、泳げるようになりたいな。
[ぽつぽつと呟く。
誰か、泳ぎを教えられそうな人…。紫籐くん?それか、有松くん?]
……有松くん、頼んだら教えてくれるかな?
意地悪せずに教えてくれるかな?
[何となく紫籐には、泳ぎを習うより、泳げるようになった姿をビシっと見せたい気がした。
情けないところばかり見せてきたのが、いやだった]
……。(きゅぅ)
[悲しいときでもお腹はすく。雛は考えながら公民館へと戻った]
[公民館にたどりつくと、ぷん、と良い匂いがして]
ん…この匂い、エビ…?
[夕食のしたくがほとんど整った大広間に入り、大皿に盛られたそれを見て、目を輝かせた]
わぁ!ザリガニだ! すっごい量!
【→ 大広間の中】
【女子部屋→1階廊下】
[そろそろお夕飯の時間です。
まあ、調理されてしまえば、元が何だって分からないだろうし…と思い、覚悟を決めて降りてきました。]
今の歓声は…藤本先輩?
…見て分かるんだ、ザリガニって…
[できれば原型を止めてないくらいが良かったなぁと思いつつ、大広間に入りかけて、ギョッと立ちすくみます。]
大きなお皿に…真っ赤なザリガニが…山盛りになってる…
[目を点にして、その場で固まりました。]
[嬉しそうに大皿に盛られたザリガニたちのだいたいの数を数えようとしていると、廊下で固まっている小百合の姿が目に入り]
さゆりちゃん? どうしたの?
……あ、もしかして、ザリガニ食べるの、はじめて?
[生暖かな潮風が身体を撫でる。
潮でべたべたする髪をタオルで拭きながら、公民館への道を歩く]
……そういや
宏樹たちのザリガニ取りはどうだったんだろう。
また玄関に大量のザリガニが放置されてたりしてな。
[ぺたぺた、とビーチサンダルの形をした水の足跡を作り出す]
[藤本先輩の方に、ギギギ、と首だけ向けて]
せ、先輩…ざざざザリガニが、そのまま…山になってます…!
あれ…どうするんですか…?まさか、殻剥いて、実を取り出すの…?
[なおも硬直していると、みよ子さんに背中をばんと叩かれ、食べ方の説明を受けました。]
あ、頭としっぽの部分を持って…え?え…?
【公園→公民館】
[何となく肩を落としながら歩いていたら、紫籐と鉢合わせてしまった。しばし固まる。
しかし次の瞬間、紫籐にびしぃっと指をさして]
絶対に、負けないもん!
[なぜか宣戦布告。
そのまま理由もなく、くるりと公民館に向くとずんずんと歩いて中に入っていった]
さゆりちゃん、大丈夫だよ。エビは平気でしょ。食べ方さえわかれば怖くない怖くない。
じゃあ食べはじめていいのかな? いただきます。
[みよ子さんの説明を横目に、ばきばきとザリガニを引きむしり、泥を取り除くとぱくりと身を食べた]
ひさしぶりの味だなぁ……これこれ。
【→大広間】
[ずんずん歩く勢いで大広間に入ると、みよ子に食べ方のレクチャーを受ける長峰の隣に座り、無言のままがしっとザリガニを手にすると、思いっきり引きちぎる。ワイルド]
…ふぅ。
[しかしそこで気が抜けた。その後は丁寧に殻をむき、ひたすらもくもくと食べていく]
うん、味噌もたまごもおいしいけど、やっぱり爪がいいよね。
[引きちぎりもぎ取った爪を口にくわえて一気に吸うと、「ちゅっ」という音とともに爪肉が口の中に吸いだされた]
【男子部屋→大広間】
[ゆでたカニやエビと同じような匂いが廊下にも広がっている。]
ザリガニ、っておいしいのかな?どんな味だろう。どんな風に食べるんだろう?
[食べたことの無いものに興味を持ちながら大広間に入る。]
[机には大量にゆでられたザリガニの山があった。
すでに如月はその前に座り、食べ始めているようだ。]
【公民館前】
よう。
どうだった、ザリ……。
[樫村の姿を見つけ、挨拶がてら話しかけようとした所、
いきなり変な様子。指を差された。しかも宣戦布告されたぞ。ぽかーん。
遠ざかる背中を、唖然として見送った]
何だあ、あいつ……わかんね。
ま、元気にはなったみたいだな。
[複雑なオトメゴコロとやらなのかね、と肩をすくめて、男子部屋へと向かった]
[自らもぱくぱくとザリガニを食べながら、雛を見てくすっと笑った]
ひなちゃん、みよ子さんから聞いたけど、これひなちゃんたちが取ってきたんだって? すごいね!
僕ザリガニ食べるの久しぶりだから、すっごく嬉しいよ。
それにしても……食べ方も板についてるんだね。
【大広間】
え、エビやカニと同じようなもの、かな…
[席に着き、改めて、山のように積み重なったザリガニに目をやります。その内の1匹と目が合った気がして、思わず身震い。]
[しかし、これを食べなければ。他にはお米とおみそ汁、お漬け物しかありません。意を決して、一番小さいのに手を伸ばします。]
えっと…こう持って、こう?きゃっ!
[予想以上に簡単に、頭としっぽが2つに分かれます。しっぽの方からは、何かがぷらーんと。]
こ、これが腸?これ、取るんだよね。…どうやって取るの?
[藤本先輩がおいしそうに食べるのを見て、真似をしてみます。]
ううん…これでいいのかな…?
[さて、お味の方は?]
[ためらい無く引きちぎり手馴れた様子で殻を剥く雛を見て驚く。]
わ、わいるど。
[思わず呟く。北斗の中で雛は気弱そうなイメージが強かったらしい。]
[とりあえず席に着き、如月や雛の手元を見ながら見よう見まねで殻を剥く。
雛の隣の小百合も、おそるおそるという具合だが上手に剥けている。]
[+表+(表なら殻剥き成功)]
[口に入れて、しばらく無言でもぐもぐしています。]
んんっ…エビっぽい?かな…
[首を傾げつつ、殻剥きを始めました。徐々に慣れてきたようです。]
雛ちゃんはこういうの、得意なんだね。
[雛ちゃんの食べ方を真似てみますが…]
むっ…っ!けほっ、けほっ…
[爪肉を吸い出そうとして、勢い余ってそのまま飲み込んでしまったようです。]
ん…?うん、越川くんとふたりで釣ったの。楽しかったぁ。
この倍釣れたんだけど、さすがに多いから、半分田んぼの持ち主の人にあげたの。
かわりに花火をくれたのよ。
うん、毎年…食べてたから。
ザリガニを食べるときは、みんなひたすら目の色を変えてもくもくと食べるの。
[笑われて、ちょっと恥ずかしそう]
…ねぇ、藤本くん。
良かったら次の無人島行き、私を推薦してもらえないかなぁ?
