人狼物語(瓜科国)


361 聖杯戦争村 Fate/desire  


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桐生 茜

聖杯を手に入れる為に、お互いがお互いを利用するんでしょ?
貴方と私はそういう関係。

[そうきっぱりと言い放つ。]

私に質問や要望があれば言って。

貴方の力を最大限に引き出す為に、出来る限りの努力をするわ。
正直……貴方の力は桁はずれみたい。
私の魔力だと、貴方がどれくらい動けているのかわからないし…。

( 269 ) 2009/08/16(日) 19:31:21

バーサーカー

――南ブロック・廃工場――

[瀬良悠乎が教会から現れた頃、バーサーカーは猫に別れを告げていた。一通りにおいを付け終わりでもしたのだろう。
 自由となった小さな命は、振り返ることなく駆けて行く。
 バーサーカーは座り込んだまま、影も見えなくなるまで見つめた。見つめながら、マントから取り出すのは再びの刃。]

 それでいい。

[猫に帰るべき家があったのか、バーサーカーには知りようの無いこと。もしかしたら、帰るべき場所もなく、独り無残な飢え死にを迎えるかもしれない。
 それでもバーサーカーは見送った。止めることはしなかった。

 立ち上がり、剣を握ったまま廃工場の奥へと向かった。]

( 270 ) 2009/08/16(日) 19:33:36

セイバー

鎧も結局は俺の魔力の塊だ。
その流れを遮断してやれば消えるってわけだ。

[ああ、ちなみにコレも同じな?と着流しを指差す。

しかし、その後のアカネの言葉を聞いて不機嫌そうに肘をついた。
そして、何かを振り払うように頭を掻いた。]

……粋じゃねぇな。
そういう言い方やめねぇか。

ならアレか。
俺が魔力が足りねぇから更によこせと言えば、そこらの人間を攫うか閨を共にでもするのか?

そういう取引じみたの俺は好きじゃねぇな。

( 271 ) 2009/08/16(日) 19:36:40

桐生 茜

[不機嫌そうな様子の信長を、むっとして睨み付ける。]

粋とか……知らないわよ、そんなもん。
あんたの美学を、私に押し付けられても困るの!

ええ、私はこの戦いに勝つ為にここに居るんだから、その為には
……何だってするわ!

(それに…)

[あの時見せた、一瞬の狂気の目を思い出すと、体がぞくりと震える。あれは、何だったんだろう。]

…宝具って、使う度にあんなことになるの?

( 272 ) 2009/08/16(日) 19:42:51

蒲生 延

−未明 西ブロック・蒲生邸−

[仮眠していた延は、令呪の繋がりからキャスターの魔力行使を感知して目覚めた。]

愚か者めが……。

[キャスターの気持ちとは裏腹に、先ほどの行為によって二人の回路(パス)は当初より強固なものへとなっていた。その繋がりから、物理的な距離をおぼろげながらも感じ取る。]

恐らく今から駆けつけたところで間に合うまい。
……大人しそうな顔をして、俺の“楽しみ”を奪うとは、な。

[どこか嬉しそうに、くく、と笑った。]

( 273 ) 2009/08/16(日) 19:49:21

セイバー

……お前、生きてねぇな。

[ポツリと、そう呟く。

死んではいないかもしれない。
だがそれは……生きている事にはならない。

そう、"死んでない"と"生きている"は同義語では無い。]

だが、それを今言うべきではないのかもしれない。
そう考えて、喉まで出そうだった言葉を飲み込む。]

宝具……か。

[改めて考えると、あの時の自分は異常だった。
己の宝具、確かにそれは"知っている″。
どのような性能かも理解している。

だが何かがおかしい。
そう、そうだ…俺は…。

( 274 ) 2009/08/16(日) 19:50:33

セイバー


――あの宝具の所以を■■■■。

( 275 ) 2009/08/16(日) 19:50:59

セイバー

……っ。

[再び頭痛。
そしてその頭痛が治まると同時に疑問は消えていた。]

