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[賭けたものは、己の存在意義。しかし、それが己の理念とは矛盾するであろうコトも理解している]
…………ゲラ…………。
[腕、肩、そして胴の半ばまで弾け飛ばしながら貫通した礫。宝具。その凄まじい威力に、キラーを構成する魂のほぼ半分が滅したのを認識する。
それでも、キラーは薄く笑った]
……邪悪にして、混沌。ソレは確かに、私たちのコトだ。
[幾分か、混ざりの少なくなった声で]
……だが、まだ滅しテないぞ。善と秩序ノ具現よ。
[最大の武器であると共に、信仰する神の奇蹟の顕現たる宝具。必倒を期して投じた聖石が防がれた事実。少年に与えた衝撃は小さくなかった]
……主よ。彼の者はいったい、何者なのです。
[邪悪にして、混沌。肯う巨人の嗤い声。数を減じても口々に笑う闇色の姿。幾つかの思い当たる点が、少年が見上げる内に組み合わさっていく。罪なくして存在できない。存在する所以、その意義は――]
[罪。邪悪と混沌。数多の頭や口。暗殺者というには、あまりにも異様な姿。眼前に在る者と呼び出した者と。答えは導き出された]
――罪びとを模した存在。
英雄たるには異様すぎ、しかし常人たるには異質すぎた域外者。
それらの折り重なった姿……なのでしょうか。
[そうであれば何を置いても滅さなければならぬ存在だった。聖杯戦争とは関係なく、主の使いたる英霊として、見過ごす事など不可能な相手だと認識する]
[それは彼の者の神に対する問いかけであった。
しかしキラーは、ニィィと口の端を歪める。痛みに呻く傷口の頭がボゴボゴと泡立ち、打ち震える。再生していく]
我が名は、アラン。
[ゲラゲラゲラ、と。彼は笑った]
我が名は、トーマス。我が名は、神裂。我が名は、ジョヅズ。我が名は、麗鈴。我が名は、ジョーンズ。我が名は、リヒャルト。我が名は、セガール。我が名は――――
[ゲラゲラゲラ、と。皆が笑った]
――邪悪にして、混沌。
それが、どうして。
[どうして英霊として、自らのサーヴァントとしここに存在するのか。召還を行った際、みなみには誰を呼ぶのかもわかっていなかったし、意識して使った縁の品など存在しなかった。だとすれば、みなみとキラーを繋ぐ何かが他にないのならば。その意味するところは、一つ]
NO!
[一際大きく、その声は響く。男なのか、女なのか、子供なのか老人なのか分からない声。
そう、違う。なぜなら……我々は等しく、こう呼ばれる存在であるのだから]
……我が名は、ジャック。ジャック・ザ・リッパー。
[ゲラゲラゲラ、と。ソレも、笑った]
魔術師よ!
汝が喚びだしたサーヴァントは真正にこの者だったのか?
この者は人の手には負えぬ。
――あまりにも異質すぎ、異様すぎ、邪悪すぎる。
何故、召喚を行なった。この世に罪を振り撒くためか!
[再び宝具を解放する為の魔力は、既に満ちている。
必要なのは彼の者に十分な効果を発揮しうる距離とタイミング。
だが、それだけではないと直感が告げていた。このサーヴァントを滅ぼすには、何かまだ、不足している鍵があるに相違なかった]
ジャック・ザ・リッパー……。
あの、娼婦、殺しの。
[その瞬間、曖昧になったままだった思考が、疑問が残るものの一つに繋がった。どんなに認めたくないと思おうと、目の前で負った傷が塞がっていく様子と連動し、体から魔力がキラーへと流れていく]
……、
[弾け飛ばされたジャックの腕が変化する。細く、長く、そして鋭利に。
魂が混ざり、混沌とした状態では不可能だった。だが、魂の多くがこそげ落ちた今、逆に制御が安定してきている]
オォオォォォ……ォオォォ…………
[さらに、一本、二本、三本……。負荷に無数の頭がうめき声を上げる。しかし、それは歓喜の声であった。
殴り、潰す棍棒など、我らが武器ではない。切り裂く刃こそが、本来の武器。
右に四つ。左に二つ。計、六本。歪な刃の腕を携えた異形が、歓喜に笑う]
わたしにだって、わかんないよ!
[アーチャーの言葉に感じる、棘。責められているように感じるのは、思い当たる節があるから。みなみ自身の手に追える、制御出来るサーヴァントではないことは、確かに違いなかった。でも、それで。それで、どうしたら良いのかは、彼女には、導き出せない結論だった]
呼びたくて、呼んだわけじゃない。
娼婦のわたしが、娼婦殺しを好きで呼ぶわけがないでしょ?
でもね、わたしが召還して、サーヴァントとして来たのは彼だった。だから、わたしは――
―午前 中央ブロック―
[ジャック・ザ・リッパー。
十九世紀の倫敦を騒がせた殺人鬼の名には、古代の王たる少年の心当たりは無かった。だが薄く笑みを浮かべ、彼は言葉を紡ぐ]
なるほど、そういう顛末か。
従卒(ジャック)の名を帯びた従者(サーヴァント)に自らの死命を危うくされたとは。とんだ鬼札を切り出したものだな。
[言葉を投げる間にも、眼前の敵は左右の腕を続々と変化させていった。都合して六つの刃。まずはその脅威を掻い潜らねばならない。新たに生まれた、この戦闘の目的を果たすために]
……娘よ。
そのサーヴァントが娼婦殺しだというのなら、私は今から、そなたを奪い去ろう。彼の者がジャックならば、私は其れを上回る。
魔術師ならば占術の心得もあろう。剣(スペード)の王(キング)たる図象――“契約の民”の王、ダビデこそが我が真名だ。
[真名を告げると共に、異形の哄笑を続ける巨人の傍らを抜き去るべく、身の内に魔力を*精錬し始めた*]
[娼婦連続猟期殺人で広く知られるジャック・ザ・リッパー。
しかし彼が本当に殺した人数は、人々が持つイメージとは裏腹に、五指にも満たない。
しかし彼が投じた一石は、混沌としていた社会に波紋を立たせるには十分であった。
数多くの模倣犯が出た。新聞はそれらしき事件をジャック・ザ・リッパーの犯行として報じ、人々の認識もそう凝固していく。
やがて、ジャックの名前……本名ですらないこの仮名は、事件の名前へと昇華された。
切り裂き事件。人が無惨に切り裂かれて殺されているとき。特に、その被害者が娼婦……いや、それでなくとも女性でありさえすれば。
ジャック・ザ・リッパー。
その名前が思い浮かぶことが、現代の人間でも有るのではないだろうか]
[十九世紀より現代まで生きるジャック・ザ・リッパー。
その本質は最初に事件を起こした犯人ではなく、多数の模倣犯にある。
彼は、英霊ではなく。
人々にジャック・ザ・リッパーと認識された魂の群体。
聖杯戦争という儀式により、本来英霊が担う"クラス"という型にはめられて現界した、ジャック・ザ・リッパー事件そのものである]
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