[いきなり切り出した]
あ、まだみんなには相談してないの。だから他にも立候補する人がいたら、また変わるかもだけど…。
お、おー……
[時間はかかったが、皆と同じように上手に剥けた。]
いただきます。
[ぱくりと口に入れる。]
あ、思ってたより美味しい。エビっぽい。
[少し慣れた様子でいくつか剥いて、それをおかずにご飯とお味噌汁と一緒に食べる。]
ごちそうさまでした。
[いつもの北斗よりも量少なめに早めに食事を切り上げると食器を流しへ置いて、大広間を出た。
雛の提案は聞いていない。]
んー、ちょっと散歩しようかな。
[独り言を言いながら、公民館を出る。
向かったのは海の方。]
[雛の言葉にちょっとザリガニを喉につまらせかけてむせると、周りをぐるりと見る。みなザリガニに集中しているようだ]
ごほごほっ……!
あ、えっと…ひなちゃん、体はもう大丈夫なの?
だとしたら、別に推薦するのはいいんだけど……。
理由…は聞かないほうがいいんだよね……?
[必死に殻と格闘していると、気付いたら自分の傍にも小さなザリガニ山ができていました。]
…結構、食べちゃった…
[自分のことなのに呆然としています。殻剥きに夢中で、雛ちゃんの話は聞いていなかったみたい。]
ごちそうさまでした…もう食べられません…
[さて、このザリガニの殻の山はどうやって片づけたらいいんでしょうか。みよ子さんに聞くため、厨房へ向かいます。]
【大広間→厨房】
【男子部屋→大広間】
[髪は仄かにシャンプーの香りを漂わせ、少し濡れたまま。
廊下まで漂う匂いに、頬が緩む。広間に入ると、真ん中の大皿には大量の甲殻類]
美味そうな匂いだな。お、エビ?
[みよ子から説明を受ける]
宏樹と樫村が取ってきた奴だろ。
へえ。凄え、大量じゃん。
……そういや
[思い出したように、昨日カニに怯えていた長峰の様子を見た]
わわ、藤本くん、大丈夫?水、水…。
[藤本にコップの水を渡しながら]
うん、私は丈夫が取り柄なの。昨日はものすごく久しぶりに熱なんか出しちゃって、自分でもびっくりしちゃった。
…理由?有松くんに泳ぎを習うの。でも内緒ね?
[至極あっさりとあっけらかんと。なぜ聞かないほうがいいのか、理解できてないらしい]
【大広間】
うわーーーっ!
めっちゃいいにおい!!
[バタバタと大広間に駆け込み、
山盛りのザリガニを見つけて目を輝かせる]
うわーーっ エビだ!!
[ぼすっと飛び移るように椅子に座り、
両手をぱちんとあわせた]
いっただきまーす!
このエビつめがでっかいねー。
ちょっとお得だねー。
[爪の部分をパクパク動かす。
自宅に置いてきたクワガタに似ている]
うーん、赤いクワガタもかっこいいなあ。
[赤=ヒーローっぽい、かっこいいの法則らしい]
ふ、ふうん。そっか、そうなんだ。
……ふむ、女子のほうが強いらしい。
あ、なんでもないよ。
わかった、みんなにもひなちゃんの要望を伝えておくね。
[ちょっと考えるように首をかしげて]
んー、でもひなちゃんと翔平で訓練?
ちょっと心配だな。翔平は、ほら、デリカシーがな……やんちゃだからさ。
まあ、博くんとくみこちゃんも居るし、ね。
心配だから本当は僕もついていきたいし、無人島には行ってみたいんだけど……。
なんか僕があまりはやく行くと、博くんが妙な気をまわしちゃうような気がして……
[ちょっと溜息をついて、ザリガニに目を落とした]
[長峰の前には、いつしかザリガニの殻の山が出来ていた。
何も心配はいらなかったらしい]
いただきまーす。
[両手を合わせて、ザリガニへと手を伸ばした。
周囲の人の見よう見まねで殻を剥いて、身を口へ運ぶ。
ここにいない人数と残り数をざっと確認して、
次のザリガニへと取り掛かった]
うめえー。
エビって言われたらそのまま信じちまいそうだ。
[津野の声が聞こえて来た。エピだと信じているようだ]
えーっ、赤いクワガタ?
クワガタはやっぱり黒だろ、黒!
???強いの?そうなの?
[よく分からないという顔で]
有松くんは確かに意地悪だけど、やさしいよ?
藤本くんたちがそういう言い方をしたら、かわいそうだよ。
[めっ、という感じで言う]
えっ?どうして気を回すの?
藤本くんたち、もしかしてけんかしちゃったの?
そういうのはよくないの。はやく仲直りしようよ。
ね、せっかくだから、一緒に行こうよ。
[ため息をつく藤本に、にっこりと笑って]
[健二にぱっと向き直る]
えーーーっ!
うちのくわまん(※クワガタの名前)も黒いけど、
赤い方が絶対かっこいいよーーー!
[それになんか3倍強くなる気がする、
と自分の自由研究であるクワガタvs色々な虫で
カブトムシに勝てなかった悔しさを思い出す]
やっぱこんなんがいいよー
[ザリガニをもしゃもしゃ食べながら、
その殻を手にして色々な角度で眺める]
【浜辺】
[特に目的地もなく、一人でふらふらと散歩する。
静かに波音を響かせる海のを見ると、真っ暗だった。]
どの辺かなあ、無人島。
博君たち元気かな。
[波打ち際沿いに歩き、丁度肝試し大会の前に博と貝を拾った場所にさしかかる。
街頭の明かりを頼りに足元に落ちている、あの時と同じ亜麻色の貝を拾った。
しかし、名前を書いたような大きいものは落ちていない。]
あの大きさってレアだったみたい。
[そんなことを言いながら、拾った貝を足元に戻した。]
[皿の上に新しいザリガニを1匹置き、
その横に自分のクワガタを向かい合わせることを想像する]
うーん、エビはハサミ2本あるから強いなよー。
でも、あたしのくわまんも負けないからっ。
あ、海の中ならくわまんやばいけど、
陸ならエビに勝てるかも。
[頭の中では巨大化したザリガニとクワガタが、
街の中を破壊しながら戦っていた]
やっぱり、やさしいね、ひなちゃんは。
うん、翔平はいい子だよ。男子だってわかってるよ。
ひとつだけ覚えておいて。嫌なことがあったら「いや」ってはっきり言うんだよ。そしたら翔平はちゃんとわかってくれるからね。
[雛の笑顔に、ちょっと困ったように]
うん、どうしようかな。
僕もね…本当は行きたいんだよね、だって、もう向こうに……。
あ、ううん、なんでもない。なんでもないんだ。
[ふっと息をつくと、雛に笑顔を向けた。]
そこらへんは女子におまかせ! いいかな?
でも、できれば決まったら朝のうちに教えてね。
そっかあ?
赤って何か弱っちい感じするけどなあ。
絶対黒の方が、強い虫ーっぽいだろ。
[そこは簡単には譲れない所らしい。
津野が皿の上のザリガニで遊んでいるのを見ながら]
食わないならもらうぞ。
[ひょい、と手を伸ばした]
[健二に横からザリガニをかすめ取られ、
ぶーと頬を膨らます]
こらー!それはあたしのだー!!
