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[ふるふると頭を振る。ふたつに結った髪が揺れる]
白兎に悪いとこなんてないよ。あたしも、好き。
[階下から呼ぶ声に着るものをきちんと整え、ふたりで階下へ。
誕生日パーティーに呼ばれるのはこれで二度目、小学校に上がった頃誘ってもらえたけどプレゼントを買うお小遣いもなく料理をがっついてしまって誘ってもらえなくなった。
普段の高科家より少しだけご馳走、ケーキつきなささやかなパーティーはとてもあたたかく、胸が少し軋んだけど、テーブルの下で白兎の手を取ってぎゅっと握って正気を保った]
――9月――
[お互いの誕生日が意外と近いと判明した。
これまで友人だった正率の誕生日に無頓着だったのだなと改めて思いつつ、プレゼント交換に心底悩む。
数日間は授業中にぼんやりしているように見えても、ずっと何を贈るかについてしか考えていなかったのは内緒だ。
そうして、当日。]
おそい!
……待ってた。いらっしゃい。
[ピンポンが鳴ったとほぼ同時に玄関に出てくる。
偶然傍にいただけであって、別にここで待っていたわけではない。
そんな振りはどうにかできたはず。]
[ささやかながら夕食は用意した。
といってもやはり男料理風で、どどんとナポリタンとサラダである。
どうせ色々持ってくるだろうなって。
よし、予想通りな予感。
ちゃぶ台にはまず、小さなケーキにロウソク2本。]
ハッピーバースデー、――正率。
[歌うときは、囁くように。
それでもちゃんと祝福が伝わるように、彼の瞳を見つめた。
火を吹き消した後、キスをせがむ仕草に。
莫迦だな、と呆れたように、笑って。
身を乗り出すと、わざと掠めるように鼻の頭に口付けを贈ってみたりしたのだが、反応はどうだったろう。]
……お前が、ピザ焼いてくれるんじゃないかって。思ってさ。
なんとなく合わせてイタリアンにしたんだ。
あ、ナポリタンって日本か。
[苦笑しながら、平たい箱の中身を初めて見下ろす。
あ、と息が零れたのは驚きと感嘆から。
頬が染まったのは、嬉しさと、愛らしい形への気恥ずかしさと。
声にならない。
何も言わないままそっと手を伸ばし、一切れを口に運ぶ。
一口、二口、手の中のピザは自分の一部になって、綺麗になくなれば、行儀悪く指までぺろりと舐めてしまう。
正率に見つめられながら2切れ目まで頂いて。]
[続いて贈られたのは、ゆるめのボーダーのワンピース。
まさか正率が洋服を選んでくるとは思わなかったため、最初は意外そうに目を丸くしたが――ブランド名に納得する。
ワンピース、か。
でも部屋着としてなら自分でも着れるか。
ありがとう、と受け取ったのもつかの間。
次に渡されたワンピースと、添えられた言葉に息を飲む。
99と1%。
しばらく無言で服を見つめて。
゛女のような゛自分で、隣に在ってもいいんだな。
ワンピースをあてがう正率の手の甲に触れ、ゆるゆると握りしめた。
浴衣を選んだ時に感じた躊躇いと逡巡に彼が気付いていたのかいないのか、さらさらと解けて溶けていく。]
俺、今度始まる怪獣映画が見たいな。
迫力満点のやつ。
[これが答え。]
正率、少し目を瞑ってろ。
[瞼を下すのを確認すれば、用意していた小さな箱から贈り物を取り出し、そのまま正率を抱きしめるように。
両腕を首元の後ろに回し、鎖の留め金を嵌めた。]
なんかさ、ほんと俺たちってイコールだよな。
プレゼントに選ぶ基準が被り過ぎ。
[目を開けて、と囁いた。
正率の鎖骨辺りで揺れるシルバーの輝きは%の形を描いており、地元のアクセサリーショップでの特注品。
この形を頼んだら不思議そうな顔されたぞ。
そんな風に笑いながら、自らの服の内から、今まで隠していた同じシルバーの輝きを引っ張り出す。]
これで、完成、
[自分の首元で揺れるのは、――゛1゛の数字。]
……欲しいもの?
なんか本当に色々貰っちまったけど、そうだな。
もうとっくに俺のものだけど。
今日は特別な日だし、更に貰おうかな。
[口の端を上げ、瞳を細める。
挑発的な笑みを湛えて。]
゛正率゛がもっと欲しい。
[口にした後でほんの僅かに瞳を揺らす。
だめだ、正率相手だと恥ずかしさを100%は隠せない。]
好きだよ。大好きだ、正率。
[思いが溢れる。
彼相手だと簡単に100を超えていく。
零れ落ちないように、今度こそ、唇を触れ合わせよう。
積み重ねていく。
1000だって、10000だって。*]
[蘭へのプレゼントとして洋服を選んだのは、女のような自分でありたいと願っていることに、明確に気付いたからというわけではない。
理由も意識もなく――蘭の1%に惹かれて、1%を100%にしてしまうのだ。
その事実と現象を発見して、1%というブランドの服を贈ろうと思っただけで――それが合致するなんて考えもしなかった。
ただふたりの偶然と明らかになった想いを深める材料になって、蘭をよりいっそう好きになって行く。
きっと来週末も素晴らしい時を過ごせることだろう]
お、おう……
[目を閉じろと言われて、平静を保ち何もしなように心がけてはいるは、期待しているのか唇が尖っている――やはり馬鹿である。
抱きしめられて、首の後ろでいじる動作が感じられて、どういう系統の品が贈られているのかは理解した、言われるまま目を開ければ――]
蘭、最高だ――
[蘭が言うとおり自分たちはイコールで。
%のアクセサリーを期待する心は……やはり1%あったのだ。
特注時の苦労を笑う蘭を労って抱きしめかけたところで、蘭の胸元に現れたのが――]
うわ、なんか俺負けたかも。
[蘭の胸元で踊る1は、本当に予想外で、本当に0%だった。
――彼女は、0から1を創造したのだ。
進化ぶりに嬉しさと苦笑いでちょっと頬を掻いた。]
[その1を眺めていれば、出て来る言葉もそれに伴った。
1からチェーン、首を伝って視線を上げて、蘭を見つめて]
蘭――俺のただひとつ、俺のいちばん。
俺たちの、1%――
[抱き締めれば、2つのシルバーが隣り合って1%となって――]
俺も、蘭がもっと欲しい――
何もかもが、大好きだ、蘭。
[唇が触れ合えば抱き合ったまま身を倒させたろうか**]
[その少しあとで]
……。
…………。
………………。
あのさ、今って0.01なんだな
これは厚さだけど、倍率だとしたらこれも1%なんだよな。
[しっかり用意していた小さな箱を見せるさまはやっぱり馬鹿だった。
今後、蘭を愛し尽くすには必需品となるのかもしれないが――**]
― 結婚式 ―
[穢れない白のドレスに包まれて、卒業した年の11(12)月、最愛の人の元に嫁ぐ。化粧で塗り固められる顔がくすぐったい。
白兎のパパと腕を組んでバージンロードを歩く。カチカチに緊張しているらしいのが伝わってくるけど、白兎のママや姉妹たち、蘭ちゃんたちもこの場にいるけど、
白兎しか見えない。パパから白兎に受け渡される。ふわふわのドレスは胸元の開いていない物。
今夜からは跡を残してもらう必要はない]
病める時も
健やかなる時も
[言葉にするまでもなく]
あなただけがあたしの運命。
[これから先、拡がる空の下、あなたへの愛を歌い続ける**]
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