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─自宅─
[教会での出来事の後、休もうと一度自宅へと戻った。
だいぶ疲れていたのだろう、どうやら服を脱いでそのままベッドに入っていたようで。]
……夢じゃあ、無いわけ…か
[ベッドサイドの眼鏡を見て呟いた。]
─Bar"Blue Moon"─
[たまにBarに来る時に見る顔ぶれは、そこにはいなかった。]
マスター、ホワイト・ルシアンよろしく。
今日は人が少ないねぇ。
―"Blue Moon"―
[ドアを開け、中に入る。見慣れた顔は、なかった。]
こんにちは…いや、こんばんはでしょうか。
…少ないですね、人。
―― 街外れ・自宅の自室 ――
………………。
[ケビンの解析結果に安堵し、すぐに端末から報告した。
『大丈夫、ケビンくんは感染していなかったよ』と。
驚いたような反応。だけど、その中に何か重いものを感じて後輩から告げられることを静かに聞いていた。内容は異端尋問官の構成員である彼のパートナーが誰であるかの告白。ダンテもその活動をしていたということ。そして、ヴァレリアが感染者として死体で発見されたという衝撃の事実]
クリストファーさんがケビンくんの……。
[いつも穏やかな表情を見せていた男性]
………ダンテさん………。
[昨日リュミエールから聞いた彼の死を打ち明けられなかった]
ヴァレリアさんが感染者だったなんて…そんなことが…。
[ケビンが姉御と言って慕っていた青い髪の女性を思い浮かべる。少年の心中は察するに余りあった]
おや、神父さんお久しぶり
[グラスを持っていないほうの手を振る。]
……ここに来る人、少なくなってしまいましたね。
寂しいもんです。
[一口酒を口に含む。]
リーンさん…ヴァレリアさん…。
[感染者であった2人のことを考える。彼女達はお互い接触していただろうか。リーンのMasqueradeがヴァレリアに移っていた可能性はあるだろうかと。だが常に最悪を想定しなければいけないことも知っている。2人のMasqueradeはそれぞれ別々のものであり、今はまた他の2人に乗り移っているだろうと]
とりあえず情報を集めなきゃ。
お話をして、出来れば、解析で他のひとに乗り移る前に感染者を見つけたい。
[鞄をかけると仔犬を従え家を出た]
―― 自宅→街 ――
リュミエールさん。
お隣、よろしいですか?
[先程、連絡を受けて検分をしてきたばかりだった。
足を引きずるようにして歩き、席につく]
マスター、ウィスキーを。ロックで。
…ええ。寂しくなりましたね…
『緊急通信を傍受したなのです、マスター』
またか?ちっと緊急のレベルを落とすかな。伝えてくれ。
『らじゃなのです。感染体の抜け殻が路地裏で発見されたなのです。こちらはすでに回収されたようなのです。性別は女性、濃いブルーの長い髪、年齢の程は……』
[伝えられた特徴から思い起こされる人物は一人。Bar Blue Moonとの関連から、その人であることを疑う余地は少なかった]
そうか。あん時、躊躇しねえで薬品を投薬していれば、あるいは……何とかできたかもしれねえってか。
[悔しそうに唇を噛む]
― スラム街・煙草屋 ―
丁子の匂いのする奴を。ああ、それでいい。
へえ、案外高えんだな。バラか半箱でってのは扱ってねえのか?そう睨むなって。冗談だよ。携帯灰皿ももらうか。
[愛想のない老婆から煙草を買うと、一本手に取り、火をつけて燻らせる]
『健康のため、吸い過ぎには注意しましょうなのです』
誰に向かって言ってんだ、ミカたん。
どうぞ。
いつも飲んでる人達がいない、ですからね。
[神父さんは、どこまでしっているのだろうか。
以前見た十字架。
それが本物なら、大抵のことは知っていそうだが。]
そうですね。
いつもの顔ぶれがいないと、寂しい…ですね。
[それ以上はいわずに、グラスに口をつける。
どことなく、笑顔が硬い]
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