[右手を振り上げて抗議しようとし、健二の赤い服(ということで一つ……髪だとあれなので)に気付いて、にやーーーと笑った]
健二君も赤いのにーー、
健二君よわっちいんだーー。
[ぷぷっと吹き出した]
[ザリガニを31(50)匹ほど食べて満足したのか、
今度はその殻を分解し、組み立てて遊ぶ]
んー、こういうカブトみたいにして、
ハサミを頭の所に持っていって、
こうしてくわまんに被らせたら、
赤くてもっと強くなるかも。
[うんうん、と1人で納得している]
もしくはくわまん、足が6本もあるから、
2本くらいこのハサミを被せて……
あ!あのあごにこのハサミつけたら
めっちゃ強いかも……!
[強い鎧をつけてレベルアップした、
『超スーパーウルトラスペシャルくわまんレッド』
を想像し興奮した]
うん、大丈夫。私も前より、色々と言えるようになったと思うの。
[藤本の言葉に、首をかしげる]
行きたいのならば、ちゃんと行きたいって言ったほうがいいよ。
藤本くん、おかしいな。藤本くんってそんなふうに気持ちを隠す人、だったかな?
[あまり雛から話しかけたことはないから詳しくは知らないものの、いつもズバっと言っているようなイメージを持っていた]
んとね、泳ぎを教えられそうな人、有松くんしかいないけど、私がお願いしただけじゃいやって言うかもしれないの。
だから、藤本くんも一緒に行って、一緒にお願いしてくれないかな?
[習うだけなら紫籐でも良かったのだが、雛的にそれは受け入れがたい理由があった]
食い物は早い者勝ちって相場が決まってんだ。
[めき、とザリガニの殻を剥いて、口を大きく開けた所で]
なっ。
[津野の視線が赤いTシャツに向いているのに気付いて]
……ってことは、津野から見たらかっこいいってことだな。
何しろ、赤だから。
[ザリガニの身に齧り付いた]
げっ
[健二の返しにあからさまに顔をしかめる]
ちがうよー!
くわまんだからかっこいいんだよー!
[ザリガニにかぶりつく健二に、
ぴしっと殻を投げた]
尻尾の代わりにハサミをつけてみたらどうだ?
どっから襲われても対応できるぜ。
[分解された殻の位置に、横から口を出した]
ふう。腹いっぱい。
なあ、杉田ってまだ部屋で寝てんの?
[少し小さな声で津野に聞いてみた]
[雛に困った顔を向けて]
秘密っていうか……。うん、僕だけのことなら全然かまわないんだ。
ただ、今回は僕の気持ちでどうにかなるとか、そういう問題じゃなくって。博くんとかほかの子にも関することだから僕が勝手にこれ以上は言えない。
[きっぱりした口調で言い切った]
ひなちゃん、じゃあはっきり言っちゃうけど、たぶん健二……と行きたくないんだよね?
だとしたら、しかたないかもしれない。そう思う。
だから、まかせる。僕が言えるのは、それだけ。
[そう言うと席を立ち、食事の後片付けに向かっていっただろう]
しっぽ!?ハサミ!それいい!かっこいい!
[健二のアイデアにすぐにテンションをあげる]
……お?桃子ちゃん?
[うーんと人差し指を口にあて、考える]
あたし今日は外出遊んでて、
部屋に戻ってないからなー。わかんない。
あ!
[昨日のことを思い出し声をあげた]
[急に神妙な顔になって、健二に小声で話す]
そういえばさ、あたし、昨日夜中に起きたんだけど。
[昨日の夜、桃子の後をついて行ったことを話した]
そんで、あたしこけちゃって
桃子ちゃんがどこに行ったかわかんなくなったけど、
どこいってたんだろうー???
[何となくヒミツの匂い、そして探偵の尾行のような行為に
わくわくした気持ちを思い出す]
いってぇ!
投げるか、普通。信じられん奴。
[殻のちょうど尖った部分が顔に直撃して、顔をしかめた。
テンションの向上にはそうだろ、と何か得意げ]
……ん、どうかしたんか?
[いきなり上げた大きな声に、津野の顔を見た]
[きっぱりと言われると、さすがに何も言えなくなる。雛には男の子たちの事情が全く分からないのだから。しかし]
…ええっ?
どうして、紫籐くんと行きたくないとか、そういう話になるの?
[分からない。どうしてそんな話になるのか、さっぱり分からない。
なぜそう思うのか聞こうとしたときには、既に藤本は席を立ってしまっていた]
……何がどうなっているの…?
[呆然と、手元のザリガニを見つめた]
へえ。それって何時ごろの話?
[小声にこちらの表情も引き締まった]
しっかし、津野探偵は尾行失敗ですかー。
案外、実は津野が夢見てたとか、そんなんじゃねえの?
[津野のテンションが上がっているのに危険信号を感じて
おどけたような口調で話した]
えーー、部屋の中真っ暗だったし、
電気つけたらみんなおきちゃうから
何時かはわかんないよー。
真っ暗だったから夜中だと思う、みんな寝てたし。
あたしもこけたあと部屋に戻って寝たから、
桃子ちゃんがいつ帰ってきたかはわからないや。
[健二の夢を見ていたとの言葉にカッとなる]
なんだとーーー!
そんなことないよー!絶対ほんとだって!
ねー、ひなっちはどう思う?
[藤本と話がおわっらたしい雛に振る。
雛が何の話をしているのか分かってないことに気付かずに]
……へっ?えっ!?
[突然津野に名前を呼ばれて、びくりと振り返る。
様子からしてこちらの話を聞かれていたわけではないらしく、そこはほっとするのだが]
ご、ごめんなさい。津野さんたちの話、全然聞いてなかったの。
なにを話していたのかな…?
[少し気が抜けたような声で]
【公民館・色々飛ばして夜】
[無人島に行ったメンバーを見送ってから、そのまま浜辺をぶらぶら]
[ある程度暗くなるまでそうして、夕食の時間になったら戻って来るだろう]
わ、良い匂い!今日の夕ご飯はなーに?
[大広間にいる人にそう聞いた]
[雛に聞かれて、あ、そっかぁとけらけら笑った]
んとね、昨日の夜にね……
[桃子の後をつけたことをもう一度話した]
まーあたしもかなり寝ぼけるけど、
あれはきっと夢じゃないと思うんだよ。
[はっとして、自分の膝小僧を見た]
ほらほらほら!ここ、すりむいてるし!
昨日こけたとこだよ!
犯行時刻不明かよ。
それじゃ容疑者のアリバイを立証するのは無理だな。
杉田がトイレ探して寝惚けてただけかもしれないな。
[デリカシーの欠片もない]
それなら杉田本人に聞くのが手っ取り早いんじゃねえ?
[津野が振った先の相手を見て]
ああ、別に大した話じゃねえから。
[あんまり話を大きくしたくなかった]
[実を見つけて、両手にザリガニを持って手を振った]
おーい!もうたべてるよー!
今日はエビいっぱいだよー!