嗚呼、そうみたいだ。
あの宝具は俺の能力を爆発的に高めてくれるが、その代わりに使用を続けるとあのような状態になる。

更に、使用の解除は俺の意思でできない……。

( 276 ) 2009/08/16(日) 19:53:55

瀬良 悠乎

[教会を出てしばらく。もう少しで廃工場が見える、というころ。信号待ちをしていた時だった。]

 猫か。

[向こうからやってきた猫が、道路を渡りだす。とすぐ後に、道路の中ほどでその足を止める。見れば、別の稼動している工場からやってきたらしい、トラックの姿。

目をそむけた。何もする気はなかったのは一瞬前まで。]

 Остановка!

[発した声と同時に、トラックが動きを止める。駆け寄ってくる猫に、手を差し出すと、何事もなかったようにトラックが通り過ぎて行った。]

 助けるつもりはなかったのだけど。

( 277 ) 2009/08/16(日) 19:56:01

桐生 茜

[信長の呟きに、思わず顔がかあっと熱くなる。]

……あんたに、あんたなんかに私の何がわかるって言うの!

[膝の上に置いた手を、ぎゅっと握る。その手はわずかに震えていた。]

(―もう、大事なものを失うのはたくさん)

(ならば)

(…そんなもの、最初から、持たなければいい――)

( 278 ) 2009/08/16(日) 19:57:46

桐生 茜

……?

[信長の、続く言葉に不穏な空気を感じ、思わず顔を覗きこむ]

…解除、できない?

[相手の言葉を繰り返す。思わず、爪を噛んだ。]

いくら強力な宝具でも、…それでは意味が無い、わ。

[まさか、使用する度に令呪を行使するわけにはいくまい。無理して使ったとして……]

(あと、一回? それとも…)

[一つ減った令呪を見つめる]

( 279 ) 2009/08/16(日) 20:04:18

瀬良 悠乎

 ……おいで。この辺りは危ないから。

[猫を腕に抱くと、道路を渡る。猫の餌は買っていなかったと思いながら、廃工場までくると、中へと入った。
荒らされた形跡もない。]

 バーサーカー、今戻った。
 服と食料と……それから。

[荷物をソファの上において、それから腕から猫を下ろす。]

( 280 ) 2009/08/16(日) 20:06:39

バーサーカー

[廃工場の中は影とは言え、涼しいとはいい難かった。
 うだるような暑さが篭り、むしろ風が自由に吹く外の方が涼しいかもしれない。陽射しを差し引けば、だが。

 廃工場を支配する影は静かだった。
 よく見れば、端に寄せられた器具の中、影で沈む用済み達の中に、酷く打ち壊されたものがあった。

 しかし猫は人の知覚より鋭敏に感じ取った。
 少し奥まった場所。器具と壁との間。
 壊れた窓に腰掛けたバーサーカーがそこにいた。

 第一にはマスターの声に、振り向かず。
 第二には猫の声に、振り返る。]

 ……奇妙な縁だ。
 お前の帰る場所は、ここではないだろうに。

[呟きは小さなもの。
 ただ、それはいつもマスターにかける、どこか皮肉めいて棘のあるものではない。安堵したような、呆れたような。
 日溜りに浮かぶ新緑に似た穏やかさがあった。]
 

( 281 ) 2009/08/16(日) 20:15:36

ランサー

―― 古美術店・居間 ――

[左之助は、ソファに腰掛けながら店内で見つけた小刀で割り箸を削っていた。]

へっ、まさか隊服を見てここまで動揺するとはな……。

[新撰組の事を考える時、左之助の心は愛憎入り混じった複雑な心境に満たされる。
それは、左之助が自身の全てを費やし、同時に他の全てを犠牲にした組織だからだ。
その目的は徳川幕府を守る事、そして士道を貫く事。
そして左之助は士道を貫く事を重んじていた。

