30 F468再々々戦村〜瓜科署24時！-The Revengers Again-〜
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悪の幹部 ケヴィン
[ふっと、鼻先で笑って]
「私たち警察」か…。なるほど、な…。
その考え方が分かっただけでも、収穫だった。
[安っぽい透明のプラスチックコップに注がれた氷水を飲み干すと、半ば叩きつけるようにテーブルに戻す。
その音に一瞬、喫茶室内の目が集中するのを感じた]
話はそれだけか？
切り裂き ジャック
[...は決心したようにパーメに耳打ちをした]
わりぃ、もし良かったら、その…教会の中身見せてもらってもいいか？
[パーメは、驚いたような顔をした後、うなづいた]
「いいですけど、今は無人ですよ。数人あそこの神父様になるために外から人がやってくるんですが…何故か直ぐにいなくなっちゃったり、消えちゃったりするんです。…怖いですか？」
[...はニカッと笑って見せた]
怖くねーよｗ
そういう非科学的なことはしんじねーの。
ほれ、つれててくれ。
[パーメは泣きはらした目で微笑んで、ジャックの手を取った]
「それは心強いです。面白半分で人狼の伝説を信じてきた人なんて、教会に近づくのは怖がって朝とかなんですよ。だからそういう度胸がある人がうらやましいわ。行きましょう。」
…度胸と言うか、人狼伝説を半信半疑だからな。
ほい、いくかね。
[二人は、宿を後にして、教会へと向かった]
歌姫 ナタリア
[怒りをぶつける様子を、微動だにせず見つめている]
…一緒にするな、と仰りたいようですね。
貴方がお嫌いなのは、「警察」ではなく「上層部」と言った方がよいみたいですね。
…貴方の経歴は調べさせてもらいました。
警察に助けられ生かされ、警察を目指し、望み通り警察官になった。
貴方にとって、警察はそれほど簡単に切り捨てられるものではないと思いますが。
冒険家 ニコラス
＞ALL
いきなりで悪いが、シリルが今回の事件から抜ける事になった。うちと隣りの所轄の境で新しく事件が発生してな。シリルには、そっちの事件の指揮をとってもらう事にした。合同捜査って事でどうしてもある程度の役職の人間を出さなきゃならなくてな。こっちも人数が少なくて大変だとは思うが、我慢してくれ。
悪の幹部 ケヴィン
君たちを含め、な。
[むしろ、きっかけとなった存在だ]
確かにそう簡単に切り捨てられるものではない。
しかし、切り捨てようと思わされることが起きた。
…なぜ引き止める？
私の存在は君たちにとって目の上のたんこぶといった所だろう？
[訝しげにナタリアの姿を見る]
切り裂き ジャック
♪ある晴れた日の事〜魔法みたいなユカイな〜♪
おっとごめん、メールだ。
[...はビックリするパーメを横目に、携帯を取り出す]
（独り言）
ありゃぁ〜…シリルさん…はずれちまったのか…。
行き倒れ メルヴィン
[...は会議室に入ってきたエルンストからなにやら報告書を受け取った]
…コンラッドさんが…？彼はどうした？…は？捜査から外されただってっ！？…わかった。ありがとう。
…報告です。三人目の犠牲者の検死結果が出ました、読み上げます。
「外傷による失血性ショック死、首から胸にかけて裂傷の痕跡あり。1人目と同じく、狼のかけた爪が発見された。
唾液、泥などの痕跡はなし。
状況が前の二件と酷似しているため、関連があると現在見られている。
なお、犯人と思しき不審者が現場近くで目撃されている。その際に捜査官に対して発砲、現在も逃亡中。」
…なんだってんだ、どうして皆捜査から外されていくんだ…？
>>31マグダリンさん
どちらかというと恐らく…対追跡者用でしょう。カルト集団は必ず同じ方法で殺すのが特徴です…。発砲に迷いがなかった…。
歌姫 ナタリア
[明らかに怪しんでいるケヴィンに、小さく首を振る]
私たちは、確かに清廉潔白とは言えないかもしれません。
それぞれ、複雑な事情を抱えています。
[それについては貴方の方が詳しいかもしれませんが、と付け加え]
ですが、私利私欲で動いているわけじゃない、それだけは分かって欲しいのです。
誰もが、これ以上ツライ思いを抱える人を増やしたくないんです。
上層部にも、同じ志しを持つ方がいらっしゃいます。
その方のご尽力で私たちはこうしてここにいるのです。
それを、貴方は『腐敗』の一言で片付けてしまいますか？
力があれば、助けられる子がいる。
そう、思ったんでしょうね…。
歌姫 ナタリア
それと。
[哀しそうな辛そうな顔をして付け加える]
私は、この案件が終わっても、もう本庁には戻れないと思います。
私と本庁を繋ぐ絆は、もういませんから。
冒険家 ニコラス
じゃぁ、俺からの捜査報告だ。
まず、Flower-EWを使った動物実験についてだ。これはシリルがいま資料を作成している。出来上がり次第、向うから送られてくるからそれまで待っててくれ。
あと、ジャックについて。あいつにはちょっと気になる所があるから、そこまで聞き込みをして貰っている。これは俺が出した命令だ。こまめに連絡はするように言っておいたから、そのうちメールが来るだろう。
それと昨日の事件の現場検証の結果を精査している。Flower-EWを使っているのだとしたら、昨日の事件はおかしな点が多すぎる。Flower-EWを使って興奮状態にあるにも関わらず、警察を見て逃げた点や拳銃を使っている点がそれだ。特に拳銃については、エルンストの左胸を的確に狙っている所から考えても、かなり腕の立つ人間が冷静な状態で射撃したと考えないと筋が通らない。犯人が複数の可能性が高いが、その証拠となる情報があるかを調べているって所だ。
今後はシリルの資料が着き次第、その内容について述べる。あと、現場検証の結果から何かわかったらそれについても述べる。
俺からは以上だ。
悪の幹部 ケヴィン
ならば何故隠す？
そもそも、事件に関係ある人間は強制的に外されるのが決まりだ。
それゆえに、自分で敵を討てずに悔し涙を流す人間が大勢いる。
君たちだけ、何故特別扱いなんだ？
それは私利私欲と同じではないか？
指揮官殿は情報を隠蔽して協力を惜しんでいるくせに、所轄には自発的な対処を期待した。
君たちのやり方は自分本位で相手のことを全く無視していることに気づかない限り、所轄との正常な関係は築けない。
そしてそれは、ひいては犯人に余裕を与える一因となることに、我が指揮官殿には気づいて欲しかったのだが…期待できそうになかった。
…ナタリア君も同じではないのか？
[落ち着いた声で、淡々と返す]
戻れない…？戻る必要があったのか？
行き倒れ メルヴィン
げほ…っけほ……っ…ち…っ
[...は突然咳き込みはじめる、口からは赤い液体。後ろからエルンストが素早くハンカチを差し出す。誰にも見られないようにふき取るとエルンストが飲み物を差し出す]
…ありがとう。…ってお前これ牛乳じゃないか…。昔飲み過ぎで腹壊して以来嫌いなの知ってるだろ？…まったく。
[...はむっとした顔でパック牛乳を飲んでいる。後ろでエルンストが「あぁ、身長気にして…」と言いかけたが...に睨まれて黙ってしまった]
…外される捜査官、上層部の隠蔽…やっぱり何かあるのか…
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