[健二の言葉を耳にして、口を尖らせる]
ぶー。
たいした話じゃないってひどいなー。
それに、犯人に聞いたら探偵の意味ないじゃん。
[ぶつぶつ文句を言う]
そんなの、いつこけたかわかんねえじゃんか。
[津野の膝小僧を見て、ため息をついた]
それよりさ。
花火、するんだろ?
早くしねえと、真夜中になっちまうぜ。
[剥かれた後の殻を一箇所にまとめていく]
【厨房】
[洗い物をしながら、ちょっと溜息]
うーん、僕、ダメだなぁ。こういうときは、健二とか翔平みたいにばしばしものが言えちゃえればいいのにと思うよ…こういうときだけ…。
博くん…昨日の博くんの気持ちがちょっとだけわかったかも。
[溜息をつきながら、男子部屋に帰って行っただろう]
[津野の説明にはくすっと笑ってこくこく頷くが、紫籐が「大した話じゃねえから」というのを聞いて]
…あ、そっか。紫籐くんは津野さんと秘密のお話をしたかったんだね。
ごめんなさい、割り込んじゃって。
私はもうお腹いっぱいだかし、部屋に帰るね。
もうだいぶ暗くなったし、花火の用意しなくちゃ。
[のろのろと立ち上がると、自分の皿を持って厨房へもって行き、そして女子部屋へ戻った]
【大広間→厨房→女子部屋】
……犯人?
[自分で言ってどこかピンと来ない]
うーん
[たとえて言うと、あの火曜日にやっているドラマ、
そこで謎の美女が探偵から逃げるように姿を消す、
それを追う探偵、最後に崖の上で真相が……!]
うん、こんな感じかな。
[自分の想像に勝手に納得した]
花火!?
[花火と聞いてガタッと立ち上がる。
雛と健二の微妙な空気には全く気付かずに]
まってひなっち!
あたしも花火!準備するっ!!
[ちらかしたザリガニの殻もそのままに、
女子部屋まで走っていった]
[樫村の言葉から棘を感じて、大広間を出て行く樫村を見送った]
……なあ、津野。
俺、何か樫村を怒らせるようなことした?
[首を傾げて津野に聞いたが、すでにそこは無人だった]
えび!?すごいすごい!
[真っ赤に茹で上がったそれは、エビにしか見えず]
いっただきまーす♪
[ぱきぃんと真ん中から割って、醤油をつけてぱくり]
おいしー!誰が取ってきたの?これ。
……宏樹と樫村。
んじゃ、先に部屋戻ってるぜ。
[鏑木に答えた後、お皿の近くを軽く片付けて
厨房経由で男子部屋へ向かう。どこかテンションは低かった]
【→男子部屋】
【浜辺→公民館】
ただいまー。
[適当に歩くだけの散歩から戻ってくると、大広間の前でみよ子とあった。
その手には水を張った大きなバケツ。さっきまでザリガニが入っていたものだ。]
それ、何かするんですか?
[北斗が尋ねると、歩が花火をしようと大声で話していたためバケツやろうそくを準備しているとのこと。]
あ、花火……!いいな、僕も!
[「おばちゃんのオマケした花火で楽しんでおくれよ」
みよ子に大きく頷くと、急いで部屋に花火を取りに戻った。]
【→男子部屋】
【女子部屋→外】
[手にありったけの花火を持って外に出た。みよ子の姿を見つけ、一緒に砂浜へと]
「他の子はどうしたんだい?北斗くんはさっき会ったけどね」
…分からない。
[ただ一言だけ。
そんな雛の様子に、みよ子はそれ以上言及しない。みよ子は水入りのバケツと火のついたロウソクを用意し、ロウソクは堤防にぽたぽたと数滴ロウを落としたところに立てて接着した]
ありがとう、みよ子さん。
[礼を言うと、まずはザリガニと交換でもらった花火を手に取る。巨大ポッキーみたいな花火の先に火をつけると、しゅわわわわときれいな火花が散った]
【砂浜】
おー、ひなっちはっけーん!
[雛とみよ子の姿を見つけ、走って駆け寄った]
部屋にいなかったからちょっと探したよー!
あ、あたしも花火するー!
[短パンのポケットからへび花火を見せ、
得意げに笑った]
【女子部屋→砂浜】
[慣れない砂の上。何度かつんのめりそうになりながらも、何とかみんなの下まで辿り着きます。]
追いついたー。みんな、これした?
[虫除けスプレーを取り出します。花火をしていると蚊がいっぱい寄ってきますから。「自由に使ってね。」]
それじゃあ…私も!
[久しぶりの花火。まずは定番・ススキ花火に点火しようとしますが…]
あ、津野さん。それはなあに?
[ヘビ花火を見て、なんなのか分からずにじっと見つめる。手に持った花火は、ちりちりと小さな音と火花を残して燃え尽きた。バケツの中に入れる]
[よくぞ聞いてくれました!
とばかりに思いっきり雛の方を向いた]
これね!へび花火っていってね……
[乱暴に袋を開け、ボタン電池のような
小さく真っ黒い花火を、
トーテムポールのように縦に積み上げる]
うひひ。
普通はこれ、ひとつずつやるんだけど、
あたしいちどにやってみたかったんだ。
[そして他の花火を指さして]
ろうそくで火をつけるのは難しいから、
その花火の火花を向けて、火、つけてみて。
…あれ?なんで火が点かないの?
[マッチの火を近づけますが、先端部が焦げただけで、何も起きません。]
おかしいなあ…湿気っちゃった?
[気付いたみよ子さんが止めようとしますが、時既に遅し。
小百合は花火を自分の方に向けて、先端部を見ようとして…
その時。]
きゃあっ!
[津野のやっていることを見て、首をかしげて]
…それって、危険じゃないの?
[みよ子のほうを見て、たずねてみた。みよ子は「困ったもんだねぇ」みたいな表情をして、肩をすくめた]
……うーん…。
[ちょっと遠巻き]
【浜辺】
あ、やってるー!
[予想通り、すでに女子たちが花火を始めているのが見えた。
軽く駆けながら合流しようと近づく。
手にはみよ子にサービスしてもらった花火20本を抱えていた。]
[歩ちゃんの制止も間に合わず…顔を近づけそうになったところで、遅れて花火が噴き出しました。
幸い、当たりはしなかったようですが、間一髪。]
[みよ子さんに怒られ、きつく注意されて、しょんぼり。]
んー…
[気を取り直して…思わず落っことしてしまった花火を拾い上げ、とりあえず、誰もいない方に向かって、円を描いてみます。]
♪〜♪〜
[炎の軌跡が面白くって、色々動かしてみます。
傍目には小百合本人も珍妙なダンスを踊っているような動きですが、自分では気付いていない様子。]
【→砂浜】
[公民館を出て、堤防の上を歩く。
砂浜を見下ろすと、いくつかの小さな灯りと動く人影。円を描く炎の軌跡]
もう始まってるみてえだな。
[先に駆けていった北斗が転ばないかとはらはらしつつ
買った少量の花火を手に、砂浜を歩く]
あ、あぶなっ
花火はしけっててもついちゃうこともあるから、
やばかったよー。
特に打ち上げ花火とか、筒の奴はこわいよ。
[怪我のない小百合を見てホット胸をなで下ろす]
あ!ほくと、こっちー!
