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[其れは細い線。
極細い光線に似たか。
ナトゥーリアから、斜めに薙ぐ様に細い光が放たれる]
[誰かが『防げ』という叫びをあげただろう]
[辺りの建物が、その線に従い斜めの切口を見せて切断される]
[其れは下層-中層広場防衛線に至る前、までの町並みでか。
辺りが崩落と粉塵に見舞われるのであれば、阿鼻叫喚の声上がるだろうし、上がらないのであれば、その対処に追われる中、ナトゥーリアは悠々と歩きだす事となる]
[セーガが送られた最寄りの医療機関では、そういった者達が送られて来たのもあり、慌ただしかったのだろう]
[そしてまた、辺りが騒乱の状態となったからこそ、異能者集団達>>13>>14も火蓋を切られたように行動し始めたのか]
[リルが念話で防衛線のあちこちと連絡を取り合っている間、
エーディはひたすら街路樹にもたれかかるような体勢を取っていた。
休んでいるわけではない。
今もたれかかっている街路樹を起点に、一定間隔で生えている街路樹や植え込みを伝いに伝って、
知覚の根を/枝を伸ばすのを試みていた]
うわっ範囲広っ…………何これ目が回る…………
[驚きのような声は、リルと念話を繋いでいたならば彼女には鮮明に届いたろうし、
そうでなくともそれなりに大きな声だっただろう]
─ 防衛線 ─
エーディ、大丈夫?
無理はしなくて良いからね。
[聞こえた声>>33に声を向ける。
そうは言うものの、レーダーの代わりになるエーディの植物を介した探知能力は活用したいところ。
バグ・シングが植物のある場所へと足を踏み入れたなら、エーディがいち早く気付けるかもしれない]
防壁作成者いる?
バグ・シングが現れたら進路を限定するようにして誘導出来ないかな。
誘導先に能力者を集めておいて、一気に畳み掛ける。
やってみる価値はあるでしょ。
[先程念話会議した時の一案>>17を実行してみようと考えた*]
[ナトゥーリアが中心を目指し進む。
『死神』はそれを確認しながら、トレインの動向を見た。
彼女が進むのを邪魔するのならば阻む、そう示すかのように]
もう一度……。
[目を閉じる。
相談話の声も耳に入らないくらいに集中して、>>37
植物の見る光景に内なる目を向ける。
どっちを向けばいいかわからない時は、なるべく人通りの少ないところを観ていくようにする。
やがて――]
とらえた……!
機械生命体が! 来ているよ!
[向かっているのは、思い思いに武装したり無手だったりする集団が防衛線を敷く円形広場>>35のある方だ]
ん? 他にもなんか……飛んでる……?
なんだろう、プロペラがついた箱のようなものに見えるんだけど。
あれも……よくないもののような気がする。
[あくまで“植物にとって”よくないものであるが。>>20
ならばヒトにとってもよくないものである可能性はあるのでそうやって伝える*]
[しかしなんだって植物たちにとってのプロペラ付き箱の認識が“よくないもの”になっているのだろうか。
教えて、と囁きかける。やがて中層のどこかで起きていた光景が観えた]
…………え? 箱がぶつかったら……爆発した?
[大丈夫、との言葉>>38を受けて、エーディの報告を待った。
そうして齎された>>40のは]
了解っ!
『円形広場にバグ・シング出現!
他を張ってる連中は広場に集まれ!』
[念話を通してバグ・シングの居場所を通達する。
それぞれの移動方法で集合することになるそれ。
転移能力者を有するチームは直ぐに広間へと現れることになる]
『円形広場の防衛組、もう見えてるね!?
他の連中も向かわせてる、有効打探りつつ凌いでくれ!』
[ここで食い止める心算で動け、と。
念話で言えば鬨の声のような返事が返って来た]
[バグ・シングの姿を捉える>>35と、それに対し真っ先にパイロキネシス能力者から煉獄の焔が放たれる。
それを念動力者が繰り、焔がバグ・シングを取り巻くように踊った。
続けざまに重力操作者がバグ・シングを押し潰そうと力を繰る。
エレキ能力者は貫通能力者の補助を受け、バグ・シングの装甲に避雷針を撃ち立てようと特殊銃の引鉄を引いていた。
避雷針を追うように雷が宙を奔る*]
あー、しんどっ。
[念動力で受け止めることができた破片を被害の少ないところに落としていく。被害を多少抑えることはできただろうが、トレインの能力は基本的には個別一つ一つが対象だ。さらに言えば、対象は視界内に限られる。]
は?……くぉっ!!
[突如放たれた光はどこまで届いたであろうか。トレインが身をよじった一瞬の後には建物が斜めに滑り落ちていく>>30。]
くっそ、かっこいいことしてくれるじゃんか!
[悪態をつきつつも、その目には羨望の眼差しが宿っている。あれだけのエネルギーを放出するエネルギー源、放熱処理、反動軽減。人類が夢見る空想上の兵器だ。その兵器が今目の前で猛威を振るっている。]
[エーディが齎した情報はバグ・シングのことだけではなかった]
プロペラがついた箱のようなもの?
よくないもの、か。
[それだけではその箱が何なのか全く分からない。
それが何なのか、推測するための情報はやはりエーディの口から零れ出た>>41]
爆発しただって!?
[リルの声に周囲がざわめく。
爆発したことに対するものと、受けたばかりの報告と同じことを言われたがため。
現場にいた者が到着>>34したのだ]
そっちの対処も必要だね…仕方ない。
[各所に散らばっていたチームのいくつかに連絡し、プロペラ付きの箱の対処に回ってもらう。
バグ・シングを止めることが最優先事項ではあるが、ドームを護ることも優先すべきことなのだ*]
ぬぅう、おもてー。
[徐々に集まる防衛線参加者たちに合わせてタリアを念動力で縛ろうとするが、悠々とタリアは進む。そらならと空中へ浮かせることを試せば、まるで大地に深く根を張っているかのようにその巨体はビクともしない。]
思った以上のさらに上の上の上ってやつか。
[念動力と並行して持ち込んだ弾を次々と撃ち込んでいるが、ぶち抜くはずだった装甲はほぼほぼ上層で弾かれているようである。]
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