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─ 防衛線 ─
エーディ、大丈夫?
無理はしなくて良いからね。
[聞こえた声>>33に声を向ける。
そうは言うものの、レーダーの代わりになるエーディの植物を介した探知能力は活用したいところ。
バグ・シングが植物のある場所へと足を踏み入れたなら、エーディがいち早く気付けるかもしれない]
防壁作成者いる?
バグ・シングが現れたら進路を限定するようにして誘導出来ないかな。
誘導先に能力者を集めておいて、一気に畳み掛ける。
やってみる価値はあるでしょ。
[先程念話会議した時の一案>>17を実行してみようと考えた*]
[ナトゥーリアが中心を目指し進む。
『死神』はそれを確認しながら、トレインの動向を見た。
彼女が進むのを邪魔するのならば阻む、そう示すかのように]
もう一度……。
[目を閉じる。
相談話の声も耳に入らないくらいに集中して、>>37
植物の見る光景に内なる目を向ける。
どっちを向けばいいかわからない時は、なるべく人通りの少ないところを観ていくようにする。
やがて――]
とらえた……!
機械生命体が! 来ているよ!
[向かっているのは、思い思いに武装したり無手だったりする集団が防衛線を敷く円形広場>>35のある方だ]
ん? 他にもなんか……飛んでる……?
なんだろう、プロペラがついた箱のようなものに見えるんだけど。
あれも……よくないもののような気がする。
[あくまで“植物にとって”よくないものであるが。>>20
ならばヒトにとってもよくないものである可能性はあるのでそうやって伝える*]
[しかしなんだって植物たちにとってのプロペラ付き箱の認識が“よくないもの”になっているのだろうか。
教えて、と囁きかける。やがて中層のどこかで起きていた光景が観えた]
…………え? 箱がぶつかったら……爆発した?
[大丈夫、との言葉>>38を受けて、エーディの報告を待った。
そうして齎された>>40のは]
了解っ!
『円形広場にバグ・シング出現!
他を張ってる連中は広場に集まれ!』
[念話を通してバグ・シングの居場所を通達する。
それぞれの移動方法で集合することになるそれ。
転移能力者を有するチームは直ぐに広間へと現れることになる]
『円形広場の防衛組、もう見えてるね!?
他の連中も向かわせてる、有効打探りつつ凌いでくれ!』
[ここで食い止める心算で動け、と。
念話で言えば鬨の声のような返事が返って来た]
[バグ・シングの姿を捉える>>35と、それに対し真っ先にパイロキネシス能力者から煉獄の焔が放たれる。
それを念動力者が繰り、焔がバグ・シングを取り巻くように踊った。
続けざまに重力操作者がバグ・シングを押し潰そうと力を繰る。
エレキ能力者は貫通能力者の補助を受け、バグ・シングの装甲に避雷針を撃ち立てようと特殊銃の引鉄を引いていた。
避雷針を追うように雷が宙を奔る*]
あー、しんどっ。
[念動力で受け止めることができた破片を被害の少ないところに落としていく。被害を多少抑えることはできただろうが、トレインの能力は基本的には個別一つ一つが対象だ。さらに言えば、対象は視界内に限られる。]
は?……くぉっ!!
[突如放たれた光はどこまで届いたであろうか。トレインが身をよじった一瞬の後には建物が斜めに滑り落ちていく>>30。]
くっそ、かっこいいことしてくれるじゃんか!
[悪態をつきつつも、その目には羨望の眼差しが宿っている。あれだけのエネルギーを放出するエネルギー源、放熱処理、反動軽減。人類が夢見る空想上の兵器だ。その兵器が今目の前で猛威を振るっている。]
[エーディが齎した情報はバグ・シングのことだけではなかった]
プロペラがついた箱のようなもの?
よくないもの、か。
[それだけではその箱が何なのか全く分からない。
それが何なのか、推測するための情報はやはりエーディの口から零れ出た>>41]
爆発しただって!?
[リルの声に周囲がざわめく。
爆発したことに対するものと、受けたばかりの報告と同じことを言われたがため。
現場にいた者が到着>>34したのだ]
そっちの対処も必要だね…仕方ない。
[各所に散らばっていたチームのいくつかに連絡し、プロペラ付きの箱の対処に回ってもらう。
バグ・シングを止めることが最優先事項ではあるが、ドームを護ることも優先すべきことなのだ*]
ぬぅう、おもてー。
[徐々に集まる防衛線参加者たちに合わせてタリアを念動力で縛ろうとするが、悠々とタリアは進む。そらならと空中へ浮かせることを試せば、まるで大地に深く根を張っているかのようにその巨体はビクともしない。]
思った以上のさらに上の上の上ってやつか。
[念動力と並行して持ち込んだ弾を次々と撃ち込んでいるが、ぶち抜くはずだった装甲はほぼほぼ上層で弾かれているようである。]
[奮闘の最中、ゲイルの視線を感じ取る>>39。]
死神ー、俺ちゃんと闘り合いたいってかい?
こっちはこっちで忙しいんだよ。
こんな時でも自分勝手なことしてるなんてお前友達いないだろ!
[タリアへの攻撃を続け、ギリギリと歯を食いしばりながら悪態をつく。]
……このお人形と友達ごっこ続けるなら、先にやっつけてやるぞ。
[ギラリとトレインの目が見開いた。]**
良いだろう。
ここで君を抑えられるなら悪い手でもない。
[足元の影が揺らめき、杖に纏わりついて鎌首を擡げる。
両手に握るほどの大きさの大鎌。
『死神』の名に相応しき得物]
ワルツに付き合ってもらおうか。
[ふわりと、足元の影に乗り踏み切り、影が身を弾く反動も推進力に加わり、通常よりも速い速度でトレインの懐に飛び込もうとする。
相手との距離がどうなろうと、己の左から右へ薙ぐ軌道で大鎌の切先を振り切った*]
そう……、私が観たのとは別のところでも爆発してたんだ。
[その報告>>34>>45はエーディも耳にしていた。
ビルひとつすら容易く崩落させる空飛ぶ爆発物。
確かによくないものだ。植物にとっても人にとっても]
………。
[端末に地図を表示させる。
そうして街路樹に手を触れ囁きかける。
《近くによくないものがあるなら教えて》――と。
やがて植物が見せてくれた場所――と思われるところに触れて地図にチェックマークをつける。
全部で3(6)箇所。行程を終えればリルにチェックマークのついた地図を見せた。
爆発物は空を飛び移動する。どうしても誤差は生じるがそれでもなんとかしてくれると信じて]
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