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さて、みつかんねぇのは、まさか他にいないよな?
[まだ、グズってはいるものの、
なんとか泣き止んだ、まーくんは男のズボンを掴みながら、歩いている。
今は肩車をされ喜ぶ、弟。
順番待ちの兄。
次はまーくん。
その次は…]
って、増えてんじゃねぇか!!
[まぁ、いいか。
と、男がそのまま歩き、]
……?
[何かに気づき、振り返る。]
おいおいおい、あれ、ここのガキじゃねぇだろ。
[そこで何か探すように、地面を見ているのは、
身なりから、どう見ても、上層の人間だ。
肩車をしていた子供を下ろし、]
おい、嬢ちゃん。
ここは、あんたが来るようなとこじゃねぇぞ?
[そう声をかけると、上げた顔は、
怯え、そして、泣きそうな顔だった]
……っ
[うっ、と男がたじろげば、
少女は、]
『みつからないの。髪飾り。』
[なんの偶然か、男の商品の中にも髪飾りはあった。
まさか、あれじゃないよな、と思いながら。]
諦めな。ここじゃ、落とし物はみつかんねぇよ。
さっさと、お家に帰りな。
[そう言って、男はその場を去ろうとするが、
ガシっ!と足を捕まれ、止まる。
それを掴んでいるのは、子供たちの手。
むぅっとした顔、泣きそうな顔。]
あのなぁ…
わーったよ。
探しゃいんだろ、探しゃ。
ほら、競争。
[そう言えば、わっ、と子供たちは蜘蛛の子を散らすように、落とし物を探しに、駆け出していく。
何故こんなところへ来て、落とし物をしたのかは、分からないが、]
ほら、別に取って食いやしねぇから、
さっさと、見つけんぞ。
[そう言えば、身なりの良い少女と、
また、あらゆるものが流通するブラックマーケットへ。
なければいいと思うが、
そこが一番可能性が高いのは、しょうがない]
── 回想 ──
[活気もあれば犯罪もある。
スラムに足を踏み入れたのは、両親を亡くしてすぐの頃だった。
思えば、死のうとしていたのかもしれない。
どうして、あのまま一緒に死ねなかったのだろうと。
もしも、親切な誰かさんが尋ねる事があればこう言っただろう。
両親を探している、と。
決して見つからないことも、口にして*]
── 中層・バー ──
[男はノエルに返答することなく>>207、バーへと来ていた。
後を付いて来ていたのなら、自然繁華街の方角だとノエルも気づいただろう]
「あとは、あなた向けなフリーの依頼情報くらいかなー。
痕跡調査隊へのお届け物。
ン、もうこれ誰かに受注されてる? 倉庫街からのものなんだけど……」
[傍らで、ピポピポと端末を確認するのを横目でみやり、ジョッキを呷る]
まっず……。
[無言で、マスターにキャッシュを差し出した。
電子通貨で、青汁ハバネロジョッキとカクテル>>192の代金を支払うと男は立ち上がる。
そこでまだ、幾つかの会話があったかもしれないが今は語るべき時ではないだろう*]
── スラム ──
[その後やって来たのはスラムだ。
スティーブかそれとも先にブラックマーケットかと足を向ければ、そう時間を使わずにスティーブの姿は見つけられただろう]
何やってんだ、スティーブ。
[ふ、と眉間の皺が緩む。
男自身は自覚していないだろう*]
飯はもう食ったのかよ。
[結論を言えば、ブラックマーケットにはなかった。
髪飾りはあったが、どれも違うという答えだった。]
残るは、あいつらか。
[先程、散っていた子供達が、
何かを見つけるかもしれない。
そのとき]
『リリー!!!』
[そう叫ぶのは、やはり上層の人間だろう。
少女へと駆け寄って、その頬を思いっきり叩いた。
そうして、]
『行くわよ!!』
[男を見下すように一瞥すれば、少女の手を乱暴に引いて、戻っていく。
そして、少女は、振り向いて、]
『また、探しに来るから!!』
[そう手を振る。]
[やがて、子供たちが戻ってきて、
おねーちゃんはー?と聞く。]
あぁ、帰った。
[そう言えば、えー!!
と声を上げる。]
『みつけたのにー』『ぼくもー』
『わたしもー』
[そう次々と、口にする。
手に持っているのは、とてもじゃないが、
髪飾りとはいえないものばかりではあるが。]
……あぁ。
わざとか。
[最初から、髪飾りなんて、なくしていなかったのではないか、と、思う。]
[去る母子の背に酷く寂寥の表情を浮かべていたのは一瞬]
は?
小さい時じゃねぇし。
今は仕事でうろついてんだよ、知ってるだろ。
お前の探し物だか、何だかと似たようなもんだ。
[睨むような眼差しは、目が痛むか霞むかしている時だと、スティーブは知っているだろう。
本当に苛立っている場合も多々あるが、今は口をヘの字にして、そこまで苛立っている訳ではないと知れるか。
可愛げのあった容姿も言動も態度も、20年も経てば欠片も無くなる]
あのクッソ不味い飯か。
今日は厄日だな。
[クソ不味いクソ不味いと言いながらも、全部平らげるのも常だろう。
飯場へと先導されるなら、後に続く]
―回想―
[出会ったのは男もまだ幼少期といえる頃だったか。]
何やってんの?
[そう声をかければ、彼は、
両親を探している、と答えただろうか。
決して見つからないことも聞けば]
ここじゃ、探し物はみつかんないって。
みつかんねぇの探しても、しょうがないだろ?
[そう言って、立ち去ろうと、すれば。
ガシッ!と男を掴む手。
振り向けば、頬を膨らませた妹の顔。]
……わかったよ。
探せばいいんだろ!!
見つかったら帰れよ。
[そう言って、男は言う。]
俺は、『ラルフ!』
……ラルフ。で、
……こっちは、妹のええと、『リーナ』
あんたは?
[そんな出会も、かつてあっただろうか*]
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