情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 5日目 6日目 エピローグ 終了 / 最新
[1]
[2]
[3]
[4]
[5]
[6]
[7]
[8]
[9]
[10]
[11]
[12]
[13]
[14]
[15]
[16]
[17]
[18]
[19]
[20]
[メモ(自己紹介)記入/メモ履歴/自己紹介] / 発言欄へ
[崩れていく。崩れていく。崩れていく。存在が、魂が、罪悪が。
ジャック・ザ・リッパーが、崩れていく]
我ラが、苗床ハ……芽吹かず、か……。
[崩れゆくキラーの言葉。その言葉の途中からは、単一の声であった。
群体でもなく。魔術師でもなく。女性でもない。
それは、かつてアーチャーの宝具をその身で受け止めた時と、同じ声]
[その声は自嘲気味に笑い、ゆっくりと言葉を紡ぐ。
崩れながら]
この罪悪の集合体……木の葉が降り積もるように構築された、偏った魂の情報。歪な原初の土。
[それは、ジャック・ザ・リッパーという群体意識の底に流れる、その存在そのもの]
なあ、この不完全な苗床でも、聖杯ならば、産まれ出ることが可能だった……だろうかな?
そして……秩序と善の具現よ。
罪から産まれた我は、やはり悪になっていたのだろうかな。
[力なくそれは笑い、そして]
みなみ。我を受け入れてくれた、者よ……。
[跡形もなく、消滅した]
[地面に叩きつけられた。
立ち上げる事は叶わなかった。
四肢に力を入れても動く事がなかったのだ]
ダビ、デ……。
ジャ、ックは……倒せ、たん……、だ、ね。
よく……やって、くれ、た…。
[もはや視覚すら働かない。
命中までしか確認できなかったがキラーの消滅を確信する]
[ふっ、と光芒が収束し、消える。眼下には霊的基盤を打ち抜かれ存在を維持不能になりつつある“英霊たりえなかった者”の残塊]
……其処から芽吹いたならば、疑いようもなく完全な、殺人のみを規範とする悪。主我も意識も持たぬ“現象”そのものとなっていたのかもしれませんね。
[投擲の反動が消え、少年は落下し始める。空中に投げ出された青年の姿を見つけ、壁を蹴って飛び寄った]
マスター! なぜ……あんな使い方を!
[そこには何も、残らなかった。キラーの――ジャックの最後の言葉と、魔術師だと言った彼を抱き締めた時の温もりだけが、いつまでも時を超えてそこにある気がした]
……ありがとう。
それから、ごめんなさい。
[呆然ともう何も無い場所を見る。地面は凹み、ビルの壁は歪んでいた。先程とは完璧に違ってしまった景色に、様々な感情が浮かぶ]
ええ……倒しました。
ヒジリの魔術と、私の宝具とで。
彼の者はもう、この街には居ません。ですから……
[だから、如何なるのだ。この世界の規律―恐らくは人類の無意識<アラヤ>―に断定された、“悪”と名づけられた者。
それを討つ事を己は望んだ。だが彼は如何だったのか?
その為に死ぬ事までは、望んでは居なかったのではないか?]
ですから――
[継ぐべき言葉を見つけられず、ただ青年の手を強く握る。
最後の一画だけを残した令呪の光が、淡く薄くなっていく。
凍るような思いが、声を失わせた]
[ダビデの声が消えた。
予想通りの質問だった]
さ、あね……。
僕は、結局あ、まかった、んだ、よ……。
[咄嗟の判断だからなぜといわれても明確な回答は出きない。
全力で宝具を放てば打ち滅ぼせたのかもしれない。
だけど、相打ちでダビデも消滅したかもしれない、きっと無意識でそう考えたのだろう]
眞奈、み、なみ……、まだ、いるかい?
ジャ、ッ、クは、消滅し、た。
君は、どうす、る、つもりだい…?
["間違った手段"では無いと信じながらも、聖杯戦争にジャックと言うサーヴァントを従えて戦うと言う決意が最後の最後まで出来なかったのは紛れも無い事実だ。あの影を怖いと思い、憎むべきものだと思ったのも事実だ]
……、帰ろう。
[静かに首をゆっくりと振る。太陽はとうにその姿を消し、街をどこまでも暗く染め上げていた。頭上にはただ欠けた月一つが浮かび、星は瞬く事が無い。静かな夜だった]
[答えながら、聞こえてきていたダビデと名塚とのやり取りに思いを馳せる。彼の判断は甘かったのではないと、悪くないと、そうみなみは思った。だがそれを言うかわりに、ふっと先程とは違う笑顔が浮かんだ]
あなたには、負けたわ。
[ジャックの消滅を確認して笑顔を見せた]
そう、か。よ、かった……。
[不意に瀬良悠乎の姿を思い出した。
別に敵討ちなんてつもりはなかった、そんな間柄ではない。
それでも被害者が少しでも報われてくれるならそれでよかった]
[どうするかと言う問いには首を傾げながら、結局答えは出ずに名塚の言葉を繰り返した]
どうするのかな……。
でも、どうするも何も、ジャックは、わたしの、サーヴァントだったから。
出来ることなんて、無いんだけどね。
[青年の呟きと、みなみへの問い。
致死の負傷を負った彼を助ける術は少年の手の中に無い]
――私は、けれど、その甘さこそが、ヒジリに私を呼び出させたのだと思います。
――そして、貴方を良いマスターだ、と感じさせたのだとも。
[少年は自問する。聖杯への願いが叶うなら?
それでも、彼を蘇らせようとは自分には考えられないだろう。
厳然とした数理。ただ一人を救うのと、多くの人を救うのと。
天秤の傾きは間違えようも無かった]
ちゃんと、考えたいの。
[ぽつりと呟いた。今までならばすぐに本家の指示を仰いだだろう。大体彼らが何を指示しそうかは、想像がつく。そう簡単に聖杯を諦める事を良しとする訳が無かった]
……結局悩んでばっかりで、わたしは、何もしなかったから。もっとすべき事はあったはずなのに。
[もう一つ、胸に引っ掛かっている罪悪感とが、みなみの気を重くした]
[負けたとの言葉に苦笑いする。
表情が作れているかも既に怪しかったが]
ぼ、くは、死ぬ。
君は、ま、だ、いき、てる……。
そ、れが、す、べ、てだ。
[そこまで話すと決心がついたように語った]
ダビデと、け、契約してた、たか、いを……つ、づけるといい。
彼は、む、きずだ。
それに、君の答、えは、悪く……、なかった……。
ダビ、デと、なら、うま、くやれる、さ。
[みなみの答えを待った]
[1]
[2]
[3]
[4]
[5]
[6]
[7]
[8]
[9]
[10]
[11]
[12]
[13]
[14]
[15]
[16]
[17]
[18]
[19]
[20]
[メモ(自己紹介)記入/メモ履歴/自己紹介] / 発言欄へ
情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 5日目 6日目 エピローグ 終了 / 最新