もうやってるよー!
[そして距離を取る雛に笑いかけた]
へーきへーき!
これこわいやつじゃないし!
[危機一髪だった長峰の姿を見てしばし硬直していたけれど、呪縛が解けたら、津野をじっと見つめて、次いで重ねられたヘビ花火を見て、はぁ、とため息をついた]
こっちの花火はどんなかな…。
[紙で巻いてある花火を手にとって火をつけ、海に向かって捧げもって光の乱舞を楽しむ]
…ごめんなさい。
…?歩ちゃんのそれは…なに?
[積み上げられた真っ黒い物体、あれも花火なんでしょうか?]
これ…え?持たなくていいの?
[興味津々になりゆきを見守っています。]
[後からやってくる健二と如月にも手を振る。
北斗が大量に花火を抱えているのを見て、
自分のへび花火タワーを指さした]
ねえねえ、ほくと。
この花火に、その持ってる花火で火、つけてみて。
めっちゃ面白いから。
[にやっと笑う]
[歩の呼び声に手を振りながら駆け寄る。
持ってきた20本のいろいろな種類の手持ち花火を砂浜に置いた。]
はい、コレ僕の。皆で遊ぼう!
[ふと小百合を見ると、火の付いた花火を手にダンスを踊っている様に見える。思わず拍手した。]
ん?へび花火?
[歩の近くにある花火はそのようだが、積み上げられている……何をするんだろうと興味深く見守る。]
え、僕の?
[火をつけたばかりの一本目の花火を、歩の言うようにへび花火群に近づけてみる。]
めっちゃおもしろいって、どうなるの?
[とわくわくしながら。]
[北斗君から拍手されましたが、理由が分からず、キョトンとしています。]
…あぁ、1本目が終わっちゃう…2本目!
[火を分けてもらって、2本目点火。今度はちゃんと点きました。]
北斗君、歩ちゃんが、これに火を点けてみて、だって。やってみて!
[あの黒いのがどんな火の噴き方を見せるのか、楽しみです。]
[北斗が花火を近づける。
なかなか点火はしないが、直にしゅぼっと火がつき、
大量の煙を吐きながら、真っ黒な花火がへびのように
にょろにょろと伸びてくる]
うっひゃあ!
やったぁ……げほげほ
[勿論火がついてすぐにタワーは崩れ、
しかし崩れた後も様々な方向にへびは頭をもたげる。
そして大量の煙が辺り一面を覆った]
よう。
……何、それ?
[津野のへび花火タワーを見た後、
その安全性を確認しようとみよ子に視線を向けた。
北斗が言われるままに花火で点火するのを、
期待と不安半々で見守っている]
あっ…。
[阿紫花を静止しようとしたけれど、遅かった。一応距離を取っていたので実害は無かったが、あたりが一面煙だらけに…。そっと風上に移動する]
……よ、よく分からない…。
[残念ながら、何が楽しいのか雛には理解できなかった]
[浜辺の仲間たちのところにたどりつくと、そこは一面もうもうたる煙だった]
うわっ・・・ごほごほ・・・
これ、なに?どうしたの?
[ふと見ると、少し離れたところに雛が居る]
あ、ひなちゃん!ちょっといい?
[積み上げられた花火にようやく火が点きました。あの黒いのはどんな火を…あれ?]
え…何これ?動い…きゃああ!
[突然うねうねと伸び出した『花火』に、びっくり。]
わぁぁ!く、黒いのが、黒いのが生き物みたいに…!
なに、何なの!?これ!?一つこっちに来るよ!やだー!
[初めて見るヘビ花火に、逃げまどっています。]
げほっ、ごほっ
きゃっはっは……げほっ
[皆に煙攻撃を浴びせかけ、自分も涙目になりながら
思いっきり煙を吸い込むも、楽しくて笑った]
このにょろにょろがいいんだよー
げほっ、げほっ……
[名前を呼ばれたようで目を凝らす。藤本の姿が煙にまぎれて確認できた]
…えと、いいですけれど…。
こちらに来てもらえますか?
[さすがに近づきたくないらしい]
げほっ……
凄えな、あの動き。
[少し距離を取って、バケツの水を用意しながら
逃げ惑う長峰をはじめ困惑する人を眺める。
如月と樫村が何か話してるのが見える]
[雛のそばに近づき、騒がしさに負けないよう耳元に顔を近づけて]
さっきはごめん。僕、いろいろと考えすぎてたっぽい。
健二と北斗にあきれられちゃった、ははっ。
明日、僕ひなちゃんと一緒に島に行きたい。
ひなちゃんと翔平を2人で泳がせるなんて、やっぱり僕心配すぎて怖いよ。
だから、着いてきたい。それで、いいかな?
【夕食後・花火大会】
[たらふく食べたら、お楽しみの時間]
[自分も買ってきたねずみ花火を部屋から持ってきました]
ふふー。楽しいんだよね、これ。
[こーっそり、見つからないように着火します]
いっけー!
[直後、3(10)個のねずみ花火が一斉に皆の足元を駆け抜け、ぱぁんと爆発しました]
そっか、うん。いいと思うの。
[藤本の言葉に微笑む。が、少し気になったらしく訂正]
でも私は別に、有松くんと泳ぎたいわけではないの。
有松くんに泳ぎを習いたいだけなのよ?
何が心配で怖いのか、分からないの。
[首をかしげる]
――回想――
【田んぼ】
[ザリガニをひととおり取ったと思って樫村の方を見ると、その横にはものすごい量のザリガニの山が。]
……。樫村、お前何者?
[尊敬の目で見つつ呟いた。]
な、なんだったんだろう…あれ…
[煙を吐きながら動かなくなったヘビ花火を見て、呆然としています。]
い、いろんな花火があるんだね。おばあちゃんからもらったのにも、普通じゃないのが…
この筒みたいなの、何かな?
[妙な筒型を見つけて、点火してみました。とりあえず、みんなのいない方向に向けてみます。]
ぎゃあっ!!!
[足下でねずみ花火が爆発して、思わず大声で叫んだ]
ちょっ……
[ねずみ花火が来た方を見ると、実が舌を出している]
こらー!びっくりしたじゃんかもう!
[言葉では怒っていても、顔は笑いを堪えきれないようだ]
[ちょっと顔をしかめて]
ん? 僕は、ひなちゃんが誰と泳ぎたいかはわかってるつもりだけど……ふふっ。
……僕も本当は、あまり泳げないからわかるんだけど。
あのね、翔平は、本人があんなに元気だろ?
あの子はね、運動神経が悪いってことの意味をわかってないんだ。だからきっとすっごい無茶させようとするはず。
ていうか、そうだった、と思う……
[ちょっと目をそらして]
とにかく、そういうこと!
[ヘビはどうやら動かなくなったようだ。
安堵したのも束の間、近くではねずみ花火の轟音。
他にも何か、と周囲を見回して、視線が一点に止まる]
……長峰、それって。
危ない、離れろ!