……だが幕府が倒れ、武士がいなくなった今、あれほどこだわっていた士道が一体何だったのか解らなくなり、省みる事の無かった家族への悔恨だけがふくらんでいる。

気づくと小刀で削った割り箸が、長めの楊枝へと姿を変えていた。
左之助は以前からそれを「高楊枝」と名づけ、自ら好んでくわえている。
だが、「高楊枝」と言う言葉は、悠然と楊枝を使うことを意味し、本来「高楊枝」と言う名の楊枝は無い。

何故自身がそのような事を好んでいるのか、左之助自身にも良く解らなかった。]

( 282 ) 2009/08/16(日) 20:16:13

キャスター

[
屋敷に辿り着いた頃には、既に夜は明け、陽が昇っていた。
途中、商店の連なる大通りの近くで、何人もの死体が発見されたのだと噂する中年の女たちの立ち話を、耳に挟んだ。

――……そういえば、死体の始末を忘れていた。
というよりも、わざわざ直接"殺す"必要などなかったのだ。
第二要素(たましい)と第三要素(せいしん)を喰らうだけで――存在そのものを失った人間は、抜け殻となって死ぬのだから。
あのような命を受けて、冷静さを失っていたのだろうか。
現界してから幾度目になるかも判らぬ溜息を吐いて、主の部屋へと続く扉を、小さく叩いた。
]

周辺の探索から、ただいま帰還しました。
幾つか報告があります……入っても宜しいですか、マスター。

( 283 ) 2009/08/16(日) 20:16:15

ランサー


へっ、くだらねぇ。
今はそんな事考えてる場合じゃねぇのによ。

[楊枝を手に、左之助は自嘲気味に笑う。
今考えるべき事は、聖杯を手に入れるため何をなすべきかと言う事である。
左之助は抱えていた煩悶を、心の外へと*追いやった。*]

( 284 ) 2009/08/16(日) 20:16:29

バーサーカー

[しかし、それは一時の幻のようなもの。
 先ほどは隠した剣も、今度はマントの中へ戻さない。
 猫も何事かを感じ取っていたのだろう。バーサーカーに近付こうと歩を踏み出したが、途中で止まってしまった。

 まるい瞳がじっと窺う。
 壊れた窓の桟に座る仮面を。

 仮面は見つめ返すことをやめ、外へ視線を放った。
 同時に、桟から降り、マスタ−へ歩み寄る。]

( 285 ) 2009/08/16(日) 20:18:42

セイバー

分かりはしない……だがな、想像はつく。

[震えてる手に視線を落として、そう呟く。

きつく握り締められ、震えてる拳に指先で触れる。

確かに、今言うべきではないのかもしれないが。
それでも、背中を押すぐらいはいいだろう。]

震えてるぞ。
誰よりもアカネ自身が"生きたい"って、叫んでるんじゃないか?

自分の内の風に耳を傾けてみろ。
それに素直に乗れば、周りから奇異の目を向けられ"うつけ"と言われる。

だが、乗りたい風に乗り遅れた奴はな……間抜けって言うんだ。

( 286 ) 2009/08/16(日) 20:19:22

セイバー

ああ、解除ができない。
その先にどうなるかは……俺も"知らん"。

[そこで静かに目を瞑る。]

だから、あの宝具は極力使わねぇ。
何よりもお前が危ない。

ただし……あの宝具の効果。
それ自体は俺のステータスの殆どをA相当にしていた。
使えば確実に有利になる。

……その事実だけは揺るがない。

( 287 ) 2009/08/16(日) 20:24:36

蒲生 延

[ノック音、続けて可憐な声が聞こえた。どこか落ち込んだような声色とは逆に、延の心は躍る。]

構わん。入れ。

[機嫌の良さそうな声で、短く答えた。]

( 288 ) 2009/08/16(日) 20:25:45


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