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銘肌鏤骨 カガミ は 1にんからうしろゆびさされたみたい。
赦人 ヒムロ は 2にんからうしろゆびさされたみたい。
青紫の孤影 オクダ は 3にんからうしろゆびさされたみたい。
青紫の孤影 オクダ は ぎわくをかけられて、なきながらどこかにいっちゃったみたい。
浅葱 カツラ は 青紫の孤影 オクダ にガッチリつかまれて、みちづれにされちゃった。
銘肌鏤骨 カガミ がどこかにいっちゃったみたい。
もんだいはかいけつするどころか、よけいにひがいがひろがったみたい?
フジノミヤさんの頷きを聞こえない振りして立ち去って。着物に見とれて買い物を忘れてたなって思い出して。3日食べずとも生きていけた気がすると思い出して、あったか〜いコーンスープを買って帰ります。
「イコミキさんが第3陣営だったら、もう1人は…誰かな。ハルヒさんかな、スメラギさんかな…………」
“どうでもいい事”を考えてしまって、頭を振ります。
もう必要のない事でした。フジノミヤさんであっても、どうでもいい。
運に世界を委ねるのなら、私はまたモブに戻るだけです。風景に溶け込むように、誰かの背景になるだけです。
青紫と肌と赤が消えた。
けど、もう、そんなことは関係なかった。
揃いも揃って、負けてしまったんだから。
最終的に笑うのは1番笑わせてはいけない概念。
アイツが笑えば、絶望が。アイツが喜べば執着が。
精緻な歯車を、積み上げた石を、壊すことでしか生きられない。だから、生きていてはいけないのに。
「まあ、どうしようもないか。これは完敗だ。
君だって、これは文句ないだろう?」
モニュメントの傍に座るのは、一人の少女。
もう既にレーゾンデートルが奪われた哀れな少女。
「どうするの、これから。それと、」
目的語を補うようにモニュメントに視線をなげる。
彼女がそれを望むなら、俺はそうする責任がある。
彼女がこれを拒むなら、俺はその責任を共に負う必要がある。
簡単だ、見るか、見ないか。それだけだ。
体育座りをしたまま、置いた花束を見る。16本の花の内、赤と紫と黒という色だけが忌々しくも鮮やかに。
あと3色、たった3色が私と彼女を永遠に隔てていた。
この花束を完全に"元の色"に染めることだけが、彼女と私が再開する可能性だった。
「文句はないよ、ない。けど、未練は捨てきれないほどある。わかるでしょ、それくらい。」
最後に触れた手を思い出す、跳ねられた彼女を、救った私と、怯えすぎた私。
あの時、どんな代償を払ってでも私は彼女を取り戻すべきだったのにその機会は失われた。
「私は謝り続ける、ずっと。悔やんで、泣いて、許せなくて、その感情を抱えたまま見えない唯と空を見る。」
「彼女に、空の色を。」
「本当の色が溢れる世界を。」
創った世界が失われていく喪失感は不思議となかった。むしろ、新しい世界に馳せる思いもある。
しかし、俺は彼女たちを置いて未来に進めない。
彼女たちの機会を奪ったのは俺でもあるのだから。
俺がかけた魔法に順応した陣営、俺の世界の理解者。
俺がかけた魔法に抵抗した陣営、彼女の世界の理解者。
俺がかけた魔法に反応した陣営、概念の世界の理解者。
今回の勝利を収めた破滅の象徴は、この世界をぐちゃぐちゃにしたあと、きっと新たな不幸を探して、またどこかの世界を閉ざす。その先の自分なんでどうでもいい。
「それじゃ、あれは近いうちにゆりかこは無くしていいわけだ。
世界で1番美しい場所は、どこだか分からないね。」
こんな素敵な世界だったのに。その美しさは神野のごとき概念には届かなかった。
「残念だけど、エンディングを始めよう。」
色が溢れる世界も、色がない世界にさようならを言う準備をしよう。
彼らが塗りつぶた未来に、飲み込まれない覚悟を決めよう。
「みんなも、お別れの準備をしよう。」
やがて俺は世界の仲介者で居られなくなる。
十三階段を登る途中、振り返って世界を繋げる。
平行世界に飛ばされてた色の守護者が帰ってきた。
崩れる人間関係と世界を繋ぎ止めるために。
ゲームが終わった。
赤色が在る。
紫色も在る。
黒色も在る。
それでも在るものがない。
『勝った』
という高揚感と達成感。
「フジノ…………ミヤさん…っ!」
苦虫を噛み潰したような顔で、彼を見遣る。
思えば、ずっと綱渡りだった。