[突然、足下を動く何かが駆け抜け、パァンと弾けました。
さっきのヘビ花火よりも、遥かに速い『何か』です。]
きゃあぁぁっ!
[驚いた拍子に、手元が!1(5)]
1.空に向けてロケットが飛んでいきます。
2.海に向かってロケットが飛んでいきます。
3.仕掛けた鏑木君の顔面すれすれにロケットが飛びます。
4.歩ちゃんの頭上すれすれにロケットが飛びます。
5.紫藤君の足にロケットが当たります。
分かってる…?……。
[何だか微妙な顔をして、それでも続く言葉には何となく納得をする。
…そしてねずみ花火に驚いて、思わず藤本に抱きついた]
きゃぁあ!?
わわっ、さゆりんそれあぶなっ!
[制するまもなく小百合がロケット花火に火をつけると、
パンという音と共に、ロケットが真上に飛んだ]
お、おおーーーーー!!
[危ないと思ったのも忘れて、暫し見とれ、
はっと我に返る]
さゆりん、ロケットはあぶないよー。
そういうのは男子につけてもらうといーよ。
――回想2――
【公民館】
[その後ザリガニを抱えて公民館へ戻り、昼食にしてもらう。
たくさんのザリガニにすごいね、と喜ばれると、]
別に。
コレとったのほとんど樫村だから。
[淡々と樫村の成果を皆に紹介したりしつつ、ザリガニを慣れた手つきで貪っていた。]
……はあ。
[長峰の手元から、空へと飛んでいくロケットを呆然と見上げた]
はは、は。
ははっ、あははは
[気が抜けると、笑いが込み上げてきた。
しばらく笑いが止まらなくなった様子は、とても怪しく見えるだろう]
[自分で自分の飛ばした花火に、目を瞠っています。]
わ、うわーーー…
こ、この筒型って、こんな花火だったんだ…うん、こ、これは男の子にお願いした方がいいね。
[反動もありましたが、それ以上に勢いよく飛んだことにびっくりしました。人がいない方角で良かった…]
ごっ、ごめんなさい…。
[まだ半ば何が起こったのか分からないでいる。藤本から離れて立つと、周りを見てみた。何だかそこかしこで惨状が起きていて、紫籐などはおかしなくらい笑ってる]
……えっと、みんなの考えてた花火って、こんなだったの…?
[実には、人を驚かせるんじゃない、とちょっとガミガミと言っただろう。そして周りを見渡すと]
はい! みんな! 好き放題しない!
危うく事故になりそうなことばっかりじゃないか!
みんなでちゃんと楽しもう?
ほら、ふつうの手持ち花火はここに置くよ? 火をつけるのは1本ずつね!
で、置くかたちの花火は健二が火をつけてくれるので頼みましょう。
【夜・花火会場】
[午後も元気に外で遊んだ後、夜は皆に誘われて花火をすることに。
宏樹は買った分の半分の量を持ち込み。
ロケット花火を無人島に向けて飛ばして、聞こえるといいなと思ったり、ねずみ花火に人をつけて、何秒掴んでいられるか根性試しをしているようだ。ちなみに記録は23(30)秒。
女子にはそんな危険なことは勧めたりせず、手持ち花火を分けてもらって宙に光の輪を描いたりして遊んだようだ。**]
わーん!如月、ごめんってばー!
[如月に向けて平謝り]
次はちゃんと宣言してからするからー。ね。
[宣言したところでどうこうなるものでもないのだが。]
[藤本の仕切りにほっとした表情を浮かべる]
ありがとう、藤本くん。
[礼を言うと、300円のドラゴン花火を手に紫籐のところへ駆けていく。
花火を見せて]
紫籐くん、これに火をつけてもらえるかなぁ?
う、うん、ごめんなさい…
[珍しい花火は避けて、慣れたすすき花火を取りました。]
これなら安心…
[シュワワッと噴き出る、いつもの花火を見て落ち着きます。
ふと思いついたらしく、おもむろに花火を腰だめに構えました。]
………やらせはせん。やらせはせんぞー (ボソッ
[駆け寄ってきた樫村を見る。
先刻のことを思い出して少し身構えたが]
ああ、いいぜ。
……あ、ドラゴンじゃん。
[マッチを手にして、目を輝かせた。
地面を平らにならすと慎重に花火を置いて、マッチを近づける]
[実の耳をぎゅーっとつねってから解放して、ススキ花火を手渡した]
お・と・な・し・く ふつうの花火をしーなーさい。
[危ないことがないか気をつけながら、まわりを見守って言いる。ちょっと危ない挑戦をしていた宏樹のことは、ちゃんと人から離れてやっていたので咎めるのはやめた]
[微妙にぎくしゃくとした動きを見せた紫籐を、不思議そうに見る。
さっきのことはさっきのこととして、雛にとってはまた別の話らしい]
うん、ドラゴンなの。紫籐くんが話していたから、買ってみたの。
これで300円なんて、すっごいぜいたくな気分。
[そう言いながら、ちょっと興奮しているようだ。どんなものが見られるのか、わくわくして頬が高潮している。
マッチの火をつけて、じゅうぶんに距離を取る。
最初はパチパチと花が咲くように弾けていたのが、ある瞬間から間欠泉のようにとんでもない勢いで銀色の火の粉が吹き上がる。4メートル近いその火柱は雛の目に存分に存在感を示し、やがて、しゅうんと消えて暗闇が残った。
しかし網膜にはしっかりと光の乱舞が焼きつき、しばらくはチカチカと]
…ドラゴン、すごかったぁ……。
[ほんとうにたったの数十秒。でも全然もったいないと思わなかった。
雛は思わず拍手をして、すごい、すてきを繰り返した]
[誰もいない方向で一人遊びをしていたら、急に背後が明るくなり、驚いて振り返りました。]
なに!?…わぁぁ!おっきい…
[いつも家族で遊ぶ時は、手持ち花火ばかりだったのって…地面に置いて火を点けるタイプのものを見るのは初めてです。]
綺麗…こんな花火もあるんだね…
[そう言えば、まだ筒型のが…と花火セットの方に目をやって、さっきお空に飛ばしたロケットのことを思い出し、自分で触るのはよそうと思い直します。]
ぷぇー。
[いくつかねずみ花火は残っていたが、ポケットに押し込んで]
とー、せい、やっ!
[火のついたすすき花火で宙に字を書いてみます]
[その軌跡は自分の名を浮かび上がらせるでしょう]
[点火しながら聞く口調からは、いつもの樫村のようだ。
微妙に不思議がるも、思考はそこで停止した]
……わあ。
[暗い夜の闇に、湧き上がった光の噴水が映える。
数十秒のショーの間、視線はそこに釘付けだった。
やがて花火は静かに終わる。
光を放たなくなった筒を見つめ、その余韻に浸っている。
聞こえて来た拍手の音に、我に返る]
な、な、凄えよな。
[口の端を緩めて笑みを浮かべ、自分も拍手をした]
[ふと後ろを見ると、ドラゴンが火を吹いていました]
[その幻想的な光景に、思わず目を奪われます]
・・・すごーい。
やっぱり花火って言ったらこういう派手なのだよね!