占い師を騙ったことも、狂人を騙ったことも、最後敵陣営に票を委ねるまでも。
いや、もしかしたら。
人と違う色を見て、それを隠してきた人生そのものから、綱渡りだったのかもしれない。
そんなことを、最後に思って運に身を委ねたのだ。
「──終わっ、た?」
結果が出て……それでも信じられなくて、自分の着物を見た。紫は、消えていないのを確認した。
手の色は──消えていた。
「は、」
自分は、自分と、大事な仲間の世界を守れたのだと、そう思った瞬間。力が抜けて、その場にしゃがみ込んだ。
ずっと『自分ではないもの』を演じていたから。疲れ果てて、目が熱くなって、ぎゅっと膝を抱えて嗚咽を漏らす。
現実味が無くて、そうして仲間に会えるのを待っていた。
「紫、ある……うぅー……」
こんな顔、何でも話を聞いてくれた彼だけにしか見せられない。
>>6 ヒムロ
蹲っているとヒムロの声が聞こえた。
きっと勝利を確信しただろうところから、こちらに全てかっさらわれたのだから、それも当然だろう。
──でも顔は上げられないから。
涙声で返事をする。
「……あやまらんよ。ボクの勝ちやし……」
「……うおお」
目を開けると古いアルバムでしか見た事のないような世界だった。
「真っ赤なものとか紫のものとかそうないものね。
トマトとナスで夏野菜のパスタとか作ってやろうかしら。」
負けたのだ、と自覚した。
「漫画の中には色がある。だけどそれは『記憶の色』。
削ったトーン、塗ったベタはあなたたちに取っては何色だった?」
白いスケッチブックは歪んで、その上に黒い線が踊っていた。
目を開けた。
ほとんどが輪郭を失いかけた頼りない景色の中、それが分かったのは、それがアイツの色だからだ。
"紫"を纏って、子供のようにしゃがみ込んで小さくなった人影。
世界の感触を確かめるようにそっと歩み寄り、その髪に触れた。
「お疲れ。頑張ったなァ、お前」
>>10 イコミキ
袖に涙を吸わせて息を整えていた。
すると、優しく髪に触れる手を感じる。一人になってからずっと聞きたかった声が彼を迎えに来てくれた。
ばっ、と顔を上げてその紫の髪を見たら、安心して口もとが緩んでしまう。
「イコミキさん……ボクうるさかったやろ」
立ち上がって袖で顔をごしごしと拭いた。
みっともない姿を見せたことを取り繕う言葉も、ここから張れそうな虚勢もない。
「もうほんま、かっこ悪いけど……早う話したかった」
>>11 フジノミヤ
「いいや?案外よく喋るなとは思ったけど、おかげで退屈しなくて済んだぜ。
あ、これべつに嫌味じゃねえから」
涙の跡も少し腫れているだろう目元も今の自分には分からない。
それでも清々しい気分だった。
"普通"を変えてしまうことへの畏怖、ほんの僅かだか確かに存在した仲間への疑念。
それが広い空に溶けて消えてゆくように思える。
「……ありがとな。勝てたのはお前のおかげだよ。
あんな、嘘までついて。苦しかっただろ」
>>13 イコミキ
「ふ……イコミキさん、嫌味ならもっと不機嫌やし」
もう瞳の色も、肌の色もわからないから……かっこ悪い顔をしっかりと見られなかったことに少し安心していた。
もちろん、相手の顔もしっかり見えなかったのは……少し寂しかったけれど。
期待していたより優しい言葉にほっとして、少し元気が戻った。腰に手を当てて、意識的に胸を張った。
「……ま、なんといってもボクやし?
それに、イコミキさんとの作戦が大成功やったからやしね。
……自分で決まり作ってたから、まだ平気。
ふ、とか言うても、イコミキさんにはしんどい言うてたっけ。
もうスッキリしたから、大丈夫」
嘘をついたことを、心配してもらうのが心に沁みる。
ゲーム中、自分の色への思いを押し殺していたつらさは涙と共に流れて、実際、軽くはなっていた。
「そっちは、何かあった?大丈夫やった?」
>>14 フジノミヤ
「そーかよ」
さっきまで丸くなって泣いていたくせに誇らしげにしてみせるものだから、可笑しくなってつい笑い声が溢れる。
辺りは静かだ。
「それが拍子抜けするくらい平和っつーか、暇だったぜ。タルト作ったりしたけど。
皆、色が消えていく中で感情も動かなくなってたのかもな」
「俺の仲間がお前だって当てれた奴は居なかったから、良い気分だった」
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