[火花が出なくなるまで瞬きもせずに見つめているだろう]
うん、すごい。
[紫籐と一緒になってはしゃぐ]
一個しか買えなかったの。もっとたくさんあるとよかったのになぁ…。
残念。
[何だか、すっかりメインイベントが終わってしまったような寂しさまで感じてしまう]
火をつけてくれて、ありがとう。紫籐くん。
[礼を言うと、次の花火を手にとってロウソクで火をつけ、小さく揺らしてその軌跡を楽しんでいる]
……そういえば、紫籐くんは、向こうに行っている人に伝言とか、ある?
一個でも十分だよ。
[興奮冷めやらぬ表情]
……いや。
そっちこそ、綺麗な花火見せてくれてありがとな。
[次の花火が揺れるのを眺めている]
伝言?
ああ、樫村が行くことになったのか。そうだなあ……特に個人宛はねえなあ。
[上を向く。花火の煙のせいで、あまり星は見えない。ちょっと考えてから]
悔いのないように楽しめ、って。
そんだけかな。
そっか、一個でじゅうぶん…。ありがたみがなくなるものね。
[うん、と納得して頷く]
ううん、私が見たかったの。すてきなものを教えてくれてありがとうね。
[紫籐につられて空を見上げる]
…無人島だと、まわりに明かりが無いから、星とかすごくきれいに見えるんだろうな…。きっと藤本くん、行ってよかったと思うよ。
他の人も、きっといっぱい楽しんでると思うよ。
でも、その言葉伝えるね。紫籐くんもいっぱい楽しんでね。
私がいっぱい迷惑かけちゃったけど…でも、次に会ったときは、絶対にびっくりするくらい進化してるんだから!
[なぜ雛が島に行きたいか紫籐は知らないはず。華麗な泳ぎを見せて「すげぇ」と驚く紫籐の姿を想像して、くすくすと笑った]
へへ。
じゃあ、来年は下級生に教えてやってくれよ。
そうだな。綺麗なんだろうな。海も、景色も。
迷惑?んなこたねえぜ。
学校の勉強だけじゃ、わかんねえこといっぱい学べたしな。
……次に会った時って、何だかどっか遠くに行くみてえな言い方だな。
今でも随分進化してるんじゃねえ?
ごめんなさいが少なくなった。ありがとうが多くなった。
ま、楽しみにしてる。俺だって負けねえから。
下級生、かぁ…。
下の合同クラスでは、去年は確かに上級生だったはずなのだけど、あまりそういう区別無しに楽しんでいたような気がするの。
上の合同クラスに入って、いきなり何だか雰囲気が違ってて、みんな凄く大人びて見えて…声が掛けづらく感じてしまって、そのまま。
今回の臨海学校が無かったら、ずっとあのままだったのかなぁ…。
…あ、紫籐くんたちが悪いわけじゃないの。私が勝手に思い込んでいただけだし。
遠くになんか行かないよ。すぐまた会えるよ。絶対に。
少しでも進化してるなら、嬉しいなぁ…。
[火花が止まった花火をバケツに入れて、次は線香花火を取り出して火をつける。そっとしゃがんで風から守るようにして…。76秒間弾けて、ぽとりと落ちた]
…紫籐くんが?負けない?
紫籐くんが私に負けてるものって、何かあるのかな…?
[不思議そうに首をかしげる]
確かに、俺も4年生になりたてん時は、周りみんなオトナびて見えたな。
……もっとも、一週間くらいでみんなと仲良くなったけど。
[いろいろ過去を思い出して、小さく微笑んだ]
良かったじゃん。変われてさ。
その繰り返しだよ、オトナになるのなんて。校長に感謝だな。
[同じようにしゃがんで、線香花火を取り出し火をつける。
ぱちぱち、と雪の結晶のような光が爆ぜる。落ちるまでは69秒。
名残惜しそうに、その花火をバケツへ]
あるさ、たくさん。自分じゃ気付かないだけで。
……じゃ、今度会うときまでの樫村の宿題な。
そうね、少しずつ、自分でも気づかないうちにオトナになっていくのかな…。
…あ、勝ったぁ!
[紫籐よりも長く花火の種が持って、嬉しそうにブイサイン]
えっ、そんな宿題!?えーとえーと、紫籐くんより早く、学校の宿題終わるよ!
ザリガニもいっぱい釣れるよ!線香花火も長いよ!それと後は…うーん?
[悩む]
でも、すぐにみっつも思いついた。わわ、結構凄いよ私!
そっか、うん。
[立ち上がると、片づけをはじめる。もう夜も遅い]
…ね、お願いがあるの。もし私が…ゴニョゴニョ…できるようになったら、かなえてくれるかな?
何のお願いかは、ナイショ。
[無茶もいいところだ]
宿題は学年で内容違うし、俺がザリガニどれだけ釣れるか知らねえはずだから却下。
線香花火は……むむ……次は負けないんだぜ。
[苦し紛れ。
始めた片付けの途中、足を止めて振り返る]
え?よく聞こえなかったんだけど。
何だよ、それ。
[怪訝そうな顔で少し考えて]
……ま、いいぜ。花火のお礼な。
内容は違ってるけど「ぱーせんてーじ」が大切なの。
それに「ザリガニのお雛」と呼ばれた私に勝てると思って!?
[何のテレビ番組で仕入れたネタなのか、ポーズを取って少し低い声で口上を述べて。自分でもおかしかったのか弾けるように笑い出した]
何かは、ナイショ、ナイショ。紫籐くんにも、宿題!
ん、約束だよ!
[紫籐の右手を取ると、自分の小指と強引に絡めて、ぶんぶん振る]
ゆーびきーりげーんまん、うそついたら針千本、のーます。ゆーびきった!
よし、がんばるぞー!
[両手をこぶしにしてぐっと握り、気合を入れる。本来の雛はこれくらい元気だったのだろう。そう思えるくらい自然に明るく、よく笑う。
やがて片づけが終わり、みんなで公民館へと*戻っていった*]
【回想:浜辺の花火大会】
[実のしかけたねずみ花火に驚いたり
ドラゴンに圧倒されたりしながら、楽しい時間はあっという間に過ぎていった。
あれだけ沢山あった花火は殆ど消化済みのようだ。
残った分はみよ子に頼んで保管してもらった。
無人島で皆がそろってからもう一度出来たらいいな、と思いながら。]
[締めの線香花火の線香花火は、光が落ちるまでの時間を競った。
ぱちぱち、しゅわしゅわ、手元の火花が変化していく様を見守る。
北斗の記録は、60秒。]
長いようで短いなあ、線香花火。
[皆と一緒に後片付けを済ませると、部屋に戻った。]
【→男子部屋】
【朝:ラジオ体操会場】
[日課のラジオ体操をこなしながら、少し皆と離れた日陰から集まったメンバーを見る。]
今日は小百合ちゃんと歩ちゃん、来てるかな?
部屋だとハンコ貰えないよ?
[そんな風に呟いた。]
【大広間】
[ラジオ体操を終えて公民館に戻ると、いつものように美味しい朝食をとる。]
(雛ちゃんと、如月君が今日無人島に行くんだよね)
なんだか……ちょっとずつ人が減っていくのって、寂しいなあ。
[小さな独り言が口から漏れた。]
ごちそうさまでした。
[食器を片付けると男子部屋へ戻る。]
【→男子部屋へ】
【回想・花火大会後、夜】
[おそらく健二や雛よりもはやく、実たちと一緒に公民館へ戻っただろう。ちょっと空を見上げて]
今晩が最後かぁ……明日の夜は、無人島?
そういえば、誰かも言ってたけど、島の空ってどんな空だろう。
わ、なんかどきどきしてきた。
[いろいろと悩んでいたことも忘れ、空と星のことで頭がいっぱいになると、一人でにっこりと笑った]
今日はちゃんと寝て、明日は早起きしないと……!
ああ、無人島、楽しみだなぁ。
【→ 男子部屋】
【少し前・朝のラジオ体操】
[昨日は花火大会で、色々ありましたが、楽しく過ごしました。
部屋に戻ってからも興奮冷めやらず、しばらく話したりして起きていましたが…外に出てきた時には、もう曲が流れ始めています。]
わ、待って待って!
危なかった…またラジオ体操に遅れちゃうところだった…
[最後に大きく深呼吸して、ラジオ体操終了です。]
んん…?少し身体、堅くなってるかな…?
少し伸ばしてみよ。
[座り込んで、足を開いて、地面にべたんと上体を付けたり。]
【→大広間・少し前のこと】
[軽く柔軟運動もプラスしてから、朝ご飯。
昨日の反省も踏まえ、定刻にみんなと食べます。]
今日は雛ちゃんと…藤本先輩が行くことになったんだっけ。
これで、ほとんど半々に分かれたね。私も無人島、見てみたいな…
………
無人島行って、みんな何をしているんだろう?
海で泳いだりしてるのかな…?
[そう言えば、こちらへ来てから、まだ一度も泳いでいません。
先日の事故のこともありますし、今日は誰かを誘って、泳ぎに行ってみましょうか。]
【少し前・大広間】
ごちそうさまでした。
みよ子さん、これはここで良いですか?
[朝食後、みよ子さんを手伝って、お片づけをします。]
お掃除は昨日したし…そう言えば、まだお小遣いが残ってたっけ。
お菓子はスパマッチョとサクラドロップが残ってるし…どうしようかな。
[色々考えながら、部屋に戻って荷物を確認してみることにしました。]
【大広間→女子部屋】
【→大広間】
[他のメンバーの朝ごはんはすっかり終わっている頃、それでも如月にとっては充分早い時間。部屋から出てくると大広間へと下りていった]
みよ子さん、おはようございまーす。
ごめんなさい。荷物の整理してたらまた遅くなっちゃった。
僕船に乗るんで、今のうちに何か食べるもの残ってたら……あ、朝ごはん取っておいてくれたんですか。ありがとうございます!
[大広間でひとり朝ごはんを食べる]
[食事が終わると、ぐるりと大広間の中を見渡して]
ここともお別れかぁ……。
[公民館の中をゆっくり見て回りながら、荷物を取りに男子部屋へといったん戻った]
【女子部屋→公民館前】
[外に出てみて、風が涼しくなっていることに驚きました。
日差しは相変わらず燦々と照りつけていますが、海を渡る風は、少しずつ温度を下げているみたい。]
………
長かった夏休みも…もうすぐ終わり、かな…
[海の方を見つめながら、出発する人達を待ちます。]
[男子部屋から小さくまとめた旅行道具入りのバッグと、それより大きな望遠鏡ケースを大事そうに持つと、1階へと下りてきた]
この公民館にもお世話になりました……と。
[厨房か駄菓子屋に居るみよ子さんのところにも行き、先にあいさつ]
みよ子さん、お世話になりました。
[そして公民館の前で、ちょっとぼんやりと辺りを見回している]
【→公民館前】
【男子部屋→公民館前】
[如月を追うように、日傘を差して公民館前に出た。
如月と雛の出発を見送るつもりだ。]
忘れ物……はないよね、如月君だもん。
[公民館前で会った小百合と北斗に微笑みかけて]
あと、よろしくね。
やんちゃな子たちのこと、無茶しないようしっかり見ててあげて。
[そして手を伸ばすと、北斗のほっぺたをぎゅっとちょっと強めにつねった]
ほくとー、ほくとは口の堅い子だよね? 僕わかってるからね?
健二にも、ちゃんとそう言っておくんだよ?
あ、藤本先輩…もうすぐ出発ですね。
先に向こうに行ったみんなにも、よろしくお伝え下さい…
………
ご、ごめんなさい…なんだか、変なこと言ってますね、私…
こ、こほん!私たちもすぐに行きますから、楽しみながら待ってて下さいね。
花火もまだ、使い切れてませんし…お菓子も、買って持っていきますから!
[笑顔になります。本当は少し、寂しいけれど。]
[しっかり見てて、といわれ]
うん!頑張る!
[張り切って答えたが、その後頬をつままれて。]
ふ、わふぁってう!けんいふんにほいっほくー!
[分かってる。健二君にも言っとく、ということらしい。]
[小百合の言葉に笑ってかがみこむと顔を覗きこんで]
うん、わかった。待ってるね。
あゆちゃんと、ももちゃんのことよろしくね。
さゆりちゃんも、もう無茶はしないように。
[そして耳元に口を寄せてこっそり耳打ち]
あと、北斗のことも……よろしくね。
[北斗君と藤本先輩のやり取りを、怪訝な表情で見守ります。]
…?
男子には男子の秘密があるのかな?
[そして、出発する2人に向き直ると]
それじゃあ…雛ちゃん、藤本先輩、いってらっしゃい!
[手を振って、見送ります。]
はい。でも、歩ちゃんや桃子先輩、私よりずっとしっかりしてますから…大丈夫だと思いますけど…?
[急にかがみこんだ藤本先輩に驚き、さらに耳元で囁かれた内容に…]
ええっ!?な、何のことですか!?
せ、先輩!せんぱーい!
[言うだけ言って、先輩はさっさと船着き場へ行ってしまいます。]
[やってきた雛と連れだって、船の出発場所へ向かっていくだろう。見送ってくれた子たちを振りかえると、手を振り返して]
みんな、いってきます!
みよ子さんに迷惑かけないように!
好き嫌いしないでちゃんと食べるように!
あと……夜更かしと寝坊をしないように!
【→ 船へ】
……?
[如月の耳打ちは何を言っているのだろうと気にしながら、出発の時間になった。]
[如月と雛が公民館を出て船着場に歩いていく。
その背中に大きく手を振る。]
いってらっしゃーい!
まーたーねー!
[大声で叫びながら、途中何度か振り向いて手を振ってくれる二人を、その姿が見えなくなるまで見送っていた。]
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